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【秘】 巫女 キンウ → よいが来ない ミズガネ>>【ハロウィン】>>2:G68 「なんと、詩人であったか。名はなんという?」 生業を己で選びとり、その名をひとが定めたのならば。 青年が暮らしていたのは、キンウと呼ばれた少女がいたのとは異なる世界か、くにであろう。 「なるほどなぁ。 くふふ、われ、そういうのは好きだぞぉ〜〜〜 詩人がうまいものを作ってはならぬ道理はないからなぁ」 頬を桃色に上気させ、上機嫌に物笑い。 忠告に従い、こくりこくりと少しずつマグの中身を減らしていく。 (-129) 2021/10/20(Wed) 12:28:21 |
【秘】 巫女 キンウ → 巫女 ユピテル「巫女にしてはおしゅう、くたびれた服を着ておるの。 市井のもののようではないか」 またもや、不思議そうに口にして。 「わがくにの巫女ではなかろう? おしゅうのくにの巫女はみな、かような風体であるのか?」 問う少女の方はと言えば。 縫い目の一つまで精妙に仕上げられた、一目で逸品と知れる衣。 手首には、華奢で繊細な金飾りがあしらわれている。 更には神へ仕えるものでありながら、傅かれ、あれこれと世話を焼かれるのが当然と言わんばかりの言動。 “同じ巫女”とは到底思えぬ、佇まいの違いがそこにあった。 (-172) 2021/10/20(Wed) 18:06:52 |
【秘】 巫女 キンウ → 掃き溜めの ゾズマ「おしゅう、知らぬのか? キンウといえば――」 少年の顔をじっと見て、ふと口を閉ざし。 衣に土草がつくのも構わず、ころりと寝転んで天を眺める。 「……とつくにであったなぁ、ここ……」 ふわぁ、と欠伸を一つ。 「眠とうなってきた……われ、昼寝をする! おしゅうも寝てよいぞ。われ、遠慮とか好かぬゆえな〜〜」 物凄〜く今更なことを言いつつ、瞼を閉じた。 じきに、穏やかな寝息を立てはじめるであろう。 (-185) 2021/10/20(Wed) 20:03:33 |
【秘】 巫女 キンウ → よいが来ない ミズガネ>>【ハロウィン】 ミズガネとは役人の名ではなかったか?とマグを傾ける傍ら、訝しく思い。 されど、ここはとつくに。ならばきっと、理も異なるのだろうと考えた。 「うむ、ミズガネよ。 それはつまり……いまは聴けぬということだな!?」 ちみちみとマグを空にしながら、残念だなぁ〜とうち嘆く。 「箱入り……くふ、そうやもしれぬなぁ。 だが……われ、ちーっとばかし、ほかのより外にはくわしいぞ! われのな、世話のものがかしこい童でな。 寝物語にあれこれと語ってくれてだなぁ……」 愛おしげに目を細める。僅か、寂しげな響き。 されど頓に笑みを浮かべ、明るく口にした。 「うむ、われも土産話のひとつやふたつ、持って帰らねばな。 食べることはな、なーんにも禁止などされておらぬ! ゆえな、おしゅうよ。またうまいものをつくっておくれ」 (-194) 2021/10/20(Wed) 20:47:42 |
【秘】 巫女 キンウ → よいが来ない ミズガネ恋しい、という気持ちはよく理解できない。 不思議そうに首を傾げ、それには答わず。 「うむ、約束であるぞ!」 男の手を取って、するりと小指同士を絡める。 ついでにうたも聴かせてくれればよいなぁ、とうち笑った。 (-312) 2021/10/21(Thu) 20:19:22 |
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