人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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アウレア! 今日がお前の命日だ!

/*これで一人窓だよ、ソロールし放題だよ、やったね☆

LOイヤァァァ!!ベソベソ


「だああああ」
「柄にもねェことに寝坊した……!」

ドスンドスン大きな足音を立ててデータ提出へ。

「洒落になんねえ、こんな時によ」

#メインルーム

【人】 機関士 ジャコモ

「ユウィさんが寝坊なんて珍しいっすね……
 天変地異の前触れ?いや、既に漂流してっか……」

洒落にならない事に気づき、肩を落とした。

「でもほんと珍し……目覚ましでも故障したんすか?」

#メインルーム
(5) 2024/04/01(Mon) 22:50:13
いつも早朝には起きていた。今日はあのドローンの姿すらない。

この日の朝、いつもの元気な声が聞こえない。姿は、見えない。

「……。」

――ザッ

「……。」

――ザッザッ――ジッ――

カラ
  ン

復旧を諦めて、工具を手放します。

「長くは使えないとは思っていましたが、対策が早いですね」

誰にも届かないと分かっていながら、秘匿回線に向けて呟く。
おそらくは……”優しい上司”アウレア”可愛い部下”カテリーナのために、
通信保守用ロボットを優先してメンテしてくれたのでしょうね。
”私”としては……喜ぶべきか、困ったというべきか……
悩ましいところです。

背後から出てきた仕分人には少しだけ口角を上げて、
それはそれとして、珍しい真似をしたことには苦い顔。

「気が付いたときにはもう結構な時間でなァ……
 知らぬ間に身体の調子が悪くなってるのかもしれ──」

「……そいや船乗ってからメンテしてないな。
 アウレアを見たら任そうと思ってたんだけど」

まだ来てない様子。自分と一緒で寝坊でもしたか?

#メインルーム

「ナル……痛みだけじゃなくて、
 少しでも変なところがあったらしっかり言うんだぞ。
 後で悔やむより杞憂で済んだ方がマシだ」

それにそこな船医の腕は確かだから。
お節介を焼くまでは行かないが、それなりに心配は寄せる。

「……
妙に居心地が悪いな、なんか


#メインルーム

「オマエは夜通しの賭け事にも付き合ってくれるしな」

まだやったことはないが。
かつて己が掛けていたサングラスを見る。やはり似合っている。

#メインルーム

【人】 機関士 ジャコモ

「俺だって夜通しの賭け事くらい、幾らでも付き合うのに……」


張り合ってる張り合ってる。

#メインルーム
(17) 2024/04/02(Tue) 0:18:27
やりとりをからかう声も、聞こえない。 聞こえない。

「ジャコモお前……」

AIに張り合うのか。可愛げ7割、困惑2割。
残りは確かにと思わんでもなかった気持ち。

「いやオマエもこんな時に無茶を考えるなって……
 オレもなるべく睡眠はとるようにしてるしさあ」

「もっと時間が取れるときにやろう」

#メインルーム

【人】 機関士 ジャコモ

「だよな!良い事言うじゃんアルバトロス!!
 双方が低下してれば公平だからやる価値あるよな!」

フォローのようななにかを、
勝手にいい方向に受け取って元気になった。

「まあでも、今は夜更かししてる
 状況じゃないのはそうっすよね……」

「はい!今度は勿論ご一緒させてください!」

最後のお誘いに目が輝いた。
小さなジェラシーは晴れたらしい。

#メインルーム
(21) 2024/04/02(Tue) 0:42:36
「……」「そうか」

「思うことは反吐吐くほどあるが、
 これで収束してくれたら何よりだ」

こちらの声色は平坦だ。人は死ぬ時に死ぬ。
バックアップを取っているなら必要以上に心を割く必要はないし、
そうでないなら、やはりその死に深く感傷を寄せる意味はない。

──第三者の介入がなければ、
討つ仇が既にいない、というのなら尚更。

「オレは……まあ、下手に動かないでおく。
 備えるよ。何かあった時のために」

#メインルーム

【人】 機関士 ジャコモ

「……っ、……くそっ、やっぱりこうなっちまうのかよ」

悔しさを噛み殺したような叫びがこぼれる。
死んだ。エーラが死んだ。アウレアが死んだ。

先日二人で荷物を片付けた時の事が、二人で酒を酌み交わした時の事が、いまはどちらも随分と昔のように思えてしまって、そのときの二人の笑顔を思い出す度、胸が苦しくなる。

「……本当に、どうにもならなかったのか?」
「そんな素振り、全く見せなかったのも演技だったのか?」

誰かに脅されていたのか、自由意思だったのか。
それすら聞くことができなかった。もっと早く動いていれば、この結末は変えられたのだろうか。

「わからねぇよ」
「どうしてだ、エーラ」


#メインルーム
(29) 2024/04/02(Tue) 15:01:26
「……見せていたものが全てではないのはきっとそうだ。

 普通なら、誰だって隠し持つものがあるし。
 そして垣間見てから後悔することだってある。
 まして、オレらの生業は幾つもの業で満ちている」

オレたちはそんな話をした筈だ。
結末は変えられたかもしれない。けれど、
それが望む方へ向かったかどうかも考えなくてはならない。

アウレアのことを考え。
それから、先日のエーラのことを思い返した。

「……"やっぱり"、か」

考え込む。直に仔細が出るのかもしれないが、
今の次点でも幾つか出せそうな答えがある気がした。

#メインルーム



自由になれるかもしれない。そう思ったんだ。
 



だから、
 



おかしくするのも、正しくするのも、俺には要らない。
 

【人】 機関士 ジャコモ

「それは……」

ユウィの言う通り、隠し持つ物があるのは誰だって当然の事である。
自分にだって、未だ最愛の人に伝えきれていない感情がある。
それを誰かに対してぶつけて責めるのは、確かに違うかもしれない。ただ、俯いた。

「……」

"やっぱり"と言った事に対してはそれ以上何も口を開かない。単に言葉の綾かもしれないし、意図的に何かを知っていて、それを伏せているのかもしれない。


「ばかカポ…………」


遅れて登場したキャプテンに、
半ば八つ当たりするようにそんな言葉を吐いて。
それも普段のジャコモとは違い、力なく弱弱しい物だった。

「死んじまったよ……」


「エーラも、アウレアも、」
「……自室だって」

自分の立場じゃ、許可すらなければ顔を見る事もまだ出来ない。苛立ちと悔しさを嚙みしめるように歯噛みして、それだけ伝えるとまた視線を外して俯く。

#メインルーム
(31) 2024/04/02(Tue) 17:49:45
ヴァ ベーネはいはい

あなたがそう言うなら文句はなく。そんな威勢で業務を受け持つ。
残りの奴らの警護を任されるよりかは気が楽だ。

いつでも身一つで出られるつもり。

#メインルーム

メモを貼った。

黙って双方の見解を聞いていた。素人が口を挟むものではあるまい。#安置室

「やれやれ、大変なことになった」
「ベル、検死の方は大丈夫かい?」
「僕は基本メインルームからあまり離れられなくなったけれど、何かあったらここで連絡して。カテリーナもね」

「俺の方はご心配なく。
恙なく業務は終えてますよ。」

「勿論、何かあれば伝えますが、レオン様もお気をつけて。
周り誰もが信用出来るとは限りませんからね。」

「ひとつだけ、確信をもって言えることがあるとしたら」

黙っているつもり、ではあったが。
思案が実を結べば一言二言は発したくもなるものだ。

「拳銃でモロに失血死するトコ撃たれて、
 逆に殺し返せるほどの力で悠々と杭を打てるかって言われたら、ウチん護送団の野郎どものレベルでようやくだろ。我らがエンジニア様の印象以上に、あいつの体格じゃできないと思う」

こと戦場において己は只の素人ではない。
火事場の馬鹿力が存在しているとして、
更なる隠し種がなければあり得ないことだ。

「仲良しだからこそ、こと殺し合いに話が至っても会話の流れがまとまって。エーラが敢えて釘を打たせてから、アウレアを撃ち殺した、とか。
 二人の言う通り不意打ちなどはなかったと思われる」

「あとは」
「先のロボがハチャメチャ沙汰に一番必死こいて対処してたのはアウレアだろ?あいつがそれらを含めての下手人だったとしたら大ボケが過ぎる」

冗談交じりだが本気だ。メイドマンであるならば、
もう少ししっかりしていて欲しいという願望も混ざっている。

「……まあ、憶測は憶測だがな……」

#安置室

「そうか、お疲れ様。
 ストレルカにも伝えておいて」
「そうだね……こうなった以上、もう可能性があるという話じゃなくなった。どこかに今回のことを引き起こしたヤツが居るんだ。お互い気をつけよう」

2人の言葉が届いているのか、届いていないのか。
もうひとりはただただ沈黙を貫いていた。

 

人が死ぬと悲哀に暮れる人は大変だな。
 

 

もう他人事になってしまった。
 

 

責任だ見栄だなんだなんて、放り捨ててくれていいのにな。
 

 

人間らしく扱ってくれなくていいのに。
 

「なぁ。二人共」
「そろそろ腹を割って話さないか」
「ここでなら、他人の邪魔が入らず事情が聞けるものと思ってるのだけど」

「…俺は良いですよ。
話せることなら何でも話しましょう。」

「……レオンさん、は。何を、聞きたいんですか?」

「俺は……現実に死者が出た以上、この件には人為的な何かが関わっていると思っている」
「カテリーナ、君はこの回線には2名しか存在できないはずだと言っていただろう?」
「俺はこの件も、それと何か関わってるのではと思ったんだ。
限られた人にしか使えない回線に割り込んでくる理由は何だろうと、そう思ってね」

(男は取りあえずは、女の出方を伺っている。問いかけたのは女の方だったから。応答があれば、話には混ざるだろう。)

「……通信を傍受する理由。情報収集、でしょうかぁ。
 私たちの動きと状況を知って、それで……え……?」

「その辺が妥当でしょうね。目的は分かりませんが、この航行を邪魔しようって奴が居るのは違いない訳で。」

「あわよくば、俺たちを殺そうとしてたり、なんてね。」

「まぁ、そんなとこだよね……」
「事件は始まったばかりで情報を流すも流さないもなかったけど、死者が出た以上悠長にしてられないし」
「つまりは、この中に一人。
 裏切り者の一味が混じってると思ってるんだけど、二人はどう思う?」

「…俺は確実に、そうじゃないって言い切りますよ。
無実の証明もされています。
誰に、とは言えませんがね。」

裏切者が居るかもしれない場所で、仲間は売れないから。

「ころ……っ!そんなっ……!」
「私も、少し疑われて。でも、信頼して貰えました。
 誰に、とは言えませんけれど……」

「勿論俺も無実だし、信頼は得ている。
勿論、部下のベル以外の人物にね」
「全員が無実の信を得ているというなら、じゃあ誰が裏切り者なんだろう」
「俺は……おおよそ察しているけれど、この場で断罪するつもりじゃあない。ただ……理由が知りたくてね」

「いつか断罪、ないし殺したり殺されたりしなければならなかったとしても、ここでは対話が可能だと信じているよ」

「一応ですが、俺もレオン様以外の人物に、そうであるとの報告を貰ってます。」

「ああ…そこは俺も聞きたいですね。
何せ、今までは信頼し合ってきた仲間、なんですから。」

「裏切られるってのは…嘘を吐かれるってのは、流石の俺でも思うところがない訳じゃないですし。」

「おふたりとも、お優しいのですね。
 私は……」
「…………。
 お二人が疑っているのは私、ですか?それとも……」

「うん……。多分、俺とベルは同じ人から信を得てる。
 だとするなら、残る一人はカテリーナ、君がそうだと疑うしかなかった」
「それに、こんな回線に割り込むなんて芸当は、俺やベルには難しいけど……君なら可能だ」

「だからそう思うしかなかったけど……。
君の性格はここまでの付き合いでわかっていたつもりだから気になるじゃないか。
好き好んでこんな危ない橋を渡るタイプじゃないだろう」

「そうですか。それなら……良かったです」

こんこん

響くのはノックの音。
響かせたのは医務室の扉。

「開けて、いただけますか?ベルヴァさん」

「俺も…同じだな。回線に割り込むのは俺やレオン様には出来ない事って言うのもそうだし、レオン様は騙し切るならわざわざこんなところで話題に出す人じゃない、と思っている。」

「お前が必死になって作業してたのも知ってたからさ。何がそうまでさせたのかってのは、気になる。」

もしそうなら、だけどさ。

「あ?…まあ、いいけど。」

ギイ、と椅子が軋む音。
次いで、ドアが開く音が回線に入るだろう。

医務室のドアが、開く音だ。

「え」

開いたドアに驚きの表情を浮かべて。

「……どうして開けちゃうんですかぁ?
 疑ってる、って言ったばっかりなのに」

苦笑いと呆れ声と共に、医務室へ入る。

「回線だだっ開きにしてるところで襲ったりしたら、どうなるかくらい分かるだろ?」

上司に丸聞こえの状態で凶行に及べば、それは、もし貴方が騙していたのならばリスクが大きい行動だと踏んだのだった。

「レオンはそれを見逃すほどお人好しじゃない。
で、わざわざ来てどうした。」

「えー、でも、こんなに素直に開けて貰っちゃったらぁ、
 レオンさん来てくれないじゃないですかぁ」

本人も回線に繋いでいるのに、
駄々を捏ねるように口をとがらせて文句を言う。

かつかつ、かつ

足音を立ててあなたの傍の処置用の椅子、を無視して。
ベッドに腰を下ろした。

「ちゃんとお顔を見て、お話したくって」

「来るんじゃないか、流石に。」

立場もあるし、すぐ動けるかは分からないけど。
疑惑の女が部下のところへ直接来ているなら、落ち着いてもいられないだろうから。

医者の方は、デスク横の椅子に腰を下ろしたまま
背もたれをギイ、と鳴らした。

「お顔ね。それで?」

リラックスしているように、振舞う。
回線は上司が来るまでは、開きっぱなし。

「来てくれますかねぇ。
 レオンさんお忙しいみたいですしぃ」

それでも来てくれると、あなたと二人で信じて。

「理由を知りたいと、仰ってたので」

ベッドの端でぶらぶら振っていた足をぴたり止めて。
いつになく落ち着いた声で話し始めた。

回線は勿論開いたまま。
苦笑いとともにメインルームを離れ医務室へ。
あまり場所を動くのは推奨されない立場だが、今はそんな事も言っていられない。

「まさかそういう行動に出るとはね」
「顔を合わせて話したいというのはわかるけど」

コンコンと扉を叩いて、「やぁ」と言って姿を表した。

「あ、レオンさん!」

振ろうと上げかけた手は、一瞬浮いた後で。
すぐにその重みをベッドに預けた。
この大きな手が、今あなたたちには脅威に見えるだろうから。

「ほらな。」

来ただろう?なんて。
話題の重さを感じさせない軽さで言いながら。

「すみませんね。
大丈夫だと思ったんで、開けました。」

不用心に開けたことは、ちょっとだけ申し訳なかった。
揃ったところで、医者は話を聞く姿勢になる。

「いいよ、俺でも開けてた」

回線を開けっ放しにしていたというのもあるが、医務室はそもそも訪れる者を拒否するような場所でもない。
勿論、襲われる可能性よりも、対話を大事にしたいという甘さもあるのだけれど。

「カテリーナもそんなに気を使わなくてもいい。
 今はただ話がしたいと言ったろう」

「復讐、ですよ」

レオンの登場でいつもの調子に戻った声は、
また落ち着き払った……硬質さを感じる声に戻る。

「私はあなたたちノッテに復讐をしたかったのです」
「星になってしまった、妹の」

「妹の…敵討ちか。」

静かに聞く。
この世界じゃ、良くある話。
奪い奪われ、恨み恨まれ。

けれど貴方にとっては、一番大事なこと。

「……おふたりとも不用心です。
 私が自爆覚悟の道連れを企んでたら危ないところですよ?
 もっと慎重に行動ください。
 おふたりともこの船にとってかけがえのない方なのですから」

小言を言って、溜息をひとつ。

「でも……この場でなにかするつもりはキミもないだろう?」

裏切り者だとわかっていても、信じているということ。
どうしても相容れないならば戦うほかないのだろうけれど、やり合うのはまだ先でいいはずだ。

「それにしても敵討ね……。
それに関して言い逃れをする気はない。
ノッテというマフィアである以上、法から逸脱した行為をしてないなんて誰も言えないし、抗争だって何度もやってきた。
その中でキミの妹を絶対に殺してないなんて言えないしね」

例え自分ではなく他の誰か、この船の人間以外の者の仕業であったとしても、ノッテである以上背負うべき業だ。

「そうですね。もう、何かをするつもりはありません。
 何かを……私のする何かで、誰かが。
 この船の皆さんが、傷つくのを、見たくないので」

大きな手を強く握りしめて、頷く。

「私は敵討ちのために、私はソーレに入り
 この船に乗って……」

途切れた言葉の代わりに浮かんだのは苦笑。
やや間があって、言葉を続けた。

「今に、至ります」

「俺は先に言った通りだな。」

回線が開けっ放しだったこと、そして下手な動きはしないだろうと信用してのことだったと。

この上司と部下はよく似ているようだった。

「なるほど、そういう訳、か。」

上司を見やった。
実際どうするかは、自分の口を出すところではない。

「そうか。
 ……キミは、ソーレの人間だったのか」

他に協力者が居る以上単身ではなくどこかの組織の人間だろうとは思っていたが、あのソーレだったとは。
最近力をつけてきてはいたのは知っている。
だけどこっちに手を出して来るとは……。
それだけ向こうも、マフィアの世界でのし上がる事に本気なのだろう。

「でもキミはこの船に乗ってきた時は敵討ち……つまりは敵を殺すつもりがあったはずだ。
 今キミが、傷つくのを見たくないというのは……ここで過ごして何か心境の変化があったということかな」

「…もしかして、アウレア様か、エーラか。
どちらかお前の仲間だった、ってことか?」

妙に違和感があった、あの二人の遺体。
ソーレという組織が関与していたとなれば、どちらかが裏切り者であったなら、争い合ったことに筋は通るから。

「……。」

確認する声に無言で頷いて。
自ら言うべきではなかったのかもしれなかったが、
どうせいずれは聞かれること。

「そうですね。この船を沈めて……」
私自身も

「おしまい、にするつもりでした」

ソーレは接収するつもりだったのかもしれないけれど、
私にはそんなこと関係なく。

「……それ心変わりの理由を……聞いてしまうのですか?」

また、先ほどと同じ苦笑。

あなた達ヴェスペッラのみなさんの、せいですよ」

「そうか……ここでの生活がキミを変えたのか」

それならば、自分の思いも行動も何も間違ってなかったのだと思う。
確かに、アウレアとエーラが争ってこうなった可能性は高い。
それは報告書にきちんと記されていて、同じ違和感を感じていた。
あの人物にもカテリーナと同じように何か変えられた部分があればいいのだが。

「俺はキミに死んでほしいとは思わない。
 キャプテンも出来る限り捕縛をと言ってたけれど……それ以上に、俺はこの船の皆は家族だと思ってるんだ」
「そう思うなら、……本当にうちの子になる気はないかい」

「本当に、甘いのですから。
 マンジョウさんも、レオンさんも。他の皆さんも。
 そんなだから――」

私がこんな風になってしまったのです。
溜息混じりに零して。

「……信じても、良いですか?
 預けても、良いですか?”私”を」

真剣な目をレオンに向けた。

「はは。身内に甘すぎるってよく言われる」

つまりそれは。
今もまだ貴方のことを身内だと思っているということ。

「信じてほしい。
 ノッテやソーレに……裏切り者を始末したという通達は出さなければならないけれど、キミを受け入れる手段はいくらかある」

「だから預けてほしいんだ。
 俺の家族である、”君”を」

言わんとしてることはわかっているつもりだ。
ノッテのメイドマンとして、家族として、貴方を受け取るだけの度量は持ち合わせている。

「…俺を受け入れるくらいだからな。
絶対裏切ったりはしないよ、この人は。」

良く知っている。
その懐の広さも、甘さも。
そしてそう決めたなら、自分も従うのは当然で。

「俺も片棒、担がせて貰いますよレオン様。」

貴方だけに背負わせはしない、と強い意思を。

「ありがとう。お前は出来た部下だよ」

深く頷いて、近くにいるだろうベルヴァに視線を送った。
自分の判断には、キャプテンも同意するだろうし、自分には出来るという自信には満ちているようだ。

あとはそう、差し伸べた手を取ってくれるかどうかは、彼女次第。

「ベルヴァさんまで……」

また、呆れ声。
でもそうまで言ってくれたことに、
この話を始めてから、凪のようだった表情に変化が起きた。

「分かりました。お預けします。
 ありがとうございます」

僅かに口元をあげるだけの淡い笑み。
普段のものとは違うそれではあったけれど、
確かに安堵と……感謝のものだった。

その決断に安堵を浮かべたのは何も貴方だけじゃない。
この男もほっとしたような表情を浮かべて一度、二度と頷いた。

「あぁ、任せてくれ」
「こっちこそ、決断してくれてありがとう。カテリーナ」

あぁいや。
俺は君を受け取ったのだ。
だったらこうじゃないかも。


「……今更だけど、俺もリーナって呼んでもいい?」

くすり、笑う。
今度はいつものように。

「本当に今更、ですよ。レオンさん!
 ずぅっとそう呼んでください!って言ってたのに♪」
「レオンさん、ベルヴァさん、改めてよろしくお願いしますね」

メモを貼った。

医務室での会話の後のこと。

「リーナ、念の為に
今のバイタル
をストレルカに預けておいてくれ」
「何かあっても今のキミに戻れれば、キミが何度も辛い気持ちを繰り返さないですむから」

「はぁい、わかりましたぁ」
「レオンさんってば、甘いだけじゃなくって、
 過保護なんですからぁ。
 ベルヴァさんもそぉ思いませんかぁ?」

「良く知ってるよ。
過保護で甘やかし上手でどうしようもないお人好し、だからな。」

そんな人だから捻くれた自分が9年も傍に居られたのだし。

「でも頼りになる人だ。
甘えられるだけ甘えとけばいい。」

「はは、身内限定。
 マフィアとしては欠点でしかないしね」
「でもまぁ、過保護なくらいが丁度いいでしょ」

それ褒められてるの?
どっちでもいいけど、と。
どこ吹く風。

私なんか裏切者にまで過保護な時点で、
 身内限定、は説得力ないですよぅ」
「まぁそぉいうとこがレオンさんのいいとこ、なんですけどぉ」

「頼りになるのはそぉなんですけどぉ……
 こっちから甘えなくても
 甘やかしてくれちゃうじゃないですかぁ。
 そんなだから、ベルヴァさんも懐いちゃってるんですよねぇ」

「過保護にしたくなる気持ちは俺も分かるのでまあ。
ちょうど良いかと言われればノーコメントで。」

褒めている、きっと。
そうでなきゃ従わないし。

「甘やかされ過ぎて逆に怖くなるくらいだったからな。
俺は特に、そういうのは警戒してしまう性質で。
懐いてるって言うか…、……。」

そこで言葉は止まった。

「ん?」

妙な間に、笑い声。

「あぁ、ベルは俺が好きだって話かな。
 可愛いでしょ。俺のだから誰にもあげない」
「リーナの事も、もうソーレには返してあげないよ」

「ばっ…!」


どういったものかを選んでいたら
上司がそんなことを言うものだから。

変な声を出して真っ赤になった。
否定は無かったから、つまりはそういうこと。

「……?」

首を傾げて、たっぷり5秒。

「…………あ。」
「ふふ、ご馳走様です♪」

オマエばかりじゃないんだけどなあ。

 


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ベルヴァ
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0回 残 たくさん

もう躊躇わない

ヴィーニャ
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ほんとうのゆめ

ナル
1回 残 たくさん

WHO AM I

犠牲者 (4)

システムθ(2d)
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エーラ(3d)
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アウレア(3d)
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カンア(4d)
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カァ。

処刑者 (2)

ユウィ(3d)
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太陽系の向こうへ

カテリーナ(4d)
0回 残 たくさん

いつかを、ずっと

突然死者 (0)

舞台 (2)

ストレルカ
8回 残 たくさん

Ad astra

アルバトロス
2回 残 たくさん

マリンノート

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