人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 Chiavica テオドロ → マスター エリカ

/*
特に使用歴はありませんでした!(証拠を音水GMの方に送れます)
薬に関しては好きに使わせていただきます!!!!ありがとうございます!!!!!
運営お疲れ様です、お体には気を付けてくださいね。
(-17) 2023/09/17(Sun) 22:32:22

【神】 Chiavica テオドロ


「……これは……」

(思っていたより……動きが早すぎる)

ハッキリ言って。この場にマフィアと関わりを持っていない人間の方が少ないだろう。知っていた、これは気に食わない者を牢に入れる理由に過ぎない≠フだと。

だから甘く見ていた。ただの威圧行為と思っていたが、ここまで指向性を持った害意だったとは。

「……そう、だな」

自分は仮にも警部補。現場の責任者だ。
針に糸を通すような作業にはなるが、口利きだってできないことはないだろう。ただ──

(──それには、もう遅いか)

なんとなく、肌で理解している。
今の警察署で不都合な人間は誰か。下手な動きを見せれば直ぐに毒牙が喉元にやってくる。無力を、実感している。

#朝礼_警察署
(G12) 2023/09/17(Sun) 22:56:25

【秘】 Chiavica テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「あんたにくれてやる時間はそう多くないですが。
 まあ……話位は聞いてやりますよ」

返す言葉はいつも通り威勢のいい物であったが、
声色はどことなく平坦で、柔らかいものだった。

流石の男も普段通りではいられない、という様子で。
(-36) 2023/09/17(Sun) 23:25:39

【妖】 Chiavica テオドロ

『はい』
『戻ったら開けます』『連絡もその時に』

しばし遅れて、簡潔な返信で伝えるべきことだけを伝える。

『寝るところはないんでソファで寝てください』

特記事項も忘れずに。
($1) 2023/09/17(Sun) 23:39:30

【秘】 Chiavica テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「あんたならどうしますか」
「なんて」

「聞かれたって困るよな、ニコ」

素のところから出た言葉に、
自分でも思わず困りながら笑って、嘆息する。

「下手に動くのは難しい、でしょうね。
 ……けれど何もしないというのは選べない。

 無駄と分かっていても告発に出るか。あるいは交渉して部下位は見逃してもらえるように頼みたいですね」
(-68) 2023/09/18(Mon) 0:16:54

【秘】 Chiavica テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「無茶だとしても、俺は。
 今更後に引き返せないことくらいは分かってる」

自分にはもう時間が残されていないことくらい。
署内で悪目立ちしている側の人間であるから。

なんとかできる手筈は本当にあったのだが、
言う通り、今はもう遅いのだ。

「……だから、その算段はそっちに任せるよ。
 この身柄が囮にでもなれたら……それでいいから。

 間違ってもあんたやアリー。或いはこんな俺を支えようとする物好きどもが捕まるようなことがあっちゃいけないんです。その為なら、身一つなんか惜しくはない」

「俺を役立たずで終わらせてくれるな……ニコ」
(-99) 2023/09/18(Mon) 1:00:36

【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ

「あんたよりかはね、ルチアーノ」

棘のない、緩い口角の上げ方からして、
こちらとしてもやはりそれなりに悪くは思っていないようで。

「……気持ちは分かる。
 俺もこんなで誰かを男らしく背負っていられる気がしないんで。

 三ヶ月と最初から期限を提示するのは、
 ある意味で誠実なんだと思いますよ。女泣かせには違いないでしょうが」

それだって、自分とはまた別の割り切り方だ。
咎められることは何もない。此れと彼れに線引きをすることに、何の謂れがある。そんな共感が滲むような物言いだった。

「嫌な男なのはお互い様です。
 おそらくはそれくらいが丁度いい。俺たちなら、が付くが。
 ……あんたに対してとは言わないけど、別に俺だって隠し事の一つや二つありはするんですけどね?」

敢えて突き放すような言葉は吐く。
それでも懐には入れている。選ぶ言葉はそれが滲んで。
友達が少ないものだから、だからこそ法よりも遊びの約束を優先したのだと感じた。
(-182) 2023/09/18(Mon) 15:15:13

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「俺だって誰かに感謝されたいわけじゃない!」

「……俺はあんたとは違う。
 託せる相手なんか持ち合わせちゃいない。
 誰にも。この抱えた荷物を預ける気はない!」

守るべき相手も。遠い背中も。
この重荷を分けるには少し、まだ、心を開くには足りない。

「ずっと……自分は、価値のある人間になりたくて、
 そのために動いていたんだ……
 それを今更、他人を見ることなんか、それこそ俺は」

「あんたに任せていたかったんだよ、ニコ」
「俺には到底できそうもなかったから……」

誰の思惑が絡んでいようと、自分の身が危険に晒されいようと、
己はただ、兄貴分の背中を追いかけていた。
威勢も薄れて、ただ弱音を。底に在った劣等感を浚う。

「……俺だけが……
 自分も他人も、最終的には……
 どうでもいいんだと、思っていたのかもな」
(-185) 2023/09/18(Mon) 15:50:18

【秘】 徒花 テオドロ → 路地の花 フィオレ


「……その懸念は恐らく、合ってるでしょうね。俺にとっては猶更、身の振り方には気を付けなくてはならないんです」

本当に、誰が敵か分かったものではないから。
この女は少なくても敵ではないのだろう。岐路に立たされたとき、必ずこちらの味方になるわけでもないとして。

「あのですね。それこそ現行法に照らしてとっ捕まえますよ。
 やはりあんたは女の中でもよりろくでもない女です。

 精々早々に枯れてしまわないようにしてください。
 世話をし損ねたと知れたら……廃るでしょう、花好きが」

実に忌々し気に軽口を叩いて。
そんな調子で一度帰路に着くのだろう。
上機嫌な相手とは反比例して機嫌が悪くなる。お茶をするときの男はいつだってそうだった。つまりは……いつも通りでいた。今は。
(-188) 2023/09/18(Mon) 15:59:46

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ

「はは。その言葉、
 絶対に大っぴらには言わないでくださいね」

マフィアに頼るだとか、この状況下でよく口走ろうと思えるな。
本当にいっそ大物なんじゃないのか。

「あの時と違うことがあるとするなら……
 ひとつは、狙われてるのは俺たちだけじゃないこと。
 もうひとつは──うん、死ぬわけではないということだ」

その前提があるなら、厄介ではあるが多少なりとも閉塞感は薄れる。
生きた心地がしない、とまではいかないものだ。

「人間、そうそう簡単に変わるわけがない。
 ここで俺がどうにかできる……と言えたらよかったんだが」
「まあ無理だな」

見かけの上では変わったことは多いはずなのに。
根底ではなんら変われていない。
一人で笑っている相手には訝し気な目を向けつつ。

「……窮屈だな、警察は……」
(-194) 2023/09/18(Mon) 16:44:29

【妖】 徒花 テオドロ

『開けました』

『どうぞお気をつけて』
『今のうちに罠でも仕掛けておきましょうか』

冗句を交えて、もういちど連絡を一つ。
あとはなるようになればいい。
($3) 2023/09/18(Mon) 16:47:01

【妖】 徒花 テオドロ

『仕掛けた人間を先に行かせるとは』
『策に溺れる策士はどちらになるでしょうね』

『いますよ。しばらくは』
($6) 2023/09/18(Mon) 18:06:25

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「……聞けるなら、是非」
「満足できる理由があるんだろうな」

さんざん喚き散らした後だから、
どこか罰が悪そうに声を潜めて返す。
どことなく拗ねた子供のような仕草であった。

「知りたいと……思ってたから。
 あんたなら、俺よりずっといい警察になれるのに」

燻った感情に整理がついていないからか、
漏れる言葉はどうしても卑屈な物ばかりだ。
(-225) 2023/09/18(Mon) 21:12:04

【置】 徒花 テオドロ


気づきたくなかった、ずっと、気づきたくはなかった。
自分が羨むような、より優れた人間がいることを。
自分なんかを疎むような劣った人間がいることを。

凡庸を受け入れられればよかったがそれはプライドが許さない。かといえヒーロー足り得ない自覚は残酷にも刻み付けられている。

ひとつ。誰も懐に入れぬよう、幾つもの棘を背負った。
ふたつ。向いてるからと警察を選び、公務の為の鎧を纏った。
みっつ。本心を悟られないように、嫌味な笑顔の仮面をした。

本当は、結果的に周りに嘘をつき続けている。
俺はこんな人間ではない。ただ背伸びが上手いだけの、
部分的に、周りに比べて秀でた、秀でてしまっただけの男だ。

光を放つかのような、己の志を持つ者が羨ましかった。
その近くにいれば、眩さを保つように図ってやれれば、自分もまた照らされて、同じく輝かしい人間になると信じていた。

背中にはずっと──影が伸びていることからは、目を逸らし続けていた。

誰かを守れなかったときから。
誰かに自分の不出来を見せてしまったときから。
職に迷いを見出してしまった、そのときから。

自分に人々に誇れるような価値が無いことを畏れてしまった。
(L0) 2023/09/18(Mon) 21:43:58
公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00

【置】 徒花 テオドロ

その暗い部分は誰にだって見せたくはないのだ。
だから俺はもう二度と失敗してはならない。

もっと価値のある人間にならなくてはならない。

善良でも有能でもなんでもない俺が警察として胸を張って生きていくためには、こんな努力ではまったく足りないのだ。
その努力も見せる気にはならない。自分の足りない部分は、とてもじゃないが人には見せられない。

だからこの心の内を誰も覗かないように祈っている。
こじ開けられないように心の奥底にしまっておく。
この荷物を何かの気の迷いで預けてしまうことすらできないように。

変に救われてしまって、自分と向き合うことをやめてしまったら、いつか──一人で立てなくなってしまうじゃないか。

その時、真の意味で、自分の価値が一つもなくなってしまう気がして心の底から怖かった。
(L1) 2023/09/18(Mon) 21:46:15
公開: 2023/09/18(Mon) 22:00:00

【置】 徒花 テオドロ


警部補であるなら大抵の留置担当者よりも階級は上だ。多少無理は利く。
何かろくでもないことがあったらこの手で誰かを助けてやろうと、そうして漸く誰かの役に立てるのだと。

あの日見たマフィアのように誰かを助けられたら、
少しでもこの心の慰みになると、そう思っていたのに。

今の俺にはもう無理は働けない。
もう、理解しているつもりだ。此れだけ棘のある振る舞いをしておいて、誰かから反感を買っていないわけがない。

半端に人の心に敏く、分を弁えることを知ったせいで、
こういうとき無謀な行動に出る方法も忘れてしまった。

そうしてまた自分の首を絞めるのだ。
理由はもう分かっている。見栄えがどれだけよかろうと、
皆の為ですらない、自分の為に動いてきたから。
(L2) 2023/09/18(Mon) 21:48:27
公開: 2023/09/18(Mon) 22:10:00
テオドロは、「───じゃあ、今の自分には何ができる?」
(a7) 2023/09/18(Mon) 21:48:52

【置】 徒花 テオドロ

希望や夢は最初から持っているわけもない。
この身体にはまだ、ほんの少しだけの自由が残っている。

何かを成し遂げることは難しくても、
みっともなく足掻いてやることは、できるはずだ。

できるはずなんだよ、なあ。
(L3) 2023/09/18(Mon) 21:49:36
公開: 2023/09/18(Mon) 22:30:00

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ


「……そんなこと」

あなたにとっては、そんなことで片付く話ではなかったのかもしれない。理解ができる。自分だって守れなかったからここまで素直じゃない弟分になってしまったのだから。

大人しく撫でられる。
自分には言葉を選ぶ時間が必要だと思った。

「……結局、あんたは俺の考える先を行く。
 癪です。そういうところが本当に嫌い」

「でも……だから、憧れたんです。ニコ、あんたに」

嫌味ではなく、本心から暴言を吐いては、
そこに見た憧憬も、包み隠さず打ち明ける。

「思えば随分と……一人で、
 先走り過ぎていたような気がする」
(-238) 2023/09/18(Mon) 21:58:26

【妖】 徒花 テオドロ

『律儀ですね』
『空いてますよ』
『罠は玄関にはありません』

此方は終始、真面目に返してはいるものの、
どこか適当さが滲んている文章であった。

気を遣わなくてもいい、そう示しているようで。
($8) 2023/09/18(Mon) 22:17:49

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「そうです。あんたが悪かったんだ」
「……俺も。少しは……浅慮だったと認めてやりましょう」

素直になれない弟分の、最大限の譲歩。
唇を僅かに尖らせて子供のままな一面を見せて。

「それを今すぐに吞み込むことはできないけど。
 ニコロにはできなくて、俺にできることは確かにある。

 だから囮なんかとしてではなく、
 やれることをやるために。矢面に出てやろうと思う、んだが」

少しだけ歯切れが悪そうに、言葉を途切れさせる。
逡巡して、観念したようにしっかりと深呼吸をしてから。

「後で文句言わないでくださいね」
「俺は今、とてつもなくロクでもないことを考えています。
 きっとびっくりするでしょう。怒られたっていいですけど」

「もう誰にだって。ニコにだって俺を止めることはできない。
 背中を押したのは兄貴、あんただからな」

あなたが認めた自分の価値ってものを、
ちょっとは信じる気になった。それ故に晴れやかに笑う。

こんなろくでなしを制御できるのは自分しかいないのだから、
それだけでも。全てを諦めない価値くらいにはなるんだろう。
(-310) 2023/09/19(Tue) 7:04:33

【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ


「自ら友達を無くしにいくなんて。
 理解はできますが到底無益な行動だと思いますよ」

それは尊重と諦念を交えた言葉。
自分のことを調べつくしたならきっとあなたは失望するだろうという、後ろ向きでありつつ、己の感性に基づいてそれを許容するかのような。

「テオドロ・アストーリは見かけ以上に、
 どうしようもなく自分のことしか考えていない、
 まともに人付き合いが出来やしないひねくれ者です」

「後ついでに言えば、
 自撮りのしようもないくらい写真写りが本当に悪い」

おどけたようにほんの軽く指折り数えて、
それでいて真正面から丸裸にされることを受け止める気でいる。

「それでも安心できるような物好きだとしたら。
 癪なことに、俺はその時もあんたと酒を酌み交わしているんでしょうね」

そして、そんな未来は想像もしたくないと。
嫌味以上に挑発でもするかのように暗く笑う。

あんたのことはそれほど好きでもなんでもない。
裏切られる余地も、関係が崩れる憂慮すらも要らない。
建前を並べることしかできない、不器用な姿勢だった。
(-313) 2023/09/19(Tue) 7:23:20

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ

「あんただけでも別に良くはないってば」

文句を主張するべく、しっかりと言い咎める。
幼馴染に共通していることだが、どうして自分の危機となるとこうも鈍感になってしまうんだか。

続いた言葉に対しては、根拠のない言葉は吐きたくないが、
多少なり不安定な気持ちも汲んでやりたいと思ったために、
「死ぬよか可能性がありますよね」くらいは言ってやる。

「自覚があるならもっと改めるか、
 むしろ堂々とでもしていたらいいんですよ。

 アリーは選んで、警察自体には成れて、少なくともクビにはされていない。
 足を引っ張ろうとそれだけは胸を張っていい」

褒めてるんだか貶してるんだかよくわからない発言を並べて。
最後が苦言で終わってないあたりは、近況の事もあり、
どちらかといえば褒めている寄りではある。男はそう思っている。

「警察になったことを後悔することはない、
 だが、まあ、他にもっといい方法はないか考えてしまう」
「最終的には警察じゃない奴らだって別に窮屈には変わりない、という結論にも至る」

だから踏みとどまらないといけないんだろうな。
トルタを食べ進める手は、カロリーに飢えていたのかいつも以上にペースが早かった。
(-315) 2023/09/19(Tue) 7:31:06

【妖】 徒花 テオドロ

「賢明だと思いますよ。
 この状況下で一人でいて良いことはあまりない。
 共にいる相手が信用ならなければそうともいかないが」

お互いにそこまで腹を割って話せていないわけでもなかったはず。言外にはそう示して。

「大したものは出せませんが、
 迷惑にはならない程度に勝手に寛いでください」

何をするでもなくソファに座っていた男はさも何も気取ってないかのように。家の中は最低限の日用品が点々と置かれているだけで、どことなく殺風景であった。
($10) 2023/09/19(Tue) 16:38:29
テオドロは、くしゃみをした。噂でもされてますかね。
(a15) 2023/09/19(Tue) 17:43:30

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「じゃあ俺は謝りません」

だって、こちらは謝る理由がないのだから。
一度開き直れば後ろめたさは全部失って。

「とはいえ……こちとら、あんたの背中を見て育ってますから。
 やりようによっては学んでしまうかもしれませんね」

そうして軽い釘を刺しておく。
向かう道は一度離れていても、此方はやはり背を見せない。
何故なら兄貴分の背中を見てばかりいるものだから。
(-455) 2023/09/19(Tue) 21:02:04

【妖】 徒花 テオドロ

「置いたって俺の心を動かすものは、
 そうそうあるわけじゃないですから……」

「寝心地の良いベッド、
 座り心地の良いソファ、
 あとは多少の趣味さえあれば、それで」

大窓の外、バルコニーの方を見遣れば、
花壇と秋の花が幾つか覗いている。
それしかこの部屋の色どりに寄与していないのである。

「そっちは落ち着かなくて衝動買い、ですか?
 何となく納得しますね、あんたが女々しい真似してると」

ローテーブルへと視線を向ける。
拡げたければ拡げてやればいい。
($12) 2023/09/19(Tue) 22:17:26

【人】 徒花 テオドロ

>>8 ヴィンセンツィオ 0日目

「……それをやるのは俺でなくていい、と思ってしまいます。
 親しみのある警官や、人を頼りにする生き方は、
 なにも全ての者が行う必要なんて無いのだと……

 いや、分かっているんです。ある程度は荷を預けられる相手を持つこと、それを拒まない者がいることだって理解してないわけでない」

それすら無駄と切り捨てられるほど、己は冷酷でも愚昧でもない。結論は出ていて、対して論ずることも今の自分の中では終わっている。

「俺には向いていない」
「でも、だから……出来ないわけではなく、
 ただ時間がかかるというだけなのでしょうね」

故に必要以上に踏み込まれないことも相まって、
反発ではなく、なだらかな形の譲歩に落ち着いていた。

「……こちらが付き合うのは構いませんが……ああ」
「いえ、何でもありません。
 お気になさらず、結局は行き先が同じなんですから」

甘えることも大事。合わせた歩調と共にその一歩目を行く。

#街中
(27) 2023/09/20(Wed) 1:11:25

【置】 徒花 テオドロ


ようやくわかった。自分にしかできないことが。

あまりにも遠回りをし過ぎた。簡単なことだったんだ。
苦手な奴を突き放すべく嫌われ者を演じるなんて、
息をするように行い続けてはいたんだから。

この荷は誰にも預けない。預けられない。
けれど泥船に纏めて捨ててやるのは、
次善の択としてそう悪くないもののように思えた。

「万年筆かボールペンでしか受けつけない、か。
 全く、どこまでも非効率的な真似をさせてくれる」

俺が全部やるのが早いから。皆が幸せになるから。
そんな心の奥底を覆った本音寄りの建前はもういい。

自分の価値だって、誰かにはもう預けない。
俺はそうして漸く俺の持っている価値を肯定する。

「こんな物なら幾らでもくれてやりましょう。
 自棄でもなく、諦観でもなく、
 後の者に託すために、俺はその礎となる」

兄貴分でもない、幼馴染を守るものでもない。
遥か遠くに見た、三文芝居の立役者。

ただその幻影を目指して、
膨れ上がり、育ってしまった影が役に立てるなら。
(L5) 2023/09/20(Wed) 2:25:06
公開: 2023/09/20(Wed) 2:05:00
テオドロは、辞職願を書いた。
(a20) 2023/09/20(Wed) 2:25:33

【独】 徒花 テオドロ

さて、これを兄貴分のせいにするか、
どこぞの厄介な食虫花のせいにしてやるか。

否、第一はこんな道理の通らない法を通した奴らからだろう。
心からの嫌味を沢山ぶつけるために未来に想いを馳せる。

何もかも。今から楽しみだ。
(-531) 2023/09/20(Wed) 2:27:37

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ


誰に似たんだかと肩を竦めては半目を向ける。どちらかといえば自分よりか兄貴分の方に責任を押し付けたくなる。

「俺は嫌な男No.1の自負がありますが、
 それだって図々しく警察署にいますけどね。

 あいつも、俺も、当然のことをしたまでだが……
 感謝の言葉で足りないのであれば、
 当然のように受け取っていていいという訳です」

あからさまに機嫌がとれた様子を見て、
安いなあ、狙い通りだなあ、とぼんやり思い浮かべる、
その裏によかったという安堵をひっそり隠しつつ。

「見え過ぎちゃうから……そうか。
 ……そういうものか。俺に正義感なんか無いとはいえ、
 中途半端に知りすぎてしまうのは損なのかもな」

現状を打破できるのであればともかく、
そうでない時の至らない全ては毒にしかならないのだ。

「適材適所と思うならそれでいいんじゃないか。
 自分でも向いてると思っただけで大した理由はないですから。

 もっと辿ればこの目で信用できるものを確かめたい、とか、
 守る力を得たいとかあったが、警察である必要はなかった」

それこそ──別にマフィアとかでもよかった。
選ばなかったのは、そちらが向いていないと思っただけで。
(-545) 2023/09/20(Wed) 6:24:38

【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ


眉を顰める。決して鈍感な方ではない。今の答えが満足いくものかはともかく、何か琴線に触れたことくらいは察して、やはり物好きめと密かに心の内で詰る。

「裸の付き合いや同衾を通り越して、
 更に裸でいるところを撮られるとなると……
 法外な金額でも貰わないと割りに合いませんね」

それならそれでいい。
人に好かれる性質ではないと認識していれど、
肯定されることが嫌いなわけでもなかったから。

「愚痴というか、苦言をそっくりそのまま言ってやっても別に構わないんですが……」

「少なくとも、あんたが扱い慣れているであろう、
 女でも猫でもないことは確かだな。
 逃げも隠れもしないさ、俺はただ選んでここに居る」

最初から変わらない。その報いとして何をされようと後悔することだってきっとない。
どうせ今更逃げ切れるものでもないのだ、なるようになればいい。
(-555) 2023/09/20(Wed) 7:44:11