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65 【ペアRP】記憶の鍵はどこ?【R18】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
……つなぎ方にも、よりますけど
[
恋人つなぎくらいは知っている。
それだったら、まだ無理だな、
気持ちが追い付いてないからって思ったから。
普通に手を握るだけならいいって伝わっただろうか。
恋人だったんならそれくらいはしてるだろうって思えば、
手をつなぐこと自体には抵抗ない。
それに……
見知らぬ場所で不安を感じないわけ、ないから。
]*
……まぁでも、そうなんよなぁ。
なんでもかんでも、
そんな簡単に解決できるもんでもないなぁ。
[
彼女が口をつぐめば、とりあえず、と
彼女に近づいて手を差し出した。
勿論、普通の繋ぎ方。
恋人ではない関係に戻っているので
そこは線引きとして。
部屋から廊下に出ると見えるのは
長い長い廊下。
でも、1ヶ所光が差す場所が見えたような
気がしたので、彼女に行ってみないかと、
誘ってみたと思う。
]*
なんで……
[ぽつりぽつりと知らない風景が流れ出す。俺に見せつけるように。
それは決まってハチヤのいない時ばかりで、見ているだけで気分の悪くなるそれらのどれにも一人の少年が映っている。その顔は、今よりずっと幼いけれど、ハチヤとそっくりだ。あれが本当にハチヤなのか、あれはハチヤの過去なのか。聞いてみたいけれど]
う、え……
[見るたびに気持ち悪くなる。ハチヤが戻ってくる前になんとかしないと。くたりとベッドに横になって吐き気を堪える。ああ、けれど]
あれ、旦那ってやつ…?
[最後に見えた風景。ハチヤにそっくりな少年に話しかける見知らぬ男。いつも不安そうな顔をしていた少年が、こらえきれないように笑みを零す、暗い風景の中唯一の]
──あー…
[目を開ける。あれがハチヤだとして。あいつが一番になるのは、当然じゃないか?だって一番つらい時期にきっと救いになったのだろう。分かる。けれど
もそもそと布団に潜り込み、自分の胸に手を当てる。その時に俺がいれば、何かをしてやれたのだろうか。もやりと感じる嫌な気持ち。これは多分あれだ。うん。ということは]
俺、ハチヤ好きなんだなぁ……
……忽那さんは、大人ですね。
いや、同い年だけど……
[
なんとなく、彼の言葉に気苦労と言うか
そんなものを感じてしまった。
……“私”も原因かもしれないけど。
手を差し出されておずおずと握る。
普通のつなぎ方でちょっと安心した。
部屋から出てみれば長い廊下で、
本当に見知らぬ場所に来たんだと思い知らされる。
行ってみようという誘いには乗って
歩きながら少しだけ、聞いてみようか。
]
忽那さんは…他人の悪口とか
気にならない人ですか?
[
まあ、この人そもそも悪口言われるというよりは
ちやほやされてそうな気が……とか言うのは
偏見が過ぎるから黙っておこう。
]*
[なんだろう、これは。
俺に見せたいのか?ハチヤは自分のものだと。うるさい知ってる。きっと今でもあいつの一番はこの男のもの。
思い出にどうやったら勝てるのかなんて知らない、知らないからもう見せなくてもいいんだ]
[ハチヤが戻るまでに普段通りに振る舞えるまでは繕うつもりだったのに、悪意に中てられ布団の奥の奥に潜り込む。
きっとハチヤが戻ってみるのは丸く縮まった布団の塊*]
[追及こそされないが彼女は実に聡いとアマミはよく知っている
ならばアマミが何者であるかは、彼女もそのうち気づくことになるのだろう。
なにより、それをアマミが知ることは重要では無いのだ。]
あぁ、約束だ。
忘れたりするなよ?
[アマミはカーテシーをするクラヴィーアの頭をぽんと撫でようとする。
その様子は貴族らしく凛と振る舞う彼女と対照的に、砕けていた。]
それは...?
[クラヴィーアがガブリーシュの実を見つけた時、彼女はなにか思うところがあるような様子でその実を触れていた。
消えた途端に聞こえた笑い声は、彼女の様子を見ていたアマミの耳には届かない。
ピアノはアマミにはまるで思い当たる記憶が無いが、もしかしたら己と出会う前の彼女の記憶の中にあるのだろうか。
彼女があの島で失った記憶だとすれば、知る術は誰にも持ち合わせてない。
途中見た蝋燭や鞭をクラヴィーアが触れた時、アマミの中には嫌な予感が浮かんでいたが。それ以上を考えるのはやめることにした。
考えだすと、声の主を本気で殴り飛ばしてしまいそうになるからだ。]
[別々に行動をしていたために彼女が手紙の切れ端を見ていたことには気づかない。
そもそもそんな手紙を彼女が書き留めていてくれたことすら、アマミは知らないのだ。
彼女の誕生日が近いことを彼女から聞く機会はあったか、
なんにせよ誕生日はいつだったかと気になっていたのは本当のこと。
返事を求めてクラヴィーアの方へと目を向けると、見当たらないという返事が来る。
]
あぁわかった、気にしないでくれ。
[そう言ってアマミは自身で拾い上げたペンで空白のページに綴る。]
最愛なる君へ。
『Dear you, Klavier.』
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