145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
/*
こんばんは、父親はアロサウルスです。
この共鳴の空間を、不思議なテレパシーか
二人きりの場所か決めたいと思うのですが、どちらが良いと思いますか?
| 無言。 ただ、僅かに眉間の皺が濃くなった。
それが普段いる少女が不在の席を見た時ではなく、話題になったあたりでの事に気付く人がいるかは不明だ。 帽子で見え辛い上に、元々が仏頂面な事が原因である。 (7) 2022/04/29(Fri) 21:14:43 |
「………………」
朝食とは別の時間帯。
食堂や生徒達が集まる場所からは少し離れた空き教室の一つ。
使われていない教室の机や床は少し埃を被っている。
最低限必要な椅子と机だけ軽く掃除を済ませてから、黒板の前に。
かつ、かつ、かつ。
チョークが黒板を叩く音。
狼を呼ぶ合図の音だ。
チョークが黒板を叩く音。
それが何なのかを、知っている。
大人たち≠手伝わなければならないと
言いつけられた自分たちに教えられた、合図のひとつ。
「……」
恐る恐る。
廊下に誰も居ない事を確かめてから、
そっと開いた扉から身体を滑り込ませた。
トットタッタ、トットタッタ。
軽い足取りは秘密の教室へ。
ひょっこり顔を出せば、『なかまたち』の姿を見つけてニンマリ笑顔になる。
騒がしいトットではあるけれど、これが秘密であることは知っている。
一言も声は出さずに入って、椅子に座った。
「♪」
『よくできました』
静かに部屋に集まった仲間達にまずはご褒美。
この班の中で大人たちからの言いつけを受けたのは、ここにいる自分たちらしい。
『皆さん、自分に与えられたお仕事の名前は覚えていますか?』
チョークの音だけを響かせて、その下に"凶狼"と書く。
大人を手伝うものに与えられた特別な呼称。
きっとそれぞれが持っている筈だ。
「えっへへへ」
「はいはいっ おれねー えとねー なんだっけ……」
褒められればまた笑顔に花を咲かせ。
書き記された質問には、ピッと手を上げてから、ちょっと考えて……。
「白……のやつです 白狼っ!」
「う、うん……。
えっと、……おう……皇狼?だって」
馴染んだ顔を見て、ほっとしそうな反面
大人たちから与えられた役割を思うと、
あまりほっとも出来ないクロノは、
変わらず陰った少女の顔のまま。
「……大人たちの手伝い……、
わたしに、出来るのかなあ……」
| 「……体調不良とそうでなかった奴の数、実感で知ってるだろうに」 ぼやきながら、付け合わせのサラダのトマトをフォークで刺そうとして、ころり。ころ。 チッ。 行儀はよろしくありません。 こうしてトマトは放置されたのです。 当然の事ながら、年を取るだけでこの手の行動は上手くなりはしないのである。好き嫌いだってする。 実習内容に後輩もとい生徒の好き嫌いの指導なんて記載はないからだ。当たり前すぎて表記がないのか、本当に義務がないのかはさておき。 (24) 2022/04/29(Fri) 22:00:39 |
『──大丈夫だ、 。』
『人の機微に聡い君なら、きっと見付けられる。』
『……ああ、わかっている。勿論だとも。』
『白狼と皇狼ですね。わかりました』
一つ頷く。
己も気が進まない面があるのだけれど、寮長というものは自然、大人に近い存在で。
"そういう役目"が回ってきてしまったのだった。
それに年少の二人の前で、不安そうな所を見せるわけにはいかない。
『上手くできるように、みんなで頑張りましょう。
最初はお手本……もとい練習のようなものです。
今日連れて行く人は、もう決めてありますよ』
姿の見えない何者か。
それが誰かは、きっともう周知のことだ。
「ん〜〜……できるかどうかはわかんないけどお」
「言われたらやらなくちゃだもんね。できなかったらこわいし」
「まっ!ダイジョブだって!なんとかなるよ!」
笑って見せているトットも……どこかいつもより固いものがあるが。
「んで」
「連れて行く人って〜〜……あのこでしょ。かわいそ〜」
「…………」
眉を八の字に下げたまま、こくと頷く。
言われずとも今日の狙いが誰なのかは、分かる。
何ならもう、連れて行く準備も整っている様なもの。
厳しくも面倒見が良く優しい上階生を
悪い大人たちに差し出さなければならない事に、
ひどく罪悪感を覚えながらも、
「…………うん。」
やらなければ、怖い目に遭うのは此方だ。
「………」
『手伝わせてしまって、ごめんなさい』
かつ、と少し弱い音がした。
自分がもっと強ければ、大人たちの命令だって跳ね除けられた。
そうではなかったから、今こうして集まっている。
しかし嘆いても仕方のないことだ。
やるべきことに向き合おう。
『では、今日はジャステシアを連れて行きます。
彼女のことは私に任せてくれますか?』
同じ高等部生だ。人となりも把握している。
まずは手本を、己が見せるべきだろう。
| >>27 アオツキ 「あ゛???……ウッワ!! 勢いよく刺すなよッッ飛び散るだろ!? いらねえ!お前の手から施しなんて受けるか!」 それはもうお前のトマトだ! と言わんばかりにグイグイ拒絶している。 とてもこの場で最年長の行動とは思えないが、昔から好き嫌いが多い男なので顔見知りなら見慣れてるかもしれない。 (33) 2022/04/29(Fri) 22:30:51 |
「え! あやまらなくていーよお」
「おれたち子供だもんね。大人にはかてないよ」
もし勝てるとしても、自分にとっては、そういうもの。
こどもはよわいから。
「わかりました!じゃあまかせます」
「あしたからはー、おれたちもおんなじ事するってことだもんね」
「ん〜〜……がんばんなきゃなー」
「がんばんなきゃなあ」
| >>28 テラ 「……うん?なんだよ、テラ。 ……後でトマトをご所望なら拒否するぞ。 お前にゃわからんかもしれねえが、 あの食感が鳥肌が立って仕方ないんだよ…… 噛むとぐにゃぐにゃするし刺さらねえし、 どっちやるにしても罠だ罠。 ……お前も僕にそんなことさせたくないよな?」 もう1人の実習生の手で貫かれたトマトは果たして寂しくなくなったのだろうか。 (36) 2022/04/29(Fri) 22:35:17 |
「……ううん」
大人に歯向かうのは、
いけないことだし、危ないし、怖いことだ。
「ジャスちゃんのことは、わかった、おねがいする。
ラピスちゃん、気を付けてね……。」
自分達も、大人たちに見合う働きをできなければ
きっと大人たちの手に掛けられてしまうんだろう。
「……わたしも、がんばらなきゃな。」
| >>32 >>38 してない。 「うるせえのはこっちだこっち!!」 げっそりした顔でアオツキに指を突きつけている。 「ハーン、つうか今日も絶好調だなあ、お前さんよ。 ここの大人の言い分なんて碌な正当性が あるわけねえのに、まだ割り切れねえのか?」 苛立ちを隠しもしないのに向けて適当な声掛け。 なお立ち上がる事はない。 理由は単純、まだ食べ終わっていないからだ。 貴方の苛立ちの原因に気付きつつも、そこを変に貴女のためにとわざわざ折ったりはしない。 (39) 2022/04/29(Fri) 22:42:19 |
『ありがとうございます』
健気な二人に、お礼を伝えた。
にっこり、いつもの笑顔で応えてみせる。
『大丈夫です。
重ねてですが、頑張りましょうね。
また明日、同じ場所に同じ時間で集まること!
(*^^*)』
「またあした、おなじばしょ、わかりました!」
「ちゃんとくるよお、大丈夫!」
「……んでえ、え〜〜っと」
「おれ、さみしんぼだから先言っとくけどお」
「ふたりともにげないでね。おれといっしよだよ」
「いっしょにがんばろ〜!えいえいお〜!」
間延びした明るい声で、こぶしを天に突き出す。
少しだけ纏った圧はすぐに霧散した。
「うん。あしたも同じ時間に。
……次は、わたしが、がんばるから」
覚悟を決めるように頷いて、
けれど、トットの言葉にちいさく息を呑んで。
「……にげないよ」
「えい、えい、おー」
同じように拳を突き出した。
逃がすことはあっても、逃げることはきっとない。
年長の責任感だけは、ちゃんと心にあるのだから。
「!」
えい、えい、おー!
無言でも元気はいっぱい。
3人で拳を突き上げて団結を示すのだった。
/*
遅れての登場、激アツスリーセブンです。
どちらでも違ったメリットはあると思いますので、
もしそちらにテレパシーできる理由付けがあるのならそちらで、無かったら二人きりで会う方向でいきましょう。
こっちは、特にテレパせないです。
改めてよろしくお願いしますね。
/*
ちょっと幽体離脱しないと背後に立てそうにないですし、テレパせないですね……
実はまだ生きてるためできないのです。
保険委員の手伝いまたは、あえて担任の先生から居眠りについてみるように言われたことにしましょう。
そちらにも話は通じてる体で、継続の有無でもお聞きします!
任意の時間、あなたに声をかけたのは
居眠りの見張り役と言う名のアオツキ実習生だ。
威圧的にならぬよう、真面目に授業を受けてほしいあるいは体調が悪ければ伝えるようにと分かりやすい命を受けて貴方にしばらくつくことになった。
「バレンタインくん」
なんとなしに窓がある方をみながら、ぼやく実習生は初日に告げた。
鬱陶しくて離れてほしければそう告げてくれ。
やってほしくないことは言われないとわからない。
一番してほしくないことを言えるのなら教えてほしい、と。
「今日は居眠りはせずにすんでますか〜?」
表情筋が死んだ男の声は緩やかだ。
| >>53 聞く? 「僕が世界で三番目に嫌いな言葉だが?」 一番ではないものの絶妙に不快らしい。 こうしている間にもレタスは新鮮さを失うのだが、うさぎではないので別に新鮮じゃなかろうと構わないと投げやり。 「は、随分と自己理解が達者なお子様で。 現実をもっと理解すりゃ、 僕にそんな口聞く気もなくなるんじゃないか」 一息でつらつら口は回る。 普段が回るからこそ、言われた直後に一瞬息を詰まらせて、苦々し気な図星を突かれていた事も、当然のように気付いてるだろう。 「飼われる事への幸福でも説いてやろうか。 説法に動揺してこれまでの非礼を詫びて 幾度目かの希死念慮に襲われるのが楽しみだな? “次は”お前の番だぜ」 (67) 2022/04/29(Fri) 23:34:31 |
| イシュカは、テラが跳ねてるのは気づいてはいるのだけれど、挑発をスルーするスキルはなかった。 (a7) 2022/04/29(Fri) 23:38:28 |
「……」
椅子に座ったまま、緩慢な動作で頭を上げ見やる。
僅かに覗く瞳はいつも通り半分閉じられており、
如何にも眠そうであった。
ただ、居眠りの有無については首を横に振ったが。
初日、あなたに気遣われたときも、
『ん……』と分かっているのか分からないのか、
不明瞭な声をあげたものだ。
ただ、一番してほしくないことを問われた際には、
僅かに目を逡巡させて、かすかな声で呟いた。
『……いなくならないで』、と。
初対面の者に言うには聊か不適当なそれは、
はたしてどのような意味を持っているのか。
「……眠いです」
同じように口元の動きが堅い少年は、
あくびさえあまり目立たない。
――私からは居なくなりません。
思わず返した言葉は、誰かへの恨み言だった。
『いなくならないで』
少し年の離れた、問題児と呼ばれた子から紡がれた音が。
耳からはなれない。会う度に声がずっと響いている。
「眠いですか〜〜……中々治りませんねえ」
一つ、このギムナジウムには問題を抱える生徒が多いのは、人生の3分の2以上の時間をこの場所で過ごしたアオツキにとって当たり前の知識だった。
少なくとも自分も感じている他人とは違う病を、彼が抱えていてもおかしくないと思っている。
では、それを癒やすことが役目なのだろうか?
「あまり改善が見られないと、
もっと怖い先生達に怒られちゃいますよ……ほ〜ら帽子も」
ずれそうになる帽子をのを戻してやりながら、前髪を整えるようにひとなで。
椅子を引っ張って隣に座れば見えない顔を覗き込んだ。
「先生達は、過剰に眠るバレンタインくんが見たくないんです。
私は少しでも貴方を起こすためにここに居ます。
でも……せっかくなら、楽しい気分がよくないですか〜?
眠ってるのと起きているの、どっちが好きでしょう」
「……」
瞼を重く閉じたまま押し黙って、
何か思い悩むようにやや前方に首を傾げる。
ともすれば、寝てしまったのかと思うくらい、
長く口を開かなかったのち。
「起きている方が……好きですが」
それは糸でも紡ぐかのような、かすかな声量で。
「でも、眠くしていないと……」
今にも、何か考え事をしているようなそぶりで。
「──内側から溢れてしまう」
だから結局、眠っている方が好きなのかもしれない、と。
気づけば少年は、真剣な眼差し──髪の毛越しであるが──で、あなたを見据えている。
強迫性障害。二つの病気はきっと、密接に関係している。
「ほう〜?
溢れてしまうものを押さえつけるために眠っているんですね?」
ちぐはぐな声のトーンと台詞、表情。
笑顔や不安そうな顔のひとつでも見せられたなら、寄り添った良い先生になれたかもしれないのに。
アオツキの顔は、無表情から変わらない。
「凄いです、偉いですバレンタインくんは。
でも、……」
「少し、一人では抱えきれないものになっていますね」
正直、病は直ぐにでも治って欲しい。
だが……目の前の君をほの暗い噂の元に連れていきたいとも、思えなくて。
「全部は、君に負担があるでしょう。
少しずつ渡に溢してでも、教えて下さい。
私は君の味方で、協力者です。
我慢するだけの眠りも、より良いものにしましょう」
何処か、アオツキに刻まれた傷が傷んだ。
「……そうですね……」
同意ともとれるし、
逡巡ともとれる、曖昧な相槌。
ただ、無表情に見えるあなたの顔をそこまで悪いものとして解釈していないのか、強張らずリラックスしているようには見える。
「あなたのことは……信頼している、が……
……あなたに預けて抱えきれるかの信用は、
まだあんまりできてないとも……いえる」
何処までも見透かしているような。
あるいは見たまま考えの浅いような瞳は、
若干気まずそうに背けられた。
「確かに……気にすることなく、
目いっぱい昼寝は……してみたい……
……無理はしないように、してみます。
……『治療』は……出来れば、嫌なので……」
| >>74 >>75 そんな遠慮するなよ 「……ふ、……ははッ、はぁ。 そーそ、疑われるだけ光栄だなァ。 何分、それすらされないことに慣れてるもんで。明日までには僕が好きって言ったことになんのかもな」 皮肉だ。明確な何処かを指した。 実の所、こんな言葉一つがこの男の言う通り、 真逆になろうがどうでもいい。 どうでもいい。何故なら相手が真実を述べてくれたとして、僕にとってそれは徒労にしかならない。 「──おい、」 「内容自体は面倒臭えお前のお望み通り否定しないでやるが。次に"俺達"って例えやがったら、 "わかってて言ってる" って見なすからな」 最後の一音に圧が掛かっている。 青筋を立てているのを見るに、こんな念押しをしてくる辺り、普段の戯れの罵り合いを超えた怒りを耐え忍んでいるのは明確だ。 『俺達』と纏められた例えにか、 貴方の発言内容にか、どちらに対してのものか。 (94) 2022/04/30(Sat) 4:38:41 |
| >>74 >>75 同僚やそっちの同級生と暴れすぎでは? 「話聞いて卒業が不可能になるの間違いかもしれないけどな。……って言うか、こういう時は置いておけるなら普段僕を追い出すなよ……」 最後、呆れたように言いつつ。 次を取り付ければ緩い気怠さの混じった手を上げる仕草でその場は終わりだ。 (95) 2022/04/30(Sat) 4:42:37 |
| (a20) 2022/04/30(Sat) 4:52:33 |
| (a21) 2022/04/30(Sat) 4:52:48 |
| 「……居心地ねえ」
あえて大騒ぎの場によって、と例えるが、少女についての話の雰囲気では無くなったのは正直な所助かった。好きではない。端的に表現するならば。
トマトを食べなかっただけで随分面倒な事になったものだとは考えるけれども。フィウクスとのやり取りだけならまだしも、複数の言い合いは流石に目立つのは当然だ。
だからと言って食べれば良かったとも、 自分も悪いとは欠片も思ってないのだけれど。
「あ。……」
何かを思い出した顔。時間を確認。溜息。 萎びたように見えてしまうレタスに手をつける気にならず、かと言ってすぐ立ち上がる気分にもならず、暫くそこにいた。 (98) 2022/04/30(Sat) 14:15:33 |
「そ〜ですね〜。
私も歳が成人しただけの子供らしいですから〜。
信用なんてからっきしでしょう、これからですね。
イシュカからもきっと、良い答えが来ますよ。
相談事得意ですから〜、不器用なりに」
感情の機敏はその青い瞳の先に映らない。
「……」
「……昼寝の時間、作ってもらえるように聞いてみます」
「焦らないように気を付けますね〜」
| (a27) 2022/04/30(Sat) 15:59:11 |
「実習生の人たちは……うん。
そう、……信頼はしてる……よ。
どちらかというと……手のかかる生徒が多くて……
大変じゃないかな、と……思わなくもないか」
もちろん自分もひっくるめて。
もし僕ならば疲れてしまう、と思う。
「ありがとう……ございます。
昼寝の時間……僕も焦らないように、待ってる。
……アオツキさんも……たまには昼寝、したらいい。
溢れないように押し付けるものがなかったら、
きっと……何も意味が無くて、楽しい。気がする」
自他を守るために、防衛本能として。
それがないことを意味の無いことだと表現して。
ただそれも楽しそうな事だと捉えているらしい。
「お見通しですね〜。
これは私の振る舞いのせいでしょうか」
それこそ、専属という形をとらなければ一人の生徒だけを見続けることなどできない。
彼らが誰にでも与えられるもので解決がしているのであれば、もう既に改善している子は山のようにいただろう。
「……正直手のかかるのは生徒だけじゃないのが実情ですね。
それでも私は君たちが大好きだから動けるんですよ」
「君たちがなにかを一人でかかえきれないとき、
私は黙る壁に、wobbly manに、あるいはザントマンにでもなれます。
私達が求められていることは、……本当に一つ一つであれば、
大したものじゃあ……」
間。
「……た、大したこともあるときは、ありましたね
すみません……潰れたりしないようにしますよ〜」
| どことなく、普段から疲れた顔が余計に疲れた顔。 貴重な昼寝スペースが何故か大賑わいだった為、 園芸部に顔を出す理由も今はなくなってしまったのだ。 「……飼育委員ブームとか聞いてない…… 後輩が増えるよりはうさぎが増える方が余程いい……」 別に増えたのは委員じゃないが、ついぼやいてしまう。 渋々人通りが少ない校舎傍のベンチに腰を下ろして、 手持無沙汰のまま持ち出した竪琴に日を当てる。 ……何故か、わざと日に当てているようだ。 (108) 2022/04/30(Sat) 17:39:40 |
| >>109 エルナト 「いや、干しても干物になんねえよ。 ……気分の問題だから、何もしてないのと同じ」 干物を作ってる方がマシだったかもしれない。 「夜ばっか弾いてるから、暇な時はくらいの。 お前はないの。外で読書したくなるみたいなやつ」 (112) 2022/04/30(Sat) 18:47:42 |
| >>113 エルナト 「…………」 意外にも、否定しない。 これはもしかすると図星かもしれない。 若干帽子で見え辛いが視線が周囲の森に飛んでいる。 「楽器も似たようにまあ、弱い…… ま、本ほど変色したりわかりやすくはない。 別にプロでもないから、大袈裟に扱ってもな」 小動物みたい、の言葉に「あ゛?」と言いそうな、 行儀の悪いガンが飛んで来た。 小動物をいじめる想像が一瞬過ぎったらしいが、 とにかく別段座るのを拒絶はしない。 そもそも嫌ならすぐに立ち去るタイプの男だ。 「……。耳聡い奴が多いと面倒臭い。 人に聞いて貰いたくて弾いてる訳じゃない。 読書する人間とか、人混み嫌いな印象だったがな」 (114) 2022/04/30(Sat) 19:43:11 |
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