人狼物語 三日月国


258 【身内】冬融けて、春浅し

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視点:


【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉



 
[──そう出来るのが己であれば、どんなにか幸せだろう。]
(-29) 2024/04/29(Mon) 0:30:01

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[深く呼吸する。
寄せられた頬は温かく、視線が合わない事が救いでもあった。出来るだけ私情を挟まず、事実のみ伝える事を努めるように息を逃し、]


 ……あんたは、男と付き合った事は無いだろう?
 多様性が認められて来たからといって、好奇の視線を向けられない訳じゃない。

 俺は、高校の時に周囲にバレたんだ。
 面白がられたよ。初めて付き合った相手だったが、そのひとだって今如何しているか分からない。

 何より、もうずっと、……家族には会っていない。
 帰れない。
 父を失望させて、母を泣かせて、弟や妹に家業も押し付けてしまった。長男としての責任を、何ひとつ果たさないままだ……。


[過去を話す時が来るとしたら、せめてもっと理性的に伝える心算だった。儘ならない。瞼を落として、目許を押さえる。]


 田舎の小さな事業でさえ障りになったんだ。
 あんたの立場なら、尚更──……
 
(-30) 2024/04/29(Mon) 0:31:55

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[―――その先は言えなかった。
やがて目許から外した手で、そっと背を抱き返して撫でる。明るい方向へ話を落とし込めず、緩慢に顔を上げて誤魔化すように笑った。
笑えていたら良い。
]


 誰の期待にも応えられないなら、線引きしていた方が楽だったんだが。……あんたの前では、上手く出来なかったな。

 あんまり良い男だったから、気付いたら惚れてた。
 
(-31) 2024/04/29(Mon) 0:33:03

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ……… 好きだ、冬莉。
 あんたを幸せにしたい。幸せに、なって欲しい。


 だが俺は鍵を受け取ってしまったら、
  
いつか俺が障害になったとしても、


 きっともう、あんたを手離せない。 
[だから、*]
(-32) 2024/04/29(Mon) 0:34:00

【独】 葛切 幸春

/*
弱った状態でのターン経過が申し訳ない気持ちと、冬莉のひとの手腕に感服する気持ちが綯い交ぜになる。[胸を押さえた。]


そして俺は集中し過ぎて独り言が飛ぶ。

掬い方が凄くないか、凄いな……。
(-33) 2024/04/29(Mon) 0:38:18

【独】 葛切 幸春

/*
>>37
紙袋抱き締めてるの可愛いな??

男前と可愛さのギャップがとても愛い。
(-34) 2024/04/29(Mon) 0:40:47

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[取り留めの無い吐露は、出口を欠いた迷路に似る。
付き合って楽しい訳が無い、のに、その渦中においても彼の体温と言葉は真摯だった。

―――目の奥が熱くなる。
耐えた心算になっていた涙の発露を、相手の指に知って眉宇が歪んだ。弱音は彼と出逢ったあの夜に置いて来た筈だった。にも拘わらず容易く振れる己の軸を恥じる他無い。
その上で、共に立ち止まり・振り返ってくれる存在を、稀有に思う。]


 ………礼を言うのは、俺の方だろう?


[笑みが更に不格好になったのは見逃して欲しかった。]
(-41) 2024/04/29(Mon) 16:43:18

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[―――
俺等の関係がバレたら 、

一寸身が強張る。息を詰めて、それから、]


 は?


[続きを暫し固まって聞いた。

否、そんな未来を選ばせる訳にはいかない。
長い時間辛酸を舐めて耐え抜いた彼の軌跡を、築かれた“今”を、決して捨てさせてはならない。

そう訴える理性が在りながら、然れど何処か許しを得たような心地になるのは──屹度。眼前の彼が余りにも自然な促しで、己を含めた二人歩む為の選択肢を広げてくれるからだった。]


 ……… ふ、


[肩が揺れる。思わず破顔して、押し出されるように漏れる笑みを手で押さえた。]


 はは、そんなの、
  
[あんたが居るなら、何処にだって。]


 ……あんたには、敵わないな。
 
(-42) 2024/04/29(Mon) 16:46:50

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[唇が離れる前に一度甘噛んで。そうして間近の――眼鏡越しに覗いた彼の双眸は、きっとあの犬を見付けた己と似た色をしていた。]


 ……、思い出す事なんてそう無いんだ。
 付き合ったというより、あれは、男同士の付き合い方を教わった程度で。


[元恋人の話など配慮を欠いた行いだったと遅れて認識し、付け足す言葉が偽りに聞こえない事を願う。実際未練は何も無い。高校生の己と違って、OBだった相手の方がその後に支障が出てはいないかと危惧する位だ。
これ以上他者の話で相手の気持ちを乱す事は憚られて、代わりに絡めた指へ込める力を深める。だが、]


 ………あんたも、嫉妬するんだな。


[可愛い。場違いに、溢れた言葉を飲み込み損ねた。
彼の鷹揚さを人として尊敬さえしながら、一方で、数少ない狭量さを嬉しく思う等性質が悪いと自嘲する。それでも、傾けられる情が愛惜しかった。]
(-43) 2024/04/29(Mon) 16:53:34

【人】 葛切 幸春



 ───…冬莉 、
(41) 2024/04/29(Mon) 16:54:04

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


 ……あんたの全部、俺にくれるか。
   俺もあんたを、一人にしないから。


[あの夜の言葉をなぞるように囁いて、眦を弛めた。]
(-44) 2024/04/29(Mon) 16:55:45

【人】 葛切 幸春



[外が昏く染まり行く程に、窓硝子は室内を反射する。
だが其処に映り込む表情を知るのは、目の前の互いだけだろう。*]
(42) 2024/04/29(Mon) 16:56:11

【独】 葛切 幸春

/*
俺を幸せにしてくれよ、

を、冬莉が言うからこその威力が凄まじい。俺がしぬ。
(-45) 2024/04/29(Mon) 17:06:46

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉

[労わるように頭を滑る指先が在る。慣れない感触に一時彷徨わせた視線を やがて指の主へと落ち着かせた。
当然に“これから”を差し出してくれる彼への、敬意としても。]


 指標……。


[考えた事もない話だった。己にとって周囲の環境は絶対であり、世論の――或いは内に籠った自分自身が創り上げた“普通”を基準にして 生きていく事しか考えては居なかった。
差し出される真摯さを取り零すまいと、頭の中で言葉を噛み砕く。幾許かの間。反芻する内に 狭く暗かった視界が開けていくようにさえ覚えた。]
(-55) 2024/04/29(Mon) 22:46:06

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[目を伏せる。]

 あんたは、北極星のようだな。
  
[彼を知る程に、彼を称する言葉が増えて行く。]


 冬莉が居てくれるなら、俺は屹度、
 この先を迷わずに行けるんだろう。

 あんたが俺を想ってくれるように、
 俺も、あんたを大事にしたい。
  
[傍に居ない事が、本来は一番だと思っていた。だが、]



 ―――傍に居るからこそ出来る方法で俺の手で 幸せにしたい
 
(-56) 2024/04/29(Mon) 22:48:09

【秘】 葛切 幸春 → 靖国 冬莉


[視線を起こす。小首を傾ぐ所作が可愛らしいのに様になっている。良い男は狡いな、とまた少しだけ笑って、促される儘に口を覆っていた指先を外す。意識して表情を晒す事に幾許かの掻痒感があろうと、優しい強請りに抗う意志はなかった。代わりに、秘め事を共有するように口を開く。]


 俺はあんたのどの顔も好きだ。
 それに、未だ見た事のない顔も見たい。


[解かれ行くネクタイには視線を向けず、それを為す相手だけを唯見詰めて――そうして聴く肯定に、心が震えた。

首筋に埋まる後頭部を腕に抱き、指を挿し入れて髪を撫ぜる。
硬質な感触、微かに走る痛みに喉が鳴った。相手の色香に中てられて上がった熱を自覚する。呼気を逃し、伸べる掌で相手が離れるのを止めた。]


 知っていてくれ。俺の全ても、あんたのものだ。 

 ……愛してる、冬莉。


[笑みを形作る唇を吸って、互いの呼気が混ざる距離で、] 
 
(-57) 2024/04/29(Mon) 22:59:46