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【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ『ありがとう。やっぱりキミは頼りになるね』 画面越しに見せるいつものころころとした笑うしぐさ。 届いていなくとも、気持ちは通じていてほしい。 『それと猫をみつけたら教えて欲しい 稔クンの猫が逃げてしまったんだ』 本人からは探さないでと言っていたが、 薬袋は気になっているようで。 ひとつの騒ぎの前小さな約束がされていた。 (-11) 2022/07/07(Thu) 4:43:18 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君はこんなことを話しただろう。 「キミはどうしてここに?」 「よくここにはサボりや、変わった子達が来るからさ。 ふとしたときに訪ねてるんだ」 「ボクは、ここが心地良いから。 病気のこともあるけど、ここが、好きなんだ。 あまり、勧められたことじゃないだろう? 相談事もボクはここの外に出したりしないよ」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-16) 2022/07/07(Thu) 11:42:54 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君はこんなことを話しただろう。 「キミはわざわざ何故ここに?」 「この猫はどうしたの」 「治してあげる、名前はつけないのかい」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-23) 2022/07/07(Thu) 16:08:46 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ薬袋という生徒が保健室で君に見せていた表情は 一体どんなものだっただろう。 いつも微笑んで、窓の外を眺めていた。 自由をのぞむわけでもなく、変わる世界を眺め続け、 心地良さそうに居座るまるで部屋の主のようであった。 いつか、君にはこんなことを話しただろう。 「わざわざここに来てまでサボりたい理由でもあったのかい?」 「その可愛らしい格好、怒られない? 家族にうるさく言われないのかな…」 「お揃いの白色。ボクのは不健康に見えるのに、 キミの色はきれいでとてもかわいいな」 ベッドに座って、本を広げる薬袋はいつも傷だらけだった。 (-24) 2022/07/07(Thu) 16:16:09 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ力持ちだね、だとか。いつも色んな人と仲良しだ。とか。 たわいないことを話して、少女達の時間は過ぎていた。 傷のことを自分から言わず、ただ目立つ物は一人で転けたのだと。 「キミの保健室に? そんな風になれているなんて。 ボクは果報者だ」 「ねえ、また来てくれよ。寂しい、とかそういうのもあるけど」 「次の約束がしたい、怪我をしたらすぐにみせてね。 治っていくのを見るのは好きなんだ」 たくさんの時間を拘束するわけではない、だけど次にまた。と。 どこか小さなわがままを伝える薬袋は、 甘えるのがほんの少しだけ上手であった。 (-58) 2022/07/08(Fri) 12:47:43 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「――死んでいたんだってね」 ぱたん、ぺたん。静かに響く軽い靴の音。 「麻弓は見たことあった? 誰かの遺体」 トリカイが見つかってから暫く。 貴方と約束通り保健室を探しに二人並んで歩いている。 既に幾つかの時間が経ち、幾つかの教室の報告が済んでいる。 誰かに発見されているかもしれない保健室、しかし探検の気持ちは褪せたりしないだろう。 ただ、起きてしまった事件に話題は塗りつぶされてしまった。 (-59) 2022/07/08(Fri) 12:52:26 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ「もう贅沢を覚えてしまったのかい、キミは」 「流石年上だ」 敬語というものをあえて使わないで、それでも穏やかに興味を持つ。 愛嬌を使うことで人が好意を持ってくれるのよ、 水商売をしている親から学んだ一番の教えだった。 「もう少し健康的になって、格好良くなりたいんだ。 女の子らしいと言われて反抗心?」 「病弱の女の子に見えなくなる方が 心配をかけずに済むだろう、褒めてくれるだろう?」 「なんだ、ボクも結構贅沢者だった。 こんなにたくさんの時間と自由があるのだから」 自分の持つ物と他人の持つ物に不満を募るだけでは何も変わらない。 だから、変だと否定することもない。自分を最大限活用するだけだ。 (-68) 2022/07/08(Fri) 18:14:29 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワそれは、トリカイの騒ぎの後。 薬袋から短いメッセージが届いた。 『ねえ聞きたいことがあるんだけど』 『今は一人かい?』 (-69) 2022/07/08(Fri) 18:20:54 |
【秘】 不知 ミナイ → 友達 ネコジマ「苦しい、……そうかならば助けてあげたいね」 「ここは治すところだけど、ううん人専用といったところだ」 そのときの薬袋は少し微笑んでいて。 子猫を慣れないなりに、正しく処置をした。 後で保健室の先生に怒られたけれど、元気になった子猫は貴方についてクほどには人に慣れてついていくようになっただろう。 「病院が駄目? へえそれはなんで……親に?」 それはそれは、と。薬袋はキミの正しくなさそうなその思想を優しく諭した。 ただ、それは親子関係になにか影響を与えてしまうかも知れない。 ネコジマが傷つくことを避けるように、あまり母親に言うことではないよ、とも言い含めておいた。 ――親が駄目と言ったら駄目なことは沢山ある。 ――それでも病院が駄目なのはキミ自身に資格がないからではない。 ――本当に大切な時助けを求める事は必要で、それは誰にも止められない。 ――それがキミを助けることになる。その一つが病院にいくこだ。 ――キミや、沢山の子達の苦しいを癒やすためにね。 「ボクは病院が駄目と言われてはいない」 「何故かって? 母親にとってボクが死んではいけないからだ。 だけど、いきすぎてはお金の使いすぎで怒られてしまうから そういう意味では、"病院はだめ"かもしれないな」 (-71) 2022/07/08(Fri) 18:46:17 |
【独】 不知 ミナイ/* やっぱりネコジマ死んでるよねえ。 名探偵は俺!!!!!!!!!! 墓に落ちる前に知っておきたいから秘話秘話しながら探ろう〜。 多分俺殺されないし、これは、ライカ殺すのかな? (-72) 2022/07/08(Fri) 19:01:13 |
【独】 不知 ミナイ/* もう一つ可能性があるならシロマが襲撃死しそうだ。 あいつが死ぬと綺麗だ。 なんか俺吊りじゃないと死ぬ気がしないぞ? でもこういってると吊られるから、 今日が最後の気持ちで引き締めていこー! (-73) 2022/07/08(Fri) 19:02:32 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリスそれは、トリカイの騒ぎの後。 薬袋から短いメッセージが届いた。 『こんな時だけどメッセージを残しておくよ』 『キミの弟君に昔伝えていたことがあってね なにか聞いていないかい?』 『中々連絡がないんだよ』 貴方は弟から薬袋の話など一切聞いたことなどない。 聞いたとしても、保健室にいつもいた生徒というだけだ。 特別仲がよかったわけでもない、なにか縁があったのだろうか? (-78) 2022/07/08(Fri) 19:59:14 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『ボクも今は一人じゃない』 『メッセで良いよ 見られるときに見てくれ』 『キミには一緒にいる人に集中してほしいし』 『さっきのタイムカプセルの話したかったんだ』 猫が金色の煮干しを差し出すスタンプ。賄賂かな? (-79) 2022/07/08(Fri) 20:05:49 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイトリカイが見つかってざわついている頃。 薬袋は何処か空き教室から離れていた。 そんなときにメッセージが来る。 『怪我の具合はどうだい』 『ずきずきしたり また転けたりしていない?』 黒猫が段ボールを被っているスタンプ。 (-83) 2022/07/08(Fri) 20:13:08 |
【神】 不知 ミナイ『ボクが迎えに行くよ』 『麻弓と探検をする約束をしていたからさ』 しばらくスマートフォンで誰かと連絡をとっていたが、 薬袋がどこからか空き教室から気配を見せた。 (G15) 2022/07/08(Fri) 21:14:05 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『嫌なことでもしたのかい?』 『彼はあまり細かいことは気にしない良い人に見えたけど』 『キミについて聞いたんだ お兄さんについて教えて欲しいって』 『一番傍で見てきた家族からの意見を聞きたかったんだ 合理的だろう? 返事は帰ってこなかったけれどね』 「……」 『キミは 元気 かな内容よりも、ここでの体調が心配だ たったそれだけなんだよボクの用事は』 (-106) 2022/07/08(Fri) 23:41:49 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『ボクはあの中身が少し不気味なものに見えていたんだ』 『だけど稔くんはどうやらおもちゃのように扱っていただろう?』 『心当たりがないかと思って』 『いや、ボクの目がおかしくなったのかな』 『キミの意見が聞きたいんだ』 誰が正しくて誰がおかしいのか。 はっきりと判断するには隔絶された環境に居すぎてしまった。 少なくとも傍にいた貴方の意見を聞けばすり合わせが出来ると思ったのだろう。 己の感じた 全ての 違和感に。 (-110) 2022/07/09(Sat) 0:09:45 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「あえぁ」 リピートをしてすこしの間をあける。 くすくすと声を出して笑ってしまって。 「突然すぎたか、誰もいないようだね」 「ボクは探険中。保健室探しだ。 ここには、 大怪我した人たち 一番背の小さいキミが、事故に遭ったらたまったものじゃない。 無事なひとことで安心させてくれないかな?」 (-118) 2022/07/09(Sat) 10:06:26 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「そう、大怪我した人たち」 「痛そうで、ずっと治らない傷をもった人たち」 「連絡を見なかったかい? みつかった、彼、動かなくなっていたみたいだからね」 悲しそうに、慈しむように、丁寧に言う薬袋の表現は あまり死という言葉を使いたく無さそうな気配を感じさせた。 (-127) 2022/07/09(Sat) 18:34:52 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『同じように骨にみえた 遺骨というには大きくて、違和感がある』 『戦時中の物かな 貴重な物かも知れないから触るのも取っていくのも考えたんだ』 『だけど、稔くんはあんなに平然とみていて キミもなんだか普通そうだから ボクが幻覚を見始めたんじゃないかと疑った』 ・・・・ 暫く、何かを打とうとしている時間があった。 書いては消して、書いては消して。 『ごめん、少し嘘 同じ物が見えていると信じてなかった かな何が見えているのか知りたかったのは本当 直接彼に聞くしか無いみたいだ』 (-128) 2022/07/09(Sat) 18:40:30 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「あるよ」 まるでこれが言いたかったかのように、否。 伝えたかったかのように。だって、お友達だから、さ。 「麻弓くんは、びっくりしたかな、怖かった? それとも悲しいと思った? ボクは、とても残念だと思った」 怪我が治らないから、と付け足して。 ぺたり、ぺたりと足音を並べ続ける。 「彼が、とかじゃなくて。 生きて居ることを止めてしまったことが悲しい。 だからどんな人が大怪我をしてもボクはきっと悲しいよ」 「―――これ以上増えないで欲しいなあ。 このままじゃ保健室のベッド足りなりそうだからさ」 (-152) 2022/07/09(Sat) 22:17:03 |
【秘】 不知 ミナイ → 奔放 クリス『なんだ喧嘩でもしているのか』 『厭なことをしたなら謝るんだよ』 『つまらないことは罪ではない』 聞こえない声を漏らす。 『 』 『なんにせよ お眼鏡にかなわなかったようで、残念だ』 『ボクの体調はいいよ。だけど具合が悪い人たちが多くてさ』 『――』 『なんだか、悲しいというか、寂しいよ。 一緒に遊びに来たのに、暗い気分で。キミもそう思わない?』 (-162) 2022/07/09(Sat) 23:47:59 |
【秘】 不知 ミナイ → 長女 カナイ「え? ああ、やっぱりボクにしか見えないのか」 「鹿乃くん」 その声は一瞬だけ上がって、それでもやはり寂しそうに。 悲しそうに、まるで冗談に聞こえないように。 「 幽霊 。ボク、彼らを知っているんだ」 (-200) 2022/07/10(Sun) 9:43:45 |
【秘】 不知 ミナイ → かれがれ ユメカワ『それはそれは』『実に面白い話だ』 『なあ深雪くん』 『 ボクはいつからそちら側にいってしまっていたのかな? 』目を細めて緩く笑って、タップした液晶をゆっくりとなぞる。 目を閉じて、開いてもその宛名に君の名はある。 さて、どうしてでしょう? ―――― ―― 『今保健室が見つかった』 『暫く連れとお話をするから、また後で』 『確かめさせてくれてありがとう』 (-201) 2022/07/10(Sun) 11:46:09 |
【秘】 不知 ミナイ → 元弓道 マユミ「つまり叶うなら話をしてみたいってことかな?」 死者と。ぼんやり呟いて足を進めた。 あっと呟けば、傾いたプレートが目に入って指し示す。 そこに見えてきたのはお目当ての保健室だった。 「死ぬことが良くないかって? 勿論 ボクにとっては そうだ。だけど生きることをやめることを責めたら、 ボクは事故で死んでしまった人を責めないといけなくなる。 自殺した人を責めることになる。 そんなことができるほど、ボクは出来た人間じゃない」 ▼ (-202) 2022/07/10(Sun) 11:59:57 |
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