人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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  …………私のことかわいく見えるのは
  夜綿さんと過ごす私だから……かな……?


[ 好きな人を好きだと思っているだけなので。
  でも、よく言うじゃないですか。

  人が一番きらきらしたり、輝く時って
  好きなものを見つめている時なんだよ、って。
  あれ、わりと真理かもしれません。

  桃色に染め上げた私の顔に影が差す。
  合図を受け取り、桜が落ちる時のように穏やかに瞼を閉じ
  聞こえてしまう喉の音が、我慢を示すようで。 ]

 

 



       [  
さで心が満たされる。  ]



 

 

[ 初めてのキスはレモンの味がするという噂話は、
  どうやら嘘の様子。
  耳まで真っ赤になった私は、彼がくつくつと笑う声へ
  満足に反応も出来ないまま。 ]


  ……白って、何色にも染まるんです、よ


[ 今は貴方のおかげでまっかです。
  しかも何度か甘さとやわさを教えられてしまえば
  最後はつい、「ぁ…」と寂し気な声さえ零れ落ちるのに。

  親指が私の唇へ触れれば、もう、大咲は敗北です
  ──ほんとに理性とやらはぐらついてるんですか?
  全然余裕ありげに見えて、なんだか悔しいような
  味見だけにさせたのは私なのに
  …………最後まで食べて欲しいと思う、のも、ああもう ]

 

 


  ……お、おやすみなさいっ!


[ 恋って滅茶苦茶な感情ばっかり!

  変なことを口走らないよう、手を繋いで布団へ潜り込む。
  疲れ切った体は少しの間の後
  静かな寝息を立てて、眠りの海へ。* ]

 

[ ――ところで。

 別に態度をいつもとなにか
 変えているわけではないのだけど、
 杏の姿を見かけたら
 いや、見かける度、

 ちょっと落ち着かない表情をしていた
 男が一人、居たそうな。

 あちら、ご存知なのでしょうか。
 ご存知でしたら挨拶すべきでしょうか。
 
 そんな風にそわそわしているの
 どう見られていただろう。* ]

 ― いただきますと、それから ―



  ぅ……ちょっと、ねむくて
  かお、あらいます……


[ 自宅なら二度寝を決め込んでいるかもしれない。
  しかしここは彼の家だし、起こして貰った立場なので
  朝から元気な彼に後押しされ、顔を洗う。
  尚、テンションの理由は「朝に強い」と思い込んでいた。
  徹夜してもペースが変わらないタイプである、
  ……それも想像に至らない理由のひとつかもしれない。

  初恋の大咲には。
  据え膳を前にしても人は別に眠れるという
  考えがまだ、堂々頭の中に存在するのだ。 ]

 

 

  浮かれてるのは、私もです
  ──……うれしい。好きです。


[ 自然と、好き、が零れ落ちた。
  泣き止むのを待ってくれる彼に甘え、少しの時間を貰い
  一緒に手を合わせてからご飯を食べる。

  インパクト重視。
  そんな優しい嘘をつけるところが、すきです。
  まだ言わない私と、尊重しながらも示してくれる貴方

  ──私、ちゃんと向き合っていきたいです。
  けいちゃんにも、自業自得の私自身にも、
  こうやって道をそっと照らしてくれる貴方にも。 ]

 

 

[ 料理人だと緊張する、と言われれば
  ふふ と微かな笑い声を零し ]


  特別な人が作ってくれたものなら、なんだって。
  美味しくないわけ、ないですよ


[ それに、料理人の自分も二回目のうさぎクッキーは
  情けないくらい緊張して震えてしまったのだし?
  うさぎの穴の先輩面子に比べればまだまだひよっこ。
 
カクテル作りは自信ありますけどね!


  思わず言ってしまった「帰りたくなくなる」という言葉へ
  返って来たのは、存外、真剣な響き。
  ぱちぱちと瞳が瞬いた。 ]

 

 

  ──い、いいんですか?


[ いつか一緒に住もうね、とか。
  そういう未来の約束が結べたりするのかもと
  期待していなかったといえば噓になるが。
  気の早さ選手権、エントリーは二名、敗北者は大咲。 ]


  私、ご存知の通り仕事も夜遅くまでだし……
  コスメとか服とか、かわいいアクセサリーとか。
  つい集めちゃうから 場所も取ってしまうかも、ですよ?


[ いや、そうなったら彼が言う通り
  一緒に"お引越し"の物件を探せば良いだけなのか?
  幸い買い物以上に仕事の時間が多いから
  貯蓄はあるし、家具の買い足しも余裕だけれど。 ]

 

 

  えっと、その、
  とりあえず今日は、お泊りセットの残り…置いていきます
  ……私 本気にします、よ?


[ 大咲のスキンケアやコスメはいわゆるライン使いだ。
  薄桃にオフホワイトカラーのパッケージに
  リボンやクリスタルが飾られた、
  百貨店のコスメ売り場で人気のブランドのひとつ。

  結構、その、お部屋をメルヘンに変えてしまいそうですが
  本当に良いんですか、と確認して ]

 

 

[ 車で送ってくれるという提案は、有難く受け取った。
  もう少しだけでも二人でいたくて。
  下地だけでも持ち歩いておくんだった…と後悔しつつ
  家を出る前に、お願い一つ。

 
何故か二択を迫られた。

  選ぶ? 偉ぶってなにをですか!? わたしが!?
  スウェットか夜綿さんかを!? ]


  え、え、あの
  それは両方欲しいので、選べないです……?


[ 動揺が伝染してなぜか語尾に疑問符がつきましたが
  こちら、大咲の本音です。* ]

 

メモを貼った。

メモを貼った。

【人】 店員 ミスミ

[カツオのたたきの基本は、炙りにするべきそのさくをよくよく冷やしておくことだ。
血合いを綺麗に取り除いておいてくれたのは誰の仕事か。

浮いた水分をきっちりとペーパータオルで取り除いてから、皮目の側に粗塩を振って串を打ったそいつを、藁には及ばないけれどフライパンよりは火力の高い業務用のそれで皮目から焼いていく。
それから、その皮目に焼き目が付き始めれば身のほうを炙るようにひっくり返す。

たたきの神髄は、薄く香ばしく熱の通った焼き目と中のもっちりとしたレア感。

それを損なうことがあってはならないのは重々承知なので、焼きあがったさくが水っぽくなりすぎないないように、よく堅く絞ったキッチンペーパー越しに保冷剤をあてて冷やして粗熱をとったら、さてここからが洋風アレンジのスタートだ]
(290) 2023/03/10(Fri) 23:48:50

【人】 店員 ミスミ

(…えーと)

[まず薄めのタタキにまず必要なのは旨味を出すための少し醤油。
それに香ばしく炙ったスライスガーリックとオリーブオイル、ブラックペッパーとバルサミコでカルパッチョのように。

その次に程よい厚みのタタキを綺麗にうず高く盛り付けた上に細かく刻んだバジルとパセリ、フライパンで乾煎りした渋皮付きのクルミを砕いて、最後に風味付けの粉チーズとほんのり絞ったレモン。
イメージするのはジェノベーゼ。

最後に用意するのは太白胡麻油。
豆板醤をベースにコチュジャンとポン酢。
ごくごくわずかに黒蜜を足したら、最後によくさらした粗みじんの玉ねぎと一緒にダイスのタタキを和えた上に白のすり胡麻。

日本人おなじみのにんにく生姜醤油に茗荷と玉葱を添えたベーシックなカツオのたたきも口休め的に合わせ盛りにした大皿の中、小鉢へと寄せて]
(292) 2023/03/10(Fri) 23:51:02

【人】 店員 ミスミ

お待たせしました、メニュー名はうーん…タタキ世界一周?ですかね?

[少なくとも和風ではないカツオのたたき達だが、イタリア、イタリア、その次に韓国からの日本なのでメニュー名を伝えた本人すら世界一周した気はしていない。
洋風のタタキに興味があるらしい彼>>193>>194の口に果たして合うのだろうか。

それが終われば、塩抜きしていた桜の塩漬けと巣立ちの出番*]
(293) 2023/03/10(Fri) 23:51:45
["恋人"を始めるための最初の願いは、叶えられる。
 いつか耳にした台詞よりも、

 ずっと身近に感じられるような。
 純粋で素直な言葉に。

 また一つ、ラジオでは聴けない彼を知る。

 最後まで言葉が紡がれたか、どうか。
 語尾は掠れて――……、]


  
……――――、



[掌とは違う柔らかさを唇に感じたなら。
 ゆっくりと瞬きを一つして。
 ふわりと、同じくらいの柔らかな笑みを浮かべる。

 僅かに苦味の走るブラックのコーヒーの味は、
 自身だけではなく、彼の唇にも残して。]

[彼の手元には宝物がまた一つ、増える。
 俺もくださいね、とさらりと共有を申し出て。 
 
 落ちてきた夕陽が湖に溶けていく。
 その頃には、風も少し出てきていただろうか。

 帰ろうの、一言に。
 少し名残惜しさを感じながらも、後に続く。

 砂利を歩きながら、夢と語る内容に。
 最高だと、笑う横顔に。

 小さく、息を呑んだのは。
 その横顔に少し見惚れたから。]


  ……一度だけじゃないんでしょう?
  

[息を吐くように、そう相槌を返す。

 叶えた夢は、これからは二人の現実リアルにして欲しい。
 一度じゃなく、何度でも。
 紺色のうさぎのヘルメットに埃が被らないように。]



[バイクに二つ並ぶように備え付けられた、
 黒のメタリック、紺のうさぎのヘルメット。
 これからは、もっと活躍を目にすることだろう。

 四季を巡って、来年の同じ時期にもまた。
 道々で桜を探しながら、此処へ訪れられるように。

[陽が落ちてくれば温度も下がる。
 来た時よりも腰に回す腕に躊躇いはなくなっていた。

 コンビニに立ち寄った時には、
 頬が風に当たりすぎて少し冷えていただろうか。

 照明の明るさで表情を確認しながら、
 夕飯と誘いの声。

 その後に、少しだけ独占欲が見えたらなら。
 また、ついと笑みが零れてしまう。

 どうやら彼と居ると表情筋が緩むらしい。]

 

  いいですけど。
  飯、どうします?

  キッチン借りれるなら、何か作りましょうか?
  コンビニで揃えられるものなら、
  少し手を抜いたものになりますけど。


[昼食を食べて以降食事はしていないから。
 そろそろ美味しいものが恋しくなる頃。

 ああ、今日のうさぎたちは
 どう過ごしているだろうか。

 紺のキャスケットは今日は出番がない。
 その代わりに、出来たばかりの恋人に。
 胃袋を掴んだという手料理を、ご馳走しようか。*]

メモを貼った。

【人】 店員 ミスミ

[桜の塩漬けからどれぐらい塩を抜くかはニュアンスのラインなのだが、塩が多すぎてはいけないのは事実だ。
ごく薄くスライスした酢橘まで準備できたら、コリンズグラスに氷を少なめに積み上げたあとバースプーンで一回、二回、くるくるとグラスと氷を馴染ませる。
程よく冷えたそのグラスに注ぎ入れるのは香りの柔らかなスコッチウイスキー、バースプーンで今度はうウイスキーと氷を馴染ませてその上に注ぎ足すのは濃いピンク、桜のエクストラクト。

春っぽい色目が重要なのでいまは馴染ませることなくうえから静かにソーダを足して、ソーダがグラスの3/5を満たしたら、そこに塩を抜いた八重桜をそっとスプーンで押し込み、グラスの淵へとスライスした酢橘をひと回しさせて酸味のアクセント付けと薫りづけ。
それが終われば、酢橘も八重桜と同じくグラスの中へ。
琥珀色の上に濃いピンクが重なるそのグラデーションがぐちゃりと崩れないように慎重にステアは縦にバースプーンを動かして二回だけ]
(299) 2023/03/11(Sat) 0:06:56

【人】 店員 ミスミ



………お待たせしました。

[お客様>>194へと久しぶりにお出しした一杯は、桜と酢橘のハイボール。
どうだろう、と思っている間にご指名>>227のオーダーが聞こえて息をついている暇もない]

鴨!?

[はい、でもJa!でもない。
その響きは、雛を呼ぼうとして鶏がコケと啼いた、それくらいの間抜けさがあった*]
(300) 2023/03/11(Sat) 0:07:10
店員 ミスミは、メモを貼った。
(a56) 2023/03/11(Sat) 0:09:49

【人】 店員 ミスミ

[かも。カモ。鴨。
鴨は何と啼くのだったか。
鴨が啼かない代わりにレシピが泳ぐ。
ちなみに俺、パクチー>>237爆盛でもいいんですけど一回スープかけて半分火を通してくれたらいいなって思ってます。
沢山食べたいってだけですよ、他意はないです。

ご指名>>233、という遠藤さんの声で改めて鴨の飛ぶ速さで現実に戻ってきたが]

鴨、かも。
カモ…うーん……。

[いくらか唸り倒した後、名指しでオーダーしてくれたその人にちょっと暑苦しい勢いで確認する]

あの、和食お好きですか。
あともう一つついでにお伺いしますが、もちもち食感はどうでしょう。
今めっっちゃめちゃ作りたい鴨料理があるんですけど、それに苦手なものが入っていたら大変なので、食べたくないものと体質的に食べられないものがあればお伺いできると助かります。

[鴨といえばジビエのイメージが強いが、あの鳥は古くから愛されてきた数少ない和食に縁深い食肉でもある。
前回はリゾットをお出しした記憶がある美声のその人>>227に当社比控えめに確認した。
まあ、他者比ちょっと食い気味である点は認めよう*]
(302) 2023/03/11(Sat) 0:22:22
[どんどん自分の心臓と理性を摺りつぶすのが上手くなる彼女に負けないように理性を鍛えるにはどうすれば良いのか。

「やだ」って!!

言われたら勿論、漏れなく僕が握られたゴムのアヒルみたいな声を出すだけです。
君への恋心の大きさ以外は何もかも平均的な平凡な男でも、大好きな子には格好いいと思われたいというささやかな願いはある訳で。
それを言ってしまう時点で格好良さから離れているのは気づかない振り。]

[なにで、って――
言葉にしてしまえばそれこそそれを聞いた彼女の反応で此方が削られ切ってしまうのがわかりきっているので、ぐっと堪えましたとも。

無防備に無自覚に煽っておいて、
いざそれを自覚すると急にもじもじするところとか、
(臨界点越えると少し舌足らずになるの堪んない)

自分が必死に直接ぶつけないように抑えている慾を
向けられそうでも寧ろ嬉しそうなところとか、
(「嫌じゃない」って顔に出てるんだもんなぁ)


それをそもそも風呂上りの乾かしたての髪
(下ろしてるのも似合う。可愛い)

自分のスウェットを上だけ着て
(ちょっとよろけたらうっかり見えてしまうのでは?)

湯上りの肌を真っ赤に染めて
(化粧落とした顔にも惚れ直しちゃう)


脳内で挙げているだけで、血液の流れが偏ってしまいそうなので、深呼吸。]


 僕、結構わかりやすく恋してたと思ってたんだけど、
 マシロちゃんに気づかれないくらい隠せていたんなら、

 こんなにマシロちゃんが欲しくて堪んないって顔、
 ちゃんと君にだけ見せられてるってことだね、

[彼女自身が恋を知らなければ、向けられる感情を受け取る心の器を持っていなければ、どんなに強く想っても零れていくばかりだっただろう。
受け止めてほしいと願いながら視線を向けていたら、彼女が自身の器を手に取ってくれた。
だから今、自分はこうして受け止めてもらえている。

持ってみたら彼女もそろそろわかってきた頃だろう。
注ぐ想いに慾に、器はどんどん重さを増すばかり。

彼女が自分を好いてくれている限り、きっと器は増えていき、
いっぱいになった器は落として壊れてしまう前に、
自分達の「テーブル」を彩るように置いていこう。]

[ 欲しがられるまま。
 脚本を与えられ、演じるように吐く台詞、
 仕草ではない。

 剥き出しの、心ひとつの受け渡しは
 水の跳ねる音と共に行われた。

 瞬き、いくつか分の時を経て、
 もう一度、君の瞳に自分が映る。

 そこに写ったのは、ただ幸せそうに笑う男が一人。

 少し遅れて、やってきた苦味
 癖になってしまいそうな、味がした。 ]

[ これからきっと、積み重なっていく宝物達。
 その二つ目は、すぐに君の宝箱にも入るだろう。 ]

 そう甘やかすと、毎度、ドライブデートになるかも
 しれないよ。

 でもそうだな、連休取れたらいこうか温泉。

[ 一度だけじゃないと君が言う。
 甘えたいタイプ、という割に、そう
 甘やかすような事を言うから。

 新品のヘルメットが、替え時を迎えるくらい
 これから何度も、活躍してもらうとしよう。 ]

[きちんと言葉にしてくれるところ、本当に大好きなんだけれど。
焦らしている自覚があるならこれ以上煽らないで!
と悲鳴のような声を上げつつも、キスだけで止まれた自分はそろそろ表彰されても良いと思う。

寂しげな吐息を食べたら、一晩中
さに苛まれる羽目になった。*]

[ 行き道と同じく、すれ違うライダーに
 挨拶をする、親指を立てられたら、同じように
 返して。

 行きにも眺めた桜を、
 行きとは少し変わった気持ちで、眺めた。

 夏にはあの辺り、確かひまわりが咲く。
 秋には色付いた赤が、あった。

 それも一緒に、見れたら良いとか
 行きには"
きっと
"の遠い夢だったものが
 帰りには"つぎの"という近い現実となる。 ] 

 


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