人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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( あなたが私を嫌っているのはわかっていました。
  ここまでするほど憎まれていたのですね…)

 ああ、でも、もう彼のいない世界で、
 泣いて暮らさなくていいのね。よかっ……**

 
  きみが深刻な時はだいたい深刻なほどおかしくって
  堪え切れずに笑いだすわたしにきみが拗ねて怒って
  おさまらない笑いに滲む涙を拭いながら
  心にもない「ごめん」をくりかえせば
  余計怒ったきみがつかみかかってきて
  よろけて一緒に転げて、いつの間にか一緒に笑って

  わたしたちの過ごした時間は
  話せない秘密を抱えた苦悩の時や
  別れの瞬間だけじゃない。
  そんな風に二人笑いあった時間の方が圧倒的に多かった。
  そんな暖かで幸せでなんでもない記憶を
  ふたり、幾つも積み重ねた。

  お互いに言葉にした事は無かったけれど
  わたしたちはきっと親友だったから。
 

 
  きみにだけは知られたくなかった。
  知られる訳にはいかなかった。

  けどほんとうは

  無理矢理にでも問い詰めて欲しかった。
  きみになら暴かれたってよかったんだ。

  そんなの甘えた我儘だってわかってたから
  きみに甘え過ぎだったわたしがこれ以上、って
  最期まで言えなかったけど。
 

 

  『神様』に向かって、暇でしょなんて、
   なんてことを言うんだ『力』……

   って、ちょっと待って、
   僕?僕なの???
   僕が『神様』に教えるの??

   あ、こら、逃げるなって、
   あ〜〜〜〜もう。

   ……すみません、『神様』、
   『力』に逃げられましたので……

   お付き合い願えますか?

 
   ねぇ、『運命の輪』。
   頼むから、あんまり危険なことはしないで。

   予定通りにいかない、
   運頼りのことがこの世にたくさんあるからこそ、
   それを司る君が居るんでしょう?

   ……心配なんだ、君のことが。
   
   せめて、何かあったら
   僕のことを呼ぶんだよ……

   手遅れになる前に。
 



……貴方のこと、もっと沢山呼べばよかったねぇ。

喋れなくなってから、気づくなんて……

  

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 休憩室 ──

[ 神が去った翌日、まず着手したのは祈祷室の模様替え。
 既に祈りを捧げることのない
 元倉庫元祈祷室は、ただの休憩室と名を変えた。
 信仰を止めた日から、宗教関係の品は
 必要が無くなった為取り払ったが、一部を除き
 資料として図書室にや展示室に寄贈した。

 とはいっても変わったのはこの程度。
 クロから貰った紫色の愛らしい羊のぬいぐるみも
 貰い物のドライフラワーも、ゼロの私物の一部もそのまま。


 神が現れ、去るまでの数日間は、文字通り驚天動地だった。

 この先、何をするべきか。

 考えたのは“証持ち”が平穏に過ごせる世界を作ること。
 後世、痣を持ち生まれる者が現れるかもしれない。
 その時に証持ちが、家族や周囲の人間が
 人間らしく暮らせる道筋を整えておきたいと願う。] 
 
(438) 2022/12/25(Sun) 20:45:22
 

 
[ 正しき道を示し、その道程を作ることが『教皇』の役目。]

 
 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 神が去った影響か、理解し合えたからか。
 数日前までが嘘のように、
 タナトスへの苦手意識は消えてなくなった。

 エーリクを気に掛ける意識は勿論残ったまま。
 こちらは魂関係無く、何年も共に過ごしていたからだろう。]

 
(439) 2022/12/25(Sun) 20:46:10

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 茶葉類の補充を終え、帰り道に食堂近くを通りかかると
 チョコレートの甘い香りについふらりと扉を潜る。
 そこにシトラはいただろうか>>64]

  
  頑張ってるね、折角だからホットチョコレート一つ。


[ 少し前に端末で知らせがあったので、気に掛かっていたが
 元気な姿で出迎えてくれただろうか。]


  シトラ、君には謝らないといけないことがあるんだ。
  君が困って不安で泣いていた時、僕は何も出来ずにいた。
  声を掛けることも出来なかったんだ。
  
  ごめんね。声を掛けるだけでも
  少し安心させられていたかもしれないのに。


[ 彼女が落ち着いている頃合いを見て、
 数日前エーリクと共に泣いていた時のことを。
 その時に見ているだけで何も出来なかった
 不甲斐なさを詫びた。>>2:135]
 
(440) 2022/12/25(Sun) 20:46:20

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 湯気立つ熱々のホットチョコレートが届くと、
 甘さと共に温もり、日常が帰ってきた安堵を流し込む。]


  たまには甘いものも良いね、美味しい。
  また飲みに来るよ。

  この先、色々大変かもしれないけれど頑張ろうね。
  皆がいるから大丈夫。


[ 男は皆が箱庭に行かないものだと自然に思い込んでいた。
 故に、出会った者達にも、これからの話をしていたのだが。*]

 
(442) 2022/12/25(Sun) 20:48:12

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ その日だったか、それとも翌日以降だったか。
 部屋に戻ると、一通の手紙が届いていた。

 この時期に誰からだ、と疑問を抱きながら開けると>>216]


  …………。


[ 差出人はクロからの、
別れの手紙。

 休憩室の紫の羊に目を遣り、彼の姿を思う。
 自室には彼が来て一年目の誕生日に貰った
 黒い羊のぬいぐるみが
 翌年にも希望を聞いてくれるものだから、
 色違いの紫が欲しいと頼み、一つずつ置かせて貰っていた。

 この部屋で昼寝をしていた姿、珍しいお菓子があるから
 どうぞ、と渡した時、彼は喜んで食べてくれたかな。]
 
(452) 2022/12/25(Sun) 21:28:00

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 

  ……君なら、本当に神様とも
  友達になれるかもしれないね。
  きっと神様、本心では寂しがっているだろうから。
  

  ……僕が分かり合えなかった分まで
  神様と楽しく過ごしてほしい。よろしく頼むよ。


[ 神に神経を逆撫ですることを言ってしまったが
 きっと神も寂しかったのだろう。

 僕達を愛しているという言葉にも
 嘘は無かったのだろう。
 それを否定され、子供のように拗ねた姿を見て
 当時の僕は頭に血が上っていたのもあったが
 結果、悪態が最後の別れの言葉となってしまった。]

 
(453) 2022/12/25(Sun) 21:28:13

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 今は未だ実感が沸かないけど
 きっと数日、数週間、数か月と日が経つに連れ
 現実を感じていくのだろう。

 尤も、この洋館から出る者も居るかもしれない。
 僕自身、数か月後のことなど未だ分からない。

 それでも────……。]


  困ったな、君がいないと
  洋館が随分と寂しくなってしまうだろうね。

  
  そして……今も存在するはずの神よ。
  
  僕達の大事な仲間をよろしく頼みますよ。 
  僕達は、君達の分までこの地上で生きるから。
 
  ……と、よろしければお伝え下さい。


[ やがて、箱庭に行く者が他にもいることを
 知ることになるだろう>>225

 ──真っ直ぐで真面目で、見てて心地良い『正義』。
 彼もまた、信念の為に箱庭へと向かったのだろうか。]
 
(454) 2022/12/25(Sun) 21:28:29

【人】 X『教皇』 カルクドラ


[ 既に届かない声。
 それでも神が居るのなら
 もしかしたら聞こえているのかもしれない。
 様子を見に来ているかもしれない。

 信仰心を捨てた傍から愚痴と願い事。
 神に対する最後の祈りにしては、酷いものである。

 それでも、彼らをお願いします、との思いは
 心からの願いであることは、間違いない。*]
 
 
(455) 2022/12/25(Sun) 21:29:23


[『太陽』は動かない。

 空にある限り、地を照らし続ける。
 その場にあり続ける。

 道に迷えば、太陽が影を作り方向を示すように。
 時に迷えば、日が時を刻むように。

 いつも、空から見届け続ける。
 まっすぐに進む、それぞれの道を、
 『太陽』が照らし続けるから。]

 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 懐かしい客が訪れたのは>>396
 部屋の改装も順調に過ぎた頃だったか。]


  やあゼロ久しぶり。
  ちょっと整理中だから汚れてるけど
  物を避けて好きな場所に座ってくれるといいよ。


[ 他の人に対しての対応より、
 明らかに扱いが雑に見えるかもしれない。
 しかし表情は穏やかで、嬉しさが滲み出ていただろう。
 これも気を許した者──悪友への対応。]


  そうなんだ……君が居なくなると寂しくなるね。
  普段には行かない場所に遊びに行くの、楽しかったよ。
 
  ふふ、外の世界では悪いこともイカサマも出来ないから
  気を付けるんだよ。

  ……まあ、大丈夫だろうけどね。


[ ベルと共に行く話は聞くことが出来ただろう。
 彼女と行くならば、悪いことはしないのは分かりつつも
 過去、共に賭場へ行った時のことを思い出し、
 癖になっているかもだから気を付けて、と笑う。>>389]
 
(498) 2022/12/25(Sun) 22:37:08

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
  もしスティド教会行くことがあれば……。
  司教にこれを渡してくれるかな。

  勿論、無理に行けとは言わないし
  ……もしかしたら、例の崩壊時に
  何かあったかもしれないから。


[ 南、更には実家の教会の話になれば
 白い封筒に入った手紙を渡す。
 もし渡せなければ破棄してくれても良いから、と言付けて。

 他にも、南地域の観光名所や土産等も教えておいた。
 田舎だから交通が不便やら、様々なアドバイスを添えて]
 
(500) 2022/12/25(Sun) 22:37:31

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  
  これは……。 うん、ありがとう。
  役立つ時が来るかもしれないね。


[ 餞別のカードを受け取れば、まじまじと眺めて受け取った。
 ──彼が去っていくならば、
 馴染みの店にも挨拶に行かなければ、と脳裏に浮かぶ。]


  じゃ、気を付けてね。
  君達の人生に、幸多きことを──。


[ そして悪友の旅立ちを見送った。
 部屋には変わらず、置きっぱなしの彼の私物が
 幾つか残ったまま。

 今更だから中身を開けてみるか。
 面白いものもあるかもしれないし
 大事なものが残ってて、
 慌てて取りに戻ってくるかもしれないからね。*]
 
(503) 2022/12/25(Sun) 22:38:00
 
  きっと、
  誰より早く
  誰より正しく
  始まりの兆候を理解していた。

  突然起こった変化は避けようがなく
  けれど悪い事ばかりでも無い。

  破壊は新たな創造に必要なもの。

  一刻の混乱の後に、また新しく始まる。
  ただそれだけのことだった。
 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:街のレストラン ───

[ 母親を取られた長兄、と聞くと笑う。>>433
 父親じゃないのか、と。
 でも母親という表現も分からなくもない。

 僕にとっては、エーリクはずっと守るべき対象であり
 実際、彼が泣きながら部屋の扉を叩くことが減れば
 ほんの少し寂しさを感じたのも事実だったから。

 
──本当に母親じゃないか、


 彼はまだ若く、人生も長いのだから
 巣立ちは喜ぶべきなのに。]


  なるほど。結果的には良かったということかな。
  でも、僕としては力になれず何も出来ず
  申し訳なかった、って思ったのも事実なんだ。

  ……そうだね。世界は広いから。
  色々な場所を見て回るだけでも面白いだろうし
  これから、僕達が自由に出回れる日も、きっと来るよ。


[ 洋館から自由に出て、普通の人として過ごせるように。
 答えを出せたかと呟いた君の疑問には、肯定で答えよう。
 
 「だからこそ今の君が居るんだよ」と。]  
 
(518) 2022/12/25(Sun) 23:30:49

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  僕も、君の役者としての姿を見てみたいからね。
  母親に見られると恥ずかしいかもしれないけど、
  そこは保護者参観のような気で、ね。

  じゃあ、今度見に行こうか。
  もし許しが出なければ、
  またこっそりと抜け出す手もあるからね。


[ 君の夢は僕の夢でもあるから。

 それに、観劇を見る君は、
 普段とは違う姿を見せてくれる気がして。

 思えば彼を守ると決めた初対面の時から、時も経ったもの。]
  
(519) 2022/12/25(Sun) 23:30:58
 

[ 君を守れなかった過去。

 選択を誤った結果
 君も、私も、全てが消失してしまった。

 だから、もし、次があるなら

 
やり直せるならば────……。
]

 
 

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ いつの日か、君は立派に成長し
 僕が守る必要はが無くなる時が来るのかもしれない。

 その時は──そこから対等な関係が始まるだけ。

 形が変われど、君を大切に思っていることには違い無く
 この先、変わることも無いだろう。*]

 
(520) 2022/12/25(Sun) 23:31:43

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 少し先のこと ──

[ 22人だった証持ちも少しずつ減っていき
 洋館が広く感じることにも慣れ始めた頃。

 僕もいつの日か、洋館を離れることになるだろう。
 ただし、完全に関係を断つのでは無く
 仕事、では無いけれど用事で出入りする程度なので
 自室も、元祈祷室の談話室も
 そのまま置いて貰ったままではあるけれど。]
 
(524) 2022/12/25(Sun) 23:47:04

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ その時に、もう一度実家の教会へと戻り
 数年ぶりに、家族との再会も果たせているかもしれない。


    僕達は生まれた時から人間で
    人間として生きて行く権利があるのだから。

    その当たり前を実現できるように。
    未来に同じ悲劇が起きないように。


 ──きっと、まだ楽は出来なさそうだ。*]

 
(525) 2022/12/25(Sun) 23:47:18
 
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜


 神は『力』に大いなる右手をお与えになりました
 一つ拳を振るえば、大地には大きな穴があきました
 あまねく艱難を穿つ贈り物です

 『力』は贈り物を大切にしまうことにしました
 傍らの温もりを慈しむ手のひらへ
 刀を握る拳へと変えました

 愛する『女帝』をあらゆる困難から守るため
 刀を振るう仲間と研鑽にはげみます

 刀は大地に穴をあけることはできません
 開いた拳は、何をも穿つことはできません

 『力』は不自由を愛しみました
 『力』は不完全を愛しみました

 『力』は神から贈られた完璧を愛しみ
 『女帝』との安寧を愛しみ
 『正義』と最期を共にしました

 『力』は とうとう狂うことはありませんでした *


〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
 


『塔』は、僕が深刻な時に笑い出す
こっちは至極真面目だというのに
何がそんなに可笑しいのか、涙が滲むくらい笑う
笑うなよ!と大人気なく拗ねて怒っても
何も反省してなさげの「ごめん」が飛んでくるから
カッとなって掴みかかるのだけど
取っ組み合いなんて慣れてもいないから
よろけても体勢を立て直せないし
よろけられても踏ん張れずに一緒に転げて終わり

なぜ笑うのか、理由を聞いたりはしなかったが
『塔』のそれは少し腹が立ちつつ、それが良かった
器用ではなく、おそらくお堅く見える僕に
そうして遠慮なく振る舞ってくるのが君だけで
だから、僕にとって唯一の親友になった
 


本当はあの時、君の願いを飲まずに
どんな事でも力になるから抵抗してくれと言いたかった
僕の為に生きてくれと言いたかった

だけど、死を受け入れた君に縋って
自分本位で押し付けて
生きて失望されるのも怖くて
君が逝く最期まで、それは言えなかったんだ
 

 




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