139 【身内】花咲く日、蜜の香りと踊る【RP村】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
「まぁ……。」
取り上げられてしまった瓶の中身を想い肩を落とした。
首から下げた空の瓶をなぞり、瓶を蓋から外すと
瓶の方は大切にしまった。
蓋だけになってしまった首飾りが寂し気に揺れる。
とってもとっても残念ではあるが
無くてもお祭りは楽しめるものなので。
仕方がないかと、気を取り直す。
「おお……。
ミリアンさんラサルハグさん、お疲れ様です……。」
*墓下仲間が増えた!
「……ん。ラサルハグさん、賢者さんだったみたい。
蜜、ごちそうさまでしたって言っておこうかな」
「ん? ……おや、取り上げられてしまったか」
色々していたし、余所見もしていたし。さもありなん。
持ち上げて見た首飾りを再び無防備にさげた。
「…後は、見守るのみだろうか?
仲良く大人しく…、見学させて頂こう」
ここはお役目を終えてのんびりな見学者の集まり。
一足先に来ていた先輩と同時期に来てしまった見知った顔に
「お二人もお疲れ様です」…と。
労ってくれた先輩に倣って自分も二人の功績を称えてみる。
「賢者……ちょーど、ニアと同じ役割だったんだな〜!
無事に蜜がとれてよかったぞ!
リュシーも、ちゃんと蜜がとれる人…選ばないとな〜」
リュシーは誰のところに行こうか?
<<ラキ>>who
/* ラキは仲間だから、行けないんだぞ………!
<<ルヴァ>>who
「ルヴァ………」
「ルヴァ、取ったら怒るかもな〜。でも、リュシー勝ちたいから……恨みっこなしなんだぞ」
ルヴァ
それに気づいた少女は少しだけ目をぱちくりとさせて
それから周囲と自分の持ち物を確認します。
そうしてやっと見つけた小さなリボンを首飾りと蓋の境に結べば、柔らかく微笑んで、励ましてくれた少年に向けて持ち上げて見せるのです。
お疲れ様、と、特別何をした訳でもないが微笑んで。
既に見知った二人だから、偶然やら違うやら。
少女が何やら首飾りを加工していて、その視線の先を追う途中。
いずれ寄ろうと思っていたインク屋――の傍らの、目立つ上背――に気がついた。
やがて一枚、新たな絵が店頭に並ぶ。
(………パイの配達?)
どう見ても自分と、隣の少女の色をしているから。
顎を撫でた。そういうものか。それか、彼の気遣いか。
ミン
「どういたしまして。ただ…私も口が上手くないものでな。
…心底思った事を、言っているだけさ」
ひとの笑顔には多くの種類がある。
この長くない会話で彼女が見せてくれた笑顔の、どれとも異なるそれの意味を、流石に全て察する事は叶わない。
ただ、恐らく確かだろうのは、きっと彼女はそうそう嘘をつかないだろうこと。
「……あまり手放しに褒めないで頂きたい。
図に乗ってしまう。…彼奴も、私もな。
…まあ、この祭りのこと、貴公の言葉。励まされたこと。
手紙にでも書いて…送ってやるとするかな」
しれっとなぞる口振りは冗談めかして、彼女の逃げ道を用意した。
このタイミングでの涙は、きっと本意ではないだろうから。
「……贅沢。…作家として立派になれば、或いは?
そうだとしても…きっと私は、変われない。
またこうして、貴公と話す事が出来れば…良いと思う。
……来年でも、いつであっても」
長く続く未来。ほかでもない貴女がそう言った。
ポルクス
「ほう、ポルクス殿には…きょうだいが。
…少し羨ましいな。その様子では…、仲も良いらしい」
自分には仲間や友人はいれどきょうだいはいない。
どういった心地なのだろう。興味がある。
世間話の軽さで触れて、彼の出方を見ることとした。
「そう…、好きなものの例を集めておくと。
何かと、役に立つ。…執筆に限らず、世渡りの面においても。
――……成る程?
あえて『暗い中の光』と表せるほど…掴めているようだ。
その光は、貴公を導いてくれるもの…、それか、
貴公が自ら歩む上での相棒。
強いて言うなら…どちらだと思う?」
急かすでもなく、解釈の例として挙げる。
先の灯火は彼に似合いの魔法だと、のんびりと思う。
ラサルハグ
「ええ、仲良しなんです。
双子ですから、ずっと一緒だったし。
去年までは灯火売りも一緒にやってまして。」
*きょうだいのことを訊かれれば、少し嬉しげに。
*……灯火売りも一緒にやってた、と。
*でも此度は1人でやってることは、
*もしかしたら気になるところかもしれません。
*あかりの着いた指先に、ゆるりと視線を向けまして。
「うーん、難しい……。
『これ』や、自分で手に持つランタンは後者として。
星の明かりや誰かが持ってくれる光は、
前者として好きなのかも。
光があることは、だれかがいることの証明でもあるから
俺が目指して歩きたいのは、
光が示してくれる場所だな……なんて」
*たすけられて解釈を広めつつ
*なんとなく、そういう事なのかなと自分を解釈して。
*ちょっと詩的な言い方だったかなと、
*照れくさげに笑います。
ラキ
「ええ、褒められて嫌な気になる方は少ないですから。
褒め上手な殿方なら、女性からたいそう人気なんでしょうね。
…切磋琢磨しあう仲…という事でしょうか?
ふふ、とても素敵なご友人をお持ちなんですね。」
お互いを高めあえる…というのは簡単に出会えるものでもない
そうして育まれた絆はきっと、固いものなのだろう。
「そうですね…陽の光とは違った光に照らされる花々の様子も見たいですし…夜にしか咲かない花もあることでしょうし、その時には、お借りしようかしら。
ふふ、ええ。そしたら、ランタンの購入はまた先の楽しみにさせて頂きますね。」
仲直り、には「それがいいですよ」と笑って返す。
貴方のランタンをまつお客さんが居る限り辞めることはできないのだろう。情熱も、友情も、家族も簡単に手放せるものでもないから。
ルヴァ
照れくさそうにそっぽを向く貴方がなんだか可愛らしくて思わず笑みを零す。
恥ずかしがり屋の貴方に倣って。
声はださないまま、貴方の横顔に向けて「ありがとう。」と口を動かして見せた。
貴方の優しい気持ちは、ちゃんと届いたのだと、伝えるために。
ラサルハグ
「まぁ、ふふ。そしたら私たち、似た者同士なんでしょうか」
お互いに思ったことを言い合って、笑いあう。
正しく同じではないのだけれど、似たところもあるのかもしれない。
「あら、乗ったら悪い事でも?
時には浮ついてみるのも一興だと思いませんか?
自制し続けると肩が凝ってしまいますから。」
用意された逃げ道を辿って、また一つ、軽口。
もしやらかしてしまっても、反省するのは後でいい。
貴方が手紙の事を話せば「きっと喜びますよ」とまた笑う。もう涙の気配はない。
「…大成しますよ、ラサルハグさんは。その力があって、魅力がありますから。私が保証します!
…それでも、貴方が変わらないというのなら。
私は、それも嬉しく思います。…変化する事だけが人生ではありません。変わらないものは、安らぎをくれますから。」
貴方が、そうであるように。
「…話は変わりますが…時に…ラサルハグさん。
…天然たらし
と言われたご経験はありませんか?」
/* 別に俺へ悪戯にでもしにきてもよかったけどな……(?)
(5)(2)(3)3d6回ぐらい魔法の灯火が売れました。
*1回ワンコインが10回売れた!
*ということは……。
「ちょっといいもの食べちゃおうかな……?」
*ちょっといいものを求めて屋台を長め回ります。
*魔法もいっぱい使ってお腹ぺこぺこですから。
ミネストローネfoodとかサンドパンfoodとか淡雪かんsweetとかコーヒーゼリーsweetとか……何にしようかな?
「すみませんおじさん、これください。」
*買い求めたのはミネストローネとサンドパン
*だってお腹すいてたんですもの。
「カル坊はって?
……まあちょっとしばらく。
ああいや、ケンカしたとかそういうのじゃなくて!
カストルとケンカなんて長続きした試しがありませんよ」
*顔なじみのおじさんと軽く言葉を交わして
*片手にミネストローネの器
*片手に包み紙に包まれた
*野菜とベーコンをパンでサンドしたものを持って。
*適当なベンチへと向かって腰掛けるのです。よいしょ!
/* そっか。味方からも奪えちゃうんだ。
それはそれでちょっぴり楽しそうだけれど。
私も勝負事は勝ちたいから、今回は我慢、かな。
| ニアは、黒髪に付いた一片の花弁を摘んで、優しく吹き遊んだ。 (a5) 2022/03/26(Sat) 1:41:30 |
ポルクス
「…去年まで。 ……ああ、いや…」
つい突っ込んだ事を尋ねかけて、唇に触れて視線を逸らす。
続ける言葉を考える仕草。
まあ、とはいえ。話したくなければ流してくれるだろうか。
光を灯して光を語る少年の言葉に、頷いて耳を傾ける。
「…ポルクス殿は。 …ただ光を標としてでなく、
その先に…或いは、そのもとに。
ひとを見ている……と。
……貴公の歩んできた道が…光に照らされていた、
ひとつの証左かもしれないな。
その光を疎ましく思わず…、信じる事が出来る。
それは…」
果たしてその光が彼の片割れとまでは、その人物を知らずに解釈する事は憚られるが。
「その光が……善きものであった証だ」
ミン
「そうであるなら……光栄だな。
…貴公は私からすれば…、見習うべき所の多い人だ」
彼女が何かと掬い上げてくれるから、自分も話しやすいに過ぎないのかも分からない。
このあたたかい場所で、陽だまりの様に笑う彼女に思う事と言えば。この先もそうあって欲しいと、そればかりだ。
それにしても、彼女は物知りだ。
否、自分がものを、生き方を知らないのか。
「――…ミリアン殿の保証に、相応しくあるよう。
努力するとしよう。 ありが、」
つい話し込んでしまった。折角祭りを楽しみに来ているのだから、あまり拘束しても申し訳無い。
最後に礼を言おうとして、
「?」
阻まれた。
「……人を誑し込む事が出来るほど、
器用とは……思えないが。
いや…、天然と言う以上は…器用さは不要なのだろうか…」
思い当たる事が無く、視線を逸らして考える仕草。
だめそう。
ラサルハグ
「あっ。
いや、その…………
そんなに深刻なあれじゃなくて、
あいつがちょっと家出しただけというか……」
*後から失言に気付いて
*ちょっと慌てながらいいます。
*生き別れとか大変なめにあったとか
*そういうわけじゃないから気にしないでと
*言うようなことばに誤魔化す意図はありません。
*光の言に対するあなたの感想には
*自分が褒められてるような照れくささと
*自分の周りが認められてる誇らしさを感じて
*小さく頭を下げることで礼に代えて
*手で包み込むように光を消しました。
→
ラサルハグ
「……そして、たぶん、逆も然りで。
明かりを灯せば、僕がここに居ることも
だれかに伝えることができる。」
*先のことばに、遅れて付け足すように
*腑に落ちたことをことばにしたかったから
*ちょっと遅れたけど、口にします。
「この前知ったことだけど、僕……俺、
実は結構さみしがり屋みたいで。
だから俺にとって光は、
自分をだれかに伝えて、
だれかを自分に伝えてくれるもので。
だから好きなんだろうなって、思いました。」
*そこまで言っては、ふやりと
*ちょっと誤魔化すように照れ笑いです。
「……好きなものがなんで好きかって、
考えてみると難しいですね。
でも、考えてみる機会が出来て面白かったです」
ポルクス
「ああ……、良かった。……良かった?
家出は……良くはないな……無事であれば、良いが……」
首が傾いでいく。
少年の様子から大事ではないらしい事は解るが、そういうものだろうか。そう遠くに逃げている訳ではない、とか?
それこそあまり突っ込んでも悪い気がしてきた。
今生の別れでもなし、解決しただろう頃にまた尋ねてみようか。
思案していると、頭を下げられていた。
話を聞かせて貰っている身だから、何に対してのそれか一瞬分からなかった。
無意識に褒めるくらいには、自分はこの街と人々を気に入ったらしい。あまりに良くして貰ってばかりだから、当然か。
「……そうだな。
暗闇にあっても、見つけてもらう事が叶うだろう。
…独りではないことが、貴公の――」
→
「――寂しがり屋の貴公の、支えになるのだろう。
…例え、迷う時があっても」
知れず笑んでいたのは、自分がこの祭りを訪れるまで、
戸惑い見失い、迷っていたからだ。
年若い彼がいずれ同じ様に夜闇に迷うことがあっても、
きっと大丈夫だろうことが、嬉しかった。
「……実に、呑み込み易い解説だった。
取材への協力、感謝する。
…双子の少年と、星の光。題材にして本に載っても、
…どうか怒らないで頂きたい」
冗談めかして言うが、結構本気でひとネタ書けそうだ。
礼ついでにもう1枚コインを手渡した。
「……もうひとつ、灯火を頂こうかな。
祭りを歩く…友にしよう」
ラサルハグ
「確かに家出は良くは無いか……」
*同じようにちょっと傾いた。
*とはいえそれ以上の言及がないなら
*今はおいておきましょう。
「………へへ。
こちらこそ、ありがとうございました。
もちろん、いいネタになったのなら幸いです!
ラサルハグさんの作品が
いっそう楽しみになっちゃいますね」
*なんてわらって
*灯火もうひとつ、と言われれば
*コインを受け取って
*あかりを灯してまたくるりと指を回して、
*銀色のともをあなたへ。
「まいど!コルポサントの灯火、暗闇の供、祭りの友!
どうぞ、レッヒェルンの花祭りを楽しんで。」
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