【秘】 浮遊する ハグベリー → ガラクタ モノオキ体がブルブルと宙で震える。 頭を抱えて蹲る様は、さながら胎児のよう。 「ごめん、ごめんね、違うんだ、俺、違う、 モノオキ、怖がらせちゃった、ごめんね、ごめん……」 それでも口にするのは、怒鳴ってしまったことの謝罪で。 それが、青年が優しい心の持ち主であることを伝える。 手を伸ばし、抱きしめられたなら。 青年は、身体をびくっと跳ねさせて。 それでも、それを受け入れる。 震えはとまらない。 でも、呼吸だけが徐々に静かになっていく。 「………アベル、が…………」 ぽつり、言葉が漏れる。 「皆を……売るっていうから………俺……俺………」 「俺……ただ、静かに皆と、暮らしたかっただけなのに………」 漣のような声は、抱きしめてくれたから、距離が0だから聞こえたもの。 (-131) 2022/07/20(Wed) 19:30:49 |
【秘】 命灯癒光 リーディエ → 骨頭 クローディオ「…………えぇ、えぇ」 欲しい答えか否か。それを口にすることは無い。 相槌を返して、笑みを一層深めてみせて。 その笑みに含まれるものが何か、明確には声にせず。 「私は……。…………分からないから、知りたいです。 理由があるなら聞きたいし、追い詰められているなら教えて欲しい」 胸の前に組む手は力の加減が分からないのか、指先は白く変わり。 それでもそれを緩めることなく、視線は真っ直ぐに。 (-132) 2022/07/20(Wed) 19:34:12 |
【神】 浮遊する ハグベリー手紙、なんだろう、それは。 何処から見つかったんだろう、なんて思考もつかの間。 手紙が回るか、誰か内容を話すか、そうしたなら。 「──ユングが!?そんな、そんなわけ!」 思わず、声をあげる。 だって、あの子は同じお世話焼き部の子で、 皆の事をちゃんと見ててくれて、 たくさん、たくさん気が使える子で、それに……… そんなわけがない、と思う理由ならいくらでも出てくる。 でも、やってない、の証拠は一つも出すことができない。 そんなわけ………と小さく呟いて、項垂れた。 (G15) 2022/07/20(Wed) 19:34:16 |
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