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【墓】 清掃員 カミクズ「少しだけ安心して…少しだけ、心配ですね」 結果を見て、ぽつり。 「大丈夫。」 「うん……きっと、それでいいんです」 一人呟いて、裁判場の扉をくぐる。 投票の権利を失っても、無関係になったわけじゃない。 でも。今日の自分が着くのは、傍聴席かな。 (+0) 2022/02/26(Sat) 21:23:36 |
【独】 清掃員 カミクズ/* 命のやり取りに男女は関係ねえぜ〜〜〜ッッ!!!! 狼が二人揃ってハニトラ通じねえタイプなのが悪いな。うん。 本当に運が無かったよ…… (-6) 2022/02/26(Sat) 21:26:19 |
【墓】 清掃員 カミクズ「い、いいんだ……」 何とも言えないやり取りに、流石に困惑したように呟いた。 清掃員は今日、極力議論に口を出さないつもりでいる。 だって、今限りなく死に近い人間の、その発言が。 信用に値する道理なんて、きっと殆ど無いようなものだから。 (+1) 2022/02/26(Sat) 22:13:14 |
【秘】 美術 エノ → 清掃員 カミクズ「触れたら壊れるガラス細工でもないのにね。」 肩書一つで接し方が変わる。 青年は現実世界では、ガラス細工のように扱われていた。 何一つ凄惨な過去もない。 何一つの躓きも無ければ、山も谷もない。 どうしようもなく順風満帆な人生を、 凪の中を進み続けていた。 「そんな感じ。良いね、理解されてる。」 「気持ち良いよ、心に触れられるのは。」 ほう、と息を零して。 軽く体を抱く、喜びと言うのは何とも温かなものだ。 「いいよ、適当な景色を描いてみよう。」 「上手く描けなくても、いいんだ。」 「でも、最後まで描き切ってくれたらうれしい。」 筆とキャンパスをデータの海から作り出して。 君に同じ景色を見てもらうために。 そうして、君の横に並び、あるいは手を取って、 一つ一つ、教えていっただろう。 (-17) 2022/02/26(Sat) 22:33:43 |
【独】 清掃員 カミクズ自分が誰を選ぶか、というところを。 くじで選びたくないという気持ちは、わかる……ように思う。 ただ、責任転嫁をしたくないのだ。 ただ、無作為に選んだ事であって、自分の意思ではないと。 そうして責任から逃れる事をしたくないんだろう。 少なくとも自分はそのように思う。 ともすればそれは、確かに誰かを死に追い遣る行いだから。 だから自分の選択に責任を持っていたいのだ。 誰しもがその責任を負わねばならないとも思わないけれど。 (-19) 2022/02/26(Sat) 22:39:49 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 美術 エノ「そう……ですね。 もし傷付けてしまっても、時間があればまた歩み寄れるはず」 それでも。 傷付けてしまう事を恐れる気持ちが無いとは言わないし。 その感情の全てを理解できる、なんて驕れもしないけど。 それにきっと、あなたと出発地点は違うけれど。 でも、一人の寂しさは、ようく知っている。 「エノさんが…不快でないなら、よかった。 あの、でも、自分、あんまり要領よくないですから。 だから…根気よく教えてくださいね」 人からは、ちょっとばかり誤解を受けそうな。 そんなあなたの反応に苦笑した後に。 ほんの少し、憂鬱ではなく、照れくさそうに笑った。 それから。 元々壊滅的ではなかったのか、あなたの教示の甲斐あってか。 或いは両方か。何れにせよ、 清掃員は、特別上手いとも特別下手とも言えないような。 そんな、少し褪せたような風景画を描き終えて。 きっとそれを、消してしまわずとっておいたんだろう。 この合議が終われば全て消えてしまうとしても、今だけは。 (-38) 2022/02/27(Sun) 0:25:27 |
【墓】 清掃員 カミクズ立候補者は出ず、これといった他薦もない。 明確な判断基準と言えるものはどこにも無い。 誰だって、立候補者の居た昨日と比較してしまうだろう。 話し合いは迷走して、行き詰まる。 ──あなたの死は俺たちに優しくありません。 いつか言われた事をふと思い出して、 人知れず、ほんの少しだけ眉尻を下げた。 幸せな死などありはしない。 優しい死などありはしない。 死なんて身勝手で、乱暴で、人を傷付けることばかり。 わかっている。わかっていて、それを選んだのだ。 (+2) 2022/02/27(Sun) 0:42:18 |
【墓】 清掃員 カミクズ「…………」 何度か口を開いて、言葉を探して、結局何も言わなかった。 だってきっと、それもまた客観的事実の一側面だから。 表現が少し人より率直で、合理に偏りすぎているだけで。 そこに自分はこうだと思っている、なんて言ったって的外れだ。 だからただ見守る事を選んだ。 (+3) 2022/02/27(Sun) 3:09:47 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ抵抗なく抱き締められたあと、しばらく沈黙をしていた。 言葉ではなく、反応の仕方がわからなくなっていたからだ。 「……お酒を飲んでみたいと思った理由は」 「比較的に美味しく、人を狂わせることもあったと書いてあったからです」 重たい言葉をのせられ抱き締められているのに、ひどく他人事のように言葉を重ねた。 ちょっと、暖かい。こんなこと、妹に泣きつかれたとき以来だった。 「煙草が吸いたい理由……。 なんで あんなもの が、一部で好かれて必要とされているのか。知りたくて」この発言のなかには生活から離れているはずの煙草に対する嫌悪や異常がやけに目立っている。 (-63) 2022/02/27(Sun) 8:34:05 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ傍にいてあげる、どんな時も、向けられる度に訪れる違和感にゆっくりと凭れた。 「生きていてくれてよかった、ですか。 どういたしまして、俺も」 「生きたことだけは、 外からでも中からでも称賛されそうで よかったです。無駄死ににはならない、かな」 しばらくそのままの姿勢でいればぽつぽつと会話が減っていくのがみられる。 何故かと様子を見れば船をこぐように頭がぐらついていてとても眠そうな姿だ。 夜の間なにかをずっとしていたのだろうか、昼前にもここを準備していたのもあるだろう。 「上葛さん、……当たり前だったんです。 暖かいご飯に、暖かい家が。 それって、生きていてよかったって言えるのか、俺はまだわからないんです。 あなたが嫌だったこと、……いくらでも、教えて下さい。逆のことできるかも、しれませんし……」 そんなことを呟きながら、物騒な斧とあなたの腕のなかで瞳を閉じ始めた。 (-64) 2022/02/27(Sun) 8:35:32 |
【独】 清掃員 カミクズ生きていて欲しい、と思った人に。 明確な殺意を向けられるのは。 それは当然気持ちの良い事ではなくて、でも。 極論を言えば、自分はここに居る他の誰にも死んで欲しくないし 生きられるならば生きていて欲しいと、そう思うし。 別に、だから何をしようとか思うわけでもない。 そう思う、だけで。 (-74) 2022/02/27(Sun) 11:20:50 |
【墓】 清掃員 カミクズ「一緒にいきたい人、見せたい景色… そっか、なら、よかったのかな…」 自らの意思でもって投票先を天に委ねる事にした二人は、多分。 自身の選択を恣意的なものにしたくないと思ったんだろうな。 だから選択に誰の意図も介在しない方法を取ったのだ、と。 部外者の清掃員はただそのように思って、それから。 ほんの少しだけ、思うところがあったのか、そう呟いた。 (+4) 2022/02/27(Sun) 11:35:39 |
【独】 清掃員 カミクズ「……僕の作った猶予は、無駄ではなかったんだって」 この場所で与えられた時間は。 誰が死んで良いとか、誰は生きるべきとかじゃ、なくて。 なにか納得を得る為のものだと、掃守はそう考えている。 あの時、話し合いを続ける事を促したのは。 判断基準が欲しいと思ったのも、確かな事で。 でも、話し合いの中で誰かが納得を得られれば良いとも思った。 こじつけでも、願望でも、なんでもいい。 自らの命が身勝手に奪われるかもしれない事への納得。 他の誰かを犠牲にして生きるかもしれない事への納得。 そんなもの、しなくて良いに越した事は無いのだけど、でも。 この場所で与えられた、この猶予期間で。 誰かにとって、何か少しでも得るものがあれば良いと思っていて。 「そう思っても…いいのかな…」 (-78) 2022/02/27(Sun) 11:43:43 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…そうですか。 僕は……興味がなかったから、わからないな…」 暫しの沈黙ののち、他人事のような言葉と、滲む嫌悪感。 それらの前提にあるものも、今の自分にはまだわからない。 上葛という人間は、嗜好品に対してはひどく無関心だ。 好きも嫌いも、良いも悪いも印象が無い。本当の他人事。 何なら食事だってただ億劫だと思っている。 それでも、きみがなぜそのように思って、 そしてそれらに触れた時、何を思うのかは知りたいと思う。 独善的でただ重たいばかりの感情論。 人にだけ向けるそれが、いつも諦念の底に沈んでいる。 「でも…多分、その人にとっては必要なんでしょうね。 最初はそうでなくとも、いつからかそうなっていて…」 実際の所は、多分。 アルコールの齎す酩酊に逃避する事が容易にできる国なら。 きっと自分もそうしていたんだろう。それは否めない。 でも、この国はそうではない。 わざわざ手を伸ばすほど心が元気でもなかった。それだけの話。 (-110) 2022/02/27(Sun) 13:53:58 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……称賛、なんかじゃないですよ。 ただ、僕が、こうして生きている間に会えてよかった。 そんな自分勝手な喜び…」 もっと早くに会えていたら、或いは。 「…邦幸さん…眠い、ですか?」 今更どうにもならない考えを、頭の隅へ追い遣って。 徐々に途切れ始める会話に、 ふと様子を見れば随分と眠そうにしている事に気が付いた。 「ここで寝るのは……どうしよう、かな」 うつらうつらとする身体を抱きかかえたまま、 勝手も知らない部屋の中を見渡した。 寝具があればそちらへ移動させるけど、無ければ仕方ない。 少し身体は痛むだろうけど、人は床でも眠れるものだ。 それから、ほんの少し迷った後。 でも、今だけは、いいかなと思って。 毛布を出して、広げて、髪を解いて。 同じ床に横たわったあなたの身体に、再度腕を回した。 疲れたあなたが極力身体を痛めてしまわないように。 誰かと一緒に寝るのは、随分久し振りの事だと思う。 それから、薬に頼らず眠りに落ちるのも。 なんでそんな事しようと思ったんだろう。何となく。 (-111) 2022/02/27(Sun) 13:55:02 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「………僕が、一番いやだったことは」 眠りに落ちる、その間際。 「生きていて欲しいと思った人が。 他の誰かの為にと死んでしまうことですよ……」 小さく、でも重く、切実で、血を吐くような。 そんな独白が、随分静かになった部屋に、ぽつり。 (-112) 2022/02/27(Sun) 13:55:52 |
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