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【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[単純な制止の言葉だけでは既に燃え盛った情欲を鎮火させることなどできはしない。それでも拒まずにいられなかったのは、密かに痛めつけられたらしくもない略奪の傷跡が思い出したように胸を突き刺すから。 拒絶という名の刃で相手を散々傷つけた果てに落とされた予想外の返答に一瞬、言葉が詰まってしまった。 自身の常識範囲外の事実にどう返事をするべきなのか、この場ですぐに浮かぶわけがなく。] (どうしてそんな顔をする? その言葉は、その態度は、縛り付けられた結果論は、 ……どうしようもなく救いようがないじゃないか。) …………… でも、 [意義を唱えようとした口を閉じる。これ以上反論を重ねても、互いに傷つけあうだけだと分かっていた。] [この状況ではどうしても誰かを重ねることなんてできないのに、権力と宿命に雁字搦めにされた姿はどうしても“それ”にしか見えなくて。 努力の末に向き合える未来だって、もしかしたらあったかもしれなかったのに。その救済さえも失わせたのは、紛れもなく過去の自分の 約束 のせいだ。既に彼の選択肢を一つ奪い去っているという気づきに絶望感が増していく。 同時に、無関係の自分がどうこうできる筋合いも無いと分かっているのに。その苦痛から解放してやりたいと願う心が抑えられなくなってしまった。] (-3) 2020/12/07(Mon) 15:00:02 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[様子を伺うように徐々に伸ばされる片腕は、祝福に対する返礼なんかじゃない。 親が子に触れるような優しい手つきで髪を梳き、するすると頬へ掌を滑らせる。困り顔のまま揺れる瞳は現状に対する恐怖こそあれど、彼を真に恐れる冷たい感情なんて在りはしない。寧ろ───哀れみのような、慈愛のような、数多の暖かな思いが混じりあった澄んだいろ。 (今だけは……あの子じゃない、 此奴自身を解き放ってやりたいのだと思ってしまった。 唯の自分のエゴでしかないのに。更に相手を縛るだけなのに。 ……ひとときだけでも受け入れて、与えてやりたいとさえ。) 未だに鋭さの残る爪が肌を傷つけないように指先を逸らせながら。独言のように零した一言は、略奪者でも奪えぬ格差と過去に対する無常の念が隠せない。] (お前に茨の冠なんか似合わない) ……そんなもの、捨ててしまえばいいのに。 (そんなことができる筈が無いのだということ位知っている。 それでも願わずにはいられなかった。 「息苦しい」と本音を吐露されたあの時から今まで、ずっと。 真の願いを知ることも、叶えることもできなければ 授かった命を狩り取ることしかできない化け物のくせに。) [そうしてそのまま肩に縋って、せめて一夜限りの欲求だけでも受け入れようと足を開いたのだ。] (-4) 2020/12/07(Mon) 15:00:09 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[獣の本能と自身の性経験等点と線では結べない。 更新された黒歴史の内容を知らなければ、言い訳じみた説明だって語られることはない。結果的によい方向へ傾いてくれたのなら猶更。] [互いに生まれたままの姿で頬を染めるさまは、まるで恋人同士の初夜を彷彿とさせる。 噛み合っているのかも不明な返しを正常に受け取ったのかも自覚がないまま小さく頷き、縮まった距離に更に視線を逸らす。 しとどに濡れた入り口は怒張の侵入を手助けするが、未開拓の内部は喰いちぎりでもするかのように締め付ける。未だに消えぬ恐怖心から力の抜けない身体では喪失の痛みは色濃く、快感を感じるなんて程遠い。] う゛ぅ、……っん、ぁは、ひ、っく、……う、ぁあ 、 [促されるまま、噛みしめて血の滲む唇を開けば喘ぎにも似た呻きが零れて仕方ない。思わず肩を強く掴みかけ、慌てて拳を握りしめる。鱗の消えかけた掌に爪が突き刺さるが、相手の代わりに自分が傷つこうが構いやしなかった。 呼吸をするたびにぐずるような声を上げ、乱暴に暴かれない肉壁が順応していくように形を変える感触を小休止の度に思い知らされていく。] (過去の憧憬とはどうしても重ならない行為の筈なのに、 苦痛を感じているばかりなのに、 満たしてやれている感覚が、満たされていく感覚が、 胸の中を浸蝕して絶望感から塗り替えていく。……暖かい。) (-5) 2020/12/07(Mon) 15:00:12 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[寄せられた肌を包み込むように背に腕を回そうとした刹那。重ねられた掌が下ろされ指を絡めてしまうから、望まれるがままに応えて此方も恋人の真似事をする。指先を必死に浮かせたのは痛みを与えることへの恐れから。 寝台に広がる豊かな黒髪に繋がれた手が並べば、本当に誤解してしまいそうになる。 どんな理由が並んでいようと 後には戻れぬ禁断の行為に浸っていることに変わりはない。 背徳感がより一層の興奮と甘さを引き立てているが、 その酷い位に釘を刺した戒めは、 彼女の方から祝福と愛情を送る手段を堰き止めた。 初体験の相手にしては大きすぎるそれが生命を育むための奥底にまで辿り着けば、本能的に中が締まる強度を増した。 押し込まれる度に白黒する視界に混乱するように嬌声を上げる。乱れる姿を隠す余裕も無くなれば、徐々に苦しみの中に快楽が見いだせたことが伝わるだろうか。] っ、は…………ぁ、────ッうぅ 、 やッ、 [自分の行いは自制出来ても相手が止めなきゃ意味がない。 元より感覚過敏な首元に吸い付かれれば面白い位に肩が跳ね、もどかしい吐息が何回も零れた。 後ろで髪を纏めてしまえば衆目に晒されるかもしれない危うさと不意に落とされる快感がごっちゃになって、嫌がる素振りも満足に出来ず。唯々刺激を受け止め身を震わせていた。] (-6) 2020/12/07(Mon) 15:00:16 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム(────くるしい。 器官を押し広げるような感触は呼吸機能を狂わせて、 満足に息が出来ているかも分からない。 予告も無しに落とされる口づけは所有印のようで 向けられる感情と、矛盾する優しい手つきに翻弄される。 お前とも、あの子とも、こんなことがしたいわけじゃないのに。 大丈夫なんかじゃないのに、辛さもあった筈なのに、) …………い、 ぃ、だいじょ、ぶ、けど、 おまえの、 おっきぃ、 から …………ッぁ、[思わず媚びてしまうような返答をしたのは、否定をしたくない元からの気持ちと───鎌首をもたげ始めたなにかのせい。 性別問わず、今までどれだけの相手を啼かせてきたのだろう。逞しいそれは、数多を屠った終焉の獣でさえも屈服させようとしている。 首元にかかる熱い息に溢れる声を抑えられない儘、蕩けかけた顔を曝け出す。 絡み合った指先の爪にやっとのことで注意を向ければ握る力をやや強め、作り変えられていく感覚に湧き出る未知の気持ちの名前を探そうとしていた。*] (-7) 2020/12/07(Mon) 15:00:19 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[持てる権能を全て扱った代償は重く、削り尽くした魂の分だけ生命力は抜け落ちていった。 悪夢を見る事は既にないとしても、既に傾らかな死への曲線を辿りつつある身体は確実に弱っている。 眠る時間が増え、味覚が薄れ、上の空で佇む事が度々あった。 終わりを意識しながら遺書をしたためようにも、身に入る筈がなく。] [ 其れでも尚、苦しい程に昂った熱は 雄の本能の儘に心を掻き乱していく。 種を残す為の、残酷な迄のシステム。 ] [剥離した身体と心を抑え込みながら、余裕なんてない癖に相手を気遣おうとする。 優しく触れるのも、祝福の口付けを贈るのも、手を繋ぐのだって、未だ解らないまま“したいと思った行為”を実行しただけ。 それが本能に依るものではないという事実にも気付けずに。] (-12) 2020/12/07(Mon) 22:19:09 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[きつく絡み付く秘境は快感よりも危機感を運んで来るほどだったが、先へと押し込む度に締め付けられれば強く食まれている様で、気を抜けば直ぐにでも果ててしまいそうだった。 物理的ではない、全てを受け容れられた事による奇妙な暖かさが胸を占めていった。 其れも結局、名前を付けられないまま────…… 息も絶え絶えな様子で返答が零される度、呼吸に合わせて緩い腹圧が結合部に掛かる。僅かに呻いたが、台詞の内容にそれは直ぐ笑んだ吐息に変わった。] 莫迦め。……比較する物など知らぬ癖に。 動かすぞ、佳くしてやる。 [少しだけ顔を上げて、今度は胸の中心へと口付ける。火照った肌の上に舌を這わせ、豊満に実った果実の元へと降っていく。重力に従って躯幹からこぼれ落ちたその合間にも印を刻み、同時に羞恥と灯るような快感を齎そうと。 丘陵の麓の円周を舌先でなぞりながら、繋げられた箇所の深い場所を掻き回す様に、緩慢な動作で腰を動かし始める。] (-13) 2020/12/07(Mon) 22:19:45 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[局部から腹、胸から腕と、密着したまま緩やかに奥を探れば緊張は解れるだろうか。 息を殺して子宮口を押し上げる様に進めば、馴染んだ場所が粘着質な水音を立てる。 反り返った部位が粘った細道を何度も掠めながら、先端は母胎への扉を執拗に叩いた。] 此処に 触れると、締まる……な? [やがて指を離し、腕の力を頼りに起き上がれば、赤く染め上げた肉叢を見下ろした。随所を唾液で濡らし、滑々と照る肌を視界に認めれば妖しく口端を釣り上げるのは、捕食者の性。 ■しさは本能や情欲と綯い交ぜになって、 掴む事も叶わず────唯溺れていくだけ。 藻掻く膝を捕まえ、己の片脚を乗せて封じてしまえば、挿入を妨げる物はなくなる。其の儘一息に穿って、より深い処まで押し込もうとした。 触れた者の無い、秘めた先を彼女に奪われた様に。 一層奥まで繋がれば、愉悦に満ちた息を吐き出した。] (-14) 2020/12/07(Mon) 22:20:19 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[交差させた身体に結合への制約はなく、時折角度を変えては限界まで引きずり出して、再度押し込む。 肌がぶつかる音に混じって淫猥な接触音が響き始め、尚更律動は早まって行った。 いつの間にか思考はどろどろに溶けて形をなくし、締まり具合を確かめながら弱い場所を抉る。 爛々と輝く瞳が瞬く度、焔の色に映り込むのはシーツの上で乱れる小柄な身体。] “繋ぎ止めたい、■■■て欲しい” 俺に寄越せ、全て…… 何もかも、 [心地好いのに満たされなくて。肉体はこれ以上無いほどの悦びを得ているのに、何処か違和感が残ったままで。 近付く絶頂の前には尽くが形を成さずに崩れていく。 疲労と衰弱、其れに抗おうとする本能と欲望の二律背反に陥れば、脳内が沸騰した様に制御を拒絶する。 胴体ごと押し曲げて奥を突き、迸る快感で燃やし尽くすかの如く蜜壷の味を貪った。] (-15) 2020/12/07(Mon) 22:21:21 |
【雲】 征伐者 ヴィルヘルム 俺を……視てくれ [真っ直ぐ正しく愛された試しのない男の欲求は、心の通わし方も、其れを伝える方法も知らず。 唯、物足りなさを覚えるのは────無意識の内に、彼女の胸中に在る人物が己では無いことを悟っている故なのだろう。 弾んでいく息に隠して零した台詞は、懇願にも似て。嫉妬でさえ“抱く必要がなかった”王には、苦しみの根源が掴めない。] (D0) 2020/12/07(Mon) 22:22:11 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[身体の芯から性感がこみ上げれば、奥まで咥え込まれた剛直が脈打ち始める。 堪え切れない────そう過ぎった瞬間、茹だった頭に浮かんだのは約束。 “もし人間を辞めるなら殺してやる”。 初めは冗談と仮定の上に存在した気紛れな約束が、いつの間にか戻れない獣道を往き、挙句の果てに傷物にした。 『おまえに守られる程弱くはない』とかつて彼女は宣ったが、其れでも……女は戦場に似つかわしくない、護るべきものに変わりはなかった。故にこそ。 いずれ共に燃え落ちる運命と知っていた筈なのに、種を与える事が正しいとは思えず。本能に逆らって腰を引こうとした。]* (-17) 2020/12/07(Mon) 22:22:42 |
【独】 征伐者 ヴィルヘルム/* ほらリヴァイのロルを流してやったぞ。 (最低な第一声)お疲れ様でした。 昼間読むだけ読んでいたんだけど、村立て様の灰ログにほっこりしつつ相方の灰を食って愉悦愉悦する他なかった。 メインディッシュはこれからなんだな……() (-16) 2020/12/07(Mon) 22:24:54 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[事前に適切な処置も施さず、雨風に晒され続けた傷跡は数日間の内に多くの血を流す。痛覚を麻痺されようと失血を訴えた身体は徐々に意識を朦朧とさせ、抵抗力を失っていく。 正常な思考回路でさえもかき消されていき、脊髄反射で受ける刺激に嬌声をあげるだけ。 限界を訴えた肉体に更に負荷をかけるのはどう足掻いても苦痛しか生み出さい筈なのに、本能の中に混ざりこむ暖かな行為がその感覚を和らげる。 塗り潰されていく快感の中に微かに浮かぶのは混乱の一文字だけ。] [初めての経験というのは色濃く自身に刻まれるもの。 色恋などには無縁の人生は優しく触れられる情事を知らない。 その行動に何の意味が隠されているのか察するにはなにもかもが足りなかった。] [……故に、真の欲求に気づけない。] (-39) 2020/12/08(Tue) 21:28:28 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[臓器ごと押し上げられるような衝撃は、呼吸の仕方も忘れてしまいそうになる。言葉が途切れるごとに酸素を求めて大きく息を吸うから、更に怒張を締め付けた。 全身の意識が肉杭を馴染ませることに集中されてしまえば嫌でもその大きさを感じてしまう故に、思ったことを言っただけなのに。 笑い混じりに事実をぶつけられてしまえば、羞恥の余りに更に頬が染まりゆく。] ………!! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッッ、 ─────え 、まて、 や、 あッ……… [落とされた予告に静止を求める声は再び上がる嬌声に塗り替えられていく。元より感じやすい首筋が脳に快感を伝えたならば、既に全身が性感帯と化していた。 白い乳房の上に這われる舌は強い痺れを走らせ、反射的に喉を逸らせてか細い吐息を一気に吐き出させた。吸いつけられる度に上気する体温とは違う朱が刻まれ、視界に入る度に羞恥の悲鳴が内部の熱を上げていく。 他よりもたわわに実ったそこは甘くだるく外側を向き合い、鬱血痕が残される度に小さく震える。淫らな水音が聴覚を犯すのと重なる度に胸の頂に咲いた薔薇色の蕾が硬度をまして上を向き、物欲しげに存在を主張するばかり。] (-40) 2020/12/08(Tue) 21:28:45 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[緩慢な動作で奥を割り開かれる度に、未知の感覚に打ち震える。子孫を残す生物の道理には逆らえず、ゆっくりと子宮が降りてきていた。 こじ開けるように最奥を付かれれば甘い声が溢れ落ちる。苦痛に耐えていた筈の身体が、今は仕打ちに悦んでいるようだった。 蝋が固まったように透き通った肌は月明かりに照らされ、あちこちに刻まれた印が淫靡さをかきたてる。頬を火照らせ蕩け切った表情と合わせ、彼女が誰のモノであるかを物語っているようであった。 揺れる視界の中、向けられる表情に思わず息を呑む。快楽の袋小路に追い詰められたように下の口をひくつかせながら、示される指摘に自由になった腕で思わず顔を隠す。] やめ、そんなこと、 いう なぁ…… ッひ、 や、あ、もうやめ、そこはだめだ、 へんになる ッ! [無駄な足掻きでも、ショートしそうな衝撃を誤魔化すこと位なら叶う筈だった。その気休めでさえも封じられ、蜜壺の奥深く迄抉られる感触を直に受け取れば視界にちかちか星が舞う。 はしたなく乱れている自覚だけは持っている。 羞恥心は治まることを知らず、意識迄奪われそうだ。 疲れ切った身体は限界を訴えている筈なのに 内壁は更に求めるかのように締め付ける。 受け入れたいという感情の中に秘められていた性欲が開拓され、教え込まれているかのようだ。] (-41) 2020/12/08(Tue) 21:29:03 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[勢いの増した律動に抗う手段など存在するわけがない。 自由を与えられた片手を口に押さえつけ、もう片方はシーツを必死に掴んで襲い来る強行を受け止め続ける。 意識の範囲外で自分から弱点を教えるように締まり具合を変化させる膣は既に相手の肉棒の形に作り変えられ、絶えず溢れる愛液が滑りを促進させ、卑猥な音を立て続ける。マーキングされた外側だけでなく、内側まで染まってしまった感覚に酔いしれていた。 強請るように零される言葉に形ばかりは首を振り、指の隙間から押し殺した声を少しづつ落とした。] やッ!は、うぅ、……ゎかっ、た……! おまえの、いうとおりにする……ッからァ! ぁア、 も、ゆるして、 あッ! ひあぁ゛、 くる 、 へんなのくる ッ 、 こんなのしらな ……ッ! [枷のなくなった獣に貪りつくされる獲物のようだった。 逃げ場をなくした足が尚も抗うように痙攣するも、小さな指が曲げ伸ばしされるだけ。 焦点の定まらぬ情けない顔をなんとか隠そうと額をシーツにこすりつける度、脈動する竿から白濁を絞り取ろうとナカが伸縮を繰り返す。互いの生存本能が混ざり合い、未来の見えぬ子をなす行為の終着点へと辿り着こうとしていた。] (-42) 2020/12/08(Tue) 21:29:08 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[脈打つ種を逃すまいとしていたのだろうか。 悪虐の限りを尽くしても尚愛撫するように付け根に触れられていた尾が無意識に退こうとする相手の腰を捉え、巻きついていた。 そこに獲物を捕らえる獰猛さはない。 離れていく者を引き止めるような、 包み込むような優しさを帯びていた。 孤独に震えた冷たい瞳が燃える獅子を見上げていた。 頼りなさげにシーツを掴んでいた掌を震わせながら、その肌に触れようとする。乱れた言葉を羅列していた唇が遠慮がちに開かれた。] ……出して、いい 、から……ッ (どうせいつかまともじゃいられなくなる。 何よりお前に渡したものは……なんて。 どこへ行こうが未来の見えない身体に 躊躇する理由なんてないのだから ……最後まで、受け止めてやりたかった。 離れていくのが耐えられなくて、■しくて。)* (-43) 2020/12/08(Tue) 21:30:11 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[快感を得る為“だけ”の行為ならば幾らでもして来た。与える事もまた然り。 享楽に溺れて悪夢を回避する夜に、一度だけ存在した例外。互いの秘密を明かしあって、一悶着あった末に身を寄せあって眠った夜の事をぼんやりと思い出す。 あれは一体何だったのだろう? その理由を確かめる様に、何度も抱き心地をじっと感じてみたり。抱擁を通して温度を測ってみたり。 自らの心に問い掛けて、捜し求めた。 結局は、辿り着けないまま抱いてしまった。 そういう関係ではないと知っていた上、 そうなりたいと願っていた訳でもなかったのに。 どんな夜よりも心地好く、精神が安らぎを得られるという実感だけが残る。 優しい漣が立ち、染み渡っていく様な。] (-63) 2020/12/09(Wed) 0:58:22 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[極度の興奮に在りながらも、刹那に取り戻した倫理。欲望の全てを押し付ける訳にもいかないと引き抜きかけた屹立は、記憶に新しい感触によって押し戻される。 一瞬の躊躇は直ぐに悦楽の中へと引きずり込まれ。僅かに浮かんだ動揺の色も、瞬く間に上気し切った表情に変わる。] ────くそッ、 んん ……っふぅ、[引き留められる儘に数度奥を抉り、細腰を掴んで強く押し付ければ────はくはくと震える尖頂から煮え滾った雄蜜を解き放った。 拡がった壁を、更なる奥地を、貪欲にせり出した臓器でさえも白く穢していく。 暫く収まりそうにもない奔流を全て注ぎ込む為、緩く腰を揺らして反射的な収縮を自ら促す。締められれば尚のこと襲い来る悦楽に腹筋を震わせ、崩れ落ちる上体を肘で何とか支えた。 脈動に合わせて背筋を駆け上がる絶頂感に後押しされ、甘える様に華奢な肩を掻き抱いた。 抑え込んでいた脚を絡めて、隅々まで温度を味わい、縋る。] (-64) 2020/12/09(Wed) 0:58:47 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイう、 ッは──…… はあっ り ゔぁい 、 リヴァイ………… [降り坂に遠ざかっていく余韻でさえも、きもちよくて仕方がない。いつしか彼女に覆い被さったまま崩れ落ち、勢いを失くした白濁をとろとろ吐き出しながら、譫言の様に甘い声で名を呼んでいた。弾む息の合間を縫っていれば、幼子が抱擁を強請るそれに近く感じられるかも知れない。] [肌が擦れ合って湿った包帯が弛む。胸に幾重にも巻かれていた其れはいつの間にか解けて、意味をなさなくなっていた。] (-65) 2020/12/09(Wed) 0:59:18 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[何処か快い倦怠感に身を委ねていたが、正気を取り戻せば小柄な体躯を押し潰している事に気付く。縺れ合う脚を引っ掛ける様にして身体を傾ければ、重圧からは解放されるだろう。 密着したままならば尾の内で身じろぎ、すっかり硬度を失ったものを抜こうとするが、其れは叶っただろうか。 何れにせよ、あらゆる快感に苛まれ続けた身体はその膂力も弱々しく、微かに腰の曲線に手を添えて包み込むだけ。] ……待ち遠しかった。おまえが来るのが。 だが、永遠に再会が訪れない事を願った気もする。 今は斯うして、健在であると知るだけで十分だが。 まだ何処か痛むか? [頭脳を侵していた熱は去ったというのに、浮ついた様な台詞が堰を切るのは何故なのか。 好き放題した後ではあったが、此方としては散々操を破られた後なので今更の話。無論謝罪がない代わりにお咎めもナシだ。 赤い髪を寝台に散らせた姿で、閉じようとする瞼の重力に逆らいながら問うた。] [身体を起こせば、撓んだ包帯の下の皮膚が顕になっているのが分かるだろう。 力を行使する度に蝕まれた身体には悪魔のシギルが根付いて、今や禍々しい紋様が左胸以外にも広がっている。 其れは否応なしにこれから起こりうる哀しき運命を想起させるものだ────]* (-66) 2020/12/09(Wed) 0:59:55 |
【独】 征伐者 ヴィルヘルム/* ペースあげてるからあんま拾えんくてすまない( ᐛ ) レス数かかりそうなんであらかじめ投げたいもの書き進めておくね…墓参りとか墓参りとか墓参りとかな。 (-67) 2020/12/09(Wed) 1:07:18 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム(奥底に注ぎ込まれる生命の液が、暖かくて心地がいい。 ゆっくりと注ぎ込まれる度に、心が満たされていく。 自分を求めて名を呼ぶ声も、掻き抱かれる感触も、 孤独に身を浸していた獣には離れがたいものだった。) ─────はぁ 、 ぁ ッ……… 、 [熱い吐息をとろかしながら、懇願に応じるように腕を伸ばして、相手を優しく抱きしめる。 誰にも愛されなかった子供を包んで暖めるように肌を寄せ、凍り付いた心を溶かそうとする。 そこに誰かを重ねていようがなかろうが、そうして身を捧げてしまうのが自分の本質でもあった。 ……そうやって、熱が落ち着くまで抱き合って互いの存在を感じていた。] (-72) 2020/12/09(Wed) 12:20:40 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム[全てを受け止め、繋ぎとめる役目を終えた尾は今度こそ効力が切れたように力を失う。身じろぎひとつで寝台の淵から滑り落ち、床を這うだけの装飾品へと変わっていった。何れ朝日と共に塵のように消えていくのだろう。 硬度はなくなれど、未だに図体の大きい一物を引き抜く刺激に軽く呻きを上げたものの、今は中に出された暖かな感覚の余韻に溺れていたかった。 強制されようとも相手を受け入れたのは自分で、最後を促したのも自分だ。破廉恥な過去に気づかなくとも、抗議をする気は起きなかった。 相手と自分の二重苦の拘束から解き放たれて、熱された肺に冷たい酸素が一気に吹き込まれれば、長時間重力に耐えて呼吸に苦しんでいたことを理解する。 ■しくて、 それでも未だに離れがたくて、くびれに添えられた手に縋るように相手に寄り添いその胸に触れる。どこまでも恋人の真似事のように。] ……馬鹿か。 お前が待っていると言ったんだろ。 それに───あんな餞別を受けて忘れる筈もない。 いつまでもあのきな臭い国にも滞在できんし、 (もうどこにも行けなくなったから。 そう言いかけて、やめた。) [一瞬、切なそうに眼を細めてから相手の顔を見上げようとした。 落とされた問いかけに応えようとして、ずれた包帯から露出した肌が視界に入る。呪いの如く刻み込まれた禍々しい文様に思わず瞬いた。] (-73) 2020/12/09(Wed) 12:20:47 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム(何れは来るべき定めなのだと分かっている。 傾いてしまった砂時計は半分を切り、 互いの寿命が残り少ない事実だってとっくのとうに。 後悔なんて微塵もしていない筈なのに この胸に刺さる痛みはなんだ。……どうして。) ……私なんかはどうだっていい。 何れ痛みなんぞ感じる身体じゃなくなる。 ─────お前は、 [一度身体を重ねたくらいでなにかが変わったわけでもないのに。 ぼろぼろの身体に触れたくて、労わりたくて仕方がなかった。 鋭さを失った指先が優しく胸のシギルをなぞる。 込み上げてくるのは苛立ちと悲しみ。 自分の獲物だとさんざ叫んできたものの、何れは此奴も離れていってしまうんじゃないか。そんな無駄な不安感が心を襲う。 暫く眉を下げた儘無意識に触れ続け───不意に胸板に額を押し付けて目を閉じた。] (-74) 2020/12/09(Wed) 12:20:52 |
【秘】 終焉の獣 リヴァイ → 征伐者 ヴィルヘルム(今はまだ、此処にいる。 傍にいる。 ……一人じゃない。 微かに聞こえる鼓動と体温に乱される心を落ち着かせる。 らしくもないが今夜だけは誰かと寄り添いたいから。) …………暫く、こうさせていてくれないか。 [相手の返事を聞く前に、意識が溶けて闇に沈んでいく。 あの日の夜を想起しそうな光景であるが、自分の意思で身を寄せたのはこれが初めてだった。 何れ微かな寝息がそこで聞こえてくるのだろうが───見る夢はきっと心地のいいモノなんかじゃない筈だから、縋れる存在があってほしい。 我儘な夜の魔法が朝日に解けてしまうまで。 …… 皇帝の自室に呼び掛ける従者の声に、昔よりも弱弱しいケンタウロスの咆哮を轟かせるまで。*] (-75) 2020/12/09(Wed) 12:20:56 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[些細な机仕事を終えて眠る筈だった身体は消耗に飲まれ、深く寝台に沈み込みながら、散らばった黒髪をすくい上げては眠りやすい方向に纏めてやっていた。 垂れ下がった尾の生え際までを何度か撫で下ろすのは、どんな姿であっても恐れを抱かない心の表れ。 怪物、犯罪者と呼ばれ続けた彼女の人ならざる形を愛でるように触れ──── 其処に在ったのは、同じ“人殺し”であるからという妙な安心感だったのかも知れない。 二人は運命に翻弄され、見知った顔を幾度となく手に掛け、臨終の場所のみを選んだ愚かなコヨーテ。 褥を共にしながら心の奥底までは通わせず、答えに気付けぬまま即物的な充足感に身を委ねるからこそ相応しく。] そうか。ならばおまえにも解らんのだろうな。 待ち遠しくも口惜しい、此の想いの出処は…… [その視線の向かう先を悟ってこそいたが、快方へ傾く事の無い病の様な呪いに負の感情を抱かれるのは不可抗力。 生い立ちや運命を呪った事はなかったが、それでさえ操作された思考なのではないか────と、今なら思える。 継承した先祖の記憶は既に抜け落ちて、今や歴代夫人の名も幾つかは忘れてしまった。 ベストラ公を滅亡させた瞬間から始まった緩やかな終末に、残忍さと薄情さを覚えたのは言うまでもない。] [其れを施した人間も、この手で葬り、見送ってしまった。] (-101) 2020/12/10(Thu) 8:20:10 |
【秘】 征伐者 ヴィルヘルム → 終焉の獣 リヴァイ[学生時代より一回りは分厚くなった胸の上に乗る柔らかな重みが心地好く、目を閉じたのを視線で追えば、片腕で傍らの敷妙をそっと引き寄せた。 続く言葉を推理出来るほどの気力もなく、抗い難い睡魔が直ぐに襲い来る。全身を苛んでいた異様な熱は去りつつあり、自分より少し低い体温だけが傍にある。 更に深く脚を絡めれば、今度は此方が逃がさない様に。其れこそが返答の代わり。] ( 何処にも行かない。 ) [偶然にも浮かべたのは、不安げに触れた手付きへの純粋な想い。そして……] (-102) 2020/12/10(Thu) 8:20:44 |
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