人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 ゲイザー



 ( ――――…あ、 そっか。
       多分、 きっと、そうだ。  )



[ストリーミング>>1:79の中でだけ聴いていた「ピュアマーメイド」のトラックの中で、一番に上手かった声>>1:610
 アイドルとしてのその歌の抑揚と「可愛らしさ」は、この店の他愛ない日々の中で響く「可愛い」声>>0:375とは勿論、違って聞こえたけれど>>1:51>>1:470
 ここで漸く心当たりの点と点が線で結ばれたのは、日々が積み重なった結果だったのかもしれない。]
(218) 2023/03/10(Fri) 16:33:09

【人】 厨房担当 ゲイザー

[ファンとか、推しとか、成長や頑張りを見守りたいとか、そういう形ではなくて。
 本当に、ただ単に、音だけを追い掛けていた、ある意味とても残酷な耳。
 そんな耳で気に入ってマイリストに入れていた、作り物の恋の歌>>2:113。歌詞すらも録に確かめずにトーンの心地良さに浸っていたのだけれど――。]


( ……………キミは、お姫様じゃなくていい。 )


[その業界なら「仕方ない」で片づけられてしまいそうな出来事>>3:71>>3:73>>3:76にも、特に関心は抱いてこなかった、けれど。
 アイドルに恋愛禁止の制約や、制約未満の圧力がしばしばあることくらいは、速崎も認識している。]
(219) 2023/03/10(Fri) 16:45:58

【人】 厨房担当 ゲイザー



 ……お姫様じゃなくってもいいから、ね。



[囁き声のまま言い直して、にっと笑ってから、顔を離した。

 それから一度、オープンキッチンに引き返して――。]
(220) 2023/03/10(Fri) 16:46:26

【人】 厨房担当 ゲイザー

[程なくして再び、テーブル席のもとに戻ってくる。]


 ところでなんだけど。

 カッチ。
 キミは、パクチーは嫌いかい?



[言葉遣いは少しおどけて、しかし声色と顔色は至って真剣に。
先程までの空気は一体なんだったのか。

 これまでの日々、貝沢のオーダー内容はどうだったかなと記憶を探りつつ、問う。
 海老出汁の麺>>195>>207>>210の運命は、ここでの貝沢玲羅の返答に掛かっている――かもしれないし、掛かっていないかもしれない。*]
(221) 2023/03/10(Fri) 16:48:03
厨房担当 ゲイザーは、メモを貼った。
(a43) 2023/03/10(Fri) 17:02:28

【人】 厨房担当 ゲイザー

[遠藤の呟き>>224がちらと聞こえて、速崎は一度、マッシュを潰していた鍋>>201に視線を遣る。]


 マッシュ、ちょっとだけ余ってるけど――…
 他に欲しいってお客さんがいなかったら
 食べちゃう? シャミー。


[春人参は兎も角、パースニップのストックは本当に限られていたので、賄いとして新たには作れないかもしれない。
 いずれにしても、乾燥を避ける意味でも、マッシュの残りは一度別容器に取っておくことになる。]
(228) 2023/03/10(Fri) 18:26:25

【人】 厨房担当 ゲイザー

[先ほどの謝罪に対しても、いいよ、と言って貰えた>>225
 その時にはほっと顔を緩めて、「ありがと」の一言を返していた。]


 あの時は夜便にしたおかげで、向こう到着してから
 久々にオリオンじっくり見たりはできたなー。


[ややあってから、零す呟き。
 暗に、飛行機の中では星が見えなかったことを示すもの。
 静かな機内から覗く真っ暗な空については――当時の心境に今は浸らぬように、とひとまず口にしないことにした。]
 

 アイベラ半島の星空も綺麗だよって、
 あっち(地元)のお店の人に言われたけど……。
 どこかで休み取って行けないかなー、アイルランド。


[果たして、この他愛ない一言で――速崎は特に意図した訳ではなかったが――遠藤の勘違いは解けるだろうか。
 決死の弾丸乗り継ぎ(アイルランドと日本の間に直行便はないらしい)と華麗なる時刻表トリックの駆使は、残念ながら、現実にはなっていなかったようだ。*]
(229) 2023/03/10(Fri) 18:37:57

【人】 厨房担当 ゲイザー

[さて、海老出汁の麺は貝沢だけでなく、栗花落からもオーダーが入った>>227。力強く。]


 りょっかーい!
 っと、ツユリんは、パクチーはダメかな?


[麺の種類をどうするにせよ、一先ず事前にそう訊ねておいた。
 パクチーが苦手との旨が聞けたなら、パクチー抜きのフォーのレシピを頭に浮かべて――]
(236) 2023/03/10(Fri) 19:06:22

【人】 厨房担当 ゲイザー


 よし。
 じゃあパクチー盛りのフォーで行こっか。



[貝沢からの前のめりの返答>>232に、勢いで言った。
 言ってから、「これ本決定みたいな言い方だな……」と、これでいいかとちらっと遠藤に伺うような視線を一つ。
 嘉数からはフォーへの賛同>>207が出ていたが、美澄はどうだったか。瑞野や大咲、フィエの顔も見やりつつ――。

 貝沢への栗栖の返答がどうであれ、既にパクチー抜きの希望が出ている中、先に手掛けるのはそうしたパクチー抜きのフォーからになる。]
(237) 2023/03/10(Fri) 19:07:38
 

[ 荒れていた頃の話は、特段面白いものでもない。
  少し夜遅くまで行き場所も居場所もない者同士、
  友人たちと他愛ない話を交わしていただけだ。
  そんな誰かと過ごす夜も特に心震わせるなにかもなく、
  ただ、ぼんやり生きているなあ、と思う程度の。

  好意を寄せられたことがない、……と嘘は言えまい。
  が、当時は「友達として好きだよ」だとか。
  店員になってからは、お客様、と敢えて呼んだりとか
  そんな手段で回避してきた。
  だから彼の内心の心配事は無用だったりするのだけれども

  例えそれを知っても大咲は
  彼が抱えてくれる独占欲に、擽ったそうに笑うだけだ。 ]

 

 

[ 誕生日を祝うという習慣がない大咲でも、
  これから先、彼の誕生日は忘れまい。
  うさぎの穴で「ハッピーバースデー」もしっかり覚えた。
  祝うなら。せっかくなら、二人きりがいい。
  "特別な人"に祝われる未来は薄らとしか想像出来ないけど
  きっと泣きたいくらい素敵な日になるのだろう。

  好きなものが少しずつ増えていく。
  してみたいこと、知りたいこともそれ以上に溢れて
  両腕だけじゃ抱えきれないかもしれない。

  始まりたての今でさえ、そんな風に考えてしまって
  ──でも、生まれて初めて
  誰かとの未来を考えるのが楽しくて、胸がきゅ、となる。

  これが
なんだなぁって
  いつかの日、投げられた問いへの答えを
  大咲はようやく得られたような気がした。 ]

 

 

[ 飛び込んだ先で零した拙い話を
  彼は抱き締める腕に力を込めながら、ただ聞いてくれた。
  そうして紡がれた「応援してる」という言葉へ
  うん、と確かに頷いて返す。

  速崎を理解出来ていなかったなら、また知り直したい。
  あの日どうして自分まで傷付いたのか。
  きっとそれは、何てことはない出勤途中の雑談の最中
  彼の親へ抱いた想いが大咲の本心だったからだ。
  お金が無くても子供がお腹を空かせることがないように、
  そうやって大事にされてきたことを、知っていたから。

  自分の目には些か眩しい、素敵な家族。
  内心抱いた親への共感と 彼への羨望。
  「かわいそう」が、羨ましがった自分への刃に聞こえて ]

 

 

[ でもあの日、栗栖が言っていたように
  速崎は一線を超えないことが出来る人だ。
  そしてそれをちゃんと言葉にした栗栖も、
  大咲にはやっぱりあの日と変わらず強く映る。

  だから。大咲も、頑張りたい。
  ──結局、クッキーの連作も実質未完成なのだし? ]


  ……ふふ。ありがとう、ございます。
  私も、そうやって傍にいてくれる
  神田さんのこと、…すき、です…。


[ 少しの間、安心出来る腕の中で言いたいことを整理して。
  抱き締めたまま傍で待ってくれる彼を、
  ようやく整え終えたこころのまま、見上げてから。 ]

 

 


     [ くちびるから
いた、名前は。 ]


 

 

[ 無防備に見えるのならそれはきっと
  向ける相手が貴方だからなのでは、ないだろうか。
  二人して同じ角度に首を傾いでいることへ気付けば
  お揃いですね、と囁くように、仕草を示し。

  それから──
  ケトルのお湯よりも先に熱くなった体温に
  「不意打ち成功」とばかり、わらって ]


  約束、しましたからね。


[ 夜綿さん。
  ──と、もう一度、形を得るように名前を呼び。 ]

 

 

  手、繋いでてくれるんですか?
  うれしい。


[ 断られる想定をしていないのに敢えて問いかけるのは、
  ちょっとだけ狡かったかもしれないけれど。
  目論見通り返ってきた了承へ、はにかんで。

  それから、それから。
  二人で食べた瑞野の杏仁マンゴータルトは美味しくて、
  タルト生地はフィエのだな、と気付いたり。
  艶を与えるナパージュがフルーツを傷めていないから
  そんな情報だけで、瑞野の掛けた手間が伝わってくる。

  食べ終えれば、お風呂と──彼の服を貸してもらった。
  薄付きのメイクを落とし、スキンケアと髪を乾かし終え
  不意に はた 、と気付いたのは ]

 

 


  ( ……いやちょっと待って、 あの、
    これ冷静に考えたら結構すごい状況では…? )


[ 今更か。今更ですごめんなさい夜綿さん。
  少し前の別れ際に告げられた懺悔を思い出し
  自分の今の状態を振り返って考えてみる。

  彼氏の家。今夜は一緒に寝たいと言い出した自分。
  お風呂上がり、借りたスウェットは当然大きくて、
  上だけでワンピースのようになるから、と
  それだけ着ている。所謂これ、彼シャツですか? ]

 

 

[ 約20cmの身長差、平均より華奢な骨格の大咲。
  普段好んでいるだぼついた袖も今だけは気恥ずかしく、
  何食わぬ顔でお風呂を借りた礼を言おうとしたのに
  いざ対面した時の大咲は、
  風呂上がりとは言い訳出来ない顔の赤さ。 ]


  …………ぁ、あの、……
  まだあります、か。
……したごころ……



[ 声は紡ぐにつれか細くなっていく。
  いやでは、ない。こわいとも思わない。
  ほんとに自分と「そういうコト」がしたいと考えているのか
  窺うようにちら、と見上げて。 ]

 

 


  ……その。
  なんだろう、えっと、…夜綿さんになら わたし
  別に、どんなことされても、いいんですけど。


[ 寧ろそんな欲を抱くくらい好きでいてくれているなら、
  うれしいとも、思うのだけど。
  せっかくなら 最高に可愛い自分でデートして
  その思い出のまま、とかは、贅沢でしょうか。

  そんな風に言葉を途切れ途切れ、続けてから。 ]

 

【人】 厨房担当 ゲイザー

[マッシュの残りはひとまず遠藤のために取っておくことになった>>238
 仮にオーダーが来たとしても、味見程度の量なら残せるはず。

 星座の、と聞かれれば>>238うんと頷いて]


 そうだなー。お店の外出ても、ビルとかで
 星座って見えづらいよなーって大学の時もよく言って……
 ……
うん?



[何故か、遠藤に首を傾げられた。
 もしかしてアイベラの地名間違えた? もしかして実はアイルランドって星見えない??……というアイルランドに対して大変失礼な疑問は、遠藤が続けた言葉のお陰で払拭された。]


 お酒は美味しい!
 この前作ったシェパーズパイでも、
 ギネスが大活躍したしなあ。


[法事帰りの日にハヅキんも美味しそうに食べてくれたな、なんて思い出しながら、まずお酒のことが口をついて出た。
 それから、自然のイメージ、星の綺麗さにも、うんと他愛なく頷きながら――。]
(245) 2023/03/10(Fri) 20:05:18

【人】 厨房担当 ゲイザー


[やがて本決定>>239を受けて、キッチンに、パクチーのあの独特の芳香が出現することになる。
 苦手なお客様がカウンターにいると判っているので、パクチーの調理はなるべくキッチン奥のほうで。]
 
(246) 2023/03/10(Fri) 20:05:49
 

[ 近寄って、くい、と控え目に彼の指先を引いた。
  乾かしたばかりの髪がさらりと肩から流れて
  微かにシャンプーの甘いにおいがする。 ]


  
…… "すこしだけ"、は、だめですか。



[ キスしたいですと、明け透けに言えない代わり。
  リップが落ちてもなお薄桃に色付くくちびるを、
  そ と貴方へ指し示したけれど。

  ……果たして、結果は。* ]

 

メモを貼った。

【人】 厨房担当 ゲイザー

[遠藤が洗っておいてくれた海老の殻を軽く煎ってから、水と料理酒を入れた鍋で煮だしていく。
 この時、前日の営業時にストックされた鶏ガラスープも一緒に注ぎ込んで。
 その間にレッドオニオンを薄切りに、小葱も短めにカットしておく。

 出汁が十分に出た辺りで海老の殻を取り出し、ナンプラーと塩、胡椒を加えてひと煮立ち。
 フォーの米麺は別の鍋で茹でておき、湯切りしてから麺用の白いどんぶりに移す。その上にレッドオニオンと小葱を載せてから、海老出汁と鶏ガラの効いたスープを注ぐ。
 これにライム果汁を搾って入れれば、まず、栗花落の分の一杯ができあがり。]


 よっし、ツユリんおまたせ〜!
 シンプルに玉ねぎに小葱だけのフォー、
 タイガーの鴨のリゾットのほうもあるから、
 さっぱりとした一杯で仕上げちゃいました。


[以前には栗花落がめっちゃ全部盛りで食べてくれた日もあったが、遠藤の一言>>233も受けて、麺の量は僅かに少なめに。]
(247) 2023/03/10(Fri) 20:12:56

【人】 厨房担当 ゲイザー

[それから、貝沢と栗栖の分のフォーも仕上げていく。
 もし栗栖からパクチー抜きの要望があったならば、まず彼の分から作ることにして――。]


( うーん…… )


[このシンプルなフォー、鶏ガラスープこそ入っているが、具材としての肉類はない。
 少しだけ考えてから、栗栖の分に特に何かしらの具材を追加する、ということはしないことにした。]


( お前まだ気があるのかよ…って見えてもアレだし。
  カッチと一緒のやつ、食べてもらいましょっと。 )


[あの時の貝沢の感謝に滲んでいるようにみえた、敬意と誠意。
 この目で間近に見た、にっとした笑み>>230
 それを裏切ってしまう敵にならぬように、と。]
(254) 2023/03/10(Fri) 20:25:56

【人】 厨房担当 ゲイザー


[そして、キッチン奥で、とても良い顔で。
 多めに用意したパクチーから茎を切り落とし、数多の葉をボウルに積み上げていく。
 何なら余った分は賄いにでもしようという勢いで。]
 
(255) 2023/03/10(Fri) 20:29:02
[痛みはなくとも、一生残るであろう傷跡は。
 見る度に過去を思い出させるだろう。

 それは、例え今の生活を気に入っているとしても。
 途切れた輝かしい未来の先を、
 きっと一度は想像しただろうから。

 みっともないとは思わない。

 けれど演じる者としては、
 役を制限されてしまうであろうこと。

 その言葉を選んだことから、分かる。
 負い目と感じていること。

 今も演技に関わる仕事を続けているのだ。
 出来ることなら、消したいだろうに。]

[その場では掛ける言葉が見つからなくて、
 押し黙ってしまった。

 彼のように言葉を尽くせるような俺じゃない。
 言葉にするにはどうしても時間が掛かってしまう。

 だから、代わりに。
 先に伝えたかったリスナーであることを話せば、
 僅かに見開かれた目に笑った。

 微かな動揺が、はっきりと見えるぐらいに。
 徐々に見えていたとしても。

 今は、それよりも。
 掌から伝えられる温度を分け合いたかったのと、
 此方からも言いたいことがあったから。
 揶揄うこともなく、目を細めただけ。]

[一瞬だけ、時を止めたように落ちた沈黙。
 彼との間の沈黙が苦しくないことは、
 今までにも何度か経験したから知っている。

 問い掛けに返された応えは、
 何故か、敬語だったから。
 ふ、と息を吐き出すようにまた、笑って。

 顎に指をかけられたなら、見上げる角度が変わる。
 瞳に相手の姿しか映らない程の距離。

 身を引くことはしないまま。
 溜息にも似た吐息と共に零された言葉に、
 小さく歯を見せたなら。]


  文句はないですけど、

  
[春を運ぶ風が吹く。
 さらりと揺れた前髪は、彼のものと重なって。]



  さっき言いかけたこと、言っていいんで。
  ちゃんと、聞きたいです。


数多のリスナーに向けてではない。
 誰かにリクエストされた訳でもない。

 他の誰にも真似できないものを。
 彼自身が選んだ言葉で。俺だけに。
 文句の代わりに、まずは最初のおねだりを一つ。]



 
   
聞かせて。



[吐息が掛かるほどの距離。
 囁く声は、甘く蕩けるデザートのように。

 いつもの優しくて落ち着いた声を待ちながら。
             視界を
に、染めていった。]

 


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