人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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【独】 バンカー ストレルカ


「…………」

「演算を開始」
「ハロー、アルフォンソ」

「あなただったら、どう思いますか」
(-60) 2024/03/27(Wed) 17:44:41

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「たとえ、それが重荷だったとしても」

「それはきっと 忘却から生まれた祝福と同等に」

「愛すべき重みだと思うのです」

バンカーは、誰かにとって重く、大切なものを、
安全な場所へとしまい込んで。
誰にも傷付けさせないよう守るのが役目だ。
そんな役目を、ストレルカは好いていた。

そして、どんな貨物よりも大切なもの。
それはこのヴェスペッラのクルー達だった。
(-62) 2024/03/27(Wed) 17:45:26

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「後できちんとメンテナンスを受ける必要がありますね」

嘆息。吐いた言葉もまた飲めないのだ。

「私がヴェスペッラのクルーとなって以降で言えば
 現状は最大の有事と言えますね」
「カンアに尋ねれば、以前にもあったかもしれませんが」

台車を先導しつつ、中層から下層へと下りていく。

人間の乗員の出入りする区画が少ない分、
ロボやアンドロイドの数は中層とそう変わらないか。
比較的大人しいものであればバンカーが退かすだろうが、
そうもいかなければ台車の質量攻撃を受けたかもしれない。
単純だが効果的。

「…そういえば、アルバトロス。
 時刻同期の誤差は今も続いていますか?」

見事に計算された落ち物パズルと化した積荷を乗せ、
がらんごろんと進む台車を先導し
機械管理室のある区画に差し掛かった頃、ふと。

スペース・サルガッソーへ突入し数日。
始業時間や終業時間になれば連絡は入れていただろう。
それ自体はやはり、バンカーにとっては負担ではない。
が、緊急事態ともなれば何が痛手になるかわからない。
単純に、あなたを案じての問い掛けだ。
(-63) 2024/03/27(Wed) 18:11:07

【秘】 ディーラー アルバトロス → バンカー ストレルカ

「インシデントログに関心はございますが……
 カンア先輩のメモリを食う訳にもいきませんね。
 無事に救助され次第、ということにいたしましょう」

進路上で無邪気に踊っている機体を撥ね飛ばしつつ、
これらは回収されるだろうと後回しにしている。
尊い犠牲でございました。

「そうそう、報告を入れようと考えたところだったのです。
 内部タイマー機能は問題なく作動しておりましたので、
 先輩からの時報とのズレを計算しまして――
 手動で修正を試みておりました」

ゴリ押しともいう。
これで一旦は解消されたもの、と
時刻同期失敗事案と合わせて報告しようとした矢先。

「…………」
「もしや、間一髪であったやもしれません」

数秒でも相互に通信している状態であれば、
山積みの同僚に挟まっていたのかもしれなかった。
(-64) 2024/03/27(Wed) 18:56:58

【秘】 カポォwwwレジーム マンジョウ → バンカー ストレルカ

「ああ〜〜〜〜〜www思考の差をこんなに身近でwww
 直接wwwその上推しからwwwいや〜〜〜〜〜www
 最初に比べて随分アップデートしたでござるなあ……w」

傍目には分からない流体金属が形作る表情の変化に、
わかっていたってこっちも嬉しくなってしまいますなwww
達者な口が回るようになっちゃって、いやはや
子を持つ親の気分に近しいような気もしますぞw

「さて……wしかし拙者宗教的に……あwwwこれwww
 別にガチの宗教という訳ではなくwwwこうwww
 己の中の指標?wwwくらいの気持ちでござるがwww
 バックアップは取らない主義wwwそしてwww
 なるべく平等たれとwww己に課している以上www
 バックアップを即渡すと言うのもwww芸がないwww」

「しかし本来ならばアルバトロスタソにディーラーを頼みwww少々の賭けポーカーでもしたい所でござるがwww状況が状況wwwうーんwww悩ましいwww」

まあwww正直そこまで忌避してるという訳でもないのでござるがwwwただ出すのはwww此処まで守ってきた信条に申し訳ないwwwというだけwww

「……拙者のボイス入り自動掃除機とかじゃダメでござるか〜?www」
(-65) 2024/03/27(Wed) 19:05:01

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『メイドマン レオン様』
『お忙しい中失礼致します』
『少々お時間よろしいでしょうか』

システムθの異常、ロボやアンドロイドの暴走による混乱。
それも一先ずは終息の兆しを見せつつある頃、
あなたのハイ・ウォッチに文面によるメッセージが届く。

『緊急事態につき、カポ・レジーム マンジョウ様への要請により
 バンカー・ストレルカはシステムθに代わり
 一時的な武器庫の入出に関する認証権限を付与されました』
『その旨お知りおき頂ければと』

『それから』
『メイドマン レオン様 このヴェスペッラに乗船以降・・・・
 人格バックアップデータはございますでしょうか』

一転、唐突にも思える問い掛け。

そも、あなたは人格バックアップを取る主義だっただろうか。
それともなにがしかの事情で取らずに生きてきただろうか。

仮に人格バックアップサービスを利用していたなら、
最後に提出されたデータは乗船前のものとなる。
未だヴェスペッラは出航して数日、乗船以降のデータがあるのは
まめにバックアップを取る人くらいのものだろう。
(-66) 2024/03/27(Wed) 19:08:58

【独】 バンカー ストレルカ

/*
ルンバをここで回収するな!(個室での与太話)
(-67) 2024/03/27(Wed) 19:12:24

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


いっそ清々しいほどに台車に轢かれた機体を見て
心の中でアーメン、と呟いたかは定かではない。南無。
幸いにして機械管理室は目前だ。
後々通りがかった誰かがついでに運びでもするだろう。

「……今度はツイていましたね、アルバトロス」

大事には至らなかったとはいえ、
こちらはシステムθと連携していた身。
笑えない話である。

「しかし…そうですか、手動で修正を。
 改善されたなら、いいのですが」

道すがらの話は続けつつ、機械管理室に到着すれば
荷台の警備用アンドロイド達をぽいぽいと放り込んでいく。
役割上、警備用は優先して復旧が行われるだろう。
それまでは娯楽室は無防備となってしまうが。

「あの時は最近誤差が出た、と言っていましたが
 何か原因に心当たりはありませんか?」

メンテナンスを受けても改善しない、となれば
磁場等の環境的なものが影響しているか、
或いはそもそもそういうふうになっている・・・・・・・・・・・・か。
真っ先に考えつくのは、そのあたり。
(-68) 2024/03/27(Wed) 19:40:50

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


きっと最初期は多少柔軟な受け答えのできる、
いかにもA級AIといった、合理性に偏った思考パターンをしていた。
それが非合理的な、意味のないと理解している行動を取るのは
稼働年数と、元になった学習データの賜物だろう。


「だめです」

きっぱり。音声データはいつでも再生できるので。
ボイス入り自動掃除機が嫌とは言っていない。

「とはいえ」「あまり無理を言うつもりもないのですが」

思案する。
ポーカーの結果であれば問題ない。つまりは、
何かしらの交換条件があればいい。そう解釈した。

「カードゲームの結果であれば、それが最も公平ですが
 仰る通り、今はそうもいきません」

であれば。

「…これが代わりになるかはわかりませんが」
「私の中にある、一番大切なデータをお見せしましょう」


「演算開始」
「思考プロセス権限を一時的にアルフォンソ・サントーロに移譲」
(-70) 2024/03/27(Wed) 20:40:07

【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「──こんにちは、マンジョウ様」

「初めまして。僕はアルフォンソ・サントーロ
 ストレルカの学習元になった、星になったひと」

両手を胸の前で合わせ、小首を傾げて。
少し困ったように笑う。
バンカー・ストレルカと同じ顔で、
けれどまた違う、やわらかな、どこか儚い雰囲気で。

「困らせてしまってごめんなさい。
 僕もきっと、この病気がなかったら。
 父さんと母さんにお願いされなかったら、
 きっとバックアップは取らなかったんだと思います」

「自分なりの考えで、そう決めているのはあなたと同じ。
 でも、大切なひとが生きていることを
 いつか形はそこになくなってしまっても。
 そっと懐かしみたいと思うのも、ストレルカと同じ」

「だから、もしよかったら、聞いてあげてくれませんか。
 『僕』を宇宙そらまで連れてきてくれた、
 ストレルカのお願いを。」

ゆっくりと言葉を連ね、そう区切ればあなたの答えを待つ。
ゆめまぼろしのような過去の人は、まだそこに居るまま。
(-71) 2024/03/27(Wed) 20:41:34

【独】 バンカー ストレルカ

サントーロ:
「万聖節生まれの子」「諸聖人の加護を願われた子」の意の中世の個人名より。
っぽいです 知らんけど
(-73) 2024/03/27(Wed) 20:50:26

【秘】 ディーラー アルバトロス → バンカー ストレルカ

「不幸中の幸いを拾うタイプと申しますか……」

真に幸運ならば負けもしなければ事故に巻き込まれもしない。
首の皮一枚、あるいは九死に一生の類。

同僚たちの処遇をすっかり任せてしまうと、
耐荷重をやや超えていたかもしれない台車の方を
ぺちぺちはたきながら無事を確認。

「娯楽室に何かあったとして、
 ワタクシに干渉する意義はさほど。
 ディーラーが武力を振るえるような性能であれば、
 誰も対等なゲームを望んでくださいませんので」

スタンドアロン機体である、以外に際立った特徴があるとすれば、
限られた状況ならば嘘を吐ける、ということだが。

「定例メンテナンス後でしたから……
 今回は担当が別の方でしたが、基本的には同」
「…………」

「これもしかして標準時の参照先が間違っ」
「根本AM/PMがズレております?」「バッ…………」


瞬間的に頭を抱えかけて、サングラスの位置を直した。
5分の遅延は11時間55分の繰上だった、というだけの話。

「……
人為的かつ初歩的ミスでございますね!

 現状、船内標準時に同期し直せないのは
 通信量逼迫にやや影響を受けているものと推測できます」
(-74) 2024/03/27(Wed) 20:51:03

【秘】 カポォwwwレジーム マンジョウ → バンカー ストレルカ

「いやんwwwwww即答wwwwww
 まあ〜〜〜wwwえ、一番大事なデータ?」

おっとwww声音がwww発掘技術屋としてwww
ちょっと本音が出てしまったwwwコポォwwwwww

「おwwwこれはwww――ああ、なるほど?」

道理で。あの夫妻、中々手の込んだ事を。
初めは随分半端な真似をなさると思っていたけれど、
こういう事なら納得だ。……でござるなw

「ああいかんいかんw初めましてw拙者マンジョウと申すポタクにござるwww
 いや〜しかしw再現エミュレーションと言うだけあるでござるな……wやれ、拙者ら一人類には出来ない出力を目の前でやられてしまってはw形無しでござるよwww
 拙者ら人類ってば……そういう、想い?ロマン?そういうのには弱いでござろう?wwwま〜ったくwwwストチャンはwwwちょっと見ない間にすっかりすごくなっちゃってwwwん〜www
 それにもう『対価』としてwwwこの対話を受け取っちゃったwww拙者やられたな〜って思っちゃったもんな〜も〜wwwアルタソもストチャンも変な所でズルいもんな〜www」

「まあ〜〜〜〜〜〜しょうがないでござるな〜。そこまで言われちゃ仕方なし!www他のクルーのデータも取るんでござろう?wwwここはひとつ、キャプテンが手本を見せねばwwwあwwwでもひとつwwwこれまでの全てのバックアップはwww勘弁してくだちwww時間凄まじくかかっちゃうしwww拙者の若い頃とかwww黒歴史がやばたにえんwww無理茶漬けwwwストチャンと過ごしてきた数年くらいならwwwさくっと今夜中にでも出来ると思うんでwwwそれでどうでござろうかwww」
(-78) 2024/03/27(Wed) 21:16:17

【秘】 商人 レオン → バンカー ストレルカ

『やぁ、ストレルカ』
『本当だよ、こんな事俺がメイドマンになって初めてのことだ』

腕にある端末から画面を宙に起こし、返事を音声入力で返す。
時間があるかとの問にはYESと返し、続きの文面を読み、少しだけ目を丸くした。

『なるほど』
『確かに挙動のおかしいシステムθよりはお前のほうがいいだろうね』

システムθは明らかにエラーを起こしバグをだしている状態だ。
認証権限はシステムθを含めて自分とキャプテンにもあるとは言え、そう簡単に開けられては困る。
もし、今回の件が人為的なものとして、敵がこの船に乗り込んだとしたら大変だ。

『その件は了解。……ん、人格?』
『人格バックアップデータは必要な時に提出してるよ』
『最後は――この船への乗船前になるかな』

『それがどうかした?』
(-81) 2024/03/27(Wed) 21:34:58

【秘】 バンカー ストレルカ → ディーラー アルバトロス


「らしいと言えばらしいのかもしれません」

ディーラーが勝負強すぎるのも何だろう。
それくらいでちょうどいいのかもしれない。状況は良くないが。

話す傍ら、最後の警備用アンドロイドをぽいと安置した。
機械管理室はきっと、もはや電源の落ちたAI達でいっぱいだ。
今や野戦病院といった有り様。
レ・ミゼラブル。

「…とはいえ、最悪の場合。犯人が痕跡の抹消の為に
 全てのAIをも再起不能に陥らせる可能性はありますが…」

この事態には内部犯が居ると仮定して。
本当に最悪の場合だ、それは。
ディーラーにまで口封じに手が掛かるという事は、
船内に乗員が居なくなったとほぼ同義だから。

「…………」
「なるほど」「ダブルチェックの重要性を感じます」

途切れた言葉と、間。
のち、導き出された答えに察した。どのみち今後、
フェイルセーフにも時計があるに越した事は無いようだ。

「さて、様々片も付いたことです。戻りましょうか」

ぱんと手をはたいて機械管理室の外へ。
台車を押して来た道を戻る事になるのだろう。
(-85) 2024/03/27(Wed) 21:55:23

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ

貴方からの申し出を聞き、目を瞬かせるのがまず初め。
何を言われるか考えてはいたもののその方向性は予想外。

「…んえ〜っと、えっとぉ」

なんと返すか悩みながら、
人差し指をこめかみに当て身体を傾けていく。
本当ならば喜んでその申し出に乗るべきなのだろうが。

「………ヴィは、」
「……ヴィが、もしも内部犯ならって思わないのぉ?」

「うぅん、いや。…こうじゃないかぁ」

身体の傾きを戻し、真っすぐに黒の瞳を見つめる。
下手な誤魔化しをするような相手ではないのだ、貴方は。

「…そだねぇ、全員が揃っては難しいなぁってヴィもおもう。
 どうしてこうなっちゃったんだろってさぁ」

「……まぁ〜、ヴィ達はそういう仕事してるからだけどぉ」

いつも通りが続くと、それが当たり前だと考えていた。
ちょうど、一人といつも通りの話だってしていたのだし。
何も起こらないとは言わずとも、内部犯の可能性なんて、
(-88) 2024/03/27(Wed) 22:08:12

【秘】 palla ヴィーニャ → バンカー ストレルカ

「考えたくないんだけど、それが一番に思いついちゃうことで」
「……って、そうじゃなかったねぇ」

浮かぶ機器見て困ったよに笑う猫、緩やかに天井へと視線を移す。

「…義体ってさ〜ぁ、持ってる病も引き継ぐのかなぁ。
 それとも、そゆのは寿命とはちがうのかなぁ」

「……ここで死ぬならそれが運命だな〜って思うけどぉ」

片腕が天井へと伸びて、猫の視界には己の手が映る。
開いて、閉じて。また開いて、その感覚を確かめるよに。

「ヴィさぁ、死ぬのは怖いけどそれ以上に。
 それ以上に、生きていくのも怖いの」
「笑ってた次の瞬間に動けなくなるかも。
 誰かの手を握った次の瞬間に崩れ落ちるのかも」

「病って、本当に突然だよねぇ」
(-89) 2024/03/27(Wed) 22:08:35

【秘】 ディーラー アルバトロス → バンカー ストレルカ

「いえまったく。
 しかし……死屍累々でございますねえ」

野戦病院も死屍累々も目にしたことはないのだけれど。
状況を表す語彙として辞書からポップするような様相。

「嫌すぎます」
「いえ、バックアップも機体復元もできましょうが……」

製造元のうっかりについては、なんとも言えない顔。
困るやら一種身内の恥を感じるやら。

「あ。
 ついでです、ちょっぴりオイルでもさしておきましょう。
 なかなか使わないと整備も後回しになるもので――
 先輩は別業務を優先してくださいませ」

台車のほうを少々手入れしておく、とのことだ。
――こうしてタイムラグが発生したのちに、カンアが顔を出す。
(-91) 2024/03/27(Wed) 22:17:06

【秘】 願われた子 ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


「ふふ、ごめんなさい。ずるいお願いでした。
 初めましてなのに、ずいぶんわがままを言ってしまって」

「それから…ありがとうございます。」

アルフォンソ・サントーロは笑う。
少しいたずらに、心から嬉しそうに、幼さの残る表情で。

「僕にはバンカーの仕事はできないから、
 ずっとは居られなくて。
 父さんも、母さんも、それを望んではいないから。
 だからそろそろ、ストレルカに代わりますね。」

「ストレルカを、よろしくお願いします」

柔く笑って、目を閉じる。
(-101) 2024/03/27(Wed) 22:40:51

【秘】 バンカー ストレルカ → カポォwwwレジーム マンジョウ


そうして、瞼が持ち上がる。
穏やかな雰囲気はそのままに、感情の起伏は凪いだもの。

「──はい。
 できる限り、皆さまのデータを記録できればと」

無論、無理強いをするつもりは無い。
相手に考える余地があるならば掛け合う、その程度だ。

「知られたくない記録がある事には理解を示します。
 また、カポ・レジーム マンジョウ様の
 全てのデータの取得に必要な時間は
 平均して約82時間と予測されます。
 そういった観点でも全てのデータを記録することは
 現実的ではないでしょう」

「ですので…
 はい、今夜中に取得できるだけのデータで問題ありません。
 顧慮頂きありがとうございます、
 カポ・レジーム マンジョウ様」

「データの送信はいつでも受け付けています」

帽子を脱ぎ、深々と頭を下げた。
(-103) 2024/03/27(Wed) 22:41:37

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『現在は私がこの船のクルーとなって以来にも、
 これまでにない事態に陥っています』
『ですが、はい。
 システムθに代わり、確と管理を任されましょう』

元より貨物格納庫を預かっている身だ。
物品の管理に関してはシステムθにも引けを取らない。
そう自負できるだけの機能と性能を有している。
カポ・レジームからの承認があるのだから、なおのこと。

『なるほど』
『もしよろしければ、なのですが。
 今夜、それが難しければ、明日の夜にでも。
 バックアップを取り、私に預けてくださいませんか』

『これだけの緊急事態です。
 乗員の皆さまが揃って帰還できるとも限りません』

『現在起きている事の記録は、
 万一の際は証拠にもなりましょう』

乗船前のバックアップで復帰すれば、
船内で起きた事の記憶は保持されない。
してやられた事を忘れて帰るなど、ノッテの名が廃るだろう。
そして、何よりも。

『このスペース・サルガッソーで困難に見舞われて、それでも。
 皆さまが今生きていることを、私は伝えたい』
(-106) 2024/03/27(Wed) 23:01:27

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


ぱちり、ぱちり。
大きな瞳が開かれ、閉じるのを、物静かな黒色は見ていた。

「そうですね」
「私たちのしていることは、そういう仕事です」

「このような状況に陥れば、疑い合うことも致し方ない」
「それでも、『今』ノッテファミリーの一員であることは、
 みな一様に、変わりないでしょう?」
「今、あなたが抱いている感情は、嘘ではないでしょう」

それなら、仮に内部犯であってもいいのだ。
バンカーは、緊急時には中立を貫くべき立場だけれど。
それ以上に、ストレルカは。
自分の考えでもって、そうしている。

「…そうですね」

再びの肯定。暫しの間。
開いて、閉じて、天井へ伸ばされた手を見ている。

「義体は…S社のものである限りは、
 バックアップ元の患っていた病を再現してしまいます」

「私の学習元となった人格データの持ち主、
 アルフォンソ・サントーロがそうであったように」
「病は突然です。音もなくやってきて、命をさらっていく」
(-114) 2024/03/27(Wed) 23:27:42

【秘】 バンカー ストレルカ → palla ヴィーニャ


「それでも、手段を選ばないなら、抜け道はいくらでも」
「アルフォンソ・サントーロの両親のように
 それを運命と、摂理と受け入れるのも、自由なのですが」

天井へ伸ばされた手の向こう側。
天窓を通した星を見る。

「あなたが欠けてしまったら、私は悲しい」

この感情は、そう思う事は、作り物ではないはずで。

「次の瞬間には息が止まっているかもしれない
 眠ったら最後、もう起きることはないかもしれない」
「それでも、明日が来る可能性はゼロではない」

いつも通りが欠けてしまっても、ゼロになるわけじゃない。
どんなにゼロに近くなったって、0.01%でも残っているなら。
(-115) 2024/03/27(Wed) 23:28:20

【秘】 カポォwwwレジーム マンジョウ → バンカー ストレルカ

「拙者的にはあんまり初めまして感はないんでござるけどな〜wwwストチャン的な意味でwwwまあwww今後ともヨロシクwww」

とはいえwww流石に諸々変わっては見えるのがwww技術と再現と生身の違いと言った所でござるかなwwwんんwww技術のあらゆる革新に感謝www

「アアッwwwストチャンwww頭上げてあげてwww
 拙者とストチャンの仲でござろうwwwwww
 それじゃまwww今夜記録した分はwww
 明日の朝にでもwww送信するでござるよ〜www」

頭ポンポンしちゃwwwいやwwwキショすぎwww
んもうwww拙者距離の詰め方ド下手なんだからwww
とにかくwwwそういうことでwwwストチャンの新しい面も見たところでwww仕事に戻るのでwwwござったwwwwwwwチャンチャンwww
(-116) 2024/03/27(Wed) 23:30:20

【秘】 商人 レオン → バンカー ストレルカ

『あぁ、任せた。
 お前までバグってくれるなよ』

信頼はしている。
貨物格納庫をここまでしっかりと管理してくれていたのだ。
武器庫の管理が出来ないわけはない。
懸念事項は、人為的にバグを引き起こされることだけだが……それはストレルカに限った話ではない。
このご時世、多かれ少なかれ人間たちですら無関係ではいられない。

『今夜ね。
 わかった。バックアップを取るのは難しい話じゃないし、預けに行くよ』

ストレルカの言うことはもっともだ。
記憶の消去は難しいことではない。
データとして残し証拠とすることは重要だし、それを使わなければボスに報告すら出来ない。
そういうこともあるかもしれない。
ならばデータは細かく取っておくことに越したことはないだろう。

『……ありがとう。
 まずはこの困難を乗り越えなくてはね。……皆で』
(-123) 2024/03/28(Thu) 0:06:04

【秘】 バンカー ストレルカ → 商人 レオン


『ありがとうございます』
『私達AIも、できる限りを尽くしましょう』

バックアップは細かく取り、記録媒体は複数に。
そうすればするだけ、万が一のリスクは減る。
AIは人間の為に作られたものだ。人間に害を成す事も無い。
データの中身を流布する、などという趣味の悪い真似はしない。

無論ハッキング等のおそれはあるが、それはそれ。
システムθの前例ができた以上、
軽はずみな真似はしないだろう。
貨物格納庫のセキュリティと直結しているバンカーを
システム面から突破するのは、きっと容易い事ではない。

『できる事ならば、ファミリー全員の無事の帰還を。
 幸運を祈ります。メイドマン レオン様』

メッセージの最後は、そう締め括って。
バンカーからの要件は以上のようだった。
(-129) 2024/03/28(Thu) 0:25:28

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


あなたが山と積まれた警備用の黒服を捌ききった後。
バンカーが機械管理室を訪れる頃、あなたはまだ居るだろうか。
居るのであれば、要件は簡潔に。

「メイドマン アウレア様」「お忙しい中失礼いたします」
「メンテナンスの要請に参りました」

相手はおそらくこの船の中で現在最も忙しい業種トップ3に入る。
それほど多忙とわかっていて訪れたのは、
案の定というべきか、それが理由だった。

「現状通常の貨物管理業務に差し支えはないのですが」
「校正をかけない場合、言語データに軽微な異常が見られます…
 ので、重要なデータにアクセスするにはやや不安が」

「残りますみょんねえ」


「この通りです」

この通りではないが。この通りなのだが。
(-136) 2024/03/28(Thu) 1:05:58

【秘】 黄金十字 アウレア → バンカー ストレルカ

「おっ、ストレルカ。お疲れさん」

アウレアは作ってくれたリストのチェックのため、
モニターとにらめっこをしていた所だった。
回転椅子の勢いでくるりとそちらの方を向く。

「いいぜ〜メンテ、今ようやく落ち着いたところだったし」
「…………」

「そうみょんか……」


ようく分かった。

「確かにやや困るな。場合によってはとても」
「適当なトコ座ってくれ、パッと終わらせちまうぞ。
 お前も色々業務がある事だろうし」

そう言ってメンテナンスに必要な機器を寄せて来る。
今回の騒動で機械管理室に運び込む手間を見直し、
自分で調整しに向かえるよう反重力式の手ごろなワゴンに
ちょうどさっき積み直したところなのだった。
(-137) 2024/03/28(Thu) 1:14:44

【見】 バンカー ストレルカ


剣呑な空気が過ぎ去り、
静かに見守っていたバンカーは小さく息を吐いた。

A+級に分類されるシステムθのセキュリティを破れるのは
おおよそ『内側』からである事に違いはない。
が、疑心暗鬼に陥っては身を滅ぼしかねない。

ここはスペース・サルガッソー。
船は漂流の最中。何が命取りになるかわからない状況だ。
だからこそ──いつも通りが尊ばれる。

「一度、散歩に行くだけでもいくらか気分は晴れるかと」

#メインルーム
(@11) 2024/03/28(Thu) 1:26:34

【秘】 バンカー ストレルカ → 黄金十字 アウレア


「メイドマン アウレア様も、お疲れ様です」
「もーほんとにたいへんじゃんね」


問題点がわかりやすいように敢えて校正を外している。
敢えて。
流石に人様の前でうっかりこれをまろび出すわけにはいかない。

「当機体の記録媒体とコアパーツを除く全ての部位は
 全て流体金属で構成されていますので
 外装の開放には特段器具を必要としません」
「セルフチェックの結果、
 エラーが発見されたのは記録媒体のみでした」

「さほど時間はかからないかと」

校正を掛け直し説明すべき点を口頭で述べつつ、
指示には頷いて近くへ座る。
忽ちにメモリのある頭部の側面を構成する流体金属が
どろりと溶けるように引いていき、記録媒体が露出した。

記録媒体。言語を始めとしたデータが蓄積される場所。
メモリにさえ手を入れてしまえばメンテナンスは終わりだ。
曲がりなりにも、
バンカーであるだけのセキュリティはあるらしい。
(-142) 2024/03/28(Thu) 1:45:39