人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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視点:


【独】 花の名 リフル

/*
今日はレモン🍋の日!
何かレモンのお菓子食べたいな
気に入ってたレモネードが秋になってから消えてしまってなぁ
(-4) 2020/10/05(Mon) 10:37:21

【独】 花の名 リフル

/*
表も動かしたいですうごご
(-5) 2020/10/05(Mon) 10:37:41

【独】 花の名 リフル

/*
🍋補充したもぎゅもぎゅ
(-7) 2020/10/05(Mon) 16:37:40

【独】 使用人 リフル

/*
>>2:34
最終行の絵面可愛すぎるよなー
(-10) 2020/10/05(Mon) 18:40:55

【雲】 使用人 リフル

[もしかしたら馬車で連れ去られたなんて見当違いもいいところだったかもしれないのに、無我夢中で足掛かりを追った。
物語として聞けば運が良かった出来事かもしれないが、
傍観者だったなら血の気が引いていたところだ。
無事見付けられたけれども、
尊厳を取り払われて、彼女はずぶ濡れだったし、怯え切っていたから。>>2:D68

腕っぷしが弱くとも、荒事は何度か越えて来た。
己が唯一彼女を守れる存在だと理解していたからこそ、冷静であれたんだ。
常であれば宥めたくなるだろう彼女の泣き顔>>2:D69に気を取られない様にして、誘拐犯たちと対峙した]
(D0) 2020/10/05(Mon) 18:51:31

【雲】 使用人 リフル

[彼女が怖がっているのに、
気遣ってやれたのはジャケットを掛ける迄だった。
義手に刃が入り込み、彼女が叫んでも>>2:D70、何かを思う余裕がない。彼女が教えてくれる敵の数も、情報としてしか考えられない。

背中に泣き声>>2:D72が聞こえたけれど、
返事をする事は出来なかった。
「後で」とも考えられなかった。
余裕もなかったけれど、
現世で伝えたい事は済んだと思ったし、

彼女を守って死ねるなら本望だったから]
(D1) 2020/10/05(Mon) 18:51:35

【雲】 使用人 リフル

[嫌な音を聞き、声を聞き、
忘れたくなる肉を切る感触は、再びナイフを振るう事ですぐに上書きされる。手と同時に脳にもこびりつく様な感触に、叫び出したくなる代わり、言霊を繰り返した。
間違ってシャーリエを襲わなかっただけ、正常だったろう。

けれど、
もうきっと大丈夫だというところ迄その場を血濡れにして、
無事を確認した彼女の行動>>2:D73に首を傾げる。

何でそんな大声を、はしたないですよなんて思って、
ちらっと見えた靴、あれはやっぱりお嬢様のだったんだなんて、
おぞましい記憶の刻まれた脳みそでぼんやりと思う]


  なに……


[泣いているのは怖がらせたからだと思ったけれど、
何を謝られているのかわからない。

深く斬られた右手が痺れて、めちゃくちゃに振り回した腕が重くて、頭が痛くて気持ち悪くて寒くて眠ってしまいたかった。彼女の方が濡れていて、寒いだろうに。

ここで眠ってしまおうと思って、目を閉じる。
……眠るならあの庭がよかったな、と思って、
いや、今回はオレはこれ死なないわ、と、ふっと笑う。
右手にリボンを巻かれた時の事だったけれど、
質の良いそのリボンの感覚は、わからなかった]
(D2) 2020/10/05(Mon) 18:51:37

【雲】 使用人 リフル

[「痛いよね」と、聞こえた彼女の声>>2:D74が最後で、
何も答えられないまま、意識を手放してしまっていた。

後は時折痛みに呻いたり、処置中に何度か目は開いたが、会話や応答といった事は出来ずにまた眠った。
小さな切り傷や打撲等はいくつかあったが、
一番深い傷は右手の手首から肘にかけての裂傷で、
見た目に酷く見えるのは義手の損傷だった。
右手は何とも言えないと医者は言ったろうが、
義手はギリギリ繋がっている箇所を保持する以上の事はできなかっただろうか。
小指と薬指は完全に取れていたので、
別に保管する事になるだろう。

その日は部屋で目覚める事はなかった]
(D3) 2020/10/05(Mon) 18:51:45

【雲】 使用人 リフル

[──唐突に、現世に引き戻された。
部屋はそう明るくはされていなかっただろうが、
目覚めた己には眩し過ぎた。

押し上げた睫毛の下の萌黄に、
彼女の寝転がった頭>>2:D77が映った]


  ………
  ……、………


[おじょうさま、と呟いたつもりの声は、
静かな寝息の様なか細さ。


あぁ……よかった……


彼女の銀の髪が、白い肌が変わりない様で。
安心し切った脳がまだ眠れと強制的に瞼を下ろす。
最初に目覚めたこの時は、彼女にも気付かれなかっただろう]
(D4) 2020/10/05(Mon) 18:51:49

【雲】 使用人 リフル



  ──ッ う………


[次に目覚めた時、瞼を開く前に感じたのは痛み。
右手に走る激痛に顔を歪めながら、ばちっと目を開く。
何日も眠っていた様な気怠さがあったが、
実際には今は翌日だっただろう。
彼女の姿はそこにあっただろうか]


  お嬢様…… 無事か……?


[いなければいないでも、一番の気掛かりを部屋に独り言として呟く。
あの後どうなったかわかっていなかったものだから、
無事な姿がそこにあったって、
心に傷を負ってやしないかと心配で]
(D5) 2020/10/05(Mon) 18:51:52

【雲】 使用人 リフル



  ……あぁ、オレのが駄目か、これ……

  何で、右手………


[包帯の巻かれた腕は焼ける様に痛むのに、
手首から先が動かない事に眉を歪める。

医師を呼んで痛み止めを打ってもらったり調子を伝えてから、「右手は動かないかもしれない」と告げられれば、「そっか」と力なく笑った。
心配はその事実故のこれからの事より、
シャーリエが気に病まないか、だった。
医師の話はシャーリエも聞く事を許されただろうが、
彼女はその場にいてくれただろうか。

痛み止めで落ち着いたのちに、
自分の話より、彼女の話を聞きたがった]


  怪我ってしてませんか?
  あれから、怖い事はなんもないですか?


[多分一番聞きたい事はこれだっただろう]
(D6) 2020/10/05(Mon) 18:51:57

【雲】 使用人 リフル

[それから、
勲章を頂ける事になった事>>2:D76も聞けるだろうか。

お嬢様はオレの事怖くはなかったかなとか、
領主様はオレが人を惨殺したのは知ってるのかなとか、
それでも「よくやった」って思ってくれてるのかなとか、
後ろめたい気持ちでもって、人を殺した感触に蓋をしたが、
辞退をする事はなかった。

寧ろ、]


  光栄です。


[と、はにかんで受け取った。
己がした事というより、彼女が生存している事をこの世が肯定した証の様に思えたから]
(D7) 2020/10/05(Mon) 18:52:05

【雲】 使用人 リフル

[それからしばらくは療養で日を潰しただろうか。
右手に関しても義手に関しても、
特に自分から何か要望を訴える事はなかった。

痛みとおぞましい記憶に唇を噛みながら、
聞こえていた訳でもないのに、
彼女が寝床で呟いた事を
窓の外を眺め、考えていた。*]
(D8) 2020/10/05(Mon) 18:52:08

【独】 使用人 リフル

/*
おねーさまリフルを書こうとして、そもそも難しかったのに日数挟んでどんなんだったァーーって更に難易度上がっている
(-15) 2020/10/05(Mon) 19:31:32

【人】 花の名 リフル



  あら、
  もう弾ける様になったの。


[可愛い妹の、嬉しい嬉しいお誘い。>>2:0
「やっと」を「もう」に変えて笑う。
嬉しそうな笑顔と、ついていく軽い足取りが私の返事。
何度もピアノのある部屋へ入っていく様を見掛けていたし、懸けている時間の多さも知っていた。
頑張ってるのねって日々気にかけていたら、
達成迄の時間は短く感じられた。

招かれた部屋にお行儀よく座って、
よく聴こえる様に髪をふわりと耳に掛けた。

視覚でも彼女の音色を捉えようと、
じっと、瞬きの回数すら自然に減って見つめた]
(10) 2020/10/05(Mon) 21:13:20

【人】 花の名 リフル

[曲を聴いていられる時間も──短く感じられた。

彼女のつくりだす音>>2:1が揺さぶるのは、
鼓膜だけではない。
この胸に、皮膚に、脳髄に入り込んで、
ふわふわと肌を粟立て、
じわじわと目尻を湿らせ、
どくどくと心臓を打ち鳴らす。
私の意思を越えて私の身体を変えてしまうのに、
心地良く夢を見ている気分──

見つめていた筈なのに、
いつの間にか視界は閉じてしまっていた様だ]


  ……あぁ、 メグ


[曲が終わっても、曲に浸っていた。
人間の言葉を発した彼女の、その声すら曲の一部の様にうっとりと聴いた後、用意されていた椅子から立ち上がって、ふわりと彼女に手を伸ばした。

返事のかわりに、抱き締めようとしたんだったと思うけれど、
それは届いたんだったか、どうだったか。*]
(11) 2020/10/05(Mon) 21:13:26

【人】 花の名 リフル

[またある日は、私が怪我をした様だ。
彼女が声を掛けてきて>>2:34、視線を落とした先で、私が腕を押さえていた。言われてから気付く程度を越えて血が出ていたのに、おかしいわね、って笑った]


  メグ……優しい子。


[それは無垢なおまじないだった。
"私"は「子供じゃないんだから」って笑うところだったかもしれないけれど、私は彼女に崇拝のまなざしを向けた]


  いたいと かなしい
  おちゃも おいしくない ……


[オウムよりも抑揚のない声で繰り返して、
ゆっくり、彼女が手を振った空を見上げる。
眩しい青色に無垢な白が泳いで、それがまた少しずつ小さくなって、次に見た青の色は、先程よりも優しく視界を満たした]


  そうね………

 
(17) 2020/10/05(Mon) 22:17:11

【人】 花の名 リフル



  私のいたいの きっととんでいくわ。


  だから、



[血に濡れた腕を押さえて、
おまじないをしてくれる彼女に向き合う。
顔は穏やかに微笑んでいるのに、
腕からは血が止まらなくて、指先を伝って草を染めてゆく]


  だか、ら………


[口が動かなくなって、
言いたい事を押し込んでしまう。

彼女に不審に思われるのが先だっただろうか。
なんでもないわって、本当になんでもない様に笑って、私はちょっとばたばたと、お屋敷ではない方へ駆けていった。*]
(18) 2020/10/05(Mon) 22:17:16

【独】 使用人 リフル

/*
>>18これは活かす 絶対にだ
(眠くて忘れそうなのでメモ)
(-25) 2020/10/05(Mon) 22:31:13

【独】 使用人 リフル

/*
わざわざ灰に残さなくていいかなって、数日前ついったの自分宛DMにメモ入れたんですけど、それその存在さっき迄忘れてたんですよねという……
(-26) 2020/10/05(Mon) 22:32:46

【秘】 サティ家次期当主 シャーリエ → 使用人 リフル

[動いているところを見なくなった
彼の利き手を取って布団から出した]

 私の民で居て欲しい
 そしたら貴方のために頑張れる

 大好きよ、リフル
 あなたの大事な1人になりたい

 こんなときに欲張りでごめんね

[手の甲に口付けを贈って、冷えないように布団にしまう。
病床の彼に聞かせる話ではなかっただろうけど、
これからあなたを守りたいって伝えたかった。
守るから安心してって言いたかった。

一度目の約束は守れなかった>>2:D41のだから、
実績も信用もないんだけど、
気持ちだけは本物だと、騎士の誓いのように唇を捧げる。

あの日は『酔っ払いの話は聞きません』と断られたのだ>>2:D46。こんどはますます膨らんだ本心だけ伝えて、苦笑いをした。]
(-33) 2020/10/05(Mon) 23:47:34

【独】 使用人 リフル

/*
ちょっとまて簡易メモでわらわせるのセットなのやめろ(
(-34) 2020/10/05(Mon) 23:55:00

【独】 使用人 リフル

/*
七雲さんのお子さんって割とドジっ子なのご本人の気質なのか好みなのか……(つんつん
(-35) 2020/10/05(Mon) 23:55:58

【独】 使用人 リフル

/*
ぐぅうまた眠みの庭にとらわれる………あぁ〜
(-54) 2020/10/06(Tue) 12:48:00

【雲】 使用人 リフル

[眠っている間に施された処置は目覚めた時に説明されただろうが、傍で寄り添ってくれていた彼女の事>>D9をわざわざ教えてくれる様な人は居なかったか。
侍女の意味ありげな言葉>>D12も聞こえてはいたが、
そこから思い至れる迄はいかなかった。
それより、彼女が生きてそこにいる事に感謝したものだし。

扉を開けて入って来た彼女の顔は
嬉しそうというより、心配そうだった。
手の痛みから、己はただ疲れて眠った訳ではないと理解していたし、そりゃそんな顔になるんだろうけれど。
豪華なドレス姿でない事にはちょっと疑問が浮かんだが、口にする事はなく。
医者の話を一緒に聞けば、彼女の方が怪我人の様な顔になった。
それでも椅子に座って、隣にいてくれた]


  そっか。
  よかった。


[謝られたけど>>D13小さく首を振って、
彼女が大事なくて、今も安全を守られている>>D14とわかれば、医者に言った「そっか」とは違い、ほっとした様に笑う。
ほぅ、と強張っていた身体がひとつ、解ける気持ちだった。

「怖かった」「心配だった」とも言われたし、
涙を拭う様な仕草も見られたけど、
「ごめん」と返すとまた彼女を気に病ませそうだったから、微笑んだままでいた]
(D19) 2020/10/06(Tue) 14:48:56

【雲】 使用人 リフル



  ぁはは、
  ご配慮痛み入ります。


[勲章の話では、
そもそも誓いの儀なんてあるのかと苦笑もした。
「騎士さま」と呼ばれれば、はにかみからもう少し頬が染まる様な笑みになった。
色んな感情に振り回されるが、
日常の匂いに近付いて、悪くない]


  騎士、ね……
  くすぐったいですね。


[「義手の先生」と言われて、ちらりと義手を見遣る。
ちょっとくっつけるだけの前回と違って、直るんだろうかと疑問に思うが、ひとまず彼女の前で考え過ぎるのは止めようと思った。

彼女の持って来てくれたバラに礼を言って、
「また明日」と言ってくれる彼女に、
いつも通りのリフルの顔で頷いた。

彼女が静かに扉を閉めた後、
しばらく扉を見つめて、それから花瓶のバラを見つめた]
(D20) 2020/10/06(Tue) 14:49:00

【雲】 使用人 リフル

[この花の様に、ただ人の心を和ませられる存在であればどんなに楽であるだろう。

義手の繋ぎ目がかゆくなる迄眺めてから、
ゆっくりと枕へ頭を預けた。
掻けない、辛い。唇や舌をぎゅ〜〜と噛んで耐えた。

痒みを押さえ付ける痛みに、
バラにも棘があんじゃん、傷付ける事もあるじゃん、と気付いて目を伏せた。
思い出したくない事を思い出しそうで、
無理矢理眠った。

己がなるのは花でも駄目だ]
(D21) 2020/10/06(Tue) 14:49:03

【雲】 使用人 リフル

[それから何も変わらないまま数日が過ぎた。
否、変わらないのは両手の状況だけで、
他の痛いところは目に見えて回復していった。
うなされる様な悪夢だって、時間が少しずつ薄れさせてくれた。

傷跡が薄くなるとシャーリエも気付いて喜んでくれたろうし、
暗い表情を隠せない事が少なくなれば、
それも彼女の心を軽く出来ただろうか。

彼女の方も、
自分自身の問題を超えていった様な、
少しさっぱりとした様な、穏やかな顔をしていた。>>D16]


  あぁ……
  まぁ、気分は良くなったよ、大分。


[両手は未だ動かせないものだから元気とは言い難かったが、気持ちは日差しがさしてきたものだから、正直にそう答えた。
花の水を取り替えるなんて侍女がやる様な事をする彼女は何度見ても慣れないが、居心地の悪い光景ではない。
彼女がこっちを窺ったなんて気付かず、
目が合ったと思ったから、「ありがとう」と笑った]
(D22) 2020/10/06(Tue) 14:49:06

【雲】 使用人 リフル

[日常会話もこなせる様になって、
徐々に自分から会話も振る様になっていた。
「ユージーンって元気?全然顔見せに来ねぇ」とか、
(彼は血とか痛そうな事が苦手らしい)
最近出されたデザートが美味しかったとか、
そんな当たり障りのない話題だったけれど。

そうやって徐々に日常を取り戻していたからか、
彼女の話>>D17を落ち着いて聞けた]


  そっか。
  まぁ、お嬢様なりの、
  お嬢様が考えた支え方で
  良いんじゃないか?


[応援する、と見つめたまなざしで頷いた。
王子と婚姻を結ぶ以上に効率的な方法があるのだろうかとか、
難しい事はわからないが、
彼女は心優しく、又賢い人だ。
きっと国をよい方向に導くだろうと信じられるから、
彼女の味方であろうと思った]
(D23) 2020/10/06(Tue) 14:49:10

【秘】 使用人 リフル → サティ家次期当主 シャーリエ

[彼女が動けない己に近付いて、
動かないこの手を取った]


  ……………お嬢様、

  あんたって人は……


[ただの骨と肉と皮になった手に口付けを受けて、
不敬な態度は慎むべきなのに、
彼女に不安げな顔をさせたくはないのに、

思わずハァ、とため息が漏れた。

彼女の誠意と真心を受け取り切れずに零した。
それでも、肩を引っ込めようとしたり、腰で逃げたりする事はなかった]
(-55) 2020/10/06(Tue) 14:49:15

【雲】 使用人 リフル



  ……いいや。
  待ってます。


  ……気を付けて。


[謝る彼女>>D18に首を振って、
顔が赤いのも気付いて、
移りそうになって、

顔を伏せようとしたけれど、
出て行こうとした彼女が扉にゴツンしていたから
思わずそんな言葉を投げた。

彼女がいなくなって一人の部屋で、
これ迄考えていた事を、また一人考えた。

ちょっと深みにはまって、
彼女が数時間後訪れた時は、うっかり寝てしまっていた。
ノックの音で起きるだろう]
(D24) 2020/10/06(Tue) 14:49:18

【雲】 使用人 リフル


  お疲れさん、お嬢様。


[そう迎える顔は、いつも通り。
お疲れだろうから、と、すぐに先程の続きへ話を持って行った]


  ありがとう、お嬢様。

  オレもあんたの事を大事に思ってる。
  いつ死んでも良いって思ってたけど、
  あんたを守って死ぬなら
  それってスゲェいいなと思ったし。

  あんたの為なら人も殺せた。
  これからもきっと、
  同じ様に身を投げ出せると思う。

  でも、きっと
  あんたが言う「大事な1人」は
  オレの言ってるのとは違うんだろ?


[先ほど口付けを受けた右手は布団の上に出していて、
彼女から視線を逸らせばすぐに目に入った。

そこへしばらく縫い留められてから、
もう一度彼女へ視線を戻す。小さく息を吸った]
(D25) 2020/10/06(Tue) 14:49:24

【雲】 使用人 リフル



  オレは旅人なんかじゃない。
  貴族も平民も屠ってきた 盗賊なんだ。


[生まれながらにそうだった事、
犯罪に役立てる為に義手をつけられた事、
沢山の人を苦しめた事、
仲間内で揉めてあの庭に辿り着いた事を話した。

シャーリエという女性は本当に見た事がない事と、
本当は盗賊業は嫌だった事、
この屋敷で真っ当に働けて嬉しかった事も話した]


  ……盗賊だからあんたの気持ちを
  受け入れられないって話じゃねぇ。

  オレは あんたを想っているし、
  もう役には立てないかもしれねぇけど、
  騎士でありたいと思うよ。

  オレにはこれが最上の気持ちなんだが、


  ……あんたには「そこどまり?」
  ってなるのかもしんねぇな……

 
(D26) 2020/10/06(Tue) 14:49:28

【雲】 使用人 リフル



  ……なぁ。

  オレが盗賊だったから、なんだが、
  やっぱりオレがこの国から出たいって言ったら、
  あんたは止めるか?


[ 「戻って来る」
そう萌黄の瞳には意志を湛えるが、口にはしないまま。

これ迄の話で軽蔑されようと、
彼女へ向ける顔は、いつも通りだった。*]
(D27) 2020/10/06(Tue) 14:49:31

【秘】 サティ家次期当主 シャーリエ → 使用人 リフル

[盗賊の一味だったと告白された左手を握れば、
ベッドを覆うようなむちゃな格好になる。]


 返して欲しくなったら、帰ってきて。


[ちゅ、と唇を盗んだ音を奏でた。
ピアノ《弱》よりももっともっと小さい音は、
風にすらかき消される]

[そのままぎゅっと両手で抱きついて、離れた。]

 ありがとう

[賊に触れられた記憶を彼で上書きして、
嬉しいはずなのに涙が落ちる。
リフルが最後の人だよって思うだけで口には出さなかった。
言霊を信じているわけではないけれど、
彼には自由で居て欲しかったから、
少しだけ体温を借りて離れる。]
(-62) 2020/10/06(Tue) 19:29:46

【独】 使用人 リフル

/*
どうして……どうして……
待たせてしまってるのに更にどうして……
(メモ帳が突然フリーズしてロルが消えてしまった……)
(-80) 2020/10/07(Wed) 11:04:23

【独】 使用人 リフル

/*
ほぞんだいじ…… 死
(-81) 2020/10/07(Wed) 11:04:59

【雲】 使用人 リフル

[彼女が一人泣いた日がある事も知らず、己の思う淑女からは想像できない様な気持ちを持った事も知らず、
彼女が見舞いに来てくれる事を、
ただ毎日喜んだ己は浅はかだっただろうか。
彼女が生きて過ごしている事に、小さな幸せを見ていたんだ。

同じ気持ちならよかったと、
思うのはお互い様だろうか]


  ──………


[生に執着しない己に、
彼女の言葉は生きる理由をくれた。>>D32

普段ならハイハイと聞き流していたかもしれない。
けれど、いじらしくも凛とした姿で告げる言葉にこの身は内で反応を示した。
静かで穏やかでありながら己の胸を深く刺して、溶けて、時間をかけて同化していく言葉だった]
(D35) 2020/10/07(Wed) 12:41:12

【雲】 使用人 リフル



  ……うん。


[その言葉には頷かなかったのに、
続く言葉>>D33には微笑んで頷いた。

もしもオレが彼女と同じ気持ちで、
盗賊であった事への負い目も小さければ、
一緒に行こうって攫ったのかもしれない。

けれど同じ気持ちだったとしても、
きっとオレはそうしなかった。
姉妹二人共攫われる事になるこの屋敷の事を考えてしまうから。

彼女が自分で自分の道を決められるのが良かったと思う。
縛られている部分もあるかもしれない。
以前、「こういうの向いてない」とヒールを投げていた事を思い出す。けれど、彼女の心の奥底迄はわからない。
彼女が目指すものがあって、そうすると言うのだから、
応援する以外の選択肢はないだろう。
彼女がオレにそうしてくれるのと同じで。

オレには 彼女の「ありがとう」で
十分過ぎるくらいに十分だ……]
(D36) 2020/10/07(Wed) 12:41:16

【秘】 使用人 リフル → サティ家次期当主 シャーリエ

[町での仮初のデートの時より、
誓いの口付けを受けた時より、彼女の身体が近付いてきた]


  っ……


[何も反応も出来ないまま、彼女は艶やかな唇から不思議な言葉を紡ぎ出し、それから小さな音を、オレと奏でた]


  お嬢様、なに……


[驚きながらも何も出来ないままの己に、
彼女は細い身体を寄せて来た。
抱き締められたと理解が追い付いたのは、彼女が離れてから。
今更に両手を上げようとしてみたけれど、
肘しか浮かべられなかった]


  お嬢様……


[涙ながらに伝えてくれる姿に、
先ほど迄の愛らしい盗賊の様な面影はない。
抱き締められて悦びなんて感じなかったけれど、
彼女が離れて、少し肌寒くなったのは事実だ]
(-82) 2020/10/07(Wed) 12:41:22

【雲】 使用人 リフル



  ……はい……。


[何も言えないまま頷いた。
両手の怪我を言い訳に、彼女の後>>D34を追う事もなかった。
追ってどうする、とも思う。
彼女に掛ける言葉も持っていないのに]
(D37) 2020/10/07(Wed) 12:41:25

【雲】 使用人 リフル

[彼女が去ってしばらくして、ぽっぽと顔が熱くなった気がした。
照れているからではない、と思う。
知恵熱でも出ている様な気分。

そんな己が、外の空気にあたりたくなったのは当然と言えば当然か。のろのろと起き上がって肘を使ってドアノブと格闘して
扉を開ける。開けられんじゃん、と己を詰る。
ガチャン!と思わぬ大きな音がしたが、廊下を見渡しても誰もいなさそうだ。寝てろと咎められるのが面倒だったから、都合が良かった。

足は無事だから歩けたけれど、
鈍っている事を痛感する足取りで、
無意識に向かったのはあの庭だった]


  ………


[庭に出て、ちょっと歩いたり寝転がったりしたかったけれど、
もう出て行くと告げたんだから、
ここにいるのは相応しくないと、
少し空気を吸っただけで退散した。

そこは夜の澄んだ空気がおいしくて、
火照りも一瞬で静まった気がした]
(D38) 2020/10/07(Wed) 12:41:36

【雲】 使用人 リフル

[流石に治療が済まないまま出て行く気はなかった。
我が儘を言って申し訳ないと領主様達には頭を下げたが。

右手は動かないままでも、
左手の指はなんとかくっつけてもらったか。まだぎこちない動きになるのは、ここで出来る事が限られていたからだろう。

この屋敷を出て、
行先は、盗賊団が次に向かう予定だった国、それから、
今迄荒らして来た町や道や家だった。
そこ迄は、出自を明らかにしたシャーリエにしか教えず、
表向きは「義手を完全に直す。できれば右手も治療法を探す。ついでに慈善事業をします。戻って来るかはわかりません」と言って屋敷を出ようとした。
資金は今迄の給料では足りないだろうけれど、
まぁ考えはあるので何とかするつもり。
それより、最初は一人で生活は難しいと思ったので、
誰か人手を貸してほしいとは願い出ただろう。

それから、]


  お嬢様、
  オレが旅立つ日には
  お嬢様のピアノを聴かせてくれませんか?


[彼女がピアノの部屋で泣いていた日から二、三日後にそう乞うた。
だって聴かせてくれると言っていたもの。
厚かましくても、おこがましくても、
彼女の好きなピアノの音を、貰って行きたかった。**]
(D39) 2020/10/07(Wed) 12:41:41

【独】 使用人 リフル

/*
ピアノの部屋って庭から見られるっけって
そんな記述あった気がしたけど探したけど見付からなくて時間切れなったからその部分消してもた
夜って確定したの消し忘れェーぐぅ

何か自分の話ばっかで申し訳ないな……
お嬢様崇めモードが目標で到達点なのでうーん……
(-83) 2020/10/07(Wed) 13:13:25

【独】 使用人 リフル

/*
到達点ってーと決めてたみたいであれだね
決めてた訳ではないけどそうなるかなと思ってて
リフル動かしててもそうなってる

でもばいばいしてんのオレも泣いてんだ……
でも恋仲が違う気がしてならないん………
(-89) 2020/10/07(Wed) 13:33:48

【独】 使用人 リフル

/*
くぅ〜〜( ;꒳​; )ありがとう……
(-95) 2020/10/07(Wed) 18:32:53

【独】 使用人 リフル

/*
せつなーーいぃ!!
ふろはいってかくぞ!

……というのをアクスルくん見えたからちょっと待つ間ヤフ〇オク見てたら落とし忘れてしまっていた。
(-129) 2020/10/08(Thu) 0:47:58

【独】 使用人 リフル

/*
置手紙まさささかかのお嬢様だった……
(-130) 2020/10/08(Thu) 1:20:48

【独】 使用人 リフル

/*
しゃりえ「▽`*)vv」

起きてやがーる
(-132) 2020/10/08(Thu) 1:30:29

【独】 使用人 リフル

/*
てかもう一時半(一行しか書けてない
(-133) 2020/10/08(Thu) 1:31:01

【独】 使用人 リフル

/*
今更だけどこれかピアノ部屋の情報>>2:0
部屋から庭が見えて、防音もされてい、る?
(-134) 2020/10/08(Thu) 1:39:55

【雲】 使用人 リフル

[離れる事になって、己にとっても少し特別な場所になった彼女の庭。ピアノの音が聴こえなかったのは防音のされている部屋だからか。
そこに居たのはたった数瞬だったから、
彼女とすれ違う事もなく。>>D40


──そして旅立ちの日、
朝早くに一人庭を眺めた。
あれから時間が経っていたし、あの夜と同じ様に立ち入りは控えたから、一人彼女に連れられたリコリスの花の跡など見付けられる筈もなく。

ユージーンのいる部屋に一度戻って最後の荷物をまとめると、「餞別」と言ってクッキーやら飴やらを渡してくれた。
ぎこちないながらも動かせる左手で受け取ったら
「本当に大丈夫なのか」と心配されたから、
「ユーディト様が途中迄一緒に居てくれるからな」「そりゃ安心だ。手出すなよ」「まだ死にたくないわ」「お前も騎士だろへなちょこだけどなハッハッハ」などと少々悪ふざけをしながら、
彼の淹れてくれる最後のコーヒーを飲み干した]
(D51) 2020/10/08(Thu) 5:16:03

【雲】 使用人 リフル

[それから諸々の挨拶を済ませた後、
最後にピアノの部屋を訪れた。

己の願い…というより強請りを、彼女は叶えてくれた。>>D42

好きなところに座ってと促されたが、
えーとえーとと勝手がわからずもたもたして、
彼女に座る場所を決めてもらっただろう。

席に着くと、演奏する側でもないのに少し緊張した。
風が優しく部屋と庭を混ぜて、
いつもより一段と綺麗な彼女のドレスを揺らして、
もう音楽が始まっている様な錯覚に陥る。

「あなたに捧げる曲」なんて言われて、
まだ聴いてもないのに目頭が熱くなりそうだ。

嬉しそうにうん、と頷いてからは、
これから聴こえる音を聴き漏らさない様、
身動きひとつせずに大人しく座っていた]
(D52) 2020/10/08(Thu) 5:16:10

【雲】 使用人 リフル

[何度か聴いていた、彼女のピアノ。
今日はすごく、すごく優しい。
いつだって可憐で品のある音だったけれど、今日はもっと自分に寄り添って、包み込んでくれる様な音楽だった。

この屋敷に来てからの出来事が思い出される。
この曲と共に在りたいと思った。
この曲の事を覚えていて、
聴く度にこれ迄の事と、今日この時間を思い出したいと思った。

彼女の音を一つたりとも邪魔したくなかったのに、
終わるとわかる、わかってしまう音が奏でられると、あぁ……と思わず声が漏れた。

鍵盤が沈黙しても、まだ曲が流れている様でぼうっとする。彼女の声で我に返る。
正気なのに、どこか恍惚とした表情で呟いた]


  あぁ…… きれいだ。


[それは、拍手も出来ない代わりだったかもしれない。
彼女に訝しまれる前に、すくっと立ち上がって、]


  こちらこそ、ありがとう、お嬢様。

  あんたも、どうか元気で。


[お辞儀をした彼女に相対して頭を下げた後、
振り切る様に背を向けたが……ちらと肩越しに振り返った]
(D53) 2020/10/08(Thu) 5:16:15

【雲】 使用人 リフル


  
  オレの事は……忘れてくれ。

  でも、
  あんたの事をいつでも想ってる、
  そんな奴がいるって事だけ、

  ……覚えててやってくれ。


[言うだけ言って、「じゃあ」と
左手で少しもたつきながら扉を開ける。

頭の中をさっきの音色でいっぱいにしながら、
堂々とした足取りで屋敷を後にした]
(D54) 2020/10/08(Thu) 5:16:23

【人】 花の名 リフル

― 彼の人の旅立ちの日のあと ―

[私は、庭で彼女に手招きをした。
おいでおいで、と猫なで声で彼女を誘って、
彼女が来たらその場に座って
「膝枕をしてあげる」と上目に笑った]


  いいこ、いいこね、メグ。


[優しく髪をふわふわと撫でながら、
思い切り甘やかす様な声と手付きで彼女を可愛がる。

けれど、
その感覚も、声も、存在も、徐々に薄くなってゆく。
彼女に認知されなくなってゆく]


  ………メグ、
  私の事、
忘れないで
 ね……



[声が消え行く。

私、本当はあの日>>18
「もう私の事は忘れてね」って言おうと思ってたんだ。

私の声が、消え行く。
彼女はやがて目を覚ますだろう]
(39) 2020/10/08(Thu) 5:20:14

【雲】   リフル

[療養中に、義手を扱っている国を徹底的に調べた。
己の義手を作った国を特定したが、
それよりも進んだ技術を持っている国もあり、又、医療も発達していたのでまずはそこへ向かった。
ユーディトをなるべく早く解放してやらないといけないと思ったから、両手の回復が最優先だった。

貯めていた給料や、受勲からの援助も多少あったかもしれないが、義手を直すのには金が足りなかった。
足しにしようと髪を切った。
お屋敷の高品質な洗髪剤のおかげか髪質が良かったらしく、高く売れた。それでも流石最新技術。全然足りなかったから夜の街から朝帰りすると、ユーディトに不審がられたか]


  お嬢様には内緒にしてて……


[今手段は選べないんだ、と真剣なまなざしで訴えれば、
己を置いて帰る事はなかったか。
辛い時には、あのピアノ曲を思い出した。

何とか積んだ金でこしらえてもらった義手は、
以前よりずっと使い勝手が良かった。
けれど右手は結局完治には程遠く、
何か埋め込んだり外に色々着けたりで様子を見る事になった。
それでも一向に良くはならなかったが、
その分左手がうまく使える様になった]
(D55) 2020/10/08(Thu) 5:31:37

【雲】   リフル

[雇ってもらった教会で何とか生きていけそうだと思った時、
ユーディトに感謝を告げて、屋敷に戻ってもらった。
お嬢様への贈り物に押し花でも持たせようとしたが、
忘れろって言ったくせ何やってんだ、と自戒して、
ユーディトに一枚贈った。
彼女はそれを見せびらかしたりしないタイプだと思う。
それでよかった。
この国に咲く美しい花が、こっそりとあの人のいる屋敷に咲いているなんて、ちょっと風情がある。
……何だかロマンチックな事を考えてしまった。

一枚作ったら何となく勝手がわかって、教会でも作った。
教会のみんなで作って、街の人に配って……
街にも馴染んで来た。
街の人達ともたくさん話す様になった。
情報を集める様になった。
あの盗賊団の情報を]
(D56) 2020/10/08(Thu) 5:31:43

【雲】   リフル

[この街にも寄っていただろうと予想した通り、
被害者が居た。
その頃には教会の人間として信用されていたのもあって、
正直に己があの盗賊団の一味だったと話した。
彼らは己を見た記憶がないから咎めないと言った。
それでも罪滅ぼしがしたいと食い下がれば、
雑用を任せてくれた。

本当にこんな事で彼らの傷が癒えるのだろうかとか、
こんなの己の自己満足なのではないかとか、
もやもやとした気持ちを抱えながら、
献身的に働いた。

やがて他にも被害者がこの近辺に大勢いる事を知って、
自分のしようとしている事の無謀さを知る。
生きている内に被害者全員に会って、
全員に毎日尽くすなんて物理的に不可能だ。

やるせない。
それでも何とかしたいと唸る己に、
色んな人が知恵を貸してくれた。

盗賊団の向かった先や構成等の情報が己のもとに集まり、
又、盗賊団の被害者を救う為の団体の様なものが発足された]
(D57) 2020/10/08(Thu) 5:31:48

【雲】   リフル

[それから、一人では成し得なかった事をいくつか成し遂げた。
年月はかかったけれど、盗賊団を結果的に根絶やしにした。
両親は数年前に事故で亡くなっていたらしい事も知った。
涙も出なかったけれど、
存在しなかった墓をひっそりと立てた。

時に荒事に巻き込まれた。
ナイフを人に向けた時はあの記憶が蘇ったけれど、
今度は殺さずにおさめられた。
これもあの経験と、仲間のおかげだろう。
右目に傷を負って死にそうになった時、]


  オレは、こんなところで死ねねぇんだよ!


[そんな事を言っていたらしい。
後で仲間から聞いて驚いた。
心臓に同化した彼女の言葉>>D32が、
今も己を騎士にしてくれていた]
(D58) 2020/10/08(Thu) 5:32:05

【雲】   リフル

[行く先々で、その街の絵葉書を買って屋敷に送った。
こちらは住所を転々とし始めていたから、送り主はリフルとしか書けなかったけれど。
近況も書かなかった。
忘れてくれと言ったのは己だし、
生きていると知ってくれれば十分過ぎた。

ナントカ王国のクロードという人物にも会う事ができたか。
また随分年月が経ってしまっていたけれど、
あの曲が今でも好きだ、でもそろそろ忘れてしまいそうで怖い、と話せば、弾いて聴かせてくれただろうか。
あぁ、ああそうだった、と唇を噛み締めて、
彼女の音色のかけらを取り戻した。

その日の夜の月は、一際明るかった]
(D59) 2020/10/08(Thu) 5:32:19

【雲】   リフル

[その次に向かったのは、昔盗賊団のアジトがあった国で、
いわゆる極寒の地だった。
ここは物資の運搬で精一杯で、
私的な手紙を送る余裕のない国だったものだから、この国に入ってから、屋敷へ手紙を送る事が出来なくなってしまった。

距離だって随分あって、
あの国の噂だって近況だってなかなか知る事が叶わなくなる。
それでもきっと、
無事に、元気に過ごしています様に。
教会で働く内、祈りを覚える様になっていた]


  お嬢様もこんなの飲むのかな……


[ここはあたたかいココアが美味しい。
彼女には紅茶のイメージがあったから、
マシュマロの浮かんだこの黒い飲み物に首を傾げつつ、
ヒュボッ!と吸い込んでしまってむせた]
(D60) 2020/10/08(Thu) 5:32:27

【雲】   リフル

[アジトの残骸の整理と、
周辺で被害に遭った人への支援を行った。
この地でも小さいながら、支援団体も出来た。

己はツテでまた教会で働くのち、
役職を与えられる様になった。

この教会では、およそ三年ほど勤める事になる──]
(D61) 2020/10/08(Thu) 5:32:30

【人】 花の名 リフル

― 帰国者のあった日の朝 ―

[私は、きっと久々に彼女の前に現れた。
にっこりと、上品ながらも満面の笑みだった。
彼女はもうすごくしっかりしてきたのに、
私の方が昔に戻った様に「ねえねえ」と子供っぽく手を振った]


  また逢えたね。


[手を伸ばして、彼女が取ってくれるのを待った。**]
(40) 2020/10/08(Thu) 5:33:37

【雲】 牧師 リフル

― 町の入り口 ―

[そこはすっかり様変わりしていただろうか、
それとも殆ど変わっていなかっただろうか。
どちらにせよ、懐かしさと、帰って来た、と静かに高揚する気持ちが身の内を震わせる。
道中にサーカスの一行を見る機会があり、同行者も機嫌が良い]


 (……でも、思ったより早く帰って来たな……)


[屋敷を出てから色んな事があって、
もう十年か二十年くらい経っている様な気分だけれど、
実際は六年くらいだった。
それでも流石にどこ行ったかわからなくて三年も音沙汰なければ死んだと思われている様な──]


 「リフル!? お前生きてたのか!」


  ユージーン……!


[随分久し振りなのに、聞けば誰の声か瞬時に思い出した。
顔は……ちょっと老けたか?
しかし、「うわあ誰かと思った」とか言ってるけれど、
すぐにわかってくれた事にこっちは今驚いている。

小綺麗な祭服を着ているし、髪はリボンでまとめているのは昔と同じでも大分短いし、右目にはモノクルもしているってのに]
(D62) 2020/10/08(Thu) 5:49:12

【雲】 牧師 リフル

[ユージーンが顔を覗き込んで来る。
モノクルをしている方の目の色がおかしい事に気付いたらしい。
「また無茶をしたのか?」と睨んで来るから、
トン、と相変わらず具合の良い左手の義手で彼の肩を押した。
近ぇんだよ]


  生きてるんだから良いだろ。


[ふふんと笑ってやると、彼も笑った。
それから、己の後ろに隠れている人物に気付いたらしい]


 「あれ?!子供?!!!」


[声がデカい。
歩きながら、人見知りをしている六歳の少女を紹介した。
名前はルミ。茶色がかっているけれど金の髪が己に少し近い。
あの北の国の孤児院で引き取った子だった。
別の盗賊団で生まれ捨てられた子の様で、
自分と重なるところがあったのだった。
まぁそのへんは彼には伏せたが]
(D63) 2020/10/08(Thu) 5:49:27

【雲】 牧師 リフル



 「お屋敷行く?」


[ルミの話も大体済めば、彼は屋敷に案内しようとしてくれるだろうか。
お屋敷と聞いて、どきっとしてしまう。
最初に思い出してしまうのはやっぱりお嬢様の顔だった。

この国の牧師にと誘われたから戻って来たけど、
忘れろと言っておいてそんな軽いノリで会いに行ってよいものか。
挨拶は少し後回しにして、こっそりこの国の民に戻ろうとしていた己はまぁ卑小と言うか、意気地なしと言われて言い返せないのだけれど……]


  えーと……


[けれどきっと、
会いに行きたいというのも本心なんだろう。
逃げようともせず、ユージーンの歩く少し後ろを、ルミと共について行った。

今は彼女は当主とかだったりするんだろうか。
ここに来る迄も情報を仕入れていなかったから殆ど何もわからないけれど、「その服何?」とか、こっちの話をユージーンは聞きたがっただろう。

そうして屋敷に着けば、
彼女に会う事が叶っただろうか。**]
(D64) 2020/10/08(Thu) 5:51:29

【独】 牧師 リフル

/*
〇年後に神職なって戻って来る……
どこかで聞いた事のある……展開ですね…………
(-135) 2020/10/08(Thu) 5:54:20

【独】 牧師 リフル

/*
みんな結構切ない話やってんのかなー
(-136) 2020/10/08(Thu) 6:04:28