おはよう、ございます……。
………。
世界は、ハツナを基準にして回るものゆえ……今が「朝」、でございます……。
本日は、29日ですので……「にく」の日でございます……。しかし、「にく」の日だからと言って、すぐに、動物さんのお肉を食べるのは……ハツナはナンセンスと考えます……。
必要なのは「にくきゅう」……卯年がやってくるのですから、兎の「にくきゅう」の……「うさもふ」でございます……。

これは……ちょうど良い所に。

［しっかりと「ふんすふんす」準備しているうさまるを目視するハツナ。
一瞬で兎のにくきゅうをもふもふしてぷにぷにしたい、という欲望が頭の中を占める。欲望を解放する寸前、「このままうさまるをつかまえたままにしてしまうのではないか」という思考が脳裏を過った。
同時に、たった今、自分が言ったことを思い出す。「世界はハツナを基準にして回っている」と……］

………！

［無駄に足音を立てずにうさまるの背後まで近づくと、ハツナはまるで本当の狩りであるかのように、素早くうさまるのほっぺに両指を当てた］

………。

［兎ににくきゅうはないと耳にして、暫く経つと口を小さく開けたまま動かなくなる。「世界はハツナを基準にして回っている」など言っていたが、それは彼女の世界を止めるに充分な衝撃であった］

［身体が動かなくなったこととは裏腹に、ハツナの思考は冷静だった。今から「兎のにくきゅう」を成立させる為に何が必要か。ハツナは持ち前の言葉遊びのセンスによって……すなわち、「解釈」によって、現状に活路を見出した］

………！
兎さんは、まんまる……。つまり、のでございます……！

………。

［うさまるの鼻を指先で軽く押した］

ふふ……。
シャトさんの喉が、大変なことになっております……。ハツナとしては、うさちゃんの耳のようなものが何なのか……など、気になっているのですが……。

……。（知らぬ間にユリシスは全く気づかいという概念とは無縁の人物だと思っていたことを自覚した表情）

ゆきだるま、と言えば……「永久氷晶！！」でございます……。