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【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ 変な時間に起きて、部屋を訪問すれば丁度入れ違った。 連絡をおろそかにしていたのだろう。 思い出したように端末にメッセージを、遅くなってごめんと謝罪を入れた。 『寝過ごした、今は外? 時間ももうすぐだから 合議の後でも。 夜一緒に何か食べるか 出かけましょう』 ちなみに一方その頃ブランコとか乗ってたので過失はこちらにある。 (-0) 2022/02/23(Wed) 21:01:20 |
【人】 不運 フカワ……24時間。 まだ答えを出すには早くもある時間。 然れど、もう次の投票までの時間は同じ程。 裁判所に向かうまでの間に、何人かの背中を見て向かった。 たった24時間だったのに、大分名前や気配が一致していた。 (2) 2022/02/23(Wed) 21:16:24 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ端末の震える音。 裁判場に向かってる最中の頃。 表示された文章を見て、少し口を尖らせる。 『遅いね。嫌われたかと思った。』 『うん、いこう。』 『楽しみだね。』 待ち遠しいの、俺だけかと思ったじゃん。 (-6) 2022/02/23(Wed) 21:18:12 |
【神】 不運 フカワ「こ、こんばんは……」 ああやっぱり、はじめに会ったときと気分が違う。 ただの他人ではなくなった、という気分が身体に伝えてくる。 「……早めにお茶入れておきます……」 さて、この権利。誰に行使しようものか。 男は、まだ、決めかねていた。 (G6) 2022/02/23(Wed) 21:26:19 |
フカワは、カミクズの笑顔を一瞥。一言そうでじたか、とだけ返した。 (a2) 2022/02/23(Wed) 21:31:47 |
【神】 不運 フカワ「……あ、お茶ありがとうございます。 喉が渇いたような気分にはなっていたみたいで」 お茶をすすりながら、あまり驚けなかったことに変な気分になる。 彼ならそう言うだろう、と薄々感じていたからだ。 理解をしていたわけではない。だが人間としての形が歪だった。 ただそれだけの理由で、おかしなことを言い出すと思っていた。 「……すごい、ですね」 よく、そのまま受け入れるんですね。納得してもいないのに。 誰かにとって都合が良さそうな展開に、そんな言葉は飲み込んだ。 (G16) 2022/02/23(Wed) 21:39:18 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワひょっとして、自分のことかなとか。 思ったけど言わなかった。 本心も表情も見えないから。 『…暇潰しなら、それが最適解かもしれませんね。 その方が面白そうで。』 運というのは時に牙を向くけど、背中を押すこともある。 『実は僕、ちょっと取引してまして。 一度だけ投票権を譲ってもらえることになってます。』 自分のデメリットの方が大きく見えて、実際は自分のメリットの方がずっと大きい取引。 相手にとってはきっと逆に見えている。 騙したのかもしれないけれど、相手にメリットはキッチリある。 だから、取引=Bイーブン。 『使い道は、まだ何も決めてないんですけど。』 『でも、せっかくなら、活用してみたいとも思ってて。』 『楽しみたいというわけじゃないんですけど、使わないのは勿体ないじゃないですか。』 (-14) 2022/02/23(Wed) 21:54:10 |
【神】 不運 フカワツルギと視線は合ったかわからない。 ほんの一瞬だけ、しかも、こちら側が人の目を見るときも怖ず怖ずとしているものだから。 「……」 エノはどんな絵を描いていたのだろう。 先ほどハナサキに告げられた珈琲を飲みながらカミクズの方から完全に視線をそらした。 (G23) 2022/02/23(Wed) 21:59:22 |
フカワは、何処か空中を眺め、タップするようなしぐさをしている。 (a7) 2022/02/23(Wed) 22:49:45 |
【神】 不運 フカワ「 なんか、思ったよりもつまらない理由ですね…… 」カミクズの話を聞き終わって、ふと浮かんだ疑問を口に出しておく。 「ああ、今の。 話してほしくないことは何ですか? 容姿ですか、名前ですか、性格ですか、事故に遭ったことですか? 死にたいといっていたこと、でしょうか。 一人の情報を削除するのは難しいことなのでできれば詳細に……言わずとも、忘れる方が早いですよ基本」 (G37) 2022/02/23(Wed) 23:13:51 |
【神】 不運 フカワ「投票する相手を決める話し合いとして、全員の意見は聞けていませんし……不必要な合議だとしても、議題の収束という言葉は正しくないと思います。 納得も、正確性も票がでるまでは存在しませんから」 そして、他人事はともかく。だ。 「こんな話し合いで生じる意見の方向性に、悪いもなにも無いと思いますが……」 「身勝手な意見とは、どのことですか……?」 (G50) 2022/02/24(Thu) 0:07:45 |
【神】 不運 フカワ「ああ、俺の違和感はそれだったんですか……」 これは勝手に思っていることだ、口には出していない。 フカワが全く話してないのにもかかわらず、 一番制度に関しての視点が似ていると思ったのはユスという男だった。 「奇遇ですね、身勝手とは思いませんでしたが 今例示に出た意見がどうも 気持ちが悪かったんです。 恨みを買われるかも知れない、他者から身勝手と呼ばれてもおかしくないような……。この社会の中で異物のような意見を、さも簡単に言えるのが理解できなかったからだったんですね? 得心、いきました」 「生きたいと強く訴える人の感情はわかっているつもりですが、気持ちはよくわかりません。 行動を示すことは否定されてなくとも、不利になることを言っても仕方が無いじゃないですか」 (G55) 2022/02/24(Thu) 0:26:07 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「無茶……はい。気をつけます よく、心配できますね。カミクズさんとは違った、方向で」 嬉しいです、よ。と続けて絆創膏を貼ってもらった箇所を見る。 しばらく沈黙してから、あ、それ実は間違って出した物で本当のお詫びは花の形のカステラだったことを微妙に言い損ねた。 帰りに持ち帰ってもらおう、そう心に誓った。 カランコロン、鳴り響く音をくぐって。深呼吸。 「ありがとう、ございます……。 これなら、ちゃんと怪我はしないでおくべきでした」 ほどよい暖かさと貴方の視線を受ければ、珈琲を注文して砂糖なしのミルクで整えた。 「それで……えっと。改めて。 せわしない中で失礼なことを言ってすみません……でした。 嘘は吐きたくなくて、あと……こんなことを言える場でもありましたから……。 あなたが、優しくて、寛容なのが本当によくわかりました」 (-42) 2022/02/24(Thu) 0:55:19 |
【神】 不運 フカワ「『とにかく生きたいって言う人を態々候補に選ぶような人がこの中に居るか』。 それを名乗り上げる人間はいないと思うのと、同じです。 悪人のように言われている人が自分から声を上げるなんてありますか……?」 「俺はそれと同時に『他人を蹴り落としても生きたい』と言うと、少なからず反対意見がでる話し合いだと思っていました」 「あまりそうでは、なかったみたい……ですけど。 嫌な気持ちは今言われたとおり、個人の感性によると思います。 たとえそう思っていても口には出さないのが、 上手く生き抜くすべでもあるのではないかって……。 感想のような、ものです。俺も今気付きましたから」 (G63) 2022/02/24(Thu) 1:03:00 |
【神】 不運 フカワ「あとは、スタンス……ですね。 少しツルギさんに似ているでしょうか。 自分に票を入れた人にはお話を聞く程度で……」 「選ぶなといっても選ぶ人は居ます。 なので俺は、何もすることはありません。 選んだ人には理由を聞きにいきますから、 先に書面でも書いてもらえると楽だと思います」 (G64) 2022/02/24(Thu) 1:08:08 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ『遅かったのは、ごめんなさい……』 ひどく反省。他の女と遊んでいたのね! という言葉にも全く反論ができない。 ―――――― ―――― ―― しばし時はたって、裁判所の扉は開くだろう。 途中から随分と退屈そうな顔をしてした男の足は、自然とエノの部屋へと向かっていた。 「あ、焼き肉か……何かの予定だったような。 まあ……いいでしょう」 部屋が待ち合わせ場所になっても、と。 扉に座り込んで端末をいじってため息を吐いた。 (-47) 2022/02/24(Thu) 1:32:05 |
【秘】 不運 フカワ → 共犯者 ツルギ『なんだかおかしな取引してるんですね……? それが君のしたいことにつながるのは面白いと思います』 使い道を決めていないのに権利をもらったという事実が、何よりも。 『活用できると、いいですね。 俺は投票では、きっとお役に立てないです。 けれど、何か大事が起きるなら その事件に俺は関っているかも、しれないなって思います』 多分。 『有効活用する方法、俺も考えてみようと思います。 なんとなく。 ないこともないので、似たような手段が』 取引でも何でも無い、ただの"情"という一言だけの。 不確かで確実な票を持っている、と、男は思っている。 (-56) 2022/02/24(Thu) 2:43:06 |
【人】 不運 フカワ>>7 #ブランコ(1日目) ズサ……ズサササ 限り無く地味なブレーキはナツメの心遣いのお陰で難なく行われた。 ほっと一息をつきながらいつもよりも近くなっていた空を改めて見上げる。年甲斐にもなくはしゃいだような気がする、しかも女の子に背中を押してもらって。 かなり良い経験になってしまったのではないか。 ユメスケに礼でも伝えようか。 「……仲は悪くなかった気がします……が。 最後の一ヶ月は覚えてない、です。 あっちもショックだったのかあんまり話してなくて……俺も好き勝手に出歩いてたから……。 ぐうたら、でしたけど、可愛げがありました」 「えっと……ナツメさんは……ご家族とかとは」 (13) 2022/02/24(Thu) 12:55:40 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『向こうが、自分に投票しないでって言うから。 何か交換条件が出せそうだな、と思った次の瞬間に口から出てました。』 つまり、何も考えていない。交渉事に対する、天性の何かかもしれない。 『大事…失礼かもしれないですけど、それにフカワさんが関わっていたとして、僕は驚かないと思います。 何ていうか、上手く説明できないんですけど。』 青年が君に抱いている感覚。 きっと君を理解できないけど、しかし君は自分の中で答えを持っていそう。 人は理解できないものを恐怖するが、青年はそれが自身に向けられていないなら恐くない。 自分に興味のない人程、安全だから。 『フカワさんの手段、暇潰しに活かせると良いですね。』 これは1から10まで、本音だ。 『じゃあ、また何かあったら連絡します。投票券、21時からですしね。』 (-83) 2022/02/24(Thu) 13:02:18 |
フカワは、白い鯨を、不思議そうにみあげて。 (a30) 2022/02/24(Thu) 13:50:51 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ議論を終えたあと、あなたのメッセージウィンドウにフカワからの連絡がはいった。 『寒くないですか』 ただ気を使ったような、特に内容もないような。 とりとめのない会話だった。 (-99) 2022/02/24(Thu) 13:53:58 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワメッセージに気が付いて先ず思った事は、どうして、だった。 自分が立候補して、理解はされずとも宣言を受け入れられて。 そのまま話し合いは進んで、じきに解散となって、それで。 それで終わりだと思っていた。 これから死ぬ人の事なんて、気にしても良い事はない。 清掃員は、そうは思わないけれど。 それでも、多くの人にとってはそうだと思っている。 『大丈夫です』 『気にしないで』 だから、返答は、ごく短く。 余計な事を、言ってしまわないように。 (-101) 2022/02/24(Thu) 14:06:17 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『俺は誰かのいう理解者ではないし。 理解者がほしくもありません』 『ここでの俺の情報は、ほとんどが現実にいっても見つけられない別人のものです。 姿も、声も弟のものです』 『俺は、他人の気持ちは理解できませんが。 目の前の人間の気持ちを理解しようとしてきましたよ』 あなた ただ、画面越しに。目の前にいない人間のことをさした。 (-102) 2022/02/24(Thu) 14:11:26 |
【独】 不運 フカワカミクズさんに送ったメッセージを見る。 我ながらひどい嫌みにみえた。 暇潰しになると思ったのに。 そんな魂胆が見え見えの、それでも。 ▼ (-106) 2022/02/24(Thu) 14:18:32 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『でも』 『わからないでしょ』 清掃員は、名前も、本当の職業も、身の上の事も。 これまで、殆ど誰にも打ち明けてはいない。 その思いに至るまでを、真に理解するに至るものは、何も。 『それでいいんです』 『わからない方が、楽でしょう』 寒いか寒くないかで答える事はなく、ただ。 あなたが一日目に言った事と同じような事を、繰り返す。 あなたの気持ちの全てはわからないけれど。 それでも、あなただってそうしているのだから、と。 そんなどこか子供じみた事を思って、そう返した。 (-110) 2022/02/24(Thu) 14:28:15 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『俺は別にどうでも。 あなたの家族でも、恋人でもない』 『どうせ』 『どうせこの世で、死んだあとの貴方に価値はありません』 『生きているあなたと、死ぬことに価値があるんです』 『俺は言いたいこと言えばいいと思っていて』 誰かに気味悪がられようとも、誰かに非難されようとも。 心ない意見に淘汰されても聞く人がいたことが誰かにとっての救いになる。 そう、誰かがいっていた。 『何をしたってバチは当たらないんです。 一緒にはめを外したじゃないですか。 つまり、ええと。 俺は最後まであなたを知りたかったと後悔をして死ぬことになります、よかったですね』 (-116) 2022/02/24(Thu) 15:16:08 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『きみだけずるいと思いませんか』 ずるい。 そんな子どもじみた不平不満。 言いたい事は言えばいい。 清掃員だってそう思っていて、そうしていないわけじゃない。 何より、清掃員は何も、善意から詮索しないわけじゃない。 詮索しない代わりに詮索されない、そんな線引きをするだけ。 誰かが線を引くならば、 互いにそれを越えない事を暗黙の了解とするだけ。 『不公平じゃないですか』 『僕だって後悔をするんですよ』 『知りたかったと思って きっと後悔しながら死んでいくのに』 『きみだけ知りたいだけ知って、後悔をしないなんて』 『不平等じゃないですか』 『ずるいと思うのは、おかしなことですか』 ずるい、不公平、不平等だ。 清掃員の挙げ連ねる不平不満は、言ってしまえば、つまり。 自分だって、きみの事を知りたかった事の裏返し。 (-120) 2022/02/24(Thu) 15:43:29 |
【人】 不運 フカワ>>20 #ブランコ(1日目) 「思ったよりも、体は大丈夫でした。 弟はブランコではしゃぎすぎて、酔って吐いたことが思い出に強かったみたいで……」 「はは……まあ、ありふれた、 いや……恵まれた家族ってやつ、です。 兄弟がいると……そう、ですね。 記念日が増えて、祝い事やイベントが世話しないんですよ。 一人っ子は一人っ子で、きっとなんだか物足りない、とか……思うんですかね?」 (21) 2022/02/24(Thu) 15:44:35 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『それなら教えてあげますよ。 知りたいだなんて言われると思わなかった、 あなたときっと少し似ています』 重ねて、重ねる。 『そして、死ぬのも見届けてあげます』 どこの誰かよりは手際はよくないが、可能だ。 同じことを告げていたなんて知るはずもなく。 男はこの場において生きている価値があると思った者を、その手で命を散らすことを厭わない。 『もっとも、あなたに 恩 を感じる人間は多いと思いますから。あまり苦しまず、急かさず、自由に。 誰かと、楽しいことをしてから死にませんか』 (-122) 2022/02/24(Thu) 15:51:26 |
【独】 不運 フカワ/* ツルギあいつ許さんじゃなかったら誰なの? 死の福利構成完璧マン? カミクズ誰かわからなくなってきたな、もちぱいかおはるなんだけど。え? 誰〜〜そしてエノだれ〜〜 えっっっっちすぎて誰だよ。 ことりさんじゃないんですか?? えっちだよ、どうしよう。 心の童貞が奪われてる。 いつ死んでもいいやまじで。 自殺されるの嫌だなぁ、……自殺されるの嫌かも。 監禁しない? してもよくない? どうせ同じだろ、よし!!やろう!? (-124) 2022/02/24(Thu) 16:03:27 |
【人】 不運 フカワ>>23 #ブランコ(1日目) 「泣きじゃくっていたのを、おんぶしてかえりました。 それなのに、次の日からは滑り台のとりこだったり。 まあ子供なんてそんなものですよ」 せめて妹の話題ならば違和感のなかった言葉は、 意識的でかつ無意識に出てきたものであることをまだ気づいていない。 「そう、なんですね。 偏見なんですが……一人っ子の方が可愛がってもらえそうじゃないですか……。比べられないし自由だし……別れも惜しまれそう、だなとか。 ……えっと、ずけずけと聞いてすみません……」 (24) 2022/02/24(Thu) 16:34:33 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ一緒にはめを外して、痛み分けをして。 そうして確かに楽しい時間を過ごした人の事を。 知らなくて良いと思う人なんて、そうは居ないはず。 そう、思いはする、わけだけど。 そうは思っても、自分がそう思われる事は考慮に入らない辺り。 あなたとこの清掃員は、そういうとこ、なのかもしれない。 『そうですか』 『最後が一人じゃないのは 嬉しいです』 『きっと、一人で死ぬのは寂しいから』 或る画家のように、それに全てを懸けるほどじゃないけど。 それでも、清掃員もまた、一人で死ぬのは寂しいと思う。 ただ見送られるだけでも、きっと少しは恐怖も紛れる、とも。 『でも』 『誰かと、っていうのは 難しいですよ』 『これから死ぬ人間との思い出なんて』 『きっと誰だって、無い方が良いに決まってます』 (-130) 2022/02/24(Thu) 16:37:52 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「いやいや。バイクで転倒事故したって聞いたら誰だって心配しますよ!カミクズさんがどう言ってたかは知りませんけど、そんなふうに言われるような事じゃありません」 皺ができないように綺麗に貼り付けて満足気。 あなたの雰囲気とは多少合わない気もするけどかわいいからたぶん大丈夫(?) 「もっと早く気づいて欲しかったですよ。 VR空間の中での傷は現実の傷にならない代わりに治りにくいって聞きますし、もし命に関わるレベルであったら取り返しのつかない事にだってなるんです。 手の込んだ自殺、ダメ絶対!です!」 扉が閉じてしまえばベルの音を最後に静かな世界が訪れます。 陣取るのは店内の2人がけテーブル。 あなたと対面になるように座りました。 ハナサキが選んだ飲み物はブラックコーヒー。一口啜ってから会話に移ります。 「もう怒ってないですし……セクハラとかじゃなくて本当にただただ配慮不足だと分かりましたから。これから直していきましょうっ! それに寛容というよりは、フカワさんがそんな人じゃないって思ったからですよ。 現にこうして埋め合わせもしてくれています」 嘘を吐かないようにという配慮もハナサキにとっては嬉しい。 「それでフカワさんの事教えてもらえるんですよね! 質問用紙に書いてはみたんですけど全然纏まらなくて……とりあえずどんな事をしている人なのか知りたいです」 あなたのプロフィールは幾つか伏せられていた部分がありました。 それを聞いて、他をどうするか考えるつもりのようです。 (-132) 2022/02/24(Thu) 16:44:01 |
【神】 不運 フカワ「アクタさんの目指す先は大きいんですね。 立派な、夢だと思います……? 舞台やドラマをもっとみていれば感想も違ったんでしょうか……うまく言えなくてすみません。 大事にしようとする方が、きつくなるでしょうしそのままのあなたでいてください」 嘘も本当もないように、ただ言葉を並べただけの、重さを感じさせないトーンで話した。 「カミクズさんの件も、そう……だな。 どうやら、生きて帰ったあとに話してほしくなさそうなので……多く聞くのなら個人的な機会になりそうですね」 言い切ったあと、なにか考えるように使いもしないペンを器用に回しはじめた。 ソニックひねりからのカージオイド、手持ち無沙汰なのか、それとも癖なのか。 会議の間、票にその筆が触れることは一切なかった。 (G71) 2022/02/24(Thu) 17:58:00 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『俺はあなたが思うより献身的でもないです。 だから一度だけ、機会をくれませんか』 一つ一つ、その場で考えられただろう言葉が綴られてくる。 『あなたのことを知る機会です』 一着一着に、間があって。 『嫌なら会いに来なくてもいいし。 一人で死んでも、なにしても良いです』 急いでいるでもなく、かつのんびりでもない文章。 『もしかしたら、カミクズさんの望まぬ結果が訪れるかもしれませんが待っていますね』 そうして言葉は締められた。 言いたいことが言い終わったのだろう。 あなたの問いにyesもはいも、違うも言わずに。 (-136) 2022/02/24(Thu) 18:04:42 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ青年はと言えば。 合議を割合、興味深そうに聞いていた。 と言うのも、人の事を知る機会ができたから。 あの話し合いはなかなか、そう、楽しかった。 人を理解するのは楽しくて、気持ちよい。 自分を理解されるのは尚更に。 「………おわ、フカワくん。」 そうして、帰ってきた頃に。 君が扉の前でたむろしているのを見て、すこしびくりとした。 「何もこんなところで待っていなくても。寒くなかった?」 冷えてないかな、とその頬に手を触れようとする。 (-137) 2022/02/24(Thu) 18:18:32 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ目の前の土いじりさんがなんだかできた女に見えてきた。 ハナサキのことを年頃の女の子に見えたが、こうしてみるとなんだか大人っぽいなと思いながらコーヒーをすする。 「は、はい……じゃあ、自殺はさくっとします」 まとめた答えがこちらです。 「えっと……伏せていた内容は……。 年齢は……23だった、かな。 大学を卒業して実家の花屋に勤めて、ました。 もうひとつ、許可を得て居酒屋の副業を……。 これは高校のときに着ていたもので、出来るだけ学生の中で馴染もうと思ってました。 あと現実で会うことがあったら気まずい、かなと」 「……」 「……えと、……あとはプロフィール通り、です。 フカワは、名字で……」 (-139) 2022/02/24(Thu) 18:30:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ献身なんて、突き詰めて言えば単なる自己満足だ。 清掃員は、その自由意志を尊重するだけで。 侵害しない事で、侵害させない大義名分を得ているだけで。 別に、好きでもなんでもなかった。 「…………」 訥々と送られるメッセージが区切られた後に。 『そうしたいなら、止めはしませんよ』 簡潔な了承だけを返して、ログを閉じた。 お互い知らずに後悔するか、知って後悔するか。 それとも、知って後悔せず終わるのか。 多分、ここが岐路なのだろうなと、そう思う。 (-140) 2022/02/24(Thu) 18:36:27 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃くん」 空中を眺めていた視線があなたの方を向く。 触れられた手におずおずとすり寄れば控えめに口を開いた。 「……寒くは、ないですよ。外でもないですし。 いや、これが寒いのかな…… 」体温の話ではなさそうだ。 頬に触れられた手の上から自分の手を重ね、目を閉じてため息をついた。 「何か食べに、行きますか…… そのあと、君とゆっくりしたいです」 (-141) 2022/02/24(Thu) 18:37:47 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワよしよし、と親指で頬を撫でる。 形を確かめるように触れる。 「だめだよ、冷やしちゃ。」 「ちゃんと暖めなくちゃ。」 なににおいても、そう。 重ねられた手に少し頬を緩めて。 「うん、焼肉食べよう。」 「あ、でも。」 「肉を焼くのはフカワ君ね。」 だって連絡遅かったもん、と。 ちょっぴり拗ねた様子を見せる。 (-143) 2022/02/24(Thu) 18:53:18 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「デ・リ・欠」 取り繕いも一切なく堂々と呆れ顔で溜息を吐きました。 「あーはいはい!そんな事されるくらいなら私がさっくりやってあげますよ! もうっ!もうもうっ!」 怒っています。滅多に口にしないような冗談を投げつけるくらいとてもとても怒っています。 隣に居たらきっと腕を振り回してぽこぽこしていたでしょう。 一気に子供っぽくなってしまいましたね。 20cm以上の身長差も相まって余計にそう見えるかもしれません。 「フカワさんはそこを気遣えるのにどうしてこんなにデリ欠なんですか?」 真っ先に来たのはそんな感想。 「カミクズさんと同い年じゃないですか! 別に隠さなくたって大丈夫だったと思います。そもそも雰囲気が明らかに高校生?って感じですし」 そういう意味ではユスさんもかなりらしくないと思っています。 「花屋さんだって隠さなくてもいいのに」 (-150) 2022/02/24(Thu) 20:20:51 |
【人】 不運 フカワ>>25 #ブランコ(1日目) 「……」 一人っ子だったら、弟や妹の面倒を見る兄をしなくて済んだとか。 自分の時間が使えただとか。もっと愛されただとか。 なんとなく羨ましいとか、考えたような気がした。 「いえ、全然思わないです」 それでも出た答えは嘘でも見栄でもなく。 そんな自分は全くの別人で。他人で。 良いも悪いもない、知らない自分だったから。 「理由、……考えて、みて。 結構……弟妹のこと、好きなのかな。 俺が居なくなっても、まだ支え合える家族、で」 再度踏み出すことはない地面を一度蹴って、隣の少女を意識する。 砂の音と金属の音が世界に溶け込て夕日の背景と混ざり合った。 「いい人達だったと思います」 (28) 2022/02/24(Thu) 22:34:47 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ──夜を過ぎて、すっかり日が高くなった頃。 清掃員は、おざなりな仮眠を終えて。 ベッドから身体を起こすのも面倒で、 横になったままメッセージを開いて、送った。 散らかりっぱなしの部屋で、電気も点けないまま。 『会いに行くの』 『いつがいいですか』 正直な所、自分の事を人に明かすのは気が進まない。 気が進まないけど、でも。 自分が逆の立場なら後悔するだろうとも思うのだ。 溜息一つついて、ばらばらと散らばる髪を掻き上げた。 (-179) 2022/02/24(Thu) 23:19:21 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……そんなに暖めなくても大丈夫です、よ」 「絵乃くんの部屋は暖かかったですし」 はあ、とため息を吐いて姿勢を正す。 やはりご機嫌を損ねているその姿に苦笑いをして。 それじゃあ行こうかと手を差し伸べた。 「何が好き、ですか。俺はやっぱり牛タンとか……。 あと……兄弟も分厚いのよりは柔らかいのが好きで……。 薄いのを焼くのが得意です」 貴方を連れながら創った焼き肉店へと。 慣れてはいないが、適当な肉を0円で取ってきたりして振る舞うつもりだ。 「……焼き肉食べに行ったことは? エプロンつけてあげようか」 ちなみにちょっとだけ、貴方に対しては面倒見たがりになってきた気がする。 (-181) 2022/02/25(Fri) 0:02:05 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「え、ええ……そんな事やりませんよ。 見栄えが、悪いですから。さすがにトラウマは残させません……」 すみません……、何度目かの謝罪を重ねて苦笑いをする。 さすがにデリカシーとかでははかれないレベルの発言の欠如をしたようなので反省をした。 「似てるんです、よ、そこはカミクズさんと。 俺のことを覚えて欲しく……なくて? あの罪悪感とかを抱かなくていいというか。 探しに行っても、残ってるのは大人の俺の痕跡です。 別人だとおもって、感傷に浸らないと思って……。 この制度で一番気分がよくないのは、生き残った人じゃないですか。 だから俺が選ばれても選ばれなくても……あまり見つけられないようにしていたんです。 誰かの為、よりは……自分が誰かの為になれるかと」 「花屋は……、あの……ううん。 家が、花屋だったんで……」 フカワ、に、花屋と続けば特定されるじゃないですか……。 「……だから土いじりが好きなのは、お揃いでした、ね」 (-182) 2022/02/25(Fri) 0:14:23 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『今からでも良いですよ』 『あ、――部屋は指定させてくれますか』 そう告げたのは寮にある一室。 どちらのでもない隅っこにある部屋だった。 赤いマークをつけて、マップを送っておいた。 『お酒飲みますか、カミクズさん』 そんなことを追加で送っておいた。 (-183) 2022/02/25(Fri) 0:21:58 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『じゃあ、今から行きます』 そうでもしないと、ずっと先延ばしにしてしまいそうだから。 簡素な返信一つ返して、気怠げに起き上がって。 髪を纏めて、いつものつなぎを着て、帽子を被って。 身支度を終えてから部屋を出た。 『飲んだことないです』 付け足された問いへの返答は、やや的外れかも。 そもそもの話、この国では。 飲み慣れてる人なんかそうは居ないのだろうけど。 (-184) 2022/02/25(Fri) 0:43:55 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ──そして、部屋を出て暫くの後。 「…………」 指定された部屋の前で、一度、二度。 軽く握った片手を上げて、躊躇って。 それを何度か繰り返した後に、ようやく何度かノックをした。 (-185) 2022/02/25(Fri) 0:44:16 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズノックの後。 「ここに来て、まず思ったことは。 悪いことをしてみたら――周りがどんな反応をするだろう、でした」 「怒られると思ったものは、心配する反応でした。 だから、思ったんです。 排除されているものは、忌避されているものは。 俺たちにとって危ないから」 扉の向こうから小さな声が聞こえてくる。 そして開けば、暗い部屋から手が伸び貴方の腕を引いた。 (-191) 2022/02/25(Fri) 1:47:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……楽しかったですね、やったことがないことをするの。 俺も、経験したことがなくてどうやって。 感情を表して良いかわかりませんでした」 「カミクズさんだって、そうじゃなかったですか?」 表情が読み取れない、だが側に居ることだけがわかる。 引き寄せ、抱き留めてもないのに、男は呼吸を側に感じさせる。 「――ねえ。 暗闇は怖いですか。よければこのままで、話しましょう」 (-192) 2022/02/25(Fri) 1:53:14 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「───え、」 扉の向こうからする音、小さな声。 それに気を取られている間に、腕を引かれて。 当惑する間にするりと部屋の中へ引き込まれた。 実の所、ほんの少しだけ。 何処でもない場所、この部屋を指定された、その時点で。 予想はしていた。そうするだけの、何か理由があるのだと。 「く…暗いのは、怖くないです、けど……」 「……必要なことなら…」 身が竦む。手のひらにじわりと汗が滲んだ。 それを引き起こしているのは、暗闇そのものではなくて。 表情が読み取れない。相手の挙動が、意図がわからない。 その事が、どうしようもなく言いようのない不安を与えるのだ。 「…自分には、わからないです 意識して感情を表そうなんて、考えもしてなくて。 ただ、"楽しかった"と思ったのが全てで…」 それとも。 これも、それも、自分がそのように思っていたいだけですか? 「でも、…あの時のフカワさんは、楽しそうでしたよ…」 (-194) 2022/02/25(Fri) 2:33:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ力も変えずに腕を掴んだまま、適度な距離から吐息が零れる。 「……俺、楽しそうでしたか。 そう思ってくれたのなら、楽しかったのだと思います。 実は……カミクズさんが、ずっと笑ってるから。 どれが本物かわからなくって」 「俺も、あのときの感情が嘘じゃないと良いなって。 そんな風に考えてたところだったんですよ」 静かに暗い部屋に変わらないトーン。 妙に冷えてない部屋は暖房がついていて、適度に暖められ、二人を穏やかに包み込んでいた。 また、一定の間隔をあけて。ささやくようにつぶやく。 表情はまだ見えない。 「……普川、尚久。 弟の名前で、弟の声で、弟の歳の姿で。 現実に帰っても俺のことを見つけないように、していました。 本名が知りたければ、あなたのことを教えてくださいカミクズさん」 (-199) 2022/02/25(Fri) 3:09:32 |
【秘】 特殊清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……無意識でも笑顔、 意識して表情を変えようとしても笑顔。 作り笑いはできるのに、他の表情はできないんです。 でも、全部が嘘かなんて、もう自分でもわからなくて… …もう、どうする事もできないんです。癖みたいなもの…」 暗い部屋の中では、当然。 清掃員の、貼り付けたような、薄っぺらな笑顔は見えなくて。 僅かに強張った腕と、声色からのみ緊張が伝わる。 それから、ほんの少しだけの、途方に暮れたような響きも。 そうして、少しの沈黙の後に。 暗く、静かで、奇妙な穏やかさに満ちた部屋に落とされた、 どこか独白のような問いに答えるべく口を開いた。 囁くようなそれとは似て非なる、迷うような間を含んで。 「……かもり」 「上葛 掃守。 それが僕の名前で…外見は偽ってはいません」 「清掃員というのも、嘘ではないです。でも」 「…特殊清掃員って、ご存知ですか」 "それ"をよくよく知っていても、知っていなくても。 次に答えるのは、あなたの番だ。 何れにしたって、もう既に。 "清掃員のカミクズ"という虚構は崩れ去ってしまったのだから。 (-205) 2022/02/25(Fri) 4:30:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「癖、でそんなことできるんですね。 俺がいつもなんだかひ弱そうと言われるのと似たような感じでしょうか……。 それは面白い癖だと思います、ちょっと気が楽になりました。 嘘じゃなかったみたいで……」 緊張していそうな雰囲気に小さく息が漏れる。 怖がらせて、しまっただろうか。まだそんな時間ではないのに。 「特殊清掃員、ですか。噂には聞いたことはありますが見たのは初めてです。 お疲れ様です上葛さん」 「そちらの仕事は、どうなんでしょうね。 政府がそのあたりの身体をどう使っているか知らなくて」 職業内容は知っていたが、情勢は知らない。 死体が多いのか、少ないのか。 そうして間が空けばゆっくりと口を開いた。 クニユキ 「俺の名前は邦幸。実家で花屋を営んでいて、まだ店長ではないです。 歳は上葛さんと同じ。副業に居酒屋を営んでいます……他に、聞きたいことがあれば……言ってくだされば返しますけど。 ああ、なんで死にたいのかが聞きたかったんです」 (-208) 2022/02/25(Fri) 5:03:35 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……お、面白い、ですか…? そんなふうに言われたのは…変だとは、言われますけど…」 その反応を受けて、少しだけ力が抜けた。 気味が悪い、だとか、へらへらしている、だとか。 そんなふうに嫌悪や叱責を受ける事は、ままある事だった。 そのようにあなたを不快にさせていないかが、何より気掛かりで。 「…仕事、たくさんありますよ」 「この制度で死ぬくらいならって 或いは、呼ばれるまでの一月の間に耐えきれなくなって。 自殺される方、たくさん居ますから」 大抵は、迎えに行った政府の人がそれを見付けるんです。 くらい笑みと共に、世界に失望したようにそう零した。 きっと、今あなたに伝わるのはその声色だけだけど。 「……邦幸さん。そうですか… 邦幸さんは、生きていて良かったと思える事、ありましたか。 嬉しかった事、幸せだった事、ありましたか。」 「僕は何もなかったんです」 「確かに昔は違ったけれど、今はもう。 このまま惰性で生き続けていた方が、 一思いに死ぬよりもずっとつらいと思ってしまったから。 あの時死んでいた方がましだったと思うんです。だって」 (-209) 2022/02/25(Fri) 5:41:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「 以前、この制度に選ばれた時 に、僕は」「人を蹴落としてまで死から逃れたのに」 「なのに、生きていて良かったと思える事は何も無かったから」 「今に至るまで、何一つ。」 (-210) 2022/02/25(Fri) 5:42:17 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……でも、今回、漸く少しだけ。 楽しかった、生きていて良かったなって思えたんです」 「だから…幸せな内に死ねるのは、いいことじゃないですか…」 へにゃへにゃと、力なく笑う。 その発言は、上葛という人間が。 この制度に選ばれるのが、"二回目"である事を示している。 (-211) 2022/02/25(Fri) 5:42:34 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……」 息を吸う音が響く。 もうわかってきたかもしれない他人事の音。 「わかりません」 それでも、あえて力強くつげれば あなたの腕をいたわるように一度撫でてから手を離す。 「生きていて良かったと思える事。 嬉しかった事、幸せだった事」 わからないまま、こんな制度に怯えて生きて。 納得なんてしていないし、選ばれてから家族に言われた言葉も忘れられない。 「全部、わかりません。 これから知るために、生きていました。 これまで気づかず、生きていました」 そんな内なる、言葉はまだ告げられずに。 どうしても気になる言葉にひとつ返す 「……先に」 「もうひとつだけ、教えてください」 (-212) 2022/02/25(Fri) 6:04:04 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「幸せな死なんてありません」 「こんな制度で死ぬ時点で、そんなものは有り得ません」 「ツバメの亡骸と鉛の心臓はゴミ溜めへ投げ捨てられる」 「そこにあるのは、あったとしても、せめてもの慰めだけだ」 (-214) 2022/02/25(Fri) 6:46:59 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「ねえ、わかりますか」 束の間、温度を失った声色は。 再び穏やかな諦念の色を取り戻して、問う。 生きていて良かった事、嬉しかった事、幸せだった事。 あなたがわからないと答えた、その何れでもなく。 「この制度で殺された人間は、 不要な部分だけを残して、ばらばらに切り刻まれて」 「どこの誰とも知らない人間の一部にされるんです」 「それがどんなに悍ましい事か。」 「 あんなのは人間の死に方じゃありません 」失望したように、吐き捨てるように、心から嫌悪するように。 けれど言葉は淡々と重ねられる、そんなアンバランスさ。 「家畜を屠殺するのと変わりません」 「僕の双子の兄は、そのように殺されて、戻っては来なかった」 (-215) 2022/02/25(Fri) 6:47:27 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「だからこの制度の事、嫌いです」 上葛という人間が抱く、この制度への激しい嫌悪感の理由。 以前は意図して伏せられたものの答えが、これだった。 「でもね、だからこそ、死んでやるんです」 制度そのものは嫌いで、それでも立候補をした。 ここで良い事があったからというのは、決して嘘ではない。 他にも理由はあるというだけの話だ。 「別に崇高な自己犠牲なんかじゃないんですよ」 「──記憶転移というものをご存知ですか。 臓器移植を受けた人の、性格なんかが変わった そんなよく聞くお話です。」 「樽いっぱいのワインにスプーン一杯の汚水を注ぐと、 樽いっぱいの汚水になる。」 「この制度で、望まない死を与えられた人間の。 その臓器から受け継いだ、昏い失意の記憶で、少しずつ。 この国は、人は、音も無く病んで行くんです 皮肉にも、命を、健康を分け合うこの制度によって。」 間違っても美談になんかなりやしない、絶望的観測。 皮肉げな色を滲ませて、笑ったような、気配。 「そんな夢物語を抱いて死ぬのも、悪くないじゃないですか」 (-217) 2022/02/25(Fri) 6:49:09 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「ああ、へえ、すごい」 「なんだか、楽しそう」 「それが、上葛さん、はは。ははは」 「面白いですね」 あっさりとした返答。 だが、いくつかの言葉を聞いたあなたならば 今の普川が、全く感情のない言葉を紡いだことがわかる。 幸せな死なんてない。 家畜となにも変わらない。 人間の死に方じゃない。 記憶転移にすがって、身体を病ませ。 健康を分かつ度に心を蝕んでいく夢物語。 悪くない? 悪くないと思います。 あ、でもこの感情はなんでしょう。 教えてください、今あともう少しなんです。 「それじゃあ、もう。 自殺するんですか?」 (-220) 2022/02/25(Fri) 8:05:54 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「何を不貞腐れているんですか」 実際あなたが不貞腐れているのかなんて知らない。 「何が不満なんですか?」 実際あなたが不満に思っているのかなんて知らない。 あなたの事をまともに知らない上葛からしてみれば、 あなたの反応はそのように見えた。それだけだ。 「僕の事を知りたいと言ったのはきみなのに」 「自分の事もろくに教えやしないまま」 「望んだ答えを得られなければ、はいさようなら」 「きみは僕に何を期待していたんですか」 貼り付いたような笑顔のまま、淡々と言い放つ。 見えはせずとも、まっくらな瞳もまた、笑っていない。 「そんなに早く死んで欲しくなりましたか?」 (-222) 2022/02/25(Fri) 8:20:46 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズシャラ…… シャラ…… ゴトン ポトッ 「いいえ、上葛さん」 後ろから貴方の体を包み込むように腕を回し、身体を抱く。 そして、横転事故の怪我をきつく締めつけた。 伝わりにくい熱と、鼓動の音。 そして次の言葉を交わすその頃には。 普川は上葛の膝の関節を蹴り付け、 片腕を強く引き下ろし、膝をつかせようとする。 姿勢がぐらついたところで背中を突き飛ばし、 這いつくばらせるように地面へと。 上手くいけばその背中を暗闇のなかで踏みつけながら、男は乾いた笑いをこぼした。 「おれは、まだ、たくさん知りたいです」 「死んでほしくないんです、よ。貴方に」 (-223) 2022/02/25(Fri) 8:47:30 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワあなたが何か行動を起こす事は予測していて、でも。 「────ッ、」 その動きが想定外だった。 ワンテンポ遅れた対応は意味を成さない。 きつく抱かれ、事故で負った怪我が、じくりと痛んだ。 特殊清掃員は、当然肉体労働だ。 だから体格はそれ相応、でも荒事慣れしているわけでもない。 関節という急所を狙われ、体勢を崩されて その上背を突き飛ばされれば咄嗟に受け身を取るのが関の山。 「……は、さいあく」 背を踏まれ、床に縫い留められる。 暗闇の中、脱げた帽子がどこかに転がるのを感じて。 一つ咳き込んだ後に悪態を吐いた。 「死んで欲しくない…?ひどいわがままですね… ああ、勿論そう思う事は自由ですが… ここでそんな事をしたって、大した意味はありませんよ…」 何も、誰かに生きていて欲しいと そう思って行動する事を否定するわけじゃない。 逆もまた然り、上葛はそれを否定する事はできない。 今ここで、そんな事、という言葉が指すのは、実力行使。 (-226) 2022/02/25(Fri) 9:16:09 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……知っています、だから」 「あなたの意思で捕まってくれると」 「俺はきっと、嬉しいです」 カッ、と照らされた照明。 瞬きをするのも辛くさせる一面の白。 漸く視界がなれる直前、目の前には、 ブンッ… 薪割り用斧の鋭い刃が振り下ろされていた。 「大人しくしますか? それとも足を切り落とされますか? 」「助けを求めて記憶に強く残りますか?」 「誰かにむごたらしい死体を晒しますか?」 「貴方以上に綺麗に片付けをしてくれる人なんて、ここにはいませんよ」 「……自から命を絶つことなんて」 「やめましょうよ、つまらない。 投票なら俺がいれてきてあげますから、 気持ちよく余生を過ごしませんか?」 (-227) 2022/02/25(Fri) 9:37:14 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ唐突に齎された光、目も眩むほどの白。 その後に眼前に振り下ろされた刃を見て、 それほどにか、と思った。 自分だって、死ぬ理由も無く、もしも誰か一人の為ならば。 たとえ望まれずとも手を汚し続ける覚悟はあった。 自分勝手だろうと、実力行使も厭わないと。 けれどそれが自分自身に向けられる理由がわからない。 本当はわかっている。自分は諦めて掛かっているだけだ。 「……そこまでされる理由がわかりません」 知りたい。死んでほしくない。つまらない。 理由らしきものはあっても、その始源がわからない。 「合議でもそうだったでしょう。 誰しも、僕だって理由もなしに納得はできない。それに」 「僕は曖昧な死の影に怯え続けるのは嫌なんですよ」 敢えて自死を選ぶのは、死を確実なものにする為。 余計な期待をさせられる前に。 生も死も確定していない今の間に。 「万が一の時は。 きみが責任を持って殺してくれるんですか?邦幸さん」 (-230) 2022/02/25(Fri) 10:07:40 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「理由は……楽しかったと、思ったからですよ」 当たり前のように告げられた。 あなた個人のことのようで、全ての人間に告げられそうな言葉。 「あなたになら言葉が届く程、仲良くなったと思いましたし」 いかにも情があるような物言い、張り付けたような言葉選び。 デリカシーの欠如のない男の発言に不足はあれど偽りはない。 「全部俺たちの声を聞いて、最後まで居てくれたら良いなと思っています。 誰かの命の担保が貴方の命でされるのも嫌です。 軽くなるじゃないですか、他人もあなたの命も。 面白くないですよね。 あなたの死は俺たちに優しくありません。 一人で救われるなんて、羨ましい。 やめてください」 「死なば、もろとも。苦しみ抜きましょうよ。 それが嫌なら、本当に笑える時間を増やしましょう」 「つまらないままで死なないでほしいです。 投票も、楽しみにしていたのに。 あのままじゃ自分にいれちゃうじゃないですか。 でもこのままじゃ票はあなたに集まるか。 それも、つられるのか抗うのか見ものですよね」 (-233) 2022/02/25(Fri) 10:33:21 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「殺せますよ。 どうせ俺は、 VR内で死ぬつもりです。 」だからここで、何を成すか、残すかなど。 姿形以外に気にするつもりなんてありませんでした。 (-235) 2022/02/25(Fri) 10:35:06 |
フカワは、ナツメに沈黙と、メッセージを返した。 (a46) 2022/02/25(Fri) 10:37:32 |
【人】 不運 フカワ>>29 #ブランコ(1日目) 「言葉の通りです」 沈黙が破られたのはどちらからだっただろうか。 遊具から立ち上がれば振り替えって下手な笑みを浮かべた。 「一緒に、戻りますか? 俺はそろそろ、部屋に戻ろうと思います……あの。久し振りに、乗れて色々思い出せたのは嫌ではなかったです。 変な、感じでしたけど。一人っ子も、なんか。 ちがう自分がいたんだろうなって、ナツメさんをみてると思えて。新鮮でした」 (30) 2022/02/25(Fri) 10:41:44 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ理由は、と問われても答えるつもりだ。 だが、今はっきりと気づいてしまった。 思いの外、受け入れきってる自分が異常で。 家族のために此処にいるのだということを。 これが心が病んでいる、そういうことなのか。 此でも平穏な暮らしをしてきた男は、あなたの目の前でため息をひとつついた。 (-238) 2022/02/25(Fri) 10:48:44 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「そう。他に誰も居なかったんですか。 同じように楽しかった、言葉が届くと思えるような きみがこうまでしてもいいと思えるような人は。」 今この場では迂遠で気を遣った言い回しは不要とばかり。 淡々と鋭利な追及だけを投げ掛けた。 もし誰にでも同じような事をしているならよくやるものだと思う。 いっそ尊敬できるだろう。自分には到底できない事だから。 「ここでの結果を楽しむという発想がありませんでした。 この制度の事、本当に嫌いなので。 それに誰かを楽しませようという気概もありませんでしたから。 見ていてつまらないのは当然の事でしたね。 自分で自分を救うのだって当然の事だと思いますけど、まあ」 「この制度は嫌いなので、制度の外、投票や合議以外で。 前よりもっと過激で楽しい事でもしましょうか。 元よりある程度はモラトリアムを謳歌するつもりでしたから。 それでうっかり死んだらその時はその時でしょうし、…」 (-239) 2022/02/25(Fri) 11:16:45 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「………はあ、そうですか」 誰かの姿を借りて死ぬなんて、ひどいあてつけだと思う。 事実あてつけかもしれないし、他に理由があるかもしれないが。 少なくとも上葛はそのように思う。 「じゃあ一緒に死にましょう。どうせなら」 あっけらかんと提案一つ投げ掛けて。 バラバラに死ぬのも却って面倒だし、 傷の舐め合いくらいならできるかもしれない。 或いはまた別の余興か。 ところで、と切り出した。 「そろそろ起きていいですか?」 (-240) 2022/02/25(Fri) 11:18:40 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「暇潰しはしています、よ。 言葉が届かなくてもいい人と、面白い話ができたら良いと願っています。 理解をすれば喜びや死んでも良いという幸福感を見れるのかと思う人もいます。 でも殺してほしいと、彼らも思ってないでしょうし。 俺は彼らに理解してほしくないですから。 あなたには等価交換をしなくてはならなさそうですが……後は死ぬ理由、とかですかね?」 「ここまで人のいい人は、あなたぐらいじゃないですか?」 「二回目でも、死にたいと思っていたって。 こんな気に入らないVRじゃなくて現実で死ねば良いと思って」 「名乗り出ようと勇気を出したり、人の心配をかって出て声をかけてくるのもあなただけでした」 ハナサキという少女が浮かんで、あなたのように投票してほしいと名乗り出ることがないことを祈る。 つまらないからだ、人の感情は未知であればあるほど良い。どうなるかわからないことが気になり続ける。 「そんなに嫌いで、大変ですね?」 嫌悪を露にする姿を不思議そうに興味深そうに眺める。 怒っているのだろうか、それとも呆れているのか、わからない。 わからないから知りたい。 不満がわからないまま、ぼんやりと声を落とした。 あなたが死ぬことを止めたかった。 閉じ込めればよかったのだろうかとか、 足を切ればまともに動けなくなって 大人しくなってくれたのだろうかとか。 起因はいつまでたってもわからない。 ただの、男の異常性の話だからだ。 (-242) 2022/02/25(Fri) 12:21:38 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「あ、お酒飲んでみたかったんです。 あとは煙草も……焼き肉には煙草と酒が合うって見たことあったので……」 ここは特に趣味が合わないことを男は知らない。 「……一緒に死ぬこと出来るんですかね。 あんまり興味はなくて……。 あえて死なずに、好きなことして……ああ。 ログアウトしなくてすむのが一番楽なんですが、やれるか調べてみようかな」 踏んでいた足を退けて何となく隣にしゃがみこんだ。 更に痛んだかもしれない腕をそっと撫でる。 「あ。死にたいと言われたら首をとるつもりで。 ……怒ってますか? あの、……。 もしかしてまた、デリカシーの欠如というものをしでかしたのでしょうか」 (-243) 2022/02/25(Fri) 12:24:44 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ (-244) 2022/02/25(Fri) 12:42:36 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「そうですか、暇潰し」 した事が無い事をした事への感想も。 合議の場や人々へ向ける楽しみという言葉も。 きみの中では、多分そう変わらない事なのだろうな、と思った。 暇潰しで、気晴らしで、一過性の。 自分とはやや異なった価値観や善悪観を持っているのだ、と。 傷付けようだとか、悪意があってそうしているわけではないし まったく理解の及ばない異物のようなものでもない。 ただ少し、前提が自分とは異なっているだけだ、と認識した。 「人がいいって、本当にそう思いますか?」 「ここで死ぬ事が少しでも嫌がらせになればいいって。 この制度が作ったワインを少しずつ汚水にしてやろうって。 これでも僕は結構本気で思ってるんですよ。」 苦笑を零したのは、それが絵空事だとわかっているから。 その過程に誰かが何かを見たり、 誰かの命が助かる事は、副産物だ。 どうせいつ何処で死んでも同じなら、 最期に嫌いなものに後ろ足で砂掛けて死んでやる。 そんな捻くれた行動原理と、それから。 「ここで死ねば、まあ。 "後片付け"も国がやってくれますしね…なんて」 (-258) 2022/02/25(Fri) 15:09:01 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「嫌いですよ、心底ね。 一思いに死のうとしてるのに止める人も居て大変です」 殆ど溜息のように息を吐きながら緩慢に起き上がって、 随所の痛みに笑顔のまま器用に顔を顰めた。 吐き捨てるように『嫌い』を言って、皮肉げに笑う。 それでも言葉の後半のニュアンスは、 嫌悪とも、怒りとも、或いは呆れともつかなくて。 「一緒に何かの下敷きにでもなれば死ねるんじゃないですか。 思ったんですよ。真上に何か重たいものを出せば そのまま下敷きになって上手に死ねるんじゃないかって。 最期の時間を最後の一瞬まで楽しむのもいいですけどね」 「ログアウトしなくたって、サーバーが閉じれば終わりです。 いつ来るかもわからない終わりに怯えるより、 自分の手で幕を下ろした方が楽じゃないですか。」 身体を起こして、その場に腰を下ろした。 腕を撫でる手を辿るように隣に居るあなたを見遣って。 「で、僕はいつまできみに捕まっていればいいんですか。」 「怒ってはいませんけど、乱暴だとは思ってます。 まさかずっとここに居ろなんて言わないでしょう。 それとも話し合いの時間だけ連れ出してくれるんですか? 僕が自分の知らない所で勝手に死なないように。」 (-259) 2022/02/25(Fri) 15:10:26 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「…………ん。」 差し伸べられた手を取る。 とことこ、と君の隣を歩いて。 「うーん、俺、お肉はステーキとかが多かったかな。」 「分厚い奴。薄いのは、そんなに食べたことない。」 ステーキも、一口二口で終わってしまうような。 そんな小さくて、お高い奴だ。 家族とともに行くときは、だいたいそう。 歩きながら、手が繋いだ君の手の形を確かめるように 撫でたり、握ったりする。 人に触れているのが好き。 「行ったことない。友達とも外食したことないから。」 「だからちょっと楽しみ。エプロンつけて。」 恥ずかしげもなく甘えて。 お店までたどり着けば、おぉ、と声を漏らす。 適当な席に座れば、そこにあるであろう網や、 排気の筒をみて、ぉ〜……と声を漏らしている。 子供のようだ。 (-272) 2022/02/25(Fri) 16:41:03 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「そのままの、意味です」 あなたにはまだ高校生に思われているかもしれない。 まだ少ししか深く話していないから。 ただの不幸話として受け取ってもらえるのだろうか。 そんなことを考えながら、ここで誰にもこぼさなかったことを呟いた。 「死んできてくれと。 親の犯罪の罪を押し付けられています。 もしかしたら、俺の身体にはあまり価値がありません。犯罪者の臓器ですし。 親が罪を重ねていたことも、一ヶ月前まで知らなくて……俺が死ねばあの人たちは助かって。 俺は冤罪被って二重に死ぬんだなと。 国のために死ぬより家族のために証拠と証言を持って死ぬの……どっちがマシなんだろうって考えてます」 「あ、感想は……ううん、なんであの人たちは笑って、泣いていたんだろうと。思った、ぐらいです。反省しているんでしょうか……」 (-286) 2022/02/25(Fri) 19:28:20 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ほんっと……呆れた人です。モラルの欠如ばかりは擁護できませんよ! 冗談でも嫌いです。うっかりでも嫌いです」 「もうそんな事言わないでくださいね」 勢いのあった声は萎んでいつも通りの声音に戻りました。 「……じゃあ、私がフカワさんの事を覚えていたいって言ったら嫌ですか? 私は花屋さん見に行きたいです。 土いじりの同士ですしね!」 私も選ばれるかどうかわかりませんけど! 最後は取り繕った元気さで薄く笑いかけます。 覚えていて欲しくない。 知らなければ傷は浅く済む。 誰かも言っていました。 どうにも自分が選ばれた後の事を考える人が多い気がします。 選ばれても構わない。 本当に皆さんはカミクズさんのように立候補しないまでも、すんなり受け入れるのでしょうか? ──ここには死を望まれた人しか居ないじゃないですか。 あなたはそう言っていた。 全員とも。 なのにどうしてあなたは、今もこうして話をしてくれるのでしょう。 (-294) 2022/02/25(Fri) 20:37:02 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「分厚い肉しか食べたことない、とか。 そんなこという日があるんだ、ちょっと世界が違うな……。 ここのお肉特上の部分しか使ってない、みたいです。 俺も外食は少なかったから偉そうなことは言えないけど……テレビで何度もみたから大丈夫」 「はい、どうぞ」 甘えてくる姿を見て、弟と全く重ならない、そんな事を考えた。 何千円もする肉がただのVRだとしても簡単に手に入り一枚一枚、焼かれていく。 サラダも実物を知っているだけに、現実味を帯びてしっかりしたものとして出てくる。 知らなくとも、メディアでいくらでも取り上げられる焼き肉店だ。データベース上には存在していてもおかしくない。 記憶の中のものかデータの中のものか、すべてがいよいよわからなくなってきた。 バイクは自分のもの、それだけははっきりわかっていたのに。 「家族サービス、で。初めて仕事でお金が入ったときに一緒に来たんだ。 ……家は花屋をしていて。 今は母さんが店長で父さんが裏で自営業……兼会計。 弟は高校生で妹は中学生。 俺は、大学卒業して継ごうと実家に就職したんです。 お肉高くて目を回したな、……美味しかった、けど 思い出補正というやつなのかもしれません。 上手く焼けなくても、許してください」 (-296) 2022/02/25(Fri) 20:38:27 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「 そんなこと 、みんな」「考えていると思いますよ」 行動に移せないだけで。 「俺という存在も、親が寄越した一つの汚れです。 ここで死んだことを国の汚点にするだけの、小さな綻びです」 捻くれているあなたの様子を見て。 そんなに感情が出せるのが羨ましいと頭をなでようと試みる。 これは、どうして出る手なのか。一向に思い当たらないまま。 (-298) 2022/02/25(Fri) 20:53:01 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「押しつぶされると……見た目結構悪いですね。 VRの世界だからできることかも知れません。 その恐怖心、ちょっとでもわけてもらったらわかるのかもしえませんね。 もう少し考えてみます、まだ気になることが沢山ありますから」 興味が無さそうに、ぼんやりと。 死への興味の薄さがひどく、生への興味を現世へと捨ててきた。 身に残ったのはただの思考をするだけの止まった存在だ。 「……ずっと居てくれて良いんですけど。 俺はたまになら見に来ますし…………。 ここまで言って、あなたが死んでしまったら、随分……。 ああそんな人だったんだなと悲しくなるのかも知れません。 わかりませんが、きっとそうです」 「どう、されたいですか。俺は言葉でなければあなたを閉じ込められなくて。 首輪をつけても、はさみですぐに切れますからね。 腕を拘束したって意味が無くて、全部、終わらせないと、無駄だって事は。 何度もここで考えてきましたから。」 今この時点でこれ以上のあなたへの物理的干渉はしないように思える。 それどころか一切の反撃を受けることも警戒もしておらず、命知らずという名を欲しいがままの態度をとり続けていただろう。 (-299) 2022/02/25(Fri) 20:53:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ え、と、へ、のあいだくらい。 声未満の情けない音とともに、足が止まる。 「…………それは、あの……」 前置きも無しにあなたの呟く、その話は。 これまで平穏に生きてきた少女の脳内、キャパシティを一瞬で圧迫して。 「ちょっと、待ってね……あの、受け止めます……」 胸の辺りまで上げた両の手のひらを向けた。 そのまま、ん、とか、あー、とか。 薄く開いた唇から、小さく声を漏らすだけの時間があって。 「フカワくんは……」 どのくらい経ってか、意味のある音が発された。 少女はあなたを、フカワくんと呼ぶ。 黒塗りのプロフィールは、よく目立った。 だから大人の人なのかもと考えるけれど、目の前のあなたは制服が似合っているし。 なんとなく、年上のような、同い年に近いような。 そんな、不思議な感じのひとだった。 「フカワくんは、そうしたいの?」 (-304) 2022/02/25(Fri) 21:11:08 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ撫でようと頭に手を伸ばせば、触れる事は容易だった。 麻色の髪はさらさらとしていて指通りが良い。 人にそのように触れられるのは随分久し振りだな、と思う。 兄が居た頃は違ったけれど、もう遠い思い出だ。 「"二度目"だからこうまで思うのかもしれませんね」 「一度下手に生きて、失敗したから」 伸ばされた手を厭うようでもなく、目を伏せて笑う。 いつもと同じ、目だけが笑っていない笑みだった。 「見た目は、どうせ。死体なんて見苦しいものです。 もしかすると瓦礫が上手く隠してくれるかもしれません。 それに、誰かと一緒に死ぬなんて、それこそ。 生きて誰かと居ないとできない事じゃないですか。 それともそういうのには興味がありませんでしたか?」 他人が居ないとできない事。 生きている事と、死ぬ事に価値がある。 以前の発言を思い返して、軽く問いを投げ掛けた。 返答はあってもなくても、どんなものでもよかった。 ああきみはそのように思うのだと思うだけだから。 (-313) 2022/02/25(Fri) 22:00:54 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「好きなようにすればいいじゃないですか。 どうせ何やっても同じなら。」 上葛もまた、抵抗や報復の意思は見せなかった。 ここであなたを否定して、害する事には特に意義を感じないから。 どうされたい、の答えも曖昧なものだった。 「僕にもまだ二度目に選ばれた側としての責務があります。 だからきみがどうするかは自由ですけど、 どこかへ行く必要性が出た時は僕も自由にしますよ。 逃げられたくなかったら捕まえに来てください。何度でも」 「たまにじゃ嫌なんですよ。 ちゃんときみの事を知る時間も必要で、それに。 僕はこう見えて寂しがりやで悲観的なんです。 長い間一人で居たら、全部見届けるよりもきっと。 退屈と憂鬱で死ぬのが先でしょうね。」 淡々と言い分を述べて、少しの間の後に。 「ああ、わかった。 強いて言うなら、困った人だなと思ってます。きみのこと。 わがままで言葉足らずで、手のかかる子どもみたいだ」 ふと、納得がいったようにそう零した。 別に見た目に騙されているわけじゃない。 あなたが元の姿であっても、同じような事を思っただろう。 嫌悪するでもなく、怒るでもなく、呆れるでもなく。 声色はただ穏やかなものだった。 (-314) 2022/02/25(Fri) 22:01:46 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そう、多分みんなそう思ってる。」 「だから俺に気を使うんだよね。」 「きっと安いものは舌が合わないだろうから外食には誘えないな、とか。」 「怪我させたら大変だから一緒に遊べないな、とか。」 「『あの人は生きる世界が違うから』って。」 「俺がなにを言わなくても、そう判断していく。」 そう言う青年の顔は、普段と変わらぬ淡白な表情で。 ただそれは、理解をする、されるときの表情に比べれば、随分と寂しそうな雰囲気で。 向かい、ではなく君の隣に座って。 君が焼いてくれた肉を、ありがとう、と受け取る。 なるほど、確かに良いお肉を使っているようだ。なんとなく馴染み深い味がする。 きっとあんまり普段から行くような場所ではないのだろうな、と思った。 「……へぇ、花屋さんなんだ。似合うね。」 「フカワくんは、落ち着いた雰囲気をしてるから。」 「花屋に居るの、想像できるかも。」 「お父さんが店長じゃないんだね。うちとは逆だな……」 「妹さんとは結構年が離れてるんだ。でもうちもそうだな。」 「一番下が今年中学校入学だったかな……たしかね。」 君が自分の事を話してくれる度、 それが嬉しくて、気持ち良くて、もっととせびる。 ぴと、と肩同士をくっつけた。 焼くのに少し邪魔かもしれないけれど…… 「君の好きなお肉って、どれの事?」 それを一番最初に食べたいな、と。 (-315) 2022/02/25(Fri) 22:02:02 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、すみません……? 俺も、かなりすべて受け入れてなくて」 等身大の驚きの声を聞いて我にかえる。 自分のみためを偽っているのは、どんな立場でもみたままの自分を判断の基準にしてほしいからだった。 「臓器を渡すことも、 家族に売られたことも、 全部、自分のことじゃないみたいで」 諦めてるふり、死んでもいいというスタンス。 それ以上に、理解ができず何をすれば良いかを思い悩んでいる。 「……わからないです。 親を認めたくないのかもしれません。 合理的で仕方ない、人たちだって。 だって、俺は何も選ばなくても……綺麗な話で終わる。人生を決められたようなものなんですから」 「こたえに、なってませんね。 ええ、と……そうしたいわけでは、ないのだと思います。 そうしたいと、思ってそうできたら幸せだとも思います」 (-318) 2022/02/25(Fri) 22:07:28 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「嫌、ではないんですが。 気にする、といいますか……尋ねたりすることも、不利益になると思います」 「これはですね、……情だけじゃないんです。 死んだ人を悲しむとかそんな、人それぞれの事ではなくて……」 投票されてもいないのに死ぬと言っているような仕草。 数人にみられたが、男の場合、根本的に違う要因で生きて帰るつもりがないとしたら? 「現実の俺は今。 犯罪者、にされています」 深く息を吸って小さく呟いた。 あまり多く語りたくなさそうに、それでもあなたには自分の事を教えるといったから。 「だから、帰っても。 周りに迷惑をかけるだけ、なんです。 ハナサキさんには……綺麗な花を見て欲しい。 俺たちが売ってしまった花よりも、もっと美しいものがそこにあります」 (-324) 2022/02/25(Fri) 22:21:19 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「周りにいた人たちと、……にたような扱いをしてしまいそうです。何だかんだで可愛いといいますか……鳥籠にいるのを愛でたくなるというか。 第一印象は、そうだったんです。 ちょっとずつ直すのも良いかな……」 帰りはお気に入りのインスタント麺でもおしえようかなんて、美味しい食べ方やアレンジを思い出そうとして。 「母方の父の店で、父が裏で援助することに。 そのまま表に出てないだけなんです。 ちょっと離れてると話す機会も年もわからなくなって、何年生っていうだけで確認しようとします…多いと覚えるの大変そうですしね。 ……ああ写真ありますけど……みますか」 すぐに焼けた牛は皿にあげず、貧乏くさく野菜の上で保温するなどをしている。 (-331) 2022/02/25(Fri) 22:55:19 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「家族だから、ですか。 ……したくないのに、受け入れようとしてるの」 胸の前に置きっぱなしだった手をゆるゆるとおろしながら、呟くようにそう言って。 少女の瞳、現実のそれより誇張された深い青色があなたを見上げる。 「ちなみに、あの、犯罪って……? ……嫌だったら、あの、もちろん言わなくていいので」 (-332) 2022/02/25(Fri) 22:57:29 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「好きなお肉ですか、タン塩です。 少ないのに高いんですよね……食感がよくて。 溶けるのより、こう……味わってるのが好きで。 薄くてもかみごたえあるんですよ」 つまらなくないかだけを気にするが杞憂だろうか。 新しい体験として嬉しがっているのならいいのだろうが……まだわからない。 その上困ったことに、楽しそうなことしかわからなくて酷く戸惑った。 邪魔ではないが少し油が跳ねないように気を使いながらそっと皿に焼けた肉を置く。 何とも言えない言葉の間で、美味しそうだな…と他人事のような感想を浮かばせた。 (-333) 2022/02/25(Fri) 22:58:00 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「二度目……」 自分には二度目、なんてないのに。他人の手で終わりにされたのに。 一瞬だけ、生にすがりそうな自分が見えた気がした。 その笑顔が少し心に残って、もう少しの間だけ髪をなで続けた。 誰かとは、また違う感覚がそこにある。 「失敗、ですか。人生これからなのに、嫌でしたね。 気持ちに寄り添えたら楽だったんでしょうか。 仕事も全く違いますし……やっぱりプロの方が言うと違いますね そんなものですか? はい、死ぬことに興味を持ったことはなくて。 誰かと付き合うことも、なかったし。 友人……も他人から仲が良く見えるといわれてやっと」 「ここでも、言われて初めて気付きました。 あなたと仲がよく見られていたこと。意外だって言われましたけど」 少しくすぐったくなりますね、当事者以外からの言葉は。と。 素直に吸収するスポンジのように男は意見を取り入れていた。 「責務……ここでやらないといけないことがあるのは大変ですね……。 俺もまたそうだったら変わったのかな……。 逃げられたら、捕まえるって。なんだか犬みたいですね。 飼ってみたかったんですよ、大きなラブラドール・レトリバー」 あなたがそうみたいだとは言わなかったけれど。 兎よりは獰猛で、猫のように奔放でもなく、気品あふれた狩猟犬。 (-337) 2022/02/25(Fri) 23:31:08 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「もう少し余裕が出たら、お店の看板犬にしようかなって。 それは、どうしましょう……よくないですね。 人を生かすのがこんなに大変とは思っていなくて。 はい?」 「……子供みたい、ですか。 疑問を持たずに言われたままに生きてきましたから。 きっと本当にそうだったんですよ。 世間知らずの、なんでも頷くことしかできない愚息です。 だから今、楽しいです。知らないことを知ることができて」 (-338) 2022/02/25(Fri) 23:31:45 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「冗談です」 嘘だと思いたかったのです。 「私そういう冗談嫌いです……」 どうやったら目の前の人間が犯罪者だと信じられるかわかりません。 「そもそも"されています"って何ですか。 誰かに騙されたとかですか。 だったらフカワさんは悪くないじゃないですか。 帰っても帰らなくてもどっちも、そんな事って……」 俯いてカップの底に溜まった黒を見つめました。 まるで今の自分の心のように、冷えて濁った墨染の沈殿。 「……帰るつもりも無かったんですか? こんな所まで来て、そこまで話して──一方で私には綺麗な花を見ろ? また、そういう所で気遣うんですか。デリ欠の癖に。 フカワさんは知ってますよね。私が土いじりが好きって、汚れなんて気にしないって!」 忘れられる訳ないじゃないですか。 「ずるいですよ」 (-341) 2022/02/26(Sat) 0:14:31 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……騙されてる訳じゃなくて。 なってほしいと、言われてしまって。 それが……恩がある、人で、もう既に……。 帰っても、謂れのない罪を償うのなら。 今ここだけが無罪でいられる世界、です……ね?」 詳細に話せば話すほどやはりあなたは気にしてしまう。 皆もきっとそうだろうだから、話せなかった。 生きたい理由になんかならない、同情を誘いたいわけでもない。 ただ……ただただ。どうすれば良いかわからないのだ。 「……犯罪者ということになってる俺が」 「臓器提供者になって、救われるべき人に命を捧げた」 「残される人たちに、綺麗なストーリーでしょう?」 善悪など、もうこの制度に一度疑問を持ってしまってからわからない。 それでも思った事実は、ああ綺麗なストーリーがそこにあって。 このロッタリーは、真の犯罪を有耶無耶に消すことになること。 死人に口を与えず、語る記憶など現実の彼らにしか出来ない。 本物の綺麗事がそこにできるんだと、わかってしまったのだ。 「この俺を覚えていても、現実にいませんよ。 似てる別人にあえてしまうだけです。 ……似てます、けどね。性格は臆病でからだが弱くて……ちょっと変なやつです。」 (-343) 2022/02/26(Sat) 0:44:36 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「本当にどうしようもないんですね」 嘘だと言って欲しかったのに。 告げられるのは辻褄の合うストーリーばかり。 理解できない夢みたいな現実。 「綺麗すぎてバカみたいですっ! いくらお話が綺麗でもそれを読んだ人がみんな喜べませんよ! 妹さんも居るんでしょ! 突然触っても怒らないような仲の良い妹さんも居るって言ってたじゃないですか!」 知らず声は大きくなっていました。。 髪を振り乱して叫ぶハナサキから、雫が一滴。 黒い沼に波紋を広げます。 「汚れたからって、綺麗じゃ無いからって、簡単に捨てて忘れられるって本当に思ってるんですか? 汚いですよ!その考えがずるいんです! 周りの事を考えてますって風な言い方で結局はフカワさん自身が居なくなって──逃げようとしてるんじゃないですか! 現実に居なくたってここに居ます!この瞬間に私の前に生きています! たとえよく似た偽物でも一度生まれたら、消えないんですよ……」 最後の方は涙混じりの声でした。 何度か鼻をすする音を刻んで。 (-345) 2022/02/26(Sat) 1:23:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「………………酷い事言ってると思います。 話をしてくれたのも、私が教えてって頼んだからですよね。 フカワさんに怒ってもしょうがないですよね。 ごめんなさい。ありがとうございます。 全部、ぜんぶぜんぶぜんぶ私のわがままですから」 ごめんなさい。 繰り返し、自分の落とした影の中に雨を降らせていました。 (-346) 2022/02/26(Sat) 1:24:05 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「……そう、だったのかもしれない、です。 なんか、言われないと本当に気付かなかったな。 これまでは、大事に育ててもらったと思うんです」 刷り込みという者はひどく恐ろしくて。 流されるまま生きてわからないことだらけでも、勝手にそうだと思い込んでいる価値観が根付いている。 夕焼けにはブランコ、夜は帰るもの。 少なくとも、自分自身には温かい食事のある家があったという証。 「―――煙草、の密輸です。 人殺しじゃなくて、よかったかな。 俺は……あの二人がする 理由 がわかります。でも、して欲しくなくて、言ったことはなかったけど。 黙ってしていることが、残念でした。 ……ナツメさんは、変、だとおもいますか? 他人の罪をかぶっても良いって思うなんて……」 (-349) 2022/02/26(Sat) 1:47:50 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「人生これから?あはは、まさか」 「きっと、本当は。 人は長生きなんてしない方がいいんですよ…」 ほら、現に人が長生きしたいと思うあまり 社会はこんなに歪な制度が罷り通ってしまってる。 独り言のように呟いて、憂鬱げな笑みはそのまま。 髪を撫でる手に懐くように、ほんの少しだけ頭を傾けた。 「………仲が、…えぇ…? ああ、まあ、人によってはそういうふうに、見えるのか…」 それも束の間、唐突な発言には流石に面食らったよう。 何せそんなに人前で関わりを持っていたわけではない、 はず、だし。 件の事故の事を知っている人間なら話は別だが。 何よりも、そもそもあなた自身が自分と仲が良いなんて 特別そんな意識を持っているとは思っていなかった。 単に第三者から言われた事を、 ただ素直に受け止めているだけなら、わからなくもないが。 思い返せば、言葉が届く程仲良くなったとか、何か。 そう言っていたのはそういう事か、と思った。 (-350) 2022/02/26(Sat) 1:48:21 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「義務と責務と権利を背負わされたのは皆同じでしょう。 ねえ、犬だと思うなら、ちゃんと首輪を付けてくださいよ。 ペットの首輪は何も、 小屋に繋いでおく為だけのものじゃないでしょう。」 犬のようである事は否定しない。 自分だけがそうだとも思いはしないけれど。 だって、自分達は、結局。 どうせ最後に烹らる走狗に過ぎないのだ。 「死ぬのは一瞬、生かす事の責任はずっとです。 飼い主が居る事の証明、有事の際の迷子札。 首輪付けられるだけなら千切りやしませんよ。 まあ、邪魔に思ったら鎖は切るかもしれませんけど」 殊勝なばかりでもない猟犬は実にアイロニカルに笑う。 悪趣味だ何だも思わないわけじゃないけれど。 もう今更な話だろうとも思う。 何ならこの場、この世の中自体が悪趣味でナンセンスだ。 「困った人だとは思うけど、嫌いじゃありませんよ。 別に悪い事だとも思いません。 これから楽しめる事が多いのは得なのかもしれません。 その内子どもじみた喧嘩だってしてみましょうよ。 そうしたら、何かわかるかもしれません」 (-351) 2022/02/26(Sat) 1:49:02 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「視点ですよ……ここの人しか知らない話ですし。 もうあまり忘れられない、ですよね。 頭を殴れば、忘れるでしょうか……。 それに何から逃げるって言うんですか。 選択の権利とか、命を扱うことからとか? あまり責任も、感情も持ってきて無くて……ああ、ええと…… えっ? 頬を伝う雫に目を見張って声が出てしまった。 どうしてそんなに声をはってくれるのか、感情を表してくれるのか。少なくとも心を揺り動かされ、浮かんだ疑問には誰も答えてくれなかった。 「え、汚れ、なん、で……ええ? すみません、どうして……あの……なんで泣いてるんですか。 生きていてすみません……? 」限りなくチョイスをする台詞を間違えた気がする…。 これだから、といわれるが、どれも本心ではなく…。 「あの、こうして傷つけてしまうことだと思いませんでした。 事情を話したら気分も悪くなる人はいるとわかっていたのに。 ……ええと、駄目ですね。 やっぱり……上手に繕えたらよかったんですけど。 俺、……勝手に話しただけ、のくせに。 聞いてもらえて、嬉しかったんだと、思いますよ。 なんか、あなたには綺麗じゃない物語だと思ってもらえているんですね。それだけは、確かに俺の人生にとって救いでした。 不満を抱いたり、少しでも生きたいと思う俺が間違いなのかと常々思っていたので……。 ええと、俺のせいで泣かないでください。 泣き止ませる為に告げる言葉が、泣かせてしまいます。 どうしたら、あなたは、その……笑ってくれますか?」 (-353) 2022/02/26(Sat) 3:12:59 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ頭が回らず、気が利かない。 不幸な身の内話をして、絶望な状況を伝える。 これはただのテロリズムと変わらなかったのだ。 だからふざけた月並みな言葉しか、口から零れなくて。 ああ、こんな風に、寒い言葉というのは生まれてきた。なんて。 慰めにもならない事しかできないのだ。 事実ではあるのに、言葉にするだけですべてが薄っぺらくなってしまう。 そんな言葉の価値というものは、どうも惜しいように感じた。 抱きしめればいいのか? 涙を拭えれば良いのか。 自分のことをそんなことをするような人間に見れなくて。 ただ、同じ趣味を持った彼女のことを悲しませたことが どこかでずっと心残りになるぐらいには。 男の胸には刺さって抜けなくなってしまった。 (-354) 2022/02/26(Sat) 3:21:40 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……、……」 さらり。髪を揺らしながら頬へと指を這わす。 「仲がよくなるのに、最低限の時間は必要ですからね。 いつか親友になれたとしても、今は難しいでしょう。 それなのに他の人からは一瞬で評価されるのは、面白いですよね」 他人からの評価をそのまま受け入れている。 カミクズが抱いた感想はおおむね正しい、しかしただの無感情にしては行動が先に出るのが男の悪い癖だった。 人に言われた言葉でしか、己を表せず、子供のようにわがままをいう。 そんな不器用に歪んだ男はその首に手を伸ばした。 (-362) 2022/02/26(Sat) 8:56:31 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「か。 飼えませんよこんな大型犬 」あなたの首に手を添えながら溢す言葉は、明るい部屋にも、この空気にも合わない、ただの空虚な普川という男の持つ旋律。 悔しかった、ですね。つらかった、ですね。寂しかった、ですね。苦しかった、ですね。 「あなたを映して、何度も楽しかったことを自覚しました。 悔しくて辛くて寂しくて苦しかったことを思い出しました 」「 よかった 」「生きていることが、悪いことにならなくて。 喧嘩もできそうで……はは、俺は」 喉元を一度だけ親指で押してすぐに手を離し、笑う。 「まだ死ぬまで、生きることができそうですね」 (-363) 2022/02/26(Sat) 9:02:29 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「……それ、本気で言ってますか?身も心も悪い人になったつもりですか? フカワさんは嘘吐くのが下手くそです。 綺麗なお話の登場人物になりきれてませんよ。 いち早く死ぬつもりだって言わないのだって、話しているのだって、そうですよね。 私には責任も感情も捨てきれていないようにしか見えません。 だから、逃げてるのは全部から。」 ハナサキは綺麗なものしか知らない子どもではありません。 今まさに多くを知ろうとしています。 「気遣い方が中途半端なんですよ。 そんな事されたら泣きますって……ふつうですっ。 話した事よりも、フカワさんがそんな風だから泣いてるんです! それくらい分かってくださいよ!デリ欠なだけで、気遣おうって気持ちはあるんですから!」 気遣いが下手なだけの優しい人。 この期に及んで私の心配までするなんて。 これはちょっとした仕返し。 「フカワさんは間違ってなんかいませんよ。 不満も生きたい気持ちも、それが嘘じゃないなら私は尊重します。 どうしようもなくて、どうしていいかわからなくてその結論に至る気持ちも、納得はできませんけど一応分かっているつもりです。 そこはひとまずその時になるまで置いておいてください」 まだ終わってないんです。 その言葉を告げた時に顔を上げました。 (-367) 2022/02/26(Sat) 11:07:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「だからもう、私には気遣いしないでください。 できないのに無理に施されるくらいなら要らないです。 あなたがここでしたい事はなんですか? 黙って誰にも知られないでひっそり身を捧げる事ですか? 全部くださいよ。あなたが見ない振りしてる分からなくなった気持ちをここで全部下ろしていけば──ええ、本当に綺麗になるかもしれません。 生きていてすいませんなんて台詞二度と言わせません。 生きていて良かった の方がずっと素敵です!」結局ハナサキが欲しいのはありのままの言葉と心。 人生なんてテロリズムの連続。 べき、ではなくて。 したい、が欲しい。 「フカワさんが心から笑えたら、私も笑えるかもしれません、ね」 それまで綺麗になんて終わらせてやりません。 (-369) 2022/02/26(Sat) 11:09:27 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「あはは」 無防備な首に触れられても、特に嫌がるふうでもなかった。 実力行使の後では随分弱気に感じる言葉に一つ笑って、 離れていく手をやわく掴んで、引いた。 「飼えもしないのに欲しがったんですか」 それに対してあなたが抵抗を示さないなら、 先程のお返しとばかり、それでも随分優しく抱き締めた。 そうでなくとも、もう少し近くに引き寄せて。 「ほんとうに、困った人ですね…」 どんな表情をしていたかは、見えないかもしれないけれど。 声色には、諦念も、皮肉も、憂鬱もなかった。 (-373) 2022/02/26(Sat) 11:52:05 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「ねえ、僕は、生かす事の責任、ちゃあんと知っていますから。 きみが寂しくないように、そばに居てあげますよ。 きみが飼い主じゃなくたって、僕ときみが死ぬその時まで。 楽しい時も、悔しい時も、辛い時も、寂しい時も苦しい時も」 ゆっくりとただ思った事を投げ掛けた。 穏やかな声で、子どもをあやすように。 特殊清掃員という肩書に反して、 今は死臭のようなものは感じさせない。 ただ薄っすらと、漂白剤と消毒液の中間のような匂いがする。 「お酒、飲んでみたかったんでしょう。 煙草も試してみたいんでしょう。 してみたかった事、何でもやってみましょうよ。 期待しているよりはつまらないものかもしれないけれど 二人ですればきっと、少なくとも。 何とも思わないなんて事はありませんよ。」 それもこれも、生きていなければできない事だから。 たとえこれから死んでしまうとしても。 「ねえ、邦幸さん。 僕は、掃守は、きみが生きていてくれてよかったですよ」 (-374) 2022/02/26(Sat) 11:52:38 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「たばこ……」 教科書と講話とポスターの中にある、悪いもの。 受け売りの価値観。凪いだ瞳が泳ぐ。 まざまざと嫌悪を露わにできるほど、身近でもなかった。 うーん、と少女はまた、考える。 橙の空に暗色が混じって、点々と明かりが灯り始めている。 「ん……変とは思わない、かも?」 分からないです。 考え考え、少女はそう口にする。 「あの……事情?を、聞いたら。 言いたいことは分かるけど、賛成はできない……みたいな話だったりするかもしれないし。 そういうのは、『変だと思う』って言うのかな。 でも、誰かをかばうのって、なんか、あることだし……」 (-379) 2022/02/26(Sat) 12:48:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「あんまり悪い人になったつもりは……あ、はい。 捨てきる、以前……ないものはないといいますか。 ただ、あなたがそうやって。 悲しんだり怒ったり、気にかけてくれるから。 俺だって……思うところは、あったみたいで……」 気にしたいと思ったから、気にするようになった。 すべてはあなたの反応から。 それでも気遣わなくて良いと言われてしまうと、ありのままでもいいのだろうかとまた油断してしまう。 きっとここで一番子供のようなのに、傷付けるだけなのに。 ここの人たちは、やっぱり不思議だ。 「気遣う言葉を考えるのが、難しいと感じてしまうんです。言われないと行動できない、変わった人と言われるそんな人生でした」 なまじできてしまうものだから、まさか 病気 だなんて思われずに。自分が異端であることもつい今の今まで気がつけずに。 「注意されてなければ、頭を撫でてアイスでもあげればいいのかなとか。年頃の人もよくわからないし」 「それで、ええと、……したいこと」 「怒らないで、ほしいのですけど」 もうすべて今さらだ。 (-396) 2022/02/26(Sat) 15:37:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……暇潰し、です」 誰かには皆に殴られるだろうと言われた言葉。 誰かには呆れらるだろう言葉。 それでも男にとっては、一番大切で、重要な。 それが。余暇の価値をあげることだった。 (-397) 2022/02/26(Sat) 15:40:04 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「……あ。」 「これは本当に、お詫びのつもりで買っていたお菓子です」 「出すより0円でもお店で買った方が、風情があるでしょう? 俺は美味しそうだと思いました、ハナサキさんも美味しいと感じられたら嬉しい、なと」 紙袋にはいった花のかたちのカステラ。 花屋の親が犯罪をしてると知って、1ヶ月触れるのも忌避してしまった好きなもの。 それでも。 「気遣いに、思えたなら。 俺が食べたかったから、で、一緒に食べませんか……」 そうやって妙に下手に笑う姿もきっとそのままで、気遣わないのも下手くそなのなかもしれなかった。 (-398) 2022/02/26(Sat) 15:40:59 |
フカワは、首の皮一枚は、ローストビーフと生ハム、どちらが近いのかと考えている。 (a59) 2022/02/26(Sat) 16:00:34 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ふふ、何ですかそれ。 フカワさんにだって気持ちはあるんですよ。 似たような別人だからでしょうか? どちらにしても私は気づいてくれて嬉しいです!」 あるものを無いように振舞う事。 たとえ本人が認知していなくても、ハナサキはそれがとても悲しいのです。 「まぁ変わってるのは間違いありませんね。 フカワさんは変な人です。 だから難しい事はやめちゃって好きな事すればいいんです。 聞いたのが私で良かったですね! 他の人にはちゃんと気遣いする努力は止めちゃダメですよ!」 しょうがないですね、と言いたげな顔。 それでもどこか嬉しそうな顔。 そのままあなたのしたい事に耳を傾けました。 (-421) 2022/02/26(Sat) 20:09:30 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ひまつぶし」 オウム返しです。 「……これも暇つぶしですか? フカワさんは今、やりたい事をできていますか? もしそうなら嬉しいです。 私も一緒に暇を潰しちゃいましょうか、なんて」 広場を穴だらけにするくらいは暇な時間はあるのです。 怒らない。どころか楽しそうに何が良いかと考えています。 これもやっぱり私以外だとなんて言われるか。 ──今考えても仕方ないですよね。 聞いているのは私。包み隠さない本音が聞けて嬉しい私。 「わっ……カステラ!それもお花の形です! 私もそう思いますよ。だから合議の時もナツメさんとカフェで買った飲み物を持っていこうと思っています! 気持ちの問題ですけど、VRの世界では同じ物体でもいつも通りの方法で手にしたいなって。 フカワさんも同じタイプだったなんてちょっと意外かも」 紙袋を受け取ればさっそく一つ取り出して、小さな手で器用にくるくると回して形を確かめます。 「ううん、お詫びは私がお願いした事ですから。 是非一緒に食べましょう!ほらほら、フカワさんも!」 余った袖で一度顔を拭います。 浮かべるのは確かにあなたの下手な笑みにつられて、今度こそ笑顔。 それから紙袋からもうひとつあなたに差し出しました。 それはもう、花の咲いたような満面の喜びでした。 (-423) 2022/02/26(Sat) 20:10:04 |
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