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![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「うーんまあ元気そうね?すこーし メイク は濃いけど。それじゃ本題なんだけど、」 声を潜めて。 牢に近付いて。 作っていた声から、あなたも聞き覚えのある、素の酒焼けた声へ。 「あんたの大事なお友達、ダニエラからの伝言だ」 「獄中に、何らかの混乱が起きればそれに乗じて 脱獄を目論んでる輩どもが居るらしい。」 「或いは合図があるはずだ。 どうも留置所周りの機密情報まで掴んでるみたいでな。 何かあればそれに乗じて上手く出て来いとよ」 素の声から、また作った声へ。 「あんたのかわいこちゃんが一人で寂しいって泣いてんのよね〜。 代金支払いの件はエッダに伝えとく。 あと消毒液と絆創膏と湿布と鎮痛剤? 次また来れたら…あたしちゃんが覚えてたら持ってくるわ」 シレッと無い話をし、牢から離れ、ひらりと片手を振る。 伝言はそれで終わりらしい。 (-164) 2023/09/24(Sun) 15:18:52 |
![]() | 【秘】 けだもの カンターミネ → コピーキャット ペネロペ「半々だよ。あー痛え。」 本題を聞けば、へえ、と唸る。 「何かあれば、ね。」 「りょーかい。助かるよ」 「まったく、無茶するな。どいつもこいつも」 なんとも。誰も信じてないって直接言ったのに、 それでもまだきちんと伝言してくれるんだから。 「そりゃ俺も泣きたくなってきたな。 はいはい、ぼったくりは勘弁しろって言っておいてくれ。 お疲れさん。ありがとよ。 ……たまにはメイク落としてすっぴんで勝負したらー? あんたならいい線行くと思うけどー」 余計なお世話か。ごろり、また牢に寝転がった。 (-166) 2023/09/24(Sun) 15:28:03 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「はーい、勘弁してくれるかは保証しないけどね」 伝えるだけよ、とからから笑って。 「メイクは女の勝負服なのよ。 落とすなんてとんでもない」 冗談めかしてそう言えば、じゃあね、とその場を後にする。 今はアメリアを名乗る男は、 何だかんだと情に流されやすく、 また、ファミリーに甘い人間であった。 (-169) 2023/09/24(Sun) 15:39:40 |
![]() | 【人】 コピーキャット ペネロペ入っていた連絡に舌打ち一つ。 やっぱり車で刑務所にでも突っ込んでやろうか。 今はできない最終手段、 もとい単なる憂さ晴らしをふと思い返しながら。 夕暮れの街を行く。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 今この街にいつも通りなんて無い事を。 そして、それはいつかは終わるという事を。 今はいつも通りを装うのが、きっと大嘘吐きの役目だろう。 #街中 (27) 2023/09/24(Sun) 18:55:46 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカだからやっぱり、今夜もいつも通り。 たとえ仮に、客足がぱったり途絶えていたって。 バイトはあなたと一緒にカウンターに立っているのだろう。 店の扉を開けた時は、少し気恥ずかしそうに 通り雨に降られちゃって、なんて言ったりしたかもしれない。 たとえ、客足が遠のいていたって。 今はここが、 一番『いつも通り』で居られる場所だったものだから。 だから休みを取っても良いはずなのに、来てしまった。 (-208) 2023/09/24(Sun) 19:20:49 |
ペネロペは、いつも通りだ。 (a16) 2023/09/24(Sun) 19:21:42 |
![]() | 【教】 コピーキャット ペネロペ薄闇の街を行く。 本当は不安で仕方ない。 自称博愛主義は誰が逮捕されるか気が気じゃない。 逮捕された後どうしているかだって心配で、 仮に自分が逮捕された後の事だって気が気じゃない。 自分の素顔もわからないけれど、この不安は確かに自分のもので。 そんな事でわからなくたっていいのに、なんて思う。 きっと立場と肩書がなくなってしまえば、 あの連絡ひとつにだって取り乱してしまえたのだろう。 立場と肩書とうわべの顔、それだけで支えられている。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 自分がそれほど強い人間ではない事を。 (/1) 2023/09/24(Sun) 19:38:26 |
ペネロペは、知っている。 (a17) 2023/09/24(Sun) 19:38:46 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ昨日に明日休むと聞いていなくて、 今日に休むとの知らせもなかったのだから、 あなたが今日ここに来ることは知れていて。 それはいつも通りのことだから、彼女もまた、いつも通りに。 ここは上等なホテルでもない。 彼女はタオルを持って雨に濡れたあなたを迎えたりはしなかった。 が、入ってすぐのところに清潔なタオルが置かれていただろう。 一言二言の挨拶の後に、「片付けておいてくれ」なんて言われたりして。 * * * そうして営業を始めたその場所で、息をするのはふたりだけ。 何を言うでもなく過ぎる時間はきっと居心地の悪いものでも なかっただろうが、少々味気ないのも確かで。 口を少し開いて、暫くそのままになった彼女がそこにいた。 自分から話を振るだなんてことを、 彼女は随分と長くしていなかったものだから。 あなたは向こう数分間そのままの彼女が何か言い出すのを 待つこともできるし、あなたの方から何か話すこともできる。 (-231) 2023/09/24(Sun) 22:14:26 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「片付けておいてくれ」と言われれば、 いつも通りに、「はあい」とこたえて。 きっと、雨に濡れたまま カウンターに立つ事にはならなかっただろう。 鳴らないドアベル、暖色の控えめな明かりの下。 いつも通りに落ち着いた、けれどもいつも以上に静かな店内。 カウンターに居るのは二人だけ。 自身にとっては心地良いと言って良い沈黙の中、 あなたが口を開く気配がしたなら、その言葉を待つだろう。 まったくあなたから話を振るという事は、珍しいことだから。 そう思ったということを、拾い上げてみようと。 数分でも、もっと掛かっても。 けっして毒にはならない沈黙の中なのだから。 あなたが話そうと思う事を、話し出す事を待とうと思った。 (-248) 2023/09/24(Sun) 23:10:11 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「……犠牲を払ってでも叶えたい願い、 なんてものは、お前にはあるのだろうか」 “…叶えたいことがあったんだ、どうしても” 願いに見合う程度の、代償を求めてくる」 雑談にしては些か突飛かつ重い内容だ。雑談です。 (-265) 2023/09/25(Mon) 0:39:38 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「犠牲を払ってでも叶えたい願い、ですかあ」 ───「だから、大事なものを渡した」 以前、あなたにふと投げ掛けた問いへの答えを思い出した。 この地には、少し不思議な迷信じみたものだって どこか現実味を持たせるような、そんな何かがある。 「私、天国に行けるほど良い子じゃないので。 本当に叶うんだとしたら、 私に差し出せるものなら、何でも渡しちゃうと思います」 なんて、気恥ずかしそうに頬をかきかながら。 雑談は雑談、けれども地獄行きは確かな事だ。 何せ何人も騙したし、殺したのだから。 「 家族 がずっと平穏無事に居られるなら、なんでも」そんな、もしもの話。 (-268) 2023/09/25(Mon) 1:03:03 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「そうだな」 「自分も、そうする」 「……そうしたんだ」 ふ、と息を吐いてわらう。 情報屋ロッシ──理から外れた力を持った者になる際、 彼らは力を得る代わりに己の何かをひとつ差し出す。 が、それ以外にも失ったものが彼女にはある。 情報屋になるだけなら、不必要なものだった。 「…だから、諦めきれなかった」 「…………」 「…叶わなければ、ここにはいなかったな。 それ自体は、悪くないことだと思う」 沈黙の間に、少なくない言葉が飲み込まれた。 きっと、後ろ向きの。後ろ向きだから。 飲み込んだものの誤魔化しではなく、 素直な気持ちで口から出た言葉だった。あなたは可愛らしい。 “素”のあなたでもと彼女は考えているが、 あなたがそこまで読み取れたかどうかはわからない。 (-281) 2023/09/25(Mon) 2:29:15 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「たったひとり」 あなたの言葉を繰り返せば、脳裏に浮かぶのは。 もう10年近く面倒を見てきた弟分の顔。 任されたばかりを思えば、随分と情も湧いたものだと思う。 傍若無人な法に連れ拐われてしまわないかと心配する程度には。 自分にとってのたったひとり。 あなたにとってのひとりきりは、きっと。 想像はすれど、口にするには少々無粋な気もしていて。 「…あら、お上手なんですから。 でも。そうですね、素敵なご縁が出来ました 何なら弟子入りしたいくらいですけど。」 それはきっと、料理の話。 「今日は久しぶりにお客さんとして飲みたい気分です。 Cuccioloに一杯、お願いできますか。マスター」 バーカウンターを出て、客席の方へ。 椅子に座れば、頬杖をついてにこりと笑った。 素の彼であれば、少しの無粋は言っただろうけれど。 それと同じくらい傲慢に、自信を持って、俺の美点だからな、と。 チェシアの猫のように笑ったことだろう。 (-289) 2023/09/25(Mon) 3:19:17 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ想像で済まされなかったなら、彼女は答えに困ったことだろう。 そのたったひとりの姿も、名前すら、彼女は覚えていないから。 己の感情と、今生きていることを知る術くらいしか、彼女は持っていない。 「それが本心なら、お前は見る目を磨くべきだろうな」 きっと料理の話だから、彼女はそう返した。 師として仰ぐのなら、もっと相応しい者はいくらでもいる。 最低限、味はわかるべきだろう? 情に重きを置く人間に、この仕事は渡せない。 リクエストには軽く了承し、さてとボトルに手を伸ばす。 ショットグラスにテキーラを。 少し迷って赤いシロップもいくらか足してよく混ぜて。 ビールを注いだグラスの中に、小さなそれをそのまま沈める。 仕上げに切ったライムを縁に。そうしてグラスがあなたに差し出された。 「サブマリノ、グレナデンシロッププラス…と言ったところか?」 グラスを傾ければ、黄金の海の中、 揺れ動く透明から赤混じりの琥珀が躍り出る。 飲み進めるほどに、テキーラの香り高い苦みと、 ほんのり加えられたザクロのシロップの甘さが、 麦酒のなかに広がっていく…そんな遊び心のあるビアカクテルだ。 …度数は遊びで済まないが。 (-367) 2023/09/25(Mon) 15:06:51 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ斯くして、あなたが答えに窮する事はなかった。 ふたりきりの店内には、変わらず穏やかな時間が流れている。 「ええー、いいじゃないですかあ。 料理ができる人に直接レクチャーしてもらうほど 便利なレシピ本もないですよ!」 わざとらしく口を尖らせてみせて、軽口ひとつ、きゃんと吠える。 実際、あなたは調味料の類は全てきちんと計量して使う。 きっと料理上手な人を新しく探すよりも、 物言わぬレシピ本に習うより話が早いのも確かな事。 「…ふふ、ありがとうございます」 サブマリノ。工程を眺め、名前を聞いてまた小さく笑んだ。 食も酒も、あなたには不思議と好みがばれてしまう。 それに何某かの疑りを気にはならないのも、また不思議と。 ゆっくりとグラスを傾けて、色や香り、味の変化を楽しむ。 そうしてゆるりと五感で味わうのは、 随分と久し振りの事のように思うけれど。 「マスター。 いつか 私 が居なくなっても、また見付けてくれますか」いつかはこの名前も仕事も、なかった事にしなければならない。 それでもやはり不思議と、あなたなら見付けてくれる気がして。 (-424) 2023/09/25(Mon) 21:10:11 |
![]() | 【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「ああ」 迷わずの答えが返った。 どうしてとも、居なくなんてなるなとも、彼女は言わない。 あなたの生き方に口を出すこともない。 彼女もまた、己の生き方を変えはしないものだから。 本当は、ズルいことをするつもりだったのだけれども。 そう言われてしまったら、彼女はこう返すから。 つもりはつもりのまま消えることとなった。 いつでもお前を見つけてやる」 己はこの島から出ないものだが。お前がどこか遠くへ行くのなら、 手紙のひとつでも送りつけてくれようか。 迷惑にならない手法程度、取ろうと思えばいくらでも取れる。 …なんて考えていたりして。 あなたペネロペでなくなろうとも、 ともすればオルフェオですらなくなろうとも。 彼女は必ず、あなたを見つけ出す。 あなたがそう望んだ。彼女はそう受け取ったから。 (-437) 2023/09/25(Mon) 22:31:59 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「約束ですよ」 声色に不安は無く、にっと笑ってそう返す。 それは、ともすれば他愛のない口約束。 それでも、やはりなぜだか、叶うものだと思えたから。 変えられない生き方の中、それでもと手を伸ばすに能うもの。 曰く、男は犬が好きだった。 自分がどれだけ見た目を変えても、見付けてくれるから。 人の傍に付くいきものだから。 ペネロペ・ベリーニはいつかは居なくなる。 オルフェオ・ギロッティも、何れは消える名かもしれない。 それでも見付けてくれる誰かが居る限り、彼はそこに居る。 それを望んでいる。 そうしてきっと、ひとつ、ふたつ、また談笑をして。 静かな街の中、あたたかな店内には、穏やかな時間が流れていた。 (-455) 2023/09/25(Mon) 23:36:49 |
ペネロペは、約束をした。 (a26) 2023/09/25(Mon) 23:37:01 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノいつかの時のこと。 あなたは面会に引っ立てられるか、 或いは向こうから面会にやって来たのだろう。 「よう、 ヴァレンティノ だけど」あなたにヴァレンティノという知人はきっと居ない。 外見も今は長い髪をポニーテールにして、瞳も紫色に。 けれども声色には聞き覚えがあるだろう。特徴的な酒焼けた声。 「 お前の猫は元気だよ 。そっちは元気してるか?」看守は交代の時間なのか、ちょうどよく居ない。 恐らく賄賂でも握らせたのだろう。暫くは戻って来そうにない。 (-462) 2023/09/25(Mon) 23:51:47 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……わお。 ごきげんようヴァレンティノ」 軽快な声を返した男は頬を誰かに叩かれ殴られ腫らしていた。 「元気だが、……そうだなあ。 お前も、ストレスや疲れは溜まってるだろ。 それが全部解消される代わりに別の問題が乗っかってきたら、ため息も付きたくなるよなあ?」 なんて、と笑うのだ。 「上手くやれてるか?……ボスは、まだか……」 (-482) 2023/09/26(Tue) 0:49:21 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「おう、見ない間に随分と男前になったな?」 見事に腫れた頬、軽快な声。 仕事が無くなった分元気になったらしい様子を見れば、 そのように軽口を飛ばした。 「お前がまだここに居て、俺がここに居るのが答えだな。 まだ崩れやしないが、持久戦に気を擦り減らしてる奴は多い。 早まる奴が出る前にボスには戻って来て欲しいもんだ」 「それにしても、お互い色男に悩みは尽きないらしいな。 俺で良ければ聞いてやろうか、罪作りなルーカス君?」 俺ぁさっさと仕事終わらせて纏まった休みもぎ取りてえよ、と 『ヴァレンティノ』は肩を竦めて笑った。 (-485) 2023/09/26(Tue) 1:03:11 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「美少女とドライブデートしたのが懐かしいな」 今はこんなところでお部屋デートってやつだろうか。 「……幼馴染にマフィアを辞めろと言われている。 はっきりこんな言い方じゃあない。 ……だが……俺の傍にいたがるんだ……。はあ……。 正直まともな恋心でもないそいつをどう扱っていいかわからん。 できることしか俺はできん」 あれはなんだ、と、嫌悪ではなく困惑の色を見せて男はぶつぶつと嘆き始めた (-489) 2023/09/26(Tue) 1:48:14 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「モテる男は大変だねえ」 他人事である。完全に。 「お前が足抜けするんじゃなくて そいつがこっち来るんじゃ駄目なのか。 そいつが傍に居ようとする事そのものに困ってんのか?」 声色が嫌悪ではなく困惑であるからして、 さほど邪険にしているわけではないのだろうが。 とはいえ扱いに困りはしているのもまた事実のようだ。 「幼馴染で居るのはいいが逸脱するとなると扱いに困るって所か。 独り身で居たいなら適当言っちまえばいいだろ。 もう心に決めた奴が居るとか」 嘘吐きで不誠実な男は他人事なので言い放題である。 自分でも過去に何度もそう言って躱してきたのだろう。 (-490) 2023/09/26(Tue) 2:12:39 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……無理だな、俺が此処を抜ける話だ」 マフィアにいる自分が、どうやら駄目らしい。 そこにあるこだわりは、まぁ悪いものをやめさせるようなノリであると。複雑である。 「俺が心に決めた人間が出来ると思うか? そんな直ぐにバレる嘘なんてつけるかそれに、……ああ」 「……期間限定でも恋人を作れば流石にそっとしておいてくれるだろうか」 嫌な信頼だけは貰っているそうだ。 誰ともまともに付き合えなさそうなことも、まともではないなら付き合えそうなことも。 (-498) 2023/09/26(Tue) 3:28:44 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「潔癖な幼馴染を持つと苦労すんのな。勉強になったわ」 今後特に役に立つ機会は無いだろうが。 実際、一般人からすればマフィアなどと 危うい生き方など知人にはしてほしくないものだろう。 知れば辞めろと諭したくなるのは何ら不思議ではない。 「こういうのはらしさがありゃいいんだよ、 普段女侍らしてんのは昔の女の面影を追ってるとかさあ……」 ああ言えばこう言う。 非常にろくでもない事を吹き込んでいる。 「…ああ〜?期間限定の方が大変じゃね? 期間限定の恋人と別れたらまた迫られんだろ〜? そしたらまた彼女作んの?自転車操業じゃん。ウケる」 きっとそんな生き方をしていけば、 夜道で刺される可能性は指数関数的に増えていく事だろう。 「そんな女作っては捨ててたらお前、 じきに今以上においそれと夜道出歩けなくなるぞ。 そんなら嘘吐いてでも一人に絞った方がまだ…」 「あ、居るじゃん。一人何役でもできる期間限定恋人。 俺。 」得意げに言う。半分は冗談だ。 (-500) 2023/09/26(Tue) 4:07:45 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「昔馴染に昔の女の設定を突然つけるか。 出来なくもなかったがいないともう言ってしまって……」 「…… は? 」男は冗談抜きで貴方を恋人にしてみたいと思ったことは、ある。 どうせ三ヶ月ほどしか続かないと思ったし、それぐらいの間デートが出来るものなら楽しいと思って。 何年も一緒に仲良く睦まじく過ごす姿は全く想像もできなかった。 「……お前の名前と姿が……都度、変わる」 ペネロペでない時期を思い出して口元を抑える。 あのときの彼とペネロペを自分は同じように見ただろうか、新しい人間として接しただろうか。 そもそも、新しく作った面をいちいち愛することは前の貴方に対して不遜ではないか。 「……おれは、……」 自分はオルフェオ・ギロッティという人間を知らない。 そう思った瞬間、男はボロボロと涙を溢し始める。 え、と本人も驚いたのか袖で拭えば一瞬で顔はもとに戻った。 「すまん、お前が分からなくなった……」 (-502) 2023/09/26(Tue) 5:06:12 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ……なんで……」 引き気味。 なぜなら目の前の相手が急に泣き始めたので。 「俺の事なんか俺も知らねえよ… お前達はなーんも考えずに俺に騙されてりゃいいの」 オルフェオ・ギロッティという人間を 知っていると胸を張って言える人間は限られているだろう。 何なら彼自身だって。 何せマフィアとして組織に名を連ねてからというもの、 常に演技と変装をし続けているからだ。 粗暴で傲慢、酒癖が悪い。 それがオルフェオ・ギロッティという人間の素だ。 そういう事になっている。そういう事にしている。 「仕事のついでに恋人ごっこに付き合ってやるのは まあ、まったく無い話じゃないが。 それができないなら居ない昔の女のケツ追い掛けるしかねえな。 嘘を吐き続けるのは面倒臭いぞお」 冗談めかしてそんな事を言う。 どうせ仕事の為に作っては捨てるうわべの面だ。 不誠実な生き方をする人間に誠実である必要も無いだろう。 (-504) 2023/09/26(Tue) 5:47:29 |
![]() | 【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「知るか……誰かさんのせいで急に涙腺がもろくなった。 いや、いい……こっちの話だ」 「もう、 直近でお前の身辺に捜査を入れる 」これは、男が言う情報収集だ。貴方という人間を調べあげるという宣言だ。 「もう身内を調べることに躊躇が無くなってなあ。 何もかもわからないままで消えられて嘆くぐらいなら、 下着の色まで全部調べ上げておこうかと」 同期の下着の色を知って自分が安心できるとも思わないが。 少なくとも連絡先や、周りの交友関係を調べておけばよかったと後悔することもないだろう。 そういった事情に踏み込んで嫌われることを男は常に拒んでいたが、何かかなり吹っ切れているようだ。 貴方にもその変装の事情も何も聞いてこずにこれまで過ごしていたのだから。 「そうだよなあ、そうだな。 恋人にするかもしれない人間のことを 調べないわけにはいかないよなあ。 生憎嘘を吐くのは下手くそだ、いつも通り馬鹿正直にする。 これは仕方ないことだ、なあ? ヴァレンティノ。 ……男の名前だな、だから直ぐに覚えられんかったのか」 (-506) 2023/09/26(Tue) 6:04:31 |
![]() | 【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「ハア〜〜〜??俺に探りを入れるだぁ?」 「やれるもんならやってみろノンデリ野郎 俺はあちこち足跡ベタベタ残して行く程甘くねえぞ」 謎に喧嘩腰だが機嫌を損ねたわけではない。 むしろ何処か楽しげでもある。 痕跡を残さない主義の男はそれに売られた喧嘩を買っただけ。 子どもじみた意地の張り合いのようなものだ。 「そこまで大口叩いたなら 男の名前もすぐ覚えられるようにしておけよ? 俺の名前 だけでもな。女の名前ばっかりじゃ飽きるだろ?」この男は痕跡を残さない主義でこそあれ、 探されるという事は嫌いではなかった。 自分からわざわざ言うほどではない事は山程あれど。 「正解したら褒めてやろう。情報も名前もな。 せいぜい頑張って調べ上げる事だ、 いつか恋人になるかもしれない知りたがりのルーカス君」 犬が好きなのは人の傍に付くいきものだからだ。 どれだけ姿形を変えても自分を見付けてくれるそれが好きだった。 きっとそれは、犬の他でも同じこと。 (-513) 2023/09/26(Tue) 7:22:56 |
![]() | 【置】 コピーキャット ペネロペ「あーーーー、……ハハハ……無茶苦茶するな」 街中に燎原の火のように広がっていく報せ。 反社会組織取締法に則って、署長代理を告発せよ。 そのさまを見て、猫被りは一人笑っていた。 確かに、何か考えあっての事だろうとは思っていたが。 「……車回すか」 (L8) 2023/09/26(Tue) 15:50:32 公開: 2023/09/26(Tue) 15:50:00 |
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![]() | 【教】 コピーキャット ペネロペ車のエンジンを掛け、シフトレバーを引き、 ハンドル片手にアクセルを踏む。 目的地はただひとつ。『家族』の顔を一番に見てやる為に。 (/2) 2023/09/26(Tue) 20:59:11 |
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