145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】
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ずっと、勘違いをしていた。
病が治れば、僕も人を愛せるのだと。
食糧ではなく、同じ人間として。
人を愛し、人に愛される、普通の。
普通の人間になれるのだと。
母が僕を気味悪がって捨てたその日から。
僕はただそれだけが本当の望みで。
ただ、人を人として見たかっただけで。
この病が、そうさせてくれないのだと。
だから治れば、治れば。
違った。
治った末に、見た景色は。
今までご飯をくれていた家畜が。
唯々何も利用価値を失くしただけの気持ち悪い生物
に変わっただけの。
どうしようもなく昏い、暗い、景色で。
「……直してください………」
家畜小屋で、色んなものにまみれながら呟く。
「直してください。」
「元に戻してください。」
「人を愛させてください。」
「助けてください。」
「戻して」
「……戻して…………」
少年が救われる道などどこにもなく。
少年は、食堂には来なかった。
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