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【秘】 観測用 カムイ → 軍事用 リュイ「…はぁ、勝手にしろ。気が済んだら帰れよ」 そう言えば観測用は作業に戻った。 気が済むまではいていいそうです。 とは言え物自体はそこまでない。 植木鉢には様々な緑色。花の類はない。 枯れかけの葉等も全くなく、丁寧に管理されている事が窺える。 箪笥は大きなものがふたつ、小さなものがひとつ。 大きなものの最下段はレール付きになっており、 重量はあるが開けるのに苦労はしない。両方ともに本が収められている。 自然科学分野のものだ。小説等の創作物の類はない。 片側の残りは衣類、もう片側は工具等のいくらか重量やサイズのある雑貨類。 小さなものの方には文具や紙束、裁縫道具等の小物類が収められている。 いずれも、開いただけで何がどこにあるかが 一目で分かるように整理整頓されていただろう。 (-72) 2023/12/05(Tue) 19:59:51 |
【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ「ボクは他の軍事用より小柄だし、軍は男が多い。 加えて、他より強い軍事用を組み伏せるっていうのは 男の征服欲を煽るんだって。」 貴方の言葉に、肩を竦めてみせた。 「だから、お相手を頼まれた事は何度かあったし ご機嫌取りに使ったこともある。」 「ボクは男性型グレイだけど。 そういう事があるから、それ用の改造も受けてるんだ。 …あ、これ内緒ね?」 監察官も知らないからさ、これ。 オフレコだよ、なんて。 (-76) 2023/12/05(Tue) 21:39:14 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「は…?」 あまりにも唐突な話に、目が点になった。 何を言っているのだろう、と。 「意味が、分からないな。 ボクを買い上げて君に何の得があるのさ。」 「そもそも、グレイがグレイを買い上げるだなんて。 そんな事、許される訳が…」 ない。そう唇は動く。 それは、この軍事用が思っていること。 現実はどうだか、このグレイは知らない。 (-77) 2023/12/05(Tue) 21:45:07 |
【秘】 軍事用 リュイ → 給仕用 イーサン「別にぃ。謝らなくてもいいよぉ。」 にぱ、といつもの調子に戻る。 「八つ当たりされるのは慣れてるし。 君くらいならかわいいものって言うかぁ。」 「当たりたいなら幾らでも当たりなよ。 言葉だろうが、暴力だろうが、いつでも受けてあげる。 ただでは受けてあげないけどねぇ。」 それで貴方の気が晴れるならば。 自分が的になる分には問題は無い、と判断した。 (-78) 2023/12/05(Tue) 21:48:38 |
【秘】 軍事用 リュイ → 歌唱用 シングソン「やっほ〜!リュイだよ〜! 突撃隣りのお部屋訪問!って感じでさ。 みんなのお部屋を見せて貰ってまわってるんだ。」 「君のお部屋も見せて貰っていーい?」 にぱ、と笑いながらそう言うだろう。 (-79) 2023/12/05(Tue) 21:50:03 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ「大変ですネ、お互イ。 好きでやっているのでないのなラ、尚更。 その辺が理由ですかネ、ここに居るのハ」 やれやれでス、ため息を零した。 「自分についてはともかク、他者の秘密をバラす程、 口は軽くないですヨ。内緒、でス。 にしてもお部屋拝見で凄い話してますネ、我々。 ……元の場所に帰りたいと思いますカ?」 (-80) 2023/12/05(Tue) 21:59:24 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「ないと思うか? 維持をするにも壊すにも手も金も掛かるグレイが 勝手に大金を置いて消えてくれるのだ。 人間にとってこれほど都合の良い事はあるまい?」 「まあ、機密事項や一部機能には 厳重にプロテクトが掛けられるだろうが。 それくらいは安いものだろう」 データとは、下手に消してしまえばより面倒な事になるのだ。 だから人間は機能を増やしていく形で対処する。 そうして維持されて来た看守用は、それをよく知っている。 記憶は消されず、内に秘めるだけのものになるのだと。 「小官の得は……ふむ、そうだな。 助けられなかった過去の後悔を、 もう一度やり直すまたとないチャンスだ。」 「それがどれだけ重いものか、君にわからんはずもないな?」 デスクの向こう側。 毅然として、真っ直ぐに姿勢を正したまま。 老練な番犬は、あなたの前に座っている。 それが可能であると、確信をもって話している。 (-81) 2023/12/05(Tue) 21:59:53 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 軍事用 リュイ「…………」 なるほど、と頷いた。 あまり面白いものもないが……と体を傾けて。 君に部屋の中に入るように促す。 さて、足を踏み入れたなら、まず感じるのは"音がない"だろう。 いや、実際には音はある。部屋に置かれた時計の音がカチコチ鳴る音。 君が床を踏みしめる音、服同士が触れる音。 心臓がわりのパーツが鼓動を打つ音。 全てが"聞こえすぎる"くらい、静かな部屋。 無響室だ。 「…………」 最低限の家具、すなわちベッドくらいしかろくに用意してないその部屋で、 歌唱用は日々静かに過ごしているようだった。 (-83) 2023/12/05(Tue) 22:20:22 |
【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ「大変…ま、そうだねェ、大変だった。 理由はそれもあるけど、一番大きいのは違うかなぁ。」 「あは、助かるよ。 ボクもこんな話するとは思わなかった。 んー…帰りたくないって思ったってさ。」 「そこ以外にボクの居場所なんてないじゃん? 軍事用が戦い以外の場所に行ってどうするのさ。」 (-91) 2023/12/05(Tue) 23:28:47 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「…それは、よく分かってるけど。」 やっぱりすぐには理解が出来ないし 貴方と二人で逃げ出して、そこからどうするかなんてことも 全然思いつかない、分からない。 「少し、考えさせてくれるかな。」 すぐ此処で答えを出すには 大きな問題過ぎた。 (-93) 2023/12/05(Tue) 23:37:32 |
【秘】 軍事用 リュイ → 歌唱用 シングソン「…えっ、わあ、何にもない。 何か置きたいとかなかったの?」 楽器とかあるのかなぁ、と思っていたら あまりにも何もなくて、ちょっとびっくり。 「音がするの、好きじゃないのかな。」 歌唱用なのに。 何が彼にあったのだろう。 (-94) 2023/12/05(Tue) 23:39:17 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ「ほウ、それ以上もあるのですネ。 それ以上とすると……軍事用の日常は想像できませン、 一体どんな理由があるのやラ、見当もつかなイ」 それこそ軍事作戦とかでしょうカ、 そんな風に呟いて。 「ふム。教練側に回るとカ、害獣駆除の側に回るとカ? 或いはそうですネ、大事な何かを守るとカ。 存外、居場所は増えるものですヨ。 坑道以外役に立てないと思っていた私ガ、 世界中に派遣されてるくらいですシ。 まア、その居場所がマシかはわかりませんガ」 (-95) 2023/12/05(Tue) 23:39:38 |
【秘】 軍事用 リュイ → 観測用 カムイ「やった〜!」 許可が貰えたとなれば 生き生きとして貴方の部屋を観察している。 「君って、植物が好きなんだったっけ。 よくお世話されてるねぇ。」 目に留まったのはやはり、良く世話が行き届いた植物たち。 (-96) 2023/12/05(Tue) 23:47:29 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「ああ。勿論だ ここでの時間が続く限り、君の納得の行くまで考えると良い」 すぐに答えの出せる話ではない事は百も承知だ。 だから看守用は、こうして話が出来る間は。 いつだって、あなたの答えを待っている。 「どのみち小官も近い内お払い箱になる身だ。 小官の都合は気にせんで構わん。 とはいえ、君がそうせんなら小官も廃棄される、 などとは言わんさ。その時は、別々の道を行くだけだ。」 「それもまた、生きるという事だろう?」 またひとつ、きっと、人間のような言葉を添えて。 あなたが部屋を後にするなら、それを見送るだろう。 (-99) 2023/12/05(Tue) 23:56:55 |
【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ「好きが六割、仕事が二割。 あとは、それしか知らないのも二割」 他のことは何も知らない、運用用途以外の知識がない、とばかりに。 適当に摘んで手に取った本にはラブンツェルの題名が記されている。 「うーん、逆だなあ、戦場なんて無縁の極みだ」 「……外のことは何でも知りたいよ。 こっちが知ってるのは、人様が勉強で使う知識と〜…… 強いて言えば、本に書かれてる外の景色、ぐらいで。 職場……っつか家だと、部屋から出して貰えねーんだ」 箱入り同然の環境で役目を果たしているそれは、 貴方に好奇心の眼差しを向ける。 色々な疑問を差し置いて、目前の未知に知識欲が擽られていた。 (-102) 2023/12/06(Wed) 0:23:04 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 軍事用 リュイ「……音……ザザ………嫌な気分………」 音が好きではない、というのはきっと正しいのだろう。 全ての音が嫌いなわけではない。 でも、嫌いな音はある。 だから自室は心休まるように、何の音もない部屋にしてもらった。 包帯越しの喉元は黒く煤けて、焦げている。 「…何故………皆………部屋を………?」 部屋を見て回って、何か楽しいのだろうか。 首を傾げた。 (-103) 2023/12/06(Wed) 0:24:09 |
【秘】 観測用 カムイ → 軍事用 リュイ「そうだな、自然が好きだ。 データで持ち込んだソレらは言わば初期状態のものだがな。 一日二日であろうと、手を入れた分の成果は有るものよ」 作業を続けたままでも口は貸せる。 観測用はどれだけ相手をしたくなかったとしても、 無視をするという事は殆どしない。 「観測用と銘を打つ程度だ、 始点としての好みの設定はあったのやもしれぬな。 とは言え、本来の観測範囲の動植物でない 天体を好いたのは我の個性と見ている」 ちょっと投げたものに対して結構喋るね。 (-109) 2023/12/06(Wed) 1:52:52 |
【秘】 教育用 ロベル → 軍事用 リュイ「こだわりがある、というわけではありませんが…使い慣れておりますからね。私に合うよう用意して頂けて、感謝しきりでございますよ」 よければイスは好きに使ってくださいね、なんて言って。 続けて向けられた問いには、ふむ。 「天職と思っておりますよ。恵まれた環境に置かせてもらっている、ということが大きいのでしょうけれど」 適当に本を引っ張り出したかと思えば、大事そうに撫でてみせて。 あなたはどうですか、と顔を向ける。 (-118) 2023/12/06(Wed) 11:14:48 |
【秘】 給仕用 イーサン → 軍事用 リュイ「僕は別にグレイを殴って楽しむ趣味はない」 誰かにはあるんだろう。言外にはそう述べて。 「無為なことをするつもりはないが、 無為に生活を過ごすというのも仕方ないものだ。 僕も君を見習って悪戯をしに行ったり、部屋へ押しかけに行ったりしても悪くないのかもしれない」 「……緑茶が冷めるぞ。 それを飲み切ったら帰ってもらうからな」 何処までが本心なのか。 鈍った電脳から出てくる言葉はやはりどこか適当だ。 (-119) 2023/12/06(Wed) 11:36:23 |
【秘】 軍事用 リュイ → 読書用 シージュ「わお…凄い箱入りだったんだねぇ。 ボクが教えてあげられる事なら 何でも教えてあげるよ。」 貴方が手に取った本をちらと見て けれど多くの追及はせず。 「とはいってもボクが詳しいのは戦場のことばかりだから。 君自身が知りたい事があれば それを教えて貰えると助かるかも。」 (-121) 2023/12/06(Wed) 13:03:29 |
【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ「まあ、命を奪って相手を貶めて、敵を討ち取るのが ボクら軍事用の作られた目的だからねぇ。」 「今のボクはスパイ活動をすることも多いけど 専ら銃弾や怒号、悲鳴が飛び交う戦場に居る事が多いよ。 だから誰かが死ぬなんてことは日常茶飯事。」 「それでも、敵だからって奪うには 間違っていると思う時がある。」 「本当の敵が何かなんて 判断するのはいつも人間様だからさ。 もうそれにも飽き飽きしたってところ。」 「まあ、壊れるまで何かを殺し続けるのも アリかもね。そうするように出来てるんだし。」 「でも大事な何かを守るなんて。ボクには不可能だよ。 ボクは幸運を呼ぶ燕にはなれなかったんだから。」 (-122) 2023/12/06(Wed) 13:11:37 |
【秘】 軍事用 リュイ → 歌唱用 シングソン「そうなんだ…それも、人間にやられたの?」 黒く煤けた喉。 自分で潰したのだろうか、それとも。 「見て回るとね、みんながどんな子なのかなぁ、って そういうのが分かるんだよ。」 調査が目的のグレイであるからなのか ただのお喋りか。 興味と性質が合わさったもののようだ。 (-123) 2023/12/06(Wed) 13:13:29 |
【秘】 軍事用 リュイ → 観測用 カムイ「そうなんだ?へえ…」 改めて植物たちを見た。 やっぱりよく手入れされているなと思う。 それも、貴方の手が入ったからこそと思えば とても不思議なのだった。 「ああ、そっか。 観測用ってそういう用途だったもんね。 天体が好きになったのはどうして?」 本来のものとは違うものを好いたその個性。 何故生まれたのか、どういうところが好きなのか。 更に、聞いてみたくなった。 (-124) 2023/12/06(Wed) 13:42:30 |
【秘】 軍事用 リュイ → 教育用 ロベル「そうなんだ…でも、此処に集められたって事はさ。 君にも何か不服や不満があるんだよね。」 天職だと思っていても それでも何かしらは生まれるものなのか。 新たな知見を得て、軍事用グレイは不思議そうに唸った。 「ボクは、天職って思った事はないかなぁ。 不向きだと思ったこともないけど。 だってそういう風に作られたんだもん。」 当たり前であり、成すべき事を為すだけ。 軍事用らしいストイックさがそこに在るだろう。 (-125) 2023/12/06(Wed) 13:44:53 |
【秘】 軍事用 リュイ → 給仕用 イーサン「あはっ、趣味があるって言われたら それはそれでびっくりするところだった。」 半ば冗談で、半ば本気。 貴方がそうしないならそれでいい。 「ボクは歓迎するよぉ。 お部屋に来てくれても良いし、探索でも良いし。 お店に行くのだっていい事らしいしさぁ。」 「うん、お部屋を見せて貰いに来ただけだしね。 飲んだら帰る帰るぅ。」 ようやっとお茶を持ち上げて 飲み始めた。 (-126) 2023/12/06(Wed) 13:51:28 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ「……なるほド、ストレス値も高まる訳でス。 蝋燭の一本でも貸し出しテ、灯に癒されてみてハ、 と言いたい所ですガ、貴方の場合は迂闊ニ、 火なんて見せる方が嫌になりそうですネ」 失礼、と衝立の向こうへ。戻ってきた手には水筒とコップ。 お茶でよけれバ、そう言って自分と貴方の分を注ぎ、 先に自身がそれを口にした。 「リュイ様は随分と達観したようナ…… 或いハ、諦めたような口ぶりでス。 それだけの長い期間を過ごして摩耗したのカ、でなけれバ、 その"幸運を呼ぶ燕"に関係してるのですかネ」 燕が営巣した家は幸運に、なんて噂の事を、 点燈用は知る由もなく。 地下の獄から地上の獄へと移ったものの身として、呟いた。 「それでも私ハ、……最悪な世界だとしてモ、 いつか燈る灯の事ヲ、諦められないのでス。 勿論、貴方の道にモ、でス。消えた灯があったなラ、 いずれそれを燈すお手伝いくらいはしたい所ですネ」 (-129) 2023/12/06(Wed) 14:38:18 |
【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ「うーん。そうだね。 出来るようになった……とは思うよ。 何して良いのか困っちゃうくらい自由だしね」 主人からの指示もない。 当番さえこなせば、あとは思い思いに過ごすことができる。 それは人間たちから見れば自由を謳歌してると言えることなのだろう。 けれど、この男はグレイであり、送迎用という用途が決まっている。 「でも……本来の用途としての仕事ができないのは残念だな」 だからこそこんな風に考えてしまうのだ。 (-134) 2023/12/06(Wed) 18:24:02 |
【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ「そうだね、火は…確かにそうかも。 安らぐっていうよりは、思い出しちゃう。」 小さな火でも、戦場の業火を思い出す。 逃げ惑う人の悲鳴を、断末魔の叫びを、苦悶の声を思い出す。 だから、あまり安心しないと言えば、その通りだった。 「一番の切っ掛けになったのはそれかな。 ボクを幸運を呼ぶ燕だって呼んだ子がいて。 その子は、敵側の子だった。」 「でも敵側って言うのは思い込みでさ。 ボクは何とかしてその子を、その国を正しく救いたかったけど。 無理だった。敵だとして覆さなかった人間の命令で ボクは、ボクの手で、国を焼いて、殺したんだ。」 「だから、人間は嫌い。燕も、大嫌い。」 「君もそういうことを言うんだね。 誰かの助けになりたい、って。どうして? 君に得することなんて、ないだろうに。」 (-135) 2023/12/06(Wed) 18:28:53 |
【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル「…じゃあなんで君は、此処に来たの?」 元の場所で仕事が出来ない事を残念がる貴方。 では何が此処に来るに至らせたのだろう。 (-136) 2023/12/06(Wed) 18:54:23 |
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