フカワは、端末へ事の顛末を送って。 (a65) 2022/06/08(Wed) 4:00:14 |
フカワは、しばらく、呆然とその場に座っていた。 (a66) 2022/06/08(Wed) 4:01:11 |
西へ行く カナイは、メモを貼った。 (a67) 2022/06/08(Wed) 5:45:47 |
【置】 臆病者 カナイ叶 西路という人間にとって。 ハリは恐ろしいものを元から断ち、その過ちを突き付けるものだった。 臆病者が、心底恐れるものに立ち向かう為の爪牙だった。 立ち向かって、向き合って、乗り越える為の意思だった。 その振るわれ方がすべてまったく正しいものであったとは言えないだろう。 それは度々その切っ先が自らをも傷付けた事が物語っている。 罪悪感や後ろめたさは初めから抱いていた。見ないふりをしていただけで。 どのような理由があろうとも、罪は罪であり、消えて無くなりはしない。 明確な意思でもって他者に害を為したなら、人を殺したなら。 それは地獄に落ちるに十分な罪科足り得るのだ。 それでも、それ以外の事実だって残り続けて、消えはしない。 結木さん。 弓日向さん。 深和さん。 それだけじゃない、きっと、誰だって。 どれだけ怖くても、やりたくなくても。 あそこで終わらせなければ、 もっと恐ろしい事が起きるのであれば。 きっと、同じようなことをしましたよね。 (L8) 2022/06/08(Wed) 16:10:23 公開: 2022/06/08(Wed) 16:15:00 |
【置】 西方より日をのぞむ カナイ斯くして臆病者の爪牙は、 最後にはこの悲劇の筋書きへ向けて振るわれた。 いったい何処から悲劇は始まっていたのだろう。 どうしたらよかったのだろう。 自分達は何処へと進んで行けばよかったのだろう。 ただ必死に逃げ続けた先に何があったというのだろう。 そんな事は、もうどれだけ考えたって手遅れだろうから。 きっと全てはなるべくしてそうなった事だから。 だから今は、残る結果だけが全てなんだろう。 ねえ、まだそこにいますか。 どうしようもない人間でも、誰かを救えましたか。 それでも当たり前に怒られるような事をしたおれの事を、 当たり前に怒ってくれますか。 あの子の引いた弓は、おれの突き立てた爪牙は、みんなの祈りは。 もしも居るのだとしたら、少しでも神様に届くでしょうか。 そうだとしたら、きっと。 (L9) 2022/06/08(Wed) 16:12:32 公開: 2022/06/08(Wed) 16:15:00 |
カナイは、それで満足だ。 (a68) 2022/06/08(Wed) 16:12:39 |
【置】 棕櫚の主日 コゴマ心配を胸にいだきながらに廊下を駆け戻っていた脚は、 端末に入った連絡への安堵で、僅かにゆるめられた。 けれどもその先に見えた光景は、静か過ぎて。 近づいてきたと気づけないくらいには、遠くの場所で立ち竦む。 誰ともなく声をあげるまで、その光景を見守り続けた。 (L10) 2022/06/08(Wed) 19:00:27 公開: 2022/06/08(Wed) 19:00:00 |
【人】 未だピンボケ ライカ2人の元に戻ってきて、篝屋先輩が気を失っている今のうちに 服の上からペットボトルの水をぶちまけるようにかけていく。 痛みを感じるかもしれないが、とにかく酸を流すためにペットボトルを空け続ける。 ちゃんとした応急手当のキットはないから、最低限の治療だけを施して。 上に職員の制服を羽織らせる。 あとは無事に目を覚ましてくれればよいのだけれど。 「……体力も落ちてるでしょうから、無理はさせられないですね」 自分が怪我もなく体力も余っていてよかった。 全員が満身創痍だったら何も出来なくなっていたところだ。 (48) 2022/06/08(Wed) 21:17:32 |
【人】 未だピンボケ ライカ>>+15 結木さん 「本当に。 伊縫さんも怪我をしていたようですし。深和さんたちももしかしたら何かに出くわしている可能性があります。 元々、体調や精神面も良くなさそうでしたしね……」 自分だって、余裕があるわけではないけれど。 少なくとも身体だけは、他の誰よりも元気で動き回れるはずだ。 「はい」 何だろう、と手をハンカチで拭いつつ。 先輩に向けていた目を貴方の方へ。 続く言葉に、暫し迷ったのち。 「そう、ですね。 ……僕の、潜在的な興味―――でしょうか」 あまり認めたくはないんですが、と続けながら。 「僕は元々、人物写真が好きでカメラを触っていたんです。 生きている人たちの生活、日常を切り取る事が好きだったように思います」 「高校生の頃―――交通事故の現場に鉢合わせるまでは」 ▽ (49) 2022/06/09(Thu) 19:36:57 |
【人】 未だピンボケ ライカ>>+15 結木さん 「女性が倒れていました。血だまりの中に倒れて、傷だらけで。 まだ事故が起きたばかりでしたから、生きていたかもしれません」 「僕は、無意識のうちにカメラを構えていました。 証拠写真のつもりだったと思います。 通報よりも先にカメラを構えた僕を、周りの人は問い詰めました。非難しました。 自分でも、興味本位で撮った写真ではないと思い込みたかったんです。きっと」 続ける。 「でも、その頃から」 「僕は生きている人よりも、 死んでいる人 死に直面しようとしている人を切り取ること に興味を覚えました」気付けば、向かった先には首を吊っている人が揺れていたり。 飛び降りようとしている人が屋上に立っていたり。 そういったことが増えていた。 それが偶然だったのか、自分が追い求めたものだったのか。 今はもう覚えていないけれど。 ▽ (50) 2022/06/09(Thu) 19:46:43 |
【人】 ピントを合わせて ライカ (51) 2022/06/09(Thu) 19:49:48 |
氷肌玉骨を手に ナオアキ(匿名)は、メモを貼った。 2022/06/09(Thu) 19:52:28 |
【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ 誰もいなくなった会議室。ずるりずるり、粘着質な音がする。 「お留守番アリガト〜、思っていたよりも結構あけちゃった」 「他の人居ないし、さみしかったでしょ。ごめんね」 弱々しい声をこぼしながら、ソレはなんとか椅子に座り込んだ。床に転がっているよりかは多少見てくれはマシだが、焼け爛れ傷付き、数えきれないほどの穴が開いたソレは、どうにも人とは思えない外見だ。 「……取りに来たはいいケド、これじゃ汚しちゃうのよねェ」 視線の先には枕があった。あの猫ちゃんカバーの。ふ、と伸ばされた手は途中で止まる。血の赤は何だか分からない黒に塗りつぶされて久しい。どれにしろ、触れることは憚られた。 「ここから動くのも、はァ、しばらく無理そう。テンションで動きすぎ」 「治ったら、そうねェ、汚れ落とすよりも袋持って来た方が早そう」 「置いた場所にあれば、探さなくていいんだケド」 「意識一回飛んじゃってから、静かになったわねェ」 「あんなに五月蠅かったのに」 「どっか行っちゃった? 結局何だったのかしら、アレ」 「アタシ、死なないわ? 死んだかもしれないケド、死ねないの」 (L11) 2022/06/09(Thu) 19:55:20 公開: 2022/06/09(Thu) 20:00:00 |
ナオアキは、まだやり残したことがある。 (a69) 2022/06/09(Thu) 19:55:32 |
【置】 氷肌玉骨を手に ナオアキ「猫チャン猫チャン、ここにいる間、お喋りしましょ?」 「持ち帰るのに、入れ物が欲しくって」 「丁度良かったのよ、アナタ」 「タオルよりも、綿の中の方が壊れなさそうでしょお?」 「あと、」 「作って貰ったモノって、持ち帰ろうとしていいじゃない?」 「こんな非常時でも」 「伊縫サン伊縫サン」 「探しに行くからね」 「早く動けるようにならないかしら」 「手だけでも、指だけでも」 「ほしいのよ」 (L12) 2022/06/09(Thu) 19:58:06 公開: 2022/06/09(Thu) 20:00:00 |
ナオアキは、まだ諦めていない。この先も、死んでも。 (a70) 2022/06/09(Thu) 19:59:01 |
ナオアキは、もう動けない。 (a71) 2022/06/09(Thu) 19:59:17 |
ナオアキは、猫ちゃんとお喋り。 (a72) 2022/06/09(Thu) 19:59:26 |
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