【秘】 王として リアン → 司書 エルナト「僕は、僕が善き王であるために この学園を善くしたいと思っている。 君たちを幸福で笑顔溢れる日々が送れることは、僕が僕たる為に必要な事だ」 「彼女は、積極的に君たちを導いてくれる。本当に面倒見がいいんだ。 体質の事もあるからなのか、他人への気遣いが自然と出来るのは見習いたいところだな」 穏やかな口調。 君を見つめる目―――片方は、焦点があっていないが。 君が喜ぶのなら 、と思った。 ▽ (-41) 2022/05/07(Sat) 0:15:47 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト病気内容の告白を受けて、眉を寄せた。 内容、それ自体は良い。血や汗で良いのなら、幾らでもやれるだろう。勿論死なない程度になら。 それよりもむしろ。 「構わない―――が、僕の身体は綺麗ではない。 君が見ていて気分を悪くしないか心配だ」 仮面のかかりきらない頬に触れたのなら、熱を持った指先が右頬の化粧を落とすだろうか。 その下には、 どす黒くおぞましい痣 「僕の身体は、傷と痣で埋め尽くされている。 それでもかまわないのなら好きにするといい。今更、傷が増えたところで僕は気にしないからな」 ここではない方がいいだろう、と図書館に向かうまでの間に存在する空き教室に入っていく。 (-42) 2022/05/07(Sat) 0:22:16 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアン「殊勝な考えだね。素敵なことだと思う。」 「どんな理由であれ、気にかけてくれて悪い気はしないもの。」 「……悪い気がする人もいるだろうけど。」 赤髪の彼を思い浮かべつつ。 まぁ、あれは特殊な例というものだろう。 「高く評価してるんだね。ラピスさんの事。」 「仲はいいの?」 なんていう雑談。 普通の少年らしく、人の事には興味があった。 ▼ (-45) 2022/05/07(Sat) 0:30:21 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアンでも、普通の少年ではないから。 今、こんなに飢えに苦しんでいる。 「………わぁ。」 はらりと取れた化粧。 その内側にある黒いものに、声を上げ。 「どうしたの?これ。貴方の病気?」 「すごいね、気付かなかったな。」 もう少し化粧を爪で落として、しげしげと見つめる。 それから、齎される言葉には。 ふ、と思わず吹き出して、それから、笑い声をあげた。 「あっはははは…………おかしい事言うんだ、リアンさん。」 「貴方はミルクを飲むときに、牛の柄を気にするの?」 「僕にとっての貴方達は、そういう存在なんだ。」 ずっとこの食性で生きてきたから。 人間を牛や豚と同じ『家畜』としてしか見れない。 自分に食糧を提供するだけの生き物。 良くてかわいいペット、その程度の、認知。 空き教室に、後ろからついていき。 扉を閉めれば、そのまま鍵まで。 ▼ (-46) 2022/05/07(Sat) 0:37:08 |
【秘】 司書 エルナト → 王として リアンそれから、貴方に抱き着いた。 ぎゅっと、身体を押し付け熱を伝えるのは。 愛や恋や性によるものではなく。 ただ、熱して汗を出させるためだけの捕食行動。 首に腕を回して、見上げる。 「……ちゅーしていい?」 汗も涙も、今は出ていない。 だから一番すぐに取れる給餌手段を、口に出した。 (-47) 2022/05/07(Sat) 0:40:39 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト「そういった相手には、また別の手段を考えるさ。 例えば、僕の同室相手だったりな」 考える事は同じだ。 本人に言えば、更に機嫌を損ねることになるだろうから 言えはしないのだが。 「いや?だが、見ていればわかるだろう。 勉強会の様子であったり、朝食時の様子であったりな」 同い年で同班というだけの関係だ。 ほとんど何も知らないに等しい。 だが、それでも。わかることはあるものだ。 ▽ (-52) 2022/05/07(Sat) 1:33:55 |
【秘】 王として リアン → 司書 エルナト「気付かなくて当然だ。気付かせないようにしていた。 気を張って隠していたんだ」 演劇用の化粧と仮面を利用して。そして、徹底して風呂には一人で入るようにしていた。 王である自分が、誰かに不安を覚えさせないように。 化粧の下は、どこまで行っても黒に染まっている。 左頬の化粧の下には、まだ陶器のような白い肌が見えるのだが。 右側は、もう。 ▽ (-53) 2022/05/07(Sat) 1:40:09 |
【秘】 優位 リアン → 司書 エルナト「はは……!面白い事を言うな、エルナト」 君の言葉を聞いて、思わず笑みが漏れる。 君が、王である自分を"下に見る"等とは思わなかったからだ。 抱き締められることは拒まない。 だが、君が首に手を回しても。 自分の方へ顔を近付ける事を許さない 。頬を掴み、顔を固定するようにしてやる。「口付け等、貴様には勿体無い。 体液が欲しいというのであれば直に与えてやる。 王の施しだ。有難く受け取るといい」 その体勢のまま、親指で君の口を開かせる。 隙間に、垂らした唾液を落としてやる。"これで十分だろう"と言わんばかりに。 (-54) 2022/05/07(Sat) 1:52:02 |
【秘】 司書 エルナト → 優位 リアン随分周りをよく見ているのだろうな、と思った。 やはり王という自認がそうさせるのだろうか。 あるいは元から面倒見のいい性格なのかもしれないが。 「疲れるんじゃない、隠し事をするのって。」 「他に知ってる人はいないの?」 流石に同室の人に隠すのは大変な気もするし、 多少は知られているのかもしれない。 それでもきっと、多くの人は君を、見た目麗しい上級生くらいにしか思っていないだろう。自分もそうだったし。 それらの努力も全て王であるためというならば、 それはもはや、執念にも近いものだな、と思った。 「そんなに王であることが大事?」 広がる黒に、これ以上ここで暴いて、 誰かが通ったら困るだろうと、指を止めて。 ▼ (-56) 2022/05/07(Sat) 2:13:30 |
【秘】 雛鳥 エルナト → 優位 リアンそれから、"王への嘆願"が、笑い飛ばされたことに。 少年は少しだけ、泣きそうな顔をして。 ご馳走が乗ったお皿を下げられたみたいな気分。 でも、その後の行動に。 "王からの贈物"に。 「…ん……ちょうだい…………?」 舌を出して、受け止めるように。 垂らされたそれを、口の中に運んで。 ぬちゅ、と口の中で転がして、絡めて。 君の顔を、とろんとした目で見つめながらずっと、そうして。 それからようやく、こくん、と喉を鳴らして飲み込んで。 はぁ、と漏れた熱い吐息は。 すこしばかり君の香りに染まっていた。 「ねぇ、もっと……もっと欲しい…………」 上気した顔で、尚も求めるように口を開いて待つ少年は。 さながら、雛鳥のようにも見えるだろう。 (-57) 2022/05/07(Sat) 2:21:07 |
【秘】 優位 リアン → 雛鳥 エルナト「昨日までは、誰も知らなかった。同室の彼とはここ最近までお互いに干渉しないようにしていたからな。 なるべくなら隠しておきたいものではある。気持ちの良いものでもないだろう」 君を含めて、3人だ。たったそれだけの人間しか知らない話。 醜いものに対して人間は態度が変わるものだ。こちらがどれだけ努力しようとも。 「大事だな。 元々そのように育てられたということもあるが、何より自分の気を緩めないためという理由もある」 王であることは、権力のある立場にあることと同時に プレッシャーを常に与えられる立場に就くということだ。 日頃から模範であり、善くあるための努力を欠かさないように。 そういった思いを抱えて。 王で有り続けることを望んでいる。 ▽ (-63) 2022/05/07(Sat) 2:45:36 |
【秘】 王 リアン → 雛鳥 エルナト強請る声を受けながら、口の中に溜まっていた唾液を与え終えると。流石に何度も、すぐに与えられるものではないから 一度手を離し、自分の口元をハンカチで拭う。 「欲しいのなら、与えてやる。 舐め取ってみせろ。まさか、垂らさないと飲めないなどとは言うまいな」 腕を捲り、傷と痣で埋まりきっている肌を露わにする。 裁縫用の裁ちバサミを取り出せば、一度息を吐いて―――吸ってから。 自らの腕に思い切り突き立てる。 歯を食いしばり、苦悶の声を飲み込んだ。眉を寄せたままハサミを抜き去り、君の目の前に 腕を差し出す。 ぼたり、ぼたりと零れ落ちる鮮血が床を汚していく。 白いブレザーにも、赤が飛び散り 良く映える事だろう。 (-65) 2022/05/07(Sat) 2:55:51 |
【秘】 雛鳥 エルナト → 王 リアン「おや、じゃあ意外とレアだ。」 「嬉しいね、王の秘密を知っちゃった。」 「穴倉に叫ばないといけないかもね。」 ロバ耳の王様。 本好きな少年らしいジョークであった。 勿論、実際に口外するようなことはしない。 隠されたものを暴いて広める趣味もない。 「……そう、やっぱり貴族って。」 「そう言うのがとっても、大事なんだね。」 という顔は、此処に来て初めて少しばかり陰りを見せた。 少年と同室の彼が貴族の生まれであるというのは、だれしもに知られている話。 彼も常に模範であろうと、立派な大人であろうとしている。 そのために"治療"を受け、薬の力まで借りて。 「……あんまりわかんないや。」 「肩書き通りに振舞うのって、疲れそう。」 なに一つの重荷も背負ってない少年には、 その覚悟も、プレッシャーも、理解はできないのであった。 ▼ (-79) 2022/05/07(Sat) 16:59:57 |
【秘】 雛鳥 エルナト → 王 リアン「ぅぁ………」 体を離されれば切なげな声。 しかし給餌がまだ終わらない事を知れば、 はやく、はやくとせびるように自分の体を抱いて。 鮮血が、溢れて。 「あぁ………っ」 という小さな叫びは。 その腕のグロテスクな様相に。 突き立った鋏が齎した生々しい傷に。 ……ではなく。 床に零れてしまったご飯への、悲しみから。 でも、すぐに新鮮なご飯の方に目を向けて。 君の手を、抱くように掴んで。 服が汚れようと気にすることもなく。 その傷を上から、下まで。 這うように、ぬるりとした舌が撫で上げるように。 動いて、血を掬っていく。 「…おい、しい………リアンさんの……とっても…美味しいよ………」 ほんの少し前まで、血を口にするのには抵抗があったのに。 今はもう、何も感じはしなかった。 血を吸いだそうと強く吸い付けば、 君に強い痛みを与えるだろうか。 (-80) 2022/05/07(Sat) 17:07:07 |
【人】 司書 エルナト>>+10 バレンタイン 「…そう、よかった。」 いつも少し眠たげな声。 先日ははきはきとした声。 今はそのどちらでもなく、何の感情もない電子的な声。 どうしたって、いつものように微笑むことはできない。 可愛がっていたペットが、補助具を付けないと 歩けなくなったような……そんな気持ち。 「……謝らないでよ。別にいいんだ。」 「最後まで読もうとしてくれたなら嬉しいな。」 「本は、最後まで読まないと意味がないからね。」 物語なんて、ラスト一ページで急に変わったりするものだから、と。 少し眉を下げながらも、微笑んで。 「……まだわかんないよ。何か起きるかもしれないさ。」 「……そうだ!本、今どこにある?」 「良かったら、読み聞かせしてあげようか?」 結構、初等部の子達にも好評なんだよ、なんて。 今度はしっかりと笑いかけて見せて。 (9) 2022/05/07(Sat) 19:31:32 |
【人】 司書 エルナト>>+11 バレンタイン 「……うん、よかった。」 「君が、ただの器だけになってしまったらって、心配だったけど。」 「ちゃんと君が、そこにいるみたいで、良かった。」 動かぬ体、電子の声。 人と呼ぶには些かばかり冷たくなりすぎてしまったけれど。 でも、きちんと心は君のまま。 それに、何もかもを投げ捨てたりしてるわけでもない。 君が落ち込んでいないのならば。 自分が悲しんでいてはいけないなと、緩く首を振り。 「………それ、図書室から持ってった本じゃないよね?」 「数か月前から転々と帰ってきてない本があるけれど…」 すこしじと……っと君を見て。 それから、大丈夫だよ、と仕方なさそうに笑って。 「じゃあ、探してくるから少し待ってて。」 そうして一度、君達の部屋まで。 何事も無ければそれなりの時間の後、帰ってくるだろう。 (12) 2022/05/07(Sat) 20:08:04 |
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