人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

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【人】 生贄 セレン

 
   化け物って人間に殺されるんだ。
   ……少なくとも、ぼくはそうだった。

   母さんも、父さんも、村のひともみんな。


[ 狭い世界で育った己には、
  彼の意図するべき内心はいまだ探れない。>>615
  考えはすれどまるで殺すのは容易だとしか解釈できず、
  その意であるならば、叶える気がさらさらない。

  だから結論は幾度考えても同じこと。
  溜息を吐き出し、ふと、主の言葉を思い出す。>>615 ]
 
(704) 2019/04/11(Thu) 23:32:16

【人】 生贄 セレン

 

  ” 彼に願えばすぐ向かおう。 ”

 
(705) 2019/04/11(Thu) 23:32:36

【人】 生贄 セレン

 
[ 願えば、伝わるのだろうか。
  ならば独言のように語り聞かせた疵も、
  明け透けに伝わってしまったのだろうか。
  
  狼の瞳を覗き込むも静かで変化はなく、
  暫し迷って、部屋に行かせてくださいと囁いた。

  足を向けて貰うほどの用事ではない。
  寧ろ、側にいたいのは己なのだから行くのが当然だろう ]
 
(707) 2019/04/11(Thu) 23:35:09

【人】 生贄 セレン

 
[ 伝えてしまえば行動は早かった。
  どうやってこの城を維持しているのか不思議だけれど、
  指先まで温まった湯を出て、バスタオルに包まれる。

  湯気香る身体は仄かに薔薇の香りが漂って、
  それこそ、村で施された生贄化粧よりも甘やかで。
  それを意図せず水滴を拭いバスローブに身を包むと、
  主の上着をまた羽織り、裸足のまま浴室を後にする。

  目指すは厨房、湯を沸かして、紅茶を一客。
  道具は奴隷であったころに使い方を憶えているから、
  あとは薔薇の花弁を洗って紅茶に浮かべるだけ。

  慣れない場所に少しは戸惑ったものの、
  黄金の一滴まで理解したそれを両手で抱え、
  足は急いで彼の部屋へ──

  扉をいきなり開く不躾はせず、
  とんとんと叩いて、様子を待った ]*
 
(708) 2019/04/11(Thu) 23:36:48

【人】 生贄 セレン

 
[ 獣は距離を縮めてくれて、>>709
  側に寄り添う姿に知らずと雰囲気を和らげる。
 
  他人が己に触れた記憶の中で、
  心地よさを感じるものなど今までは何ひとつなく。
  近付かれる気配はただ己を侵す怖いものだったのに。

  獣の体温は側にいるだけで暖かく孤独を癒やし、
  恐怖に満ちていた緊張を自然に解してくれていた。

  蜜を塗られた唇に触れた冷たい熱の記憶もまた、
  鎖された未来へ繋ぐ糸のように、安堵を呼んでいる ]
 
(748) 2019/04/12(Fri) 4:14:42

【人】 生贄 セレン

 
   ありがとう、君は暖かいね。


[ 狼に寄り添う意図がなくともやわりと告げて、
  遠吠えを響かせる傍ら、暖かな紅茶を急ぎ運べば。>>709

  扉の向こう側からの声音にそっと息を吐く。>>713

  大人の前では籠もる力を抜くのに深呼吸を数度。
  そうして紅茶を零さないよう扉を開き、顔を覗かせて ]
 
(749) 2019/04/12(Fri) 4:16:35

【人】 生贄 セレン

 
   ぼくは、自分勝手なので……
   貴方に紅茶を淹れたくて来たんです。


[ 失礼しますと控えめに口にして、
  部屋に入ることには遠慮はなく狼を伴い主の前へ。

  掲げた紅茶は誰の為のものかなど知らせるように。

  熱めに淹れて、夜気で冷めて適正温度となったそれを、
  未だ机の前にいるのなら、その机の上に置いてから。

  返した言葉は彼の言葉の焼き直し。>>611
  仄かに香る薔薇だけが特徴の紅茶には、
  風呂で温まったからこそ浮かんだ願いを籠めている ]
 
(750) 2019/04/12(Fri) 4:20:11

【人】 生贄 セレン

   
   沐浴ができなくても、
   温かいものに触れればあなたも温まるなら。
   
   それに………

[ 頬に触れた彼が囁いた言葉を憶えている。>>434
  他人の体温が温かいと感じるのなら、
  僅かな間だけでも───そんな意図を綴ってから ]
 
(751) 2019/04/12(Fri) 4:23:33

【人】 生贄 セレン


   ぼくの意志じゃなければ、意味がないのでしょう?


[ 部屋に来た理由も、温まって欲しい理由も。
  冷たい夜の怪物に近付こうとする意思を紅茶に混ぜて、
  薔薇の湯船に浸かり香を纏う身体はふらりと距離を取る。

  花弁を紅茶に浮かべた理由も意思表示のひとつ。
  
  彼から手を伸ばしても届かない距離で夜を見つめて、
  上着を羽織る身体を抱くように己の身を抱きながら ]
 
(752) 2019/04/12(Fri) 4:34:29

【人】 生贄 セレン


  ……ニクスさま。
  ぼくは生きていたい、死にたくない。

  そんなぼくが貴方を殺す方法を知らされて、
  どうしたいと思うかを想像、しましたか……?
 
[ 薔薇の香に包まれ夜の上着に包まれ囁き、
  薔薇の香茶を夜に差し出し温まって欲しいと願い。
  飲めば香気は彼の内へと落ちるのを望む艶やかさを、
  微笑というには稚い唇で歪な弧を描く。

  不慣れな仕草であることは伝わるだろう。
  けれど、その行為に、惑いの曇りは一点もなく ]
 
(753) 2019/04/12(Fri) 4:48:35

【人】 生贄 セレン


[ 耳に届けた囁きは魅了の楔に囚われた甘さはなく、
  無邪気なまでの悪辣さを含んだ、自己の発露。

  夜を殺す術の真偽など試す気はなく、
  けれど、夜への好奇心を殺すつもりはなかった。

  全てに裏切られ、捨てられ、捧げられ、
  居場所など、この夜の城以外にどこにもないとしても。

  夜を排してひとり生きることなど望んでもいない。
  ならば己の価値を彼に認めて貰わねば意味がない。

  もし、夜がそれを望んでいたとしても。
  彼の為であっても殺しはしない、そして生きてみせる。
   
  ―――夜が、己を望むまで  ]**
 
(754) 2019/04/12(Fri) 5:17:42

【人】 生贄 セレン

 
   変わっているなら、良かった。


[ 紅茶を受け取る謝辞の響きに頬を緩めて、>>768
  無駄に敏い感覚は言外の存在を嗅ぎ取り瞬いた。

  ふたりきりといった彼の言葉を思い出す。
  この城にふたりきり──ならばその存在は何なのか、
  そこまで悟れる程には未だ彼を知らずに。

  今は変わり者の評価にただふわりと花を咲かせて、
  笑った自覚はないまま、己の言葉にいい添える ]
 
(787) 2019/04/12(Fri) 14:50:26

【人】 生贄 セレン

 
   ただの生贄でも子供でも玩具でもない、
   そういうことでしょう……?


[ 無関心に近ければ変わり者など装飾を紐付けない。
  無意識に零れ出た感想だとしても、
  彼の記憶を過ぎ去る数多の子供とは僅かに違う。
  そう思ってもらえたなら己にしては上出来の部類だ。

  他人の無関心には慣れていた。
  他人に突き放されるのも、拒絶されるのも。
  それでも、辛うじて生き繋いで、
  未来などないと告げられながらここにいる。

  そう、後はない。
  未来はないからこそ、冷たい夜の怪物へ ]
 
(788) 2019/04/12(Fri) 14:51:06

【人】 生贄 セレン

 
   ……なら、なぜ貴方は死なないんですか。

   ぼくに貴方を殺す方法を教えるくらいなら、
   自死を選ぶこともできたはずなのに?


[ 正解に近しかったのだろう返された答えにも、
  語り継がれる人と怪物の違いにも小首を傾げて。>>771

  繋がれていない自由な身体はゆらりと揺れて寝台へ、
  浅く腰掛け見上げながら明確に意識し口端を上げ、 
  投げ出すようにしていた足を揺らしながら言葉を紡ぐ ]
 
(789) 2019/04/12(Fri) 14:51:59

【人】 生贄 セレン

 
   ぼくには生きる意味を考える余裕なんて、
   いままで許され無かったんです、ニクスさま。

   ただ死なないために生きることしか出来なかった。


[ 淡々と事実を並べて、言葉の意味の薄さに苦笑した。
  そういった人生だったのを振り返る余裕があるのが、
  未来が閉ざされた城の中だというのが妙におかしくて ]
   
(790) 2019/04/12(Fri) 14:53:13

【人】 生贄 セレン

 
   誰に、赦されたいんですか。
   何を、赦されたいんですか。


[ 男にしては高めの声を玲瓏に響かせた。
  少女のように身飾られた理由の一つだが、
  夜に囁く心地は後がない故の度胸で落ち着いている ]
 
(791) 2019/04/12(Fri) 14:53:56

【人】 生贄 セレン

   
   ……他人に殺され続け、
   自分を殺すことで生きてきたんです。

   そのぼくに意思がなければ意味がないって……
   つまり、ぼくの意思であなたを殺せと言いたかった?


[ 側にいたいと訴えた子供に狼を与え、>>773
  自分を知れと囁く夜の冷たさに今更指の痛みを知って。
  舐めて血は止まったけれど傷はそのまま。
  
  じわじわと広がる痛みの理由が分からなかった。
  視線は指先に落ちて白い肌に穿たれた痕跡を見るも、
  棘に毒でもあるまいし苦痛には慣れて居るはずなのに ]
 
(792) 2019/04/12(Fri) 15:07:58

【人】 生贄 セレン

 
   ……教えてください、もっと、たくさん。

   あなたの好きなこと、好きなもの、厭うこと、
   今、何を考えているかとか……そういうことも。


[ 狼の気配は安堵を呼ぶものの、
  欲しいものはそれではなくそっと溜息を吐きながら。

  ああ、世の中はいつだって残酷で、
  望むものに手を伸ばそうともこの手は届かない ]
 
(793) 2019/04/12(Fri) 15:11:15

【人】 生贄 セレン


   違うでしょう。


[ 冷えた言葉を、息吐くように囁いた。
  螺旋階段のように捻れて続く矛盾に気付いてか、>>807
  それに返す音を夜の漣に浮かぶ船のように揺らす。

  馬鹿ではなかったとは褒め言葉なのだろうか。>>806
  或いは安堵なのか曖昧な主に対して、
  それを見詰める双眸は濡れかけているけれど。

  声音は震えることなく静かに、そっと。
  己の意外な頑固さを知りながら柔らかく音を継ぐ ]
 
(813) 2019/04/12(Fri) 16:50:41

【人】 生贄 セレン

 
   罪を償わねば死ねないと信ずるなら、
   ぼくに貴方を殺せる手段を告げたことは──…


[ 彼の苦悩を知らない、知るはずもない。>>807
  故に、子供らしい残酷さで、行き着いた結実を ]
 
(814) 2019/04/12(Fri) 16:52:42

【人】 生贄 セレン


   それを、あなたは償ったと云える……?


[ 嗚呼、でも、本当に逃避なのだとしたら。
  死にたくないから生き延びた己との差は何だろう?

  終点のない螺旋を下る彼と、
  いつでも階段から突き落とされれば死ぬ己と。
  
  ……そう、殺されるのは慣れている。
  殺すことも慣れ親しんでいるのだから今更だ。

  死にたくないならば己を殺してしまえばいい。
  それを彼が望むのなら叶えればいい、その筈なのに。

  痛苦は指から広がり全身へ、
  ひどく痛む想いに瞼を落として首を横へ振り ]
 
(815) 2019/04/12(Fri) 16:55:19

【人】 生贄 セレン

 
   あなたが、ぼくを迎えたから。


[ 問に返す言葉はシンプルだった。>>809

  だってまだ何もしらない。
  手指が冷たく、声は柔らかく響いて、
  薔薇の香気に包まれた、死にたがりの夜の化け物。

  少なくとも己が理解したのは、たったそれだけ。

  過去の楔の存在を察しはしても、>>807
  心を覗くようなことなどできようはずもなく。

  ただ、届かない手を素直に伸ばすだけ ]
 
(816) 2019/04/12(Fri) 16:57:41

【人】 生贄 セレン


   ………ぼくに、先はないんです。


[ ここが終点。未来の終わり。
  進む道は彼の後にしかないと伝えた言葉は、
  砂糖細工のようにほろりと崩れて夜気へ融かして]
 
(817) 2019/04/12(Fri) 17:07:44

【人】 生贄 セレン


   あなたの傍にしか居場所がない、から……
 

[ 手は未だ我儘な子供らしく払われても伸ばしたまま、
  稚さとは掛け離れた孤独を知る歪さで、笑ってみせて ]
 
(818) 2019/04/12(Fri) 17:19:03

【人】 生贄 セレン

 
   そうだね。
   
 
[ 苦悩の理由を知らないからこそ残酷に。>>830
  惨めな置き去りが常だった子供の最後の居場所を、
  否定する言葉が届いても喉を震わせたのは一度きり。>>831

  削れていくのは何だろう。
  否定されて、拒否されて、捨てられて、
  孤独であることには慣れていたはずなのに。

  振り払われた掌の痛みより蝕む何かは、>>832
  灰と蒼の瞳を徐々に曇らせ燈る光を消していく ]
 
(847) 2019/04/12(Fri) 20:41:49

【人】 生贄 セレン

 
   どうして貴方がそんなに苦しいのか、
   ぼくには……ぜんぜん、分からないから。
   
   その答えは、ニクスさましか出せないんじゃないかな。


[ 諦めが浸潤した囀りは小夜啼鳥のようには響かず、
  沈むように落ちる視線と共に差し伸べた腕も落として。

  瞼を半ば鎖して細い息を吐く。
  夜気が渦巻く城にひとり佇むような錯覚に呑まれ、
  察したか近寄ってきた狼の姿に勇気を出し言い添える ]
 
(848) 2019/04/12(Fri) 20:43:41

【人】 生贄 セレン

 
   ……なら、あなたもぼくを捨てる?
   捨てられたらぼくはまたひとりぼっちで、
   少し待てばきっと次がくる……くるはず、だよ。
 

[ 生贄の価値すらない。>>831
  そう判断された孤児の行く末など知れていた。

  村に戻ったとしても居場所など在る筈もなく、
  寧ろ、古城の主に粗相でもしたのかと責め立てられて。

  怒りの矛先から逃れようと森へ逃げ込んでも、
  彷徨う内に飢えるか、迷って獣に食われるかだろう。

  彼の手も目も届かない場所で勝手に死ぬ。
  たったそれだけで、鬱陶しい子供は処理できる。

  手を振り払い、縁も所縁もない子を厭うならば。
  願いを叶えないと知り捨てるならば、
  そうして突き放してしまうことが最も後腐れがない ]
 
(849) 2019/04/12(Fri) 20:49:07

【人】 生贄 セレン

 
[ 落ちた手はもはや上がらない。
  思い込みだと言われて寝台の上に落ち、>>833
  力なく狼を撫でるだけの役割を果たすだけ。

  白金の薄幕は視界を覆い、
  化け物だと怖れられた双眸は誰も映さない。
  優しく払う指先が冷たいことだけが寂しくて、
  けれど、その後に続く言葉が抉るのを ]
 
(850) 2019/04/12(Fri) 21:00:00

【人】 生贄 セレン

 
   みんなぼくを気持ちが悪いって言うんだ。
   目も、髪も、普通じゃないから。
   人間じゃないみたいだから要らないって。
   
   誰にもまっすぐ見られたことはないよ。
   誰にも、こんな風に触れられたこともない。


[ 過去をなぞる言葉は抑揚もなく、
  耐え難い何かすら削れて残り滓だけの子供らしく。

  村で詰め込まれた知識に引きずられた丁寧な言葉は失せ、
  素の、幼い口調で、唇は静謐な笑みを象って ]
 
(855) 2019/04/12(Fri) 21:05:54

【人】 生贄 セレン


   愛って、何……?
 

[ そんなもの、己の人生にはないものだったと言外に ]*
 
(856) 2019/04/12(Fri) 21:08:16