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【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ 変な時間に起きて、部屋を訪問すれば丁度入れ違った。 連絡をおろそかにしていたのだろう。 思い出したように端末にメッセージを、遅くなってごめんと謝罪を入れた。 『寝過ごした、今は外? 時間ももうすぐだから 合議の後でも。 夜一緒に何か食べるか 出かけましょう』 ちなみに一方その頃ブランコとか乗ってたので過失はこちらにある。 (-0) 2022/02/23(Wed) 21:01:20 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ端末の震える音。 裁判場に向かってる最中の頃。 表示された文章を見て、少し口を尖らせる。 『遅いね。嫌われたかと思った。』 『うん、いこう。』 『楽しみだね。』 待ち遠しいの、俺だけかと思ったじゃん。 (-6) 2022/02/23(Wed) 21:18:12 |
【神】 美術 エノ「………うん。」 「カミクズくん、それでいいんだ。」 「いいなら、いいよ。」 じっと、カミクズの方を見つめて。 何かを推察するように、あるいは思い返すように。 ただ、眺め続けた。 「……他はいないのかな。」 「誰かに死んでほしいって思ってる人とかも。」 (G12) 2022/02/23(Wed) 21:34:29 |
【神】 美術 エノ「俺も生憎、死んでほしい人はいない。」 「まだ死んでほしくない人がいるくらい。」 「理解者を得てもないから、立候補もまだしない。」 となれば、自分のするべきこともおのずと決まる。 カミクズを見る。見続ける。 「カミクズくん、それって」 「『お願い』なのかな。」 そうとだけ聞く。 (G21) 2022/02/23(Wed) 21:47:50 |
エノは、裁判場の絵を描いた。自分だけがぽつんと座っている絵だ。 (a5) 2022/02/23(Wed) 22:04:15 |
【神】 美術 エノ「…………そう。」 それだけ。 視線を飲みものに移して、飲む。 オレンジジュースが好きなんだよね、と、 他愛もない呟き一つ。 「じゃあ、それは『お願い』ではないね。」 「君の意見を尊重しつつ、自由意志で決めるよ。」 「『お願い』は、また今度。」 紙を弄ぶようにひらつかせた。 (G28) 2022/02/23(Wed) 22:21:58 |
【赤】 美術 エノ「…………………………。」 『知られたら。』 『皆、自然体で接してくれなくなりそう。』 『そうすると、理解できないからな。』 結局、青年は。 それ以上の行動基準を持ってはいなかった。 (*1) 2022/02/23(Wed) 23:18:12 |
【赤】 美術 エノ『うん、だから、まだしない。』 『した方が良い時に、考えるよ』 『返答、お願いしていい?』 合議の場ではそう長くやり取りもできず。 短く、そちらに任せる趣旨を伝えた。 (*3) 2022/02/23(Wed) 23:36:55 |
【神】 美術 エノ「うーん、でも。」 「カミクズ君以外の立候補者、いないもんね。」 「それで決めるってことはさ。」 「『この人なら死んでもいいや』って人を、決めるって事でしょ。」 それはきっと。 いずれは必ずやらなければならないけれど。 今日は、二回目の人に全てを押し付けて。 自分たちは何も考えずに終わることもできるはずで。 「あんまり決まると思えないけど。」 でも、やりたいならやる?と。 青年は、人のやりたがることは何でもやってあげたい。 (G43) 2022/02/23(Wed) 23:39:57 |
【神】 美術 エノ「アクタくんや、カイくんは。」 「自分が生きたいと言う事を全面に押し出すね。」 「多少横暴な態度を取るくらいに。」 「そう言う態度を取る人って、2回目の人がひねくれ者だったら。」 「『補欠』に選ばれちゃいそうだけど。」 媚びを売るとか、柔和に振舞うわけでもなく。 あくまで自分を押し通すスタイルな事に、凄いな、と思った。 恨みを買う事とか、あんまり怖くないのかな。 そう言うのも"理解"してみたいという、ただの興味本位な言葉であった。 (G49) 2022/02/24(Thu) 0:07:09 |
【神】 美術 エノ「うーん、そう言うのが『忌憚ない意見』になるのかわかんないけど………」 「じゃあひとまず、俺のスタンスだけ改めて言っておくよ。」 「 俺は、別に死んでもいい。でも、理解者ができるまでは死にたくない。 」「俺を心から理解してくれる人が現れたら、その時は立候補するよ。」 「つまり、もう少し猶予が欲しいって事。」 「…俺は、こんな感じ。どう?」 話し合いって、したことあんまりないからわかんないや、と頬杖をついて。 (G53) 2022/02/24(Thu) 0:22:11 |
【神】 美術 エノ「俺が2回目の人なら」 「なんで生きたいのか、理由を知りたがると思う。」 「まぁ、俺が人を理解したいからって言うのもあるけれど。」 「理由がない人よりは、理由がある人を生かしたくなるものでしょう?」 「ちゃんと話した方が良いよ。生きたい理由。」 (G58) 2022/02/24(Thu) 0:38:15 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ『遅かったのは、ごめんなさい……』 ひどく反省。他の女と遊んでいたのね! という言葉にも全く反論ができない。 ―――――― ―――― ―― しばし時はたって、裁判所の扉は開くだろう。 途中から随分と退屈そうな顔をしてした男の足は、自然とエノの部屋へと向かっていた。 「あ、焼き肉か……何かの予定だったような。 まあ……いいでしょう」 部屋が待ち合わせ場所になっても、と。 扉に座り込んで端末をいじってため息を吐いた。 (-47) 2022/02/24(Thu) 1:32:05 |
【神】 美術 エノ「ユスくんの見たい景色って何なんだろう。」 「それって、風景の事?」 「ここで見られるものなのかな。」 「アクタくんは、夢があるんだね。」 「ねぇ、なんでお芝居が好きになったの?」 「何かきっかけがあるのかな。」 それぞれの生きたい理由に、土足で踏み込む。 青年は、合議なんてものは実はどうでもよくて。 そう、ただ。 人を理解し、人に理解されたいから。 君達を理解せんと。 不躾な刃を振り回す。 (G72) 2022/02/24(Thu) 18:13:19 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ青年はと言えば。 合議を割合、興味深そうに聞いていた。 と言うのも、人の事を知る機会ができたから。 あの話し合いはなかなか、そう、楽しかった。 人を理解するのは楽しくて、気持ちよい。 自分を理解されるのは尚更に。 「………おわ、フカワくん。」 そうして、帰ってきた頃に。 君が扉の前でたむろしているのを見て、すこしびくりとした。 「何もこんなところで待っていなくても。寒くなかった?」 冷えてないかな、とその頬に手を触れようとする。 (-137) 2022/02/24(Thu) 18:18:32 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズこれは、通信ではない。 青年が、君を捜し歩いている。 そういえば、ちゃんと面と向かって話した事があまりないから。 君が『喋る死人』になってしまう前に。 生きている君とお話しようと思って。 きっと沢山歩けば、どこかでは鉢合わせるはずだ。 「カミクズくん。」 「今、どう。ドキドキする?明日の夜まで。」 開口一番。 青年からの言葉は、やはり理解の刃であった。 (-138) 2022/02/24(Thu) 18:25:13 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃くん」 空中を眺めていた視線があなたの方を向く。 触れられた手におずおずとすり寄れば控えめに口を開いた。 「……寒くは、ないですよ。外でもないですし。 いや、これが寒いのかな…… 」体温の話ではなさそうだ。 頬に触れられた手の上から自分の手を重ね、目を閉じてため息をついた。 「何か食べに、行きますか…… そのあと、君とゆっくりしたいです」 (-141) 2022/02/24(Thu) 18:37:47 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワよしよし、と親指で頬を撫でる。 形を確かめるように触れる。 「だめだよ、冷やしちゃ。」 「ちゃんと暖めなくちゃ。」 なににおいても、そう。 重ねられた手に少し頬を緩めて。 「うん、焼肉食べよう。」 「あ、でも。」 「肉を焼くのはフカワ君ね。」 だって連絡遅かったもん、と。 ちょっぴり拗ねた様子を見せる。 (-143) 2022/02/24(Thu) 18:53:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ探し人は、きっと少し歩いたくらいに見付かった。 多分、事故現場へ向かう前か、そこから帰ってきた後。 どちらにしても、大方寮の何処かで出会す事になりそうだ。 「………ああ、エノさん…」 清掃員は、あなたの遠慮ない言葉に機嫌を損ねたふうでもなく。 薄っぺらな笑顔のなりそこないを取り繕って答えを返した。 「…そう、ですね。死ぬのも怖いですけど… もしかしたら死なないかもしれないのも、怖いです」 あの立候補は、投票先が決まらなければ、というもので。 決して確実に投票されるような強制力は無い。 選ばれる可能性はかなり高いけど、まだ確定したわけじゃない。 「…すみません。 もしかしたら、明日以降に誰を選ぶか、という所は エノさんに任せきりになってしまうかもしれない…ですね」 個人的に相談に乗る事くらいはできるだろうけど。 誰かの命運を決めるその瞬間は、任せる事になってしまう。 そう思って、弱々しく謝罪を述べた。 (-144) 2022/02/24(Thu) 18:53:32 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ存外早く見つかってよかったな、と思った。 夜通し捜し歩いたりするのは大変だから。 「そんなへたくそな笑顔だったっけ。」 合議くらいでしか面と向かっていないから、 改めて見るとなんとも作り物じみた顔だな、と思った。 あるいは。 君の衣服を一枚脱がせたから、そう見えるのかもしれない。 「恐怖が二倍美味しいね。」 どうあがいても怖いんだ、と頷いて。 君をまた、理解で侵食していく。 自分も同じようにしたら、もっと理解できるのか、なんて 考えてもみたり。 「仕方ないよ。君が選んだ道だもん。」 「片づけはちょっと困るけどね。」 「……そうだ、それで、聞きたかったんだよね。」 手を伸ばす。その張り付いたように笑む頬へ。 「俺と話したから、立候補したの?」 なにも話さなかったら、立候補しなかったのかな、と。 後悔………なんてものがあるわけではなく。 ただの好奇心だ。 (-145) 2022/02/24(Thu) 19:08:32 |
【神】 美術 エノ「これは俺の個人的な考えだけれど。」 「死ぬのが怖い人は、生きてやりたい事がある人。」 「どうしてもやりたい事があるから、それが出来なくなることが怖い。」 「死の先に何もない事が耐えられない。」 「きっと、君が気持ち悪がる人達は。」 「あんまり、生きてやりたい事がないんだろうね。」 自分も含めて。 きっとそうなのだろう、と思う。 どちらかがおかしい、と言うわけでもなく。 強いて言うなら、そう。 未来を夢想できるか否か、なのだろう。 「………へぇ。」 「じゃあ、後で聞きに行こうかな。」 隠しきれない恍惚の顔。 人を理解することは、心の衣服を脱がせるようで。 嬉しくて、興奮して、気持ち良い。 (G74) 2022/02/24(Thu) 19:18:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ頬に手が触れれば、少しだけ面食らったようで。 下手な笑顔はそのままに、ほんの少しの困惑が広がった。 「……、時間ができれば、と思ったのも、そうですけど…」 でも、それは何もあなたに限った話じゃない。 考える時間が必要だったり、やりたい事があったり。 そういう人達に猶予を与えられたらと思った事も事実で、でも。 「一番の理由は、…ここで、少しでも楽しいなって思えたから。 エノさんが理解者を得た後なら、と思うのと そんなに変わりはないんじゃないかと思います。 幸せな内に死ねるのは、いいことですから…」 前回、この合議の場から帰った後。 今に至るまで、生きていてよかったと思える事は無かった。 そしてきっと、今回も。 生きて帰ったところで、同じ事になるんだろうな、とも。 だからきっと、これがいいのだと。そんな理由だった。 (-146) 2022/02/24(Thu) 19:26:13 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ人に触れることが割かし好きだ。 何となく触れてると、その人を理解してる気になる。 形とか、肌触りとか。 そんな見せかけだけのものでもやはり、理解できると嬉しい。 「……………なるほど。」 「…わかる、うん、君の考え。」 「"理解"できるよ。」 満たされたときに死にたい。 そこがアーチの頂点なら、それが落ちる前に死にたい。 ……理解できる。自分もそうだ。 顔を赤くする。理解できて、気持ち良い。 「ちなみに、なにが楽しかったの。」 もっと知りたい、と言うように。 顔を近づけて細まった瞳を覗き込んだ。 (-147) 2022/02/24(Thu) 19:37:22 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「ひぇ、…え、ええっと……?」 縮まった距離に、あなたの様子にたじろいだ。 以前話した際は、面と向かって、ではなかったし。 もしかすると、合議の場で垣間見たかもしれないけれど。 何れにせよ、こんなに間近で見たのは初めてだったから。 それに、清掃員にとって、触れられる事はあまり馴染みがなくて。 昔はそうではなかったかもしれないけれど、 今となってはもう、慣れないものになってしまった。 「……その、誰かと他愛ない話をするの、久し振りで。 人との距離を気にしなくていいのもそうですけど…」 特殊清掃員という仕事は、複数人でするものでもないし。 仕事を通して会話が生じる事もそうそう無い。 どうしても臭いがつくから、距離感だって気にする必要がある。 「…極端な話、仕事以外で憂鬱じゃない時間があるのが新鮮で。 これまでは憂鬱さを紛らわす為に仕事ばっかりしていたから… 無理を言って、きついものをたくさん。」 「だから趣味と言えるものも、遊ぶような知人も居なくて。 二人乗りしたのも、ここでするのが初めてで。 …楽しかったんですよ」 (-148) 2022/02/24(Thu) 20:06:22 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ実はと言えば、あまり人との距離感は掴めない方だ。 ただ絵と向き合ってることもあれば、急に人に触れだす。 猫のようだ、とか昔誰かに言われた言葉。 特に拒否もされないので、そのままぺたぺた触っている。 首とか、帽子の下とか。 「なるほど、人と接するのが楽しかったんだ。」 「憂鬱、って言うのは分かるかもな。」 「俺も、絵を描いてるときは結構すっきりするし。」 君の仕事と同じ様なものなのだろう。 青年もまた、日々には憂鬱感を抱えていたから。 今の君からは当然忌避されるような匂いはしないのだろう。 くんくん、と鎖骨辺りを嗅いでみたりして確かめる。 「いいね、じゃあさ。」 「絵も描いてみたら?」 「一緒に描こうよ。」 意外と楽しいかもよ、と筆を生み出しながら。 (-154) 2022/02/24(Thu) 20:29:42 |
エノは、人を理解する時、夕焼けの瞳が喜色に輝く (a37) 2022/02/24(Thu) 20:30:36 |
エノは、理解されるときはより一層に。 (a38) 2022/02/24(Thu) 20:30:50 |
【神】 美術 エノ「へぇ、じゃあユスくんは。」 「できれば、生きて帰りたいって事なんだ。」 「ここから出られないと、見たいものが見れないもんね。」 それを非難するわけでもなく、うんうん、と頷いた。 本当に、知りたいだけだ、人の事を。 知った後どうしよう、と言うのがない。 刃が喉元につきつけられれば。 「うーん、言語化が難しい。」 「でも、絵は正直どうでもいいんだ。」 「こんなの、ただの暇つぶしの趣味だからね。」 「………って言うのを、一つ一つ知ってもらいたい。」 強いて言うなら、自分を構成する全てだろうか。 何もかも、心を裸体にされて。 何も言わずとも考えてることが当てられるような。 そんな人を求めている。 誰かには、『それは鏡か、奇跡か』じゃないと叶わないって言われたけど。 まぁ、願うだけなら自由だし。 「興味を持ってもらいたいのかもね。」 極客観的に自分を分析した。 (G80) 2022/02/24(Thu) 20:37:00 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ推察通り、ここでの清掃員からは 腐臭、黴臭さ、とにかく死臭のようなものは感じない。 強いて言うなら、今は薄めた漂白剤と消毒液の中間のような。 「あ、わ… わぁっ!? く、くすぐった、ひぇ……」触れられる事を拒絶はしないけど、とにかく困惑しきりだ。 肉体労働をしているだけあって体つきはしっかりしてる方。 前々から、不思議な距離感の人だな、と思っていた。 一人気儘にしているように見える時もあれば、 一度関心を持てば他者を理解したいとどこまでも踏み出して行く。 客観的には無軌道のように見えるだけで、 多分、本人の中では筋が通っているのだろうけど。 気質としてはマイペースな方だけど、 したい事は人とわかり合う事、だからそんなふうになるのかな。 少し話して、今のところは、そんなふうに思っている。 「え……あ、絵、絵ですか…?」 急に描こうと言われても、何を描けばいいやら。 そもそも最後に絵筆なんてとったのは何年前だろう。 「えっと…エノさんは、ええと。 どんな絵が好きなんですか?」 (-159) 2022/02/24(Thu) 21:09:13 |
【神】 美術 エノ「帰れたらいいなって感じなんだ。」 「なるほど、答えてくれてありがとう。」 あくまで希望、と言う事だろう。 自分も同じようなものだ。 ただ人生に意味を見いだせるかどうか。 その程度のもの。 「そう。君の人生は充実してたんだ。」 淡白な答え。 人はいつだって自分の尺度でしかものを図れない。 途方もないもののように聞こえる、と言う事は。 彼の中にあるものは、それくらい沢山溢れているのだろう。 「どうかな、間に合うかも。」 「ぎゅっと縮めたら、おにぎりが作れるくらいの人生しか歩んでないよ。」 「だから、生きたい人は。」 「理解されることを応援していてね。」 そしたら、君達の順番も後に回るのだから、と。 やはり淡々と語るのだった。 (G82) 2022/02/24(Thu) 21:10:19 |
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