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【独】 鳥葬 コルヴォ/* 嫌いなもの:死に損ない は自分も含む〜〜!!! 俺〜!!!!俺俺俺俺〜!!!!!! もうだめだ 隠れる気がない 終わりだ全部 (-213) 2022/08/10(Wed) 16:43:47 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【港の埠頭】 >>58 フィオレロ 「ハ、流石、俺の悪運の強さをよくご存知だ」 「だってのに、俺だけが死んで自分だけが生きている そんな未来を想像するってのは、おかしな話じゃないですか」 何か上手いやり方でも見付けましたか。 答えに期待してもいない言葉を実に無関心そうに投げ掛けて、 自分の代わりに海へ投げ込まれた煙草を視線だけで見送った。 「どうせカラスどもは幾らでも替えが利く。 面倒臭くて結構、そのまま嫌ってくれたらもっと良い」 視線を戻し、無益な問答がただ続く。問いの意図はわかっていて、 敢えて答えにならない答えを返している。 そうして続く言葉の後には、少しの間。 恩赦を受けた煙草を喫み、煙を吐き出すまでの数十秒。 もう随分短くなっていたから、海に沈もうと気にはしなかったが。 (63) 2022/08/10(Wed) 18:36:35 |
コルヴォは、それ以上を言うつもりは無い。少なくとも、今この場では。 (a17) 2022/08/10(Wed) 18:38:56 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォどの言葉も、受け止め手いるようで流していた男もひとつの言葉でリズムを刻んでいた指を止める。 何もかもただの自己満足だ。あんたは違いますか? 「自己満……か」 酒癖がひどくなった のは、10数年前からか。大きな抗争でしか会うこともなかった貴方に、はじめて個人で『ゴミ』を投げ渡して笑ったのだ。片付けが得意ではないんだ、と。 定期的に頼るようになった彼から渡される遺体は、アルバファミリーの末端からただのごろつきまで多様であり、時には日が経っているのもあっただろう。 きまって本人から渡されるそのゴミはどこをどう見てもプライベートから出てきたものだった。 「確かに首輪の先はもうちぎれちまって 神でもなければ掴めないなあ」 これを聞けば老体たちは怒り心頭に違いない。 ただこの椅子に座って手に入れられる地位は都合がいい、その分の責務ぐらいこの街に生まれた男として成し遂げてやるだけ。 革命なんて起こしても得にならない。ようは己の欲さえ満たせれば生死はおろか、周りの事なんざしったことではないのだ。 それにしても死に触れつつも、怠惰に生き続け、手を引かれる前に落ちていく憐れな鳥畜生。なんとも悲劇じゃないか。 (-233) 2022/08/11(Thu) 1:17:24 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「雑種犬に盛った猫、ネズミ畜生に、―――…… この祭りに乗じてか街に馴染まない異臭がしてる。 悪臭の中じゃ酒が不味くなるだろ、だから俺の視界に入り次第殺してんだよ」 冗談に決まっている。 視界にはいった、なんて生やさしいものじゃない。 異物が入ってきたといち早く気づいていたこの男は、はなから彼らを生かしてこの地を出すつもりなどなくて。 不必要な殺しまで進んでやるものだから、誰にも望まれていない死体はここ数日で山になっていた。 「ネズミの家族にもお名前があるらしくて、聞き覚えのない名前も多くてなあ。 だから 、アルファベット順に一匹ずつ遊んでんだよ 。あの日以外はお前じゃないの掃除屋も使ってな……、あー……答えになってるか?」一瞬高揚した声。瞳の奥に潜んでいる闇は、死の先に誘われることを拒んでいない。さもそうであるべきだと、いつの日かまでその手で命を奪うことにとりつかれているようにも聞こえてきて。 「暇なら死ぬまで足元で転がっていろよ」 「俺はよお、片付けは得意ではないんだ」 とっくに地獄への片道切符は握っている。 車が止まった先は、ヴェネリオの所有する隠れ家の幾つかある内のひとつであった。 (-235) 2022/08/11(Thu) 1:30:36 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ結局の所、あなたが何を聞いていても、聞いていなくても。 死に損ないには、どうだって構わない事だったのだろう。故に、 自分の話は続けない。全ては時間潰しの他愛無い話でしかない。 元より人様に語るほどの過去も無い男だ。 「Sì. あんたが俺に話す事がそれだけだってなら、 俺への答えはそれで十分です」 そして、今更誰かの世話を焼くような立派な人間でもない。 初めて仕事を寄越された日も、余計な事は一つとして言わず 床に転がされた『ゴミ』を一瞥して、ただ頷いた。 それが明らかに私用で発生したものであったとしても。 丸一晩を費やして、 切り分けられた屍肉を小さな火葬炉で何回にも分けて灰にした。 そうして死体を綺麗に始末してしまった。 これまでに積み上げられて来た死体もきっと同様に。 「言われずとも、コルヴォはあんたの足元で 死ぬまでは、黙って転がってくるゴミを啄むだけですとも たとえそれが、身内のものであったとしてもね…」 どちらが、とは言わない。 誰が死に向かっていたとて、きっとこの掃除屋は気にもしない。 あなたの周囲は、そうもいかないだろうが。地位を得るとはそういう事だ。 死体の出処や所以だってそうだ。 無駄な仕事を望み好んでしたいわけでもないが、 それが意図された無駄なら、別にそれで構わない。 (-239) 2022/08/11(Thu) 5:53:18 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「とはいえ、身内の死体を処分するなんてごめんです。 極力は誰だってそうでしょう。死体が必要無いなら、 くたばったって誰に手間を掛けさせもしませんよ。 あんた、烏の死骸を見た事がありますか?」 答えはきっと否だろう。 烏同士は目を啄かないが、仲間が屍となれば共食いをする。 死んだ後には、何も残らない。 そうでなければならない。 「まあ、この頃は掃除屋が死体を作る事も少なくはないですが」 「後片付けを適任に回すあんたなら、 そんなもの、余計に見る事は無いでしょうね」 自ら投げ掛けた問いを、乾いた声音が一笑に付した。 そうして徐に停車した先で、喪服姿はあなたが降りた後に続く。 やはり語るほどの事など何も無い死に損ないには、 酒の力を借りなければ話せないような事など、無いけれど。 何だって建前として必要なら、それでいい。 (-240) 2022/08/11(Thu) 5:53:57 |
コルヴォは、誰かに言った。「身内の死体を処分するなんてごめんです。」 (a21) 2022/08/11(Thu) 5:55:57 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 地味〜〜〜〜〜〜〜に墓下差分あんま使わない縛りをしてるせいで 代わりに狼差分をめちゃくちゃ使ってしまっている 墓下差分の打点を高める為なので、いいが…… (-243) 2022/08/11(Thu) 6:30:03 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【街中】 >>84 レヴィア 「あんたも同じ運命だなんてのは、面白い事もあるもんですね」 また一人、少女に声を掛けようとした軟派男が 皮肉るような言葉を受けて、そそくさと去っていった。 「Ciao. 何か気になるものでも?」 その後に少女に掛ける言葉は、社交辞令だ。 あなたと何か話すべき事があるわけではないし、 もっと言えば仲良くお喋りをするような間柄でもない。 愛想の無い男は返答が無くたって気にしやしないし、 どうあれあなたが静かに装飾品を眺める事の邪魔はしない。 眩しいショーウィンドウには目を向けず、立ち位置は風下に。 ここで足を止めたのは、ただ一服したかっただけだ。 この奇妙な取り合わせは他者からすれば至極声を掛けづらく、 無駄話を好まない互いにとって、恐らく都合が良いというだけの。 (89) 2022/08/11(Thu) 16:33:47 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【街中】 >>90 レヴィア 「掃除屋にだって、休みの日はあるもんです」 詮無い会話は互いにただ淡々と。 季節外れの黒支度は、いつだって誰かの喪に服している。 静謐な死の気配が重たく染み付いた仕事着ではなくとも。 そして、今に始まった話でもない。 「好きでも嫌いでもありませんね。 人間だって、ただ同じ場所に出入りするだけの人間を 特別好いたり嫌ったりなんかしないでしょう」 こちらもやはり、視線を向けもしないまま。 火を点けたばかりの煙草を一度喫んで、 その後に返る答えは、実に気のないものだった。 「あんたはどうですか」 通り掛かれば、目に留める程度には関心があるのか。 問い返しはすれど、やはり答えには特別期待してもいない。 (91) 2022/08/11(Thu) 18:08:24 |
【秘】 デッドヘッド ヴェネリオ → 鳥葬 コルヴォ「見たことはないが……」 鍵を開けて香るのは この男のものではないシガレットと僅かな香水の香り。 「鳥っ子一人の面倒も見れないような兄弟はいないな」 子供に言い聞かせるような口調で優しく告げ 適当な椅子を指してやる。 「もし そんなこと があろうことなら。優しく頭を撫でて子守唄を歌い、更には寝物語を聞かせてやろう。」 仕事話はあとにしつつ、キッチンに潜ってしばらく。 テーブルの上にはネズミたちの名前が連なった書類が置かれている。みることがあるのならば、見知らぬ名前の中に見知った名前を見つけることがあるのかもしれないが、この二人の間に彼らの会話がなされることは万が一にもなさそうだ。 「くたばった先に手に入るものなんてあるのかね」 目の前におかれたグラスに注がれた赤に、切り分けられたミートパイ、無言で差し出されたが小さな晩餐に参加しないことな許されるわけもなく。 やがて、それぞれ抱えるものを持ち別れていく。 そうして束の間の時間は過ぎていっただろう。 (-260) 2022/08/11(Thu) 19:06:05 |
【人】 鳥葬 コルヴォ【街中】 >>92 レヴィア 「さあ。結局は全部、『ゴミ』になりますから」 だから興味がないのかもしれませんね。 至極無益な仮定を、実にどうでもよい事のように言い放った。 何れの黒も、夏のきつい日差しの下には不釣り合いでしかなく。 確かな異質さをもって、けれど存在は主張しないまま。 音も無く白昼に落ちた影のように、静かにそこにある。 「──ああ、いいですね」 音も無く、眇目だけが夕闇色の持ち主の立つ側を見返した。 変わらず淡々と肯定されたのは、 姿を消す猫の最期か、それとも後に続いた問い掛けか。 「必要とあらば、いつでも。 うちはどうにも休日出勤や時間外労働が多くてね…」 突然の仕事が舞い込むのは、いつもの事だ。 悪食の烏は、投げて寄越されたゴミを選り好みはしない。 (93) 2022/08/11(Thu) 19:09:25 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 鳥葬 コルヴォ「店にゴミがあって困るの。」 「回収してくださる?」 すれ違い際、それだけ言い告げて。 視線も、顔も向けはせず、聞こえたかの確認もせず。 (-267) 2022/08/11(Thu) 20:03:16 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「ハ、お優しい事だ。寒気がするね」 吐き捨てたのは、わざとらしいほどの嫌悪感。 人様の隠れ家で、情け深く宥め賺すような言葉にそう返すのは 実に命知らずな行いと言って差し支えないだろう。 事実そうだという事は、言うまでもなく。 屋根無き烏は常々言っていた。『生きてる人間の顔なんて覚えていられない。』 「生きてる奴は嫌いだ。俺は誰のガキでもない。 そんな事をするような連中が、 俺より先に全員くたばっている事を願ってやみません」 死に損ないは、女神にも死神にも嫌われている。 故に、いつも連れ攫われて行くのは周りの人間だった。 自分の不運が誰を殺したと驕ってもいないけれど。 「情も、恩義も、忠誠も、名誉も、結局は墓石にしかならない。 くたばった先で手に入るものなんか、それだけです。 あんたの宗教観や思想がどうだかは知った事じゃないが、 俺は俺の死期を取り返すだけだ。他の何も求めちゃいない」 墓石は要らない。何せ刻む名も無いのだから。 情は要らない。何せ返すものも無いのだから。 死のその先などあるはずもない。無宗教者はそれを信じない。 (-268) 2022/08/11(Thu) 20:07:59 |
【秘】 鳥葬 コルヴォ → デッドヘッド ヴェネリオ「死ぬべき時に死ぬ事もできず、 死んだように生き続ける事ほど、悲惨なものは無い」 そうして死に限りなく近い場所で、 けれど死に切る事は許されないまま生かされている死に損ないだ。 まったくもってその通り、これはとんだ悲劇と言えるのだろう。 けれど観客の居ない劇は劇足り得ない。 「奪われたものを、奪い返すだけですよ」 椅子に背を預け、書類を一瞥して、無関心に視線は逸れる。 仕事の前後に肉を食えないような、碌な感性は残っていない。 厚かましくもワインの名を頂く掃除屋の一人は、 それきり何を言う事も無く、ただ細やかな晩餐に相伴した。 そうして今夜も、知られざるままに死が葬られる。 (-269) 2022/08/11(Thu) 20:08:47 |
【置】 鳥葬 コルヴォその昔。 ある一羽のカラスがブドウ畑にやってきて、 毎日うるさく鳴く事に、人々は困っていました。 動物と話ができる修道僧が静かにしてくれるよう頼んだところ、 コルヴォの名前を忘れずに大切にするなら 二度と邪魔をしない、と約束しました。 その後にコルヴォと名付けられたワインは今も人々に愛され、 その約束もまた、今なお大切にされているのです。 「何でもうちはそれに肖って、コルヴォ・ロッソの名を頂いたんだそうで」 「なんてのは当然、今作った話ですけど?」 (L1) 2022/08/11(Thu) 20:11:28 公開: 2022/08/11(Thu) 20:30:00 |
【独】 鳥葬 コルヴォ/* 今回のコラムのコーナ〜〜〜!!! シチリアにこのブドウ畑の烏の話がある事は本当。 掃除屋の名前がそれに由来するのも本当の事。 こいつが捏造したのは、最初からそれに肖ったみたいな言い方した部分だけ。 多分最初は普通に掃除屋をゴミ漁りの烏に喩えた 蔑称混じりの呼び名としてコルヴォって呼ばれてたんだと思う。 そんでまあちょうどいいしそこそこ飲まれてる酒の名前看板にしちまえば 大声で悪くは言えないだろうみたいな感じで、コルヴォ・ロッソに…という話。 (-272) 2022/08/11(Thu) 20:16:13 |
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