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【人】 陽光の元で ニーノ>>108 エルヴィーノ 衝撃の後と謝罪の後。 罵声も暴力も飛んでくることはなく、身体を支えてもらえたので目を丸くした。 更にぶつかった相手が見知った上司だったので、瞳はさらにまあるくなる。 「エルせんぱい……!? わっ、えっとすみません前方不注意気を付けます! せんぱいこそなんで──あ、見回り中か……」 答えを聞くでもなく解は導き出された、記憶していたシフト的に。 チェスを教えてくれるときと様子としては変わらない、ので怒っていなさそうだと判断すれば息を吐いてちゃんと立った。 「えっと、オレ今日は休みで。 この前来たとき調子が悪そうな子が居たから、大丈夫かなって。 里帰りついでの様子見、みたいな……そう、あ〜」 「……ここで育ったんです、ある程度まで」 特別必死に隠していることではないので告げてみる。 それでも毎度少しだけ緊張するのは事実だ、見上げる瞳は花浅葱の色が変わるだろうかと少し、窺うように。 #スラム (111) 2023/09/13(Wed) 18:30:51 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ「え〜そうかなあ」 変じゃないと言ってもらえたのでうれしさがひとつ。 苦労しそうには自分ではわからないから間延びした声を落とし。 今日はミニドーナツだ、なんて煌めくエナメルにぼんやりと視線を注ぐ。 最中に耳に届くのは、そう深く考えなくてもよいと背を擦ってくれるような言の葉だ。 それを受けてゆるり目を細め、お裾分けしてもらえたと分かればにへらと笑みを。 「……悪い、に。 歩み寄ってくれる誰かがいたら、もしかしたら。 世界を憎まずに済むこともあるのかな……とか」 「そういうの、考えすぎなのかもですね。 だからダニエラさんの考えを聞けて良かった。 ドーナツありがとうございます、頑張れそ〜」 えいしょと姿勢を正し個包装越しにドーナツを撫でた。 今食べるか、頑張ってから食べるかは悩みどころだ。 うーんと少し悩みながらも、ふと。 「そういえば流れ的にはちょっと変わるんですけど。 ダニエラさんってどうして警察目指されたんですか? 悪いことを取り締まるため?」 (-164) 2023/09/13(Wed) 18:42:34 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「あはっはっは、いい理解者を得て幸せだ、俺は」 なんとも楽しそうに笑う。 自分の分の珈琲をカップに注ぎながら、 本人は……ソーセージをはさんでいないホットドッグ用のパンをかじっている。 これもまあ、昔からだ。 この男は、味気のあるものにあまり興味がない。 「ここは俺の店だ。 つまり俺が決める」 商売をまともにする気があるとは思えない発言をしながら、 尋ねられたことには首をかしげて。 「カンターミネ…ああ。 知ってるよ、店に来ることもある。 あいつがどうした」 またロクでもないやつに関わったな、なんてことは口には出さない。 (-170) 2023/09/13(Wed) 20:11:17 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ「んふふ。どおいたしましてえ。」 伸びた声は、つい今まで真面目そうな話をしていた人とは思えないほど。 左手でそっとあなたの背中をたたく。いつもの練習の延長線。 「ええー。聞いちゃうう?」 「……んー。」 小首を傾げ、数拍。 やおらにその口元が柔らかく緩む。 「………今は、秘密う。」 転がすように囁いて、その瞳はあなたを映し細められる。 するりと傍を離れると、自分の席にもう一度座った。 ぎし…と同時に、軋む音。 「ちょっとお、恥ずかしいしい…?」 「でもお、…いつか、教えたげるよお。」 「…約束う」 ゆら、ゆら。足をまた揺らす。 頬杖をつく、元の姿勢に戻ったならば、「それでいい?」とまた、間延びした声。 (-172) 2023/09/13(Wed) 20:31:05 |
【鳴】 陽光の元で ニーノまだ緊張の抜けきっていない男はボトルをまじまじと眺めるほどの余裕を生み出せていなかった。 ので、キープボトルのタグには気が付かないまま、そもキープボトルの概念も知らない初心者だが… 笑われると少し恥ずかしそうに一瞬頬を膨らませたが、それこそ子供っぽいのですぐにやめて。 「えっと……えっと」 何が気になるかと言われると、全部気になる。分からなさ過ぎて。 強いて言うならを探そうとする前、貴方からの例示を受けたのでぱっと顔を上げた。 「オレ、コーヒーは好き! 生クリームコーヒーってうまそ〜……! 最初それにしようかな、ええっと、ホワイトルシアン?」 「ロメオさんはいつも何頼むの?どんなのが好き?」 おいしそうを思えば単純なので瞳の輝きが戻ってくる。 その勢いのままに貴方の好きなものも知りたくなって元気に尋ねていた。 (=6) 2023/09/13(Wed) 20:49:19 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡本当に思ってんのかな〜なんて考えながらも、貴方が楽しそうなのはいいことなので胸は暖かくなる。 何とも随分シンプルなパンを食べているとは思うが昔からなので今更指摘もしない。 喫茶店してるくせにあんまり興味ないんだよな、そういうところ。 「客入り気にしないならそれでいいと思うけどさ〜」 「え、ここにもくるの?そっか…… いや、今日スラム近くで子猫にミルクやってたんだけどさ。 道通り辛そうにしてたから大丈夫だよって話しかけたんだけど」 「なんかオレの素性知ってる変な人で…… めちゃくちゃ早口だし…… …………さらっと肌見せてくるタイプで、すげ〜苦手 」経緯を話そうとしたつもりが後半愚痴になった。 幼少期の身売り経験から、男はずっと"そういう"のが苦手だ。渋い顔。 「あのへんだと有名だって、評判聞いてみろっていうから気になったの。 にいさんだったらなんか知ってるかなって。 先生って呼ばれてる理由とか」 今でも足を運ぶものの、それでも家に引き取られる前と比べたら随分と頻度は減ってしまった。 そちらの情報には疎くなってしまったので、こうして貴方に聞きに来たというわけである。 (-182) 2023/09/13(Wed) 21:28:25 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ叩かれた背は予期はしていないもので、最初の方なら緊張してしまっていただろうか。 今は驚きよりも素直に励みとして受け取ることができたから、形作った笑みはそのままに。 それでも囁かれた言葉にははたりと瞬き、少しばかり呆けた表情を向ける頃には貴方は自席に辿り着いていて。 「……約束してくれるんですか?」 秘密、は今は話したくないに近いということ。 それなら話さなくてもいいのに、いつかの日に約束をしてくれるという。 なんだかそれがうれしくて、だから素直に唇を動かした。 「ぜんぜん……それでいいです、嬉しいです。 あはは、でもダニエラさんでもはずかし〜ってなること、あるんですね」 意外だったって笑う、あんまりそういうのはなさそうに見えていたから。 理由は前にも聞こうかと悩んで、やめたものだ。それでもやっぱり気になって今尋ねてしまったわけだが。 貴方の過去を思えば悪を庇うような言葉は言わなかった方がよかったのかもな、とはそこまでを思い出して今更のように。 けれどほんとを有耶無耶にもしたくなかったから、話したことは後悔しないまま。 「お菓子も楽しみも貰えたから、仕事へのやる気が百倍になったかも……です!」 (-184) 2023/09/13(Wed) 21:47:14 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ「俺はデキる男ゆえ、ちゃんと収入はある。安心しろ」 あまり信じてはいけない類の大人の言葉だ。 パンののこりを口に放り込みながら、 「ああー……」 女の行動を聞いて、……難しそうな顔になる。 「そういう女だ。気にするな」 …なんてわけにはいかないよな、と顎に手をあてた。 「街で…ガキ相手に青空教室みたいなことをしてるらしくてな。 あのとおり、話すのが好きなやつだから」 口から生まれたに違いない。 「だから『先生』。誰が呼んだかまではしらねえなあ。 いろんなところで喋るし話も聞くから、いろんなことが耳に入るんだ。 お前の素性も、誰かから聞いたんだろうさ。 ……お前、ああいう女と関わらない方がいいぞ。 趣味じゃないだろ」 腕を組む。 「フィオと遊んでろよ」 (-186) 2023/09/13(Wed) 21:51:12 |
【人】 陽光の元で ニーノ>>117 エルヴィーノ シエスタの時間になればよくチェス勝負を挑み惨敗してはまたやってくるわけだが、流石の休日にまで突撃はしに来ない。 そんな男は出自を伝えても貴方の瞳の色が変わらなかったことに安堵し、息を吐いた。 「そ〜です、ここから養育院に拾ってもらって、そこから養子に。 警察になるまでは……頑張って詰め込みました。 恩返しできるの、それぐらいしかなかったから」 詰め込み勉強を頑張ったと胸を張るのも変な話だが、実際そうなのでそれ以外伝え方がなかった。 頬を掻きつつもつい苦笑する、頑張りはしたが記憶としては"大変だった"が真っ先に来るので。 「っていっても、なれただけで全然なんですけどね。 報告書も文章纏めるの時間かかるし、資料渡されても読むの遅いし理解も〜…… ……あ、だから評価甘くしてくださいって言ってるわけじゃないですよ! いつか追いつけるように頑張るし、ちゃんと!」 「でも……へへ。 エルせんぱいに褒めてもらえてうれしいです。 あんまり、出身とかでの偏見、ないんだなって」 #スラム (124) 2023/09/13(Wed) 22:05:47 |
【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡声にはしないが、『ほんとお……?』と顔で訴えた。 とはいえ貴方がきちんと収入があるのは時折やってくる贈り物が証明してくれている。 自動車の仕事儲かるんだなって、最終的な理解はそこに落ち着くわけだが。 「あの人が青空教室〜……? ……意外と良い人……? 」青空教室のイメージとしては慈善活動っぽさがあったので。 うん……?と首を傾げつつも、続きにもきちんと耳を傾けた。 ひとまず先生と呼ばれる理由には納得し、最後。 信頼している相手から“関わらない方がいい”を聞けば素直に受け取った、ふか〜く頷く。 「オレはああいう人よりねえさんの方が好き……。 でもにいさんがそんな顔する相手も珍しいよな」 「あ、フィオねえには最近会った? オレは会った」 ふふんと謎に自慢げな態度を見せ、そこでようやくアマレッティを摘まんで口に運ぶ。 さくりとした食感とアーモンドの香ばしさ、珈琲との相性もばっちりなので目を細め、うま〜の表情。 (-191) 2023/09/13(Wed) 22:19:29 |
【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ収入についてそれ以上細かくいうことはなく、 納得した様子ならそのままに。 「どうだかな、子供相手にも態度を変えない奴だからな…」 「話し相手が欲しいだけじゃないのか」 …ただあの女のことは、と、少し付け足して。 「やかましいんだよ。 あれはあれで便利だが。 頼んだことは大体やってくれるしな。 …ま、お前にはそうだな」 珈琲を一口。 「フィオか、ちょうど最近うちに来たぞ」 「お前も会ったか」 ほー、と一声。 (-193) 2023/09/13(Wed) 22:46:27 |
【鳴】 陽光の元で ニーノ「お、おお……おお…………」 さらさらと貴方の唇から零れていくお酒の名前の数々。 ミルクコーヒーもおいしそうだし、温かいカクテルだって物珍しいし楽しそう。 そっか、ちゃんとフルーツ系もあるんだって納得しながら、そういうのもさっぱりしていていいんだろうなとか考えつつ。 「チョコミント……!?」 そんなのもあるの……!?の声色である。 瞳を輝かせながら口からハワワ…の声でも出てきそうなところ。 「……ど、どうしよ、ロメオさん。 全部おいしそうに聞こえるんだけど」 「全部飲んだらオレ潰れる……?」 入るまではそんなに飲みません的なことを言っていたくせに、すぐに覚悟は瓦解した。あれもそれも、気になる。 (=8) 2023/09/13(Wed) 22:50:46 |
【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノあなたの言葉に、女は静かに微笑んだ。 遅れてひとつ、ゆるりと首肯する。 「…うん、やくそくう」 言葉と共に、へらへらと口を歪め。 少なくともあなたの“ほんと”を女が気にした風はない。 どちらかというと気にしたのは。 「んむー?どおいう意味かなあ。」 「あるよお、恥ずかしいことくらい〜。」 こちらの方らしい。 むすりと口を尖らせて、けれどもそれもすぐ収まる。 「なあんて。いいよお。」 「ふふー。そろそろニーノくんの定時が怪しくなってきちゃうかなあ。」 「…邪魔したお詫びに、ちょっとくらいなら書類見てあげて、いいよお。」 添削というやつ。 「それともやる気百倍のニーノくんには必要ないかなあ〜。」 (-204) 2023/09/13(Wed) 23:42:50 |
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