194 【身内RP村】賽来蓮迦-鬼ノ哭骸-
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[ そこまでいって呪術師の顔を見上げるより早く
腕が横から複数人の村人に絡め取られて
膝を着かされた ]
W人に仇なす鬼の手先めW
W懐柔された人など人では無いW
W" 此奴も殺せ "W
『 謀反者も盾くらいにはなりましょう
殺されていないだけこの贄は
あの鬼の好みなのかもしれません 』
[ 人を貫きながら放たれる破魔の矢。
虚ろな目をした村人たちに連れられて立たされる。
見上げた視界に映ったのはあなたの姿だった。
]
ぁ、………りょうき、さま
ごめんなさい
ごめんなさい…どうか
守らなくていいのです
人など 愚かな生き物で
恩を仇で返すしか出来ない
村人たちは
…私も、
だから、
嶺鬼さま お願いです
加減 しないでください
死なないで
今までは我が犠牲になれば解決した
[ 神格を自ら手放した時も
鬼と成り気が変化しようとも己は己だ。
神気が妖気となろうとも
体に取り込まれればそれは同じ。 ]
[ だが、なんだこの状況は……
この惨状はどうした。
全ては力だったのだ
力さえ衰えなければ
こんな人間共にやられることもなかった。
神は自然は本来契りなどはしない。
だが天災によって人間が苦しむのならと
契などをして人間を信じた結果がこれだ。
生き物は共存出来ると信じていた。
それはまやかしに過ぎなかったということだ。 ]
[ 人間は欲深い、愚かで、儚い。
悪い者だけではないと知っていた。
山のことを気にかけてくれる者。
みつきのような者だっている。 ]
みつき、言いつけを守らない悪い子だ
[ この状況で笑える”己”がわからない。
余裕を見せるためか、
みつきを安心させたいが為か。
きっとその顔はいつもと同じだっただろう。 ]
こんなところまで来て
我にそこまで会いたかったのか?
[ だが今の我は鬼だ。
このいつもと変わらぬ顔が
嬉しそうにしているその姿が
より狂気滲みて見えるのかもしれない。 ]
我が巫子を守るのが鬼の務め
だが……
みつきを巫子を誰かに殺められるぐらいなら
我がこの手を血で染めよう
[ 本来、守るべきだった血を自ら浴びよう。 ]
[ 山が血で穢れてしまった。
己の血と人間の血が
白い雪を赤く滲ませていく。
人間たちの矢がこちらに向けられる。 ]
これから迎えるのが死だとしても
綺麗な姿のままで
[ 再び唇を合わせ今度は
気を失うくらいの生気を奪い取る。
それとほぼ同時に矢が放たれた。
抱き締めたみつきを庇うように
背を矢面へと向けても。
その矢は二人を貫いた
みつきの様子はどうだっただろう。
目がかすみはじめる。
二人を繋いでるのは、貫いた矢があるからだ。 ]
我は死なぬ
そなたを置いていきはせぬ
だがみつきを殺したのは我だ
[ 抱き締めていた力は抜け
それでも彼の体温が失っていくことがわかる。
やがて命の鼓動を感じなくなった時。
山に怒号が響いた。
大地を揺るがすほどの大きさに
近くにいた人間ならば
鼓膜は破れ血が噴き出すだろう。 ]
[ 山が唸る。穢された怒りで。
音もなく、人間の首が一つ飛んだ
鬼の近くにいた人間だ。
血が噴水のように噴き上がる。
真っ赤な鮮血が松明の灯りと一緒に落ちる。
また一つ。ぽとり、ぽとりと落ちていく。
操られている人間は無反応だ。
だが赤い華は次々に咲いていく。
恐怖もなく死を迎えられたのはそこまでだろう。
次の瞬間”かまいたち”が人間を切り刻む。
四肢がバラバラになっても意識がある人間の
頭を踏み潰す。 ]
[ 己の巫子を抱えたまま
矢に貫かれたままの二人。
鬼は立ち上がり歩き出す。
松明の火は消えることなく人間の手から離れ
山に火がついた。
辺りは炎で明るく灯され
その炎の中を歩く鬼、逃げる人間を映し出す。 ]
[ 血の噴き出る音
人間の肉が千切れる音
断末魔も山に響き木霊する。 ]
この地に、この山に人間はいらん
足を踏み入れた者すべてを許さぬ
[ 人間側も反撃し、破魔の矢を放つも
今の鬼には届かない。
我先にと馬に乗って逃げる人間の首を
指を少し動かして
刎ねた。
]
人間とは脆く弱い
指を少し動かすだけで死んでしまうではないか
ハハッ、ハハハ……! 楽しいなァ
人間などただの肉塊だ
[ 炎が山を
赫
く染める
やがて人間全てを惨殺した鬼は
ふらふらと壊れた祭壇へと向かう。 ]*
── 祭壇 ──
みつき
そなたと初めて会った場所だ
此処は祭壇。儀式の場
さあ、我が巫子よ。お別れだ
そなたの魂、山にもくれてやらぬ
我、月迦嶺鬼の名のもとに
この御魂を輪廻へ還す
豊葦原の千五百秋の瑞穂の国
万劫末代の末
賽来するその時まで
我の記憶の一部を以て
その御魂を守り清め穢れを払おう
[ みつきの体に手を翳し、魂を浮かび上がらせる。
その魂は小さく尽きようとしていた。
出来るだけの力をその魂に込める。
記憶と心の一部を込めれば
消えそうな魂は眩く輝き、
そして
空へと昇り溶けていった。 ]
ぐ
あ゙っ……
( 心の一部を渡した。
直に自我すら保てなくなり
修羅となるだろう。
憎しみのまま山を滅ぼすか
人を根絶やしするか
いづれにせよ、我の意志はここまでだ。 )
[ 赫い、全てが
一度目は瘴気に侵される山から瘴気を取り込んだ罰。
| [ 誰かに向けての言葉。 山を向いて、どこかの鳥と狐に投げた言霊。 ] (15) 2023/01/22(Sun) 19:08:45 |
| (n0) 2023/01/22(Sun) 19:09:05 |
| (n1) 2023/01/22(Sun) 19:09:28 |
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