人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……ショートケーキですか。
 それともフルーツタルトでもいいですか」


表情を見せないまま背中を撫でられる。
声は震えてこそないが、ほんの少しだけ元気はない。

「お酒、造ってみたんですよ。
 出回ってるの、美味しくないらしくて。
 みりんや料理酒以外は作る過程の工場が軒並み規制されているんで。
 人が酔っぱらえるメカニズムを図書館で調べて酒のあり方を頭に叩き込んだ上でレシピをつくり上げました。果実や花を使った発酵させた飲み物で、アイスやソーダ水で割ると丁度良さそうなものです。

 それで、あの。
 さっきまで、アクタさんに出会っていて。
 ……ちょっと、弱音はいてしまってす。
 そうしたら、なんか、涙が止まらなくて。
 待たせて、ごめんなさい」
(-311) 2022/03/04(Fri) 1:06:46

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……俺、君にそういわれると。
 なんだか急に落ち着いちゃうんで落ち着いてきたきがします……。
 宥められると水を飲んだ気分に……? 親を思い出して嬉しさと空しさが一瞬で心を冷ましていくんです」

あまのじゃくかもしれませんねと、つぶやいて、少しちがう体温に顔をあげる。
丁度頭が撫でられるところに当たって、瞬きする表情がぶつかり少しの間停止する。

「……こ、どもじゃないです……。
 ええ、と……服、変えたんですね……俺も着替えようかな。少しなら違う姿とれるんですかね……?」
(-329) 2022/03/04(Fri) 5:51:21

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

嫌いになんてなるわけない。
その一つの願いを叶えられないことが、こんなにも苦しいなんて思わなかった。

「……」

頷いて、手をとって、一緒に笑って友達から本当に理解しあえる間柄になる。
そんな未来が、確かに幸せそうにうつってしまって。
君もそうだったらよかったのにと、もしそうだったらひどくまた残酷なことをしてしまっているなと、わかってしまって。

そんな奇跡は、起こらない。

はじめから、わかっていた。

見たくなかったんだ、叶わない未来を。

生きたかったとは、言ってはいけない。

隠し通さなきゃ、傷つけるだけなんだ。

「……っ、」

本当に君がほしかったのは、
寂しさを埋めるひとりだけ。
それだけで、よかったのに。
(-330) 2022/03/04(Fri) 6:53:30

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ


「……俺を嘘つきにさせますか?」

「生きのびたら本物の温もりがわかりますね」
「弟も紹介します、彼の方が少し弱気です。
 それでも人思いで良い子ですよ。
 仲良くなれると思うんです。
 絵も花も好きです趣味ぐらいで。」
「妹はちょっとダウナーっていうらしくて。
 ソファーで靴下脱いでくつろぐような子で。
 おやつを分け合うぐらいには仲良しです」
「親は俺を売りました。
 違法煙草を密売してたんです。
 その罪を外に出た人に告発して貰います。
 冤罪のまま名を遺すのも嫌ですから」
「寂しいなら家に泊まるのも良いですね。
 学校卒業してからかな。
 長い休みのときは来てください」

「……ねえ、絵乃君」

「俺は生きていて、幸せでした。
 君にもその幸せを知ってほしい」

「……、……俺が。
 俺がいなくても君は幸せになれます」

もしかしたら、唯一の嘘はここになるのかもしれない。


「だから……そんな簡単なこともできない俺を許さないで、もっと違うことを願ってくださいよ……」
(-331) 2022/03/04(Fri) 7:06:34

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「あ、いえ、あの……」

「……だめ、ですね。俺……。
 君には弱味見せたくないみたいです。
 は、ははは……俺、皆にひどいこといってきて、
 勝手に悲しがって泣いてたんです。
 だから優しく、されると、つい」

撫でられることはいやがらずにはにかみながら目をそらす。
泣くほどの、泣かされるほどのことをして、あなたに一人慰められている自分を受け入れられなかったのだ。

「謝る癖、ずっとそのままなんですか?」

そうだったのかと、貴方の体を上から触ってひとつ考えて。端末にあるクローゼットウィンドウを開いてみた。
想像した通りの普川にとってのいつもの服がそこにある。

「……身長は無理そう、です。
 あ、……ゲーム感覚なら整形はできる……?」

うまく顔は変えられなかったのか、いったんは諦め。その服を取り出せばチップ非準拠になるために着替えを始めようとする。

「……あ、そう、だ。ケーキのお皿出していてくれますか。
 その……着替えをずっとみたいのでなければ……」
(-333) 2022/03/04(Fri) 7:40:39

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

『良くなりますように、なんだかおまじないみたいで、いいですね』

自然に笑みがこぼれて、閑話休題。
ふとやってきた、返事にほっとして。
嘘をつかなくて済んだと今更な事を考えた。

『投票ですか? ああ、はい。
 いいですよ。もう、きめましたから』

それは誰かにとっては残酷で。
その価値を押しつけ合うことを選んだという事に過ぎない。
それでも様々な人を既にもう巻き込んでしまった。
もう戻るつもりも後悔するつもりもない。

『俺は、ハナサキさんとナツメさんにはいれません。
 だけど、俺は、です』

『ハナサキさんがハナサキさん自身にいれたとき。
 俺は彼女に入れたことになりますから。
 票をあげたんです、俺の分を。
 これが彼女への誠意と、応援です。

 そして望みました、俺はこの命を握る権利を持っていたいと』

『ナツメさんを選んでしまったことも、
 そして覆したことも自分の選択として開き直ったんです』

そして最後のメッセージに。
しばらくの時間を使って。
(-335) 2022/03/04(Fri) 8:13:11

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ


『はい』
『俺も』
『苦しいです』

話した人に入れるのも、勿論、自分に入れるのも。
そんな風に、言える日が来てしまったことが辛くて。
人間だから仕方なかったんだなと、普通のことを考えて。
なんて自分は不運な人生だったのだ、と。大きなため息をついて、口元に笑みを浮かべたのでした。
(-336) 2022/03/04(Fri) 8:13:23

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「今の俺が好き、ですか。」
「――とても皮肉なんですが。
 ……あなたにとっては褒め言葉、なんですよね」

そう言われるともっと恥ずかしく、と引きつった笑いを返して共通の助けたい彼女の話題には頷いた。

「……ここに居る人たちは、多分。
 本当は誰かがずっと側に居なくても
 大丈夫だったひとたちだったんですよ。
 ただこの状況と、社会の不条理がが突然襲ってきて、
 自分の決めていた人生のルートを組み直さなくちゃ行けなくなった。
 多分……それが見えやすいか見えにくいかだったんです。
 あと速度も。です。

 俺は……選ばれないと、思いますけど、ね。
 嫌なほど、いい人しか、居ないんです。ここは。

 なぜか、こんな俺も生きて欲しいと言われ続けて。
 一番最初に、そんな風に諦めるなといったのは君でした。

 俺は幸せの形がお花畑みたいな君のこと、
 ずっと理解できませんでしたけど。
 そんな物語が好かれるなら、一度は考えるぐらいには、馬鹿に出来なくて……こんな提案をする羽目に」

わざと少しとがったような、繕うこともしない言い方をする。
あなたに言われた言葉が正当化される世界なんて夢物語で。
本当はもっと暗く、濁ったものばかりだ。
合わない、圧倒的に合わない、それでも。
「……眩しかったんですよね……」褒め言葉ではないけれど。
(-337) 2022/03/04(Fri) 9:23:27

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「ああ、どうしましょう、ね。ううん……。
 彼、選ばれても気にしないのが、……気にするんですよね」

何度か話して深夜ドライブもした仲である彼を思い出す。
池に投げ続けていた石を思い出す。
似たようで、正反対だった――――

「気にするんですよね……」


罪悪感ではなく、選ばれたことを嫌がられないのが気になってしまう。

「入れましょうか……彼に。
 一番、残っている人間で受け入れてくれる人です。
 
俺が罪悪感を覚えずに済む人です


結局は保身に走るところが人間味があるな、なんて。
ボトルに入った液体を揺らして、ため息をつきながら。
今回はかなり自覚的に自分のことを他人事のように思った。

「そういえばハナサキさんが少しだけ犠牲的に見えた理由、聞きそびれましたね……。大方、俺の予想なら戻ってもいいことがない環境だったのだと思いますが……あの、
この先、生きていても平気ですか?

 お金とか、立場とか……俺みたいに犯罪に巻き込まれていたりしませんか?」

心配をしているのは確かなのだが、デリカシーがない言い方は健在中だった。
(-338) 2022/03/04(Fri) 9:26:26

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……ごめんなさい、
 俺はこの命を使いきるって決めたんですよ。
 親のために、選ばれた彼らのために、
 そして、自分のために。
 ……でも困ったな。

 本当に、心残りは君だけです。
 怒った人や、責め立てる人はいました。
 それでも、見送ってくれたり、
 やり通すようにいってくれました。
 その中で君だけがそんなに止めてしまう」

「俺のせい、ですよね。
 一人にしておいていこうとするから。
 余計なことを願ってしまったから。

 言い訳をさせてください。
 君を理解するのをやめた俺なんて、
 君に必要だと思わなかったんです。

 期待させた、酷い奴で終わって。
 君は悲しくても本当の理解者を見つけるまで、頑張れると思っていたんですよ」

こんなに、嫌だなんていってくれる人はじめてで。
勝手にわいた同情心以上に心を動かされて、本当に移り気が激しいのだとか、誰かに怒られそうだなと、思わず変な笑いが出た。
(-352) 2022/03/04(Fri) 14:12:31

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……絵乃くん。

 君は、俺に
生きてほしいんですか?


 それとも、
傍に居て欲しいですか


 きっと俺達はここでは平行線で交わることはありません。だから、俺は決めます。

 その答えで、俺は。
 これから誕生日を迎える、カミクズさんを今すぐ殺しにいくことにします」


今、なぜ、と思うかもしれない。
だが普川はあなたに告げるだろう。

カミクズという男が自殺しないように、
自分の興味で生かしてしまったこと。
君と同じように生きてほしいと願ったこと。
寂しくて、失う辛さに押し潰されていたこと。
彼は生き続けないことで救われると思ったこと。
彼を殺す経験で、仲が良くなった人を失う悲しみを得ようとしたこと。


「共に生きる選択肢は、俺からは用意しません」
(-353) 2022/03/04(Fri) 14:16:06

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ



生きてほしいのかと訪ねたのに。
共にいきる選択肢がないということは。


男の望みは、君が生きて、自らが死ぬ世界。
君の選択はきっと、どんなものでも構わない。
男が用意できるものが、此れしかなかっただけなのだ。
(-354) 2022/03/04(Fri) 14:25:52

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「聞いてください。
 ……理解しなくて良いんで勝手に言いますね。
 俺、あの人と仲良かったんですよ。
 楽しかったんですよ、なのに。
 死んでどっかにいくっていったんです。
 嫌でした、すごく嫌でした」

今の自分と同じだな、なんだ、だんだんふに落ちてきた。
きっと純粋な情じゃない、絵乃くんと唯一ちがうのは……。

「俺のこれって怒りなんですよ。
 ……仲が良いと思っていたのは自分だけで、
 あとから追い付いた感情は執着になって、
 彼から得る感情がもっと知りたくなりました」

「あとは、彼が死ぬだけです」

「愛だの、恋だの俺はまだわからないし。
 やっぱり一緒に死ぬことのよさは……
 このままだと永遠に理解できません。

 それでも、
 そばにいてあげないといけないなあって。

 なにかをしたいよりも上になるって。
 案外悪かったです」

歪んだ感情を露にしながら、ゆっくりとあなたの頬へてを伸ばせばその唇を撫で。
優しく額に口づけをおとして、目を合わせた。
少し腫れた目元がお互いに見えるようになる。
(-362) 2022/03/04(Fri) 17:00:25

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……おれのしてあげたいを、理解してください。
 可哀想で、可愛くて、手離せなかった、
 君のおかげで。
 俺は俺の望みを捨てなければいけないんです」

連れていきたくない、生きていてほしい。
嫌だ、辛い、一緒にしにたくなんてない。


「見送って、くれる?
 片付けてくる。

 そして、また。
 君のところに、帰ってくるよ」
(-363) 2022/03/04(Fri) 17:01:03

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

/*
これまでも誤字が多かったのに大変なミスをしました。

誤)
 それでも、
 そばにいてあげないといけないなあって。

 なにかをしたいよりも上になるって。
 案外悪かったです

正)
 それでも、
 君のそばにいてあげないといけないなあって。

 なにかをしたいよりも上になるって。
 案外悪くなかったです」
(-364) 2022/03/04(Fri) 17:04:12

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「結構、謝られてるような。
 ……印象付くくらいにはです」

「……あ、うん、落ち着いた」

緩いタートルネックにエプロン姿。
そして、片耳に気に入りのピアスをつけて。
おめかし、ではなく出勤スタイル。
少し髪型を変えて見せるのは、学生の雰囲気が消えた大人の普川の姿だった。


「おまたせ、
 制服より楽で良いね……君のようすがおかしいのは、ちょっと、面白い」

「それじゃあ乾杯、しようか?
 お酒という名のブドウジュースと一緒に」

大人びた様子の男は笑いかける。
偽っていない本当の姿で君の生誕を祝うために。
(-365) 2022/03/04(Fri) 17:18:08

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……少しでも怪我をよくしていてくれよ……」

負担をかけた自覚は、ある。
だから申し訳なさそうにして、最後に部屋を出る前に振り返った。

「そう、だ。
 今日の投票、……ハナサキさんと一緒にツルギさんにいれるつもり。
 生きてほしい、から、選んでる。
 ……ええと、これは、そっか。

 約束か。
 いってきます」

守れるかな、なんて。
自分で撒いた種を摘み取りにいくと考えると、少しだけ、君には悪いし、皆に不謹慎だけれど。

楽しくなると良いな、と、その手にハサミを握ったのだった。
(-370) 2022/03/04(Fri) 18:09:05
フカワは、チップ非準拠になった。花屋スタイルだ。
(a34) 2022/03/04(Fri) 19:40:05

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「俺の誕生日は家族全員に祝われて、
 楽しかったはずだったんだけど。

 最後に息子を犯罪者にしたてあげて売るような親だったから、もしかしたら残機扱いだったのかもしれない」

なにもみていなくて、裏に隠されていた罪がたった一ヶ月前にすべて押し付けられた。
そんな、呆気の無い家族からの裏切りと別れ。
楽しかった記憶は紛い物でもおかしくはない。

「花束なんだけど……迷いすぎて……
 また後でとってきても良い?

 実は俺、合議休もうと思ってて。
 夜にまた君に会いに行きたいんです。

 いい、かな。その何度も……。
 外に連れだそうと、思ってるんだけど……用事とか、怪我とか」

椅子に座って向かい合う。
なんだそれ、なんて、笑って気恥ずかしそうなその姿をはにかみながら見つめかえす。
今だけは同年代の気持ちで。
本当に出会ってるような気分で、ケーキと、ちょっと罪の味がする飲み物で乾杯。

こんなに特別な誕生日は、自分もしたことがなかったな。なんてまだまだ遠いその日を思い描いていた。

 
(-383) 2022/03/04(Fri) 19:47:44

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「どういたしまして。俺も、嬉しいよ祝えて。
 さ……早く食べろよ。
 どうせろくに食べてなさそうだ。
 今は一緒に食べるために見張ってるから」

頬杖をついてフォークを揺らす。
つかの間の、平穏だ。
(-384) 2022/03/04(Fri) 19:51:01

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ




……かわいらしい花が咲いたなと。
年甲斐もなく、というよりは、少しキザっぽい気持ちになって。
妹扱いのようにした割りには、少しちょっとは仲良くなれてしまって。
同じ意思を持って、罪を共有して、辛い気持ちになりながらここまで来た。
さすがに、情は、ちょっと沸いた。
義務感でも何でも無く、だ。

「……はい」

だから短く、俺は俺の言葉で。

「ハナサキさんで良かったですよ。俺の言葉を引き出すのが」

気遣おうとする気持ちも、繕う気持ちも。
格好つけも、素直な気持ちも全部、あなたから。

「そんな野に咲く花みたいに可愛い人だから。
 話しやすかったんです、かね」

ちょっとぐらい浮いた台詞も、今ならいいだろう。
(-405) 2022/03/04(Fri) 20:51:59

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「ちょっとだけです。本当に。
 ……それを言うなら、もう誰も選びたくないですよ。
 ……カイさんはぐちぐち良いそうだし。言い訳がしにくいし……」

ある一定の人物としか交流が多くないのは似たようなものだろうか。
こんな短期間で、一部としか話せないのは確かだ。

「ここで生きていて平気そうなひとナツメさんぐらいしか見たことありませんよ……。
 皆さん負けず劣らず、生きて行けなさそうな人ばかりでした。
 まあ、そうですか、終わってから……ん?

 ……質問はあとで、概要だけぱっと言いますよ。」


「俺は本当に、ここで
命を落とすつもり
で来ました。
 それをできる限り覆すつもりはありません、宣言をしたので。
 ですが――それはこの先、生きていくハナサキさんたちを
 放り捨てて、何処かに逃げようとしているつもりじゃないんです」

「……できるだけ、最後まで死にませんから。
 助けが欲しければ、元の世界に戻っても……。
 もう覚えられることは、覚悟しましたから。
 助け、ます。大丈夫です」
(-406) 2022/03/04(Fri) 20:54:09