165 【R-18】シュガートースト、はちみつミルクを添えて
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
[ 男の動きが、徐々に追い詰めるようなものに変わっていく。堪えきれずに出てしまう声も、どこかへ登って行くような感覚も。
全部、全部、今まで体験したことがなくて。
怖いのに、それ以上の愛欲に、溺れていく。
支えられた身体は自然と、本能のまま注ぎ込みやすい姿勢になっていた。]
ぅあっ……!ちょ、だめ、も、むり、な、なんかくるぅ……!
[直後、揺すぶられていた全身が痙攣し。甲高い悲鳴の様な声をあげてしまった。
強すぎる快楽に、脳味噌が真っ白になって。今までとは比べ物にならない多幸感に包まれる。
…………これが絶頂、という事を覚えたのは、少し後の事だった。]
……はぁ……
[いつの間にやら、ジャヤートに強くしがみついてしまっていた様だ。余韻が抜けないまま、くったりと脱力した。]**
[彼女が溺れていくさまを愉しげに見守っていたが、
声が上がるころにはジャヤートにも余裕が無かった]
……っ……、ユゼ……ッ!!
[強くしがみついてきた彼女が達したとき、
その内壁の動きに誘われるように精を注ぎ込む。
荒い息を吐きながら彼女を抱き締めて、
身体からすっと力が抜けるのを感じ取り、
ゆっくりと繋がりを解いた]
[そのまま少し、ソファの上で彼女を抱き締めていたが]
……なぁユゼ、布団貸してくれる?
[二人で寝るにはあまりに狭いし、
その上、行為に使って汚してしまったし。
彼女の了承が得られたら共に布団に移動しようと思った。
彼女に返事をする余裕がなさそうなら、
無断でそうするだろう]*
んっ……
[
体内に収まっていたモノが抜け、少し切なげな声が出る。
名残惜しい、と思ってしまったが、これ以上は限界だ。
]
いーよ、かって、に……
[全部を伝える前に、寝落ちた。]
[了承を得るが早いか、彼女は眠りに落ちてしまった。
それが微笑ましくて、そっと額に口づけた。
彼女を抱き上げ、移動して、
布団に潜り込むと彼女を抱き締める]
[共に暮らす相手はいても、共に眠る相手はそういない。
久しぶりの感触に安らぎを覚えながら、
あっという間に意識は眠りに沈んだ。
次に目覚める頃には、日が昇っているだろう]*
[ーーーー翌朝。
時計のベルの音は鳴らないし、隣には確かな温もりがあった。]
(…………えーっと、なんでこうなったんだっけ?)
[ぼんやりとした頭で、昨晩のことを思い出す。
体温と、声と、感触と。]
(…………う、うわああああああああ!!!!????)
[ヤバい、めちゃくちゃ恥ずかしい。初対面の男……ジャヤートと、成り行きとはいえめちゃくちゃに甘えて、交わって。
……今、こうして、腕の中に収まっている。]
(何してんの俺!?本気で何してんの!?)
[あれほどまで警戒していたというのに、たった一晩であっという間に絆されてしまった自分を恥じる。
合間合間で「こいつ、顔綺麗だな」とか、「セックスってあんななるの……ヤバ。」などと現実逃避を交えつつ、それでも昨日のことも、現状も、変わらないのである。
なによりも、困っているのは、]
(……ジャヤートと、離れたくねぇなあ……)
[俺がすっかり、この男の虜になってしまっている事だった。]**
[翌朝。
目覚めて最初に感じたのは、
腕の中に人の体温があることだった。
それから夜半の出来事と、彼女の愛らしさを思い返す。
行きずりで誰かと一夜を過ごすのは、
ジャヤートにとっては初めてではなかった。
けれど“仲間”でもない相手というのは奇妙な巡り合わせで、
ぼんやりとこの先を考えた。
彼女とこのまま別れるのかどうか。
それは一人で結論を出せるものではない気がした。
そう思ってしまうこと自体、ある種の答えなのだろうが]
[考えるうちにふと陽光に気付いて、外の物音に耳を澄ませた]
雨と雷……、止んだか?
[今は聞こえないような気がして、問いかける。
彼女が起きているかどうかは確かめないまま]*
ぅえ!?
[ いつの間に、起きていたのだろうか。声がして、動揺する。]
お、ぉぅ……今日は、晴れてるみたいだぜ……
[声が震えているのに、気がつかれてはないだろうか。]
ひ、一晩経ったしさあ……とっとと、起きて出発……
!?
[起きあがろうとしたが、力が入らず布団に戻る。]
おい……なんか、動けねえんだけど……ま、股んトコも、なんか、違和感が……**
[起きたことが伝わりそうな動作も言葉も無かったせいで
彼女を随分驚かせたようだ。
声が微かに震えて聞こえたのもそのせいだろうか]
晴れたか……助かる……。
それにしても眠いな……。
[追及はせずに呟いた後、
寝返りを打って仰向けになった。
夜中に目覚めたせいもあり、寝足りないのだろう]
[動けないと抗議されて、彼女の様子を窺う]
えー、そんな気持ちよかったか?
もう1日泊まってく?
[冗談めかしてはみたが、
そんなにゆっくりする余裕がなかった。
もう一眠りしたい気分なのは事実だったが、
仲間に安否を知らせないわけにもいかない。
布団の上で伸びをした後、ジャヤートは身を起こした。
それから眠そうに欠伸をひとつ漏らして、
昨夜から乱れたきりの浴衣を整えた]**
……そりゃ、昨晩は夜更かし、した……し。
[気まずくなって顔を逸らすと、と言われ、顔が赤くなる。]
………ばか!あほ!えっち!!!
[照れ隠しに、枕を投げつけたが。力の入らない身である。大したダメージにはならないだろう。
]
おら、着替え手伝えや!誰のせいで動けねえと思ってんだよ!
[先に服を整え始めたジャヤートに、文句を言いながらも着替えの手伝いをさせる。
着替えの間ずっと、昨夜の事を思い出してしまっていたのは、内緒だ。
]
あっははは!
本当可愛いな、ユゼは。
[赤面して枕を投げつけてきた彼女を見て笑う。
威力はさほどでなかった。
手伝えと言われて目を瞬き]
えぇ……しょうがねえな……。
[手伝って彼女を着替えさせた後、
部屋の隅に移動し、自分の着替えも終えた。
もう一度入浴したいところだったが、それは諦めた]
| [部屋から出てロビーに向かうと] じゃあ荷車引っ張ってくるわ。 [代金は支払い済みだったが、食事代を足して。 宿に任せていた荷車を道まで引き出すことにした。 幸いにも主人の呟きは聞かずに済んだ >>1] 着替えも苦労するくらいなら、 家まで荷車運んでやろうか……? あ、今日は仕事ねえの? [当然のように荷台に乗る彼女に問いかけた。 昨日初対面の相手だ、知らないことだらけである]** (3) 2022/08/07(Sun) 8:42:23 |
……かわいい言うな、ばか。
[その言葉を聞くたびに、鼓動が速くなってしまうから。]
|
じゃあ運ぶわ。
[すんなり頷いて、家の方角を聞き、 そちらに向かって荷車を引いて歩き出す。
仕事が無いと聞けば笑って]
しつこく誘ってきたのは誰だっけなぁ?
なるほどな、宿やメシ屋のそば……。 ああそうだ、飴美味かったぞ。
[伝えてなかった気がして味の感想を伝え、 空模様を確かめた。 今日は天候に阻まれる心配もなさそうだ。 歩いて行けば順調に彼女の家へ近づくだろう]** (6) 2022/08/07(Sun) 11:02:45 |
| しつこくされた覚えはあるが、 した覚えがねえな……。 [彼女の言い分に言い返しつつ、 >>7 飴の話には頷いた] 量があると思ったけど、食べやすかったな。 片方は仲間に分けたが、評判良かったぜ。 [精巧な細工を食べるというのは、慣れない感覚で。 それもまた貴重な経験となった。 叶うものなら何度も賞味したいものである] (9) 2022/08/07(Sun) 11:56:54 |
| [路地に差し掛かったとき、小さな呟きが聞こえた >>8] ……また会いに来てもいいか? 今度は、普通に客として。 [彼女との縁が途絶えてしまうのが寂しく思った。 しかし、この町に来る動機は褒められたものでない。 その上、あまり裕福な暮らしはできていない。 この町で稼げるようでなければ、 何度も遠出はできないだろうけれど]** (10) 2022/08/07(Sun) 11:57:32 |
| ……あー。 [ >>11彼女が何を言いたいのかは察したが、 往来で話せることでないだけに、返事はせずにおく。 飴の感想を喜ぶ彼女は微笑ましかった。 続く彼女の言葉には >>12] んー、そうだな…… 同時にってわけにはいかないかもだけど。 今度は他の奴らも自分で行くかも。 [同胞たちは皆糖画が気に入っていたようだし、 自分好みの絵にしてほしい者もいるだろう。 彼らの姿を思い浮かべながら、そう答えた] (15) 2022/08/07(Sun) 12:49:47 |
| ああ、ここか……。 [彼女の家に着いて、 >>13 それならここでお別れかと思ったが。 荷物運びを頼まれて >>14、それが筋かと納得した] いいよ。全部運び込むのか? [別れが先送りになることに、ホッとする自分がいた。 また来る約束をしても、果たせるか、 果たせるとしていつになるかわからない。 それよりはもう少し、別れを惜しんでいようと思って。 まずは荷物運びを手伝った]** (16) 2022/08/07(Sun) 12:50:35 |
ただいま。
……ほら、あがってけ。
[部屋の扉を開けて、ジャヤートを家内へ招く。
母と、自分と、業者以外の人物が来たのは初めてである。]
俺、ちょっと片付けとかあるから……疲れてるだろうし、休んでっていいぞ。
[なんて。ただ、長居させるだけの口実を作る。]*
| そりゃいいね、楽しみだ。 俺も何か好きな意匠探しておくか……。 [あのとき頼んだ龍は、特別好きなわけではない。 >>0:36 彼女に描いてほしくて、かつ、食べる気が起きるもの。 日常に戻ったら、そういったものを探そうと思っていた。 指示通りに物置に荷車と荷物を運んで、 残ったものは彼女と共に室内へ] (18) 2022/08/07(Sun) 13:12:02 |
[あがっていけと言われて、少し迷い]
……んー、じゃあ、少しだけ休ませてもらうわ。
腹減ったし、あいつら心配してるだろうし、
早いところ待ち合わせ場所に行かないと。
[人を1人乗せた荷車は重かった。
だから休憩できるのは助かるのだが。
仲間を放置するわけにもいかず、
かといって彼女と別れるのも名残惜しく、
ジャヤートはどうしたものかと悩み続けていた]**
[悩みながらも、家に入ってくれて安堵したが]
あ、そっか……
お前にも、帰るところがあるんだったな……
[鍋類の片付けをしている間に、聞こえた声で思い出した。
彼には、待っていてくれる人たちがいるのだ。
そう、長くは持たない。引き伸ばそうとしたって途切れてしまう。『あの日』の事が、またフラッシュバックして。]
…………ヤだよ…………帰んないで…………
離れたく、ない…………
[本音と涙が同時に溢れて、止まらなくなる。]*
あ……、おいおい、泣くなよ……!
[彼女に泣き出されてしまい、狼狽えた。
その末に彼女に歩み寄り、抱き締めようと両腕を伸ばす]
帰るなって言われても、居候するわけにもな……。
俺みたいのがそばにいたら、
ユゼに迷惑かかるだけだしさ。
[言いながら、思いが固まるのを感じる。
やはりそばにいるべきではないんじゃないか、
そのほうが彼女のためになるだろうと]**
……じゃあ帰るなよぉ……
ずっと一緒にいろよぉ……
もう、一人、やだ……
[
伸ばされた腕の中に収まると、更に感情があふれて止まらなくなる。
独りになったあの時からずっと、隠した本当が止まない。
困らせると分かっていても、どうする事もできない。]
迷惑なんて言うなぁ……おま、お前のせい、お前、の…………
[子供みたいにみっともなく泣きじゃくった。
こんなに、こんな風になるだなんて思ってもなかったのに。]**
あー……もう……
泣くなっつーのに……
[泣きじゃくる彼女を抱き締めて、優しく髪を撫でた。
どう考えても、離れたほうが
彼女はまともな暮らしができそうなのだが]
じゃあ俺たちについてくるか?
俺の女になるか。
お前の飴、高く買ってくれそうな奴を
数人知ってる……。
[彼女が少年だったなら売り飛ばそうとした相手とか、
珍しいものなら盗品でも買う人とか。
ジャヤートには商売相手がそれなりにいた。
盗品売りより多少マシな生活になるかもしれない]**
[元々、母はここの出身ではない。「遠くから来たの」としか教えてもらえなかった。
単に、行く場所がどこにも無かったから。
それがずっと住んでいた理由である。
「絵」を描けなくなるのは嫌なので、売り飛ばされるのは御免被りたかったが。
「絵」を描いて、暮らしていけるのなら。極論どんな場所でだって生きていける。
この先がどうなるかなんて、分からないけれど。それでも迷うことなど無かった。]**
[即答で返事をするのを聞くと、
嬉しいよりも、少し戸惑ってしまった。
そんなに簡単に今までの生活を捨てられるのかと]
……独りで暮らすって、そんな辛いものなのか。
なら、ユゼ。
これからずっと一緒だ。
[彼女と離れずに済んだことに安堵が湧いて、
一度彼女を強く抱き締めた。
仲間が増えるきっかけなんて、いつも些細なものだった]**
うん。
嘘、だったら、許さねぇぞ……
[ 『ずっと一緒』
その言葉がひび割れていた心を埋めていく。
呼応するように、強くつよく、抱き締めかえした。]
こんな嘘つくもんか。
[彼女の髪を優しく撫でて、そっと顎に手を当てた。
誓いの印になればと、静かに唇を近づける。
彼女が応じてくれるなら、触れるだけの、
少し長めのキスをするだろう]*
[何も言わずに頷いた。
優しく触れる手が心地よくて、そっと目を閉じる。
了承の意だと、伝わるだろうか。]*
[彼女が目を閉じるのを見て、
静かに唇を重ねる。
触れるだけだけれど、
感触を確かめ合う時間をゆっくりと過ごして。
離れた後にはもう一度、
彼女を両腕でしっかりと抱き締めた]**
| [その後、同胞に話を通した。
仲間が増えるきっかけはいつも些細で、 いろんなところに転がっている。
だから同胞たちはそう驚いた風でなかった。 そんなこともあるか、と自然に受け入れてくれた。
彼女の性格もあって、打ち解けるのも早かった。 子どもたちの中には『絵』を教えてほしいと願う者もいた。
そうしてジャヤートたちの拠点で新生活が始まった。 拠点としている場所は、狭苦しいが部屋数はそこそこ。 二人で過ごせる個室も一応あった] (21) 2022/08/07(Sun) 21:39:05 |
| 今日は駅をお偉いさんが通るって噂。 目に留まれば買ってもらえるかもな。 周りの連中だけにでもさ。 [問いかけに答えて、今日の予定を伝える。 >>19 ジャヤートたちの商材はそれまで盗品が多かったが、 盗品に拘っていたわけではない。 ユゼが糖画を売って稼げるのを把握してからすぐに、 どこでなら効率よく売れそうかの情報収集が始まった] (22) 2022/08/07(Sun) 21:39:42 |
| んで、明日は例のお得意様の屋敷。 金持ちだし、吹っ掛けていいぞ。 [例のお得意様とは、ユゼが少年だったなら 売り飛ばされていただろう先のひとつである。 >>1:37 囲った美少年の人数分買ってくれるかもしれない。 上手くいけばの話だが。 そんなふうにユゼを頼りに商売をすることになったが、 盗品や人身を売買するよりは遥かに良い暮らしである。 そのうち、地元での評判もマシになっていくだろう]** (23) 2022/08/07(Sun) 21:40:14 |
| [拠点に連れ帰ってきてからというもの、 ユゼは日増しに楽しそうに暮らすようになった。 >>24 それまでの彼女の姿に、そう詳しいわけではないが。 接客中の笑顔はまさしく作り笑いだったというのは 記憶していた。 >>0:27 それに、孤独に強く飢える様子だったことも。 今は孤独など感じる暇もなさそうにしている。 仲間が増えた後、いつもそれを見るのが楽しいのだ。 それまでとの落差を感じる姿を] (27) 2022/08/07(Sun) 22:34:24 |
| 俺の好きな花……? [ >>26唐突な問いかけに目を瞬いた。 そういえば花瓶を大切にしていたなと、 個室に置いたのを思い出す] (28) 2022/08/07(Sun) 22:34:40 |
|
んー。あれかな。 牡丹一華……。
この辺じゃ自生してるのはあんま見ねぇけど。
[以前、どこかで花瓶に活けられているのを見て、 その花の可愛らしさに興味を持ったのだ。
その後に花言葉を知って、ますます気に入った。 そんな花である。
もっとも、花言葉については、 問われても自分から言うことはないだろう]** (29) 2022/08/07(Sun) 22:34:58 |
| あぁ……なるほどな? 日々道楽して過ごしてる金持ちなら、 伝手があるかもしんねぇな……。 [彼女の発案に納得する。 >>30 屋敷には様々な花が生けられていた記憶もある。 牡丹一華をそこで見たかは記憶がはっきりしないが。 季節外れの花は富豪でも簡単に手に入らないだろうが、 それもまた、何度も訪ねる口実になる。 互いの知らないことは、いくつもある。 これから共に暮らす間に、少しずつ 知り合うことになるのだろう] (32) 2022/08/08(Mon) 8:19:33 |
| [いずれ話すことになるのだろう。 女性に手を出さないと決めていた理由も。
単に姉が自分を庇って殺されただけなのだが。 そのときの声が忘れられなくて、 女性の悲鳴が聞きたくない。 そんなありがちな話である。
ジャヤートが属する集団は、 似たような事情の者や、自分自身が女性の者、 特別な事情が無くとも同調する者。 そういった者たちの集まりであった] (33) 2022/08/08(Mon) 8:20:07 |
| [ >>31彼女が目下の稼ぎ頭なこともあって、 皆、熱心に彼女を手伝った。 荷車も交代で運べば移動が早く済むし、 現地に着けば客の呼び込みに駆け回るし。 休憩の時分には軽食を調達してくる者もいる。 その分、彼女も絵を描き続けることになるだろうが。 皆で揃って後ろ暗くない活動に精を出すのは これまでになかったことで、皆の笑顔は明るかった。 彼女がもたらしてくれた笑顔だった] (34) 2022/08/08(Mon) 8:20:41 |
| [その日の仕事が一段落する頃] なぁユゼ……、 カエル描ける? 小さいやつ。 [しばらく考えていた、彼女に描いてほしいもの。 >>18 それをやっと思いついて、頼んでみた。 ジャヤートが思い浮かべているのは、 アマガエルのような小さくて可愛らしいものである。 いざ描いてもらったところで、 それを食べられるかというと、少々悩ましいのだが]** (35) 2022/08/08(Mon) 8:21:15 |
| [「可愛いモノ」と言われて、また目を瞬いた >>38] カエルって可愛いのか……、 確かに想像してる奴は可愛いんだが……。 [解せない顔をしつつ、絵を描く姿を見守る。 出来上がったのは、リアル調とデフォルメ調の二つ] おぉ……。 似てるなこいつ……あの時のと。 [言いながら見つめたのは、リアル調のカエルの絵だ。 今にも動き出して雑草の陰に潜り込んでいきそうな、 飴でできたアマガエル] (39) 2022/08/08(Mon) 15:10:20 |
|
あ、そうだ。代金。 ユゼ、ありがとな。
[頼んだからには、と支払いをした。 といっても彼女が求める最低額だが。 それからしばらくリアル調の絵を眺めていたら、 幼い仲間に物欲しそうにされて、 デフォルメ調のほうは譲ることになった]** (40) 2022/08/08(Mon) 15:10:43 |
| ユゼはカエル可愛く見えるのな……。 [当然のように答えられて >>41、しみじみと返す。 小さく呟く声が聞こえても、その時は何も言えなかった] (43) 2022/08/08(Mon) 17:57:17 |
| [けれど改めて、気に入ったのかと問われて >>42] ん……昔、俺にまだ家族がいた頃に見たカエルが こんな感じの奴だったなーってさ……。 その頃のことをなんとなく思い出して、 ユゼに描いてもらったらどんなかと思ったんだ。 [それ以上を語ろうと思っても、今は難しかった。 親しみを感じてはいても、出会って数日の仲。 これから先の日々で、少しずつ話すことになるのだろう。 それが姉と歩いた最後の帰り道の話だと]* (44) 2022/08/08(Mon) 17:57:42 |
| おわっ……。 [突然に膝に乗ってこられて、 >>46 驚いて彼女の顔を見つめた。 落としかけた『絵』をしっかり持ち直し、 続く言葉を聞いて彼女を抱き締めた] ははっ、そうだな。 気長にやってきゃいいんだよな、 お前は『俺の女』なんだし。 [確認するように同じ言葉を返して、頬に口づける。 唇でないのはなぜかって? 周りに人がいるからだ] (48) 2022/08/08(Mon) 19:11:46 |
| [その後。 富豪の屋敷でもユゼの糖画の評判は上々だった。 牡丹一華を頼んでみたら、必ず手に入れると豪語してくれた。
少年趣味の富豪はユゼを大層気に入った様子だったが]
悪いがこいつは売り物じゃない。 俺の女なんで。
[そう断ったら、富豪は非常に残念そうであった] (49) 2022/08/08(Mon) 19:11:57 |
| [早咲きの牡丹一華を手に入れたと一報をもらうのは、 数ヶ月経ったころ。
想像以上の数の牡丹一華に迎えられ、 再び糖画を披露することになるだろう]** (50) 2022/08/08(Mon) 19:12:11 |
| [好きな花だとは言ったけれど、 理由は結局言わなかった。 >>29 その牡丹一華の花言葉が、 彼女との今までとこれからを彩る。 >>52 時計のベルが鳴ったとき、 >>53 目覚めを拒むように隣にいる彼女を抱き締めた。 ──これからもずっと、ずっと一緒だ]** (54) 2022/08/08(Mon) 20:25:27 |
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