227 【身内RP】une jeune sorcière【R18】
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「…はしたないと、叱らないでくださいね。」
悲しくても笑みを浮かべてそんな事をお願いしました、
彼に近づきながら、私は肩から腕にかけての衣服を脱ぎ落とします。
肩と腕がむき出しになりました。
カチューシャも外して落とすとカランと音が鳴ります。
首のリボンも宝飾品も外して落とせば、私の姿はまるで下着姿のようになりました。
胸から下半身まで繋がっていますが、胸元の谷間は見えてしまっています。
腰に履いたショートパンツも落とせば、ギリギリの場所しか隠さず腹部はうっすらと肌が見えてしまう、そんな衣装が露になりました。
恥ずかしくて羞恥に頬が染まりますが、私は両手を彼に広げます。
「私の能力に、治癒があります。
肌に多く触れれば触れるほど
記憶が蘇るかもしれません。
抱きしめる事で、発揮される能力ですから。
…だから、抱きしめさせてください。
その後は、私はどうなっても、
どうされても構いません。
あなたが私のユスターシュ様だと
信じていますから。」
…その治癒は、私の意図とは別の働き方をするかもしれません。
婚約者としての記憶より、私の知らぬところでユスターシュ様の姉君が望んだ記憶の方が先に蘇るかもしれませんから。
でも、私はそこに賭けるしかなかったのです。
涙をうっすら滲ませながら。
装備を最低限にまで減らして、彼を求めたのです。**
罠の可能性は棄てきれない。しかし、千秋の言葉が譲の心には深く残っている。あの悩みは嘘ではなかったはずだ。
ユスターシュは自身の胸元を大きくはだけさせ、鍛え上げられた筋肉を露出させた。
彼女に近付き抱擁を受け入れるとーー
見えた。
焔に包まれた小屋が。
「あーー……」
半裸に等しい姿の彼女に襲い掛かる。怒りに任せて馬乗りになった。剣を抜くことは何故か念頭にはない。
露になっている肌は、あのメイドを彷彿させる。
ーー抱いてくださいまし。
そんな風に男を誘う色香が漂う。
ユスターシュはチアキローズの胸元を隠す衣服に手を掛ける。
それを乱暴に剥ぎ取ろうとーー。*
「あ…。」
本当に、他人の空似?
名前まで同じで、こんなに、こんなに似ているのに?
彼が私に恨みの言葉を連ねるのを私は狼狽えながら聞いていました。
だって。それはあまりにも──。
だから私は無抵抗に押し倒されていました。
私の国のものが犯した罪。
王女の私が償うのも道理でしょう。
そして私の命で償えるなら安いものかもしれません。
死ぬ覚悟はできていました。
「申し訳ありませんでした。
まさか、我が国の騎士がそんな事を…。
王女として謝罪いたします。
どうか、私の命で気が済むのなら…?」
剣を抜かないのは、より苦しませるためでしょう。首に手をかけられる覚悟は決めました。
ごめんなさい、リッカ、サアヤ、お父様。
だから私は目に涙を溜めながらも微笑みすら見せていました。
それで彼の気が済むのなら、そう思えたからです。
けれど。
衣装の胸元に手をかけられ目見開きます。
力任せに引けば、胸紐がブチブチと一気にちぎれて弾けるようにプルンと胸が露わにさせられました。
「きゃああああっ!?」
思わぬ事態に悲鳴をあげてしまいます。
咄嗟に両手で胸を隠しました。
ユスターシュ様にもお見せしたことが無いのに、ユスターシュ様…私の婚約者以外の殿方にこれ以上肌を晒す事になるなんて。
死ぬ覚悟はできていても、私にはそんな覚悟はなかったのです。
元より、淑女たれとそちらの知識は与えられずに育ってきましたから。
彼はユスターシュであって、ユスターシュ様ではないと分かった今。
彼に肌を晒して良い理由なんて何一つないのです。
「な、な、何をなさるのですか…?」
胸を腕で隠せばより胸が寄せられ谷間を深くしてしまうものの、隠すためにはそれは仕方ありません。
あまりの事に肩を震わせながら、少しでもその視線から逃れようと体を捻りその身を横向きにしようとしつつ、彼を睨みつけました。**
力任せに露にした肌は白く、染み1つなく。穢れを知らぬ乙女のものなのはすぐにわかった。
両手で隠そうが、ユスターシュが上にいる以上逃れることは叶わないだろう。
ーー俺は何をしている?
さっさと刺し殺せばいいのに。
ーーいけない。彼女にそんな事をしてはいけない。
「煩い……黙れッ!」
それは脳内への言葉だったのだが、チアキローズにはそう聞こえはしないだろう。
彼女の両手首を掴むと無理やりに引っ張る。形良いたわわを見るために。
「……美しい。」
真っ白な雪のよう。そこに咲くピンクは雪解けを待てぬ花の蕾か。
両手を拘束したまま、ユスターシュはその胸に顔を埋める。
「欲しいーー…お前が欲しい。」
頬ずりした後、乳飲み子がするように乳頭を口に含んだ。揺れる膨らみを堪能しつつ。
恐らく処女である彼女はどんな反応を示すか。
婚約者ではない男に蹂躙される事を。
ーーいずれ貴方様は、姫様との夜を迎えられます。
これはその為のレッスンです。
誰の声だ?女が息遣いを荒げながらそんな事を言った。
しかしその記憶はまだ不鮮明だ。
肌を吸う度、もし彼女が癒しの魔力を自動的にも発動するならば。
断片的な記憶が甦える可能性はある。
それは今しようとしている凌辱行為とはかけ離れたものかも、しれない。*
彼が自分の中の声に抗ったゆえなのだとしても、その怒声は私に向けられた気がしてびくりと身をすくめてしまいます。
「あっ!!」
両腕は簡単に引き剥がされ、ふるんと人より大きめの果実が揺れました。肌をさらされて涙が滲みます。絶望より羞恥が優って、私は顔から火が出そうな気持ちになっていました。
胸に顔を埋められ、肌や吐息、髪の毛の感覚に背筋が震えます。
「い、いや…っ、やめて、
これ以上触らないでくださいませ!
私は、私のこの身は、ユスターシュ様…
私の婚約者のユスターシュ様のものです!
い…っ、やあ…っ!!!」
王族として命を賭する覚悟はありました。
けれど、彼の方を裏切る覚悟は持ち合わせていませんでした。
今さっき装備を外していたのだって彼がその人だと思ったからです。
胸の先を吸われていやいやと首を横に振りました。
その時にも、私は知らぬ事でしたが癒しの魔力は発揮されるのです。
けれど、それが記憶に働きかけるとも限りません。
私に都合の良い記憶のかけらが蘇るとも限らないのです。
胸の先がツンと硬くなり、彼の唾液で濡れそぼります。
こんな事は許されません。許したくありません。
「…っ、たとえ私の身体を穢しても
私の魂までは奪わせません。
貴方が私の肉体を貪ったとしても
私の心は、私のユスターシュ様のものです。
貴方の物にはなりません、ユスターシュ!」
キッ、と瞳に意思の光を宿して叫びます。
同じ名前。姿形も同じと言って良い相手に混乱しそうになりますが、彼が彼でないのなら、それは私の愛したユスターシュ様ではないのです。
涙を瞳に溢れさせながらも心だけは奪わせません。
それを私のユスターシュ様が望んでおらず、煩わしさすら感じていたのだとしても。
私の想いは、初恋は、彼の方に捧げてきたのですから。
カタカタと体が震えます。
──イーリスによって恋心を別人へと向けさせられたその人は、魂が壊れたと聞いています。
ええ。
この思いを無理に他へと向けるだなんて。
無理です。
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