人狼物語 三日月国


167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】

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視点:


レヴィアは、一筋の汗を流した。
(a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09

レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。
(a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28

【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア

「人気が欲しいんならもっと上手くやってるだろうよ」

ため息ひとつ、逐一取りに行くか……と力なく笑い。

「は。それじゃあその白いのの持ち主も
 死ぬなんて事はないだろうね」

そう返すのは、いつもの軽口かそれ以外か。
身体を引きずるように降りて、
置かれたボトルを当然のように口にし、
空にするとゴミ袋に放り込む。

「捨てといた。レヴィア、あー……」

死ぬなよ、なんて言っても興味がないとか言われそうで。
気を付けて、もなんだか違う気がする。

「いってらっしゃい」

妙な言葉をかける事になり、微妙な表情で。
まあ、ほんのり口角はあげて、見送るだろう。
(-403) 2022/08/23(Tue) 12:25:34

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「………。」

降りてきた少女を見つめた。
その漆黒の瞳に殺意はない。諦観と憐憫。

この少女がどれだけの苦を背負ってきたか。
幼いながらに思う事が無かった訳があるまい。

例え、家族を手にかけていたとしても、彼女は男にとっては家族ノッテの一員だ。

「そうかい。なら手前の事は手前でやらせて貰おう。その前に、お前さんにこれをやるよ。」

飴の入った布袋。
まだ中身のあるそれの口を閉めて、貴方に投げて寄越す。
中身はべっこう飴に、オレンジの飴に、抹茶ミルクの飴。

「ただの飴だが、これが美味いんだ。」

笑う姿は、いつもの昼行灯のようで。
男は貴方が受け取るにしろ、受け取らないにしろ、そのまま貴女から距離を取る。

(-404) 2022/08/23(Tue) 12:27:15
レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して
(a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27

レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。
(a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49

レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。
(a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12

【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア

「さて…それじゃあさっさと、片を付けるとするか。」
「じゃあな、レヴィア嬢。達者でやれよ。嗚呼、見たくないのなら目を塞いでいろ。少々派手になる。」

よろめきながらも刀を持ち上げて。
慣れた様子でくるりと刃を自らに向ける。
そうして――

向けられた刃は、何の躊躇いもなく、押し込まれ。
テンゴ自身の胸に深々と突き刺さり、その
心臓
を貫いた。

「っ、ぐ…!」

男は知っている。その手で何度もやってきたから。
どうすれば、人が絶命するかを。

脂汗を滲ませ、苦悶に表情が歪み、呻き声を漏らしながら。
ぐり、と刀をその手で捻る。抉り、潰すように。
そうしてから、一気に抜けば。それで、
お終い。


勢いよく、男の胸から赤が噴出し、その場にばたりと倒れるだろう。辺りに一層濃く、鉄錆の香りが立ち込めるだろうか。
(-405) 2022/08/23(Tue) 12:43:21

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。
女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。
何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。
涙の一つも流さない、冷たい死神。
人からの評価などそんなものだし、
女もそれを否定することなどなかったから。

「そう。」
「興味がないわ。」

投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。
これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。
呟きながら、しかし、捨てることはせず。

「私には標的の死を見届ける義務があるの。」

標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。
それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。
そして。

(-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08

【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ

「………馬鹿ね。」

その最期を、見届ける。
飛び散る紅も、苦悶の顔も。
全てを、全てを見届ける。

また一人、ノッテ・ファミリーの家族を殺した。
貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。
女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。


女は、貴方に近づいて。
いつかの遺体と同じ様に、その右目に。
パン、と一発、弾を打ち込んだ。

死を確実なものにするため、でもあるし。
自分がやったのだと、認識するためでも、ある。
誰かに誇示したいわけではない、ただ。
"自分が死に追いやった"のだと証明する、
罪の証
として。
それを、残す。


女は、昼行灯の火を消した。
べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。

「……雨が降る前に、帰りましょうか。」

ハンカチを腕に縛って止血をして。
切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。


呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。
(-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。
(a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12

レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。
(a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14