113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】
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「興味がないからこそだ。
好意の有無で左右される人間じゃないだろう。
同じ様な人間ばかり好みで選んでいたら、
徒党は組めても組織は成り立たない。
そう言った点で見る目はある部類と見ている」
適切な人間を呼べるだろうと言っている。
最もただ好みで選ぼうとも野良猫の好みであるなら
別段問題でもないと踏んでいるのもあるが。
「つけられるような場所で行いもしない。
何より勧誘相手の反応を見れば問題も発露──
ああ、相手を決めたなら早めに教えてくれ。
こちらも準備がある。そこは外して整えるとする」
「……聞こえていましたか?」
名を呟いた。どうしてと、誰に向けるでもない問を零しかけた。気まずげに頬を掻く。
「旧知の仲です。私がここに来る前からの。
死に近い我々は忌避もされやすい。
真実であれ虚偽であれ、疑いを向けられやすい立場でしょう。
遅かれ早かれとは思っていましたが、こんなに早いとは」
すっかり塞ぎ込み端にいる、鼠の青年をちらと見る。
……この事態を引き起こした者達を支持する立場だ。けれど、彼女が酷い事をされなければいいと思う。
| ノアベルトは、すれ違いざまエアハートに声をかけた、悪酔いでもしましたか? (a23) 2021/12/09(Thu) 2:56:01 |
| ノアベルトは、くしゃみをする、誰かに噂でもされましたかね。自傷癖だなんてとんでもないです。 (a24) 2021/12/09(Thu) 2:57:09 |
| ノアベルトは、ジショーノヘキもジョソーノヘキもないはずだったんですけどね〜? (a26) 2021/12/09(Thu) 14:01:15 |
| もうじき、太陽が頂点に登る頃。 扉の外で男が悪態をつく声が響いた。 「ミズチ! 速っ……おいていかないでくれますか……! あたくし、あなたほど健脚自慢ではない上に この ベッタベタしたの が煩わしくて走りにくいんですっ」 酒場に足を踏み入れた男は、帽子やら衣服に、 ドロッとした 粘液を垂らし、疲労の表情を浮かべている。 連れ添っていたらしい幾分か背丈の低い男を探しつつ。 ノロノロとした動きで、自室へ向かって歩いていった。 話しかければ不機嫌そ〜に受け答えはする構えだ。 (42) 2021/12/09(Thu) 15:19:23 |
| ノアベルトは、ミズチを同じ目に巻き込もうとしたのに、逃げられている。 (a29) 2021/12/09(Thu) 15:32:34 |
| 「相変わらずですね〜、少しぐらい大目に見てくださいよ。 スカリオーネの旦那のように、お気に入りでも食べて落ち着ける懐の深さを覚えたらいかがです?」
思わず言い返したが、ため息をついて謝罪はする。 見苦しいのは確かである。今後大怪我をしても絶対に姿を見せず部屋の前に大量の血痕を残すだけにしておいてやる。
視界に入らないで差し上げようと帽子を脱ごうとすればミズチの姿を見つける、こいつ……背後を取るのがうますぎる。 こんな形で掃除をされて嬉しいと思うことも早々ない。 本人はからかってるつもりはないのだろうな……。
「はぁ……申し訳ありません、見苦しいのは確かなのでさっさと片付けてきますよ〜。 あ〜恨みが強すぎて悪夢を見せてしまうかも。 早朝にしか地上に現れないどぶみたいな色のスライム沼に突き落とされる悪夢です、震えて眠るんですね」 (46) 2021/12/09(Thu) 16:15:53 |
| ノアベルトは、ミズチのおかげでまだこの酒場に居られそうで助かりましたと棒読みで言い捨てた。 (a32) 2021/12/09(Thu) 16:59:42 |
「……………………おかしな命令だ…………」
けれども、それが命令ならば従うほかない。しずかに頷く。
「貴方の言葉を借りるのならば、おれは貴方に導かれている、といってもきっと、間違いではない」
縛るほどの命令を受けている感じはない。
ガルムは、未だ、自由に不自由を感じる性だ。
今までの主と比べればそうなのはほとんど必然。
「……そうか」
青年はそういった仲の存在を知らないから、こんな時にかけるべき言葉がみつからなかった。
「おれにできることがあるのなら、命令を」
そうして、行き着く先はそれだけだ。
「………………鼠の男のあの目は、覚えがある」
遠い記憶だ。怯えたような、恐怖に苛まれた目。
きっと、いう通りにしなければ殺すとでも、脅されたのだろうか。あのみょうちきりんな首輪だって、あからさまに怪しい。
名を張り出された者が同じ目に合うとしたら酷い目に合うことは逃れられないのかもしれない。
| ノアベルトは、スライム沼に落ちました。言われたとおり浴場にでも行きますよ、荷物片付けに来たんです〜。 (a35) 2021/12/09(Thu) 18:22:54 |
「生者は変わりますから。
貴方が誰に言われるまでもなく、貴方の望みを持つ事もありましょう」
導く者がいつか手から離れて行く事を知っている。
今までそうだった故に、それが当然だと。
これもまた、今までと比べてそう考えるのだ。
「ありがとうございます。
ですが、こればかりは手の出しようがない」
この状況で直接動けば厄介な事になる。
貴方が仕事を失敗させるとは思っていない。
ただ、その後の身の振り方は厳しいものになるだろう。
ヨルムガルドから出ざるをえなくなる可能性もある。
「相当酷い目にあったのでしょうね。
妙に目立つ首輪は見せしめも兼ねているのでしょうか。
あのようにならない事を願いますが……まったく。昔も今も、何もできないというのは嫌になる」
「………………おれの望みか、どうだろうな。
持ったことがないから……今この自由すら、持て余している……」
強いて言うなら、貴方の役に立つことだろうか。
それは己の望みなのか、それくらいからっぽだ。
「ヒトはみな、あるものなのだろうな。貴方にも」
「こうして、ひそかに探るしか、まだできることはないと。そういうことか」
「……では、次は誰を探るべきだろうか」
ずっと、定位置で立っているが、一応周囲に起きることは観察をしている。気になる人物といえば、みな、いつもどおりのように見える。突飛して気になることはない。
特に命令もなく"このまま"でいけば。
あの配達屋を探ることになりそうだ。
■■は彼に憧れていた──。
彼には才能があり、決してそれを鼻にかけず、義理と人情を重んじ、この街においても人々から好かれ、■■はそんな彼を幼少の頃より誇りに思っていた。
『■■もおおきくなったら■■になるっ!』
これを言うと彼は喜んでくれて、■■はなにかにつけてよくそう言った、本心だったからだ。
夢を実現する為に■■は努力を怠らなかったが、彼が亡くなった際にそれを継ぐことが出来なかった。
■■はまだ若く、一人前とはいえない見習いだったからだ。
しかし、■■は彼が死してなお目標とし、努力を怠らなかった。
「大小あるでしょうが、それなりにあると思います。
より良き生活を送りたいというのも、望みですからね。
柔らかな布団で寝たいだとか、おいしいものを食べたいだとか。……ガルムにはそのような望みも、無いのですか?
いったいどのような環境で過ごして、」
そこまで口にして、これは命令になるのだろうかと言葉を止める。
もし良くない環境で育ったなら、もし良くない記憶があるのなら。
それを掘り返していいものだろうか?
「えぇ。今は、まだ」
「そうですね。次は―――」
常のごとくここは賑やかだ。
首輪がつけられても御布令が出てもそれは変わらない。
誰も彼も、変わらないように見える。
微かな灯りが、揺らぐ。
―――灯りは花売りの少女を映していた。
| ノアベルトは、リンと何処かで鈴を鳴らす。お腹がすく話をしていますね〜 (a48) 2021/12/10(Fri) 1:20:44 |
| 「落ち込まないでくださいよ、エドゥアルト。 狙う場所を考えればいいんですよ。 どうせ捌くんですから、暴れている部位ぐらい さっさともぎ取ってすぐに調理して貰いましょうよ」 何も無いところから声が聞こえてくる。 瞬きをすれば帽子をかぶり直す掃除屋のお出ましだ。 ああだのこうだの、効率も美食も存在はするが 要は早く片付けばそれでいいはずだ。 ここの連中が、普段から食べているならまだしも美味いもんの差異を性格にわかるまい。 「あたくしも奴に頭なんて部分あるなら、 さっさとぶん殴って気絶させてやろうかなって考えていたところです」 「フェリックスの旦那は舌が贅沢過ぎる。 命がかかるんですよ〜? 得意分野と素早さ、ついでに食事といきましょう」 (69) 2021/12/10(Fri) 2:42:52 |
「誰かがきめるのではなく、おれの望みといわれると」
「……むずかしい……」
抱えるように、片手で顔を覆い隠した。
貴方の問いに、ガルムは足りない脳みそを回しているようだった。
「おれは、子どもの時からずっとこうだ
ルールが決められていて、それが当たり前で
望みをもつことはゆるされなかった」
「きっとそれが、こびりついている……」
「でも、それでいいと思っている」
己の環境をわるいとは、言わない。
けれどそれはどこか、諦めたような言葉。
「……では、おれもまた調べがついたら報せよう」
今宵知ることができる結果がわるいものであってほしくはないという望みくらいは、ガルムにもほんのすこし、あるらしかった。
| INT2でエドゥアルトの次に体力自慢。 想像されることはわかりませんか? そうです、隠密がなされなくなったこの男は脳筋です。 お気楽のつもりはありません、それぐらいでしか方法が思いつかないんですよ。一撃必殺の術は対人向けです、おっと。 >>72「ノアベルトであってますよ〜、匂いしないでしょう。 掃除屋が臭いって言われるの嫌なんで、消してるんです。 びっくりしましたか?」 妙な接近にも気にせず、一つなにか納得したようにうなずいて好きにさせる。 匂いは覚えられない、今後は気になってしまえば僅かな空気の動きや吐息に気を使うことになるだろう。 「今コレ何頼んでも食べますね。 おそまつなメニューに乗ってる イギリスパンfoodとかどうですか。 好き嫌いもなければお揃いです」 (76) 2021/12/10(Fri) 14:30:42 |
| ノアベルトは、串焼きにシチューにどこかの国のパン、普通にいい食事になりましたね。 (a53) 2021/12/10(Fri) 14:31:41 |
「うーん……特にコレってのがいないからくじ引きの方向かにゃあ……」
とりあえずの現状の報告だ。
「もし因縁の相手ができたり、あからさまに掴んでおくべき奴を見つけたなら、今じゃないにしろ順番とかは気にしないでもらっていいからにゃ」
「因縁などでは全くないが、そうだな。
≪掃除屋≫と話していて気掛かりな事があった。
だが、準備がまだかかる。故、もう1日様子を見て──
猫が違う者を選んだなら次はそこに行くつもりだった。
無論、そちらも掃除屋に行くなら止めるつもりはない。
あくまで革命軍の利になるならそれでいい。任せる」
「ふん?まあいいにゃ、それならばくじからは外しておく。
もし出たら捨てるにゃ、気味が悪いから。
にゃーも彼には思うところがある。とはいえ、優先するべきなにか、までは掴めたわけじゃないにゃ」
「今待たせてる人たちとの話を終えたら……沙汰を決めるとしましょうかにゃ」
「…新参者と違って、あんた達なら
前々から目を付けていた奴の一人や二人くらいは
居るだろうと思ったが、そうも行かないか」
「まあいい、くじ引きだろうと何だろうと
成果が出るなら他の連中も構わないだろう。
あんたは"野良猫"らしく、気の向くままにやるといい」
「……先引いときましょ。間に合わないのもアレだしにゃ」
じゃかじゃか〜〜じゃん!<<ペトルーシャ>>who
捨てた。
じゃかじゃか〜〜じゃん!<<オーウェン>>who
「……腐ってるにゃ、このくじ引き」
当たるまで、やります。<<アンゼリカ>>who
「ふうん?掃除屋の話をしてたら奇しくも、にゃあ。
言動に気がかりな部分はあったし……うん、後詰めには悪くないにゃ、ね」
「……先が思いやられる出だしだ」
たまによくある。
「…あの見習いか。
以前怪しい言動をしていたし、いいんじゃないか
黙らせるにしても引き込むにしても、
こちらにとっては利になるだろう」
「……今は、ゆるされていない訳ではないんですよね?」
確認するような、言葉。
「当たり前を変えるのは難しい。
ですが、ゆるされている事をしないのは少々勿体無い。
そのような生き方もあるのでしょう。
私が感じるより悪くはないのかもしれません。
けれど、私は貴方が貴方に、自身の望みをゆるせるようになって欲しいと思います。
こうして関わったのもなにかの縁でしょうし……役に立つと言ってくれる貴方に、私も報いたいと思います」
「えぇ。こちらもまた連絡します。
……お互い望まぬ結果ではないと良いですね」
少し安心した。さっきは諦めたような声音だったけれど。
もしかすれば自分では気付かぬ内に、ガルムもほんの少しの望みを抱える事ができているのだと。
彼の望みが叶えばいいと、ヘルもまた望んだ。
| (a59) 2021/12/10(Fri) 20:56:51 |
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