人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


【人】 不運 フカワ

「……S席」

端末を操作し、何度目かの廊下を歩く。
予想通りの票の動きをみてから、深呼吸をして裁判所へと踏み入れた。
(0) 2022/02/26(Sat) 21:50:23

【神】 不運 フカワ

「ナツメさんにいれた理由ですか?
 話し合いの結果で、誰にいれるかが俺のなかで決まらなかったのでくじを引きました」

暫し桃色の髪の少女のことを考えていた。
彼女と個人的に話した僅かな時間が妙に忘れられない。

ぼんやりとしていれば、名を呼ばれて顔をあげた。
問いかけられたことに、ああ、と小さく声を落としてから悪びれもなく告げただろう。
(G5) 2022/02/26(Sat) 21:55:55

【神】 不運 フカワ

「ヒメノさんに先日から票を頼まれていました。
 
私に投票をしないで欲しい
と」

「他にも積極的に裏でなにかやり取りをしている人でもいるのではないかと思っていたんですが……。
 そんなことはありませんでしたね」
(G7) 2022/02/26(Sat) 21:59:08

【神】 不運 フカワ

「詳細に言えば、投票に至るまでの皆さんへの印象が平等でした。
 あんなに将来の夢を話してもらって、立候補までしてもらった上でです」

場を乱しているようで、すみませんと言葉では言いつつ。
ほとんどがカミクズに入れている様子を不思議そうにしながら眺めている。

「くじでヒメノさんの名前が出たら入れるつもりではあったので、一度彼女に告げてしまった宣言を破ることになくてよかったです。
 いい言い訳が、見つけられなかったと思います」
(G11) 2022/02/26(Sat) 22:07:42

【神】 不運 フカワ

「……俺、しばらく決まりそうにありませんから先に票を提示して良いですか?
 明日も同じことをいうのは、ちょっと」

ハナサキや他の反応に我関せず。
古典的なハテナボックスのようなものを出して名を書いた紙を一枚一枚いれていく。
その間に挟まれたエノの発言に、ふと手を止めた。

「2回目の人がいる限り……?
 面白い考え方するんですね、二人選ばれることに疑問を持ったことありませんでした」
(G15) 2022/02/26(Sat) 22:20:49

【神】 不運 フカワ

「……二回目の人のための、予備だなんて言い方を昨日はしましたよね。
 でも今の言い方では、まるで彼らがいなくなれば選ばれる人が減るような言い分に聞こえたんです」

案の定ただ疑問に浮かんだことを口に出した。
当たり前のこと過ぎて頭に浮かばなかったことだったから。
(G23) 2022/02/26(Sat) 22:31:29

【神】 不運 フカワ

「契約書で告げてはいけない等と書かれているだけで全員二度目かもしれないので探すのは得策ではないですし、晒し上げもしたくないですけどね。
 二度目の人が決めてるというのも本当なのかわからないです、もし見つけることができたら聞いてみようと思います。守秘義務の場合は仕方がありません」

そういう視点もあるかもしれない、そう思っただけだ。
ペラリ、自分の名前を箱にいれてから手を突っ込んで紙を混ぜ考え込んでいる。
やはり誰に票をいれるかを決める決定打は訪れていない。
(G26) 2022/02/26(Sat) 22:38:40
フカワは、<<ナツメ>>whoの名前を引いた。
(a5) 2022/02/26(Sat) 22:39:43

【神】 不運 フカワ

「またナツメさんだ」

迷わず持っている票にその名を刻んだ。
(G28) 2022/02/26(Sat) 22:41:11

【神】 不運 フカワ

「ツルギさんの真似をするわけではありませんが」

丁寧に書ききってからナツメの方を向く。
そして一瞬だけ、ハナサキの方をみて目を伏せた。

「……誰かにいれようと、逆に入れないと決めるほど心を動かされました?
 生かしてあげたいと、心から支えたくなるような方ができましたか。
 そうであれば、教えて下さい。
 
 強いて言えば当人以外の言葉、……他薦が一番受け取りやすいです。
 票をいれるのはしばらく後にしておきますね」
(G31) 2022/02/26(Sat) 22:59:22
フカワは、端末を見て、ええ……。
(a6) 2022/02/26(Sat) 23:28:07

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『この回からですか?』

簡潔に返信をする。
(-31) 2022/02/26(Sat) 23:41:14

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

耳元で囁かれると、ぞくりとする。
よかった、と溢しながら端末をいじれば一枚の写真を広げて見せた。

運転免許証のような写真だが、今目の前にいる子の姿が成長したような、なんとも言えない大人の姿をしていただろう。


「聞けば 聞くほど、俺もそんな一緒の檻に人がほしかったような……そうでもない気がしています。
 友達が少なかったから、そう思うのかもしれません」

耳元を押さえて、深呼吸をした。
肉は焼き続けるが二人で多食いでもない、山にはならず適度にそれは積み重なっていく。

付け合わせの野菜はキャベツが好きで、玉ねぎは弟に譲ってばかりだったとか。
母親はカルビが好きで家ではそればっかりだっただとか。

「そう、だ、食べてるから平気ですか……?
 寒いところ嫌そうだった、から……体調悪くなったら教えてください」

そんな男はぼろっと、首筋に絆創膏が増えているのがわかるだろう。そばで香りを嗅げば湿布の匂いもする。
(-47) 2022/02/27(Sun) 1:38:22

【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ

「俺は、犯罪の重さはここでは関係なくて……。
 親が人殺しの罪を押し付けてきても同じことを悩んだと思うんです」

「かばうと同時に、親という犯罪者を放置することを許すことになって。
 この制度への歪みを生むことになるでしょう。
 なにが、俺のためになるかなんてわかりはしない。俺はおいていかれて、……空虚なまま」

「ただ不思議と」

足を止めて小さく息を吸う。
かなりさまざまを他人事のようにいっていた男がこの言葉だけは強く言い切った。

また会いたいと思いません。

 好きだった彼らのこと、そんなにも嫌いになってしまったなんだなって、思います」

「こういうのが後悔、になるのかもしれませんね。
 悔いがない人生を送れたらよかった。
 あ……長話に付き合わせてすみません」
(-50) 2022/02/27(Sun) 1:56:48

【神】 不運 フカワ

「ムカつく、おかしなことを言いますね。
 選んだのは俺たちではないのに。
 元からここの社会に選ばれていて、容赦なくとられてもおかしくないのに。

 悪趣味で話をさせられているとも考えないんですか?」

「……平等性は必要ないのでしょうか。
 俺はここで話す意義すら何も理解できませんよ。

 だから一つ一つ行動に示しています。

 お涙ちょうだいのドキュメンタリーを流されて救うべきだなんて、神や仏にでもなっているつもりですか。
 俺達は同じ立場の健常者ですよね。

 話したって、救われるべき命という形に答えなんてでません。わかりきっているじゃないですか。

 アクタさんも人に言われて票を入れてるのに、それを自分の意思で選んだことと思っているんですね」
(G50) 2022/02/27(Sun) 2:05:55

【神】 不運 フカワ

「すみません、さすがに言い過ぎましたか?
 
自分にいれないことだけ
は選択していましたね」

深々と頭を下げて謝罪をする。
言葉を読み取るのは難しい。
全く価値観もちがう上に自分の生きることしか考えていない人間の価値観は、どうやって作られたのかが難しいからだ。

「カミクズさんに言われてその票にする方がよっぽど自分の意見がないのだなと思っていますよ。
 なにも悪いことだなんて思っていません。

 楽に、なりましたからね。
 人を選ばなくてすんで。

 極論、他の人を選んだとしてカミクズさんが死にたいのならここで死ねば自動的に臓器提供者にはなれたじゃないですか。

 殺してあげたいから、選ぶって人何人いたんでしょうね。
 真意は聞くまでわかりませんし、知る必要もありません。
 俺はここの誰にも死んでほしくありませんから……」
(G51) 2022/02/27(Sun) 2:20:50

【神】 不運 フカワ

「え……」


「ははっ……ははは」

乾いたようなそれでいて異様な声。
裁判所には似合わない音が響きわたった。

「アクタ、さんは。
 聞いていてくれたんですね」

俺の話を聞いてくれている。
影響されて、そして理解ができないという。

「わからないことを、俺と同じようにわからず怒ってくれて。その上で選んでくれたんですよね。
 ようやくあなたのしたことで、わかることが、ありました」

自分の名前を書かれること
に、ここまでしっくり来たということは。
俺は、
自分自身の行動が反感を覚えられる内容だとわかっていた
ことになる。


「俺がおかしいことが、またひとつわかった気がします。どうしましょう、嬉しくて」

口許手を当てて変な声が漏れそうになるのを押さえ肩を揺らして笑う。

「変えたくなってきました、投票」
(G54) 2022/02/27(Sun) 6:44:13

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

抵抗なく抱き締められたあと、しばらく沈黙をしていた。
言葉ではなく、反応の仕方がわからなくなっていたからだ。

「……お酒を飲んでみたいと思った理由は」
「比較的に美味しく、人を狂わせることもあったと書いてあったからです」

重たい言葉をのせられ抱き締められているのに、ひどく他人事のように言葉を重ねた。
ちょっと、暖かい。こんなこと、妹に泣きつかれたとき以来だった。

「煙草が吸いたい理由……。
 なんで
あんなもの
が、一部で好かれて必要とされているのか。知りたくて」

この発言のなかには生活から離れているはずの煙草に対する嫌悪や異常がやけに目立っている。
(-63) 2022/02/27(Sun) 8:34:05

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

傍にいてあげる、どんな時も、向けられる度に訪れる違和感にゆっくりと凭れた。

「生きていてくれてよかった、ですか。
 どういたしまして、俺も」

「生きたことだけは、
 外からでも中からでも称賛されそうで
 よかったです。無駄死ににはならない、かな」

しばらくそのままの姿勢でいればぽつぽつと会話が減っていくのがみられる。
何故かと様子を見れば船をこぐように頭がぐらついていてとても眠そうな姿だ。
夜の間なにかをずっとしていたのだろうか、昼前にもここを準備していたのもあるだろう。

「上葛さん、……当たり前だったんです。
 暖かいご飯に、暖かい家が。
 それって、生きていてよかったって言えるのか、俺はまだわからないんです。
 あなたが嫌だったこと、……いくらでも、教えて下さい。逆のことできるかも、しれませんし……」

そんなことを呟きながら、物騒な斧とあなたの腕のなかで瞳を閉じ始めた。
(-64) 2022/02/27(Sun) 8:35:32

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

合議の間にウィンドウメッセージが浮かび上がる。

『話し合い今夜にしますか?
 時間とれるようにしますが
 そちらもなにか用事があれば
 最悪文字でも構いません』
(-65) 2022/02/27(Sun) 8:41:47

【神】 不運 フカワ

「身勝手、なんですかね……。
 どちらかというと俺の方が……そうみたいですが」

なにか軋轢を産む行為に思えるそれを、身勝手という言葉ではまだくくれない。
誰もその答えを出してはくれないのだ。
場はランダムで決める意思を見せる者が数名、名指しがいくつか、……話し合いはほぼ平行線だろう。

「……こうして選ぶ理由、そう、ですか」

瞬きを数度。浅く深呼吸をして心音を確認すると、わずかに早くなっているのを感じた。

漸く見えてきた、皆がこの合議をどう使おうとしているのかを。


「ここにいる理由は、お話ししませんでしたか?

 はじめから、ここにいる理由は、
 この話し合いをする意味を見つけるため、です」
(G60) 2022/02/27(Sun) 10:20:24

【神】 不運 フカワ

「まだ理解ができていないんです。
 俺が口から出した言葉に賛同がないように。
 判断材料としてとるに足るのか
 実感が湧く感覚を自分も味わってみたくて。

 もしくは、その二度目の人に聞きたいです。
 どの意見を参考に、判断ができたのか」


「立っていなければ、話は出来ませんよね?
 全部聞いています、最初から最後まで。
 そして俺は自分が黙ってばかりの話し合いに意味があるとは思いませんでしたから、思い付いたことを口に出しています。

 こ、……答えになったでしょうか」
(G61) 2022/02/27(Sun) 10:21:50

【神】 不運 フカワ

>>G59 アクタ

「え……アクタさんにですか?
 そんなことはいっていませんよ、心配しないでください。
 俺があなたに票をいれる理由はありませんから」

「けれど、この短期間で
ナツメさんにいれない理由はできそうなんです


「でも皆さんの前で一度いってしまったことなので覆すのはまた説明が面倒になりそうだと思い考えています。
 同じように選ぶ人も増えましたから公平性に欠けますよね?」

困ったようにその表情を見返す瞳に、憐れみも、悲しみも、怒りも見えない。ただ男の思考を埋めるものは、人を気遣う方法がわからない、それにつきた。

「……アクタさんが人の事情を気にする方だったか忘れてしまって。
 だから、今は言いませんが……。
 あまり思い詰めないでください。
 怖がらせてすみませんでした」
(G62) 2022/02/27(Sun) 10:35:18

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

少しの時間をかけてあなたにメッセージが送られてくる。
一つ一つ文章は小分けで、言葉を考えているのがうかがえるだろう。

『あの、本当に票はいれるつもりはないんです』

『ですが不安にさせてしまったのは、俺のせいですよね』

『一番はじめにいった通り』

『票をいれたからといって殺しただなんて思いません。
 俺は、恨みませんから。
 恨まれたかったら殴りに来てください、いたいのは苦手です』

『信じられなくなったら聞いてください。
 話せる限りのことは話そうと思います』

『それでも』

誰かに言われた言葉だ。
広場でも、また別の場所でも。
その気がなくとも人は傷つき、涙を溢す。
それがわからない欠陥品は、本当は黙っているべきなのだけれど。

『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは
 気になるみたいなので、気を付けようと思います』
(-69) 2022/02/27(Sun) 10:48:16

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「車があるから遠くで良い……爆走するから?」

運転の癖は一日二日では変わらないだろう。

『それじゃあ、どうせなら自然がある場所だと俺は好きみたいで。適度な時間に待ち合わせましょう。
 俺もなんだか』

『その』

小刻みにメッセージが送られてくる。

『会ってからで』

何かあったらしい。
都合は合わせて、フカワもどうにか
拘束されないように
出てくるそうで。
また深夜か早朝のドライブにはなりそうだろう。

/*置きになるため始点はいつはじめても問題ありません。よろしくお願いします
(-79) 2022/02/27(Sun) 11:45:16

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

『……謝られるのって、意味がないと思っていたんですが。
 なんだか、身に染みますね。
 恨まれてるのに、嬉しいんですよ俺』

被虐趣味でも、なんでもなく。
ただ一人の、気にくわない人間としてみられた事実が、エキストラではないことを知らしめる。

『これまでのあなたをみていて、お世辞でも綺麗事でもなく。
 信用ができるって感じがします』

『傷付きは、しません。
 心が麻痺してるだとかそんな理由ではなくて。
 一番辛い思いはここに来る前にしてきました。
 死ねと言われたのも、二度目です』

『俺の死を望む人が、
 国の制度と、貴方達だけじゃないことが
 一番辛くて。
 それ以外が構わなくなってしまったんです』

皆にとってフカワという男がわからないように、フカワにとっても自分という存在が空虚だ。

そして、ほぼ話が閉められようとしている空気になれば、ふたたび彼からのメッセージがやって来た。
(-95) 2022/02/27(Sun) 12:44:49

【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ

『だから』

『もし、臓器提供者がギリギリで』

『あなたが選ばれて、俺が無事だったとき』

『立場を変わることを受け入れても良いんです。
 でも、貴方が他の人から非難を受けるのはみたくないですから。
 平等性が欠かれたこの事を、簡単に口に出せる日はないでしょう』
(-96) 2022/02/27(Sun) 12:46:49

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「笑い方わからなくて……。
 近所の奥さんたちに、もっとシャキッとしなとか……鍛えなさいよとか、言われてました」

檻のなかで朽ちる関係、ああ不思議な響きだ。

「飛びたいって、言わないんだ。
 理解したあとも終わりの物語で……。
 不思議だ、……でも、しっくりくる」

ふと嫌だと思わなかったのは……これまでの境遇などではなく、
己には帰る場所がないからだった。


本心を告げていないのに、嫌なところだけは噛み合ってしまっていることに、まだ気づいていない。

「ああ、これはバイクで事故を起こして。
 大怪我はしてないです、もう一人はしましたけど。
 心配、しましたか?」
(-105) 2022/02/27(Sun) 13:30:07

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「これが、あのときの」

暴走軽トラ。観光地に来た気分で荷台をみたりしたあとなぜか車体の下を覗いてから助手席へと向かった。

「こんばんは、なんだか久しぶりの気分です。
 さっきまで会っていたのに……
色々なこと起こりすぎちゃって


暗にあなたと大事を起こすつもりはないと言っているのだが、起きるときは起きるだろう。
なんとなく、少なくとも、生き延びる理由はできていそうだからだ。

「……投票面白いことになりましたね。
 ハナサキさんは予想通りだったんですけど」

「カミクズさんと、違った……。
 人間としての善性が見えて、すごいです」
(-107) 2022/02/27(Sun) 13:42:41

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「絵乃君が笑ってると、……特別なものをみた気分になるような、そんな雰囲気です、よ」

はっきりとはみていない。
柔らかさを感じている気になっているだけだ。
だけど、悪くはないもののように思っているから。

「一番幸せなときに死ねば幸せでいられる、
 そういう話と一緒ですかね……?
 なんだか、嫌です。それがではなくて……。

 ……そんな話が綺麗に見えて、そんな話で救われて。
 そんな話を目指すのが悪くないと思っていることがです。
 たくさん時間があって、未来を夢見て、
 多くのものを見に行く旅路がもしあったのなら、俺はみたかったです。この制度がない次代に。
 少なくとも、今は求めるような時勢でも心持ちではないので……」

落とし所。
我慢したような言い方で、気になるけれど。
悪くはない言葉ではないだろうか、幸せは自分達で決めるものだ、と。

「……寄りかかられることも考えないと行けませんでしたね。
 それなら……いまは。 此方からなら、痛くないので……あの、……どうぞ気にせず来て下さい……」

姿勢をずらして手を引っ張る、胸元へと引き寄せてあなたを受け止める。
食べながらの姿勢で少し無作法ではあるが、どうせこんなところ誰も見ていないし咎めないのだから。ちょっとぐらいなら良いだろう。
(-126) 2022/02/27(Sun) 14:36:28

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「人気……? かはよくわかりません……ただ。
 飼ってもいない生き物の世話は難しいですね……」

車の走行音を聞きながらシートベルトを確認した。

外を眺めて、親の車に乗ったことを思い浮かべている。
隣の男、または別の人は、車の中で違うことを考える。
そんな当たり前のことを、初日の男は知らなかった。


「ハナサキさんには、少し身の上話をしたのですが。
 なんだか……俺は逃げているようで。
 綺麗な話にまとめて、汚れてる自分を捨ててるみたいな……それが嫌みたいで、やりたいことをやるように言われてしまいました」

やりたいことしか、やっていないのですけどね。

「ああ、なるほど。
 それじゃあ今回の票が一番面白そうだ。
 俺があんなことをいったから二人に真似をさせてしまった気がしてたんですが、大丈夫ですか?

 誰かは嫌がるかと思ったのですが、もとからくじ引きの制度じゃないですか……」

息を吸って、何度か告げたことを繰り返す。

「俺の命の重さは、ここの誰とも変わりませんよ。皆さんも、同じです。
 ただ、価値が個人の中で変わることがある……それだけですよね?」
(-128) 2022/02/27(Sun) 14:53:20

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「……、猟犬?」

野良猫にも思い当たることはあれど。
問題ないと頷いて水面をみやった。

「……はぁあ……」

ため息が出て、ふと。
どんな結果になろうとも、明日の合議を休みたくなるほどには疲れがたまっているのだと気づいた。

「そうですか、なにもないよりは良いと思ったんですけど。
 わかりませんね、皆さんのことは」

責任のがれや、自分が死なない可能性をあげるのにぴったりだと思うのは自分だけだったかと独り言。

「……値札って言い方は、わかりやすいですね。
 桁も違いそうです、そこの二人はどんな関係なんですか……?
 いつの間にか同盟のようなものでも組んでいたか、それとも景色の話があったので……良い方向で意気投合できましたか」
(-149) 2022/02/27(Sun) 16:54:23

【神】 不運 フカワ

素直に公平を貫いているのは己だけなのか?
同じ方法で示した二人となにか温度がちがうのを感じる。

今日も最後まで居座っていればぼんやりと端末を弄った。
(G77) 2022/02/27(Sun) 17:44:00

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

合議が終わったあとの時間。
あなたの端末にメッセージが入った。

『誰にでも聞いてるわけではないですが』

『ユスさんが二度目の参加者ですか』
(-160) 2022/02/27(Sun) 17:54:38

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「辛いときも悲しいときも苦しいときもそばにいて死ぬときも寂しくないように、そばに居る存在ですか?」


かなり具体的かつ何処かから引用してきたような言葉遣いをする。まるで最近誰かに言われたように。

「……なれる、といい、ですね?
 手段は、よくわからないですが……二人でなせれば良いことがあるんですか、ね」

「……目指すところが、わかっているのは。
 不明瞭の中でも、なんだか、いいものです。
 ここでの時間は有限ですからね」

矛盾していそうで本人にとってはしていない言葉を呟き、水面の揺らがない波を見た。
先程までのエンジンの音が遠い。
息を吸って、何を言いたいか考えながらあなたの言葉を聞いた。
(-184) 2022/02/27(Sun) 19:14:03

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

「……」

『はい。
 あの、同じ学校に通ったりしているんですか?
 すみません、君のことは知らなくて』

何人かには伝えてしまった、詐称しているデータ。
それは自らが見た目の年齢を偽っていること。
だが、その容姿の所々は自分のものとは違わない。
アバターを着こなすことは男には難しかったのだ。
(-193) 2022/02/27(Sun) 19:44:17

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

『俺も違います』
『信じることに、しますね』

信じる理由も信じない理由もない、ただそれだけの理由で。

『嘘ついても、意味はないと思うので』
『積極的にこの問いかけは控えるつもりなんです。
 誰か心当たりはありませんか?
 合議の時に話した通り、選抜している理由を聞きたくて話をしてみたいんです』
(-194) 2022/02/27(Sun) 19:48:24

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「しかめっ面や、作り笑顔よりも。
 笑顔が好き……みたいです」

「絵乃くんは、無理しないでください」

特別になって、回数が減ったとしてもそれがいい。
この世界で足掻いて、翼がおれてしまうぐらいなら綺麗で整えられた柔らかい檻の中で。

何処かで間違ってる、と頭の片隅で警笛がなる。
それでも抗う術も、それ以上のものを与えられる力もないことが心を締め付けた。

「あ、え……こ、こんなところで、眠くならないで。
 部屋に、戻りましょう?
 お肉はほどほどに食べれたし……。
 あ、……デザートが、ハートがたのアイスなんです。一口だけでも食べていくとか。
 それと……あの、このあと………」

いくら合議を終えても変わらない価値観。
動かないスタンス、安心ができてしまっている。

「……寝ますか? 一緒に」

夜に予定をいれていないからはじめから扉の前にいた、と重ねてあなたの前髪を見つめた。
さらりと指だけで撫でて、考えて、眉間を少し押して不器用に笑った。
(-197) 2022/02/27(Sun) 20:04:10

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

「……」

「……」

『そうですね』

『俺は、あの方法思い付かなかったんですが
 画期的ですよね』

『居るとわかっている人しか
 とれない方法だなとつくづく思います』

『ですが質問が質問ですから。
 どういう基準で選んでいるか、なんて。
 あんな場で答えてくれるような人ではないと
 思って、聞きたくない人もいるかと。
 一対一で素直に話してくれないのなら尚更です。
 明日、勇気が出たら聞いてみます。

 ユスさんは、視野が広くて
 そういった提案が上手ですね。ありがとうございます』
(-200) 2022/02/27(Sun) 20:13:37

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

理解者
って本当にいるんだ、すごいですね」

少なくともあなたの理解者だと思った存在は、あなたにとって良いことをもたらす存在で。
あなたはその人がいたことが嬉しいのだろう。
さすがに間違ってない、よな、と、考え込んだ。

「逃さない理由はわかりません、が。
 ……すごく嬉しいから、生き死に問わず離すつもりがないという、ことで良いですか?」

「……そう思うと、かわいく見えてきましたね。
 俺もにたようなことを言われているようで、分かってあげられてないのでお二人が羨ましいです。理解者をてに入れられて、理解をしてあげられて。」
(-211) 2022/02/27(Sun) 20:54:41

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ


「ツルギさん自身が。
 個人的にみたい景色は、あるんですか」
(-212) 2022/02/27(Sun) 20:55:46

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『そういうことでしたか』

『卒業生です。
 弟が高校生なので
 同じぐらいを想像してきました。
 後輩、と、こんなところで会えるなんて』

食堂のお姉さんが恋人を亡くして一週間大盛りしか配られなかったエピソードはしっているかと、 少し身近に感じた存在に小さく笑みを浮かべる。

一人ぐらい平気だろう、覚えていたって。


『楽しかったな』

あの時は楽しかった、なにも気にしなくてよくて。変な奴しか周りに居なくて、異常性が異常だと気づけなかったほどに。
(-248) 2022/02/27(Sun) 23:53:59

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「……どっちからそれを言ったんですか?」

ああ、すごく、そうか。
なんで想像つかなかったのだろう。
何処かで別人だと思っていたから?

「俺も、今、理解者ごっこしているんです」

なれるかもしれないね、なんて。
そして、その宝くじになっている。
あなたたちと同じ流れではない、桁も少ししか違わないかもしれない、だけどそこには。

俺が彼を理解して、彼が俺を理解できた瞬間を望む者がいる。

惜しむらくは、当の片方が酷く他人事でここを暇潰しに思っている所が問題点か。

「……やってみなければ、始まらない。
 理解しようとしなければそんな存在は現れない。
 そう、いったのが始まりでした」

「夢みたいなこと考えてますね。
 俺は、まだ難しそうです人を理解すること。
 嫌な気持ちにならないのが幸いでした」
(-256) 2022/02/28(Mon) 0:05:44

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

あの方法を提示したのは。


『そういう意味ではないのですが。
 候補が二人ぐらいしか思い付かなくて。
 ユスさんなら、正直に答えてくれそうだったからです』

『そんなことを投票理由にしようものならやり返されそうですから』

やはりすぐにすんだ確認と、暫しの返信速度に息を吐いた。

『見える範囲のものしか見えない。
 己の視界は何をしたって
 他の人間の視界にはならない。
 他人と見えるものがちがうとわかってから
 漸く己の狭さに気づく、そういうものですよ』
(-262) 2022/02/28(Mon) 0:23:07

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『もう働いているのですが
 今思うと』

制服にしがみついているような。
そんな感覚があった気がする。

『せっかくだから人生で一番楽しかった時間に
 戻った気分を味わいたかったのかもしれない。

 お金を稼いで、笑って
 役に立っていたつもりだったのに
 一気に価値をなくしてしまったんです。
 楽しくないのは選ばれてからです、ね』

選ばれただけでは死亡が確定したわけでもない。
だが彼の明るくない部分はすべてリストに名前がのってからだと告げるだろう。
それまでは楽しかったのかもしれない。
(-264) 2022/02/28(Mon) 0:29:02

【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ

『計ったことなくて、ごめんなさい。
 目分量なら』

なんだかステータスが出てきたので記入をする。
この学生のスタイルのスリーサイズだ。
痩せすぎず太りすぎず普通のサイズだった。

『あ、の。
 あのときは怒らせちゃったみたいで……?
 なにか面白い話を皆さんとはできていますか』
(-265) 2022/02/28(Mon) 0:31:51

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『攻めるですか?
 当たり前の事を言っただけですよ』

『意見もまとまりません
 なんならユスさんのいった通り
 皆さんと会う必要もないんです』

『それでも集まってるのは
 他人の心ない意見を聞きたいんですよね』

『傷を舐め合うような同情じみた声を
 裁判所で聞くためでは、ないと、
 皆さんが示しているのでそう判断しました

 楽しくないともつまらないとも
 ここに来るまでは考えてなくて。
 なにも知らないのは幸せでした。』

『もう帰ることになっても楽しくありません。
 メイサイさんは、今は楽しいですか?』
(-270) 2022/02/28(Mon) 1:02:38

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「……彼の理解は、精神論でしたから。
 普通の生活を知っている人には伝わりやすいものだったんじゃないですか?」

実のところを言えば思い付かない。
自然にやってしまった可能性も捨てきれなかった。

そのなにかを今ここで全ての者から告げられた中で当てはまるものがないかを検索しているところだ。当てはまるわけがない、だが。
確かに、フカワという男の世界は飛躍的に広がっていた。

「伝えて、……」
「……近道、ってなんのことか、わかりませんが。
 教えてもらっても良いですか?」

聞いたのは間違えたくなかったから。
知りたかったから、そして。
今名前が出たのとは違う、もう一人の寂しがり屋の顔が浮かんだからだ。

いや、まさかと。かぶりをふってから石を投げ続けるあなたと、まめができた自分の手を見た。
(-284) 2022/02/28(Mon) 1:35:57

【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ

『そうでしたか、察しが悪くてすみません。
 興味がないことをきくと興味がない返事帰ってくるのでおすすめしませんよ』

なにかご機嫌が斜めであるようなことだけがうかがえた。
あまり相性はよくない自覚はあるのだが。

『良いことというより参考に、なりますよ。
 その面白い話を聞こうとしました。

 もしなければ、面白いと思ってもらえるまで
 話をしようと思いました』
(-298) 2022/02/28(Mon) 2:15:02

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『やっぱりこんな制度があろうとなかろうと』
『世界は不平等のままなんですね』

世界は、人の身体の健常度が幸福値数と比例しとるとでも思っているのだろうか。
逆もしかりだ、ドナーを待ってる子供や選ばれない人間たちが幸せだとも誰も言えない。

いつまでもこの世界は、矛盾し続けている。
大人は、そのレールに乗ることを拒めない。

『学校から少し離れたところの駄菓子屋。
 鉄板があってお好み焼きを焼いているんです。
 制服でいくと、一枚おまけしてくれますよ』

『一応、その予定ですね。
 それでも、彼女ではなく自分に票を変えてほしいと別の人から連絡が来て。
 迷っているところです』
(-300) 2022/02/28(Mon) 2:23:18

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

『君はそれが自然にできていると、俺は言いました。羨ましいです。
 ユスさんは、自分の視野を広げ理解し』

時には不要だと思ったことには、人は目をつむり。

『言語という言葉に、酷く紳士で大切にしているように思えます。
 その、言いたかった、だけです。
 そう感じたことで、あなたが嫌な気持ちにならないことだけを考えています』
(-302) 2022/02/28(Mon) 2:28:09

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

途端に、理解をしなかった世界が広がる。
彼はそうだった、自分しかいない檻の中で共に朽ちてくれる人を探していた。
同じであることを求めなかった。
彼はそうだった、生きている間の負の感情を包み込んでほしいと言った。
同じであることを求めた。



「理解者は鏡だと、俺は一人に言いました。
 その感覚は同じだと思います。
 だから、いないんですよそんな人」

「作らなくちゃ、いないんです」

ツルギの擬似的な理解者の困難な点だけを思い浮かべた。それは物理的な問題で。
相手が傍にいてくれるかどうかだけだ。

それについて、既にひとつの壁にぶつかっていたフカワは、勝手に重ねることで自分に落とし込んでいた。

人を生かすのは、難しい。
人を
閉じ込めるのは
、難しい。

生かす為の首輪を、てにするところまでは出来たのに。
それを繋がなかったのは、この一歩の理論が理解できなかったから。
今できてしまったのは幸運か否か。
(-322) 2022/02/28(Mon) 3:50:07

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「説明してくれたらよかったのに」


わかってしまった。

「きみの話をこのVRに入る前から聞いていれば、彼らに言えたのに」


もう遅い。
俺が理解したかった人は、俺を理解者にしてくれなかった。

「……なんだってしたのに」


愚かな傀儡は誰かの最後の言葉に縛り付けられ
ものを知ることしか求めない空虚になった。
それなのにわかってしまったのだ。

「……俺は、君がいう、理解者になりたかったみたいです」

例えどんな目に遭おうとも、それでよかった。
俺のことなんて誰もわからない、俺が何よりも伝えられない。
理解させられない、だから理解させてほしい。
それだけだった。

水面に沈む舟をただただみている、考えもしなかった感情が溢れてくる。

「……、ああ、……なんだ。
 よかった、ですね。
 許してくれる人が、いたのなら」

だから、フカワにとっては。
はじめて本当の意味で、それはよかったことだ、とあなたにそう言えた。
(-326) 2022/02/28(Mon) 4:00:08

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

「ろくでもないことをしてくれましたね。
 
期待したい
だなんていったら、
 暇潰しよりもよっぽど殴られると思いますよ。

 俺も少しやりたいことができてしまったじゃないですか。断られたら、どうしてくれるんですか。
 今なら勝手に期待したくせに、八つ当たりで手首の一本落とせる気分なんですよ」

あのとき振り下ろした斧の感触を覚えている。
目の前の人間の精神を縛り付けるためには、
恐怖と目の前にある死が見えていれば良い。
(-329) 2022/02/28(Mon) 4:04:20

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

フカワはあなたの呟きを、聞けなかった

先に目が覚めた男はあとぼんやりとあなたをみた。
ここで誰かと眠ったのは二度目だ。

仮眠程度ならすぐにあなたは起きてしまうだろう、今も目を閉じているだけかもしれない。

なにも心が動かない。
ただ暖かいのは悪くないと思い、辺りを見渡す。
準備したのは拘束具に、ただ脅すだけの様々な道具。
なぜ、こんなことをしようとしたのか。
それすらも理解していない。
ただ生きていてほしかった、知りたかっただけ、その言葉が通じると思った。

……形にならない。
複雑そうに白い塊に手を触れて、この部屋を去ろうとする。

首輪という言葉がずっと引っ掛かっている、なにかがつかめそうでつかめない。
ただ、生かす責任を持つ方法が何処かにあるのならそれを見つけたいと思った。

また会いに来ます、出掛けましょうと声をかけてその日は一度別れるだろう。
次の日の法廷でほぼ多数に貴方が選ばれたのを見て、想像通りだと思うほどにはなにかが壊れかけていた。
(-334) 2022/02/28(Mon) 4:19:33

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

合議が終わった早朝、メッセージが送られてきた。

『カミクズさんは』

メッセージが止まる。

『誰かに理解されたいと思ったことはありますか?
 それを理解してもらおうとしたら、どんな方法をとりますか』

『あと』

『いまどこですか』
(-336) 2022/02/28(Mon) 4:25:39

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

『わかりませんから。知っている事実しか話せないんです。
 この言動を言われて誰がどう思うかなんてわからないじゃないですか。
 同じだと思っていたんです、誰も教えてくれなかったんですよ。
 ここにくることになるまで、周囲と軋轢を生む原因になっていることも知りませんでした』

『ほとんどの人に言われています』

『それで、他人が喜ぶ言葉もわかりません。殴られたら嫌な気持ちになるひとはいるようですが、殴られたら喜ぶような気持ちになる人もいるじゃないですか。自分がどちらかすらわかりません。想像もつかないです。』

『それでも』

『嫌だったことはひとつ思い出せて』

『ここに来る前に親に言われたことだけが、俺はこの世のすべてがどうでもよくなるぐらいには嫌だったようです』
(-338) 2022/02/28(Mon) 4:58:43
フカワは、デート中にメッセージをみてもらえませんでした。
(a41) 2022/02/28(Mon) 9:51:35

【秘】 不運 フカワ → 涙眼 ユメスケ

「デートするんですか」

対面していても反応が変わらないつまらない人間。
強いて言えば困ったような顔をしていたかもしれない。

「デート」

『あったらお願いします』

『面白い話なら……
 自動販売機に飲み物がカップで出るやつまだたまに残っているじゃないですか。ボタンを押してまってから扉を開けると中身が入っていなくて、またお金を入れたら今度はカップが出てこなくて液体だけ虚無に流れ続けてしまったんです』

『それと』

『こんな話でなければ』

『花の話があります』

『町で一番の花屋さんは、どんな人にも自然を配れるようにに努力をしていました。トラックに、バイクに、自転車に、歩きに、どんな方法でも届けようと走っていました。だけどその花屋は恐ろしい人を食べる花を育てていて、その花は花を武器にする悪い人たちに贈られました。それを知らなかった花屋の息子は、武器を届けた罪で捕まり花屋は息子の分まで反省して頑張りますと、また明るく花を届けられるようになりました。』
(-340) 2022/02/28(Mon) 9:59:05

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

「……好きになられることしてない、ですよ」

なんだかまるで、という言葉を飲み込んで。
理解という言葉をぼんやりとしながらきいて、その頭をなで続けた。
一緒に食べるというのに、寝かしつけてしまいそうな体制だ。

「ほら、口開けて。
 こぼさないように、……

 半分こ? ま、あ、じゃあそれで」

まるでここだけ現実から離されたようにわざとらしく日常を送る。
これが、理解することと――溺れきってしまいそうになる。

駄目だな、理解したいのに。考えることをやめそうになることが。
いつか君とそういうことでぶつかることになってしまうのだろうか。



「……おいで絵乃くん」

ペロリと、残りのアイスを食べてから抱き上げて。
あまり楽ではないけど、弱くもない身体になっているから。
息を吐いてそのまま運んでいく。

抱きかかえるのは弟と妹で慣れている、
さすがに……身長が高くなってからはやっていないけれど。
少し顔が近くなって、無意識にそらしながら
あの暖かくなる部屋へと歩いて行った。
(-353) 2022/02/28(Mon) 14:42:38

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

『愚かにも俺はそれは当たり前だと思っていました。
 ここにきてわかったんです、与えられていなかっただけ。貰いにいかなかっただけ。手に入るとも知らずに努力を怠りました』

『記憶喪失のようだと言われたのは二度目です』

『俺ってもしかして。すみません。
 頭のネジが外れているのだと思います。
 全部他人事のようにしか思えなくて、自分の事のように感じられないんです昔から』

その事実は本人の口から明かされることは二度とない。
本人が自覚していないことなのだから。
性格? 変なひと? 妙な物言いでくくられた異常者として治されるべきだった人間は健常者として居続けることになった。
やけに恵まれたその空間が、彼の異常を包み込んでしまっていた。


『概ねそうだと思います、そうでした。
 ここには
暇潰し
のつもりできましたから』

『それなのに』

『知らない他人の情緒と感情が見えてしまって。
 自分の中にある感覚と
 一致し始めてきてしまったんです。
 おかしいでしょう?
 これまでなにもなかったのに。

 でも変わるきっかけはあったんですよ』

あの日。あの日からすべてが。
ドナーに選ばれたあの日から。
(-360) 2022/02/28(Mon) 15:56:00

【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス

      
育ててくれた

『俺をコントロールしていた存在に、捨てられてから。
 言われるがままに指示をされないと動けない存在から、考えることをしなければ生きていけないような人間になりました。まだあまりよくわかりませんけれど。
 だから今は、きっと。
 いつかの感情を思い出す、そうであったことをはじめて知る時間として、充実すれば良いなと思っています』
(-362) 2022/02/28(Mon) 15:59:54

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

返事は帰ってこずに朝の日が上がった頃、男は姿を現した。
時間がたちすぎていたらまた場所を聞いてその場に赴く。

外で車の音が聞こえたかもしれない。



「カミクズさん。って」

「理解されたくない人じゃなかったんですか」

出会って早々、フカワらなにかに影響されているかのような発言をした。

それは、あなたが覚えてほしくないと言っていたからだ。名前も、できるだけすべて。
それでも、知りたいと言いあなたの子とを無理矢理教えてもらった。

あの行為に、同意はなかったと、フカワは判断していた。
(-369) 2022/02/28(Mon) 16:38:13

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

「……暇つぶしだなんて」

理解されないと思っていたのに、断られると思っていたのに。
ああ、なるほどな、なんて。

ひどくあなたは、優しい人なんだとこのとき思った。

だから、驚かなかった。
自分自身にいれた票のことも。
想像通りだった、全て。

一緒に食べたカステラも、あの時間も。

『また一緒に、暇を潰してください』


そういった言葉もなにもかも偽りがなくて。
本当に綺麗に、すべて拾ってくれそうな人だと。
馬鹿みたいだって、思って、泣きそうになった。

なにもわからないと思ってた感情が、この瞬間に生えたんだ。
他人のもたらす感情が、過去の自分を思い起こさせて。
ああ、あのときは悲しかったんだ、嬉しかったんだなって。

今になって、全部わかるようになってきた。
(-382) 2022/02/28(Mon) 18:04:24

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

合議が終わって日も上った頃、
再び貴方へと連絡をした。
直接会えなくても良いから、教えてほしいことがある、と。

『投票のことです』

『ナツメさんにいれてほしくない理由と』

『あなたにいれても良い理由を教えてください』
(-383) 2022/02/28(Mon) 18:04:53
フカワは、何処かで、発砲音を聞いて目を伏せた。拳銃って撃ったことないな。
(a61) 2022/02/28(Mon) 20:20:44

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……同じ事、思っていましたよ。
 俺たち、少し似ているんです。
 でもね、違ったんです。

 俺が納得できた、理論だっただけなんです。
 綺麗な物語、というやつです。

 あなたの今言ったとおりの話です」

「その綺麗な物語は、汚い真実を捨てて、飾っているってことらしいです。
 別に肯定はしないんですけどね」

くすりとわらって、一歩近づく。
そんなことは言われていない、誇張した表現だ。
だが、今はあえて使う。
(-414) 2022/02/28(Mon) 21:04:49

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「――俺、重荷になるだなんて考えたことなかったです」
「知らない方が楽って感覚、永遠に来ないんだと思います」
「知りたかった、理解したかった。教えて欲しかった」

目の焦点は合わない。
あなたを見ながら向こう側の誰かを見ている。

「もう手遅れなんですよ。
 あなたでは満たすことができない瑕です。
 何で教えてくれなかったんだ、何でも言うこと聞いたのに。
 何でもしたのに。なんでもしてよかったのに。
 辛い事なんて一つも無かったのに。

  
して、
          
うして、

  
で、            
なん

        
で」

愚か者のままにさせられたんでしょう、俺は


「……たとえ犯罪者になろうとも、俺は一緒にいたかった。
 共有して欲しかった。
 隠されて、知らないままでは、幸福になれなかったんです」

今までと違って感情をあらわにする姿は、
何度か見せた不安定な姿がさらに彩られた親に捨てられた子供のようだった。
(-416) 2022/02/28(Mon) 21:14:28

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ


「――これは前置きでもなんでもないです。
 正しくは、あなたを理解することが俺の救いになるなんて、
 そんな風に思わなくて良いという、一つの情報です。

 俺は、受け入れられるとか知らないですし。
 実際に……できるできないの話ではなくて。

 理解させたいのか、
 させたくないのかを聞きたいんです」



「正直に教えてくれます?
 今なら、寝こけたあの日のつづきを
 あのときよりもっと話せそうなんです」

いつからだろう。
彼が段々と言葉がなめらかになっていったのは。
柔らかく、あなたの言葉を聞き出そうとするようになったのは。
(-417) 2022/02/28(Mon) 21:15:18

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……上葛さん」

俺がほしいのは
ぐらりと体が揺れて、あなたにもたれ掛かるようにその手をとって、数歩近づく。

「あなたの、死にたかった理由……
 生きていたくなかった経験。
 
教えて下さい。


 何をされていましたか。
 俺を同じ気持ちにさせられますか?」

「仕事が嫌でしたか、たくさんの片付けが心を病ませたのですか?
 それなら、同じように誰かの死体を片付けることで
同じ気持ちになれるでしょうか。


「本当に、理解させてくれるんですか。
 寂しいとか、首輪がほしくなる気持ちも。
 ……言葉じゃ足りないですよ、俺は」

「上葛さん、ねぇ」

「面倒って、見てあげたくても見れないじゃないですか。だって、わからないんですよ。
 見てあげたいっていう感情も正しいかわからないんだから。
 あなたを知ることでしか、同じ気持ちになれないじゃないですか」

告げている言葉がわからないというのなら、少なくとも落ち着いておらず、何をしてもおかしくないと思えるだろう。
同時に、何をしても、とあなたは気づくかはわからない。
(-444) 2022/03/01(Tue) 0:48:38

【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ

好きに、して良い。
なにも思い付かなかった。
その夜はなにも思い付かなかったのだ。
ただ共に好きなものを食べて、教えて。

あなたの体温を知って、おかしいほど甘い海に溺れた感覚になって。
理解ができた気になって、……その日はそうだった。

俺たちの理解に、違和感はなかった。
別の日に、他の人のいう理解という言葉を知るまでは。



「……」

ベッドに寝かせて小さく息を吸う。
首を絞めたくならないのにその喉に指を当てた。
理解をしたい、知りたい、どうやって。


「俺、……理解できなかったら」

「……君のこと理解できなかったら」

なんのために生きているんだろう?

どうすれば、すぐに君を知れるのか。
同じ時間を過ごしたのになにも思い付かなくて、それでもただ、隣に人がいるのは好きなような気がして覆い被さるようにあなたを抱き締めた。
暖かさのなかであなたを抱き締めているのはこちらなのに眠気に包まれはじめた。

いっそ血肉でも食らった方が理解ができるのだろうからなんて、ぼんやりと思うほどには脳は蕩けて崩れ始めていた。
(-446) 2022/03/01(Tue) 1:06:05

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『隠さなくてはいけない世の中が悪いのか』
『気味が悪いのかがわかりませんが』

なるほど、としばし間を開ける。

『法に触れなければ良いはずなんですよ。
 どんなことなんですか?』

親が認めなくても誰かが認めてくれるでしょうなら。

「……、……本当に」

『俺はここで聞いた言葉、君の分も含めていますよ。
 ナツメさんに、票をいれたくない理由を聞いても良いですか』
(-451) 2022/03/01(Tue) 1:28:16

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……わかっ、て、る」

それは既に実証された。
この行動すべてに理由がある。
悲しさも、虚しさも、寂しさも、苦しさも。
全部あるのに、わからなくて、知ることを求めている。

「置いて、いかれたくない、……?」

ゆっくり感情が胸に落ちてきて、だから沸々と上がってくる想いはどう片付ければ良いのだろう。

「上葛さんを、
殺したら
わかるって思ったこの気持ちは。
 君に理解してもらえ、ますか……?」

「君がそうやって、ずっと、ずっと言ってくれるから未来がわかってしまったんですよ。
 全部わかったとき、俺は後悔をするんです」

今は、わからないから無事で。
きっとあなたを真に理解したら同じように死にたくなるのだ。
それでも、もし理解できたら、同じようになれるのなら、それはそれで同じ道に行きたいという事になるんじゃないのだろうか。
それは、悪いことではないようなきがして。

「漠然としたままじゃ、嫌なんですよ、……
嫌です
おかしいって思ってる!!

 だけどっ……、死んだら悲しい人、上葛さんだけ、で……ずっとそんな人を亡くした感情を知らないままでおわるの、嫌です」

「教えて、くれるの、一緒にやってくれるの君だけなんですよ。煙草もお酒も、まだですけど、未知のものより君を理解する方がよっぽど、先だとおもって、あ、全部も、多分できますね、……」

「勝手を、いってる自覚あるんです。生かしたいのに、今は……これ以上、誰かに殺されてほしくありません」
(-463) 2022/03/01(Tue) 3:01:39

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……、違う」

ほしいものは違うもの。
それなのに何が嫌かわからない。

「っ……その時がよかったとして、今が、よくなくて」

涙が出てきそうで出てこない。
人殺しを悪く思えなかったのは、殺したことがなかったから殺されたことがなかったから。
全部他人事で自分がそんなことになると思っていなかったから。
すべて身に起きてからしかわからない自分がようやく欲しくなったもの。

「……なんで一緒に死なないといけないんですか」

わからない、経験をしていないから。
なにか悪い気持ちではない気がするのに。
手っ取り早く終わる方法があるから、意識がそこにしかいかない。

「好きだったら一緒に死ぬんですか?」

エノも、いっていた気がする。
最後に一緒に死ぬ理解者が欲しいと。
ただ、聞けば聞くほど違ったのだ。
俺は理解者になってあげられない、本当の意味で理解されることなんてできないんだと。

「……」

沈黙は。
(-474) 2022/03/01(Tue) 4:38:06

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……俺が、君を殺すのが先か。
 君が俺と死ぬのが先か、です」


「それなら、いいですか。
 
おれがほしい人



いつの間にか逆手に持っていた包丁。
懐に入り込んだ体。
お互いにノーガードの情けない姿。
声をあげたら誰かが来る空間。
何もかもが面倒ごとの気配を感じる。

気にするんだな、自分も。

そんな理由だけで、床に金属音をならしてそれを手放した。
(-475) 2022/03/01(Tue) 4:43:54
フカワは、逆手に持った包丁を手から落とした。
(a68) 2022/03/01(Tue) 4:45:00

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「殺人、未遂犯に、一緒に死のうと言うなんて。
 馬鹿な人ですよね」

「本当に、好きなら俺を半殺しにしてからいうべきですよ」
(-476) 2022/03/01(Tue) 4:48:04

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「……ええ」

「今すごく殺したくなりましたよ……?」


殺せると言ったら殺せ、はするきがします。
ただ何かが引っかかっていて。
もしかしたら知的好奇心よりも良心が勝るなんて事存在するんでしょうか。そんなに自分のことを良い人間だと思ってはいないのですが。

「俺は置いていくことは、考えたことはなくて
 ……欲しいのはあなたの命、ですから……?
 ううん。多分合わないところ、ここです。
 心中の心理は……、理解しました……わからないことだらけです。少なくとも好意がそこには必要、なんですね」

「そういえば、……殺したいと言ってるうちは殺せないとか、聞いたことあります……。
 じゃあ、……次に襲うときは無言に、しないと」

ここにきたばかりの自分とは他人のような、自己分析をしながらやりたいことを増やしていく。たった数日で様々な価値観と出会いすぎたせいで、遠回りをしすぎてしまった。
(-480) 2022/03/01(Tue) 7:22:22

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

頭を撫でるその手にすり寄れば、しばらく。
わずかに裾を引いて腕を下げさせるように促し、あなたの目をようやくはっきりと捉える。
そのあとゆっくりと右下へ逸らし、気まずそうに笑った。

「……あの、俺は」

置いていかれたくなかった。
家族に対する感情とあなたに抱く感情は別だ。

「そんな、たいした人間じゃないです。
 ありがとう、ございます……。
 その……じゃあ、お返ししますね。

 か、……掃守さん。
 身勝手、な俺に。教えようとしてくれて偉いです。
 まだ今は、君を理解することにしか興味は無いですけど。
 いつか……俺のことも知ってもらえたら、と、思います」

撫でようかと迷いながら、手の行く先を迷わせ、あなたをしばらく観察した。妙な違和感を感じ、その腕をよく見る。

「そ、ういえば……こんな時間によく起きてましたね?
 外に居たなら部屋に戻って……あれ、
怪我増えてませんか
(-481) 2022/03/01(Tue) 7:34:13

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『あなたが選ばれてしまったらどうするんですか』

今日の投票に関しては薄々察していることがある。
だが自分がどうこうする理由もやはりなく。

『もし選ばれたら、あの合議のなかで味方がいなくなってしまうじゃないですか。
 ナツメさんが嫌がるとは思わないんですか』

何処かいつもとちがう雰囲気を帯びた文章があなたのもとへと再び届いた。
(-489) 2022/03/01(Tue) 12:26:27

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『なんででしょう、そう思ったからです。
 ナツメさんが悲しんで。
 ハナサキさんが悲しむと思ったからです。
 他の人も』

本当に、そう思ったから。
デリカシーも遠慮もない男は気遣いがうまくはない。
つまり、素直な意見である。
ただ、少なくとも情と誰かをかばうこと。
置いていかれることと置いていくこと。
たった一日で、なにかに気づき変わったのには気づくだろうか。

『俺さっき。
 
はじめてナツメさんにいれたくないと、思ったんです。

 あなたにも少しだけ、いれたくはないです』

ナツメにはいっていない。
もう既に多く傷つけている、怖がらせている。
傍にいく理由もない、恨まれていたら仕方ないだろう。

『俺も少しは投票されないでいたい理由ができたのに困りました。
 このままじゃ多分、選ばれる方だと思っているんです。仕方ないですけどね、これまでの発言としては』
(-492) 2022/03/01(Tue) 14:17:49

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『だから、もしよければ。
 票を合わせませんか』

男にとってあなたの告げた提案と。
その実、なにも変わらない提案であることに。
あなたは気づいているだろうか。

覆す時点で平等など、はじめから全て欠いているのだ。

『間に合わなければ、生き残っていたらですけどね』
(-493) 2022/03/01(Tue) 14:29:30

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『気になるところで止めるなんて。
 ずるいですよ、これから俺は死ぬというのに』

返信と返信の間にも、思考することがある。
ああいった事実で、己に声をかけてきた人間がこれだけいるのだ。
彼女は自分の価値が上がっていることをわかってほしい。

「……やっぱり、俺は思ったよりも。
 俺の事をわかっているのかもしれないな」

『君のいうことには、同意します。
 本心からなら、頷きますし。
 もしそうでなくてもさすがだと思いました。
 ナツメさんにも、伝えていますか?
 言ってあげると、喜ぶと思います』
(-498) 2022/03/01(Tue) 15:48:22

【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ

本当によかった。

そんな未来があったら、あっという間にゲームオーバーだ。
同じことを考えているなと思いつつ、多分また票について語らえるほどの距離感であることを感じる。

この一日でものすごい数の感情をみて、それがどれ程自分に当てはまるかを学習した。
そして、獲たものがこれ、だ。

つくづく環境は、選べないな。

理解して欲しいといつまでたっても思えない俺は、きっと、『似ている』とくくられた自分達を見続ける。

「自覚しているのとしていないのならば……どちらが恐ろしいかの話でしょうか。
 やっぱり自分が悪いとは思えないので、ここがVRの空間でよかったと思うことにします」
 

「無理矢理、なんですが……その。
 相手が“好きな人”だったらそうするかもしれませんね……?」
「生憎、俺のために死んでほしい気持ちしかありません。
 でも、今あの人は、俺と死にたいらしくて……
 やり返されないように説得をしようとしているんです。

 やりたいことをやるのって難しいですね、剣道習っておけばよかった」

面倒くさいなぁと良いながら笑う姿は、やりたいことを見つけて、応援されて、非日常の中で幸せを見つけた少年のようだった。
(-500) 2022/03/01(Tue) 16:10:07

【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ

『言わないんですか。
 こんなにもらったら嬉しい言葉だと思うのに』

それはナツメさんがかわいそうだ。
他人事のように、あなたの文面をコピーした。
本人に送らなければ、何をしても良さそうと判断したのだ。

『俺は選ばれようと選ばれなかろうと』
『死ぬつもりできています』

『俺が命を落とすと、家族が喜ぶからです。
 もしかしたら後悔をして嘆き悲しみますが。
 得をします、そういわれました』

『それだけです』
(-501) 2022/03/01(Tue) 16:14:29

【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ

「俺はまた朝日をみる散歩に出掛けていて……。
 いざござが、そんなことがあったんですね」

まるで他所のことは知らぬ扱いのように、個人的には気になっていが気にかけられていない。
どうしようと思いながら、あなたを引いて寮の部屋の方へと連れていこうとした。

「……怪我に酒も煙草もよくないですよね?
 一日、休みましょうか。……それで、ううん。
 なんとなく俺は、投票で選ばれる気がしていますから。
 時間がとれればまた来ますね。
 それと……そうだ。


 
貴方だけですか? 二回目の人って。


どちらの部屋に向かうだろう。男はどちらでもいい。
まだ朝で誰もいない廊下で手を引きながら。
振り替えって、普川は首をかしげて問うた。
(-502) 2022/03/01(Tue) 16:24:10
フカワは、端末を開いて、誰かにメッセージを送っている。
(a70) 2022/03/01(Tue) 17:33:43

フカワは、朝から寮の外に出ていない。
(a71) 2022/03/01(Tue) 17:35:13

フカワは、票に書いてある名前を何度も見た。
(a76) 2022/03/01(Tue) 19:18:12

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『今日はアクタさんか、カイさん……。
 明日以降の事を考えるとアクタさんでしょうか。
 明日からは、
俺の票をハナサキさんにあげるつもりです


もしかしたら、そこに俺はたっていないかも知れないけれど。
本当は今日からのつもりではいる。
だが、あなたも決めかねているだろう。
アクタには恨まれても良いのだ、そして、何をされても良い。
そう思えるほどの覚悟ができている。

そして、あなたに票をあげたいと言う気持ちも。

『あなたが心配だから。
 俺は、あなたの選択に心から同意することは
 きっとありません。あなたのように前を向けません。
 けれど。
 それを見て、知って、応援することはできます。
 ナツメさんにも、同じ事が言えるんです。
 俺とは違う、だけど。
 嫌いだとか、嫌だと思わなかった人です』
(-536) 2022/03/01(Tue) 20:05:06

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

『選ばれないでやりたい事ってなんだって。
 みんなは思うと、思いますけどね』

ただ、生きたいとか。なにかを望んでいるだとか。
そんな希望ではなくて。

「……」

『俺が居た方が、役に立てることがあると思ったからです。
 居なくなったら、頑張ってくださいねハナサキさん。
 ナツメさんの味方でいてあげてください。

 あの俺からではないんですけど』

『あんまり人前で喋んないから分かりづらいですけど、不器用で優しくて可愛い人だから。
 結構死んで欲しくないなって思いました』

『もらいましたから、ファンレター。
 言ってみるものですね、俺が、入れない理由。
 みなさんがつくってくれたんです。
 ハナサキさんと話してなければ、こうも思いませんでした』

『だから、その。俺のせいにしても、いいです。
 気遣いじゃなくて、したいことです』
(-538) 2022/03/01(Tue) 20:24:07

【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ

後程連絡するというメッセージのあとに、

ひとつだけ。

『ここで教わった一番為になった話は』

『命の重さは皆平等でも
 つける値札の価値はちがうことです』

『それではまた後で』
(-543) 2022/03/01(Tue) 20:55:19
 




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3回 残 たくさん

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5回 残 たくさん

俺はお前のもの

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