人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ


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承知しました。物理的に近しいわけではなかったのなら、その頃(10年前)に何やら子供を拾ったらしい、というお話だけ知っていていただければ問題ないかな?と存じます。

直接的にはあまりお話をしたことがなさそうなので、緊張こそするかもしれませんが「尊敬している人の知り合いの偉い人」という位置にいるのかも。
それではそういう感じで……エーーーン よろしくお願いします
(-7) 2023/09/17(Sun) 21:27:09

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

なんだか仄暗い雰囲気もそっちのけ。
うんうんと唸り始めた男は、何やらを指折り数え、決心したかのように貴方に切り出した。

「ね、ロメオさん。
 今晩、うちに泊まりに来ませんか?
 寝る前のホットミルクくらいは出しますよ」

もちろん貴方が嫌ならば断わって構わない。
この男からの提案は単純に、
「心配だから寝るところを見届けたい」
「あわよくば寝る直前まで話相手がいてくれると嬉しい」
以上の意味を持たないため。
(-24) 2023/09/17(Sun) 22:51:49

【人】 門を潜り ダヴィード

「はっ、は、……」

息を吸って、吐く。
それだけのことがどうしてこんなに苦しいのか。
端末に届けられた知らせを何度読んでも、意味が理解できなかった。
いや、理解はできた。納得が何もできなかった。
喉の奥から苦い味がして、いやな汗がどっと噴き出る。

「……なんで…………?」

息を吸っているのにずっと酸素が足りない。
アレ。俺の敬愛する人。これには何か理由があって、考えがあって、俺になんかは話せないことで。

そうじゃなかったら?


ちかちかと端末は繰り返し通知を発している。
警察にも逮捕者が出たようだ、と。
奇しくも知り合いと同じ名前だったそれをなぞろうとして、ぼたぼたと涙が零れ落ちた。

落ち着かないといけない。何もなかった顔をするのが一番だ。
結局、その日の昼過ぎまで男はアジトへ顔を出さなかった。
(3) 2023/09/17(Sun) 23:17:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「いい……んじゃないでしょうか?
 あ、でも他の人には内緒にしてくれると……
 まだ一人で寝れないのか、なんて言われたら嫌ですし」

急にこんなことを言われて混乱するのも無理はない。
貴方が気にしそうなことをいくつか挙げて補足を開始した。

「ベッドはまあ、でかいので我慢すれば二人でも寝れます。
 ソファベッドもあるので好きなほうを選んでもらって……
 あっ、寝間着か。買い置きのシャツがあるからそれを」

他に心配なことはあるだろうか。
ホットミルクにはブランデーを入れないと嫌だろうか?
そっと貴方の顔色を窺う。
無茶なことを言っている自覚はあるようだ。
(-77) 2023/09/18(Mon) 0:29:27

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

しばらくして、返信がくる。

『はい 昼には行けると思います』

『朝からびっくりしちゃって
 ありがとうございます』

顔は見えなくとも、こう言ったのだから動けるようにはなったのだろう。
(-163) 2023/09/18(Mon) 11:53:04

【神】 門を潜り ダヴィード

かくして昼下がりの午後に差し掛かった時間帯。
男はいつも通りの顔をして、アジトに現れた。
知り合いがいれば挨拶をかわし、相手を労って声をかけ。

その手にはテイクアウトのアマトリチャーナ。
……と、おそらくは昨日の残りらしき料理たち。

どこかしらで温めてきたのであろう、芳しい匂いを漂わせるそれらを片隅の机に並べて。
それはもう食べ始めた。
すごい勢いで。

「もうこんなの食べなきゃやってられませんよ。
 どこまで『いつも通り』をやれるか持久戦ならやってやる。
 体力では負けませんからね!」

……なんて、誰に言うでもなく。

#アジト
(G20) 2023/09/18(Mon) 12:40:59

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「よかった〜……
 じゃあ、問題なさそうですか?」

ぱっ、と嬉しそうに笑う。
この寂しがりやにとって夜を通してのお泊まり会……正しくお泊まり会に付き合ってくれる人間はそう多くない。
貴方に持ちかけたのは初めてだったが、切り出してみてよかったと思う。

「そっか、そりゃそうか。
 ……俺がお客さんを床に寝かせるような人間に見えます?
 ちゃんと掃除しときますから、寝る前に決めましょ」

そうして立ち上がり、何やら端末を操作する。
貴方の端末に通知が送られるだろう。

「いちおう住所送っときました。
 分かんなかったら連絡してください。
 ちょっと先に帰って、準備しておきますから」

ホットミルクに入れるひとさじのはちみつか、はたまたブランデーか。
貴方の好みはまだ分からないから両方用意しておこう。
普段から掃除もしているが、念入りに見直しもしておこう。
あからさまにうきうきとしている男は、そのまま何もなければ「また後で!」で言い残して一旦立ち去るだろう。
(-168) 2023/09/18(Mon) 12:54:19

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

Buona sera こんばんは!」

ベルを鳴らしてすぐに部屋の主は姿を現した。
先ほど貴方と会った時から着替えたのか、簡素な白いシャツとその上に羽織った灰色のカーディガン、ゆるい黒のパンツに身を包んでいる。

「こんな格好ですみません。
 どうぞどうぞ、中へ」

扉を潜ればすぐにキッチンが備えられたリビングルームへと繋がっている。置いてあるものの数こそ少ないが、ぬいぐるみがぽつんと棚に座り、その隣にはよく分からない像らしきものが置いてある不思議な部屋だ。
奥にはもう一部屋あるようで、そちらが寝室なのだろう。

リビングの机の上には牛乳のパックにはちみつの瓶、どこかで入手してきたブランデーの小瓶が置かれている。
それにマグカップが二つ。
(-195) 2023/09/18(Mon) 16:55:02

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「アレさんから貰ったものが殆どです。
 どこから見つけてくるんでしょうね、これ」

貴方が部屋を見れば、まず気になるであろうと思ったので先回りして伝えておく。
混沌とした部屋が趣味だと思われるのは……嫌ではないが、なんだか違う気もしたので。

「エ!おやつまで……そんな……
 ありがとうございます。
 先輩が来るから急いでめちゃくちゃ掃除しました。
 これ、一個だけ食べちゃいます?」

普段から掃除はしているから、半分嘘で、半分本当だ。
寝る前のおやつだが構わない、これはきっとホットミルクと合うだろう。
しっかりとその分歯磨きすれば大丈夫。
……たぶん。
(-222) 2023/09/18(Mon) 21:04:13

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「ね。食べ物といい、くれる物といい。
 俺もいつか、あんな人になりたいな」

そう言いながら、よく分からない像をそっと撫でた。
今朝も埃を払ってやったそれはつるりとしていて掌に心地よい。
いつぞやに頭を撫でられた時でも想起しているのだろうか。

「悪くないですよ、急にお願いしたんですし。
 へへ、なんか嬉しいですね、こういうの」

好きな物を勧めたり勧められたりするということ。
立場が上の貴方に甘えるのは本当はあまりよろしくないのかもしれないが、内緒にしてくれると言っていたし。

「ブランデー派でしたか?
 じゃあ、おれははちみつを……」

貴方が買ってきてくれたフィオッコ・ディ・ネーヴェをころりとお皿に載せて、その横にホットミルクのマグカップを添える。
貴方にブランデーを混ぜるためのスプーンも差し出してから、自分も程よいあたたかさに温められたミルクをくるくるとかき混ぜた。
念のためにふうふうと吹いてから、

Buon appetitoいただきます
(-252) 2023/09/18(Mon) 23:01:10

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「ひえ」


「……はい、なんでしょうか。
 俺に話せることなら、なんでも」

足取りを辿れば、男は特にどこかを彷徨くでもなくアジトの片隅でぼんやりと座っていた。貴方に声をかけられれば慌てて立ち上がり、礼を取る。
幾度か顔を合わせたことはあったかもしれないが、直々に話しかけられるのなんて数えるほど。

何くれと先達に世話を焼かれていることが多い男にとって、緊張する相手であることは間違いなかった。
(-316) 2023/09/19(Tue) 7:44:31

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

うぇ!?

 え、あ、はい……」

すとん、と素直に座り直す。
その様子?どの様子だったんだろう。
疑問が頭を巡るが口に出すわけにもいかない。
はてなを頭上に増やしているうちに、貴方の口から出た人物の名にきゅっと眉尻を下げた。

「欲しいもの……ですか。
 今欲しいものなんて、無事に帰ってきてくださいって……
 それくらいで」

この返答であっているんだろうか。
もしかして今連絡がつくのか?という意味だったんだろうか。
または今まで甘え過ぎたことを暗に戒められてたらしたらどうしよう。
はてなの代わりにどんよりとしてきた。
(-337) 2023/09/19(Tue) 10:13:35

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「いつかサングラスも似合うようになりたいなあ……
 今買うとからかわれそうで買えないんですよ」

かっこいいよ、という言葉に肘をついてぽやんとする。
例えば20年後、己が黒眼鏡を掛けて仕事を仕切っている姿なんてとても想像がつかない。
あの人は今それを現実にしている。

「じゃあ今日は……今晩は?ゆっくり休んでくださいね。
 ……は〜……」

甘いホットミルクを飲んで一息。
貴方の買ってきてくれたおやつをひとくち。
顔中でにこにこと笑って、幸せだなあと思う。
小さなおやつはそこそこに食べ切ってしまうし、ホットミルクもマグカップ一杯は時間をかける量ではない。

「そういえばロメオさん、寝る前にシャワーは浴びます?
 俺は掃除終わってから浴びたのでこのままですけど……」
(-346) 2023/09/19(Tue) 11:06:29

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「よく分からないものとか……珈琲淹れてくれたりとか?
 この前は車渡されそうになりましたよ」

まだ免許も取れない年齢なのにと苦笑する。
ねだれば際限がなさそうだから周囲の人間が自制を効かせてしまう、不思議なものだ。

「本当、ですか。
 …‥お願いします。あの人に会わせてください」

男には頭を下げることしかできない。
事情も詳しくは知らない。拳を振るうことはできても、本質的には狭い世界で生きる子どもであるからだ。

続く言葉には何も言わなかった。
近しい場所にいたのは本当で、疑われるのは当然だと心のどこかで思っていたから。それは痛みを感じないことにはならないが、それでも。

直接伝えてくれる分、貴方は優しい人なのだと思った。
(-348) 2023/09/19(Tue) 11:22:04

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「まだですもん。
 いずれは似合うようになりますもん」

わざと拗ねたように、子どもらしい口調で言ってみる。
髪を伸ばすという提案については、じっと貴方を見て。

「そういえばロメオさん、髪長いですよね。
 何かこだわりがあるんですか?」

思いつきのようだが、案外何か理由があるのかもしれない。
願掛けなどであればあまり聞かないほうがいいのかもしれないが。

「了解です。
 じゃあ、まずは歯磨きしましょっか」

食器類をシンクに置いてあとは明日の自分に任せておく。
それから貴方を洗面台に案内して、二人並んで歯を磨く。
なんともでこぼこでおかしな光景だが、それがなんとも楽しい。
(-357) 2023/09/19(Tue) 12:13:17

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「次は、もらうかもしれません。
 この前のはペネロペさんが貰ってました」

来年は。次は。免許を取ったら。
いつかは2人を車に乗せて。

「……それは、なんとも。ええと、怪我はないですか?
 結局悪いのはあのよく分からない法を作ったやつでしょう。
 かもしれない、で恨んでいたら体力が足りなくなります」

少なくとも、男の中では一旦そういうことで決着をつけているらしい。
確実になれば恨むかもしれない、というのはまた別の話で。


「気が向いたらお話をしてくれるだけでも嬉しいですよ。
 俺は寂しがりやですから」

「……はい。ありがとうございます。
 欲しいと言って、よかったです」

寂しがりやだから、貴方がどうとも思わず起こした行動でも勝手に好意を汲み取るかもしれない。逆もまた然り。
(-383) 2023/09/19(Tue) 14:13:55

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

いずれ似合うようになる。
言質でもなんでもないそれを、ふふんと嬉しそうに受け取る。

「背中に何もないとこわい。ふむ。
 ホラーを見た後みたいな……違いますか。あれ?」

ほんの小さな頃に強がってホラー番組を見て、怖くて1人で眠れなくなって。
親のベッドに潜り込んでぎゅうぎゅうに抱きしめてもらって、それでようやく安心して寝たんだっけ。
この人には抱き枕ならぬ抱かれ枕が必要なのではないか。そんなことを思う。

歯磨きの最中、旋毛を押された男は「むぎゃ」だの「うぎゃ」だの、不明な音を発していた。
押せば鳴るのかもしれない。

歯を磨き終えれば寝室に案内される。
1人で寝るには大きなベッドとクローゼットのある、先ほど同様のシンプルな部屋だ。
(-385) 2023/09/19(Tue) 14:27:41

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「なんか……マフィアっぽいですね……
 いや、それだけ気が休まらないのはよくないか」

なんともマフィアっぽくない言葉が漏れた。
男の日常は荒んでこそいるが、まだ子供の縄張り争いの延長だ。
夜は健やかに眠るし毒見を必要としたこともない。
そんな状態から比較すると、貴方は警戒心を立派に備えていていかにもらしい風に見えたのだろう。

何度か押すと「あがが」と壊れた機械のような音を発した。
口元にはしっかり笑みが浮かんでいるので、遊んでいるのだろう。遊ばれているのかもしれないが。

「色々置こうと思ったんですけど、なんだか決まらなくて」

「この部屋借りるのもアレさんたちに助けてもらってますから。
 ……一人で寝ると寂しいんですよね、これ」

明らかに一介の子どもが一人で借りられる部屋ではないだろう。
いつかは引っ越して自活できる程度の手狭な部屋に……と思わなくもないが、そうするには買ってもらったものを捨てる必要がある。それは嫌なため、保留しているのだとか。

ベッドに寄ってぼふ、とマットレスを叩く。
そのままごろりと転がっても、まだスペースが余る。
(-479) 2023/09/19(Tue) 22:30:09

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

「大事なことじゃないですか?
 せっかく綺麗な髪ですから、切ること無いといいですね」

無鉄砲に無計画に行くよりもよっぽどいい。
特にこんな仕事をしているのだから多少心配性な方が周囲も気を揉まずに済む。
勝手に周囲をうろちょろする奴は除くとして。

じゃれあいつつしっかりと磨いた歯を水で流し、鏡で確認して。
寝室に行くまでの間に予定されていた反撃は撫でられたことにより急遽取りやめとなった。

「ね、広いでしょう。
 あーひとりでねるのはさみしいなー」

あからさまな棒読みだ。
ソファベッドがあると言っていたのはどこへやら。部屋に来てからの貴方の様子からして、断られないだろうと踏んで甘えているのだろう。
勿論今からでもそれを言い出せば、同じ部屋にいるからいいかとけろっとした顔をするのだろう。
(-549) 2023/09/20(Wed) 6:57:51

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「ああ、よかった。
 ……内緒にしておきます。俺は何も聞いてません」

何か企んでいたらすぐに露見する距離だからだろうか。
それとも俺はそんなにわかりやすいんだろうか……
そんなことはありえないと信頼されているのなら、それが一番嬉しい。

真実は得た人間がどういう切り取り方をするかによって形を変える。
男がそれを得た時に決めることだろう。


「……お疲れでしょうから。お大事にしてください。
 それと……相談、ではないんですが」

一人の女性の顔が思い浮かんだ。
何かと優しくしてくれる人で、ここ数日は忙しさもありあまり言葉を交わせていない。
昨日の食事会での様子を見るに貴方とは親密そうであったから、一言くらいはお願いしてもバチは当たらないだろうか。

「フィオレさんに。
 『ちゃんとご飯食べて、寝て、元気でいてください』と。
 ……会うことがあれば、お願いできますか?」

連絡先を受け取って、そんなことをぽつり。
明日には通じないということはどこかに身を隠すのかもしれない。
少なくとも、貴方が無事でいてくれるなら良いと思った。
(-569) 2023/09/20(Wed) 10:39:18

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

こくこくと頷いてから、頰を掻く。

「心配している……と言うと、心を痛めてしまうかなと。
 こういう時にどう言えばいいか、分からなくて」

彼女は優しくて顔が広いから、気にかける人は沢山いるだろう。
それでもやっぱり心配で、何か言葉をかけたくなってしまう。

「はい。また会ったら俺からも伝えます。
 ……ありがとうございます」

さまざまな苦難は絶えず襲い来る。

友人とも仲間とも言い難い関係のことを、未だなんと呼んでいいのか測りかねている。
失ってから名前をつけるのでは遅すぎるから、声が届く間にまた会いに行こう。

「借りなくて済むよう頑張りますよ。
 また、いろいろ教えてくださいね」

その甘さを優しさと捉え、勝手に感謝を送っている。
そうして去り行く貴方の背を見送った。
(-597) 2023/09/20(Wed) 15:21:01

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ

それはいつのことだったか。
夕方かもしれないし、夜かもしれない。
貴方の端末に届いたメッセージ。

『明日 アレさんに会いに行こうと思ってます
 面会をさせてもらえるみたいなので』

『これ 大人しくしてるうちに入りますかね』
(-610) 2023/09/20(Wed) 17:28:18

【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペ


『はい ちゃんと伝えます
 面会終わればまた連絡しますね』
(-638) 2023/09/20(Wed) 19:45:50

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

この子どもは単純なもので、言ってはいけないことに口をつぐむ知恵はあっても、きれいだと思ったものにはきれいだと言ってしまう癖があるようだった。
それも全て本人の独断による基準である。

「やった。それはもとより覚悟の上ですから!」

寝転がったまま話している。行儀が悪いが、それを指摘する人間はここにはいない。

「ロメオさんがよかったんですよ。
 ……ちょびっと心配したのもありますけど。
 あのままちゃんと寝てくださいねって言って帰っても、
 なんだかそのまましっかり寝てくれなさそうだし」

俺は寂しがりやで心配性だから、こんなとこまで来てもらっちゃいましたけど。
かわいこちゃんと寝てもいいしかっこいいさんと寝てもいい。
そう思いませんか?
あ、逆に俺がかわいこちゃんとして……やっぱなしで。

そんなことを宣いながら弾んだ。ぼよよよん。
(-639) 2023/09/20(Wed) 20:00:47

【秘】 門を潜り ダヴィード → 渡りに船 ロメオ

ぎゅうぎゅうに体が重なり合うほどではないが、普段よりはよほど近い距離。
いつもの自分の部屋に見慣れない人がいる高揚感。

「そうですよ、反省してください。
 また泊まってくださいってねだられるかもしれませんよ?」

それは貴方への心配からかもしれないし、寂しがりやのわがままかもしれない。
かわいこちゃんはなしって言ったのに〜、と情けない声が漏れた。

「うんうん、何回でも言いますよ。
 ロメオさんがいい、いてくれてよかった。
 来てくれてありがとうございます〜……」

くぁ、とあくびをひとつ。
横になっていたら眠くなる、単純な仕組みだ。
(-650) 2023/09/20(Wed) 20:40:51