【人】 兄 エーリク─二人の魔術研究─ カミラ、これ。 [いつものように手渡したのは黒味がかった紫色の本。 辞書や魔術書のように分厚いそれを手渡せば カミラはすぐさまそれを開き、図を指でなぞり始める。] 術式と論理自体は合ってると思う。 間違ってたところは直しといたけど それで解決するかは実験してみないと分からないから、 自分でちゃんと確認しておいて。 [一方が思いついた魔術や術式、 うまくいかない点や相手の意見が欲しい時。 こうして白紙本に直接書き込み、 メモ書きのように互いの意見を交換する。 こうして二人、知恵を合わせながら独自の魔術を編み出すのだ。] (30) 2020/05/15(Fri) 6:29:47 |
【人】 兄 エーリク 『そういえば兄様がセレン嬢に告白した際、 あの方に贈ったショール…… こんな感じの色でしたわよね?』 [カミラが本を開きながら右手をぐっと握りしめ、 再度開くと贈り物と同じ見事な色をした こぶし大サイズのエメラルドがカミラの手中に出来ていた。] 『兄様って本当不器用なのね。 好きだと告げるのに、あんな時間が掛かるだなんて。』 (31) 2020/05/15(Fri) 6:30:21 |
【人】 兄 エーリク 煩いな……。 [妹のからかいを一蹴しながら 忌々しげに呟けば、それがお気に召したのか すぐにご機嫌な顔でエメラルドを宙に放り投げた。 真上に投げては、落ちてくるのを受け止めての繰り返し。 まるでボールでも扱うかのようにエメラルドを宙に投げては 『兄様のヘタレー』 とか言ってくる。] (32) 2020/05/15(Fri) 6:30:51 |
【人】 兄 エーリク[僕が初恋相手のセレン嬢に告白した時、 カミラは魔術で姿を消して僕の後をついてきたので その一部始終をバッチリ眺めてて。 だからカミラは今でも当時について何かとからかってくる。 僕だってそれはそれは鮮明に覚えてるとも! 内心カミラがによによしてたであろう感情と] (33) 2020/05/15(Fri) 6:31:32 |
【人】 兄 エーリク[恋心を自覚してから想いを告げて。 時が経った今でもからかう目の前の妹が 自身の恋を真剣に応援してくれているのは知っている。 いつだったか、あれは。 魔術や術式の話が主だったこの本のやり取りに混じり 恋の話やセレン嬢の話題が上るようになったのは。 時折「人選間違えたかな」と思ったりしてるなんて ]**本人の前では決して言えないけど。 (35) 2020/05/15(Fri) 6:32:08 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a4) 2020/05/15(Fri) 6:34:14 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a5) 2020/05/15(Fri) 6:36:31 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a6) 2020/05/15(Fri) 6:40:19 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a11) 2020/05/15(Fri) 22:43:22 |
【人】 兄 エーリク[元々僕は食が細く、常人よりも量を食べられない。 1日1食か2食でも多すぎるぐらいだ。 けど、肉体は自身の意思に反してそこまで強く無いらしい。 食の細さに加え熱中すると寝食を忘れる性質が災いし 自室で(1)1d3回程倒れた後は家族は勿論、 彼も大層心配していたそうだ。 食は細くても好物の甘いものなら食べられることを知る彼は それからというものの、こうして決まった時間になると 紅茶や珈琲と共に菓子を自室に運んできて カロリー補給と休息を促してくれるようになる。] (109) 2020/05/16(Sat) 0:56:07 |
【人】 兄 エーリク[銀の盆に載せられた、こんがり狐色した貝殻型の焼き菓子。 ふわりと香るレモンの香りを手に取り一口齧る。] ……美味しい。 [まず最初に感じたのはレモン独特の酸味と香り。 そしてバターの濃厚な風味。 けれど決してくどさを持たず、じわりと口に広がる甘味が 何だか微睡む春に見る夢のような心地よさ。] ──────────────── 美味しい。 [しみじみと、感慨深く呟けば 2つめのマドレーヌに手を伸ばし、紅茶を含む。 ストレートのニルギリがレモン風味のマドレーヌの後味を 消すことなく渋みもえぐみもない軽やかな余韻を残し。 結果、気付けば(4)3n7つの焼き菓子を ぺろりと平らげて、ごちそうさまと呟いた。] (110) 2020/05/16(Sat) 0:56:27 |
【人】 兄 エーリク[ジョバンニは、凄い。 僕と歳もそう変わらぬ男の子、 幼い頃から家族と共に過ごしてきた使使用人兼友達。 魔術はそんなに得意じゃ無いけれど いつも美味しい食事を作れて、家の家事も完璧にこなす。 僕らも時折家事はするけどジョバンニの腕には敵わない。 それでいて僕たち家族のことを何より大事にしてくれて。 こうして彼がお茶や菓子を運んでくれなければ 自室で倒れる回数は悠に3桁は超えてたはず。] (111) 2020/05/16(Sat) 0:57:38 |
【人】 兄 エーリク[街の食べ物も美味しいけれど 僕は自然の恵みやジョバンニが作ってくれる マドレーヌ含めたお菓子がやっぱり好きなんだよな。 父と母がいない日に焼いてくれたパンケーキ。 その日はいつものように魔力を高める月光蜂の蜂蜜じゃなくて ルビー色した手作りのいちごジャムを添えてくれた。 夏に食欲が落ちた時は 沢のカニをわざわざ獲ってムースを作ってくれたっけ。 ひんやり冷たいカニの甘みと滑らかな舌触りは 弱った胃と体には心地が良くて。 クラッカーと共に差し出されたそれを夢中で食べたら 何よりも安心した笑みを浮かべてお代わりをくれて。 そこから体調もみるみるうちに回復していった。] (112) 2020/05/16(Sat) 0:57:54 |
【人】 兄 エーリク ジョバンニ。 [ふふ、思い返すと何だか素敵な記憶ばかりだ。] ジョバンニが作る味は────幸せの味だね。 [家族の 僕の 積み重ねられた記憶の中で。 その傍らには、いつもジョバンニが作る 料理やお菓子の味があった。 (勿論それ以外にも沢山 沢山 あるけれど)] (113) 2020/05/16(Sat) 0:58:22 |
【人】 兄 エーリク[ふ、と笑いながらジョバンニを見やれば 一瞬……彼は目を見開いて驚いたような表情を見せた。 かと思えば、左手を顔に当て天を仰ぐかのような仕草で そのまま固まってしまう。] 『…………坊ちゃまが…………天使すぎる…………。 …………うちの坊ちゃま超天使……』 [何だか言ってることがよく分からないけど これは喜んでくれたんだろうか? そうだったら嬉しい。] (114) 2020/05/16(Sat) 0:59:09 |
【人】 兄 エーリク[突如パッと手を離し、僕の方に向き直ると] 『坊ちゃま、紅茶のお代わりいります? マドレーヌもいっぱい焼いたし追加もあるんで じゃんじゃん食べちゃってくださいよ…………。』 [うん、うんとしんみりした様子で何度も首を縦に振りながら 紅茶とマドレーヌのお代わりを尋ねられたので お言葉に甘えてそれぞれ一つずつお代わりを貰うことにした。 夕飯に響かない腹具合を僕以上に熟知する彼が カップへ半分よりやや少なめに注いだ紅茶を一口含めば 窓の陽がゆるやかに室内を照らし始めている。 今、何よりも大好きなこの瞬間を。]* (115) 2020/05/16(Sat) 0:59:36 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a21) 2020/05/16(Sat) 5:04:45 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a25) 2020/05/16(Sat) 5:17:27 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a29) 2020/05/16(Sat) 12:29:13 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a47) 2020/05/17(Sun) 2:30:21 |
兄 エーリクは、メモを貼った。 (a49) 2020/05/17(Sun) 6:14:07 |
(a53) 2020/05/17(Sun) 15:19:34 |
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