【秘】 新人看守 ダビー → 中堅看守 アンタレス「成る程。先に教えていただける幸運に感謝を。 ……。…………?」 ぱち、ぱちぱち。瞬きがさらに増える。 中身のない瓶をまじまじと見つめ、それから素直に貴方の顔へと視線を滑らせた。言葉こそ少ないが、表情にはわかりやすく出ている。これはなんだろう? 「……その小瓶に仕掛けがあるのか、通常では視認できないものが入っているのか。或いは……後ほど入れる予定のものがあるのか。いったいどれでしょうか?」 予想できる限りの選択肢を挙げていく。 (-192) 2021/10/03(Sun) 3:14:02 |
【人】 新人看守 ダビー>>110 ナフ 彼がエリア内で跳ねて回るように動いていたことは確認していた。その為体をめいっぱい駆使した肉弾戦を持ちかけることだって想像に難くない。 当たるとは思っていなかったが、こうも容易く避けられるとは。 「(これでは拳銃はあまり役に立たないな)」 体勢が大きく変わる相手を捉える。そう認識したかと思いきや、瞬きする間もなく白い影が滑り込んでくるのを見る。 低い位置からの急襲。考えられる攻撃の手は── 「……っ!」 咄嗟に空いた片腕で喉元と顎を覆い、後ろへ飛び退る。意識を刈り取られたら終わりだ。 もう片方、拳銃を握ったままの手はそのまま下へ。銃口を潜り込んできた貴方へ向けて発砲。 後退しながらの、そして咄嗟にとった行動だ。赤い弾道は大きく逸れる。その上、欲が出て反撃も行ってしまったものだから後ろに飛びきるよりも先にナフの右手が接触したことだろう。 (124) 2021/10/03(Sun) 3:27:12 |
【人】 新人看守 ダビー>>125 ナフ 血に満たされた容器諸共、鋭い一撃が体に突き刺さる。脚と胴に潰されて、呆気なくカートリッジは砕けて中身をぶち撒けた。 「……っぐ、ぅあ゛……ッ!」 胴を揺らす衝撃に無表情を貫いていた顔がたまらず歪む。骨まで響き、軋み、体が痛みに絶叫をあげる。 されど唇は決して止まることなどなく。 「《杭よ》」 己が血に命ずる。 瞬間、互いの体を汚す看守の血液が沸騰したかのように熱を持ち──そこから、貴方の体を貫こうとする幾つもの大きな鋭い杭が勢いよく飛び出した。大まかな方向性は指定できても細かに差したい部位までは操作できないから、貴方の体のどこを貫くかは男にさえも分からないけれど。 刺さっても長くは保たない。前の戦いで見せた血の雨のように、暫くすれば音もなく消えていくだろうが、自分は串刺刑を実行したい訳じゃない。ただ相手を倒したいだけだ、何も問題はない。 初めから待っていた。 武器を増やしてもそれだけでは獣のような身のこなしの貴方にきっと勝てないだろうから。 ──飛び込んでくれるのを、ずっと待っていた。 (127) 2021/10/03(Sun) 4:40:25 |
ダビーは、ヴィオラの音を聞いても、ただそれだけだ。今は認識するだけ。 (a24) 2021/10/03(Sun) 4:45:51 |
ダビーは、普段であれば、「それはきっと綺麗なのだろう」くらいは言えたはずだ。 (a25) 2021/10/03(Sun) 4:46:17 |
【人】 新人看守 ダビー>>128 >>129 ナフ たたらを踏み、体は前に傾いた。骨は確実に何本か折れた気がする。けれどそれがなんだというのだ。体が動くなら問題ない。 むせ返る血の臭い。もう昔からずっと嗅ぎ慣れている。何の感情も湧かない。 戦いに敗れることは死を意味する。そんな世界に身を浸し続けた男の頭に、遊ぶという概念など無い。 熱を帯び始める貴方とは反対に、男はどこまでも冷め切ったままひたすらに次の一手を打ち続けた。 「い゛っ……、ぇ゛……ッ」 臓器が詰まった胴体。その真ん中に、足がめり込む。看守の体がさらにくの字に折れ曲がる。男の嘔吐く声がこぼれた。 壮絶な痛みと引き換えに、空いた片手で突き刺さる足を抱え込むように掴もうとするだろう。こうでもしなければ、きっと貴方に攻撃を当てることなど出来ない。 同時にトリガーガードに入れた指を支点にしてくるりと拳銃を回転させる。 銃身を握り、ハンマーの如くグリップ部分を相手の膝へと叩きつけようと腕を持ち上げ──躊躇いなく振り下ろした。 己の声がする。 あれは悪だ。遊びで人を殺める悪だ。 殺せ。屠れ。始末しろ。悪は全て敵なのだ。 己の声がする。 だから、眩しそうに相手を決して見てはならないのだ。 (130) 2021/10/03(Sun) 5:59:02 |
【人】 新人看守 ダビー>>131 ナフ 腹部の痛みに耐えかねて折れた体に降り注ぐ貴方の声。 無表情を貫いていた男が、痛み以外の理由で顔をしかめた。或いは、ただ目を細めたようにも見えるかもしれない。 理解に苦しむ。 理解してはいけない。覗き込んではいけない。 どれだけ体が叫んでいても、悦びと共に踊り続けられる貴方であれば。前傾姿勢を取らざるを得なくなった男の肩を掴むのは容易いだろう。 「ーーーッッッ!!!」 ──しまった、思う頃にはもう遅い。 柘榴色に飲み込まれる。 衝撃と共に初めに感じたのは視界の暗さだ。一瞬でぐにゃりと歪んで明滅する。続いて鋭い痛みを追いかけてくるように燃えるような鈍い痛みが頭を覆う。同じようなタイミングで血が額を伝い落ちているのも感じた。 初めからずっと握っていた拳銃さえもからんと手から滑り落ち、二人の男の血で汚れ切った草原に音もなく落ちていく。 もう体がどうなっているのか把握するにも一苦労だ。 それでも男は倒れてはならないと精神力だけで体を支えて行動に移す。 真似をするように胸ぐらを掴もうと手を伸ばし、その上逃げられないようにブーツで相手の素足を踏もうと足を振り下ろした。 そのまま、もう暫く呻き声しか出ていない唇は、久しぶりに言葉を紡いだ。 「……ッ、は、ぁ……《雨よ》……!」 力の行使。前の戦いでアマノの体を貫いた血の針の生成。 けれど能力操作の補助を担う拳銃を取り落とした今、額を濡らす血だけで生成できる数などきっと片手で足りる程度だ。 それでもいい。相手を倒せる手段があるのならなんだって使ってやる。 体の血が燃えるように沸騰する錯覚に襲われながら、生命を削って生み出した針を貴方に向けるだろう。 (133) 2021/10/03(Sun) 7:02:53 |
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