人狼物語 三日月国


112 【R18】アルステラのもとに婚姻を

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視点:


【人】 御曹司 ジャヤート

―― 婚儀前・新居 ――

>>16マンユゥが笑う姿は驚く程にまぶい。
先の悲しそうな表情をジャヤート自身がさせていたと思うと胸が苦しくなりそうだが怒っている顔はあれはあれで大層良かった。
そう言えばまた怒られそうなものであるから言うことはないだろう。

 興味を示されるままにあれよ、これよと話をしていく。
生活する上での心の潤いを重視しているものだから説明する言の葉も自信に満ち溢れたものである。
何よりも自分で集めたものであるからということが大きい]


 木の匂い、は寝所で炊いているぞ。
 花のものはまた集めてみよう。
 コンが――リルのダチだが今日ここに着ているんだが。
 彼は果実を育てる才があってな。
 果実の花はいかにも甘そうだから今度お願いしてみようか。


[ただ実りとなるものだからおいそれと数はお願いできないかもしれないが]
(40) 2021/12/05(Sun) 16:13:39

【人】 御曹司 ジャヤート

 おう! そうしてくれ。
 可愛いマンユゥに頼られるのは好きだ。


[言葉を素直に受け取ってくれることに好意を積み重ね手を引く合間を狭め身体を僅かずつ近づけていく。
その僅かな隙間すらも勿体ないというように。

 個室の物に興味を示されればそれは先よりも喜んで、尻尾があればパタパタ振りながら話をする]


 あの船は新造船の模型だ。
 うちの船はもっとゴツいんだ。
 これは船底が平に近くなってるだろ。
 川を行き来しやすいようにするんだ。

 あの板は波乗り板だ。
 板に乗って大海原の波に乗ってな。
 風を切って駆けるんだ。
 船やイルカ、飛び魚とかと並走すると楽しいんだぞ。
 波というのはな、海はこううねうねうねるんだ。


[あれやこれやと身振り手振り。
大きさは手をいっぱいに広げてマンユゥの手も一緒に横に広げて夏の太陽のように笑いながら海について伝えていく。
如何に海が良いか、水平線というものがどういうものなのか。
海に沈む太陽に追い付けないだとか。
あの板はそれを可能にするもので魔道具ではないが魔力を使う媒体であると。

 そこで、ふと、肩を落とした]
(41) 2021/12/05(Sun) 16:13:48

【人】 御曹司 ジャヤート

 海、遠いからな。
 もうあの波に乗れないのか。


[それはとてもとても分かりやすく気落ちしてずずんと壁に頭を打つ程度に。
空を飛ぶ時に魔力に乗るのと自然の波に乗るのは異なるのだ。

 ただ今は手を繋いでいるマンユゥがいる。
頭を横に振り気を取り直すと彼女の部屋へと向かう。
>>19そこはジャヤートと比べると質素な部屋であろうか]
(42) 2021/12/05(Sun) 16:14:00

【人】 御曹司 ジャヤート

 オレは初めて見るんだが。
 マンユゥはこれらに囲まれて過ごしていたのか?
 今の姿も可愛いが普段着はどんなのなんだ。
 あと、波乗り板が魔道具か聞かれたが。
 魔道具は何か使っていたのか?


[懐かしむような表情を伺いながら問いたいのはこれまでの生き方のことだ。
偏見があることは分かっている。
ヴィス族がというよりはマンユゥがどのように生活をしていたのか気になり問いかけ――]
(43) 2021/12/05(Sun) 16:14:07

【人】 御曹司 ジャヤート

>>#0時間だと呼ぶ声がする。
今少しばかりマンユゥとの一時を過ごしていたかったのに残念なことだ]


 婚儀が始まるらしいな。
 残りは後で見るとして……。

 そうだな。


[寝室にて相対し改めてとばかりに膝を折り視線の高さを合わせ]
(44) 2021/12/05(Sun) 16:21:27

【人】 御曹司 ジャヤート

 儀式云々ではなく。
 オレは自分自身のためマンユゥを嫁にしたい。

 これから永遠によろしくな。


[と、ふわりと春風がそよぐような笑みを浮かべた*]
(45) 2021/12/05(Sun) 16:24:57

【人】 御曹司 ジャヤート

>>54マンユゥの話は穏やかなものに感じる。
長閑で平穏な暮らしだったのだろう。
楽しそうに話をしてくれると嬉しさも込み上げてくる。

 >>55シャーレンねぇさまという者が誰なのかは分からないが本はあるようで話していて楽しいと感じる。
これからの生活の中でも大切なことで見目だけでも好みであったが>>56その気遣いにまた一つ、惚れ込むかのように瞳を見開いて輝かせる]


 機会があると話しをしてみると良い。
 風を使い上手に育てているようだぞ。

 海の風は潮が混じっているからな。
 きっと何かしらで工夫しているのだろう。

 ん、そうだな……こうものすごく大きな湖だな。
 果てしない蒼が続いていて塩辛いんだ。
 そう、塩も作っていてそれはそれで内地に運んでいたな。

 コップの水も揺らすと揺れるだろ。
 あれのものすごく大きなやつだ。
 オレは怖くはなかったな。
 生まれた時からずっと一緒にあるものだったし……。


[海のことは本当に好きだ。
恵みを齎してくれるし遊び相手でもある。
怖い面はあるが楽しい面の方が多い]
(72) 2021/12/05(Sun) 20:12:34

【人】 御曹司 ジャヤート

 大好きなんだ。


[だからこそこうして波乗り板を飾っている]


 行けないわけじゃない、うん。
 マンユゥ……。


["ありがとう"と囁くと一度強く抱きしめる]


 素敵なんだ、素敵だから見て欲しい。
 一緒に来てくれるなら行こう。
 子どもができたら子どもも一緒に。


[同時に、森に行く時はジャヤートも一緒に行こうと約束しよう。
教えられてきたことは真実ではなかったのだし自分の目で、これまでしてきたようにしたほうが良いはずだ。

 つられるように笑むと>>57マンユゥの部屋へと入り衣装を見せてもらう。
草臥れているが大切に使ってきているのが分かるもので長持ちさせるところもまた美点である。
目新しいもの珍しいものはそれはそれで客としての価値はあるが良いものを大切に使える方が商人の家族としては好ましい。

 だが一つ、気になるものがある。
あの穴は何なのだろうか。
今は穴は見えぬのだが――後で聞いてみることにしようとその場では問うことはなく>>58珍しい道具に目を向けた]
(73) 2021/12/05(Sun) 20:12:44

【人】 御曹司 ジャヤート

 本当に作るのが好きなのだな。
 オレはそうした作業はしたことがない。
 よくわからないところが多いから一緒にするとき。
 教えてくれると助かるぞ。


>>58ジャヤートが使えるのは水や風の魔法であるから地を耕すとかはよくわからないが、それにしても何やら動く気配があったがあれは何なのだろうか。
腰回りに視線を向けると>>59どうしてか気落ちした声が聞こえすぐに視線を戻した]


 地道な作業があって作物が実るのは知っているし。
 それをしているコンを芋っぽいと思ったことはないぞ。

 その土地その土地で暮らしがあるのは知ってるんだ。
 ただちょっとかなりヴィス族については偏見があっただけで。


[それはお互い様だともう知っていることで。
ジャヤートからはそれ以上言うことは特にはなく微笑みながら伝えた言葉に返された>>67答えに目を細めて身体を抱き寄せ抱擁した]
(74) 2021/12/05(Sun) 20:12:50

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 婚姻の儀 ――

[マンユゥと連れ立って広場に向かうと既に他の者たちは集まっていたろう。
>>#1向かい合い座る席らしく、別れる前に手を一度握りしめてから離して自分の席に着いた。
紹介されるままに立ち上がると至極爽やかな笑みを浮かべる]


 リル族のジャヤートだ。
 商人をしている、よろしく頼む。
 必要なものがあれば仕入れは任せてくれ。


[人受けの良い表情のままに、視線をマンユゥへと向けると笑みを深め>>#2杯を受け取った。
>>3あんのババアこと我らが長が音頭を取る。
>>11>>15左右隣で聞こえる声に、>>23対面からも聞こえる声に合わせ]
(78) 2021/12/05(Sun) 20:39:04

【人】 御曹司 ジャヤート

 祝福を――。


[杯を掲げて中身を呷る。
酒精帯びると芋虫であった時の身体の軋みがいよいよと取れていくようである。
>>4我らが長が何か言ってるがそれは長が勝気すぎて嫁の――と心の中で思っていたらすんごい勢いで睨まれた。
どうしてだ、顔に書いていたのかと荷運びをしてくれた家の者に視線を向けたら頷かれた。

 "若はすぐ顔に出るから"

 なるほど、それは商人としては致命的なものだが気にしないでおこう。
これまでそれで失敗したことはないからな。

 隣ではレイが甲斐甲斐しくしているし、反対側ではシオンが小柄な――男?と話をし始めているようである。
コンはコンで仲睦まじそうであるし何かあれば呼ばれるだろう。

 では――]
(79) 2021/12/05(Sun) 20:39:12

【人】 御曹司 ジャヤート

 よ、っと。


[立ち上がると自分の膳をそのままマンユゥの前まで運ぶ。
運んだ後にマンユゥの横に回ると座る仕草をして膝を叩いた]


 マンユゥ、ここがオレの嫁の特等席だ。


[さて、膝上に座ってくれるかはさておきジャヤートからもリル族の面々を紹介していこう。
一蓮托生、昔からの馴染みのダチのレイ。
慎まし気なシオンについては深く言うことはなく大人な女性と伝え。
仮面を被ってる、たのがコンで先ほど話した相手だと。

 それから料理を示していこう。]


 あの揚げたやつは鯨の肉だな。
 オレたちが倒したやつだと思う。
 魚は活かしたまま船で運んだから新鮮なはずだ。

 ところで酒は飲むか。
 香りの良いものから甘いものまであるぞ。


[一つ、出会う前に思っていたことで合っていることがある。
少なくともジャヤートの家の者は酒好きでかなり強い。
珍しい形の瓶に入ったそれらを示しながら興味があるなら杯に少し、嗜む程度に注ごうか。*]
(80) 2021/12/05(Sun) 20:39:19

【人】 御曹司 ジャヤート

―― 婚礼の席 ――

>>94焦る顔が見たかった。
などと言えば後で膨れた面構えになってしまうのだろうか]


 目立つのは良いことだぞ。
 それにマンユゥがオレの嫁だと皆に伝わりやすくなる。


[逡巡の結果、恐る恐る座ったマンユゥをしっかりと座らせ直すと髪から何とも良い香りが漂い来る。
もじもじするところもすごく可愛くまぶい。
やはりジャヤート自身が今回一番の果報者ではなかろうか。

 >>97ふと、視線を感じたのでそちらの視線を向けて親指を立てておく。
こう身長ではなく包容力で勝負だなどと視線で語るとその視線を酒精が強めの瓶へと向けてそのまま指差しておこう。

 外野のヤジが強いのはいつものことだ。
それだけ愛されているということでジャヤートにとってはいつものことだがマンユゥには刺激が強いらしい。
顔が赤らむのは酒精によるものではないだろうが興味を料理に引きつつ>>96教えてもらう料理にジャヤートもまた視線を向ける]
(110) 2021/12/05(Sun) 22:32:55

【人】 御曹司 ジャヤート

 癖が強いけど上手に臭みは消してるはずだ。
 山菜、野菜はあんまり食べたことがないな。
 兎はたまに食べるがあっさりしていて良い肉だ。
 なんだったか……シシ、だったか。
 あれは少し臭みが強いし脂もすごいよな。


[食べたいものを取り寄せて鯨の竜田揚げをまず割るとほこほこと湯気が立つ。
それを一口大にしてからマンユゥの口元へと運び]


 うちでは親父はよくこうされてるんだ。


[リル族ではなくジャヤートの家の習わしのような行為を勧める。

 酒も種類によるものだし甘いものが所望なら――]
(111) 2021/12/05(Sun) 22:33:04

【人】 御曹司 ジャヤート

 これはコンに貰った果実を漬けた酒だ。
 柑橘系の酸味と香りがある。
 甘さも感じるが――。


[杯に原液としてそれを入れると魔法で水を作りそこに空気を注入ししゅわしゅわと泡が弾ける水に変えたものを注ぎ込む。
それをかき混ぜれば口の中でのしゅわしゅわを楽しめ、味わいも試せる程度の濃度になっている。]


 こうすればもっと美味しくなる。


[出来上がったものを差し出すと自分はどれを呑もうかと、折角なのでヴィス族の酒へと視線をやるがどれがいいかは解ってはいない。*]
(112) 2021/12/05(Sun) 22:33:11
――新居――

[そうして、喧騒から離れ、二人の新居に着く。
鍵は族長に挨拶をした時に受け取っていた。

途中にすれ違った豪奢な家は金持ちが建てたものだろう。
それを見ると見劣りはするが、子どもが数人増えても十分暮らせるだけの広さはあった。]


 儀式は終わったことだし、婚礼衣装をいつまでも着とく必要はないよな。
 さっき泉で汚れただろ、折角だ、一番風呂に入りな。


[川から管を通って風呂に水を流す仕組みの中で、魔道具によって熱が加えられ、風呂桶に湯が張られるようになっている。
蛇口を捻ればしばらくごぼごぼと音がした後、適温が流れ出してきた。]


 湯を張ってる間に他の部屋も見ようか。
 えーとここが……


[扉を開けて絶句する。
夫婦の寝室なのだから、何も言わない限りこうなるのは自然だったのかもしれない。


部屋には大きな寝台がひとつ、枕がふたつ並んでいた。*]

【人】 御曹司 ジャヤート

 こういうのは最初が肝心なんだ。
 確かに自然に分かることではある。
 そこにオレがマンユゥにゾッコンであることと。
 マンユゥが満更でもないことを知らしめておけばいい。


>>121仲睦まじいところに余計な蟲は掛からぬものだ。
糖度が高ければ大体の蟲は生息できないのは自然の摂理。
塩でも同じだがこういうものは過度である方が良い。

 それにジャヤートの両親は既に宴会の模様である。
マンユゥの両親が見つかれば自然となし崩し的に勝手に騒いでいきジャヤートの自慢話が展開されるのは常である。
きっとマンユゥの両親も話すことがある、と良いのだが酒に強ければ楽しく過ごしてくれるだろう]
(140) 2021/12/06(Mon) 0:44:25

【人】 御曹司 ジャヤート

 そう……なのか?
 最初に出てきた時は炭火で焼いたとかで。
 タレに漬けて焼かれたのが出されたんだ。
 ちょっと、いや、かなり苦手だったな。
 でもマンユゥが美味い食べ方を知ってるなら。
 寒くなった時、獲ってきたら作ってくれるか。

 生憎とシシを見たことはないのだが。
 鯨よりは小さかろう?


[兎はあるぞと伝えながら>>123夫婦の習わしを慣行する。
仲睦まじいと言えばそうなのだろう。
あの二人は凄まじく仲が良く、だから海の上で塩に囲まれていないと周囲が糖度でやられるとまで聞いたことがある]


 な! おいしいだろ!
 魚はさっぱりしたものが多いけどこいつは別なんだ。
 赤い肉をしてるのは、かな。


[互いに知らぬことが沢山ある。
伝えることも、教えてもらうことも山程ある。
もしもマンユゥの家の習わしがあるならばそれに則るつもりでいるし勧められた山菜汁も頂いていく。

 酒に美味い飯があれば人生これぼちぼちである。
>>130勧めた酒が気にいってくれたならば陽気にもなろう。
それこそ焼酎というものを頂くのは、似たような酒類はあれどヴィス族のものは初めてだ。
まずは香りを楽しみ、舌の上に乗せる程度に含むと味を知
(141) 2021/12/06(Mon) 0:44:36

【人】 御曹司 ジャヤート

 ……ふ、ぅ。
 中々の酒精だな。


[それから杯を傾け飲み干すと頬を赤らめながら酒精混じりの呼気を漏らす]
(142) 2021/12/06(Mon) 0:44:48

【人】 御曹司 ジャヤート

 あそこは、そうだな。


>>119上手くやれよと祈った相手が>>120上手くやられたところを見て>>133お持ち帰りされる様である。

 立てられた親指に親指を立て返す。
リル族は大体多かれ少なかれそんなものだろう。
森を出て未知なる世界へと旅立つ心意気を持った者の末裔なのだ。
それが関係あるかは知らないが末永く爆発してこいと視線でも返して見送ろう。

 見送ると、ぎゅう、とマンユゥを抱きしめる]
(143) 2021/12/06(Mon) 0:45:11

【人】 御曹司 ジャヤート

 ふふ、どうする?
 もう少し飲んでおくか?


[先は素面の方が良いと言ったが恥ずかしさを乗り越えるのに酒の力は有用だろう。

 宴深まる前に一組が退出し、他の二組は如何ほどか。
レイの方は何やら少しばかり様子がおかしい気もするが何かあれば頼ってくるだろう、と――]


 帰る時はまた、うちの家式で構わないか?


[そのために、膝の上に座ってもらっているのでもあるのだが。
兎のローストを切り分け食しながらマンユゥの良いように機会を伺う。**]
(144) 2021/12/06(Mon) 0:45:17
―― 新居 ――

[両親に挨拶を済ませた後、二人で広間を抜けた。
大きな建物の前を通り抜けて、歩いていけば川の音が近づいてくる。
ヴィス族らしい石造りの家に、リル族らしさも取り入れられた平屋の建物。
二人で住むには広すぎるほどの大きさに、わぁ……、と感嘆の声を上げた。]


 あ、うん。
 ……わたしが先に入ってもいいの?
 
 
[確かに婚礼衣装の裾は葉と土で汚れていた。
目元を覆っていたベールももう必要ないだろうと取り払ってあとに続く。

川の水は魔道具によってお湯になるらしい。
リルでもあったのかもしれないが、自宅では見かけなかった魔道具を物珍しげに見てしまう。]

 
 あ、うんっ。

[視線は暫く魔道具に釘付けだったが、別の部屋と言われて顔を上げた。
シャオロンの後を追って歩き出せば、扉を開けた途端彼の動きが止まって、背に鼻をぶつけた。]


 ……ったた……、
 ……シャオロン? どうしたの……?


[鼻を抑えながら隣に並んで室内を見れば、レイもまた言葉を失った。
ご親切に寝台の傍には、祝い酒のつもりか寝酒のつもりか、先程広間で配られたヴィスとリルの酒瓶と杯が置かれている。
寝台が一つということは、まあ、そういうことで。]

 
 ……あ、あっ……えっと、
 寝台……、一つしか、……ない、ね……。


[子を為すことを目的とされた婚儀だと言うことを今更に思い出し、かああと頬を染めて俯いた。**]



   ふぅ……シャーレン大丈夫か?
   何か果物を、用意しよう。


[ 2人で手を繋ぎ戻ってきた新居。

  そのまま寝室に直行してしまった。
  コンは少し酔いの回った彼女を広々とした寝具に
  寝かせたか座らせたかで、
  酔いが少しでも遅く回るように
  さっぱりとした果物を持ってこようかと提案する。

  子供ができる前提なのか、今の2人では
  手持ち無沙汰になるほど広い家。
  その分、どんなことがあっても迷惑はかけない、
  そんな気さえコンはしていた。         ]*



ん、大丈夫…。
ありがとう、コン。

[手を繋ぎ、新居へと戻ってくると彼は寝具へと座らせてくれた。
果物の提案には頷き、礼を言う。
2人暮らしにして広い間取りなのは子供が産まれる事を考えてだろう。
そう考えると少し気恥しさはあるが、彼との子を望んでいるのは事実なので文句もない]

コン…。
食べさせてほしいって言うのはわがまま?

[彼がそばに戻ってきたら、首を傾げておねだりをしたか*]

――新居――

[水を湯に変える魔道具は、両親が遺した家にあったものだった。
新しいものを購入することはできないし、魔道具は流石に小龍の力では手作りが不可能だったので、建設時に此方に移転してもらった。
その結果ここに来るまでは寒い中水浴びで身体を清めていたので、今晩温まるのが楽しみだったりする。]


 良いよ。
 言ったろ、女の子は身体を冷やすなって。

 腹が減って後で宴に戻るかもしれないことを考えたら、着替えは夜着じゃない方が良い。
 勿論疲れていて動きたくないなら俺が遣いに行けば良いだけだから、楽な恰好が良ければそうしてくれ。


[ベールの下の彼女の顔は、化粧を直されていてもなお目元に涙の気配が残る。
泣き疲れて寝たいのなら意思を尊重したかった。]

[そして湯張りの間別の部屋を、と開けたところで固まってしまったものだから、背中に彼女の顔がぶつかってしまう。
中を覗き込んだ彼女がその理由に気づく。]


 …………。


[うん。
何故。

わざわざ。

口に出した??


途端に意識してしまって、寝室に結界が張られたかのように中に入れなくなってしまう。
持ち込んだ荷物は二人分まとめておいてあるから、箪笥などに入れ直さないといけないのに、入れない。]


 ……半日あれば新しい寝台は作れるな。

 俺は子ども部屋用の空いた部屋で寝るから、此処はレイが使うといい。


[ふう、と息を吐いてから口を開く。]


 レイに問題がある訳じゃない。
 「手を出さない」と誓ったのを、俺が破りそうだからだ。


[あんまり無防備にされると、と続ける。]

[お風呂が好きだと言っていた彼のこと。
作り立てのお風呂なら一番に入りたいだろうに先に譲ってくれるという。
女性の身体を慮ってのこととも、甚く伝わった。
誰に教わったのか、もしくは彼自身が自然と身に着けたものなのか、シャオロンが女性に優しいところは今日一日だけ見ていてもよく分かる。]


 うん、ありがとう。
 大丈夫、まだ動けるよっ。

 お腹は今は空いてないけれど……、
 シャオロンは食べたりない?
 少し分けてもらえばよかったね。


[辺りを見回せば、自宅で使っていた頃の家具や、小道具なども置いてあるようだった。
この分なら既に箪笥には着替えも用意されているだろう。
それは、お風呂が沸いてから支度することにして、今は新居の探索へと続く。]

[ひりつく鼻を抑えながら、隣を見上げる。
寝室を眺めながら固まったままのシャオロンになんと声を掛ければいいのやら困ってしまった。

入り口で立ち止まっていては、中にも入れない。
きっと着替えの類はこの部屋に置かれているだろうと思えば、入らない訳にも行かず、]


 ……と、とりあえず中に入ろ?


[と言って、えいっとシャオロンの背中を押した。
大丈夫、部屋に入るだけだし、何かあるわけじゃない。]

[溜め息と共に新しい提案を出されて、
頷きかけたが、はた、と気づいた。]


 えっ、でもそうしたらシャオロン今夜はどうするの?
 眠るところないよ?


[引き止めるように服の裾を掴んでシャオロンを見上げる。
二人で寝室を使うことの理由を知らないわけじゃないけれど。

新居には他に寝床もないだろう。
石造りの家ではきっと床も固く、身体を冷やしてしまう。

昼間に言われた言葉を思い出す。
誓って手は出さないと口にしたシャオロンのこと。

それが、今にも崩れそうで。
その意味を察して、ぼっと顔に火が着いた。]


 いや、俺は肉団子結構盛ってもらったしな。
 酒も飲んだし今のところは。


[足りなければ夜中にでも摘まみに行けば良いと思っている。
どうせ新婚以外の面々は遅くまでこの婚姻にかこつけて飲み明かすつもりだろうし。

なので彼女が望まなければこのまま家でゆっくり過ごすつもりだった。
寝台がひとつであるということを知るまでは。]


 ……っとと、


[薄々感じていたが、この娘はかなり大胆だ。
成人しているのだし、経験はないにしろ知識は持っていると思うのだが、どうにも「男と一緒に寝台がひとつの寝室にいる」という状況の危うさを肌で感じていないように思える。

別の部屋で寝る、と言ったのも、
それがレイを疎んだからではない、と付け加えたのも、
それどころか己の抱える慾の片鱗すら見せたのも、

彼女の方から警戒してこれ以上無防備を晒さないようにしてほしいという目論見からだったが、どうにも上手くいかない。]


 一日くらい、服を下に敷けばどうとでもなるし、
 荷物を探せば毛布は出てくるだろ。


[裾を掴まれている。
近い距離に、頭がクラクラしてくる。

直接的な言葉で威嚇したのに、その指は離れない。

単なる脅しに思われたのか。
もう少し具体的に態度に出して怯えさせるべきかとも思ったが、それをして自分が止められなくなる未来が予測出来て辞めた。]



 あーーーーーーーーーーー


 湯が止まったみたいだし、風呂が入ったみたいだから先に行けよ。
 その間に俺は自分の服とか別の部屋に放り込んどくし!


[自棄になったみたいに言い放って、レイの手首を掴んで彼女の指を裾から離そうとした。
少し力を入れれば壊れてしまいそうな華奢な腕。

そういえば指輪を渡す機会を逸していた。
今となってはそれも自分を助長させそうな気がするからどこかに埋めてしまおうか、なんて。

彼女を「可愛い」と思う具体的な箇所は飲み込んだ。
声に出してしまえば、気持ちを加速させる気がして。

恋の色を滲ませてはいけない。
「それ」は、彼女と正しい旦那の間で育まれるべきものだから。*]

【人】 御曹司 ジャヤート

 そういうものだぞ。
 それにな?


[耳元で言葉を囁く――]
(163) 2021/12/06(Mon) 20:19:48

【人】 御曹司 ジャヤート

>>148視線をあげて楽しそうに呑まれていく両親たちを見て挨拶は後日で良いかと認識をする]


 鯨はここからだとあの辺りまではあるな。
 マンユゥが気に入ってくれたならまた仕入れよう。
 その小魚の酢漬けは最初に揚げてあるんだ。
 他にも青魚の酢しめもある。
 この――緑色の刺激的な薬味とつけて食すとなお美味いぞ。


>>149マンユゥが作ってくれる料理も楽しみにしてるとやはり耳元で熱い呼気と共に囁いて身体を抱きよせながら料理と酒を楽しんでいく。
そうこうとしている間にも>>154コンと相手の女性が離れ、シオンと相手の男も挨拶に行き主役の舞台には二人しか残っていない状態になる。

 尤も、周囲も既に出来上がってきており此方など見てはいないだろう]
(164) 2021/12/06(Mon) 20:20:07

【人】 御曹司 ジャヤート

 そっか、大丈夫か。
 なら丁重に運ぶとしよう。
 そんな瞳で見つめられたら。
 オレの心臓が飛び出してしまいそうだぞ。


>>151蕩けた眼差しに拍動が高鳴る。
この可愛い嫁様がこれ以上可愛くなる前に自分だけの記憶に残す旅に出るとしよう。

 ジャヤートはマンユゥの膝裏に手を差し入れ背中を抱き横向きに抱き上げた。
浮遊感はあるだろうが身体を密着させているので然程揺れはしないだろう。
むしろその密着感がジャヤートとしては嬉しい感じである]
(165) 2021/12/06(Mon) 20:20:16

【人】 御曹司 ジャヤート

 それでは最後となったがこのジャヤートも!
 マンユゥを連れていくとしよう!
 あばよ!


[所謂お姫様抱っこという形で抱き上げたままに立ち上がると履物を脱いで座していた敷物を足にする。
波乗り板ではないし海も近くはないが新居までならばどうにでもなるだろう。
魔力を解き放ち蒼い衣を纏うかのように波動を煌かせると敷物は空を翔けはじめる。
その速度は緩やかではあるが確かに浮いており蒼いオーロラを作り出しては夜空に一度近づいて――]
(166) 2021/12/06(Mon) 20:20:27

【人】 御曹司 ジャヤート

[敷物は新居の前に下りていく。
蒼い彗星は緩やかな動きで地面に降り立ち、二人揃って新居の中に姿を消した*]
(167) 2021/12/06(Mon) 20:20:52
―― 新居 ――

[新居に到着してもジャヤートはマンユゥを横抱きにしたままである]


 さて、オレだけの花嫁様。
 先にお風呂にするか、それともベッドへ行くか。
 今少し酒を嗜むのも良いが……。

 どこまでお運びしましょうか。


[日中からであるから汗もかいているだろうが、その匂いすらも愛おしく愛せるだろう。
だからマンユゥの望むままに運んで行こう*]

 
 そう?
 お腹が空いたら言ってね。


[まだ台所は覗いて居ないが、この調子なら少しの食料の蓄えも置いてあるかもしれない。
広間に戻るのが面倒なら作るつもりではある。
早速の腕の見せ所でもあるし、後で台所回りは確認しておこう。

シャオロンを押し入って寝室に入れば、寝台の大きさがよく分かる。
一人で眠るには大きすぎるほどの広さだ。
レイが眠るよりもシャオロンに使ってもらった方がいいのではないか。
一緒に眠るくらいならこの大きさでも何ら問題はないが、シャオロンのほうには問題があるようで、女性と男性ではやはり違いがあるようだ。]



 でも、……寒いよ? 平気?


[夏場ならともかく、今の時期では毛布があっても寒さをしのげるかどうか。
なんとなく手にした裾を話し難くて、つん、と引いた。

一緒には眠れない。
かと言って、一人床に寝かせるのも忍びない。
迷い迷って、誘うような素振りになってしまっていることにレイは自身では気づいてはいなかった。]

[どう応えていいのか分からずおたおたしていれば、会話を遮るようにシャオロンの唸り声が響いた。

手首を取られて、はっとして裾を離す。
裾には長く掴んだせいか跡がしっかりと残っていた。]


 はっ、……えっ、あっ、うん。
 そうだねっ、うんっ。


[赤面したまま、ぱっと離れて箪笥に向かう。
裾を離してしまったことで彼との距離を感じたような気がして、少し寂しささえ感じた。

ふるふると首を振ってその考えを振り払う。]


 じゃ、じゃあ、お風呂先に頂くね。


[夜着と下着を用意してぱたぱたと逃げ込むようにお風呂に向かった。]

[汚れた婚礼衣装を籠に入れ、身体と髪を丁寧に上がって湯船に沈む。
お湯は程よく適温で、婚礼の儀で気を張っていた一日の疲れを癒やすには心地よかった。
肩まで沈めば、身体中がぽかぽかしてくる。

湯船に浸かっていれば、考えるのはシャオロンのこと。
今まで一度だって忘れたことのないロンの影が薄れていくように、幼いままだったロンの顔に、シャオロンの顔が重なる。

ずっと好きだった人。
これから「だんなさま」になる人。

揺れ動く想いにぐらぐらと頭が逆上せてしまう。]



 〜〜〜〜〜〜〜………っ、……



[可愛いと言ってくれたシャオロンを思い出して、
一度落ち着いたはずの頬がまた赤くなる。]


        
…………どうしよう……、うれしかった……



[両手で頬を抑えながら、ずるずると肩口から首筋へと湯船に沈めば、ぱしゃん、とお湯が跳ねた。*]

ー 新居 ー

[新居の玄関を潜っても
まだ彼は自分を抱えたままだった。
どうするか優しく尋ねられれば
じんわりと頬を染め、
胸に顔を押し付けてもじもじと呟く。]

......ん、と......あの、
お酒は、もうだいじょぶ。
だから......お風呂、......かな?

[彼は気にしなくても
やっぱり年頃の乙女としては
体を清めておきたい感はあるし。

これからすることを意識すると、
ベッド、と直接的に口にするのが
なんだか恥ずかしいのもあって。**]

──ふたりの夜


[ 果物は色んなものを持ってきていた。
  寝室から1度出て、林檎や梨、
  それに蜜柑などを切って寝室へ。
  幸い小さな机もあるので、
  置き場所には困らないが、
  彼女の願いは一瞬躊躇ってしまった。 ]


   ………わかった。口を開けて?


[ 一口大とまではいかないので、
  ひとつを食べてもらうのに3回は
  口に運ばなければいけなかったはず。
  蜜柑は小ぶりなものにしていたから
  問題なしではあったが、
  林檎と梨はそうとはいかない。

  いくつか彼女が食べるのを見て、
  酔いすぎていないことに胸を撫で下ろす。
  もしかしたら、時折コンの指先と
  彼女の唇が触れ合ったかもしれない。
  コンは少しだけ頬を赤くして
  彼女から視線を離したことだろう。   ]





   シャーレン…………
   可愛い人。もっと、その顔を見せて。


[ 彼女が果実に満足をしたなら、
  皿を追いやり、彼女の頬に手を添え
  視線を交わらせる。
  拒まれなければ、唇を重ね何度も何度も
  その甘い汁に吸い付いていこうとした。  ]*




[寒さを心配されたが、内側から起こる熱で寒さなど感じないだろうと思った。
むしろ眠れないのでは?
眠れないなら、石畳に横になる必要もないし何も問題はない。

「うん寒いから一緒に寝る」なんて小龍が言って実際潜り込んで襲われたらどうするつもりなんだろう。

泣くんだろうな。

そして泣かれたらそれ以上は何もできなくなるんだ。
もしかして、それを見越してるのか?――なんて。

言えないまま。]

――レイの入浴中――

 はぁああああ……


[盛大に溜息を吐いた。
初日からこんな調子で、本当に「ロン」を見つけるまで手を出さずにいられるのだろうか。

そもそも、「ロン」を探したくなくなっているのに。]


 しっかりしろ、俺。


[パンパンと両頬を叩いて自分の荷物を別室に移動させる。
元々服もそんなに持っていない方だからそう時間はかからなかった。

彼女が出るまでに時間を持て余し、寝室に置いてある酒を呑む。
宴席で出たものより強い度数の酒は喉を焼き、頭をぐらりと揺らした。
初夜にと用意するには刺激が強すぎるんじゃないかと苦笑し、杯を呷る。*]

─2人きりの寝室で─

[寝具に腰かけて待っていれば、彼はいろんな果物を持ってきてくれた。
一瞬、躊躇ったもののお願いを聞いてもらえて嬉しげに目を細める。
林檎に梨、蜜柑と口に運んでもらい、甘い果物を味わった。
彼の指先がシャーレンの唇に触れ合い、頬を少しだけ赤くして視線を離す姿に内心可愛い人だなと思ってしまう。
最後に、食べさせてくれた彼の指先にちゅ、と音を鳴らして口付けた]

ありがとう、コン。

[くすっと笑い、礼を言えば]

コン、私の愛しい人。
見て、貴方だけの私を…。

[頬に手が添えられ、視線が交わる。
彼の首の後ろへと手を伸ばし、唇が重なって。
何度も何度も、彼との口付けに夢中になっていく*]

[夜空の散歩も喜んでくれてジャヤートは至極上機嫌である。
胸に押し付けられた顔。
覗く横顔もまた可愛く何をしても可愛いのではないかと疑いようもない]


 では、風呂だ。
 風呂はヴィス式らしいぞ。
 水はオレが出せるから湯は沸かすだけだからな。


[入れる手間は沸かすだけだから入るのに労はない。
お姫様抱っこのまま脱衣所に運び込むとそこで漸くマンユゥを下ろした。
下ろしたと言っても相対した立ち位置で、である]


 それで、共に入るか?


[それとも一人で準備してきてくれるのだろうか。
何れにしてもジャヤートとしては嬉しいことであるので問いかけたが入りたい意志は問いかけに滲みでている*]

[考え事をしていたら思ったよりも長く浸かっていたようだ。身体はほこほこと温まり、頬は桃色に染まっている。

乾燥しないようにと香油を肌に塗り、髪にも少しだけ付ければ花の香りが広がった。

胸を隠すように桃色の心衣を首に通し、お腹の辺りで結び目を作り、下衣は尻尾がいつ生えてもいいようにTの字のほぼ紐のような下着を身に付ける。
もう外に出ないだろうと用意した夜着は、一枚着の身体にフィットしたもので、歩けばスリットがより目立つ。

茹で上がった顔でお風呂から上がり、シャオロンの姿を探せば、まだ寝室に居ただろうか。
まだ飲みたりなかったのか、手酌をしている姿に笑う。]


 シャオロン、お風呂上がったよ。
 ……お酒、飲みたりなかった?


[小首を傾けて、様子を伺う。

寝所から荷物が減っていたのでお風呂に入っているうちに荷物を運んだのだろう。
本当に、別室で眠るつもりらしい。]

[彼の元に歩み寄り、ちょこんと隣に座る。]


  …………、


[髪を毛巾で拭いながら、お風呂で考えていたこと、
シャオロンと出会って少し変わった自身の心情。

髪を拭う手を止めて、ちら、とシャオロンへと視線を移した。]


 ……シャオロン。
 ……えっと、……その、……


 
 
やっぱり……一緒に、寝よ?



[毛巾を口元に当てながら、ぽそりとそう呟いて彼を見上げる。*]





   どういたしまして、…これくらい。



[ 流石に、指先に口づけをされた時
  コンは慣れないことをしたと思った。
  だから、尚更少しの間だけ彼女を見れなかった。
  指先で感じた彼女の唇は
  コン自身の唇が覚えているよりも
  とても柔らかく感じられ、
  噛み付いてしまえばいとも容易く
  噛みちぎってしまうのではないかと思うほど。 ]







   ん、……ッ…は……

   出会った時から、その綺麗な肌に
   俺の印を付けたくて仕方がなかった。
   どうしても、一緒になれないのなら
   つけても意味がないと諦めていたのに。


[ 出会った時は顔を隠していたけれど、
  徐々に2人だけの時はその素顔を
  包み隠さず晒してくれた彼女。
  そして今日この日、シャーレンとコンとして
  もう一度出会ったことでお互いの気持ちは
  さらに引き寄せあっているよう。

  だからコンは彼女を寝具へ寝かせると
  曝け出された右肩へひと噛み。
  そして、左肩にも舌を這わせてひと噛み。
  歯形がそれぞれの肩に付いて、
  名実ともにコンの妻であると証明しようとする。
  堪えていた日々を考えれば、
  申し訳ない気持ちもありながら、
  印をつけることを抑えることはできなかった。  ]*




[ヴィス式、ということは
木造りの浴槽に浸かるタイプだろうか。
リルの風呂事情はどんな感じなのか
マンユゥはよくわかっていないが
風呂文化自体にそこまでの差はなさそうだ。

横抱きのまま脱衣場まで運ばれ、
そこで降ろされる。
丁寧にも着替えや体をふく布なんかは
手伝いのものが用意してくれているようだったが。]

えっ。......い、いっしょに......

[問いかけに目を丸くしたのち
ぼっ、とまた顔の熱が増して。
そわそわと尾を揺らしたあとにこくりと頷いた。]


...ジャ、ジャヤートが、入りたいなら............いいよ......

わたしたち、これから......
結ばれる......んだもんね......



[それに、裸でふれあっていれば、
緊張も少しは薄れるかもしれないから。
どきどきしながらそっと彼を見上げる。**]

 オレは一緒に入りたいと思っているぞ。
 ……ああ、結ばれる。
 今日出会ったばかりだが――。


[見上げる視線に柔らかな、春風のような笑みを向ける]


 初めて見た瞬間から可愛いと思った。
 そして嫁ならば良かったのにと願った。
 オレはマンユゥと結ばれたい。


[手を頬へと伸ばして優しく撫でる。
唇同士の触れ合いも未だであるが先んじて裸の触れ合いをしてはいけないこともなかろう。

 一般的なリル族は分からぬが船の上では水は貴重と言いながら水は出し放題である。
ただ大々的に火は起こせないので専ら沐浴で太陽の下で開放的に行われる入浴をしてきた。
果たしてそれを入浴と言って差支えないかは分からないが、ヴィス族式の風呂は初めてなのでそれもまた心が躍る]


 では服を脱がせ合おうか。


[頬に触れていた手を下へと。
真白な花嫁衣裳の肩に触れるとマンユゥの意志を問うた。
自分で脱ぐならそれでも良いが脱がせて良いならば一枚、一枚丁寧に。
露わになっていく肌を見て堪能しながら生まれた時の姿へと変えてしまうとしよう。*]

[酔い潰れるまで飲むつもりはなかったが、体感温度は大分上がっている。
瓶を半分にした頃、レイが戻って来た。]


 おかえり。
 ……ああ、折角用意されてたし、飲もうと思って。

 結構強いから、レイは止めとけよ。


[自分が風呂に交代で入る間に彼女が手を伸ばさないように釘を刺しておく。

夜着に着替えた彼女は風呂上りの雰囲気も相まって艶めかしく、凹凸が目立つだけでなく深く入ったスリットが目の毒だ。

化粧を落とした顔はどこかまだあどけなさを残していて、大人の女性の身体とのアンバランスさが却って男を煽った。
これ以上見ていたら、妙な気を起こしそうだ。]


 じゃあ俺も――


[と立ち上がりかけたら、レイが傍に座る。
寝台はひとつしかないのだから仕方がないことかもしれないが、近くに寄られると花の香りが漂ってきて、内側から獣に食い破られそうな感覚になった。]




 …………さっき俺が言ったこと、聞いてたよな?



[恥じらいに理性が負けそうで、呻くような言い方になる。]


 ……風呂に行ってくる。
 
 そっちの瓶は水だから、それでも飲んで少し冷静に考えな。


[これ以上部屋にいたら、彼女を抱き締めてしまいそうだった。
逃げるように部屋を飛び出し、風呂場へと向かう。*]

――風呂場――

[自分の前に、誰かが使った気配のある風呂場は生まれて初めてだった。
漂う香油の香り、湯気。]


 
…………ッ、



[寝室までは届かないだろう。
声を押し殺し、自身に触れる。

目を閉じれば脳裏に浮かぶのは彼女の顔と声だけ。]


[ずっと欲しかったことにも気づかなかった、「家族」を自分に教えてくれると言った彼女のことだけが、小龍を昂らせた。]

[レイの後から入って良かった。

一度射しただけでは収まらず、二度目も彼女に触れることを想像しながら風呂場の床を汚した。
石鹸で丁寧に自分自身の臭いは消したつもりだが、風呂場は暫く換気が必要だろう。*]

[このまま別室に直接向かってしまおうかとも思うが。

レイは何となく、自分の帰りを待っているような気がした。
戸口に立って奥へと声をかける。]


 ……上がった。


[寝ていてくれないかな、とも思ったのだがどうだろう。**]

[シャオロンはお酒が強いようだ。
お風呂に入っている間に瓶が半分ほど減っている。
一人で飲むにしてはペースが速いような気がしたが、お酒に強いのならそう気にならないのだろうか。]


 わたしも飲めるよ?
 さっきのお酒だってお水みたいだったもの。


[ほんのり酔っている気はしたが意識はしっかりと保っている。
シャオロンの手に寄ってお酒が水と変えられていたことには気づいていない。]

[身体を動かせば、ふわりと香油の香りが立つ。
シャオロンをお風呂へと送り出す前に、言っておきたかったことを口にすれば、隣から低く呻くような声が聞こえて、びくっと身を震わせた。

鋭い眼光に怖気づきそうになる。
何か怒らせてしまうようなことを言ったのかと、恐れて口を噤んだ。]

[隣で立ち上がる気配がする。
諭すような声に何も言えずに、俯いたまま。

部屋を出ていくシャオロンを見送った。

膝上でぎゅっと拳を握り締めれば、ほろりと一雫涙が落ちる。]



 …………   ロン……、


[小さく呟いた名前はもうどちらを呼ぶ名なのか、わからなくなっていた。*]


......う、うん......


[今日出会ったばかりのひとと結ばれる。
しかも異性に裸をさらけ出すのははじめてだ。

もちろん緊張や不安はあるけれど、
当初抱いていた怖さは不思議となかった。
酔いが回っているから、も多少はあるが
彼なら大丈夫なのではと感じるから。]

わたし、もーーー
だんなさまがジャヤートで良かった、って思ってるよ。

ジャヤートになら、
......わたしのこころとからだ
委ねてもいいって、......だから


[彼のように愛してる、と言いきれるほど
まだ心が追い付いてきていないけれど。
確かに惹かれはじめている、
柔らかな笑みを浮かべるこの青年に。
きっとこれからもっと好きになってしまうだろう。
確信に近い予感がある。]

ふふ、今度は私が食べさせてあげるね。

[近いうちに今度はシャーレンが彼に食べさせてあげようと思う。
世話をしてもらうのも好きだが、世話をするのも好きなので。
視線がこちらを向いてくれるまで待って、唇を重ねた後]

そんなに前から?
もう、諦めなくてもいいんだもの。
貴方の…コンの印、たくさんつけて?

[出会った時からと言われれば流石に驚いた。
そんなに前から独占欲を感じていたとは思わなかった。
けれど、今は諦めることなんてしなくていいし。
むしろ…彼の妻であると、彼の女であると、この身体に印をつけてほしいと思う。
彼と再び出会えて、彼を想う気持ちは一層強くなったと言えるだろう。

寝具へ彼が寝かせてくれたと思えば、右肩へピリッとした痛みが走る。
左肩へ舌が這い、そちらにも痛みが走る。
歯型がくっきり残っていそうだなんて考えるが、それすらも愛おしい*]

[一枚一枚、衣装が脱がされていく。
腰ひもが解かれ、履物が落とされ
最後に下着が取り払われれば
白い素肌が彼のもとに晒されたか。

全体的に肉付きは良く
咄嗟に両手で胸を覆っても
豊満な乳房がはみ出している。

押さえるものがなくなった光の尾が
忙しなく後ろでゆらゆらと揺れているのが
彼からも見えるだろうか。]

えと、じゃあ......わたしも脱がす、ね

[脱がしあい、というからには
彼の服はこちらが脱がすのが筋なのだろう。
衣装に手をかけ、彼もまた一糸纏わぬ姿にしてしまおうか。**]




   明日以降に頼む。
   果物を作って生活できればいいが……


[ 近くに果物の木があった気がするから、
  明日以降は改めて生業を続けられるか
  探索に行かなければ、とふと思うのだった。

  彼女の手料理はどういったものなのか。

  彼女が料理をしてきたとは思っていないので
  もし手料理を出されたら、新たな一面、と
  彼女のことをたくさん褒めるだろう。   ]







   そういったこと、後悔しないように。

   後からどうしてって言われても、
   シャーレンが許したから、としか言わないぞ。


[ 痕をつけることに許可が降りれば、
  コンの動きが止まることはなくなる。
  肩についた歯型に舌を這わせては
  ちぅっと吸い付き、その動きを何度か繰り返し
  その最中に、彼女の服の裾に手を入れ
  滑らかな絹のような太ももを何度か撫でる。  ]






   ……そういえば、初めてか?


[ 何度か吸い付いたのち、
  もっと進もうと思ったコンは
  優しく彼女に問うてみた。
  コンの指が太もも内側を撫でているから
  彼女はくすぐったさを覚えるかもしれない。

  反応が良ければ、
  その指を更に奥へと進ませるつもりで。  ]*




[シャオロンが部屋を出た後、
彼の言うとおりに水を一差し入れて口に含んだ。
喉元を通る水は心地好く火照った身体を冷ましてくれる。

ただ、飲んだ後もぐるぐると回る思考はおさまらなかった。

好きじゃないやつに抱かれたら、後悔する。
それは自身が口にしたものと同じだった。

自身で問い掛けておきながら、
自分自身は答えが見つからないなんて酷い話だ。

「ロン」が好き「だった」。

シャオロンはそのことを認めて尚も、手伝ってくれるという。
他の男に目を向けていたレイを「可愛い」と言ってくれる。

嫌いになれるはずもない。]

[たった一日一緒にいただけなのに、
今考えてしまうのはシャオロンのことばかり。

それは「ロン」が時折、彼と重なるだけでなく、
「シャオロン」として、気にかけ始めているからだ。

独りぼっちを寂しいと言った彼のこと
物珍しそうに魚料理に興味を持った彼のこと
お風呂が好きだと言う彼のこと

一つずつ知っていく度に胸の中に募っていく感情は、
言葉にするのならば「
」だ。

ゆっくり考えれば分かってしまった。
自身の本音に、気づいてしまった。

一度、気づいてしまったものを、
もう気づかないものにするなんて出来ない。]

[くぴりとまた水を飲む。
少し冷静になった頭がクリアになっていく。

お風呂場の方から物音が聞こえた。
シャオロンがお風呂から上がった気配がする。

彼が一途だと言った女は、そう言ってくれた男に恋をした。
そう言ったら笑われるだろうか。呆れられるだろうか。

まだ眠る気になれなくて、
今度は窘められていたお酒を
少しだけ杯に入れて、口に入れた。

廊下に足音が響いて、扉の向こうから声が聞こえる。]

[寝台から立ち上がり、彼を迎えに行く。
扉を開けば、髪が濡れたままのシャオロンが立っていた。
静かに息を吐き出して、緊張の糸を解すように。]



 ……おかえりなさい。

 眠る前に、ちょっとお話できる?


[今の想いを、ちゃんと聞いて欲しくて。
そっと戸口の傍らへ寄って、寝室へと促した。**] 

えぇ。
明日、一緒に探索しに行きましょ?

[彼の生業は知っているから、一緒に行こうと誘う。
場合によって、一緒に行けなくなるかもしれないが。

新居の探索は宴の前にしたが、食材の確認はしていないからその確認もしなくては。
シャーレンは一般的な家庭料理なら大抵のものは作れるので、食材さえあればなんとかなる。
まだ彼に手料理を振舞ったことは無いので、たくさん褒められれば嬉し恥ずかしと照れるかもしれない]

あら、私が言ったこと撤回するように見えて?
貴方にならいいと思ってるんだもの、後悔なんてしないわ。

[彼の髪をさらりと撫で、肩に舌が這い吸い付かれと繰り返す動きに口角を上げると、手が服の裾の中へ伸び太ももを撫でられ擽ったさに身をよじる]

そう、貴方が最初で最後。

[彼が優しく問うから、素直に頷く。
彼が初恋で、誰かと付き合うこともなかったから肌を重ねるのは初めて。
彼の妻になるのだから、最初で最後というのも間違いじゃない。
彼の手が与えるそれは擽ったさは感じるけれど、不快感はなく指が更に奥へ進めば身体をふるりと震わせたかも*]

[一枚、衣装が解ければ肌が一部露わとなる。
その過程は宝さがしの様である。
紐解く度に胸が熱くなる。
未知なる世界へ冒険に行くようで胸の拍動が高鳴り――]


 ほう……。


[露わとなった姿態に感嘆の声を漏らすしかなかった。
両手から零れる胸の膨らみなど間近で見るのも初めてのことであるし全体的に柔らかそうである。

 目を引くのは胸ばかりではない。
後ろでゆらゆらと揺れるものは何だろうか]

 ……ああ、すまない。
 見惚れていた。
 その、後ろで揺れているのも気になるが頼めるか。


[両手を脱がしやすいように広げる。
脱がしてくれると言うことは隠している乳房を解き放つということだ。
解放された乳房は揺れ色づいた輪郭も見えるだろう。
それが揺れるは男の意志を誘うもので視線を釘付けにすると共に股間を熱くしていく。
マンユゥの小さな手が紐解けば男の衣装など簡単に脱がせられる。
一番苦労するのは下着であろう。
水中で動きやすいようにと揺れぬように固定する意味を含めての際どいラインの水着に似たそれは熱を持ち主張をすることで引っかかり脱がし難くなっていた。
労して脱がしてくれたならばそれは跳ねジャヤート自身の腹を打つ程である。
一糸まとわぬ姿。
陽によく焼けた体躯を惜しげもなく見せて、マンユゥが再び隠そうとするならば手を取りそれを防ぐ]

 オレの身も心もマンユゥに捧げよう。
 生憎と知識はあれど女は知らぬからな。
 一つ一つ互いに手ほどきしあえると助かるが。


[掴んだ両手を引き身体を抱き寄せる]


 ま、冷えてしまってはいかんからな。
 中に入ろうか。


[至極上機嫌の笑みを浮かべて柔らかな感触を確かめながら浴室の中へと入る。
中は木造りで船内を思い起こせるものだ。
落ち着いた印象を受ける中に大き目の湯舟があり並々と湯気を立たせている。
床は簀の子のようになっていて水はけを良くし外へと流しているようだ。

 浴室の中でも相対し向き合うと手桶で湯を掬い熱さを確認すると水を足したりして調整してから足元から掛けていく。
足元からお尻を腹を、胸元に湯をかけるときはその湯の独特の動きに目を見張らんばかりであり肩までかけると自分もまた湯を浴びる。

 手を伸ばし固形石鹸を手に取ると泡立てさせていく]


 オレたちはこういう石鹸を使ってな。
 手で洗ってたんだが――マンユゥのところはどうだ?


[泡の乗った手をマンユゥの肩に触れて泡を緩く伸ばして乗せていきながら問いかけて、どこを見ても目の保養な状態にこれがヴィスの至宝かとまた熱い吐息を漏らした**

[裸になればジャヤートの視線を感じる。
まじまじ見られているのが恥ずかしくて
所在なさげに俯いていたが
彼の言葉に、尾が露わになったことに気付き
はたりと後ろを振り向いて。]

あ、えっと……これ、わたしの尻尾なんだ。
ちょっと他の子と違うんだけど………

[ヴィス族の中に耳や尾が生えている者も
時折いることはいるのだが大抵は獣に近く
自分のような形状は稀である。
それを少し気にしているので、
普段はあまり目立たない服を選んで着ていた。

ともあれ、今は彼の服を脱がすことを優先しよう。
胸を覆っていた手を取り払えば
たゆん、と柔らかな乳房が揺れる。]

[彼の婚礼衣装を紐解けば
引き締まった身体が露わになっていく。
陽に焼けた肢体は健康的な色気を纏っていた。

上着を脱がし、下着に差し掛かったあたりで
固く張り詰めているものに気付いて小さく声を漏らす。]

……わ、……


[引っかかって悪戦苦闘しながら脱がせば
勢いよく飛び出たそれがぶるんと目の前で跳ねた。

男性器。胤を撒き、子を為すための器官。
知識としては事前に教えて貰ったが、
当然勃起したそれを実際に見るのは始めてだ。]

ん、……おっきぃ……
……これが、わたしのなかに、はいるんだよね………


[そう意識すると体の奥が
むずむずとざわつく心地がした。
小さく呟き、軽く先端をつつく。
脱がし終えて無意識にまた胸を隠そうとすれば
その腕を掴まれた。]


……そう、なんだ。
リル族のひとって、
そういうことにも奔放なんだって思ってた。

ふふ。…じゃあ、いっしょに、一つずついこうね


[彼が女を知らないのは意外だった。
本人も自覚しているように見目はいいし
それこそ寄って来る女性は多そうだったから。

抱き寄せられ、浴室へと入る。
足から上へ湯をかけ、全身を軽く清めてから
置いておかれた石鹸が泡立てられていく。

石鹸の横には準備よく香油も置かれている。
色々と"見越して"なのだろう。]


あ、うん…わたしのところもこういう感じだよ。
そのあたりはいっしょなんだね、…

はぁ、………ん、……っ
ジャヤートの手、きもちい……

[彼が石鹸の泡を伸ばし、
ゆるゆると優しく身体に触れていく。

温かく大きな手が己に触れれば
柔らかく滑らかな肌に指が沈む。
優しい手つきに身体の芯から
じわじわと炙られていくようだ。

とろりと目を細め、熱い吐息を漏らす。**]

[淡い期待は外れ、彼女は小龍を見据えた。
戸口へと近づく足取りも口調も落ち着いている。
水分を補給して幾分冷静になったのだろうか。]


 ……ただいま。
 ああ、わかった。


[「ただいま」を言うならレイが良い。
彼女じゃないと嫌だ。

きっとこの生活を手放してしまえば、自分は耐えられない。]

[促されるまま室内に入る。
位置取りに悩んで、結局寝台に腰かけた。
風呂場で二度抜いている分、先程よりは小龍の方も落ち着いている。]


 ……泣いたのか、


[彼女の眦に残る雫に顔を歪めた。
仮初の旦那では、それを拭うことも憚られるのが苦しい。]



 怖がらせたか?
 すまない、親切を断るなら、もう少し言い方に気をつければ良かったな。
 話っていうのは……

 「そんな危険な男とは暮らしたくない」っていうのじゃなくて?


[もしそうなら部屋には招かないか。

レイの真意はわからないが、聞き終わるまではきちんと部屋にいるつもりでいる。
彼女が湯冷めしないように毛布を引き寄せて、膝に掛けた。*]

[おかえりの言葉に、ただいま、と、返ってくる返事に目を細める。
たったそれだけのことなのに、自身の元に戻って来てくれたような気がしたから。
身を引いて部屋へとシャオロンを招き入れ、後に続く。
何から話そうか、そんなことを考えながら。

寝室に座るところは少ない。
シャオロンが寝台にに腰を下ろせば、並ぶようにして隣に腰を下ろして。
寝台に二人並んで座れば、少しの無音が続いた。

顔を上げるシャオロンに反応するように自身の顔も上がる。
涙の名残に気づかれて、慌てて隠すようにぱっと目元に触れた。]


 あっ、あっ、ちがうの。
 これは、シャオロンのせいじゃなくてねっ。

[続いた言葉にもぶんぶんと首を振って、 否定する。]


 そうじゃないよっ。
 そうじゃなくて、えっと……
 

[目元を覆った変な格好のまま、躊躇いながらもぽつぽつと話し出す。]


 えっと……、えっとね。
 ロンのことを探すのを手伝うって言ってくれて、ありがとう。

 今もね、ロンのことは探したいと思う。


[話し方はたどたどしくき、たまに言葉を選ぶように逡巡を見せながら、話を続けた。]


 ……でもね、それはロンと一緒になるために探すんじゃなくて、兄様たちが彼を傷つけてしまったことを謝りたいからで。

 ロンのことは好きよ。
 好き、だった。
 でも、今回の婚儀を決めて。

 けじめを付けるためにも指輪を探そうと思って、
 泉に向かって、
 そこでシャオロンと出会って、話して。

 シャオロンと話していくうちに、ね。
……ちゃんと、シャオロンと「家族」になりたいと思ったの。

 だから……、だから、ね。
 まだ、少ししかあなたのことを知らないけれど。


[言葉を区切り、深呼吸をして。
目元を覆っていた手を下ろす。
上手く伝えられたかは分からない。
隣に並ぶシャオロンの手に手を重ねて隣を見上げた。]

 




 一途じゃないって……、
……浮気な女の子だって、呆れる?


[見つめる眼差しは不安に滲み、膝の上の手は僅かに緊張に強ばった。**]

[他の子と違うところがあるというのはコンプレックスの要因たるのだろうか。
ゆらゆら揺れる光の尾は夜に見ると綺麗そうである。

 嗚呼、と疑問が一つ解けた気がする。
衣装にあったあの穴はこの尻尾を通すためのものなのだろう。
家人しかいない時は出しておけるが外では隠している、と。

 悪戦苦闘しながら靭な肉体を晒していく合間も揺れる乳房や光の尾に目を囚われていたのは男の性でしかない]


 マンユゥも大きいだろう。
 うん、大きい――これがヴィスの至宝か。

 尻尾もとても綺麗で可愛いと思うぞ。


[軽く先端を突かれるとびくりと屹立は跳ねる。
ただの反射であるがモノがモノであるから大袈裟な反応にも見えるだろう]

 いや、奔放な者もいるぞ。
 オレは他に楽しいことがあったのと……。
 金が沢山あるとな。
 子を欲しがる者はそれなりにいるのだ。
 そういうのは愛ではないからな。


[財産目当て。
そうした者もいたこともあり海の上で男社会で生きてきた点もある。
港から港に嫁を作っている奴もいないことはない。
きっとバレたら逃げるつもりだろうから置いていってやろうと常々思っていたが]


 一つ、一つ――きもちいいのか?


[それは幸いだ。
点てた泡を肩や乳房の上に置いていくとそれだけで得体のしれない背徳感に苛まれる。
どちらかと言えばもっと見たいというものだが、肩に触れた手を腕に滑らせ優しく白い肌を撫でていく。
小さな体だ、ジャヤートの手であれば十二分に覆える。

 指先もこまめに揉むように洗うと腰回りを撫で。
そのまま手を上へと滑らせ腹をなぞると辛抱など出来ぬ心は乳房の下縁を掌で押し上げた]

 随分、いや……かなり重たいな。
 それに――。


[下から掬いあげるように持ち上げながら指を動かし柔らかさを確かめつつ乳房の下を洗っていく。
指先から魔法で粘度の高い水を作り泡と混ぜ始めれば指の動きは尚滑らかに]


 弾力も、柔らかさも。
 これは素晴らしいぞ。
 痛くは、ないか?


[痛みがないならば手を大に広げて全体的に撫でまわしていこう。
その間、脚は脚で擦り合わせていき文字通り身体で洗うように肌の触れ合う部分を増やし擦り寄せていく。*]



   一緒に、か……それは楽しそうだな。


[ コンの中では、1人で行くことになっていたが
  彼女の様子が良ければ、是非とも2人でいきたい。
  2人でいろんなところを巡って、
  どんな場所があるのか探索することも兼ねて。
  散歩道を見つけられたなら、
  別日に彼女とまた2人の時間を過ごしたい。

  山の方に住んでいた彼女だが、
  やはり肉のほうが好みなのだろうか。
  お互いの食の好みというのも知っていかないと
  後々に喧嘩や仲違いになる元である。    ]







   いいや?……念の為の言質だよ。
   暫くは、着る衣服を考えてくれ。



[ 肩や首にはこれから暫く痕が付く予定だから
  みられたくなければ、考えてくれという意味だが
  彼女にそのままの意図で伝わったか、
  少し言葉が足りなかったような気もする。

  けれども、指の動きに身を捩る彼女を見れば
  そんな思考はすぐに飛んでいく。
  もっとその動き、その表情を見たい。
  その思考へと切り替わってしまえば
  コンの手は更に深層部へと入っていった。  ]







   そうか。……嬉しい気持ちもあるが
   痛くしてはいけないという重責もあるな。
   痛ければ、言ってくれ。

   でないと、止められそうにない。




[ コンはというと、実のところ経験がある。
  だから少し申し訳ないような気持ちになる。
  彼女ではない他の女のことを知っているから
  ふとしたところで比べてしまわないかと思うのだ。

  足の付け根まで手が伸びれば、
  彼女の下着に指をかけ、その線をなぞった。
  彼女はなんと、細い紐の布地の少ないものを
  履いているようで、誰が選んだのかと
  問いただしてしまいそうな勢いになった。    ]






   この衣服は、誰かに選んでもらったのか?
   まさか、自分で……?


[ やさしく聞いたはず。
  けれども、どうしてこんな挑発的とも取れる
  下着を身に纏っているのか、
  コンの中では気が気ではなくなってしまった。 ]








   たくさん、慣らしていこう。
   気持ちいいと思ったら、
   その愛らしい声を聞かせて。



[ 未知の領域に入る彼女を労るように、
  コンの空いた手は彼女の服の留め具に伸び
  ひとつひとつ外せば、緩めて
  どうしたら良いのか悩んでしまった。

  コンにとっては初めて見る装束のため
  不甲斐ないと思いながらも、
  腰まで脱いでほしいと小さくつぶやいた。  ]*




[彼女が座ったのは、小龍の隣。
夫婦の適切な距離感はわからないが、向き合うように身体を少し内側に傾けても膝が触れない程度間が開いていた。

涙は自分の所為ではないと言うが、慌てた様子から見ると、問い詰めるような恰好になってしまったか。
それ以上追い込まないように、彼女が話し始めるのを待つ。

泣かせたくない。
つまり泣き顔を見るのは辛いのに、目元を覆われて彼女の瞳が見えないとなると、泣いていても良いから見せてくれと希いそうになる。]


 ……うん。


[「ロン」の捜索は、彼女にぬか喜びさせた罪悪感というか、彼女の為に自分がしてやりたいと思ったからだった。
何度目かの礼は、そんなにも「ロンに会える可能性」が嬉しかったのかと胸が痛むが。

続けられた言葉に目を大きく開いた。]



 ……、


[「兄様たちが彼を傷つけてしまった」という言葉に僅か引っかかりを覚えたが、それよりもロンへの気持ちを過去形で表した彼女の心境の変化に胸がざわつく。
意を決したように呼吸を整えた彼女が目元から手を離した。

伸ばさなければ触れられない距離を越えて、彼女の温もりが小龍の武骨な手に触れる。]

[重ねられた手はそのままに、片手を伸ばして引き寄せた。
彼我の距離を「夫婦の距離」に縮めて、ぎゅうと抱き締める。]


 浮気、じゃねーだろ。
 子どもの頃の
をずっと大切にしてきたレイは、
 これからは俺に一途になるんだ。


[少し腕を緩めて顔を見た。
眼差しの不安は取り除けたか。
水膜が決壊してしまったとしても、くちづけで受け止める。]


 名前が似てて、境遇と髪の色が一緒のやつの代わりじゃなく、
 結婚相手として出会った「俺」と家族になってくれるんだな。

 ……「ロン」が見つかっても、もう絶対離してやんないぞ?


[駄目だと何度言い聞かせても、既に手放したくなくなっていた。
レイのことが――]


至宝ってそんな大げさな……
う、う…、あ、ありがと…。


[確かに人よりも大きい自覚はあるけど。
彼は自分の身体を気にいってくれたようだった。
それに、気にしている尻尾も。
自分の一部を肯定されるとやっぱり嬉しくて、
照れたようにはにかむ。

びくんと跳ねた男性器に少し驚いて目を丸くし
ちらちらとそちらを窺ったりもして]


そうなんだ………えへへ。

ふふ、じゃあ過去も未来も
わたしだけのジャヤートだね。

[リルに対する認識はあながち間違ってないらしい。
けれどその中でもジャヤートは
軽薄に関係を持つことを選ばなかったのだろう。

愛や順序を大事にしている
そう言う点は好ましいと思った。
またひとつ、彼の好きな所が増える。]

……ぅん、きもちい、よ
ジャヤートに、包まれてる感じで……はぁ、

[肩や腰を大きな掌が撫で
太い指がやわやわと揉み込む。
うっとりと彼に身を委ねていると、
ふいにその手がふよんと乳房を押し上げた。]


ぁんっ………!

[たっぷりとした膨らみは
持ち上げる彼の手に沈み
離されればぽよよんと揺れる]

ん、あんまり上下に揺らされると
ちょっと痛い、けど……
はぁっ……ん、それ……あぁっ……


[膨らみ全体を大きく撫で回されれば
ぐにぐにと指が沈んで形を変える。
ぬるぬるした泡と水を伴った摩擦で
じわじわと性感を高められていく心地。

淡く色づいた先端がぷっくりと膨らみ
どこか物欲し気に主張し始める。
はぁはぁと息を荒くしながら
とろんと表情を蕩けさせていた。]

[拙い話を、シャオロンが隣でずっと聞いてくれている。
時折相槌を打って、レイの言葉を噛み砕くように。

胸につかえていた言葉を一気に吐き出して、彼を見上げれば、確認するように言葉を重ねられて。]


 ……うん。


[返事に迷いはなく、頷いた。]

[身体を引き寄せられて、彼の肩に沈む。
背に回された腕が強く、引き寄せるようなものに代わり、空いた片手をそっと彼の背に添わせた。

責めることなく肯定してくれる音に、一度乾いたはずの瞳にまた涙が溜まる。]


 ……うん、……


[応えたいのに、口を開けば涙が一気に溢れそうで。
きゅっと唇を噛み締めて、眼を見合わせた。
不安は淡い期待に代わり、堪えきれずに玉になった涙を彼の唇が拾い上げる。

離してやれないと言う声に、涙目ながらにこくこくと何度も首を縦に振って。
重ねた手にきゅうと力を込めた。]

[左右の掌に納めている乳房を横へと引き谷間を広げる。
膝を曲げ顔を寄せると柔らかな乳房に顔を埋め、谷間の底。
心臓の真上に唇で触れる。
心までも自分のものだと主張するかのように吸い付き紅の痕を残すと顔をあげ瞳を覗きこむ]


 ふふ、マンユゥも生命の灯が尽きるとの時まで。
 ずっとオレだけのマンユゥだ、ぞ。


[ふわりと夏夜の涼風のように笑むとまた身を密着させていく。

心地好いと言ってくれるのだ。
上下の動きは控えながら乳房を外側から順にほぐすようにしていけば主張し始めたそれに気づかぬわけはない。
だが、すぐにそこに触れることはしない。
掌で軽く擦れるように手を動かして焦らしていけば乳房は一層と熱に浮かされていくだろうか]

 嗚呼……すっごい気持ちいい……。
 マンユゥも尻を動かして――。
 尻尾が可愛く揺れてるぞ。


[マンユゥの手が胸板に触れるとふよんと靭な肉体に触れる。
使ってきたことで作られた肉体は無駄な筋肉はなく触れると柔らかくも温かい。
乳房のような柔らかさではないが上質の肉の柔らかさはまた別の触感であろう。

 それに屹立に触れられると腰が僅かに動いてしまう。
互いに腰を動かしながら快楽を覚えるように手を動かして――]


 女の身体はこうなるのだな。
 胸の先が随分と尖ってきたぞ。


[今気づきましたとばかりに掌で焦らしていた主張する先端を指で摘まむ。
摩擦の少ないぬるぬるの液体は触れると色づきの上を指が踊る。
人差し指と中指で根本から軽く摘まみながら親指で先端をコリコリと捏ねてやりながら蕩けた表情を尚も覗き込み]

ふふ、でしょう?

[今までは一緒に行ける場所は限られていたから、これからは一緒に散歩したり出掛けたり。
思い出をたくさん作りたい。
子どもが出来れば、自由に出歩く事も難しくなるだろうから今のうちに、というのもある。

ちなみに、シャーレンは好き嫌いがない。
果物などの甘いものを好むがその日に取れたものを美味しく頂く、が基本である。
余程の偏食でない限り、喧嘩になることはないだろう]


言質…。
んー…暫くは露出の少ないものにしなくちゃかしら。

[困りはしないと思うが、言質を取ったと言われると少々複雑である。
こうゆうところは敵わないと思いつつ、暫く服装が露出の少ないものになったなと頷いて。
これから付くだろう彼の印は暫く消えないだろうし、外出する際は気を付けなければいけない。

彼の手が更に深く潜り込んでくる。
素肌に触れる指先がくすぐったく笑みは浮かべたまま]

うん、わかった。

[初めてなのだから、"好きにして"は絶対に言うなと言い含められていた。
なので痛い時は素直に言うつもり。
多少であれば、我慢する可能性もあるが。

言葉の雰囲気から、彼は経験があるのだなと察する。
少し嫉妬してしまうが、指が下着の線をなぞり彼に問われたので頭の片隅に追いやった]

これ?
義姉が初夜もあるから、って渡されたの。

[一番上の兄の嫁が嬉々として渡してきたのだ。
シャーレンとしては少々大胆じゃないかと思ったが、経験もないしそうゆうものかと納得してしまった。
これからも見るのは彼だけだから問題はないはず、たぶん]

よ…よろしく、お願いします?
えっと、わかった。

[愛らしいかはわからないが、気持ちいいと感じたら素直に言う事にした。
留め具が全て外されると小さく呟く声にこくりと頷く。
不甲斐ないと思ったのか、その表情も愛しく思えて、隠れている脇の留め具を外して腰まで脱いでしまう。
衣装に胸当てが付いている為、腰まで脱いでしまった今、胸を隠すものは何もない*]

[誓いのくちづけは触れ合わせただけで離れる。]


 ……涙の味がする、


[くす、と笑ってもう一度くちづけた。
角度を変え、もう一度。]


 レイ、こっち。
 俺の膝、乗れる?


[抱き寄せて、自分の膝を跨いで座るように促した。]



 リルの……ジャヤート、だっけ?
 宴の席で嫁を膝に乗せてたの。
 正直羨ましかったんだ。


[その名は事前にレイに聞いていた。
「友達」だと。
あんな手が早そうな男と友達でいて、よく無事だったな、なんて零す。
小龍は自分が思うよりずっと嫉妬深いらしい。]

[対面で上に座らせると、彼女がより近くなる。
香油がふわりと香って鼻をひくつかせた。]


 レイは良い匂いがする……


[薄く口を開いて彼女の唇を食む。
ちゅう、と音を立てて吸い付いて、咥内でちろちろと下唇を舐めた。

様子を見ながらそれを奥へと伸ばす。

「ロン」とはくちづけを交わしたことがあるだろうか。
あったとしても、この記憶で上書きしてしまいたい。*]


んんっ......!

[彼が、胸の谷間に顔を埋ずめ、肌を吸い上げる。
ちくりとした痛みが走り、赤い痕を残したか。
普段は人から見えない場所。
密やかな痕はマーキングめいていて、
どきどきと興奮を煽った。]

うん、わたしも、......
これからずっと、ジャヤートのものだね......

[浮かされたようにとろりと目を細めた。
爪先から頭まで、彼の手で染められたいと思う。
彼が欲する心ごと、余すところなく差し出してしまいたいと。]

あっ......んんっ......
はぁあっ......ん、ぅ......

[その間にも彼の手がやわやわと乳房を揉みし抱く。
比例して体の熱は上がっていくのに
尖った箇所には触れてくれず、
焦れったさだけが先端に溜まっていく。
瞳が切なげに歪み、触れ合う脚を
無意識に彼に擦り付けながら手を伸ばした]

ん、きもちいい......?

[引き締まった体には無駄な肉はついておらず、
程よい硬さと弾力がある。

お互いに高めあうように、
彼を感じて受け入れる準備をするように
しっとりとした掌で胸を撫で回し、
腹や腰にも触れて洗っていく。

反応が良いようなので竿にそろりと指を絡め、
ゆるゆると泡を絡めるように上下させた。]


あ、っ......こ、これは......っ
ちがくて......、やぁぁんっ......!

[尻を動かすたび物欲しそうに揺れる尾を指摘され、
かあっと顔を赤らめる。
その直後に指で先端を捏ねられ、一際大きく甘い声をあげた。

きゅっ、きゅっ、と尖ったところをいじめられれば
さっきよりも強い「きもちいい」が
じわあっと腰のあたりに広がってたまらなくなる。]

やあっ、さきっぽ......っ
こりこりしたらっ、はぅぅ......っ
だ、だめ、こえでちゃ、ぁぁん......!

[どうも乳頭が敏感なのか、
すぐに頭の中がぽーっとしてしまう。
彼が顔を覗き込めばきもちよさそうに脱力した
女の顔が映るだろうか。]

[初めてのくちづけは涙の味。
離れていく唇に伏せていた瞼を開けば、思った以上に近くにシャオロンの顔があって、涙を指摘されて小さく笑った。]


 ……んっ、……
 これは、嬉しくて、だから、ね?


[触れるだけのくちづけを落とされながら、ようやく晴れた顔を見せる。]


 ……?
 ……は、ぇっ……!?


[手を引かれるままに促されて、頷きかけたがシャオロンの膝をと勧められて少々狼狽えた。
でも、見ている人が居るわけでもなしと思えば、おずおずと対面するように膝の上に腰を下ろして、少し下に来たシャオロンの顔を見つめる。]

[母親ぐらいしか寄せたことのない顔の距離。
緊張と恥ずかしさで仄かに頬を染めてしまう。]


 ……あう、……

 でも、ジャヤートたちは、
 お膝に座ってただけで、……こんな、
 向き合って、なかった、よ……?

 
[対面すれば食べることも出来ず、視界に移るのはシャオロンだけになってしまう。
ジャヤートのことを話すシャオロンが、どこか拗ねたような素振りに見えて、彼の気を引こうと、つんと頬を突付いた。]

[シャオロンの膝に乗っている分、彼の顔は自身の胸の近くにある。
小ぶりではないが大きいという程でもない自身の胸。
近づけば、胸のどきどきが聞こえてしまわないかとひやひやした。]
 

 匂い? 香油かな……ぁ、んぅ……


[返事を返そうとしたら、唇を吸われて甘い声が漏れる。

くちづけは唇を閉じてするものだと思っていた。
きゅっと引き結んでいたら、舌先で擽られるように触れられて、思わず唇が綻ぶ。
口元が緩めば、更に奥に舌先が伸びて、初めての感覚にぞわりと肌が戦慄いた。]

 
 ……ふ、ぁ……っんぅ……


[とろりと眦が下がって、行き場のない手がそっとシャオロンの肩口に掛かる。
舌先で舐められるのが気持ち良くて、ふわふわとしてくる。*]



   本当に、一緒になれたんだな……
   他人の目を気にしなくていいとは
   まだまだ慣れそうにないかもしれない。


[ 2人での時間はたしかにまだまだ足りない。
  いつもは夜、人目につかないところで
  愛を確かめ合っていたから、
  日の中でそれをしていいとなると、
  少し気恥ずかしいものがある。

  子供ができたなら、2人で育てるつもりで
  コンも働いて家庭にいることだろう。
  けれどもまだ、それは先の話にしたい。
  妻としての彼女をもっともっと
  堪能してからにしたいのだ。

  食べ物はお互いの郷土料理も教え合いたい。
  そうしたら、新たな扉を開くことが出来るはず。 ]







   君もこれから沢山言質を取るといい。
   そうしたら、俺に色々強請れるかもしれないぞ。



[ くすくすと笑って、コンは言質を取ることを勧める。
  それはコンの弱みを握ることと同意義だから
  彼女にとっても悪いことではないはずなのである。
  
  露出少なめ、の言葉に関しては首を縦に振って
  そのほうが彼女のことを守れると思うと
  小さく呟いた。リルの人間が茶化す可能性も
  微々としてあり、気をつけるに越したことはない。 ]






   よく手入れされている肌だな……

   大切に育てられたのがよく分かる。


[ 好きにして、ともし彼女が言うならば
  コンの思うままに彼女が泣いていても
  無理やりしてしまった可能性があった。
  それだけ、今この瞬間はコンの理性を
  破壊するのに十分であると言うこと。

  だからこそ、それは言ってはいけない。
  けれどもいつかは、言われてみたい。
  その時は、酷くはしないはず。

  彼女が嫉妬してしまっていたと
  後からでも知ることができれば、
  コンがどれだけ彼女を想っているのか
  その体に教え込んでいくだけ。    ]





   義姉か………俺以外がこれを見ていたら
   発狂してた気がする。
   身内に渡されているなら、仕方がない。
   みなくとも分かるが、綺麗だ、シャーレン。
   ……また後で、じっくり見る。


[ これからもコン以外が見ることはないだろうが
  それを選ぶことがこれから先もあるのかと
  知ることになれば、その日は心臓が跳ねて
  気もそぞろになること間違いなし。

  見たくて、けれども焦らしてほしい。
  だからまたの機会も楽しみにさせてほしいところ。 ]







   そうやって脱がせるの、……かっ……?!


   きれい、だな……こんなに実っているとは…


[ 脱がせ方が分からなくて脱いでもらったのなら
  コンの目の前にたわわに実った果実がふたつ。
  正しくは彼女の育った胸なのだが、
  直に見ると流石に驚いた声を隠せなかった。

  脚を撫でていた手さえも上に持っていき
  その果実を両手で真ん中へ寄せては離し、を
  何度か繰り返して綺麗な胸を楽しんだ。
  彼女から何か言われたなら、
  乳頭に舌を這わせてみるのだった。     ]*




 ふ、っ、はは、気持ち、いいな。
 もっとしたい、ぞ。


[もっとと強請り唇に吸い付いていく。
唾液を飲み込むのも忘れ、呼吸も途切れ途切れとなっていく。
鼻から吸うには蒸気が邪魔で、唇から空気を吸えば唾液が唇を濡らしそれは互いの唇を艶やかに彩っていく。

 キスを味わいながらジャヤートの指先は至極心地よさそうな乳頭を可愛がる。
いじめているのか、可愛がっているのか。
乳房と共に指先で感触を堪能し、囀る声を耳にする]

 いいんだぞ。
 声はもっと聞いていたい。
 我慢なぞ、しなくともな。
 マンユゥの声がオレを昂らせてくれる。
 聞いているオレも耳に心地よい。


[だからこその分厚いカーテンであり、分厚めの壁なのだ。
楽しくすごす時に邪魔をされたくはない。

 キスと乳首への愛撫で一層と蕩けていけば片手を乳房から離して脇腹をなぞりゆく。
腰の女神の微笑みを乗り越えると柔らかな尻を一撫でする。
尻肉の柔らかさを確かめ、洗うという名目でねちりと音をさせていき――]


 尻尾も、洗おうな?


[尻尾に指を這わせていけばどう反応してくれるだろうか。*]


 嬉しくても涙が出るのか?
 初めて知った。

 レイには色んなことを教えられるな。


[唇を合わせながら、時折零れて来た涙を吸う。
海の民だからだろうか。
涙の味が塩気を帯びているのも、小龍には初めて知ることだった。

腰に座らせると頬の赤みがよく見える。
色白の肌が桃色に染まる様が可愛らしい。]



 同じじゃ芸がないだろ。
 それに、同じ方向向いてたら、キスができない。


[拗ねた頬を突かれる。
彼女からも触れてくれたのが嬉しくて、その指に頬擦りするように顔を傾けた。

自然と弧を描く唇が彼女に会いたがるものだから、気づけば何度もくちづけを交わしていた。
抱き締めて密着すれば、胸元にやわらかな感触。
寝る時に下着はつけているのだろうか。
ふわふわしたそこからは、高鳴る鼓動が伝わってくる。]


 香油はいつもつけてるのか?
 泉で初めて出会った時から、良い匂いだなって思ってた。


[漏れた声が色を帯びている。
これから小龍が望んでいることは、彼女にとって初めての行為だろうから、焦らずに彼女自身の心と身体を自分に委ねさせたくて、唇がふやけそうな程に何度もキスを繰り返す。]


 ……声可愛い。
 普段喋ってる声も可愛いけど、今の上擦って甘くなってんのも堪んねー……


[舌先が口蓋を行き来する。
吐息に少し酒精が混じっている気もしたが、すぐにわからなくなった。

時折膝を揺らして下肢にも緩やかに刺激を与える。
やわらかく当たる胸を触りたい気持ちはもう少し我慢していよう。*]

 
 出るよぉ……、
 ふふっ、シャオロンは知らないこといっぱいだね。

 感情が高ぶるとね、ひとは泣くの。
 悲しいことだけじゃないんだよ。


[宥めるようにくちづけられて、涙を吸われて。
涙を不思議なもののように言うシャオロンにくすくすと笑う。
幾度もくちづけられるから擽ったくて、お返しのように、ちゅ。と触れるだけのくちづけを送った。
目を閉じてぶつけるようにしたから、唇とは少しズレて、口端に当たる。

与えられた分だけ、返したくて。
彼の真似をするように、今度はちゃんと唇にくちづけた。]



 ……そういうもの?


[芸がないというシャオロンにきょとりと瞬く。]


 キ、キスは……わたしも、したいけど……


[代わりにキスには同意して、頬を突付いた手に肌が寄せられて、手を広げてゆっくりと頬を撫でた。
甘えるような仕草にきゅんとする。

その間にも降り注ぐくちづけがくすぐったくて、気づけばくすくすと笑っていた。
ぎゅっと抱きしめられれば、身体の間の隙間が一気に無くなる。
これだけ近づいていれば、跳ねる心臓の音は隠しきれないだろう。
夜着の下に一枚だけ付けた心衣では心もとなかった。]

 
 うん……っ、自分で作ってるのを、少しだけ。
 ……泉の花を……っ、使ってるのよ。


[軽いくちづけの合間に、口腔を舐められるようなキスを織り交ぜられて、会話の端々が途切れてしまう。
繰り返しくちづけられて、唇の隙間から、はふ、と熱の籠もった吐息が溢れる。]

[会話が途切れれば、くちづけに夢中になっていた。
息継ぎも上手く出来ずに、隙間が出来れば呼吸を紡ぐのに。
また唇を塞がれて、呼吸を忘れそうになる。

気づけば言葉を紡ぐことも忘れていた。
ちゅ、と室内に水音が響くようになる。
シャオロンから送られる唾液を、こくんと嚥下して。]


 ……ぁ、んぅ……、はぁ……
 ……ぅんっ……キス、きもち、い……ね?


[蕩けるようにふにゃりと笑えば、座っていた膝が縦に揺れた。
快楽をまだ知らぬ花園が、甘い刺激に反応する。]


 ……っ、ぁん……
 しゃおろんっ……、ゆらすのっ、だめぇ……


[未知の感覚にもぞもぞと下肢が揺れる。
あまり続けられると、その刺激にだめになりそうで。
ふる、と弱く首を横に振った。*]

昨日までだったら考えられなかったわ…。
でも、こうして一緒にいられるようになったんだもの。
少しづつ慣れていけばいいわ。

[今まで満足に一緒に過ごせなかったから、これからは誰に遠慮することもなく共に過ごしていける。
最初は気恥ずかしさもあるだろうが、それも徐々に慣れていくはずだ。

子どもが出来るのは楽しみだが、もう暫くは彼との時間を楽しみたい。
けれど、きっと彼はいい父親になるだろうなと思う]

あらあら、そしたらたくさん甘えちゃうかもしれないわ?

[言質を取ることを勧められるとは思わなかったが、シャーレンにとっては得意分野である。
年上に自然に甘えることが出来るし、歴史ある家柄故に話の誘導の仕方も教わった。
シャーレンは弱みと捉えないだろうがこれから先、言質を取って甘えることが多くなるかもしれない。

ヴィス族の者が茶化すことはない気はするが、リル族の者がそうとは限らない。
避けれるものは避けておいた方が安全だろう]

ふふ、努力の賜物でしょう?

[大切に育てられてきたというのは間違いではない。
肌に関しては半分以上はシャーレンの努力の成果だったりするが。

初夜だから言うなと言われているけれど、今でなければ言ってしまう可能性は高い。
シャーレンにとって彼は最初で最後の人であるし、彼になら大抵のことは許せると思っているから。

近いうちに、過去の女性に嫉妬してしまったと伝える日が来るかもしれない。
その時は喜んで彼の想いを受け止めるはず]


はぁ、じゃやー、とぉ………

……んぁぁっ はぁあん……ふ、
ちゅ…… ぅぅ……んふぅ…


[譫言のように名を呼び、
もっと、とねだるように体を擦りよせた。

その間にも指先が乳首を愛でれば
ぴくぴくと肩が小さく跳ね
喘ぎ声が彼の唇の中に吸い込まれていく。]


ぁぅ、だってぇ……わ、わたしが……ぁぁん
わたしじゃ、ないみたい、でっ……
は、はずかし……よぉ、……んぁぁ


[彼は気にしないと言ってくれるけれど、
やっぱり羞恥心はあって。
それでも堪えようとして堪えきれるものではなく、
次第に甘い響きがはっきりと声に乗り始める。

丸くもっちりとした尻を撫でられれば
ひくんと後孔が締まり、
その指が尾に触れて―――]

ここでの生活が落ち着いたら、コンにも紹介するわね。
これからは貴方だけしか見ないのだから大丈夫よ。
ありがとう、その…じっくり見られたら照れてしまいそうね。

[この先、彼しかこんな姿を見ることはないのだし。
彼に見せるなら好みのものがいいと選んでもらう日も来るだろう。
気がそぞろになると知れば、定期的に選んでもらって彼の反応を楽しむこともあるかも]

正装みたいなものだから、ちょっと面倒よね…コン?
ありがと…。
気に入った?

[婚礼用のものだし、畏まった場で着るようなものは着るのも脱ぐのも面倒なものが多い。
驚いた声に首を傾げるが、両手で寄せて離してと繰り返し楽しんでいる様子につい微笑ましさを感じてしまう。
胸の尖りに舌が這えば、ふるりと身体を震わせたか*]


 馬鹿な男は嫌いか?


[なんて口に出せるのは、彼女がそれをきっと否定してくれるだろうという期待込み。]


 レイがこれから教えてくれるなら、
 俺は段々馬鹿じゃなくなる。

 悲しいの、嬉しいの、 ……後どんな時に涙が出るんだろうな?


[惚けてはいるが、今からすることで女性が啼くのは小龍はよく知っている。
キスの仕方も。

何度も与えた甲斐あって、彼女も覚えたらしい。
一度の失敗をすぐに修正する、良い生徒だ。

ちゃんとキスがしたい、と口にも出せている。]



 そーゆーもんだよ。
 こっちの方がレイの顔もよく見えるし。
 嗅ぎやすいのはどっち向きでも一緒だけど。

 泉の花か。
 本当にあの場所が大事なんだな、レイは。


[彼女が吐息を乱しながら喋るのを、目を細めて見つめた。
舐めて口を開かせた分、反射的に唾液の分泌量が多くなっているから、喋ると彼女の咥内でくちゃりと粘性の音が響く。

常に誰かのものである女性だけを抱いていた小龍にとって、男を知らない身体を綻ばせる快感は初めての感覚で、じっくり味わいたいのに早く暴いてしまいたくてウズウズする。]


 ん、俺も気持ちいい……。
 レイの舌、ちっちゃくて可愛い、


[絡めて自分の咥内に導き、ちゅうと吸う。
味蕾を歯先で擦り、甘く噛んだ。]


 ……ああ、揺れると酔いそう?
 吐きそうならやめとこう。


[しれっと言い放って、動きを止めた。
ただし、膝は軽く立てたまま。
薄布だけで隠された花園に、堅い膝が押し付けられる。

湿り気はまだ感じないが、体温は咥内と同じくらい熱くなりかけている。
そこで繋がることを想像すれば、堪らずに手が前に回って膨らみを持ち上げた。
背を支えることはできなくなったが、彼女自身が肩に手を置いているのでバランスを崩すことはないだろう。**]


ひゃんッ!?


[ぞわわわ、と背筋に痺れが走り、
大きく体が跳ねあがった。
尚も指を這わせられればぐにゃりと腰から力が抜けていく。]

あっあっあっ、ふにゃぁぁ、だ、だめぇぇ………っ
そこはぁっ、ぁぁんっ、びんかんっ、だからぁ……!

[乳頭への刺激とはまた違う快感が走り。
咄嗟に腰をくねらせながら身悶える。
肝心の尾は彼の手の中にくたりと収まり、
時折びくびくと小刻みに震えていた。**]

[嫌いかと尋ねる声にふるふると首を振る。]


 わたしも知らないこともあるから、同じだよ。
 二人で一緒に覚えていこ?

 シャオロンが知ってることも、
 教えて欲しいから、ね?


[キスの仕方はシャオロンに教わった。
キスと同じように覚えていくことも増えるだろう。

悲しいときと嬉しいとき以外に、泣くことはあっただろうか。
今まではなかった気がする。
レイは人より泣き虫だから、泣くことが多いけれど。
その二つ以外に思い当たることは、今は思いつかなくて首を傾げた。

キスがしたいと言えば、またすぐに降り落ちる唇は。
ずっと続けていたくなるほど、甘くて心地いい。]

 
 ……シャオロンの、……顔も、
 よく見える、よ?
 あまり嗅がれると、その、
 ちょっと……、恥ずかしいけど……


[お風呂に入り香油を付けたとはいえ、鼻先を近づけられるのは恥ずかしい。
これからは毎日念入りに身体を洗わなくては、と心に誓う。

会話をしているはずなのに、触れ合う唇は止まらなくて。
口を開く度に口腔に舌が差し込まれる。
飲み込みきれない唾液が零れて、唇の端を伝う。
交わした唾液は、お酒みたいに甘くてくらくらした。]
 
 
 うん、……でも、これから、はっ……
 シャオロンとの、思い出、が、増えるねっ……?

 ……ぁ、……っふぅ、ん……


[跡切れ跡切れに、言葉を紡いでいたのも最後には喘ぎに代わっていく。]

[囁く声は低く、甘くて溶かされそう。
シャオロンも気持ちいいのだと分かって、
二人で感じる心地よさに酔い痴れる。]


 ……ふぁ、っ……ンぅ……、
 

[舌を絡め取られて、音が鳴るほどに吸い立てられる。
喉奥が震えて、歯を立てられれば甘い痺れが走った。

膝の動きが止まる代わりに、股の合間に彼の膝が当たる。
押し付けられるようにされれば、下肢が疼くような感覚を覚えて、思わず片手を下腹に持っていった。]


 ……は、…ぁ……
 んっ、ちがうの……ゆれると、

 おなかの下が、むずむずしてっ……
 ……へんになる……


[上がり始めた体温を冷ますように吐息を零す。
このむずむずした感覚の原因をシャオロンは知っているのだろうか。]

[徐ろにシャオロンの手が胸の膨らみに触れる。]


 ……ひゃ、うっ……!


[前触れのなかった仕草に驚いて、ぽんっと獣耳と尻尾が飛び出した。
支えが無くなり咄嗟に肩に置いた手に力が籠もる。
尻尾は喜ぶようにぱたぱたと揺れて、シャオロンの膝を緩やかに叩いた。**]

 マン、ゆぅ……いいんだぞ。
 オレしか知らない姿。
 二人だから露わになるんだ。


[痴態を恥ずかしがるところも尚可愛い。
恥ずかしがる言葉を吸い取るように唇を重ね合わせる。
高く響いた声に続きマンユゥの身体の力が抜けていけば乳房を愛でていた手も尻に移した。
乳房が腹に擦れるように抱き寄せると身体を揺すり乳首を擦る]


 ほ、ぅ……これは、これは。
 感じすぎるのか?

 触っていると、肉の触感でも、ない。
 これは魔力か。


[腰をくねらせるも手にはもっと触って欲しそうに尾が残る。
ジャヤートは然りと蒼い魔法の波動を手に帯びて尾に流し込むように触れていく。
ぬるぬるした液体とも違う魔力での愛撫は尾の毛並み一本一本に到るまで滲み入るように伝わろう]

 オレの身も、オレじゃないみたいだぞ。
 これほどに熱くなり拍動が高鳴るのはな。
 魔物と戦った時ですらこれほどではないさ。


[身体全体を擦り合わせ小刻みに震える尾を可愛がり続ければ次第に脚にも力が入らぬようになろうか。

 ジャヤートは両手を尻肉に触れると鷲掴む。
左右に開くようにすれば後孔も晒されようが視線が通るわけではない。
ただ浴室のむわっとした空気に晒されるだけである。
広げたままにマンユゥの小柄な身体を抱き上げるとジャヤートは浴槽へと歩を進めた。
浴槽の縁を声、湯舟の上へ。
そこへとマンユゥの尻を下ろしてやるが不思議と湯はゼラチンのように尻肉が沈み込むのを拒んでくれる]

 不思議なものだろ。


[魔法で水に沈まぬようにしているのだが感覚は慣れぬと不思議なものであろう。
左右の脚も縁にあげてしまえば湯のベッドの上に脚を開いた状態で乗ることになる。

 ジャヤートは尻肉から手を離すとマンユゥの手を取りその手を恥丘の先に誘っていく]


 オレにとってもここは不思議なものだ。
 なぁ――。


[身を乗りだし、淫裂に指を這わせる]

[小龍が教えられることは少ない。
けれど卑屈にならずに済むのは、彼女が馬鹿にせずに教えてくれるからだ。
きっと良い母になる。
その子の父親は自分なのだと思えば、喜びが身体の形を変えさせた。]


 いー匂いなんだから仕方ない。
 顔がよく見えるなら、俺が好きで嗅いでるってわかるだろ?


[覚えていれば良い。
ふとした拍子に思い浮かべるのは自分の顔だけにしてしまいたい。]


 俺との思い出も大事にしてくれる、だろう?


[返事を聞く前にまた唇を吸った。]

[息継ぎの度に漏れる息が色めいている。
くちづけだけで内側に火を灯せるのは、彼女の内に自分への恋が火種として確かに存在しているからだろう。
揺らすのを止めて薄布越しに秘所を感じていれば、彼女の手が自身の下腹に伸びた。]



(〜〜〜〜〜〜〜〜言い方ッッッ)




[グル、と獣のような声が喉の奥でくぐもった。
それが未知の感覚だというなら、今まで自慰も経験がないのだろう。]