【赤】 高等部 ラピス/* そうですわね〜本来吊りはPL情報で狼側も知らないので、匿名連絡でお迎えが欲しいか確認してからつつきに行きましょうか!本人に素敵な墓落ちプランがあるかもしれませんからね。 それはそれとしてOKを貰ったときのためにFUTURE!!!!!をしますわ! 65 (*13) 2022/05/02(Mon) 22:29:54 |
【人】 神経質 フィウクス「…………」 不在の目立つ朝食の場。 いつも通り片隅の席へと着いて、 一度、いつも皆が着く席の方へと視線を遣って。 誰が居るか、或いは誰が居ないかを察すれば、 その後はやはり我関せずといったふうに窓の外を見ていた。 そうでもしなければ、やっていられない。 (12) 2022/05/02(Mon) 22:31:33 |
【赤】 高等部 ラピス/* 待てよ………吊られ人間が狼という可能性が排除されてしまうから秘話でやるしかありませんわね!!!?!?!? 盲点でしたわ (*14) 2022/05/02(Mon) 22:32:28 |
【赤】 花信風 トット/* はっ 言われてみればそうだ…… そのとおりですわね!では沙汰があり次第という感じということですね 私も未来を見据えるやつをやります フンッ!! 5 (*15) 2022/05/02(Mon) 22:35:11 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 高等部 ラピス「そうでしたか…… ええ、また話をしましょう〜。 いつでも見かけたら声をかけてください。」 「私の病気は――」 不安にさせないために、いや、先ほども言ってしまった。 病気が治らなかった同級生は。 「今も闘病中です。それではまた明日〜」 ギムナジウムに囚われ、治らないままの生徒は アオツキ、その人だった。 /* 個人面談お付合いありがとうございました〜 (-15) 2022/05/02(Mon) 22:36:26 |
【赤】 花信風 トット/* 卓じゃ一生出ない数値をここで出すな高校 校歌斉唱 ァ〜〜〜〜〜〜なるほど!?!? オオ 難しい(ろくろ) とりあえずもし迎えに行く事になればこれは……ラピスさんという事で大丈夫でしょうか!! (*16) 2022/05/02(Mon) 22:37:18 |
エルナトは、眉を顰めてお腹をさすってから、席を立ち食堂を後にした。 (a1) 2022/05/02(Mon) 22:37:36 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「何も返さなくていい。 返礼も、気遣いも、遠慮も、何も必要ない。 僕が個人的にそうしたいと思っている。君はいつも通りにしていればいい」 変わらない。 「君が一人で抱え込んで良くなるのか?それも否だ。 変わっていないのなら、変えられる方法を見つけるだけだ。見つかっていないからもうないと諦めるには 些か早計だと思うのだがな。 それに―――僕は、自分の病気が治ろうが治るまいがどうだっていい。治れば楽になるだろうが。 躍起になる分を、苦しんでいる者につぎ込みたいと思ってはおかしいか」 根拠はない。何も変わらないかもしれない。 けれど、何かが変わるかもしれない可能性だって捨てられない。 目の前で苦しみを吐き出す人間を見て、放っておけるほど大人ではなく。 「僕が干渉することが嫌だと言うなら、関わってほしくないと思うのなら。 僕に頼むのではなく、自分で行動した方がいい。 よっぽど早く解決するだろうさ」 (-16) 2022/05/02(Mon) 22:46:28 |
【赤】 高等部 ラピス/* お迎え担当については異論ありませんの! しかしランダム村では正直システムなど有って無いようなものですけれど誰が狼かのお楽しみを奪ってはなりませんからね………やはり吊り側から自発的なアナウンスが無い場合は噛みだけ実行するのが無難ですわ。 ひとまず以降は吊りに関しては待機ということに致しましょう。 (*17) 2022/05/02(Mon) 22:46:53 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 かつ、かつ、かつ。 朝食後の会議時間。 今日もまた合図の音を響かせて仲間の訪れを待っている。 『トットくん。 昨日はお疲れさまでした。 クロノちゃん。 調子が悪ければ伝えてくださいね』 教室に入れば、そんな文字があなたたちを迎える。 食堂に居ない生徒が、一人余分に多かった。 それは狼にとっても予測できていなかったこと。 (*18) 2022/05/02(Mon) 22:52:52 |
【人】 花信風 トット「……………………。」 皆の様子を何も言わずに眺めていた。 配膳の手伝いにも行こうと思ったが、腕が重たくてやめた。 ヨーグルトをやっと食べきった。 フルーツでも取りに行こうと思って、またやめた。 隣の不安な顔をしている子に話しかけようと思ったけど、やめた。 「んー」 「おれげんきないのでかえるね!!」 声色はいつも通りだ。 ひいふうみい、薬を飲んで席を立つ。 (13) 2022/05/02(Mon) 22:55:20 |
半分の仮面 リアンは、メモを貼った。 (a2) 2022/05/02(Mon) 22:58:31 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「お〜〜はよ」 朝食後の時間、どこかの話。 トットは貴方の元を訪ねてきた。 右手にやや大きめの紙袋。 食堂では元気がないと言っていた少年は、見るだけであれば平常だ。 ただ昨日と違う点があるとするならば、腕に巻かれた包帯が新しくなっていることか。 (-17) 2022/05/02(Mon) 22:58:55 |
【赤】 童心 クロノ/* ピリソースも合点承知の助!噛みのエルナトくんだけ大人から指定された〜でロールはいいですわね〜。 あちらから要望あったら良い感じにいたしましょう! (*20) 2022/05/02(Mon) 23:05:52 |
【赤】 童心 クロノ合図の音。 食事を終えた後、その音に誘われて空き教室へ。 「……、わ、わたしは大丈夫……。 ラピスちゃんもトットくんも、おつかれさま。 ……テラくんは、なんで、居なかったんだろう……。 」まさか、ほんとに神隠し……とか、ないよね……? まさか自分から大人のもとへ赴くとは考えづらい。 誰か、自分達の他に動いている人が居るのだろうか それとも、……本当に神隠しがあるものなのか。 神隠しがあるなら。 大人を手伝うために同じ子供達をだましている自分たちは、 神隠しに遭ってもおかしくない、「悪い子」だ。 「………こわい……、」 (*21) 2022/05/02(Mon) 23:06:10 |
【赤】 花信風 トット「…………よ!ラピス!」 ひょこり、教室へと顔を出す。 やって来た少年は、小さな紙袋を二つ抱えてここへ来たのだった。 椅子に座って、黒板に書かれている文字を見ればニコリと笑いかけた。 ──明らかに覇気がないのだが。 「おれがんばりました〜。ちゃんとおしごとした」 「たいへんきのどくだが……いたしかたないこと」 (*22) 2022/05/02(Mon) 23:07:32 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「えぇ……別学年の先生かなんかじゃ?」 「怖いなら放っておきゃいいのに、 何で見にこうとするかね……」 ぶつくさ言いつつも、 まだここは普段昼でもくる場所だ。 1人なら面倒で帰っていたかもしれないが、手を握られる事は余り慣れなくて、しがみつかれている感覚にも等しい。 「……さすがにこの先は……」 園芸部の奥をさらに気付いているのを見て、思わず足を止める。……記憶通りならこの先は森だ。 大人と言えど元生徒となれば、森に対する嫌な噂も、実際帰ってこなかった存在も、幾らかが判明した今でも尚、謎のまま失踪したものも多い忌み深い場所だ。 酷く不気味な場所なのは嫌というほど知っている。 「……本当にこんな所にいたのか?」 まだここは森じゃないから。 園芸部の奥であって、完全な森ではない。 だからもう少しならいけるだろうかと言う……無意味で愚かな無防備さのまま進もうとした。 (-18) 2022/05/02(Mon) 23:10:06 |
【赤】 花信風 トット「クロノもお〜はよ。…………、……」 「だいじょぶだいじょぶ。こわがらないでよ」 「かみさまなんていないよ。いてもおれらのことゆびさしてわらってるだけ」 「わざわざこどもさらうなんてしないでしょ。おとなじゃあるまいし」 そんなことを言って、クロノの背中をトントンと優しく叩いた。 (*23) 2022/05/02(Mon) 23:10:10 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット「困ってませんよ〜、君は気を使いすぎなんです。 私の――私たちの言葉が為になればそれは嬉しいことです」 「ですが、この言葉が合わないと退けるのも一つの選択です。 反面教師にする、という言葉もあります。 他人のようにならない、その考えとは違う、など。 そう感じて行動に移すことは、悪いことではありません。 違う人間であることを恐れないでください」 「病に向き合う姿勢は、それぞれといいたいだけです。 難しいことに付き合わせてすみませんでした」 罪悪感におしつぶされなければいい、この優しい実が。 「さあ、聞きたいことは聞けました〜。 ゆっくりお茶を飲んで休みましょう。 本当に安心出来る日を作るには、私ももっと歩み寄らないと。 早く解決しなければいけないと思うから焦ってしまいましたね。 時間をかけて、話しましょう。 ……まだ共に居られる時間は長いですから」 また意識を失って気がついたら、君はいなくなっているのだろうか。 それでもいつもと同じように朝に帰ってきて、その顔が見られると思っていた。 深夜に見た同僚の姿も、同室の彼も同時に見れなくなって気付いた。 ああ、"また"この時期が始まったのだと思った頃には、覚悟が足りなくて。 どうしようもなく君の顔を見たくて仕方が無かった。 (-19) 2022/05/02(Mon) 23:13:05 |
【人】 童心 クロノ「…………」 席に着いたはいいけれど、 大好きな角食パンも余り喉を通らない。 ミルクで飲み流して此方も食事は程々に、 小さな会釈だけして食堂を立ち去ったのだろう。 (14) 2022/05/02(Mon) 23:13:59 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ不安なのだ、あなたも。 いつも気遣ってくれて、元気付けてくれて。みんなを引っ張ってくれて。 それでもあなただって、少女と同じ年頃の男の子。 それでも懸命に、率先して前に立ってくれている。 そうやってじっと見つめていたら、ようやく、目が合って。 あなたが微笑んでくれたから、ぎゅっと胸が苦しくなった。 刹那。 日常に影を落とす異変への不安とは、別の感情で。 どうしてか、泣きそうになってしまった。 きゅ、と。眉が歪む。 ▼ (-21) 2022/05/02(Mon) 23:18:16 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ「ロッテも」と、声を上げ、シャルロッテは配膳を手伝った。 それが終われば、果物を少しと、ホットミルクを朝食に。 下の子たちの相手をしつつ、朝の時間が過ぎてゆく。 (15) 2022/05/02(Mon) 23:18:54 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a3) 2022/05/02(Mon) 23:19:20 |
【赤】 童心 クロノ「うん…………」 宥められながら何度も頷いて、 長い長い息を吐いて、顔を上げて黒板を見る。 怖くたって、やらなきゃいけないんだ。 やらないと、怖い目に遭う事が分かってるから。 「大丈夫……わかってるから。 今日も、がんばらないと……。 わたしも、がんばらないと、ね……。 」こわい大人たちは、どこで見てるかも分からないのだから。 (*24) 2022/05/02(Mon) 23:21:57 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカしおらしさとは反面、進む足取りは小さいだけで臆面が無い。 迷わず進む姿は人を案内するには相応しいが。 貴方が足を止めればトットも止まって振り返る。 森と貴方を交互に見て、明らかに困った顔をした。 「こわいよね……?」 「もりだし」 「いたんだよお……いたから、その」 「かみかくしのことおもいだして」 「あるじゃん うわさ」 「……ジャステシア、いないかなって」 そーおもったの。 そう言って、貴方が再び進む気になればその先へと足を運ぶ。 薄気味悪いのはそうだ。 黒い影みたいになった木々が先の風景を埋めて見えなくしている。 進めば月なんかは背の高い木の葉に隠れて見えなくなってしまう。 木漏れ日のように光を落とすには月の輝きなんて心許ない。 普段のトットなら怖がって貴方にしがみつくような場所だろうに。 「ここらへん」と振り返り止まったトットの表情には、先のようなしおらしさはもう無かった。 笑顔だ。 (-23) 2022/05/02(Mon) 23:22:00 |
【赤】 高等部 ラピスおはようの挨拶に手を振って返す。 不安そうなクロノの顔を見て、チョークを手に取った。 『神隠しや幽霊などは 大半が科学的に説明のつくものが多いです』 『知識を呑み込めない子どもに現象をわかりやすく説明するための作り話ですね』 『この学校に伝わる神隠しも、結局は大人による人さらいでした』 かんかんと黒板に、噛み砕かれた説明が書かれていく。 『テラくんも恐らく、私たち以外の誰かが連れて行ったのかもしれません。 大人たちが神隠しをたった3人だけに任せる方が、考えにくいことです』 (*25) 2022/05/02(Mon) 23:22:13 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「アオツキ先生」 どこか重苦しい空気を漂わせながらの朝食も終わった。 その中で姿の見えないテラの代わりに配膳係を買って出ていたバラニが、こっそりとあなたに近寄ってきた声を掛けてくる。 「少し、伺いたいことが……神隠しのことなのですけども。 以前からここに居た先生なら、何かご存知ではありませんか?」 (-24) 2022/05/02(Mon) 23:22:58 |
【独】 司書 エルナト「ごめんね、怖いよね。」 図書室の片隅、偶然いた初等部の子。 ここは蝋燭の火ばかりが灯りで、薄暗い。 ここはエルナトが管理をして、エルナトがカギを持っている。 ここはカーテンが閉め切られてて、外の目が届かない。 「汗をかいてる。暑い?それとも緊張かな。」 非力なエルナトも、初等部の子供一人、抑え込めるくらいの力はある。 手首を掴んで、腕を上げさせる。 最近暑いからか、薄着だ。 「痛い事はしないから。」 「お腹が減ってるだけなんだ。」 ぺろり、と生暖かい舌を掌に這わせて。 じわり、染み出した汗を舐め取る。 美味しい。 それから舌を手首へ、腕へ、肘へ、二の腕へ。 それから脇の窪みに這わせてから、首筋まで。 雫を舐め取り、熱い吐息を漏らす。 「美味しいね。」 耳元で恍惚の声を出して、そのまま耳孔を舐めて。 静かな図書室に、粘性の水音ばかりが響いていく。 ぽろ、と小さな目尻から涙が零れた。 「誰かも言わないなら、これで終わりにしてあげるからね。」 その雫も舐め取った。 (-25) 2022/05/02(Mon) 23:25:18 |
エルナトは、初等部の子を泣かせてしまった。ごめんね。 (a4) 2022/05/02(Mon) 23:25:57 |
【赤】 花信風 トット「べつどーたいってやつだ」 「ほかにもおれたちみたいなやつがいるってゆーのも なんかちょっとかわいそうだな……」 珍しく眉を顰めて、黒板の文字を視線でなぞっていく。 「でも、やらなきゃいけないもんな」 「…………おれ、ふたりがひどいめにあうのやだしさ」 「そりゃみんながひどいめにあうのもやだけど」 「……………………」 ここまで言うと黙ってしまって、拗ねたような顔で机に頬杖を付いた。 (*26) 2022/05/02(Mon) 23:28:24 |
バラニは、トットに「気を付けたまえよ」と言葉をかけて、見送った。 (a5) 2022/05/02(Mon) 23:32:55 |
【赤】 童心 クロノ「わたしたち以外の、だれか……」 ……けれども自分たちはその誰か≠ェ 誰なのかを聞かされていない。恐らく逆もそうだろう。 だからその誰か≠スちは、 自分達を連れて行こうとするかもしれない。 自分達ばかりが連れて行く側では無い事に、 一末の恐怖を覚えながらも 「…………」 「今日は……エルナトくん、だっけ。 わたしが、連れて行って……いいかな。 昨日、ちょっとお話して…… たぶん、話しやすい、から……」 弱気な声で、おずおずと手を挙げた。 (*27) 2022/05/02(Mon) 23:35:51 |
リアンは、共有スペースのメモのことを思い出した。 (a6) 2022/05/02(Mon) 23:36:55 |
【赤】 高等部 ラピス「………………」 『誰かがやらねばならないことですからね』 どうにもままならないものだ。 黙ってしまったトットを見て、不安の色が残るクロノを見て。 それからおずおずと挙げられる提案。 怖い気持ちと戦って、でも何とか役に立とうと頑張っているのだろう。 健気さがいじらしかった。 『では、今日はクロノちゃんにお願いしましょう。 気をつけて行ってきてくださいね』 (*28) 2022/05/02(Mon) 23:41:11 |
【赤】 花信風 トット「クロノが行く? んじゃーおれおうえんしちゃお」 「なんかあったらてつだうから! ……て、ゆーのと」 「これはラピスもなんだけど」 そう言いながら、自分が持ってきた紙袋二つを それぞれあなたたちに差し出した。 「えとね」 「けがにきくやつ」 「…………なにあるかわからないとおもって」 「もってきた」 紙袋を開けば……花弁だ。 花の種類はまちまちでいずれも茎や葉は無く、瑞々しく色とりどりの花弁が袋の中を埋めている。 「えと つぶしてきずにすりこむとか」 「おちゃにするとか」 「それできくから。そういうやつ」 (*29) 2022/05/02(Mon) 23:51:53 |
【赤】 花信風 トット「じぶんでつかってもいーし、ほかのひとにもつかっていいかなって」 「なくなったら、いつでもわたすから」 「いってね」 「くすりみたいなもんだとおもって」 (*30) 2022/05/02(Mon) 23:54:03 |
【赤】 童心 クロノ「うん、…………え?」 渡された紙袋を受け取る。 植物特有の何処か青臭いような、 けれども花らしい芳香も感じながら、 紙袋を覗き込めば、色とりどりの花弁。 お花が食べられるとか、お茶になるとか 聴いた事があるなと、ぼんやり思い出しながら、 「…………ありがとう」 「なにかあったら、……ううん。 何も無くても、ちょっと、飲んでみたいな……」 少し不安が緩んで、トットに笑い掛ける。 ぴき、と内から小さな音を聴いては、間もなく背けて (*31) 2022/05/03(Tue) 0:00:39 |
【赤】 高等部 ラピス「?」 紙袋を受け取って、中身を見る。 色とりどりの花弁だ。 一枚取り出して、じっと観察した。 『薬草のようなものですか?』 説明を一通り受けると、理解した、というように頷く。 『ありがとうございます』 『怪我はないのが一番ですが』 『もしもの備えは良いことですからね』 備えあれば憂いなし。 紙袋を抱えて、にこりと微笑む。 (*32) 2022/05/03(Tue) 0:01:59 |
【赤】 童心 クロノ「……がんばって、きます。 今ならがんばれる、気がするから……」 あどけない言葉は、艶やかな女の声で。 多分、あと誰を連れてくのかとか そんな話もしなきゃ行けないのだろうけれど、 「何か……あったら、また合図して……ね。」 ちょっとだけ背中を押して貰えた今を逃したくなくて。 頭を下げて、教室を後にしようとする。 (*33) 2022/05/03(Tue) 0:04:31 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* こんにちは!!狼お嬢様ですわ! あなたは次の襲撃対象に選ばれました!!ので、 今日中のどこかで連行させてもらおうと思いましてよ! クロノがエルナトくんを探す →何だかんだと人気のない所(or森)へ向かう →大人たちに連れていってもらう という流れの予定ではありますが、 ロケーションや他展開のご希望があれば、申し付けくださいませ! (-26) 2022/05/03(Tue) 0:12:19 |
【赤】 高等部 ラピスこくこく、また頷いて返す。 『はい。また明日、同じ場所でですね』 花弁が少女に勇気を与えてくれたらしい。 トットのお手柄だ。 自分もどことなく元気を分けてもらえた気がする。 紙袋を抱え直して、ちょっとだけご機嫌に。 役目のために出掛けていく後ろ姿に手を振って見送ることだろう。 (*34) 2022/05/03(Tue) 0:12:27 |
【秘】 不安定 フィウクス → 半分の仮面 リアン「 お前、おかしいよ 」ぽつり、背を向けたまま。 零した言葉は、声色は、嫌悪というよりは。 嘆きからの憤りにほど近いと感じさせるもの。 「何だってそうまで他人の事に心を砕くんだ。 どうして ──自分を後回しにするんだよ 」おかしいのは自分だとわかっている。 きっとあなたの言う事が『普通』なのだとわかっている。 それでも、自分とは、言うなればそう、 人間性の根本的な所、感性が違う、と思ってしまう。 フィウクスという人間は。 物心ついた頃からずっと、誰かを思い遣る余裕なんて無い。 そんな、自分の事で手一杯な子供のままだった。 (-27) 2022/05/03(Tue) 0:15:23 |
【恋】 高等部 ラピス「………………」 この部屋、まだ誰も来ないなぁ。 なんて思いながら一人で席にちょこんとついて。 しばらくぼーっと時間を過ごしていたけれど、やっぱり誰も来ないなぁ。 (?0) 2022/05/03(Tue) 0:15:55 |
【秘】 逃避 フィウクス → 半分の仮面 リアン「 ……10年だ。 俺はここで、10年も無駄な時間を過ごした事になる」 忌々しげに吐き捨てる。 この残酷な現実を口にするのは、これで二度目だ。 「今更何かに期待して、その期待が裏切られたら。」 「それを突き付けられた時、ひどく苦しむのは俺だけだ。 その頃にはお前と俺はもう他人だ。 今この時だけ手を差し伸べたって無責任に終わるだけだ。 お前が居なくなった後のここはどうなる? お前の庇護下から唐突に放り出された奴はその後どうなる? お前の独り善がりな献身は、誰の為にもなりはしない 」「…お前は、自分の世話もできないような奴の手を 誰もが安心して取れると思うのか?」 背中越しに悲観と否定と懐疑ばかりを突き付けて。 その場を後にするべくあなたの居ない方へ歩き出す。 今の自分にできる事はそれだけだった。 (-28) 2022/05/03(Tue) 0:17:22 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あらあら〜 バラニくん?」 「ええ、――噂についてはよおく知ってますよ」 アオツキには実習生として一つのルールがあった。 自分からは積極的に生徒に話しかけない。 勉強のこと、仕事のこと、頼まれ事があるときのみ対応をする。 そして、嘘をつかないことだ。 「神隠しは、昔から伝わる出鱈目です」 やわらかな話し方と、あまり表情のない固い顔。 ちぐはぐだが、イシュカと対比すれば愛想は良い方なアオツキは普段通りに答えた。 「根も葉もある、夜の森で人が怪我をしないようにさせる 大切な噂です。ちょっと怖がる子が多いのは難点ですが、 おかげで目立った事故は少ないと聞いていますね〜。 ……他に聞きたいことがありますか?」 こんな答えが欲しいわけではないだろう、だが模範的な答えを返さなければいけない立場だ。 「知っている事であれば答えられますよ〜。 例えば、今日顔を店に来なかった彼らは神隠しで消えていなくなったわけではない、とか」 (-29) 2022/05/03(Tue) 0:17:45 |
【赤】 花信風 トット二人の笑顔を受けて、トットもはにかんだ。 そう、備えあれば憂いなし。 なにかがあるとないとでは、気持ちも状況も違うから。 安心材料とも言えるかもしれない。 頭を下げたクロノに、「うん!」とガッツポーズ。 それから、ラピスと一緒に手を振って見送るのだった。 「んふふ。おれのはななの」 「よろこんでもらえたらおれはうれしい」 (*35) 2022/05/03(Tue) 0:18:16 |
【独】 神経質 フィウクス/* Q. また人に終生飼育を迫っている? A. そんなつもりじゃ………… 責任持てないならやめとけ!って言ってるだけですよ。 大丈夫ですよ。こいつは飼われなくても生きていけます。 生きていくだけならまあどうにかなります。多分。 大丈夫です(念押し)。 (-30) 2022/05/03(Tue) 0:24:51 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 狼お嬢様!ご機嫌麗しゅう! 選ばれて光栄ですわ!夕方17時以降から深夜1時過ぎくらいまでが安定してレスの出来る期間ですと最初にお伝えしておきますわ! それと、実はお伝えしておくべきことがありまして…… 私……… 天然誑 なんですの………。確か狼の襲撃への耐性と、能力を向けてきた相手を、誑かす、のだったかしら? 初心者お嬢様なので曖昧なのですけれど…… その通りなら、こちらが貴方を絆してしまう流れになってしまうかも…しれませんわ! (-31) 2022/05/03(Tue) 0:32:00 |
【赤】 高等部 ラピス『これはトットくんが育てている花ですか?』 園芸部員だったことを思い出し。 花壇で育てている花なのだろうか。 頭にも生花を飾っているし。 クロノが去った後の教室で、ふと気になって聞いてみた。 (*36) 2022/05/03(Tue) 0:40:20 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「出鱈目……」 ならばここ数日、生徒がいなくなっているのは神隠しの仕業ではないということ。 あなたの語って聞かせた内容は、小さな子供たちを守るためにあるいかにもなもので、バラニもどこかで似たような話を聞いた覚えもあった。 「ほ、本当ですか? ならば……どうしてみんなは姿を見せないのですか、神隠しでないのなら、何故……」 食い入るようにあなたに問いかける。 まるで餌を与えられた動物のようにいとも簡単に。 (-33) 2022/05/03(Tue) 0:43:11 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* 天然誑……ですって?!?! 笑っちゃいましたわ……絆されちゃいますわね……。 私も三日月システム疎いから分からないですけど、 有識者曰く表記が村人って事だから……そうなのかも……。 じゃあ連行しようとするロールをふっかけるとこに、 任意の誑し込みをしていただくかたちになりそうだわ……! 活動時間、了解でしてよ! わたくしは少し不定期だからハッキリとは言えないけれど、 明日は20時頃から動けるとは思いますわ! 明後日は夜少し遅くなるから、明日中に回し切りたいところですわ……。 置きレス上等ではありますけれどもね! (-34) 2022/05/03(Tue) 0:45:59 |
【人】 神経質 フィウクス気難し屋は相変わらず食堂で朝食をとろうとはしない。 だから誰かが席を立てば──或いは、全員が揃えば。 もう長居をする理由は無い。 ただ、姿の見えない者を少しだけ待って。 一応。 来る様子が無いと見れば、何も言わず食堂を後にした。 噂への言及も、不在者への言及も、それ以外も、何もない。 (16) 2022/05/03(Tue) 0:46:59 |
【秘】 ライアー イシュカ → 花信風 トット「……?」 露骨に訝しげな顔をした。 怖いのに変に明日じゃなく今日行く事にこだわるし。 つい宣告は全く動じないで言い返して来たのに、 何故か足を止めただけで困り顔をするし。 そもそも、 「──ジャステシアなんて、」 「何でそんなわかり切った事、聞くんだ?」 “何でそんな質問をしたのかがわからない” それがありありと出た顔で、 歩きながらついぞ答えが出なかった事を問いただす。 最も、その頃にはもう。 あなたが笑顔を向けてる頃だっただろうけど。 「……なに?……お前、まさか」 幾らなんでも、ここで笑顔は明らかに不自然だ。 その上で何をされたか思考するのが怖い。 だって、考えた所でどうせ手遅れだろうから。 (-35) 2022/05/03(Tue) 0:53:56 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「今の僕がおかしいというのなら、それで構わない。 僕の病気は……僕がそうしたいと考える限りは、僕にはどうすることも出来ない。そういうものだ。 勿論、治す方法が見つかれば治したいと思うが」 治らない事で、苦しんではいない。 治らない事を嘆きはしない。 だから他人を第一に考え、行動することが出来る。 「勘違いするなよ。僕が治すわけじゃない。 "君が治したいと思うなら、手段を見つけるための手助けをする" という話だ。それに甘えきって、何も出来なくなるような民を作るつもりはない。 僕がいなくなって、その後どうするべきか。無論、都度伝えている」 手を差し伸べたいという気持ちそれ自体を、独り善がりだと言われる事だってあるだろう。理解している。 君の言うことも尤もだ。 それでも、その後一人で立って歩けるよう 言葉も手も尽くすつもりはある。 例えばそれがただ転んで怪我をした者であったとしても。心を壊した者であったとしても。同じことを言っただろう。 「……10年が無駄だったとしても、この先の人生が無駄でないと言わせてみせる。 勝手にそうさせてもらう」 君が歩き出したのなら。 その日は、取り付けていた用事を済ませるため 一度別れることになるのだろう。 この日の夜は、ずっと部屋にいる心算だ。 (-36) 2022/05/03(Tue) 0:56:44 |
【人】 神経質 フィウクス朝食の時間はそうして過ぎ、所変わって図書室へ。 図書室ではお静かに。 この問題児の悪癖の事は多くの生徒が知っている。 そして、そっとしておけば──基本的には──何も起きない事も。 だから話し掛ける者はなく、騒ぎを起こす事もない。今は。 疎らに生徒の居る読書スペースを通り過ぎて。 立ち並ぶ本棚の、更にその本と本の間。 結局一頁も読む気にならなかった本を元の場所に戻した。 用件は、それだけ。 (17) 2022/05/03(Tue) 1:00:32 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* 私もまさか選ばれると思って無くてびっくりですわ… じゃあ………絆しちゃいますわ! それで、あの、クロノPL様に一つ謝罪がありまして…… 私、キャラの設定的にどうしても一部センシティブな……ロールが……入っちゃいますの…… 具体的には、貴方の耳や首筋や掌に、舌を這わせるなどの行為を……してしまいますの…… クロノPL様はエッチなロールが苦手寄り……でした、わよね? あの、具体的な描写はあんまり、という感じなら、ふわふわした表現で、特に行為中のやり取りを描写はすることなく、半暗転みたいな感じで……お済ませしますの! なるべく負担をかけないようにいたしますの……それでも大丈夫かしら? お時間も了解いたしましたわ!置きレスでもよろしくてよ! でもできるだけ明日で終わるように尽力いたしますわ! (-37) 2022/05/03(Tue) 1:06:15 |
【人】 半分の仮面 リアン朝食を終えたら、一度寮に戻り。 共有スペースのデスクに筆記用具と、使い古しの参考書を並べている。 何人参加するかも分からないが、整えておくに越したことはない。 飽きた時のための用意は、夕方改めてすれば良いだろう。 (18) 2022/05/03(Tue) 1:06:49 |
【赤】 花信風 トット「え! これねえ」 「これねー」 「えっと」 謎に言い淀んだ。腕を摩り、視線を泳がせる。 「そういってもかごんではない」 「というか」 「んー。そうです……」 結論まで変に遠回りをした。 (*37) 2022/05/03(Tue) 1:10:57 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスちょっとだけたじたじとしているのは、食事の中身を見られやしないかということ。 貴方は、それを暴いたりはしない。いっときの気紛れも今は無く。 それがわかれば背中を丸めて手元を不自然に隠すのはやめて、 ただ開く前のおべんとうがそこにあるだけみたいな自然な姿勢へと戻った。 青年は人と融和するのは得意ではない。相手が貴方でも、誰でも。 貴方の姿に異常な怯えを見せたりしなければ侮ったりすることもなく、 こうしてふとした時にくらいには言葉を交わすかな、というくらいの距離を、 不快に思うでもなく。たぶん、貴方の遠巻きは青年にとっても快く感じるものであるはずだ。 「わかった」「寮に戻るわけにもいかないから」 「食事を摂る場所に、困ってた」 「あんまり、見られたくない」 貴方の言葉への反応は存外素直なものだった。 たいへんに仲がいいというわけではないものの今までの付き合いで、 貴方がどんなふうに他者への気の回し方をするかというのは知っているから。 「顔を出さないと」「心配をかける」 「だから少しだけいて、後は」「なるべく皆が食べてるうちに」「いなくなるようにしてる」 (-38) 2022/05/03(Tue) 1:15:02 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト/* あら〜〜センシティブ! 回すのが不得意、と言うだけで見るのもされるのも問題はありませんわ〜! もっと具体的に言うと、挿入周りだけは上手く出来ないかもというだけでしてよ!エッチ寄りのロールは見る分には美味しいので遠慮なくやってくださいまし……! 今はそろそろ寝るので、ロールは明日の朝置きますわ! ゆっくりお付き合いいただけると嬉しくってよ! (-39) 2022/05/03(Tue) 1:15:23 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ/* あら!よかったですわ………!! 本番行為に至る予定はございませんの! 沢山…………舐めちゃいますわ! では遠慮なくさせていただきますわね! かしこまりましたわ!楽しみに待ってましてよ! (-40) 2022/05/03(Tue) 1:18:45 |
【赤】 高等部 ラピス「………………」 妙な間を感じ取って。 一度その意味を考えて。 黒板の文字を消して、書き足して。 『これはトットくん の 花なのですね』 そこに込められている意味がお互い通じているかいないのか。 また改めて確認して、うん、と一人頷いた。 『それなら、より大事に扱わなければなりません』 (*38) 2022/05/03(Tue) 1:20:12 |
【秘】 花信風 トット → ライアー イシュカ「んふ」「あのねえ」 「イシュカが来てくれて、ほんとうによかった」 そう、笑顔だ。いつも通りの笑顔。 今この場に、自分たちの周りに、『おとな』が何人も居ても。 「イシュカがおれとてをつないでくれてよかった」 「おれのはなしをきいてくれてよかった」 「おれのこと、しんじてくれてよかった」 一人の大人がトットに歩み寄った。 トットの頭を撫でて、頬にキスをした。よくやったねと褒めた。 その全てをトットは同じ笑顔で以て受け取った。 他の大人の気配もある。視線もある。けれどそのほとんどは、貴方に注がれる。 「ねえイシュカ。きてくれる?」 「いまきたらたぶん んーと」 「…………」 「いたいこととか」 「あんまされないとおもうけど?」 おとなの腕を抱いて、首をかしげるトットの声音はやっぱりいつも通り。 いつも通りだ。 そうでなくちゃいけない。自分の役目はこれだ。 そうでなくちゃいけないんだ。自分の事を悪者だと思ってくれればいい。悪者なんだから。悪者。悪者。悪者なんだよ。我慢しろ、我慢、我慢、我慢、我慢、 (-41) 2022/05/03(Tue) 1:25:40 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ (20) 2022/05/03(Tue) 1:26:11 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ不安なのを隠すように笑う……お互いに。 その笑顔は綺麗だと思うけれど、本当に見たいのはそんな無理してつくるものではなくて。 感じる義務感以上に、その笑顔はこの状況を何とかしたいと思わせるには充分なもので。 ちっぽけな決意をひとつ、胸に抱きながら。 朝食の場では苦しみを隠すような笑顔を向け合ってから、しっかりと朝食を摂っていた。 そして朝食のすぐ後、バラニはその場にもいた教育実習生に何やら尋ねているようだったが。 ▼ (-42) 2022/05/03(Tue) 1:26:59 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャルロッテくん」 それからしばらく時間は経ち、バラニはあなたの姿を見つけて名前を呼んで。 「先程はありがとう、配膳を手伝ってくれて…… 君やクロノくんのお陰で、皆に早く食事を行き届けることができたよ」 「ええと……少し、私の散歩に付き合ってはくれないかな。 まだ姿が見えない子たちを探すのも兼ねて、なのだが……」 断られてしまったらどうしようかと、内心では少し緊張しながらも尋ねる。 姿が見えない子を探すと言うのも本当で一緒にいたいというのも本当。 良い答えが返って来てくれることを祈りながら、あなたの返事を待っている。 (-43) 2022/05/03(Tue) 1:27:30 |
【赤】 花信風 トット書いては消しての繰り返しを見届けて、出来た文字列を見ればぶんぶん頷いた。 「そうそうそう」 「そうです。おれのはな」 「でもえんりょしなくていいから!!いつでもあげるからね」 「いつでもあげられるので!」 そう言うと、トットもぴょんと席を立つ。 おれもまたあした!と言いながら教室を出ようとして、 「ラピス」 振り返らないまま、一言だけ。 「くるしいね」 ……振り返らずに、そのまま教室を出たから。 貴方が返事を書き記したかどうかも、どんな反応をしたのかも、トットはきっとわからない。 (*39) 2022/05/03(Tue) 1:32:39 |
【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン夜の森、背の高い木に紛れるようにしてある姿は。 夜闇の中で明かりもなしに、平気で貴方を見つけて寄ってきた。 差し込む星灯りは頼りないものではないものの、すぐに誰とわかるほどではない。 「すぐに来てくれたんだな。ありがとう。 どういう手掛かりを見つけたら助けになるのかは、わからないけど。 いつもと違うことがあったらわかるはずだから。庭園のまわりを、探してみよう」 事前に薄っすらと言っていた通り、昼間に比べると言動は明瞭なものだった。 普段日中のとぎれとぎれな拙い物言いしか知らないのであれば、 ちょっとだけの、しかし確実な差異に不思議なものを感じるかもしれない。 挨拶もそこそこに森へ紛れてしまおうと足を踏み出す、その前に。 「眠い? 耐えられそうになかったら、袖を掴んでてもいいから。 急に倒れたりしたら危ないし、なにかあったらすぐわかる」 貴方を代表とした睡眠障害の症状に詳しいわけではないものの、 ほんのり聞いていた話から、自分の心構え次第でどうという話ではないのは理解していた。 どういう対応をとればいいのかな、なんて事前に探りはいれておこう。 (-44) 2022/05/03(Tue) 1:33:36 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「何故…… それは 誰かと大切なお話をしている、らしいですよ」 池の中に石を投げ込むように、波紋を作る。 「ですが私も経験したこともなければ、 同級生の皆に聞いても同じ答えが返ってきたことがないんです。 だから気になったら帰ってきた子達に聞いてみるのが一番です。 私は実習生として、先生に近い存在ですが 全てを知っているわけじゃありません。 不確定な情報を告げて、君たちを不安にさせたくもないんです。 半日もすれば戻って来ていたと思いますが……、 噂に尾びれがついて神隠しと言われるようになったんでしょう。 大丈夫ですよ。落ち込んでいたり、様子が変わっていたりして 姿を見せてくれないことが多いですけれど、 居なくなって消えてしまうわけじゃありませんから」 嘘はついていない、事実だ。 ただ、どうして皆は姿を見せないのか。 その答えは明確には出していない、だって、"知らない"のだから。 → (-45) 2022/05/03(Tue) 1:44:14 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「それでも、――聞いてみたいですか?」 「昔神隠しに遭ったと言われた子達が何をされて戻ってきたのか」 「聞いたら怖くなって泣いてしまうかも知れませんよ〜」 (-46) 2022/05/03(Tue) 1:44:44 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 残された言葉を拾って、ただ佇む。 白い言葉を握った手は、何を書くことも出来ずに漂うだけ。 「……、……、……」 ぐるぐると心の中に溜まったものが、思考の中に閉じ込められたものが行き場をなくして渦巻き続ける。 叫びたくても叫べない。 掠れた息が、細く吐かれる。 それから暫くの間、一人きりの教室にまた思考を磨り減らす音が響き続けた。 (*40) 2022/05/03(Tue) 1:56:58 |
【人】 高等部 ラピスひょこ、と共有スペースに顔を出す小さな人影。 なぜか少しチョークの粉が服についている。 「!」 勉強の準備を整える同学年や、続いて現れた後輩を目にとめると少し嬉しそうな雰囲気を纏わせた。 人は多いほど楽しい。 自分も筆記具や参考書を空いたスペースに几帳面に置いて、参加の意思をアピールした。 (21) 2022/05/03(Tue) 2:03:01 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「大切な話……?」 疑問は尽きない。 いったい誰と、そんな朝食に参加できないほどなのだろうか。 不確定な情報で自分たちを不安にさせたくないと言う気持ちもわかる。 けれど、このまま何もわからないまま不安でいることのほうが、バラニにとっては耐えがたいことだった。 「……だ、大丈夫なものですか! 落ち込んでいることも、様子が変わっていることも……! 居なくならなかったからよかったなんて、そんなもの……」 憤る感情を滲ませるも、それをぶつけるべき相手はあなたでもない。 そのまま行き場のない感情を握った拳を開いて、逃がしながら。 ▼ (-47) 2022/05/03(Tue) 2:10:48 |
【人】 神経質 フィウクス>>19 エルナト 「………音楽理論」 音も無く、視線だけで傍らに立つ少年を見下ろして。 投げ掛けられた問いには、なんとも無愛想な返答だけ。 あなたの見上げる先、返却されたばかりの本が収まる棚。 そこには基礎から専門的なものまで。 詩集や小説とはまた毛色の違う本が収まっている。 あなたが以前に勧めた事は、 物語に没頭する事 だった。けれど、実際に持ち出された本のジャンルはと言えば。 少しばかり、それとはずれているような。 「何となくで手に取った程度の本は。 少し経てば、読む気分じゃなくなる事くらいあるだろ」 「 お前は違うか ?」たとえば、表紙だけ見て買った本を読まずに積み上げるような。 とはいえここの生徒の大半は、 そんな無駄遣いを経験する事も少ないのだろうけど。 (22) 2022/05/03(Tue) 2:14:32 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「……泣いてしまうかも知れないほど、恐ろしいと言うのならば」 「私はそれから逃げずに向き合い、乗り越えなくてはならないさ」 呟く言葉には、強い使命感のようなものが籠る。 何か理由があるのか、バラニは不安や恐怖のようなものに抗おうとする姿勢をよく見せる。 それは、まさしく今のような状況に変わりはなくて。 「……聞かせてください。 不確定だとしても、先生が知っていることで構わないので」 (-48) 2022/05/03(Tue) 2:14:40 |
【独】 神経質 フィウクス/* なんでわざわざそれ選んだの? 人が出てくる本が嫌だからです…………… それ以外の理由は……特にない……ピアノは弾けるらしいです。 (-49) 2022/05/03(Tue) 2:20:07 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「あら〜 そうですか。 それなら教えてあげましょう、彼らがなんと言っていたのか」 「内緒ですよ?」 「帰ってきた彼らの、殆どは言っていました。 彼らのおかげで抱えていた不安や病が治ったのだと」 「いいことで、よかったですね」 → (-50) 2022/05/03(Tue) 3:04:01 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「『そのために撫でるだけでは足りなかったのでしょうか? 一部では無理矢理押さえつけながら、薬を打ちました。 精神に対して訴えかける術をかける為、何時間にも渡り 身も心も溶かすように干渉し続けました。 他人との会話をさせないための隔離などもしたそうです。 具体的ではないって? 体験したことはありませんからね。 でも、自分がまるで変わってしまうようだったと聞きました。 それは、確かに必要なことだったのでしょう。 事実彼らは以前と変わらず、あるいはそれ以上に安定した生活を取り戻したからです』」 「昔の話ですよ、全員が全員ではありません。 現に私が知りませんからね〜。 それは、闘病する上で必要な辛いこととされていました。 今はどうなったのかわかりません。 ただ"大切な話"をしていると、聞かされていますから。 私は信じていますよ? 無事に彼らが戻ってくることを」 相変わらず、穏やかな口調に抑揚のない声。 淡々とというにはあまりに違和感のある音は、望んでいた。 無事に彼らが戻ってくることを信じて、最悪を恐れずに、 今起っていることを正しく見極めようとしていた。 (-51) 2022/05/03(Tue) 3:14:20 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット何もわざわざ人の嫌がる事がしたいわけじゃない。 けれど生徒の輪に溶け込む事は得意ではない。それは同じ事。 かといって、不調和を起こしたいわけでもない。 それもきっと同じ事で、 「お前のそれがわからないとは言わないが。 今までずっとそうしてたのか。もう少しやりようがないのか…」 わかるとも言いはしない。理由は違うからだ。 つまり、これは同情だとか、同族意識だとか、気遣いだとか。 そういう類のものじゃなくて。 あなたの不自然な不在が、不器用な隠しごとが。 それによってあなたのそれが暴き立てられる事が。 より大きな不和を生む事は、自分にとっても不利益だから。 現実がそんなに都合よく行くものかは別として。 (-52) 2022/05/03(Tue) 3:25:10 |
【秘】 神経質 フィウクス → 雷鳴 バット「……誰にも使われてない寮の部屋を一つ貸されてる。 お節介な誰か が同じようにお前に一部屋やるかもしれないが。毎朝、朝食の前には鍵を開けておく。 俺の居ない間にお前が使おうと、俺の知ったことじゃない」 あいも変わらず素っ気無く前置きをして。 貸し与えられた一人部屋の場所を端的に伝えた。 食堂を出るタイミングはあなたの方が早いと知っている。 だから食事中に鉢合わせる事にはならない。 「使いたければ、使えばいい」 言うだけ言い終えれば、そっぽを向いて踵を返す気配。 どのみち、問題児の自分がよく出入りする場所の方が。 見知らぬ誰かが寄り付く事も少ないだろうとは思う。 (-53) 2022/05/03(Tue) 3:26:31 |
【鳴】 月鏡 アオツキ「いいですよ〜、バレンタインくん。 私も気にしないで居られたら良かったんですけどね〜」 「ちょっと気に入られるとお菓子をもらえたりするんです。 少し我慢するだけでたくさんのものが……なーんて。 ずるをしているみたいなんで内緒ですよ?」 我慢するだけで、欲しいものが手に入るというアオツキと。 眠っていることで抑えてることがあると告げた君の何が違っただろう。 やりたいと決めたことだ。自分なら出来る。 やらなくちゃいけない、やらなかったら先生になれない。 自分の望んだアオツキになれない。 ――一種の強迫性障害。 バレンタインと、アオツキの病は一部似通っている。 それが眠ることで抑えられる君と、"先生をすることで"平穏を保てる彼。 症状の深刻化は進んでいた。 「まだ先生ではないのに、 先生と呼ばれるのはとても嬉しいんです」 己を病気だと思わなくなる日が来ることで、完治といえる日は来るのだろうか。 其れが望むことなのか、彼の表情は語らない。 (=0) 2022/05/03(Tue) 4:24:19 |
【鳴】 月鏡 アオツキその日の朝、バレンタインへと手紙が渡された。 一人の時に読んで欲しいと告げた後、 アオツキは忙しなさそうに寮へと向かっただろう。 その後職員室でも、廊下でも鉢合わせることはあり、 どうやら朝忙しかっただけかも知れない。 『バレンタインくんへ。 連絡以外の手紙なんて、久し振りに書きました。 調子は如何ですか? 私は昨日夜更かしをしてしまって、 朝はいい目覚めとは言いがたかったです。 なんだか寂しい思いをしました。 手紙を送ったのは幾つか理由があります。 今日は、君の元へお話に迎えるかわかりません。 すれ違って顔はみたいですが、時間が合うかどうか。 それでも君のことが聞きたくて、 手紙を送ってみることにしました。 今日一日起きたことや、楽しかったこと。 バレンタインくん自身のことや、私に尋ねたいこと。 何だって構いません、必ず読んでできるだけ早く返します。 君が今日も寝ぼけて教室で一人になっていないか、 食事を食べるときにぼうっとしていないか心配です。 昼も夜も、うんと良い夢を見てください。 (=1) 2022/05/03(Tue) 4:39:33 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……え、エルナトくん……」 いつも通り、図書室で本の整理やら 読書やらしているだろうあなたの元へ、 先日も来た少女が訪れる。 「あの……、 ……ちょっと、話、聞いて欲しい……というか……」 先日のあなたの、『思うことがあるなら誰かにお話するんだよ』と言う その言葉を覚えていたのか、はたまた。 (-54) 2022/05/03(Tue) 7:37:56 |
【秘】 月鏡 アオツキ → ライアー イシュカその日の夜約束の時間、アオツキは貴方を待っていた。 実習生に自由に使って良いようにあてがわれた空き部屋。 生徒達に目につきにくいそこでは、 互いに食事を持ち寄ったり時には酒も持ち込んだ。 広めに取ったテーブル。少ししっかりした椅子。 仮眠するベッドまで準備をして、実質別荘気取りだ。 生徒達の名簿はおいておけないので毎度持ち込む。 今日見えなくなった生徒の分を確認するように、 いつもの調子の貴方が来るのを待った。 果たしてきてくれるのだろうか―― 嫌なことに、あまり期待はしていなかった。 (-55) 2022/05/03(Tue) 7:41:53 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ「………」 じぃ。 朝食の後か、それとも寮の共用スペースで勉強会の準備がされていたときか。はたまたそれより後か。 いずれにせよ、シャルロッテの自由時間を見つけて、ラピスがふらっと現れる。 『シャルロッテちゃん』 『お時間ありますか?』 じっ、と下からあなたを見上げて。 胸のあたりに持ち上げた黒板には、そんなことが書いてあった。 どことなく瑠璃の瞳には心配の色が滲んでいるように見える。 (-56) 2022/05/03(Tue) 8:20:10 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 3日目の何時頃か。 クロノが寮の部屋に戻ったとき。 丁度同室のラピスが机に向かっているところを見かけるだろう。 入室の音に気づくと、首だけ向けて入室者を確認。 それから手を振っておかえりの挨拶をした。 「?」 少し考える素振りをして、二人で使っている共用テーブルを示して首を傾げる。 今話せるだろうか、と聞きたいらしい。 /* 急ぐロール内容ではありませんので、返信は襲撃秘話の方を優先して頂ければと思います。 ロール内時間は都合の良い時間軸で構いません〜。 (-57) 2022/05/03(Tue) 8:21:08 |
アオツキは、共有スペースの方をみて一度手を振って通り過ぎる。なにか困ったことがあれば呼んでくださいね〜。 (a7) 2022/05/03(Tue) 8:31:57 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「ただいま、……」 帰って来て、あなたが居る事を確認すれば そのボディランゲージの意味を一瞬考え、 把握してか、頷いてから共用テーブルの いつも使っている方の椅子へと腰掛ける。 「もしかして、この前言ってた……病気のこと?」 /* ワーイ!秘話ありがとうございます! 襲撃ロールより前の時間軸にはなると思います。よろしくお願いします。 (-58) 2022/05/03(Tue) 8:33:15 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ頷いて肯定を示してから一度部屋を離れて、ホットミルクを二人分淹れて戻ってくる。 蜂蜜たっぷりの、甘いやつ。 今日は■■■は入っていない。 ついでに小皿に分けたクッキーやらをテーブルに置いて、同じく定位置の椅子に腰掛けた。 『昨日アオツキ先生と面談して、病気のことを聞かれたので』 個人面談があったのだという。 どうやら他の生徒にもしているようだったけれど。 『そろそろクロノちゃんにも話さなければと思いました』 元々、約束をしていたこともあるし。 かつかつ、聞き慣れたチョークの音。 『私の病気は、 身体が部分的に石に変わる病気 手袋をしたまま、手の甲で机をノックするように叩く。 骨とは違う、何か硬いものがぶつかる音が響いた。 (-59) 2022/05/03(Tue) 9:27:24 |
バレンタインは、部屋に読みかけの本がいくつも散乱している。 (a8) 2022/05/03(Tue) 9:31:24 |
バレンタインは、それは結末を知りたくないから。 (a9) 2022/05/03(Tue) 9:32:06 |
【置】 充溢 バレンタイン最初からハッピーエンドだと分かっていたら、 僕も皆ももっと安心していられるのだろうか。 (L0) 2022/05/03(Tue) 9:36:02 公開: 2022/05/03(Tue) 9:35:00 |
【人】 充溢 バレンタイン朝食、それから授業こそは目立った発作を起こさずに、 なんとか乗り切ったものの。湧き出る不安、紡がれる言葉は、 どれだけ抑えようとしていても自分の中から充溢していく。 「いないのは分かってる、大丈夫なのは分かってる、 大丈夫だから大丈夫、いなくても大丈夫、 薬を飲んだから大丈夫、そうだ、大丈夫なんだ。 僕は大丈夫。僕はそれを分かっているはず……」 何度も探してしまおうとする、不安が溢れる身体を、 眠気で、前向きな言葉で上から押さえつけつづける。 囚人が鎖を引き摺って行くような歩き方は、 何処に向かっているのかもいまいち定かじゃない。 ああ、薬が足りないのかもな。少し大丈夫が足りない。 「あ、そういえば」 宿題の範囲を聞き忘れていた気がする。 共有スペースに行くには少し都合が悪い気もする。 先生に怒られるのには慣れてるけど。どうしよう。 悩みながら、しばらくふらふらと歩いていく。 (23) 2022/05/03(Tue) 9:48:20 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……おはよ、トット……」 まるで睡魔にでも取りつかれてるみたいに、 頭を重そうに傾けながら挨拶を返す。 閉じていた瞳を薄く、まだ睫毛がカーテンをかけるほど、 ほんの少しだけ開けて、袋を、あなたの顔を見て。 「……何か、用事?」 いつも以上に低くゆったりした声を出した。 (-60) 2022/05/03(Tue) 9:58:04 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「きのうよりすっごいねむたそうだな……」 昨日より凄い眠たそうだな、と思ってそのまま口から出た。 寝起きかはたまた半分寝ているかのようにも感じられなくもない。 用事かと問われれば、「ん!」と紙袋を持ち上げる。 「きのういってたはな、もってきた」 「けど〜」 「……いまあげてもだいじょぶ?ねむい?おれおへやまでおとどけする?」 少し心配そうに眉を下げて笑って、首を傾げてあなたの顔をのぞき込んだ。 (-61) 2022/05/03(Tue) 10:13:42 |
【人】 花信風 トット……いつもより食堂を早めに出たトットは図書室にいた。 やり取りをしている二人をたまに顔を上げて眺めながら、自分の膝の上に置いた図鑑に目を落とす、を繰り返している。 傍らにある机の上には小さな紙袋とノートが置かれ、近くに数種の花が他の者の邪魔にならない程度に散りばめられていた。 花と図鑑を見比べて、何某かをノートに書き記す。 そういう作業を、一言も声を出さずにやっている。 普段は歩く騒音みたいなものだが、図書室の決まりを守らない訳でもない。 おれ、ちゃんといいこにしています。 (24) 2022/05/03(Tue) 10:29:24 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……大丈夫。慣れて、るから…… それに……その花は大事にしたい、から。 寝てるうちに、受け取るのは……少し気にする」 前髪で影のかかった目は本当に、 今すぐ寝る数秒前なんじゃないかといった様相だが。 「わざわざ……ありがと、な。 僕、が……頼りになるか、は、分からないけど」 (-62) 2022/05/03(Tue) 10:31:03 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「わざわざでもいーの!」 「こっちこそありがとうなので そのー うけとってくれたので」 「ありがたい おれがバレンタインにあずけたいっておもったし」 目の前でコトリと寝始めてしまうんじゃないか……と思い始めてきた。 それと同時に、ちょっと疑問が浮かぶ。 「あのさー」 「バレンタインってちゃんとねてる? なんかさー いつもねむそーだから」 「よるねむれてない……?」 (-63) 2022/05/03(Tue) 10:44:56 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット半ば閉じたような瞳は、相手を誰と認識するのに大きなハンデを背負っており、実に危なっかしい様子を見せるだろう。 声を掛けられてようやく約束をした彼だと認識し、纏っていたほんのわずかな警戒心らしきものを解いて。 「……僕が、いつも眠そうに、しているのは…… 芯の病気を抑えるため、だから。だから……この方がいい。 あんまり早く歩かれる、と……追いつけない、かもだけど」 曰く、睡眠障害は副作用みたいなものなのだと。 ただ頼ってもいいならば、何かあった時はその通りに。 とても自立して動ける身の上じゃない事は分かってるから。 口調については。自分もあんまり人のことを言えないな、と、 頭には留めたものの深く意識することはなかった。 「考えること、や…… 怪我の応急処置、くらいにしか役立てない、けど。 ……それで、いいか。よろしく」 転んだりしないように足元には十分気を付けて、 歩き出すならば後ろをついていくだろう。 (-64) 2022/05/03(Tue) 10:52:45 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット ・・ 「いや」 「ちゃんと……寝てる」 「……寝すぎてる、くらいには、ね」 それでもまだ眠いのにも、勿論理由があって。 「僕が、飲んでる薬、は…… 心を落ち着ける効能に……眠く、なる効能もある。 だから、いつも……普段は、こんな感じなんだ。 あんまり、激しく動かないのも……そう。 眠い方が、病気も……楽だし」 (-65) 2022/05/03(Tue) 11:08:53 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス細い骨に皮肉のついた指の頼りなさに、どれだけ助けられただろう。 ちいさくてやわいそれは、こんなにも小動物めいているのに。 これが素肌であれば小さな鼓動が伝わっていたかもしれない。 けれども実際にはどんなに静かで身じろぎ一つなくとも、 指先からは命の気配は伝わらない。 「ラピスが」「いなくなるまでに」 「僕の何かが少しでも」「よくなったと」「見えたら、いいな」 何もかもすべてが上手くいったなら、なんて夢物語は見れそうにない。 それでもせめて他者から願われることがあるのなら、 それに報いるだけのものを己の中に確かにしてみせたい。 立ち上がる貴方を凝視する。逆光の中で瞳孔が形を変えた。 そらされることの無い視線はまっすぐに貴方を見て。 「……」「それじゃあ、また」 「森で」 ともすればすれ違っているような返答で、その日の邂逅は終わる。 ぼんやりと太陽の光の中に輪郭を残した青年は、 貴方が去っていくまではずっとベンチに座って遠くを見つめているのだろう。 そして。 → (-66) 2022/05/03(Tue) 11:22:13 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピスもしも貴方が、青年を連れて行こうとするならば。 その夜、その日も。 またいつものようにその姿は森へと入っていったのだ。 夜はほかの誰かが共にいた。 だから狙いを定めるのならば、それは深夜のことだったはずだ。 (-67) 2022/05/03(Tue) 11:23:29 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「あー」 「そっかおくすりか。くすりならしょーがないな……」 「そのほーがびょーきとバレンタインのためなら、しかたないかも……」 合点がいったようで、腕を組んでコクコクと頷いた。 びょーきって何!?って詳細を聞こうと思ったが……これは流石にプライバシーとやらに関わることをトットは知っているし、嫌がるかもしれないので、やめた。 自分もあまり人に教えていないのだし。 「おれのおくすりとぎゃくだなー。おれのおくすり、げんきになるやつだし」 「ひとそれぞれというやつか……」 (-68) 2022/05/03(Tue) 11:31:50 |
【秘】 雷鳴 バット → 半分の仮面 リアン上級生から見た高等部の青年は、いつもぼんやりしたふうだった。 喋り方は間延びしていないまでもとぎれとぎれに呼吸が挟まりがちで、 大きな体の落ち着いた動作と相俟って大型の草食獣めいた感触だったかもしれない。 貴方の言葉を受け、なるほど、みたいな感じで頷いた。 遠慮しいに遠目に見ているそれとは、実情は違うものなのだろう。 漠然と今更ながらの印象を得て、認識を改めてみて。 「もしも未だ見つからずなら」「また、声を掛けるかも」 「また、いずれ」「食堂でも会うことだし」 そう言って別れたのは、今より遡って数日前のこと。 その後日と月の巡りを経てその言葉が覆ることがあるとは思っていなかった頃。 いずれを経たいつかの時に、互いが同じ顔をして会えるかは――わからない。 (-69) 2022/05/03(Tue) 11:43:26 |
エルナトは、黙々と作業をするトットをちらりと見て、目を細めてる。偉いね。ちゃんと進んでるかな? (a10) 2022/05/03(Tue) 11:51:36 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキお茶の時間が始まる前、問診が終わるまでのうち。 貴方の優しい言葉を受けた青年がいつものように、 『大丈夫』『頑張るね』といった旨のそれを返して。 ベリーやカシス、華やかで魅惑的な甘い香りをした、 真っ赤なお茶を冷める前に賞味した温かな時間を経て。 それでもやっぱり、青年は夜には森へと向かった。 或いは別の場所かもしれないけれど、こっそりと貴方に告げずに向かう場所など、 それ以外にあるわけでは、少なくともこの刻まではないことだった。 そしてその足音はいつものように夜更けにも朝ぼらけの内にも戻らずに、 部屋に戻ったのはきっと、昼間の太陽を迎えて以後のことだった。 その理由は、教師陣が青年を拘束した理由は。 青年が病気であったから、のみに非ず。 そこには異端に向けた侮蔑と畏怖が、少なからずあっただろう。 (-70) 2022/05/03(Tue) 11:55:33 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ図書室。 人がいない時は紙が焼けないようにカーテンを閉ざしているその部屋は、今はろうそくの灯りとカーテンの隙間から漏れる僅かな光のみに照らされている。 図書室の主である少年は、机に置いた蝋燭の下、小説を読んでいるところだった。 「おや……クロノさん。」 「うん、僕で良ければ、喜んで。」 前の話か、それとも別か。 いずれにせよ柔らかく微笑んで、君に席に座るよう促した。 (-71) 2022/05/03(Tue) 11:56:11 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ/* 日跨ぎになりましたが秘話お付き合いありがとうございました! どういう状況で戻ったかは狼側の方々と軽くすり合わせた後参りますので、 夕方以降にまた会うかもしれないし次の日になるかもな〜くらいで、 スナック感覚の考慮でお待ちいただければ幸いです。 さまざまなご交友を……楽しんで……! 時間押しの展開になってしまい申し訳ない、 &お話いただけて嬉しいです。ありがとう……ありがとう…… (-72) 2022/05/03(Tue) 11:58:29 |
【秘】 雷鳴 バット → 神経質 フィウクスふたつ年上の貴方から見た青年の姿は、なんとも不器用なものだった。 言葉はやっとのこと選んだ単語を繋ぐように途切れ途切れで、 食事一つ選ぶのにも時間をかけるのは、小等部の頃からずうっとそうだった。 かつてからどれほど貴方が気にかけたことがあったかはわからないけれど、 ただでさえ目立つ青年の言動は、他の問題児から見れば隠れ蓑のようにさえ思えていたかもしれない。 そうした周囲の目を気にしているのかどうかも曖昧な乏しい表情は、 貴方の一声を受けてぱちぱちと瞬きをすることでやっと少しの変化を見せた。 いくばくか、貴方の言葉を咀嚼して呑み込むまでの間があった。 時間はかかりはしたものの、それを大きく違えることはない。 「……いいの?」「そうか」 「フィウクスがいいなら」「明日から、使わせてもらう」 「なるべく汚さないように」「掃除もしておくから」 「ありがとう」 「優しいきみ」 了解の返事からずいぶん遅れて背中に投げかけられた感謝の言葉は、 果たして素っ気ないように振る舞っている貴方の背中にきちんと当たったのだろうかな。 ともかく貴方がいなくなれば青年は食事を再開し、 そしてまた次の日になったなら―― とも、そう上手くはいかず。 人の立ち入った気配が貴方の指定した部屋に残るのは、 朝も午前も超えて昼より後になってのことだっただろう。 (-73) 2022/05/03(Tue) 12:16:52 |
【墓】 雷鳴 バット誰のものでもないその部屋に、誰かの気配が残り香のようにある。 湿った、背筋の凍るような、神経に不快感を及ぼす何か。 しっかりと清掃され清潔であるように保つ努力を経てもなお、 言い様のない警鐘の残滓が僅かに空気に染み付いている。 それは朝も午前も超えて、白日が名月へと交代するほんの間際の頃だった。 そこにはもう誰もいない。 (+1) 2022/05/03(Tue) 12:20:08 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニあなたに励ましてもらうばかりではいけない。 自分だって、しっかりしなければ。 それは不安を覆い隠そうとする笑顔ではあったけれど、きっと。 無理矢理にでもそうすることが、『いつも通り』を取り戻してくれると信じたかった。 いつもあなたがそうであるように、誰かの、あなたの支えになれると信じたかった。 座り込んでしまいそうになるのを、どうにか留めてくれると信じていた。 それでも食欲は湧かなくて、いつもより少ない食事を摂って。 それからしばらく。 あなたに名前を呼ばれると、少女は振り返った。 ▼ (-74) 2022/05/03(Tue) 12:30:53 |
【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン「そうか。……病気については聞かないほうがいい? 僕もあまり人に言いたくない。どんなふうに思われるかわからないから。 けれどみな、言ってほしそうにしたがるし。 聞いておいたほうがいいなら、聞くし、誰にも話さない」 理解は示した上で、探られていいものなのかも含めて確認すべきだろうと青年は判断した。 誰もが悩みを抱えているが、抱きかかえ方は誰もが同じではない。 現に青年自身についても、自分で述べた通りの姿勢だ。 ひとまずはどうしてほしいか、については了解を示して、森の中を先へ行く。 進むごとに深くなる森の中を、青年は迷いもなく歩いて行く。 まるで昼間の太陽の下にあるみたいに周囲が見えているみたいだ。 獣道にも劣る足場の悪さは、やすやす歩けるものでない。 かろうじて青年の背中を追うのであれば、背の高い下生えを踏まずに済む程度。 ふ、と手を伸べて貴方を制しながら立ち止まって、周辺から距離を置かせる。 腕を伸ばして地べたの近くを探り当てると、なにやら薄っすら木漏れの光を反射する、 頼りなく細いものを拾い上げた。それは、細い輪郭をしていた。 「……よかった。 罠に間違えて掛かったわけではなさそうだ 」青年が指先で揺らしたのは、針金で作った丁寧な細工。 木々の間に巧妙に隠されてしまって、ふつうであれば見つけられない。 かり、と手袋の先でつついたそれは、まるで小動物でも捕まえるみたいなもの。 「もしお化けや……大人に捕まったなら、いや、でも。 ジャステシアはおとなしい子だから、抵抗もせず捕まったのかな。 踏み荒らした跡でもあれば、僕の目ならわかるのに」 (-75) 2022/05/03(Tue) 12:31:24 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ「ううん、いつでも何でも率先してくれるのは、バラニだよ。 だからみんな真似して動けるし、ロッテも手伝えるの。 ありがとう」 やわらかく笑み、あなたを見つめる。 次いで行われた提案にも、嫌な顔などする筈もない。 「うん、もちろん。 みんな、早く顔を見たいな……」 「今朝、先生と話してなかった? なにか言ってた? 先生も、知らないのかな……」 これまでの反応や、今日はその先生の片方も姿が見えないこと。 それらから、望みは薄いとわかっていても、なにかを口にせずにいられないといった様子で。 (-76) 2022/05/03(Tue) 12:31:36 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの姿をみとめると、少女はふわりと微笑んだ。 「ラピス、どうしたの」なんて声をかけ、黒板へ視線を落とす。 「うん、大丈夫だよ」 「……心配、かけた?」 赤い視線が移ろって、黒板から、あなたへ。 (-77) 2022/05/03(Tue) 13:16:58 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス椅子に座って、あなたがホットミルクを入れて来るまではじっと待っている。 蜂蜜たっぷりの、甘いホットミルク。 眠れない時とかにあなたが作ってくれる、甘くて美味しいやつ。 そういえば、朝食を余り量食べれなかったなと 意識的にクッキーに手を伸ばして、小動物よろしくちまちまと齧り始める。 そして。かつかつ、チョークの音。 書き終えた文字と、固いノックの音に 口に入れたクッキーを飲み込んで、あなたをまじまじと見つめた。 「石、に?」 声に出しながらしばらく見つめて、 首元を指さす。ここは、もうそうなっているのかと。 (-78) 2022/05/03(Tue) 13:40:32 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「その、…………。 …………あ、あんまり、聞かれたくない話……だから……」 図書室となると、どうしても誰かが来る可能性がある。 だから邪魔されたくないから移動したいと言う様に もごもご言いながら視線を扉へと向ける。 「……い、今は無理だったら…… 後ででも、いいから……」 (-79) 2022/05/03(Tue) 13:53:05 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「…………」 あなたの話を静かに黙って聞いている。 何事かを考えているのか、それとも言葉を失ってしまっているのか。 いずれにせよ、その話はあなたが恐ろしくて泣いてしまうかもしれないと称するに値するものだと、バラニは自分でもすんなりと受け入れることができたのだが。 「もしも、今でもそれが続いていたとしたら…… 先生はそれを、受け入れることができるのですか? ……不安や病気が取り除かれるとは言っても、それは」 僅かに目を潤ませながら、じっとあなたを見つめて問う。 不安や病がなくなるのは喜ばしいことだ。 それでも、落ち込んでいたり様子がおかしくなって帰ってくることになるのは、どうにも飲み込み難いものがあった。 病気が治ったのなら、本当はその事をしっかりと喜べないといけないはずだと。 (-80) 2022/05/03(Tue) 14:11:08 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「そ、そうかね……? 私も……君や、皆がいるからこそ動けているのもあるのだから。 ありがとう、こちらこそね……」 こちらに向けられる笑みが、気分を和らげてくれるようだった。 嫌な顔もせず快諾してくれたことに安堵しながら、再びお礼の言葉を述べて。 さっそく行こう、と他愛もない会話を続けながらゆっくり歩みを進める。 「うむ、アオツキ先生と少しね…… 私も気になって聞いてみたのだ、何か知らないかと」 そこで一度、言葉は止まって。 続けるかどうか、少しばかり悩むような素振りを見せてから。 「……皆が姿を見せないのは、神隠しとは無関係だと……先生が」 (-81) 2022/05/03(Tue) 14:24:52 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット「………」 気をつけてと、言ったのに。 でも、わかっていた。 また森で。 その言葉通りに少女は夜半、再び青年と森で邂逅した。 夜の風景にそのまま溶けてしまいそうな色をした少女は、しかし同化することなくそこに居て。 命が寝静まった森の中で、二人の足音が木霊した。 時折、夜に動くもの達の気配に見送られつつ あなたの手を取り、森の奥へと誘ったことだろう。 明日、青年の部屋に誰も居なかったことが、何よりそれの証左となっていた。 (-82) 2022/05/03(Tue) 14:32:57 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ赤い視線と交わって、首肯が返す。 『元気がないように見えました』 連日、いつもと違うことが起こりすぎているから。 気が滅入っても仕方がない。 食堂では年少の世話を焼いたりして気丈でいたように見えたけれど。 『私で聞けることがあれば、聞きますよ』 何か話すことで肩が軽くなるのならそうしたい、と。 (-83) 2022/05/03(Tue) 14:35:29 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノちまちまクッキーを齧る様子が小動物らしくて微笑ましい。 自分もよくそう形容される内の一人なのだけれど。 質問に、また頷いて返す。 甘いホットミルクを一口飲む。 いつも心を落ち着けてくれる優しい味だ。 それから、ゆっくりと手袋を外した。 黒い布地の下から現れたのは、柔らかな白い肌の上を、深い青が所々覆い隠した手だった。 夜空を切り取ったその鉱石はラピスラズリによく似ている。 また手を机の上に置く。 先程よりもはっきり、硬い音が耳に届いた。 (-84) 2022/05/03(Tue) 14:45:13 |
【人】 神経質 フィウクス>>26 エルナト 「何の本だろうと同じ事を言うくせに」 視線を逸らして、小さく鼻を鳴らす気配。 意外だ、と言われた事が特別気に障ったわけじゃない。 どこかフラットなあなたの雰囲気は、寧ろ。 気難し屋にとって、どちらかと言えばやりやすい部類になる。 「……選んだ基準はある。 俺の病状を悪化させる要素が少ないものを、 覚えのあるものから、ただ消去法で選んだだけだ。」 ただ、あなたが以前に言った事に少し思う所があっただけ。 けれどこれが益になるかもわからない。 却って嫌なものが増えるだけかもしれない。 「それでも逆効果にならないとは限らない。 お前ほど上手く付き合えるとは限らない。 だから読む気が起きなかっただけだ」 上手く付き合える、という言葉が指す先は。 本、或いは物語というものか、それとも等しく抱える瑕疵か。 (27) 2022/05/03(Tue) 14:56:01 |
フィウクスは、静かに過ごすトットに突っ掛かるような事はしない。 (a11) 2022/05/03(Tue) 15:00:35 |
フィウクスは、勉強会には行かない。 (a12) 2022/05/03(Tue) 15:00:44 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン>>23 「レン?」 足取りも重くふらりふらりと彷徨うあなたの姿を見、少女は足を止めた。 大丈夫、とは言ったけれど。 日毎、異変は広がるばかり。 不安もまたじわりと蝕み、虫食い穴のように。 足早にあなたの隣へ歩を進めると、様子を窺った。 (-85) 2022/05/03(Tue) 15:05:13 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トットバレンタインは、自分の病気をあまり隠していない。 とはいえ聞かれなければ教えることもないし、 そんな感じで知らない生徒も多かったりするのだろう。 気遣われることが、嫌なわけでもないんだし。 「色々な薬がある、から……色々な病気が、治るんだ。 君のくれる、花も……同じ。何かに役立つ」 (-86) 2022/05/03(Tue) 15:36:28 |
【置】 神経過敏 フィウクス無人の部屋。 寮の自室ではないどこか。 今日という日の夜が深くなってしまう前には。 扉を開けて、今は誰も居ない事を確かめる。 一度鍵を閉める為に。 「…………」 病によって形成された神経質な精神性は。 そこに残るほんのごく僅かな名残に、 見て見ぬ振りをする事すらできない。 それでも、この紛れもない不快感に起因する悪感情は。 誰か特定の個人へ向けるものではない悪感情は。 理性による思考と、心の様相が相反しているよりは。 罪の無い者に苛立ちをぶつけてしまうよりは。 まだ良い方だと感じてしまう。 (L1) 2022/05/03(Tue) 15:37:21 公開: 2022/05/03(Tue) 16:00:00 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>25 リアン 「そっか、リアンはよく見てくれてるんだね」 「ロッテも見習わなくちゃ……」 デスクの上に並ぶそれらは、きちりと整えられている。 これなら、集まればすぐに始められるだろう。 そうしてあなたの手元を追っていた視線は、ふと、あなた自身の相貌へと向けられる。 食堂で見たとき、いつもと違ったような気がしたことを思い出したから。 (28) 2022/05/03(Tue) 15:48:49 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ互いに支え合うことができているなら、それが何よりだ。 少女はあなたに気遣ってもらうことの方が多いように思うけれど――これからはもっと、助けになれるといい。 こんな風に、不安なときだからこそ。 あなたに促され、少女も歩き出す。 「……そっ、か。 神隠しって、ただの噂、だもんね……」 とは、答えても。 ただの噂と断ずるには。 「……でも」 「神隠しじゃなくても」 「こんな風に大勢の姿が見えなくなるのは、へん」 (-87) 2022/05/03(Tue) 15:49:39 |
【鳴】 充溢 バレンタイン言葉を音にするのでさえ手間取るものだから、 文字に書くなら当たり前のようにそれ以上の時間がかかる。 授業で言われたことを書き取るのとは訳が違うな、というのを、 手紙を書いて初めて実感することとなった。 とはいえ、新鮮な体験なので、 それなりに楽しみつつ書き連ねていけた。と思う。 『言葉を文字にするのって難しいですね。 それに、何でもと言われてしまうと、 尚更書くことに悩んでしまいました』 文字の通り、この辺りは何度も消しゴムで擦ったような、 少し煤けたみたいな跡が残っていて。 『優しい友人がいるおかげで、 この一年くらいは授業が終わっても寝過ごしたり、 朝食の時間に食べ終わるのが間に合わなかったり、 といったことは少なくなっていて助かってます。』 『それと、昨日恋愛小説を図書室から借りました。 兎と烏が、様々な障壁を乗り越えて恋をする物語。 昨日お話ししたことが何だか頭に残っていて、 それで良い夢が見られたらいいなあと読んでたり。 恋を夢みたいな話だ、と思ってるわけなんですけどね。』 (=2) 2022/05/03(Tue) 15:51:13 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス声のない静かな言葉が、視界に映って。 笑んだ少女の相好は、口角を上げたまま、それでも。 へにゃ、と情けなく崩れた。 それは困ったような、泣き出す前のような。 「……うん」 あなたはやっぱり、みんなのお姉さん。 不安なのはきっとみんな、おんなじで。 それでも、年下の少女を気遣ってくれる。 「最近、なんだか変だから」 「やっぱり、不安になっちゃった」 じっとしていると苦しみや怖いものが追いかけてくるから、少し歩こう、と身振りで示した。 (-88) 2022/05/03(Tue) 15:54:28 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「僕は……あまり隠して、ない。 不安なことが、溢れて……止まらなくなる……病気。 それを和らげる薬は、眠く、なるのが副作用で…… 薬の効能とは別に、眠いと……不安をぼやけさせて。 溢れないように、押さえつけて、くれる。 別に、……誰かに話してもいい。気にしない、から」 歩いていく途中。ゆったりとした喋り方で、 睡魔の中から、言葉を探し拾い上げていくみたいに。 実にあっけなく、自分の病気のことを話し出す。 少年にとっては、溢れてしまうかそうでないかだけ。 容れ物である自分やその中身を探られても、たいして気にすることはない。 険しい道のりに、話している途中で言葉を詰まらせたり、危うくつんのめったりしていたのだが、それはまあ別の話。 「……罠……」 そんなもの仕掛けてるんだ、という僅かに苦笑したような声色。近づきすぎないように、けれど目を凝らして針金を見つめる。 「……逆にいえ、ば。自分から離れたら…… こういうのに……引っかかっても、おかしくはない、か」 何故かどことなく、安堵でもするみたいに息を吐いた。 (-89) 2022/05/03(Tue) 16:06:51 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャルロッテさん」 青い瞳は僅かに伏せられてはいるが、 いつものように眠たげなそれではない。 しかし部屋などでたまに目にするような、 不安に満ちた切羽詰まった表情でもない。 どちらかといえば、少しばつの悪そうな。 「……ええと、そう……皆が、宿題!」 頭が引き戻される前に、それを音の形にする。 「宿題が何か……聞きひそびれてしまった。 から、そう。誰かに聞きに行こうとしていたところで」 (-90) 2022/05/03(Tue) 16:14:00 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ身振りで促されて、共に歩き出す。 不安に追いつかれないように。 ちょこちょこ、小さな歩幅は誰かと歩くときは少し広くなったり狭くなったり。 合わせてもらうことの方がずっと多いのだけれど。 隣のあなたの様子を気にかけながら、てくてくと。 歩きながら黒板に書くのも慣れたもの。 『ジャステシアがいなくなってから、少しずつ皆が不安になっているように思います』 『シャルロッテちゃんも、何か気になることはないですか』 同室の彼のこと。食堂の片隅が定位置の彼のこと。 はたまた、あなた自身のこと。 (-91) 2022/05/03(Tue) 16:25:50 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……そうだね、君の言う通りだ」 「誰かと大切な話をしている、らしい……とも聞いた。 先生も、何でも知っているわけじゃないと言っていたから…… 本当のことかどうかは……私にもわからないけれども」 ひとつひとつ、先生から聞いたことを慎重に伝えていく。 その様子はいつもとは同じようでいて、少し違ってもいる。 いずれにせよこの恋心とは無関係とも言い難いものだった。 「シャルロッテくんは…… 何か方法があれば、いますぐにでも自分の病気を治したいと思うかね」 不意に、そのような事を尋ねる。 この学び舎にいる子供は、誰しも何かしらの事情を抱えている。 それを取り除くためにこうして生徒同士のふれあいを通してじっくり向き合っていくのが、このギムナジウムの姿だけれど。 バラニの言葉は、まるでその以外に夢のような特効薬があるかのよう。 (-92) 2022/05/03(Tue) 16:32:16 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が森に来たならば、それはもうこの場にいないもう一人が居なくなったあと。 だれが言いつけを守ったのかは、青年しか知らない話。 けれどもその場に残った彼は、どのみち貴方と邂逅することになる。 森の奥。灯りもない内。鬱蒼と生い茂る木陰の下。 何も見えない闇の中で、湿った音がする。 /* ヤベ分かりづらかったかもしれません 夜の森で別の人とワーワーした後の話になるので、 差し支えなければ既にこちらが森にいた形になると思います……! (-93) 2022/05/03(Tue) 16:39:57 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「おや………そうかい?」 「うん、わかった、じゃあ場所を移そうか。」 「ちょっと待っててね。」 少年はそういうと、立ち上がって窓の施錠を確認し。 全てを確認し終われば、長い横髪を軽く掻き上げて、ろうそくに口元を近づけ、ふぅ、と消す。 随分暗くなった部屋。 足音が君の方へ近づいてきて、そして横に並ぶ。 「どこにいく?」 がらり、と入り口の扉を開ければ、廊下の明かりが差し込む。 少年は小首をかしげて君に問いかけていた。 (-94) 2022/05/03(Tue) 16:40:24 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 月鏡 アオツキ「……なるほど。 無理に聞こうとは思っていない。今は、それでもいい」 何か知っていることがあるということが分かれば、今はそれで。 どうせ、いつかは聞くことになるだろうから。 「………」 うーん。やっぱりこの先輩。 したいことを実行に移しているだけなんだろうか。 「あの言い争いの火種の一つだったものな。 ふむ、逆に一人だけ呼ばれたことを気にする生徒もいるだろうしな。 つまらないかどうかはともかく、良い方法だと思う。僕も参考にさせて頂こう」 一人一人に配慮した方法で何かを成すことが難しいことは、自分もよく分かっている。 なるべく気を遣ったうえで、自分の目的を達成しているようだから大したものだ。 「む、そうなのか。 知らなかった。用がなくとも、円滑なコミュニケーションのために話しかけて良いものだと思っていた。雑談もその一つだと。 ……なるほど?」 優等生、には。少し間をあけて、そうだろうか……と少し歯切れの悪い返事をした。 (-95) 2022/05/03(Tue) 17:09:32 |
【人】 司書 エルナト>>27 フィウクス 「あはは、そうだね。」 「だって本を読むイメージがないもの。」 呟かれた言葉にくすくすと笑って。 少年は誰にでも分け隔てなく、平等だ。 そりゃあ、目上の人への敬意だとかはあるけれど。 誰かを嫌ったり、避けたり、疎んだりというのはない。 誰にでも人懐っこく接する。 「フィウクスさんは、音楽が好きなんだ。」 「そう言えば、前クラシックの話をしていたもんね。」 というのは、食堂の騒音を貴方が例えた時の話。 お洒落な例え方をするのだな、と思ったから印象に残っている。 好きというよりは、それくらいしか楽しめるものがない、が正しいのかもしれないな、と思いつつ。 "うまく付き合う"という言葉には、無意識にお腹をさすって。 「…悪化するかもしれないけれど。」 「何もしなかったら、ずっとそのまま、変わらないよ。」 「今が苦しくて仕方がないなら、怖くても何かに 挑戦したほうがいいんじゃないのかな。」 せめて少しくらい、読んでみない?と君がしまった本に手を掛けて。 (29) 2022/05/03(Tue) 17:12:04 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット"治療"の瞬間まで立ち会うことはできない。 だから共に歩めるのは森の奥、大人達のいる場所まで。 残り少ない道のりを一歩一歩確かめながら、進んだ。 本当に、このまま付いてきて良いの。 そんな思いを乗せるように、手が握り直される。 何が待っているのか、知らないわけじゃないと思うのに。 /* ヤババ そちら側に都合良い描写で問題ありません!!! 会ったのはワーワー後ということで了解です もう一人が居たことは知らないまま森に入って合流しました……!! (-96) 2022/05/03(Tue) 17:15:51 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン普段とは違う様子。 けれど、我を失っている、という訳でもなくて。 じっとあなたを窺う少女は、ふと息をつく。 「宿題」 「共有スペースでね、見てもらえるんだって。 メモがあったの知ってる?」 「ロッテは今から、部屋に取りに戻るところなの。 一緒に行こう、教えてあげる」 (-97) 2022/05/03(Tue) 18:17:07 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスあなたの言葉を見るために、少女はゆっくり、歩を進める。 行き先は定まっていない。 それでも無意識に、何となく、外へ向かっていた。 きっと、神隠しの噂が脳裏をよぎるせい。 「そう、だね。 レンも不安になってるし、フィウクスもピリピリしてる」 「トットやクロノも、元気がなくて」 「少しでもいつも通りであるように、バラニが頑張ってくれてるけど……。 ロッテは、みんなのために何ができるんだろう」 ぽつり、ぽつり。 掠れた声が落ちる。 (-98) 2022/05/03(Tue) 18:18:23 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ大切な話。 ここで誰かと大切な話をするというなら、実習生の先生よりももっと上の――それこそ、大人の先生だろうか。 わからないなりに思考を巡らせていると、ふと。 あなたが口にしたのは、唐突にも思える言葉。 「…………病気」 ぽつりと繰り返す。 ここにいるこどもたちは、誰しも事情を抱えている。 それは、少女も例外ではない。 けれど。 「ロッテはね、いいこになるためにここに来たの。 大人の先生たちにいろんなことを教わって、いいこになって、家族のところに帰らなきゃ」 「でもそれは、すぐにはできないよ。 勉強すること、たくさんあるもん」 ――少女は、自身の病状を理解していない。 それに、『病気』だと言われたから、あなたとおしゃべりができるのだ。 「……バラニは?」 「バラニは、すぐに治りたい?」 けれど、例えばルームメイトのように。 神経質な上級生のように。 苦しいことがあるのなら、治るのはきっと、いいことだ。 (-99) 2022/05/03(Tue) 18:28:09 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「え〜……そうだな…… そういうメモがあったのは覚えてるが、 僕、今少し調子悪ィんだよな……」 眠気がないことを調子が悪いと称しているよう。 いつまた溢れてしまうか分かったものではないもの。 「……大丈夫かな?」 確認するみたいに聞いてみる。 (-100) 2022/05/03(Tue) 19:21:56 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……治るものなら、治したいと思うよ」 「この病がある限り…… 私は、家督を継ぐ者としては不適当な軟弱者だと。 生涯消えない烙印を押され続けることになってしまうのだから」 いつもは明朗なその調子にも、わかりやすく不安の色が滲む。 それは、貴族の子であるからこその悩み。 本来ならば、このギムナジウムにいることなどなかっただろうバラニがここにいる理由。 バラニの抱える事情は、とある貴族の跡取りとなるにあたり酷く不都合なものだった。 病気を治すことを彼だけでなく、彼の家族も強く望んでいる。 そしてその想いは、ある意味バラニを蝕む圧力のひとつでもあったが。 ▼ (-101) 2022/05/03(Tue) 19:27:22 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「……けれど、病気を治す……それだけではいけないのだ」 「ただ病気を取り除くだけでなくて…… 何者に負けないような強い勇気を持つ、跡継ぎに相応しい男に」 「真にならなければならないのだと、私は思っている……」 簡単な道を選んで得たものは、すぐに失われてしまうものだ。 勇気ある挑戦の先にこそ、本当に大切なものを得ることができる。 バラニが特別好む物語から得た教訓、少年に勇気を与えてくれる教え。 病気を治すことが目的ではない、心の弱さこそがその原因なのだから。 「私にも、しなければならないことはたくさんある……! 勉強も、皆の為になることも……だから、まだ治らなくていい」 その分だけ、君とも一緒にいられるだろうから。 病気を治さなければならない跡取りとしては間違いだとしても、バラニの気持ちとしてはそう思ってしまうところもあった。 (-102) 2022/05/03(Tue) 19:30:00 |
【置】 半分の仮面 リアン今日の夜も、風呂は一人で。 着替えも、誰にも見せないで。 戻ってきたときには、仮面をつけたまま。 目出し部分にこびりついた、赤黒い汚れを少しだけ残してしまったのは誤算だったけれど。 自室の鏡を見ては、まだ大丈夫だと言い聞かせる。 「……僕はこれでいい。 治す術が生き方を変える事ならば、治らなくても」 (L2) 2022/05/03(Tue) 20:04:49 公開: 2022/05/03(Tue) 22:55:00 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス君の寝台に手紙を一つ。 いつ見ても構わないメモのようなものだ。 『部屋においておけば、物は食べられそうなのか?』 (-103) 2022/05/03(Tue) 20:06:42 |
【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン「……ああそうか、だからいつも眠そうなのか。 なにかに振り回されるのは大変だ、全くわからないわけじゃない。 誰かに話すとしたら、キミを庇うときだ。面白半分には話さない」 誰かに誰かが責められることなどないほうが良いのだから、そんな機会はないほうがいい。 貴方のことは多く知っているわけではないけれど、 慮ることができることが多ければいい、というふうな態度。 森をゆく順路は軽く曲がってU字に曲がり、探しているうちにいずれ森を出るルート。 奥深くまで抜けてしまうなんてことはなく、迷うこともないだろう。 だから貴方がもしもこの場から先に抜けたいと思ったりしても、 どこへ逃げればいいかわからない……なんてことは、ないはずだ。 ちらほらと隠された罠のうちの一つをつつく。 あ、と小さい声をあげた。なにか成果でも、あったのだろうか。 ……かすかに血の匂いがする。脂と混ざって鉄臭く酸化した、危うい匂いだ。 こんな静かな森の中で、どこから漂ってくるというのだろう。 「こっちの方向に渡って来なければ、掛からない。 これは僕が仕掛けた罠だから。 大人がどう対策しているのかは、よく知らない」 (-104) 2022/05/03(Tue) 20:10:17 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「きれい、」 なんて、夜空を閉じ込めたような美しい石に、 思わず口にしてしまって。はっとして口を手で隠す。 あなたからしたら、身を蝕む忌々しいものだろうに 少し申し訳無さげにしながら、視線を逸らす。 「 ご、ごめん…………。 ……石に、なっちゃうなんて……、 たいへんそう、というか……えっと」 なんと言えば良いのか、惑って 机の上のその手に、再び視線を落としながら。 「……こわくない?」 (-105) 2022/05/03(Tue) 20:15:12 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス言葉数少なく森の奥へ行く。青年は貴方にその理由を尋ねたかもしれない。 どうして共に森に入るのか、なんて。 森へ通い詰めているのを知っているのだから、理由はどうあれおかしな話ではない。 止めようと思っているのかもしれないし別の理由かもしれないし、 少なくとも本当の理由なんてのに気づいている様子は少しもなかった。 強いて言うなら、それを咎めて忌避する様子ではないことに、 申し訳無さとほんのわずかな嬉しさを、感じていたかもしれない。 光の差さない森の奥深くへと行く。音のする方、その先で。誰かが立ち上がる気配があった。 大人だ。教員を含めた者たちが複数名。 その表情には愉悦のようなものはなく、ただ渋面をこちらへと向けていた。 互いに誰がそこにいるかというのは、わかっていたのかもしれない。 だからこそ次の日の朝、青年は姿を見せなかったのだから。 ただ、どうして、青年なのだろう。何を治さねばならなかったのだろう。 目的を胸に抱えた大人たちの表情には、堅苦しいものが含まれていた。 「……ラピス、離れて。 下がって、早く庭に逃げるんだ」 青年の言葉は流暢だった。普段よりも明瞭で聞き取りやすい。 それは大人の前だからではない。隠していたからではない。 青年が、病気だからだ。病気を抱えているからだ。 それは、治さねばいけないものなのだ。 貴方に何も見せたくない。貴方に少しも疑いは持っていない。 ただ大人から庇おうとして、その前に立ちはだかったに過ぎない。 だから素知らぬ顔でそれを受け入れたってそうでなくたって、かまわないのだ。 → (-106) 2022/05/03(Tue) 20:18:46 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス貴方が、青年と大人のやりとりをどこまで聞いて、見ていたかはわからない。 貴方に背を向けた青年は、貴方が去ったとて関与しないだろう。 無理に連れてきてしまったと嘘をついて、貴方をかばいさえするだろう。 だから、貴方がその一言と、大人の手の先にあるものを見聞きすることがあったか、 それは貴方が選択すべき自由なのだ。 大人は、青年へと声をかける。 『お前が兎を殺したのか』と。 大人の手には、血の付いたリボンが握られていた。 (-107) 2022/05/03(Tue) 20:21:12 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト唯一の光の消えた部屋は、暗くて少し怖い。 間も無くあなたが傍に来れば、 殆ど癖のようにその袖を摘んで、並び歩く。 「えっと…………、 ……いいとこ知ってるから、着いて……来て、」 いつもより自信の無いような声で言いながら、 先導して廊下を歩き始める。 (-108) 2022/05/03(Tue) 20:21:15 |
雷鳴 バット(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/03(Tue) 20:23:27 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン人差し指を唇に当て、少女はすこし考える。 「一緒にいたら、不安になったときにそばにいられるよ」 「でも、一人でいたいときもある」 「今、レンはどっちだろう」 無理にみんなの中にいると、却ってよくないこともある。 例えば神経質な上級生なんかは、きっとそうだ。 だから、あなたに尋ね返した。 (-109) 2022/05/03(Tue) 20:42:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテこのところ、意識が向くことが増えた森。 定まらない行き先をそれとなく誘導して、外からの風が頬を撫でる場所に。 換気というのは気分転換に丁度いい。 「………」 掠れた声で吐露される、周囲への心配。 今はその唇から歌が紡がれることはなくて、少し寂しい。 少女もきっと悩みを抱えているのに、他の生徒を案じる言葉が先に出てくるのは確かな優しさなのだろう。 日常を保とうとする努力が生む効果はよくわかっていた。 声を掛けられたら良かったのだけれど、この喉から漏れるのは音にもならない空気だけ。 だから代わりに、黒板が線を引く音を声にする。 『これは私がそう思うだけなのですが』 『私は、いつも通りじゃない時があっても良いと思います』 『全部が元通りでなくても、問題はいつか解決するときが来るから』 ▼ (-110) 2022/05/03(Tue) 20:43:00 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『皆の前で頑張る人が、報われてほしいと思います』 『だから私の前では少しくらい、いつも通りじゃないシャルロッテちゃんでも良いんですよ』 眉を下げた笑顔に後輩への心配と慈愛が混ざる。 自分の喉元をとん、と指先で叩いた。 それがあなたの喉のことを示しているのは伝わっただろうか。 『私では役に立てないことも多いかもしれませんが』 『いつでも相談してください。頼ってください』 『それだけ覚えておいてほしかったんです』 あなたが抱える気持ちを受け止められる先輩でいたかった。 その背に頼るか、頼らないか。 それはあなた自身の自由だ。 この小さな上級生が伝えたいことはそれが全て。 だから後は勉強会の話だとか、明日の日替わりメニューの話だとかを話してもいいし、もっと違う話をしてもいい。 ここから立ち去るかどうかも委ねられている。 (-111) 2022/05/03(Tue) 20:43:28 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ暗闇の部屋から抜け出して。 袖を掴まれれば、どうせならと手を繋ごうとする。 君の小さな歩幅に合わせるように歩いていく。 「うん、お願いするね。」 随分弱弱しいな、なんて思いながら。 素直に歩く。 君は今手に汗を握っているのだろうか。 そうだとしたら、エルナトは時折お腹をさする。 (-112) 2022/05/03(Tue) 20:57:39 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……わ、」 手を繋がれれば、大人しく繋がれる。 少しだけその反応が遅かったのは、 何か考えていたからなのだろう。 これからする事を考えて、 その手は緊張で汗に濡れている。 「…………あ、あのね、エルナトくん……。 神隠し、て、さ……この学校でも 言われてるのは、知ってる……よね?」 歩きながら、周りをきょろきょろ窺いながら、 まだ前置きであり本題ではないからか、喋り出す。 (-113) 2022/05/03(Tue) 21:14:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ昼間はあまり日の下で見ることのない青色の手。 机の上で置物のようになっていたそれを、 少し陽の光にかざしてまじまじと見た。 あなたの申し訳無さそうな謝罪も、気分を害した様子はない。 『不思議とこわくはありません』 『進行を抑制する薬を飲んでいるというのも理由だと思いますが』 『どこか他人事のように見えるもので』 恐怖より、日常生活に支障が出る困惑の方が勝るのは変な心地だ。 指先の動きに合わせて追随するそれは、確かに自分の身体の一部なのだけれど。 もう何年もずっと共に生きてきて、病という感覚が朧気になっているのかもしれない。 「………」 『変だと思いますか?』 (-114) 2022/05/03(Tue) 21:16:11 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「大丈夫?」 「ちゃんと前を見て歩かないと危ないよ。」 心ここにあらずな君に苦笑して。 よほど何か悩みがあるのか、果たして自分で それを解決できるのか、思案して。 繋ぐ手が僅かに濡れているのが、尚更に 君の緊張を伝えてくる。 お腹が空いて仕方ないな。 不意に切り出された話題。 ふむ、と一呼吸おいて。 「うん、もちろん知ってるよ。」 「ただの噂だったけれど……こうも人がいなくなると、 なんだかちょっぴり怖いね。」 明日は我が身かも、なんて。 少し冗談めかして笑う。眉の下がった笑い。 (-115) 2022/05/03(Tue) 21:28:25 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「う、うん…………」 手を引きながら、向かうのは一回の廊下の先。 使われていない空き教室が物置代わりに使われいる、 そんな教室のひとつ。 今の時間を気にするよう外を見て、 誰にも後を追われて無い事を確かめるよう、後ろを見て。 「4人、居なくなった……もんね、」 「…………。」 「…………あのね、ここ、なんだけど……」 教室の戸に、手を掛ける。 廊下の突き当たり、非常出入口の傍の教室は。 何故か鍵が掛かっていなかった。 埃の香りが鼻腔を突く。 (-116) 2022/05/03(Tue) 21:39:38 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「病人だらけのこの場所より理解してくれる…… 個人じゃなく、場があるとは想像できなかった」 「“病人なんか”受け入れないからな……」 外と言う場所は。探すのすら億劫になる程には。 最も、精々が大学の範囲内しか見ていない。 このギムナジウムですら馴染めない人間が、希望なんて持てる筈なんてなくて。 一つ駄目だったなら駄目なのも当然だろう? 「母しかいないから、考えた事なかったな。 多分、嫌とか要らないって言うよりは…… 知るのが怖い、か。 母さんは僕が病気と判明する前に死んだから、 無色の思い出をぐちゃぐちゃに汚されたら堪らない」 随分と喋りすぎな気がするが普段喋らないような何人かと喋ったのに引きずられているのか、舌が回る。 饒舌さは異質を自覚した鬱憤による物とは気付かない。▼ (-117) 2022/05/03(Tue) 21:55:20 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ殆ど来ることもない廊下の終端。 意義を失った教室が、ただ物を置かれるためだけに存在している。 もちろん、中には入ったこともない。 落ち着かない君の動作。 よほど誰にも聞かれたくないのか………… 君の様子をじっと見ながら、言葉には頷く。 「…?施錠されてないんだ。」 「随分人気のない所まで来たね。」 埃っぽさにけほ、と軽く咳をして。 中に入れば、軽く部屋の中を見渡してから。 「それで、話って?」 神隠しが何か関係あるのかな?と、君をまた見た。 (-118) 2022/05/03(Tue) 21:55:33 |
【秘】 ライアー イシュカ → 神経質 フィウクス「……正直、家族がどんなのって思い出すらない。 だから家族がいたらって想像できる奴が羨ましいわ。 僕は、最初から。 “普通” から外れてたからそんな夢も見れない」無機質な小屋の天井が籠を想起させるものだから、 帽子を目元が隠れるように顔に被せる。 見たくない物は見ないようにしてきた。 多分、これからも。 「家族相手すらも利己的にしか考えられない人種って事。 だからさあ。そう言う話聞くと喉まで出かかるんだよ」 「 “ そんな事言える程度の病でよかったな ” 」 「──って。……最悪なのも、理解してる。 でもさ、思うだろ?優劣がないなんて嘘だろ? どう考えても生きやすさも難しさも差があるって……」 人にはそれぞれ苦しみがあって大なり小なり見えない苦しみがある。なんて、聞き飽きているしわかっている。 それを理解した上で前を向けない者は、駄目人間なんだろうとも。 (-119) 2022/05/03(Tue) 22:00:02 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「んふふ〜。そうだといいな」 「おれだってだれかのやくにはたちたいし」 「 あだばな にはなりたくないもんね」ちょっと視線を下げて、……少し寂しそうな顔をした。 「バレンタインもっ」 「もちろんつかっていいからね!おちゃにもできるし」 (-120) 2022/05/03(Tue) 22:06:36 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「…………」 中に入って、扉を閉める。 扉にじっと視線を預けた後、ゆっくり息を吐いて、吸って。 埃の香り少しだけ顔を顰めて、空気を吐いて。 「……………、大人に、」 震える声が、紡ぎ始める。 「班の人たちを、 誰にも見つからないように、 “神隠し”をするように」 扉は、ぴちりと閉めて。 「わたしたちは、言われてて……」 奥まったこの教室の前を、通る者も居ない。 ▼ (-121) 2022/05/03(Tue) 22:15:15 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「………次は、あなたなんだ。」 強張った少女の面持ちには、汗が滲んでいる。 瞳が泣きそうに、潤んでいる。 あなたの心配を利用した事と、 あなたを大人に差し出さないといけない事と。 罪悪感を募らせて。 だからと言って、ここであなたを差し出さなかったら 自分達がどんな目に遭うかを想像して、恐怖して。 無垢な少女の想い考える事は、 それでもういっぱいいっぱいだ。 「………もう少ししたら、大人たちが来る、から……。 ……ここで、しばらく、 大人しく、してて……欲しい……。」 (-122) 2022/05/03(Tue) 22:16:45 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット本当は、青年についてくる必要はなかった。 でも、しいて共に森を進む理由を挙げるのならば、やはりそこには心配があったからなのだろう。 連れ立って歩くあなたの様子からは、一片の疑いも読み取れなくて。 それは、暗闇が視界を妨げたせいではなかったと思う。 ほんの僅か滲む嬉しそうな気配が、また罪悪感を募らせる。 ぴしり、と身体が固く軋んでいくような気がした。 堅い面持ちの大人たちと対峙して、その大きな背に庇われて。 結局青年は何を治さなければいけないのかも、少女は知らないままここまで来た。 普段より鮮明に届く声。 それは、暗闇が感覚を研ぎ澄ましたからではなかったと思う。 言われるままに逃げるのが賢明だったかもしれない。 自分を庇おうとしてくれる、無垢ですらあるその優しさを受け入れるのが正しかったかもしれない。 それでも、見届ける義務があると少女は判断したから。 己が何に加担しているのかを胸に刻むべきだと判断したから。 少女は数歩下がったけれど、立ち去ることはしなかった。 だから、大人達のその言葉を聞いた。 血のついたリボン。 あの飼育小屋で、小さな命に括りつけられていたものが頭に過ぎる。 そこでまた初めて、青年が抱えているものの一端に触れた。 (-123) 2022/05/03(Tue) 22:21:44 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナトそれは日が空高く登る頃か、それとも彼方に沈もうとする頃か。 いずれにせよ、ルームメイトとしてあなたと同じ部屋で過ごすひとときの出来事。 「なあ、エルナトくん……」 名前を呼んであなたに声を掛ける。 バラニにしては珍しく、どこかぼんやりとした様子のまま。 「これは……そう、例えばの話なのだが…… ものすごぉく……おいしくないけれども、 どんな病でも治る魔法のような薬があったとすれば…… 君は飲みたいと思うかね……?」 なんて、突拍子のないような問いかけをあなたにする。 その視線の先には、いつもあなたが飲んでいるような薬。 今でもそれを飲む姿には、どこか苦しそうなものがあると思っているからこそ、そんな問いかけをするのかもしれない。 (-124) 2022/05/03(Tue) 22:29:03 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ君の、告解を聞いて。 思うことはたくさんあった。 『なんで僕が』ももちろんだし。 『なんで君が』も、そう。 『神隠しは、大人達の仕業』だったんだと納得もしたし。 『わたしたちっていう事は、仲間がいるんだ』とも思った。 ただ静かなだけの時間が流れていく。 色んな事を思った。 色んな事を思ったけれど。 何よりまず最初に思ったことは。 ▼ (-125) 2022/05/03(Tue) 22:41:30 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ『あぁ、美味しそうだな』だった。 少年は、君に近づく。 君は少年を部屋に閉じ込めておかなければいけない。 君はそのために、扉の前から離れられない。 少年が君に近づく。 鷹色の目が真っすぐと君の顔を見て。 小脇に抱えていた本を、机の上に置いて。 少年が君に近づく。 数歩しかない距離をゆっくり詰めて。 君より高い視点から、君を見降ろして。 少年が君に近づく。 その手を、君の頭に伸ばす。 手が、君の汗ばんだ額に触れた。 ▼ (-126) 2022/05/03(Tue) 22:42:18 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「後悔しないかい?」 怒りも絶望もなく、ただ静かに紡ぐ。 優しく、柔らかないつも通りの声色。 「友達を身代わりにする事。」 「君が夜布団で寝る間に、僕が大人に何をされるのか、嫌でも過ってしまう事。」 「後悔しないかい。」 君の様子を見ればわかる。 追い詰められて、逃げ場がなくて。 そうするしかなくて、自分の心を傷つけながら選んでる。 だからこんなに 美味しそうに なってしまう。「君を守ってあげようか。」 「大人からは守れないけど、大人の命令から。」 「今日一日だけ、君を守ってあげられるかも。」 耳元に口を近づけて、囁く。 君が少年をここに追い詰めたというのに、いつしか少年が君を壁際まで追い詰めているような構図。 すん、と鼻を鳴らす。 仄かに汗の匂い。 お腹が空いて仕方ない。 「………君が、ぼくのお願いを聞いてくれるなら。」 「守ってあげるよ。今日だけは。」 あぁ、もう無理だな。我慢できないや。 少年は、君の手を取るように、指を絡ませて。 耳に舌を這わせた。 耳孔に粘性の音が響く。 (-127) 2022/05/03(Tue) 22:44:22 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ陽が沈みゆき、人々も寝息を立てる時間。 少年二人も、寝支度を整えて。 寝間着に着替えた状態で、互いの布団の上。 少年は施設から支給された小瓶の中の液体を、今日も飲む。 透明な時は、ほとんど何の躊躇もなく。 それが紅色や黄色がかっていた時、白色の時は、嫌そうに眉を顰める。 それでも、飲む。 飲んだ後はほう、と一息ついて。 僅かに顔を上気させる。 「なぁに、バラニ。もう寝ぼけてる?」 「そんなにぼんやりして、らしくないよ。」 なんて、かけられてる言葉には揶揄い交じりにそう言って。 小瓶をサイドデスクにことりと置いて、君を見る。 それから、言われたことに思案を走らせて。 「……うーん…………」 「…まぁ、飲むかなぁ………病によるかもしれないけど。」 「ほら、僕は普通のご飯が食べられないから。」 「それを我慢したら、美味しいご飯を食べられるようになる、と思ったら……頑張れるかも。」 異食症。 人間が通常摂取する食事から、栄養が取れなくなる病。 エルナトは、食堂に顔は出すものの、一口たりともご飯を口にすることはない。 いつも、ただ眺めるだけだ。 「君はどう?」 飲む?と首を傾げて。 (-128) 2022/05/03(Tue) 22:52:24 |
【人】 神経質 フィウクス>>29 エルナト 「でなきゃお前は本なんて勧めてない」 何よりも、そういうところ。 誰にも愛想良く素直に、親しみ深く接するけれど。 裏を返せば特別に扱いはしないし、 周りほど 何かしてあげよう という姿勢で接する事もないし、険のある態度に、言いたい事を呑み込んだりもしない。 そのように認識しているから少しだけ接しやすい。 「特別好きでもないし、特別嫌いでもない」 「大人に言われてやらされていただけだ。 ……誰かに聞かされるんじゃ意味がないから。 だから、教材だけ渡されて、一人で。 何時間か好きでも嫌いでもないピアノの前に座らされる」 一人きりの部屋で、自分で自分に聴かせる為だけの音楽を。 それを楽しんでいるわけでもない、ただの単調作業の時間。 恐らくは音楽療法の一環だったのだろうけど。 確かに一人きりで課題をこなす間は症状に悩まされず済んだけど。 結局はそれだけ。改善らしい改善にはならなかった。 (31) 2022/05/03(Tue) 22:56:09 |
【独】 神経質 フィウクス/* 単にPLのオレがジムノペディが好きなだけなんですが…… なんか音楽療法にも使われてたらしいので…… じゃあちょうどいっか。って思ってこの設定を入れました。完。 (-129) 2022/05/03(Tue) 23:00:38 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「……そう。別にそれでも、構わない。 勘違い、されたり……怒られるのには……慣れてる。 けれど配慮、されるのは……悪い気は、しないな」 さしてどう扱われようとたいした興味はないようで、ただその姿勢を、有り体のままに受け入れる。実に大らかで、気ままだ。 早々森に立ち寄る用事もない、と思っていたのだが、 今日みたいなことも意外とあってしまうものなので、 軽く道順や目印などを頭に置いておきつつ。 鼻腔を突く異臭にほんの少し目が冴えた感じがして── おそらく、人のものではないだろうそれをどうにか軽く脳内で咀嚼し、パニックに陥ることもないようにする。 人の怪我でなければ、やはり強く気にはしない。 「もし、問題があったら……その時は、その時、だな。 ……多分、みんなが……朝いないのには、関係なさそうだ。 だけれど……罠を大人たち、が把握した上で…… 連れて行くなら……それなら、かからないのか……?」 あるとすればそのくらい。 そもそも大人、先生が関与しているかは知らないが。 (-130) 2022/05/03(Tue) 23:02:10 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナトそうだ、閉じ込めておかなきゃいけなくて。 大人が来て、大人の力で開けられるまで、 扉を押さえて居なきゃいけなくて。 あなたが出ようとするなら、 どうにか押さえとかないといけなくて。 丸くてくりくりとした菫色があなたを見上げて。 机とか先に引っ張ってきて押さえればよかったなとか そんなことも思い当たらなかったことに、今更気付いて。 少しずつ近付いてくるあなたが、 何を考えてるのか、分かんなくて。 触れられた手付きは、知らない意味ばかりを孕んでいた。 ▼ (-131) 2022/05/03(Tue) 23:11:20 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……………、」 後悔なんてずっとしている、 後悔なんてずっとしていて。 それでもやらなきゃいけなくて 選ばなきゃいけなくて、 せめて役に立たないと、 他の二人にも迷惑が掛かっちゃうかも知れないから。 自分が連れていかれてしまうだろうから。 自分が怖い目を見るのと、誰かを怖い目に遭わせるの どっちのがマシなのか、想像がつかないけど こわいのはいやだった。 「ぇ………?」 だから、あなたが言う事は。 よく分からなくて、なんなのか分からなくて。 どうしてそんなことを言えるのか、分からなくて。 そんなこと許されていいのか、分からなくて。 そんなこと受け入れていいのか、分からなくて。 ────だから、 (-132) 2022/05/03(Tue) 23:14:16 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「ひゃっ……、?!」 絡んだ素手同士の指は、生温い温度を共有し 今までに無い位近い顔に、 耳を柔らかい何かが絡みつくようになぞる感覚に まず、まだ、理解が出来なくて。 何が起きてるか分からなくて、 困惑が込み上げて。 見開いた目で、ぱきりと歳を取る。 艶やかな女の肌に、厭な汗が滲んで、 あなたに捧げる雫が滲み出す。 (-133) 2022/05/03(Tue) 23:16:38 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「僕は、あまり僕に自信を持てていないからさ。 皆に迷惑をかけるのはそこまでじゃないけど…… 病気で情けないところを見せるのは少し嫌かな」 つらつらと、不安以外の言葉を選んで。 幸い一度飲み込んだものだから、押さえつける物はないけど、 溢れ出てしまう心配もそれなりに少なくなっているみたいだ。 「かといって、閉じ籠るのも気が進まないし。 少しでもダメだなって思ったらすぐ帰る……とか、いいのか?」 歩ける時に歩いておかなければ、 治るものも治らないだろう、頑張ってみるのもたまにはいい。 (-134) 2022/05/03(Tue) 23:19:55 |
【人】 司書 エルナト>>31 フィウクス 「あはは、確かに。」 ふわふわとした態度。 芯がないわけではないけれど、誰かと強くぶつかり合うほどの固さもない。 何かをしてあげようなんてこと、考えもしない。 ……というと、語弊がある。でも、そうだ。実際、何かをしてあげようとすることはあまりない。 だって、ただの子供だ。特別な力も、知識もなにもない。 何もしてあげられない 。「へぇ!ピアノが弾けるんだ、いいね。」 「でも好きじゃないなら、聞かせてはくれないか。残念。」 なんて、君の言葉に、境遇に沈痛な面持ちを浮かべるわけでもなく。 ただ思ったことを率直に告げていく。 楽器、いいなぁ、なんて言いながら、手にかけた本を取る。 「何かに打ち込んでる間は辛くないなら。」 「やっぱり読書は向いてる気がするけれど。」 集中すると時間も忘れるし、周りの音も聞こえなくなるんだよ、と。 ぱらぱら、ほんの中身を流し見て。 ▼ (33) 2022/05/03(Tue) 23:20:04 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「一度、咲いたら……きっと、無駄にはならない……よ。 そのために……君は、僕に預けるんだから。きっと」 少しでも役に立てたいからこそ、 今人の手に預けているものじゃないか、と。 眠気の中に仄かな気遣いらしきものが滲む。 「誰にも……使うこと、がなかったら。 その時は、お茶にして……飲もう。 それだけ、でも……何かのために、なったってことになる」 (-135) 2022/05/03(Tue) 23:23:34 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「続いていたら、 どうでしょうか。 それが事実だとして、私の夢は変わらないでしょうね」 どうだっていい。否、どうすることもできない。 このときの言葉だけは特段冷たくなって。 「私が先生としてここに居続けること」 「学生の頃からの夢でした。 この場所<ギムナジウム>を、生徒達の為の空間にするって」 不安そうなその言葉に答えるように、君の頭を優しく撫でた。 (-136) 2022/05/03(Tue) 23:31:18 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「こうして君たちがおびえるような恐ろしい噂を無くして。 病気を治したい子はできるだけ早く、 ゆっくりと向き合わなければいけない子には丁寧に。 そんな風に"ここ"を変える先生になりたいんですよ〜。 ですが、」 足を曲げて視線を合わせる。 本当に怖がら、夢を見させるだけになってしまうことが。 ただただ、空しい。 「今の私には、こうして君たちの言葉を聞いて 知っていることを言うだけしか出来ません。 何が起きていようと、苦しんでいようと――」 見ているだけしかできない。無力だ。 受け入れることを拒んでも、飲み込まされ続けるだけ。 それを不幸であると、君たちに感じて欲しくも強いたくはない。 片手で自分の服の裾を強く握りしめる。 「だからもし、 何か辛いことが起きたらこうして伝えて下さい。 私は君たちを変える先生に、まだなれていませんが、 ――君たちが喜べないことが起きたとき。 時には物言わぬ壁になって、時には言葉を返す友になります。 君が君の願うままが叶うことを"私たち"は望んでいます。 我慢をしないで下さいね、私はいつだって生徒が大事なんです」 (-137) 2022/05/03(Tue) 23:35:59 |
リアンは、昼食に、ブルーベリーを食べた。 (a13) 2022/05/03(Tue) 23:45:35 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ今日だけなら。 守れる算段があった。 ようは、連れてこれなくても仕方ない状況になればよい。 君が言いつけを守れなくても、仕方のない状態に。 大人が対処に手間をかけるような、状態に。 その算段があった。 今日だけだ。きっと何回もはできない。 「怖いでしょ。」 「何を選ぶのが正解か、分からないって顔してる。」 「でも、誰にも迷惑をかけないなら?」 「君の仲間も、君も。」 「今日だけ、安心して眠れるなら?」 「……大丈夫だよ。」 「クロノさん、辛いよね。今まで多くの人に黙って、そんなことして。」 「辛かったよね。たくさん、頑張ったね。」 変わらない優しい声色で、囁き続ける。 幼子が抱えるには酷すぎるくらいの秘密。重責。 少しでもそれが軽くなればいいと思った。 その気持ちは、純粋な善意だった。 ▼ (-138) 2022/05/03(Tue) 23:47:54 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「……私は、飲まない」 「もちろん、病気は治したいと、思ってはいるけれど…… 本当に治さなければいけないのは、心の弱さのほうなのだからね」 病気だけを治しても、何の意味はないと言うように。 「……エルナトくんは、そうやってらしくないと言うけれど。 不安はあるし、皆が思っているほど私は強いわけではなくて。 ここに来るより前には、泣き虫だとよく揶揄われてたりしてね」 どこかアンニュイな姿を見せながら、少しずつ過去の欠片を零していく。 今のバラニに結びつかないような『泣き虫』というワードを一緒にして。 どうやら察するに、バラニの病気には心の動きが大きく関わっているようだが。 ▼ (-139) 2022/05/03(Tue) 23:48:28 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ一方でその行動は、欲望だった。 舌が、小さな耳を這い回る。 ぬちゅ、とした音が脳に直接響く。 ぱきり、という音。 か細い悲鳴。 「……しー…………。」 濡れた音にまみれた、制止の言葉。 音を出すと、大人以外が来てしまうかもしれないよ、と。 君の口を、君の理性で塞がせる。 絡んだ手は、君に振り払う事を許さない。 元より、初等部の女の子に負けるほど非力でもない。 じわり、甘露のような雫を辿って、細い首筋に口を寄せる。 鎖骨から顎先まで。 汗を掬いあげるように、長いストロークで何度も舌を這わせる。 「……美味しい………。」 恍惚とした呟き。 上気した顔。 満たされていく感覚が、気持ち良い。 君の顔をちらりと見る。 涙が零れるなら、それも舐め取ってしまうし。 そうでなければその。 口に。 同じ部位で触れようとする。 (-140) 2022/05/03(Tue) 23:48:54 |
【秘】 神経質 フィウクス → 半分の仮面 リアンその日のどこかの時間。 一度寮の部屋に戻った時に、その書き置きを見て。 溜息を一つ。 同じ様に書き置きでもって返答としても良いけれど。 うっかり一人で居る所を探し回られてはかなわない。 だから仕方なく重たい足を再び部屋の外へ向けた。 「食事はお前達の居ない所で済ませてる。 いつもの事だ。 今更気に掛けなくていい。」 そのうちにあなたを見付ければ、 短い言葉で、素っ気無く、一方的に答えを投げ掛けて。 「……俺は、 この病を治したいとは思ってない 。お前や同じような奴等と違って。 だからお前が手助けをする必要は無い。」 そもそもの話、前提からして違えていたのだ。 これ以上あなたに骨を折らせるのは良い気分でもなかった。 (-141) 2022/05/03(Tue) 23:49:29 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット/* お外には出たりしていますが、基本長くは開けず貴方の帰りを心配そうに待っています。 都合が合えば帰ってきたときの描写や、帰らないのであればその旨を教えて下さると幸いです。 ご無理なさらず〜、個人面談に付き合って下さりありがとうございました! (-142) 2022/05/03(Tue) 23:51:31 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「確かに……美味しいご飯を食べられないのは辛いものだものな」 「私も君と同じ境遇ならば、また違った選択をしたかもしれない」 普通のご飯が食べられない苦しみ。 普段から当たり前にしていることがそうできない苦しみ。 少し想像しただけでも、あなたの苦労の一端を味わうことは容易いと思って。 「……そうだ!今から治ったら何を食べたいか考えておきたまえ」 「君がいつかこのバラニを祝ってくれるというのならば、 このバラニもまた君を祝わなければ不公平というものだろう?」 「幸いなことに私は貴族…… つまり、大概のものは振る舞えるのだ。 その時は遠慮なく、君の食べたいと望むものを振る舞おうではないか」 咄嗟に思いついたようなことをあなたに提案してみる。 つい先ほどまでの"らしくない"バラニはどこへやら、いつものように明るい表情で。 ▼ (-143) 2022/05/03(Tue) 23:51:40 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ところで……いつも飲んでるそれは……薬、なのかね?」 「以前から気になっていたが、色々と種類があるようだけれど」 透明なものと、色の着いたもの数種類。 一緒の部屋で過ごしていれば何度も目にする機会もあって、中には眉を顰めながら飲んでいるものがあることも知っている。 けれども、それが何なのかまでは今まで深くは尋ねたことはなくて。 良い機会だとでも言うように、続けて尋ねてみるのだった。 (-144) 2022/05/03(Tue) 23:52:10 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「心………。」 呟く。 君の病の話は、まったく聞いたことがない。 そもそも、公言していたり目に見えて分かるものでもない限り、 そういう話題にはあまり触れない。 誰もが抱える傷だから、容易には触れられない。 「想像できないなぁ……泣き虫か。」 「……でも、それはそれで可愛いかも。」 想像して、少しくすりと笑う。 君の知らない一面が知れると、嬉しかった。 「じゃあ今は、頑張って気丈に振舞っているの?」 「……病のために?」 問いかけを零す。 ▼ (-145) 2022/05/04(Wed) 0:08:51 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニそれから、齎された言葉にはきょとんと眼を開いて。 まさか、こちらが祝われるなんて思ってもなかったものだから。 「……あははっ!それはいいね。」 「うーん、でも、何がどんな味なのかってあんまり知らないんだ。」 「だから、その時は。」 「君の好きなものをご馳走してもらおうかな?」 微笑んで。 人の食事なんて殆ど取ったことがない。 食べたいもの、なんて浮かぶはずもなく。 強いてあげるなら、それは。 『友人が美味しそうに食べるもの』だから。 明るい姿。 君のその姿はやっぱり好きだ。 きっとか弱い姿も好きだけれどね。 ▼ (-146) 2022/05/04(Wed) 0:09:17 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ最後の言葉には。 うーん、と少し思案してから、小瓶に触れる。 1日1本。握れば見えなくなるくらいの小さな瓶。 「薬じゃないよ。」 「これはね、僕のご飯。」 結局、隠したって仕方ないと告げる。 一日一食。小瓶程度の食事しか得られないから。 いつもお腹をさすってる。空腹を誤魔化すように。 「何だと思う?」 中身の話。 (-147) 2022/05/04(Wed) 0:09:55 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 半分の仮面 リアン「あ〜 今私が優等生であることを疑いましたね〜? こんなにも時間正しく、規律を破らず健全な生活をしている人間もいませんよ」 間。 「……本当ですよ〜? うるさくするのはいつも私の周りの方でした」 それは、トラブルメーカーと呼ばれるものかもしれないが。 確かに罪に問われることはしていないのだ。 一部あら見ればたちがわるいかもしれない。 「コミュニケーション円滑の為に自分から話し家蹴ること、 私も大切なことだと思っています。 ですが私は"見守ること"を使命とされていますから。 ……大人も厳しいということです〜。 しかし、私のような立場と仲良くすることよりも、 生徒同士の関わり合いを重視せよ……。 私もそう思ったので自分のルールにしています」 「ついでですし――質問しましょう。 仲良く出来ていますか? 同室さんとは。 この個人面談も、あと5分もすれば終わりにしますから 気軽に質問や悩みをぶつけてください〜。 今なら元先輩の私がよく使っていた外への抜け道も教えてあげますよ〜」 自称優等生は愉快そうな台詞をただ無表情に続けていた。 (-148) 2022/05/04(Wed) 0:12:55 |
【秘】 不安定 フィウクス → 司書 エルナト「…この病の症状が出るのは対人関係だけだ」 「 だから人間が関わる本は読みたくない 。」それだけ。 「人生の半分以上を苛立ちに支配されて生きてきた人間が、 それを急に取り上げられたらどうなると思う? そうして病と共に過ごす間に築かれた気質や価値観は 治療と共に自然に変わるものだと思うか? 10年も居なかった人間が急に戻って来て、 必ずしも、何処にでも、受け入れられると思うか?」 「…… 俺は何もかも無くなるのは嫌だ 。」それだけ。 (-149) 2022/05/04(Wed) 0:13:10 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「ッ……………」 耳を撫ぜる声が、熱く聞こえた。 ぞわぞわとする感覚に、 けれども逃げ出す事なんて叶わない。 閉じ込めようとしてたのはこっちだったはずなのに。 優しい言葉が、 甘く 流れ込んでいく。ほんとうに、大丈夫なの? だれにも、迷惑がかからないの? わたしも、ふたりも、 今日だけでも、安心して眠れるの? 甘い言葉に、頭の中がくるくる掻き回されて行く。 蜂蜜たっぷりのホットミルクみたいな ほっとした温かさじゃなくて、どこか、危ない温もり。 それでも欲しかった言葉が じわじわと沁み込んで行って、 その結果が瞳から零れ落ちる。 そしてあなたの舌が掬い取る。 ▼ (-150) 2022/05/04(Wed) 0:14:04 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 半分の仮面 リアン/* 一部あら→一部から 話し家蹴→話しかけ 誤字が多くてびっくりしました。焦っているのでしょうか、大変すみませんでした。いつ〆ても構わない面談ですので、お気軽に〜。 (-151) 2022/05/04(Wed) 0:17:04 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナトどうしてこんなことを、なんて 訊けるだけ頭が回らなくて。 ちょっと考えれば分かるはずなのに、 静止を示す音に、ばかみたいにただ従ってしまう。 こそばゆい、恥ずかしい、よくわからない。 それだけだった筈なのに、それがずっと続いてるうちに なんだか 熱 くて、頭の中がくらくらしてきて。あんまり続いただ、自分でもどうなっちゃうのか分からなくて。 怖くて、不安で、あるはずなのに どうしてか少女に戻らないまま、 艶やかな女の顔は、熱に火照るばかり。 「ぇ──、」 どうにか、静止に名前を呼ぼうとした口は、塞がれて。 耳を舐られてのとはまた違う趣で 粘液の音が、一層よく響く。 (-152) 2022/05/04(Wed) 0:19:28 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス君がリアンを見つけた時、先日と同じように一人で歩いている。 先日と違うのは、寮の部屋にいる時と同じように仮面を付けていることくらいだ。 「そうか。それならばいいんだ。 食べられていないのでは、と思っていた」 そして、その返答にも柔らかな表情を見せる。 ようやっと君の事を知ることが出来た気がする。 5年ほど、ずっと。ほとんど何も知らなかったも同然だから。 「覚えておこう。 そうであるなら、無理に治そうと考えるのはやめるのが良さそうだな。 ―――だがもし、治す治さないに関わらず。君が良い方向に向かいたいと思ったなら。 その時は、改めて手を貸そう」 一度、手を引こう。 君がそう言うのなら、無理に手を伸ばし続ける事もない。 もし万が一があるのであれば―――その時は。 (-153) 2022/05/04(Wed) 0:47:43 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「……ん!」 「そー。そのとおりかも」 「おれがつかえないぶん、みんなにつかってほしいから、あずける」 貴方の言葉に、少しうつむいた顔を上げて笑った。 「ほかのひとにもあげたりしてもつかわなかったらー……ティーパーティーだな」 「一緒にケーキとかたべるとたいへんよいかも!」 そりゃ傷薬にはなるけれど、誰も使わないのが一番だ。 平和的に、安らぎの時間の為のお茶になるのであれば、それは心の傷を塞ぐことにも繋がるかもしれないし。 ともかく、みんなのためになればいいなって。 (-154) 2022/05/04(Wed) 0:48:39 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ傷つけてやろう、だとか。 誑かしてやろう、だとか。 利用してやろう、だとか。 そんな気持ちがあるわけじゃなく。 言葉そのものは本心だから。 猶更に甘ったるく脳に刻み込まれていく。 ただ一日、ほんの一晩の安息のために。 明日からの生活がより苦しくなるかもしれなくとも。 手を差し伸べる。 それは天使の施しでもあるし それは悪魔の契約でもあった。 禁断の果実に手を出せば、もう楽園にはいられない。 もっとも、最初から楽園などどこにもないのだが。 あくま 君が捧げる全ての供物を、天使は掬っていく。 ▼ (-155) 2022/05/04(Wed) 1:06:19 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノどこまでも優しく、丁寧に。 柔らかく温い舌が、這い回っていく。 それは男女が蜜月の時を過ごすときにするような。 愛を確かめ合う行為にも似ていて。 もちろん、君がそんなことを知っているはずもないけれど。 足を、君の脚の間に割り入れれば。 それだけでもう、君はどこにも逃げられなくなる。 身長差分、君の体が持ち上がる。 爪先立ちで、少年の太腿の上に跨っているような構図。 言葉ごと塞がれた唇は、そのまま、君の体を撫であげた舌が今度は、君の口内をもと。 上顎を、歯の裏側を這い回って。 小さく暖かな舌に絡みつき、その舌の裏側を舌先でなぞって。 唾液を自分の口内に運んで、熱い吐息を合わさった口の端から漏らす。 くぐもった水音。愛を確かめ合う行為。 少年は優しく、丁寧で、柔らかくその行為を行いはするけれど。 その目は、愛に塗れているとは言い難く。 どちらかといえば、これは、そう。 ────食事であった。 …ぷは、と口を一度離せば、銀糸が二人を淫らに繋ぐ。 「……服の下も、汗をかいてる?」 随分上気した顔で、問いかけた。 (-156) 2022/05/04(Wed) 1:08:22 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナトバラニも病気について、努めて漏らさないようにしているのだ。 初等部からこのギムナギウムにいた事実を、中等部も終わりに差し掛かろうとする今まで明かさないほどには。 隠し通さなくてはいけない理由が貴族の子であるバラニにはあった。 裕福なだけではなく、貴族の家に生まれたからこそ生じる悩み事だ。 その中でこうして友人であるあなたに零す言葉は、ひとつひとつが特別なものでもあるのだが。 「よ、止したまえよ! 可愛いなどと!」 相応しい言葉ではないと、語気を強めながら抗議する。 跡継ぎとして立派な男にならねばならないのだから、この手の自身のイメージに関わる言葉には少し過敏に反応してしまう。 どうにも、今さら手遅れなところはあるだろうが。 「うむ……まあ、そういう事になるね」 「病は気から……というのは少し違うかもしれないけれども。 気丈に振る舞うことで、本物に近付いていけるような気がするのだよ」 「……英雄譚の主人公のようにね」 バラニは、勇ましい英雄譚を好んで読むことはあなたもよく知っているだろう。 泣き虫のバラニがそれらに勇気を借りて気丈に振る舞うことで、今があるのだ。 ▼ (-157) 2022/05/04(Wed) 1:32:15 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ほほう、私の好きなもの……」 「いいだろう、その時は私の好物を存分に振る舞ってあげようではないか」 「願わくば、エルナトくんもそれを気に入って欲しいものだね」 同じものを好きになってくれればいいと、ちっぽけな願いを抱きながら。 いつかの未来である、その時を祝うための準備を今から進めてその一歩。 神隠しなどと、重苦しい空気が漂っているここ数日だけれども。 こうして、将来の希望や明るい未来について語らっていると少しは気分も晴れやかになってくるものだ。 ▼ (-158) 2022/05/04(Wed) 1:32:58 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス「人の出ない本をお探し?」 なるほど、と一つ頷いてから先の言葉。 人なんて、どこにいようが何かしらで存在を感じるものだ。 中々、大変な病だね、と忌憚のない意見。 「変わったらいいな、とは思うけれど………」 「…正直、すぐに変わるものじゃないとは、思う。」 というのは、自分も一度考えたことがあるからの言葉。 少年は、人が普通に食べるものが一切口にできない。 はっきり言って、家畜の餌のようにしか見えないレベルだ。 そんな自分が、もし病を治したとして。 じゃあすぐに、人の食べ物を口にできるのかと言えば。 ……やっぱり、気持ち悪さを感じてしまうだろうなと、思う。 「どこにでもは受け入れられなくても。」 「どこかには受け入れられるよ。その為に先輩が頑張ったんだから。」 「自然に考え方は変わらなくても。」 「変えようとしたら変えられるよ。向き合えば。」 「何もなくなるのが嫌だ、なんて。」 「本当の自分だってちゃんと知らない癖に。」 病に支配されてる君なんて。 何もないのと同じじゃないか、と。 ただ真っすぐに、告げて。 (-159) 2022/05/04(Wed) 1:33:23 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「食事、なのかね……?」 「ふうむ……」 食事だと聞いて、その中身が何かと問われて考える。 握れば見えなくなるほど小さなそれの中にある液体。 考えてみても、おおよそ妥当と思えるような答えは見つからず。 「……ダメだ! 皆目見当もつかない!」 「果実から搾ったものだとか、そういうものでもなさそうだしね……」 思い浮かんだものをひとつ挙げてみるものの、降参だと言わんばかりに両手を挙げて見せた。 (-160) 2022/05/04(Wed) 1:33:29 |
【人】 司書 エルナト>>36 フィウクス 受け取られれば、満足そうにうなずいて。 本は読まれなければ意味がない。 読んでもらえる本は幸せだ。 問いかけには、うーんと思案して。 「病気の方は、まぁ治る目途は立ってないけど……」 「食事の量は減らしてるよ。食べれば食べるほど染まってしまいそうで。」 「…まぁ、最近は成長期なのか、お腹が減っちゃうんだけど。」 「それ以外だと、本を沢山読んでる。」 「読むごとに、自分の世界が広がって、本を書いた誰かの思考が、自分の一部になるように感じるんだ。」 「そうやって、確固たる自分を作ってる。」 いずれ病が治った時に、自分が何者でもなくなってしまわぬように。 「自分の世界を広げるのって大事だよ、フィウクスさん。」 「あなたも、内側以外に目が向けられたらいいな。」 (38) 2022/05/04(Wed) 1:34:03 |
リアンは、勉強会で、少しでも元気が戻るといいと思う。 (a14) 2022/05/04(Wed) 1:40:18 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキふわふわとした金の髪は、頭を撫でる手を緩やかに押し戻すように。 優しく撫でられたことに、安心感を覚えながらも少し不服そうにも眉を顰めるも。 それだけ。 その手を強引に跳ね除けたり、優しさに全てを委ねるわけでも、どちらでもなく。 「そう、ですか……」 変わらないと、そう答えたあなたにそれだけの言葉を返して。 ▼ (-161) 2022/05/04(Wed) 1:56:49 |
【秘】 中等部 バラニ → 月鏡 アオツキ「……」 「ありがとう、ございます……先生」 「私には…… 訳あって、簡単に頼ったりはしたくない気持ちがあるのだけれど」 「善処は、するようにします……我慢をするつもりはありませんから」 バラニは、貴族の子だ。 貴族の子には、貴族の子であるが故に抱え込まなくてはならないものもある。 それが素直にあなたたち大人に近いものを頼ることの障害になっているけど。 「また、何かあれば相談させてください、先生……信じていますから」 それでも、信じて頼る先がいるのは心強いこと。 こちらに視線を合わせてくれた瞳に、まっすぐと眼差しを返す。 あなたを信じていると、頼ることのできる人間と見なしていると伝えるように。 (-162) 2022/05/04(Wed) 1:58:03 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニそんなことない、と言おうとして、口を噤む。 少女にとってあなたは、とても目映い素敵な男の子。 けれど、家族に出来損ないを詰られる気持ちは、少しだけわかる。 『シャルロッテ』はそうじゃない、と何度も言われたから。 けれど、少女がそうやってまごついている間に、あなたは。 やっぱりまぶしいな、と思う。 まっすぐな言葉。 誘惑に縋らない強い心。 あなたはちゃんと、大切なことを知っている。 ▼ (-163) 2022/05/04(Wed) 2:03:04 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニちらと視線を落とす。 その先には、隣を歩くあなたの手。 少女は勇気を出して、そっと、その手を取った。 「……うん」 「バラニが家を継ぎたいなら、そのために病気を治すことが必要なら、ロッテも早く治ればいいなって思う」 「でも」 「病気さえ治れば上手くいく訳じゃないって、それだけではだめだって言えるバラニは、とっても強い」 「きっとね、バラニが立派な大人になったとき。 いろんなことを勉強して、今よりもっと素敵になったとき。 そのときには、病気もよくなってるんだと思う」 それは、もう少しこのままでいたいという少女の身勝手な願いかもしれなかった。 それでも。 特効薬のようなもので一足飛びに解決するより、今、ふたりで歩いているみたいに、ゆっくりと変わっていけばいいと思った。 (-164) 2022/05/04(Wed) 2:04:06 |
【独】 夢見る乙女 シャルロッテ/* >まだ治らなくていい アア〜〜〜〜〜〜〜!!!!!でもお〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!! 治療されちゃう!!!!!!!!!アア!!!!!!!!!!!!!!!!!! ヤ゛゛゛ダ゛゛゛゛゛゛ウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (-165) 2022/05/04(Wed) 2:05:35 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナトもうとっくに、逃げられなんてしないのに。 乗り上げたその腿に、跨る己の下腹部に 熱を感じどもその理由を、熱を吐く手段を、 女の身体の少女は分からない。 「んんッ…………んぅ、」 口の中を自由に這い回る舌の動きに、 ぞくぞくと背筋が震え上がって、あなたにしがみつく。 されるがままの口内に、溜まった唾液はどちらのものか。 何も分からないまま、喰らわれて行く。 この行為が何なのか、何故こんな事をするのか、 こんな事をしてくれるのか、クロノには分からない。 けれどもそれを考えようとするのも、ばからしい。 熱くなった頭はもう、 自分に課された役目すらも、放棄した。 ▼ (-167) 2022/05/04(Wed) 2:06:07 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニよほど隠さなければいけない理由。 心に起因するものともなれば、やはり体裁等に係るものだろうか。 とくに家柄の良い人達は、完璧主義であると聞く。 健やかで、一縷の非もなく、誰もの模範になる者。 そうでなくてはいけない という思想。…窮屈そうだなぁ、なんて庶民の少年は思う。 「あははっごめんごめん。」 「でも、やっぱりバラニは可愛いよ。」 「どこかの貴族の跡取りじゃない、僕の友達のバラニはね。」 だから、せめて自分の傍では自由であってほしいな、と思う。 どこでも完璧だなんて、それこそ心の負担になってしまいそうだから。 止まり木の一つにでもなれたら、と。 「……そっか、うん、応援するよ。」 「でも、英雄譚の主人公にも、仲間は居るんだよ。」 「一人で抱えて頑張りすぎないようにね。」 穏やかに、優しく柔らかく。 いつも通りの声色と微笑みで、そう告げた。 ▼ (-168) 2022/05/04(Wed) 2:10:02 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「…………、……なめ、たい、の?」 もう自分が何を言ってるのかも、よく分かっていない。 悪魔の手を取ってしまった事を知るのは、 きっと後で、自分が放棄したものの重さを知ってからだ。 酩酊したみたいな手付きで、上着をずり落としたら そこにあるのは無垢の白のタンクトップ。 ほんのり赤みを帯びた白い腕が、肩から脇から曝される。 当然、蜜は花の如く。 あなたの目前に晒される。 (-169) 2022/05/04(Wed) 2:10:59 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「うん、ありがとう。俄然楽しみだ。」 「早く治療したいな。治るといいけれど。」 誰かと一緒に食べるなら、少しは美味しくも感じるだろうと。 ささやかな未来を思い描いて、笑い合う。 子供の夢。無垢で、眩しいくらいの夢。 それがこの狭い鳥籠の中の、太陽であった。 それから、瓶の中身を考える君を眺める。 多分、分からないだろうなと思っていた。 別に、君を馬鹿にしているわけではなくて。 ただ。 君は純粋そうだから。 「わからないかぁ。」 「残念、僕は果実も食べられないんだ。」 くすくす、挙げられた答えに、指でバツを作って。 「じゃあ、ヒントをあげよう。」 「これはね、君も作り出せる物だよ。」 「透明なものも、 紅色 も。」「 黄色がかったもの も、………多分、白色 も。」「ぜーんぶ君が作り出せる。」 わかるかな?と。 ………少し怪しく光る眼で、君を見た。 (-170) 2022/05/04(Wed) 2:11:28 |
【人】 夢見る乙女 シャルロッテ>>30 リアン 「ううん、ロッテはまだだめ」 「だって、思いつかなかったもの」 準備に手間取っていると小さい子たちはすぐに気が逸れてしまうとか。 宿題は自分でできても、もっと先のことを勉強したいとか。 まだまだ、あなたたち上級生のようにはいかない。 少女はすこしばつが悪そうに眉を下げた。 「あ……じろじろ見てごめんなさい」 「でも、そう、リアンの仮面。 いつもは反対側じゃなかったかなって、思って……」 (39) 2022/05/04(Wed) 2:47:33 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスふらふらと当てどなく歩く足は、不安の元凶と思しきものへと吸い寄せられそうで。 けれど、あなたが正してくれるから、今は、怖いもののないところへ。 心地よい風が駆けてゆく。 かすかに聞こえる固い音は、あなたが声を上げていることのしるし。 いつも通りじゃなくてもいいこと。 頼らせてくれること。 役に立てないだなんてとんでもない。 それだけは否定したくてかぶりを振った。 そうしてあなたの優しさに触れ、少女の口からぽつりとこぼれ落ちるのは。 「――バラニが」 「いつもロッテのことを助けてくれる」 「でも、バラニだって不安なの」 「だから、」 『みんな』ではなくて。 みんなの前で頑張る、あのとびきりまぶしい男の子の支えになりたかった。 けれど、それはきっと、『シャルロッテ』が口にしてはいけない言葉だ。 (-171) 2022/05/04(Wed) 2:48:29 |
夢見る乙女 シャルロッテ(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/04(Wed) 2:49:11 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタインなるほど。それなら人前はよくないかも、と聞きながら思う。 けれど、かと言って閉じこもる気分でもないらしい。 ふむ、と口を開きかけたところで、あなたの口から答えが導かれる。 「うん、ロッテもそれがいいと思う」 「途中で抜けたって、きっと平気。 無理して留まっても、宿題は進まないもん」 そういえば、朝食もよく噛んでくれていたように見えた。 頑張ろうとしてくれていることが、なんだかうれしい。 「それじゃ、部屋に必要なものを取りに行こう。 筆記用具とか、肝心の宿題とか」 (-172) 2022/05/04(Wed) 2:50:27 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「シャ、シャルロッテくん……!?」 不意に手を取られて、驚いたようにそちらに向いた。 どきどきと、胸が高鳴っているのが否応なくわかる。 こうしてみたいと願うことはあったけれど、心の準備ができていない内にそうなってしまうと緊張ばかりを感じてしまう。 「すっ、すまないね! 大きな声を出してしまって…… ええと、うむ、ありがとう……嬉しいよ……とっても」 言いたいこと、伝えたい気持ちはたくさんあるのだけど、出てくるものはその切れ端ばかり。 顔がとても熱くて、熱に浮かされているのようだと、これこそ病のようではないかと思って。 このまま、まっすぐに君の顔を見ることも難しいとも、思うのだけれど。 ▼ (-173) 2022/05/04(Wed) 3:06:44 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「…………」 まだひとつ。こんな幸せがあっても、幸せだからこそ、拭いきれぬ不安がある。 慎重に言葉を選んで話をした、まだ言ってはいないこと、不確かなことだけど。 「シャルロッテくん」 「今から私の言うことは……まだ、本当かどうかもわからないことだから……」 「全部信じなくてもいい、私もわからないし、そうかもしれないというだけで」 曖昧な言葉とは裏腹な険しい顔をしながら、君をしっかりと見つめて。 「……昔の話だけど、神隠しに遭ったと言われる子は病気の治療のために…… 酷いことをされていた、らしい。それで、結果的には病気は治るのだけれど それは、今でも続いている……かもしれない、まだ本当かわからないのだが」 「アオツキ先生に、そう、教えて貰ったのだ……内緒だと、言われていたけど」 「君には……どうしても、伝えて置きたい理由があって……」 内緒だと言われていたにも関わらず、声を震わせながら自分の知りうることを伝える。 不確かな情報しかないけれど、その可能性があることにバラニは耐えられない理由があった。 「わ、私は──」 ▼ (-174) 2022/05/04(Wed) 3:07:28 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「──君が、好きなんだ……!」 「友人ではなくひとりの 女性 として……君を、愛おしいと思っている!」ああ、言ってしまった。 こんな不安から逃れるような告白など、彼女の言ってくれた立派な大人には程遠いのに。 「だからこそ、だからこそ……君には、酷い目に遭って欲しくないんだ……」 「君が酷い目に遭わないように……私が、君を……守ってあげたいんだ……」 私は今どのような顔をしているだろう。 せめて、涙を流すような酷い顔をしていないといいのだけれど。 このままずっと、君の顔を見てなんていられなかったから、俯いて隠してしまう。 (-175) 2022/05/04(Wed) 3:08:09 |
【独】 高等部 ラピス/* シャルロッテちゃん 本名シャルルだったりする?いや気のせいかも………花束抱えては歩かないかも…… 寝て起きたら返信……… (-176) 2022/05/04(Wed) 3:33:54 |
【秘】 失意 フィウクス → ライアー イシュカ「……家族だって、必ずしも受け入れるわけじゃない」 父が居て、母が居て、多くの兄弟姉妹が居て。 今はもう自分の居場所ではない家 がこの森の外にあって。何れも無い事と比べれば、幸福な事だったのだろうか? きっと答えは否だ。 それぞれにそれぞれの苦しみがある。 今ここでそれを比較する事に何ら意義はない。 「必ずしも受け入れないと言いたいわけでもないが。 今更無条件の受容を夢見れるほど楽観的になれもしない。 一概に言えるものじゃない 。結局は環境だのタイミングだの周りの人間性次第だ。」 同腹の兄弟姉妹であっても喧嘩する鼠が居るように。 全ては個体差個人差だ。家族だからといって、 誰もが誰もの病を無条件に受け入れるわけじゃない。 今更急に降って湧いたところで受け入れられるとも思えない。 そんな理由で優しくされたくもない。 「……だから、別に、いいだろ。 俺達がそういう奴等に歩み寄らない事を選んで。 周りの奴等が、普通じゃない奴を── 俺達を受け入れない事を選ぶだけだ。 公平だろ。 」 (-177) 2022/05/04(Wed) 6:35:53 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ腿に感じる熱すぎるくらいの熱を。 しかし少年もまた、慰めてあげる事はせず。 ぐつぐつと煮え立った欲望の鍋を、ただかき混ぜて。 焦げ付かないように、かと言って冷めないように。 舌だけで君の熱を掻き立てる。 鼻にかかる声、口の端から漏れる唾液にすらも気にかけることもなく。 どうしようもなく混ざりあった唾液のカクテルを飲み下し、あるいは飲ませて。 味なんてするはずもないのに酷く甘ったるく感じるそれに、また恍惚の表情を浮かべて。 「良い子だね。」 言葉はどこまでも甘く、君に絡みついて。 目の前に現れる御馳走に、ごくりと生唾を飲む。 飢えた獣のような目をしていた。 ▼ (-178) 2022/05/04(Wed) 6:49:12 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ顕になる肌、白色の肌着は、汗で張り付いて少し色を濃くしている。 君の手を口元に持って行って。 指の一つ一つを、丹念に口に含んでいく。 何もかもを舐めとるように、指の間を、爪の先を。 それから、手のひらに溜まった雫もこそぎ取って、 つー…………と手首へ、肘へ、二の腕へ。 だんだんと上へと辿っていく。 君の体を高ぶらせるようにじっくりと。 そうして、舌が脇のくぼみ、蜜の溜まり所へとたどり着く。 「……いい匂い……それに……」 「……とっても、美味しいよ…………」 ちゅう、と吸って、柔らかな肉に鼻先ごと埋まるように舌を這わせて。 喉を鳴らして、君を喰らって行く。 横目に君を見る顔は獣のようでもあり、給餌される雛のようでもあった。 ひとしきり堪能したら、手が。 君のタンクトップを、裾から捲りあげて。 そうして、顕になるであろう胸に。 もっとも汗をかきやすい胴体に。 ……一際目立つ、その胸の先端に。 口をつけた。 (-179) 2022/05/04(Wed) 6:57:01 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト飲み混んだ唾液の味なんて分からない。 くつくつ煮える熱はいつまでも冷めなくて、 身体中がずっと火照って、汗ばんで、 だのに熱は優しく加えられ続けていく。 果てぬよう、冷めぬよう、焦らされ続けて あなたに捧ぐ供物ばかりが垂れて行く。 「ぅ、」 もうとっくに思考は放棄していて、 自分の言葉すら自分の支配の上に無い。 勝手に口から漏れて行くのは、 反射が生み出す意味の無い母音の小さな音列だ。 あなたの行為を拒まず受容するそれは、 空腹の獣の前に放り出された肉でしか無い。 ▼ (-180) 2022/05/04(Wed) 7:53:15 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト先より敏感になった肌は、 獣のひとつひとつの動きで、びくびくと跳ねて 縋り付く様に、或いは求める様に、 空いた手はあなたにしがみつき、 けれども食まれる手指は大人しくあなたに捧いでいく。 ひとつひとつ丁寧に指を撫で回す舌の、 ひとつひとつの動きに逐一身体を揺らす。 「ふあ…………、」 今のクロノの身体は、成人した大人の女の身体。 けれども病気が歪に熟らせた身体は、 身体のあちこちに“弱いところ”を抱いている。 脇の下も当然そうで、そこまで辿り着いたあなたの顔 に 恐怖してるのか期待してるのか、分からないけれども、 ぞくぞくと首裏をなぞられる心地がしてしまう。 あなたの顔を覗く余裕なんて無いけれど、 入念に舐めしだく舌の動きが、雄弁に語っていて。 安堵するより、恐怖するより、 いっそう大きく揺れた身体から漏れる 声を押し殺すことが、大変だった。 ▼ (-181) 2022/05/04(Wed) 8:13:13 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ「……」 心地よい風が、あなたの心も軽くしてくれたら良い。 "だから"の先に、本当の願いが微かに見えた気がした。 『確かにバラニくんは頑張っていますね』 ジャステシアが居なくなったとき、彼は空いた時間を縫って探し回っていた。 朝の食堂でも配膳を手伝い年少の子達の面倒を見ている。 それは間違いなく称賛されるべき献身だった。 けれど、あなたの口からその先が語られなかったことが疑問に思えて。 『自分を助けてくれる誰かの力になりたい気持ちは、胸を張って良いことではないですか?』 何が躊躇わせているのだろう。 少女の口を塞ぐものの正体を捉えたくて、夜空のような瞳が向けられた。 (-182) 2022/05/04(Wed) 8:20:48 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナトそうしてひとしきり味わわれて。 捲り上げられるタンクトップに、 反応をすぐにする事は出来なかった。 長らく湯煎されたチョコレートのように惚けた頭が、 次はそっちなんだ、と、漠然と受け容れる。 身体が変容する病気とて、無いものを生み出す事は出来ない。 脂肪が多いわけでないクロノの身体が作り出す双丘は、 丘なんて呼ぶには粗末で、けれども包む事が出来なくも無い、 なだらかな膨らみがあった。 先端は、大人のものよりずっと鮮やかな色を呈している。 美味しそうな、果実のような色。 「 ひやッ、…… 」その果実がその舌に絡まれれば、 思わず上がった声に、何度目にかしがみついた手の力が抜ける。 口の中で弄ばれるだろうそれで、 何度も身体を揺らしながら、あなたに縋り付いて。 ───かつん、かつんと。 小さく。廊下を歩く大きな歩幅が聴こえてくる。 (-183) 2022/05/04(Wed) 8:31:47 |
【秘】 迷子 フィウクス → 半分の仮面 リアンあなたが仮面を被る理由を知らない。 知ろうとして来なかったから。それはこちらも同じ事。 けれど自分にとって、 見境なく背負い込む事は逆効果でしかなくて。 苦い思いに表情は硬く険しいまま。 それから、周りに誰も居なくてよかった、と思った。 「……良い方向が何処かもわからないのに?」 今はただ、その場に留まり続ける為に進んでいるだけ。 本当は自分の行くべき先が何処かもわからない。 わからない場所に向かう事はできない。 「俺にはここ以外に居場所なんて無い。 今更、家に戻ったって居場所になりはしない。 お前はどうだ。この場所の外に帰る先があるのか? この場所に来て以来、 一度でも家族はお前を気に掛けてくれたか?」 「お前は何度家に帰った事がある?」 フィウクスは、ここに来て10年の間、ずっと。 たとえ生徒達に長期休暇が訪れても。 一度たりとも家へ帰った事はなかった。 (-184) 2022/05/04(Wed) 9:40:34 |
【秘】 焦躁 フィウクス → 司書 エルナト「──今更本当の自分もあるものか」 「物心付いた頃には既に病と共にあった俺は。 そうして今ここに至る俺は。 病が治療されれば消えて無くなり、偽りと化すのか。 俺が苦しみ足掻き続けた18年は欺瞞だったのか?」 病の影響を受けて形成された人格は。 病と共に歩んできた人生は。 病の上に築かれた自己同一性は。 今更になって手放すには、少しばかり時間が経ちすぎた。 たとえあなたから見れば何もないのと同じだとしても。 今となっては、この病も確かに自己を形成する一部だった。 それがどんなに煩わしいものであったとしても。 「違う、違う、違う。 俺という人間とこの病はもう切り離せない 。俺はもう、これを現実と受け入れるしかない。」 「……それを受け入れてくれるのは、きっと 結局のところは、この場所だけだ。」 (-185) 2022/05/04(Wed) 10:50:47 |
【人】 苛々 フィウクス>>37 >>38 エルナト 「……俺は、お前と同じようには考えられない。 お前と同じようにはできない。 お前の病への対処法は、お前の病への対処法だ。 そうやってできる事があるのは、…恵まれてるよ」 だからお前はまだマシな方だとか、言うわけじゃなくて。 「俺と同じようにならなきゃいいな」 無愛想に、ぶっきらぼうに。 声色は変わらず不機嫌そうで、苛立ちの篭もったものだけど。 やっぱり特別あなたを煩わしく思っているわけではなくて。 問いへのあなたの答えにそんなふうに言葉を返して、 その前の不満げな言葉には返事をしないまま。 図書室を後にするべく踵を返し、背を向けた。 「俺は、……自分以外に構ってる余裕なんて無い…」 「俺には視野を広げる余裕なんてない。」 独り言のように呟いて、一歩、二歩、出入り口の方へ。 内に籠もる事でしか自分や他者を守る事ができない。 いつも片眼を遮る前髪は、 どこかそれを物語っているようだった。 (40) 2022/05/04(Wed) 10:52:13 |
【独】 神経質 フィウクス/* Q. なんで片目隠れなん? A. 視界が広い(情報量が多い)と気が散るから…… 物理的すぎる対処法だけど結構効果あると思います。 視覚と聴覚はモロに来るから情報量を絞るのは大事。 (-186) 2022/05/04(Wed) 10:57:31 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 花信風 トット「……そう、なると、いいね。 そろそろ、ギムナジウムから…… 卒業する、先輩だっている……から……」 この頃は不安な事ばかりだけれど。 それでも、傷を癒す花が、 お茶として使われるような未来を想像していたい。 「みんなにとって……いい思い出になれば、いい。 僕は……うん、そう思ってる……」 いつか、心から安心して眠っていたいものだ。 「……そろそろ、授業、だから……準備しなくちゃ。 何度も、いうけど……ありがとう、トット。 君も……怪我とか、には……気を付けるんだよ」 (-187) 2022/05/04(Wed) 11:26:05 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 夢見る乙女 シャルロッテ「宿題が終わらなくて、 多少怒られても……僕は気にしねえけど、 まあ……だめなものはだめだからな……」 邪険に思われようが愛想を尽かされようが、 それ自体は不安でもないから特に気にはしないらしく。 病や薬の影響化になければ、この少年は、 基本的にマイペースで己の一歩一歩を行くような生徒だ。 「うん、じゃあいくか。 勉強に集中できたら……あるいは眠くなったら…… 不安な事考えなくて済むしな」 (-188) 2022/05/04(Wed) 11:33:52 |
充溢 バレンタインは、メモを貼った。 (a15) 2022/05/04(Wed) 11:52:58 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ嫌だったかな、と不安がよぎる。 あなたは優しいから、きっと、振り払うことはできない。 慌てるあなたを見る。 けれど、どうやらそうではないらしい。 うれしいと言ってもらえると、少女もまた、うれしくなって。 ——はにかむように笑んだのも、束の間のこと。 ▼ (-189) 2022/05/04(Wed) 12:26:40 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ『神隠しに遭った子供は治療のために酷いことをされる』 『今でも続いているかもしれない』 『あなたは“女の子”の“シャルロッテ”が好き』 ▼ (-190) 2022/05/04(Wed) 12:27:09 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ胸が軋む。 掠れた呼気が漏れる。 この喉は今、変声期を迎えている。 それはいずれ自然と治るもので、けれど。 そのとき、かつてのようなソプラノの声は永久に喪われるだろう。 あなたの愛する『少女』の寿命は、もう、幾許も無い。 少■は眉を歪めた。 あなたは絶対に『少女』を守ることができない。 恐ろしい治療からではなく、時の流れから。成長の痛みから。 「…………バラニ、」 ——あなたに愛される資格を得るためには、どうすれば。 それはきっと、『シャルロッテ』が願ってはいけないことだ。 『シャルロッテ』は『お母さん』にならなければならない。 『シャルロッテ』は『お母さん』にならなければならない。 見ないふりをした呪縛に足を掴まれる。それなのに。それでも。 少■は震える声をこぼした。 「…………わ、たし、は」 「……バラニのことが、」 好きになってしまった。 あいしている。 けれどそれを今ここで告げるのは、あなたを騙すのとおんなじだ。 息が詰まる。……どうすれば。 ▼ (-191) 2022/05/04(Wed) 12:28:39 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ「————ぁ、……お、」 「先生は、酷いことなんて、しないよ」 「『お父さん』は、いつでも正しい」 初めて繋いだ手は、呆気なく離れてしまった。 少■が離した。 嘘をつき通す勇気も、本当のことを伝える勇気もなかったからだ。 じりじりと後退り、そのまま、背を向けて駆けてゆくだろう。 (-192) 2022/05/04(Wed) 12:29:19 |
シャルロッテは、バラニに恋をしている。 (a16) 2022/05/04(Wed) 12:29:38 |
シャルロッテは、でも、 (a17) 2022/05/04(Wed) 12:29:48 |
シャルロッテは、—————— (a18) 2022/05/04(Wed) 12:29:57 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスそのことを考えると、胸がくるしい。 言葉がつかえて出てこなくなって、無意味な喘鳴だけが幾つもこぼれては、風に攫われてゆく。 「……………………でも、」 長い沈黙。 ようやく絞り出されるのは、消え入りそうな声。 「…………バラニは『女の子』の『シャルロッテ』が好きだから」 少■は、彼に愛される資格を持たない。 「…………『シャルロッテ』は『お母さん』だから」 少女は、彼を愛してはいけない。 (-193) 2022/05/04(Wed) 12:31:29 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a19) 2022/05/04(Wed) 12:32:33 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a20) 2022/05/04(Wed) 12:32:55 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a21) 2022/05/04(Wed) 12:33:39 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a22) 2022/05/04(Wed) 12:34:26 |
バレンタインは、筆記用具を取りに行って勉強会へ。 (a23) 2022/05/04(Wed) 12:55:23 |
バレンタインは、歩けるうちに歩いておくべきだ。 (a24) 2022/05/04(Wed) 12:55:32 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピスここに従属する大人たちのうちには、軽蔑すべき性質のものもあるのだろう。 治すべき子どもたちを確実に確保するために、貴方がたを利用しているのだ。 自身の立場を利用して、子どもたちに浅ましいことをする者もいる。 さて、そのうち前に立つものが普段何を抱えているのかはわからないが、 少なくとも、彼らは僅かな警戒をにじませて青年とその後ろに控える貴方を見る。 『ラピス、危ないから下がりなさい。何をするかわからない』 大人は確かにそう言った。異分子を前にし、貴方を慮った。 そしてその内容はやはり青年自身も理解しているだけに、 貴方がここにいる理由への疑いをかける材料には、少しもなりはしなかった。 「はい、そうです」 危険であると言われた青年は腕を下ろし、審判を待った。 意外でもなんでもない答えを聴き、大人たちは更に険しい顔をした。 ゆっくりと近づきながら、更に問答は続けられる。 『埋葬をしたのもお前か』 「そうです」 『森に罠を仕掛けたのもお前だな』 「そうです」 『生徒にはまだ被害を及ぼしていないな』 「はい」 『本当か』 「はい」 『両腕を前に出せ』 「はい」 → (-194) 2022/05/04(Wed) 13:08:26 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス例えば突然に悪辣に振る舞うのでもなく、暴れるのでもなく。 青年は未だに従順なままで、教師群のいうことに従った。 それでもなお彼らは大きな獣を相手取るように、じりじりと距離を詰める。 まるでそこにいるのは人間のかたちをした危険な生き物であるかのように。 貴方の目の前で、青年は手錠を掛けられた。 次に、犬につけるような口枷を着けられた。 肘を振り回されることのないように、縄で遠巻きに引きずられる。 その様子は、狂犬病の犬にも似た扱いだった。 青年はどこかしらに連れて行かれるのだろう。 その先で何をされるのかはともかく、不思議と、そこまで理不尽な扱いではないように見える。 観念したように押し黙った青年が、明日どのように他の人間と接するのか、 きっと今まで以上に遠巻きなものになるのだろうというのだけは確かだ。 (-195) 2022/05/04(Wed) 13:08:45 |
【人】 充溢 バレンタイン「……興味のある分野だけ、勉強してえなあ」 声色に眠気はあまり宿っていなくて、 その上で溢した言葉は久方ぶりの、不安以外のワガママ。 「その前に、宿題の範囲は聞けてないし…… エルナトか……あるいはAクラスの子が、 他にいてくれたらいいんだけど。どうだろうな」 (41) 2022/05/04(Wed) 13:11:27 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ どうあれば、より多くの食事が出来るのか。 どれほど追い詰めれば、最も多くの蜜がでるのか。 どうすれば、冷めないのか。 どうしなければ、果てないのか。 知っている、全て。 体の熱が限界を迎えるその直前が、最も多くの供物を得られることも。 その状態以上にも以下にもしないやり方も。 本能的に、ではなく、 経験によって知っている。 熟知できるほどの回数、食事をしている。 だから、無垢な君を煮込むくらいは、造作もないことで。 ▼ (-196) 2022/05/04(Wed) 13:18:05 |
【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタインかすかな鉄錆びた匂いは、少なくとも香る程度には新しいものだ。 それに反応する様子にはちらと目を向けて観察していた。 それを地面へと下ろす際に、かすかなとっかかりに手首を引っ掛けた。 手首から指先まで手袋で覆われているから、怪我の程度は袖口に僅かに覗く程度。 少なくとも今の青年の様子から、うっかり引っ掛けるなんて真似はしそうに なかった 。さ、と傷口を手で覆い、漂う血の匂いを隠す。 何事もなかったかのように、再度歩みを進めた。 あちこちに目を配り、手掛かりを探している素振りも別に、 ついでではあるかもしれないが嘘をついて連れ出しているものでもない様子。 「そろそろ、森を抜けそう。 見つかる前に、戻ろうか」 もうしばらく歩いたならば、順路は庭園へと再び抜けるだろう。 やり残したことはないか、とばかりに声を掛けた。 (-197) 2022/05/04(Wed) 13:27:43 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ君の反応を目の前で見て。 君の嬌声を耳元で聞いて。 どこまでも淫靡な香りを鼻腔に揺蕩わせて。 でも、少年はそれに"雄としての反応"は示さない。 少年の熱は、ただ久方ぶりに満足いくまで食事ができる事への、喜びによるものでしかない。 だって、そうでしょう。 家畜に欲情する人なんて普通いないでしょう? 弱い場所を見つければ。 そこをなぞりあげた時に示した、僅かな体の強張りに口角を上げて。 執拗に、そこを責め立てた。 弱点を責められる恐怖。 薄い皮膚越しになぞられる数多の神経。 それから得る、形容しがたい感覚。 それらが、雫を溢れさせるために適したものであることを知ってるから。 そう、だから。 胸の、その幼子特有の桜にも似た頂も。 責め立てれば同じようになることを知っていたから。 やはり、執拗に、飴玉を転がすように、弾くように、撫でるように、ぬるりとした感触で弄ぶ。 小さな胸に、顔を埋めて。 僅かな柔らかさを堪能して。 手が、今度はもっと"下"を味わおうと。 君の膝から、内側をどんどん登って。 ゆっくり、ゆっくり、その、登った先にある泉まで。 ゆっくり、なぞって、なぞって、ついに。 ついに、触れようと ▼ (-198) 2022/05/04(Wed) 13:31:23 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ……した、ところで。 「……もう時間が無いかな。」 名残惜しそうに呟きながら、しかしなんの後引かれもなく、 すっと体を離した。 触れていたところに外気が当たり、やけに冷たく感じる。 「服、整えられる?大丈夫かな?」 まるで今まで何もしていなかったかのように、 純真な少年の顔をうかべた悪魔は、君にそう問いかけて。 かつかつと聞こえる小さな足跡が、もうあまり猶予がないことを告げる。 上着を拾い上げて、君に渡して。 「僕が合図をしたら、一緒に飛び出して、大人達にこういうんだ。」 「火事だ!って」 そう言うと少年は、懐から小箱をひとつ、取り出す。 図書室のロウソクを付けるための、マッチ箱。 そこから火種をひとつ取り出せば。 がらり、扉と向かいにある窓を開けて……そこは、今は資材置き場のようになってる場所。 そこにぽい、と赤く灯ったマッチを落とす。 立ち上る煙。火は大きくはならないだろう。 でも、ボヤくらいにはなる。 そしてそれは、子供が慌てふためき、大人が原因究明のために時間を潰すには十分な出来事。 ───今日の夜は、安全だ。悪魔の灯火によって。 「……うん、いい感じに燃えてる。」 「行けそうかい?大人の前に行くのが怖いなら、手を繋いでいてあげよう。」 「頑張ろうか、今日のおやすみのために。」 優しい、柔らかな微笑みを君に向けて。 そうしたら。 がら!と扉を開けて、計画通りにことを進めるのだろう。 (-199) 2022/05/04(Wed) 13:41:57 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 雷鳴 バット「その前に怪我の処置を──……」 言いだそうとしていたけれど、言葉を選ぶために、 黙りこくって後ろからついていき、 掛けられた声でようやく咄嗟に声を返そうと思うものの。 不安の手前に違和感らしきものが膨れ上がっていて、 なんども咀嚼していたけれど何故だか飲み込めなくて、 それが代わりに溢れて、口をついて飛び出していく。 「さっき。君は…… わざと怪我をしなかった、かな」 夜の明かりに髪が照らされて、 その奥に垣間見える瞳には眠気はかけらもない。 不安でも疑惑の目でもない。 真剣に向き合い、相手を見定めようとしているような。 (-200) 2022/05/04(Wed) 13:48:40 |
【人】 高等部 ラピス「?」 「!」 勉強会が始まる少し前。 疎らに集まり始めた下級生を相手している。 持ってきた課題の内容を軽く見て、教科毎に適した参考書が置いてある席を指す。 後でその分野が得意な生徒もやってくるだろう。 勉強の合間につまめるお菓子類も食堂からいくつか運んできて、空いたテーブルに準備していた。 (42) 2022/05/04(Wed) 14:17:29 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ風に攫われそうな声を、聞き逃さないように拾い上げる。 抱えたものに押し潰されそうな苦しげな声。 どうにか和らげてあげたくて、小さな子にするようにその背を撫でた。 胸につかえた想いが零れる間も、拾い上げた言葉を吟味する。 身体的性別が男性であることは、知っている生徒は少なくなかったと思う。 自分もそのうちの一人。 教師にお父さん、という呼称を使うことも周知であったろうか。 ただ、その後の言葉はわからなかった。『お母さん』。 何も全貌をわからないまま、不用意な言葉を掛けられない。 書けない。 だからもっとその心の中を垣間見るように、でも傷を広げすぎてしまわぬように。 一緒に悩めるように。 『バラニくんが、"女の子"の"シャルロッテちゃん"が好きだと言ったのですか?』 『先生方をお父さんと呼ぶのには、何か、あなたを縛る理由がありますか』 (-201) 2022/05/04(Wed) 14:22:02 |
バレンタインは、勉強会の光景をみて僅かに苦笑じみた息を吐いた。 (a25) 2022/05/04(Wed) 14:51:24 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット大人達の扱いと、それを受け入れる青年。 両者にとって彼が危険であることは異論ない事実であるらしかった。 言われるままに、後ろに控えたままでいるしかなかった。 「……」 埋葬、罠、被害。 およそ普段接する青年からは程遠いとすら思える語群。 それに思いを馳せる間に、青年は様々な拘束に囚われて。 まるで獣にする扱いにも、青年は不平を言う素振りはなく。 むしろ正当な対応であるかのようだった。 終始従順に大人達の言いつけに従う様子。 引き摺られながら遠くなっていく巨躯を見送る。 せめて姿が見えなくなるまではと。 一体彼の何が危険だったのか、少女にはついぞわからぬままだった。 それから、教師群の内の残った一人に『もう戻りなさい』と声を掛けられたように思う。 きっと自分は、青年が庇った通りに、大人達の中では無理に連れてこられたことになっているのだろう。 違うと否定しても、かえって青年がそう言うように指図したと思われるかもしれない。 だから何も言葉にしないままで、踵を返すしかできなかった。 来たときとは半分の足音だけが森の静寂に溶ける。 血のついたリボンのことが、頭から離れなかった。 おやすみなさい。また明日。 音にならない願いを、誰に届かせるわけでもなく呟いた。 (-202) 2022/05/04(Wed) 15:15:34 |
【秘】 花信風 トット → 充溢 バレンタイン「んへへへ〜〜……うん!」 「みんないっしょで、いいおもいでがいーな」 「そつぎょーしても、だいじょーぶなのがいい」 「ここにいてもあんしんしてくらせればいい……」 授業、と聞けばそうだった!の顔をした。 「おれもじゅぎょーいかなきゃ! どーいたしまして!!バレンタインもだよ!」 「んじゃっ、おれもいくから!たりなくなったりとかしたらいってね!!」 慌ただしくまくし立ててから、止められなければ風でも吹いたかのようにピューッと行ってしまうだろう。 朝よりも安心した顔で、貴方にバイバイ!と手を振って。 (-203) 2022/05/04(Wed) 16:12:21 |
【秘】 司書 エルナト → 神経質 フィウクス「君は偽物じゃないけれど。」 「本物でもないんだよ。」 「病に曲げられた形が、それでも自分の形?」 「───そんな事が許されるか。」 柔らかく、穏やかな微笑み。 それはいつものままなのに。 言い放った言葉だけが、酷く冷たかった。 それは、まるで。 君じゃない誰かに向けて。 言い聞かせるかのような言葉だった。 ひとつ、息をつく。 「賭けに出るのが怖い事。現状維持が一番安心な事。」 「分からないわけじゃないけれど。」 「ずっと苦しみながら生きるのは、辛い事だよ。」 「生まれ変わった君も、きっと素敵なのに。」 眉を下げて。 それ以上の言葉を言う事もなく。 結局、病なんて気の持ちようだ。 本人に治す気がないならどうにもならないし。 どうにかしようと思うほど自分には力も気力もない。 (-204) 2022/05/04(Wed) 16:55:26 |
【人】 司書 エルナト>>40 フィウクス 「まぁ、そうだろうね。君と僕は違うから。」 「患ったものも、苦しんだ境遇も。」 「きっと僕は君よりマシだよ。」 「だって僕には、友達がいるもの。」 だから君は哀れだとか、いう訳じゃなくて。 「僕と同じようになれたらいいね。」 柔らかく、穏やかに。 君の言葉からは棘を感じない。ずっと。 だからきっと、本当は優しい人なのだと思う。 勿体ない。勇気一つで、変われるかもしれないのに。 生まれ変わる勇気があれば。 「"What does not destroy me, makes me stronger. "」 去り行く背中に、投げかけて。 「またのご利用をお待ちしております。」 図書委員として、利用者を見送った。 (43) 2022/05/04(Wed) 16:56:39 |
リアンは、分からないと声の上がった子の勉強を見て回っている。 (a26) 2022/05/04(Wed) 17:13:22 |
トットは、勉強会にいる。紙で手を切らないように手袋着用。 (a27) 2022/05/04(Wed) 17:23:23 |
ラピスは、今日は黒板に公式を書いている。 (a28) 2022/05/04(Wed) 17:42:34 |
【人】 充溢 バレンタイン>>44 エルナト 「エルナトッ……!ちょうどいいところに。 明日の自分に何もかもを押し付けるとこだったよ」 わかってくれるか、と話しかける口元は、 いつになくハキハキと動いている。 クラスメイトであるあなたなら、 何らかの要因で“眠気がない”ときのバレンタインは、 割とこんな感じなことがわかるかもしれない。 「いやさ、今日の授業はあまり集中できなくて…… そしたら宿題をどこまでやりゃいいか聞けてなかった」 ・・・・・ 「この通り調子も悪いし、 けど勇気を出して共有スペースまで来て良かった……」 シャルロッテ様様だな、と安堵に、 ほんの僅かに口を歪ませた。表情の堅さは相変わらず。 (45) 2022/05/04(Wed) 17:54:54 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 充溢 バレンタイン「あはは、レンは結構マイペースだからね。 でも終わらなかったらそのときは、そのとき」 「うん、うん。 それもあるよね、何かに集中すれば、嫌なことをちょっとだけ忘れていられる」 だめなものはだめだけれど、不調を押してまでするものでもないのだし。 終わらせることそのものよりも、なにか、少しでも楽になればいいと思った。 二人は寮の部屋へと向かい、筆記用具などを用意するだろう。 室内のあらぬところに置かれた本を見つけては、少女は「またこんなところに置いてある」なんて笑った。 (-205) 2022/05/04(Wed) 17:58:00 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス背を撫でてくれる手のぬくもりに促されるように、一粒。 赤い瞳から、色のない雫がこぼれる。 白い頬を伝い、落ちてゆく。 「……バラニはロッテが本当は男の子だって知らないの」 「知られたらきっと、嫌われちゃう」 女の子ならよかったのに。 そうすればきっと、みんなが幸せで。 ここにいる間だけでも、あの子のそばにいられたのに。 ぱち、ぱち。濡れた睫毛から雫を払うように、少■は瞬いた。 それは、あなたが不思議な言葉を続けたからでもある。 「――先生は、先生だよ、?」 (-206) 2022/05/04(Wed) 17:58:58 |
【置】 司書 エルナト消灯時間間際。 廊下の一番端の空き教室、そのすぐ外でボヤ騒ぎがあったらしい。 火の不始末か、それとも故意犯か。 大人達が慌だたしく動いているのを見た。 きっと子供達が寝静まってるうちに、色々と 調べたりするのだろう。 「怖いなぁ………」 そんな様子をちらりと部屋の窓から眺めて。 少年は今夜も穏やかな夜を過ごすのだった。 (L3) 2022/05/04(Wed) 18:04:34 公開: 2022/05/04(Wed) 20:55:00 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「それは僕にだって分からない。君の病気が治ることなのか、緩和することなのか、維持を続けることなのか。 それ以外の方法かもしれないし、それは君が決めることだ」 君がどうしたいのか、考えることができるようになったら。そういう話だ。 だから、君が分からない以上は誰にも分からない話で。 不透明な未来の話だ。 「……君なら分かるだろう。 僕が部屋から荷物を持って、不在にしたことが一度だってあったか? 長期休暇に閑散とした部屋を一人で過ごしたことがあるか? 僕にだって帰る場所はない。 正確には、居場所から蹴り出されたというべきだろうな」 変なところで、似たもの同士だ。 そう話しながらも、態度は淡々と。過去のことだ、と割り切ったような話し方。 (-207) 2022/05/04(Wed) 18:07:07 |
バレンタインは、この恋愛小説は読み切ってもいいか。とか思ってた。 (a29) 2022/05/04(Wed) 18:07:08 |
【人】 司書 エルナト>>45 バレンタイン 「お、おぉ………随分調子が悪そうだね。」 いつもと違う、勢いのある様子にたじろいて。 調子が悪い、という評価は。 同じクラスである君が、同じような状態になった時に、 決まって自分をそう評するから、そうなのだと理解してるだけで。 正直、少年からしてみればすこぶる調子がいいようにしか見えないのだけれど。 「シャルロッテさんに、行ってみたらって言われたの?」 「まぁ、僕が通りがかってよかったねぇ。」 「宿題、共有スペースでやっていく?」 今は勉強会もしているらしいし。 楽に宿題を終わらせるチャンスだよ、とお勧めしつつ。 「それとも、調子が悪いから部屋でする?」 勇気を出して、と言っていたし、 あんまり人の多い所はまずいのかな、と首を傾げ。 (46) 2022/05/04(Wed) 18:13:26 |
充溢 バレンタインは、メモを貼った。 (a30) 2022/05/04(Wed) 18:17:11 |
半分の仮面 リアンは、メモを貼った。 (a31) 2022/05/04(Wed) 18:26:10 |
【人】 充溢 バレンタイン>>46 エルナト 「相談に乗ってもらったくらいで、 行こうかなって思ったのは僕だよ。 勉強に集中すれば不安なこと考えなくてすむし、 そう、不安な言葉が溢れなくていいかなって…… っと、まあ一緒に行こうとは言われてたんだけど」 記憶を漁ろうとして、嫌なものを思い出しかける前に、 手前に浮かんできた言葉で堰き止める。 真の意味で、調子はいいのかもしれない。 「……というか、うん、君に声を掛けられて、 思わず走ってきたせいで置いてきたかもな」 部屋まで一緒に戻って筆記用具とか取って、 勉強を見てくれる、とついてきてもらってたのに。 多分後ろを振り返れば見えるくらいの位置にはいるか。 (47) 2022/05/04(Wed) 18:36:36 |
シャルロッテは、バレンタインとエルナトにのんびり手を振った。 (a32) 2022/05/04(Wed) 18:41:47 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ背を撫でる。言葉が全て吐き出されるように。 流れる涙には、ハンカチを差し出したりして。 『バラニくんは』 『性別ひとつで誰かを嫌う人間だと シャルロッテちゃんは思いますか』 打ち明けてみろとは言えないし言わない。 それこそ無責任だから。 結果はこの場の誰にも断言できないから。 ただ、彼がそういう人間であると思わないのなら、考えてみる価値くらいはあるのだろう。 今のままを、続ける自由だってあるのだろう。 それはあなたが、■■■■が選択すべき決断だった。 「………」 お父さん、という呼称は実親を指して使う、或いは子どものいる母親が配偶者を指して使うものだと認識していた。 けれどシャルロッテは、全ての教師をそう呼んでいる。 バラニを愛してはいけない理由に、『お父さん』を挙げる。 どうしても結びつけがたい何かが浮かびかけている。 それらを全部押し込んで、敢えて何でもないようにチョークを走らせた。 『変なことを聞いてしまいましたか』 『お父さんというのは、一人だと思っていたので』 (-209) 2022/05/04(Wed) 18:45:08 |
【秘】 雷鳴 バット → 充溢 バレンタイン薄ら差し込む月光がまばらに模様を作る。 互いの表情も見えないなか、逆光を受けて。照らされる貴方の表情を見た。 どのような表情で貴方を見下ろしているかは影に隠れて見えない、ただ。 貴方から投げかけられるものがあったことに、悪い気はしていなかったと思う。 「もしも近しいことだったなら、一人で思い悩むのは寂しいから。 けれど直接聞くのは、怖いし、わからないから……」 青年の言葉はいつも拙く言葉足らずで、真意が相手に伝わることは多くはない。 だから発信する側としてもそれは不足のあるものだろうし、 聞き取る側としても全て察することは出来ない、仕方のないものだ。 貴方がどのように受け取ったって、それはあとあと気にすることなどではない。 「罰せられたいのかもしれない。 よくないことをしたことが、もうバレたと思うから」 今日、その日貴方が離れた頃に青年は大人の元へ連れられていく。 それは当人も誰も知らないことだし、知らされてはいないことだ。 それでも、ジャステシアがいなくなったことで何かを肌に感じているのかもしれなかった。 あやふやな応答ばかり、もっとわかりやすく打ち明けられたなら、 これまでの何年かのふれあいの中で、きちんと話ができていたのだろう。 (-210) 2022/05/04(Wed) 18:49:59 |
【人】 司書 エルナト>>47 >>a32 バレンタイン シャルロッテ 「そっか、まぁ、何かに意識を向けるのは、悩みを忘れる一番の手段だよね。」 「読書もそう。そういえば、紹介した本は読んだ?」 首を傾げつつ。 一緒に行こうのわりには片割れの姿が見えないようだけれど、と辺りを見渡して。 そうして、背中越しにその姿を見つける。 「わんこじゃないんだから。」 苦笑して。 手をひらりと振り返す。緑髪コンビ(と勝手にエルナトが心の中で呼称している)が今日も仲が良さそうで安心だ。 「とりあえず、宿題の範囲は43から47ページまでだよ。」 「君、授業ちゃんと聞いてる?問題とけそう?」 シャルロッテさんがいれば大丈夫かなぁ、と思いつつ…思いつつ……………… ………中等部の子達はみんなちょっと抜けてる所があるので、心配だ。 (48) 2022/05/04(Wed) 18:56:19 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト供物として、食物として、餌として 一方的に摂食されるだけの少女は どこまでもあなたの手のひらの上。 まるで子どもの喜ぶ玩具のように、 殺し切れない声が、あなたの舌の動きに合わせて鳴らされる。 その身は上から下から、どこまでも、あなたの思い通りに。 あなたの狙い通りに。雫は溢れて溢れて行き、 あなたの味覚を満たして、充たして行く。 焦らす様に迫り来る手の動きに、 知らないことを知る恐怖のような期待のような、 そんな想いに、熱い息を吐いて──── ▼ (-211) 2022/05/04(Wed) 19:18:33 |
【独】 焦躁 フィウクス「……強いられた形が、本当の自分でなどあるものか」 図書室を出て、扉を背に、ぽつり。 誰かに、自分に、言い聞かせるような言葉。 それがいやに耳に残って離れない。 病を抱えたまま生きる事が許されない事であるならば。 卒業までに病を克服できなかった人間は、 その存在すら許されはしないのか。 拒んでも、抑え込んでも、どうにもならないなら。 自分の一部として、受け入れるのが一番なんじゃないのか。 外の世界は、社会はそれを許さない。 そんな事はもうわかっている。 けれどここでは、ここだけは、それが許されるはずで。 (-212) 2022/05/04(Wed) 19:20:12 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト突如。 「…………ぅ、……え?」 あなたの動きが止まって離れて、 そのままずり落ちるように床に座り込む。 熱を帯びていた身体が、あなたとの 空いた分の空気と床とに、ゆっくりと冷やされる。 ぽかんとあなたを見上げながら言葉を聞く。 暫く呆けたまま居たけれど、近付いてくる足音に、 「──あ、」 はっと我に返って“そもそもの目的”をようやく思い出す。 思い出して、ぱきぱきという不快な音で 女の姿が少女へと戻る。 ▼ (-213) 2022/05/04(Wed) 19:20:14 |
【人】 充溢 バレンタイン>>48 エルナト 「途中まで読んで終わりが気になってるところで…… 勉強が終わったら心置きなく読み切ろうかなって」 見失うほど置いてきたわけではなかったみたいなので、 振り返り、緩く手を挙げてよかったと息を吐く。 確かに毛長で目元が隠れた犬とか、 漫画でいるよな〜って他人事のように思うなどして。 「これでも予習復習はしてるから、 多分大丈夫なはず……じゃねえかなあ。 ダメだったらやっぱりシャルロッテさんに頼る」 「43から47ページまで、と…… ありがとう、助かった。 やろうって気になって出来ませんでした、じゃあ、 ちょっと笑い話にもならないところだったし……」 (49) 2022/05/04(Wed) 19:29:06 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスハンカチを受け取り、きゅっと握る。 縋るものを見つけたみたいに。 あの子は優しいから、友達にならなってくれるかも。 少■が口を噤んでいれば、話ぐらいはできるだろうか。 「………………わ、から、ない、」 それは、告げてみるまで誰にもわからないことだった。 だからあなたも、簡単に『大丈夫』だとは言わないのだろう。 だから少■も、勇気を出せずにいる。 そして、わからないことがもうひとつ。 「……『お父さん』は、ひとり……」 「ひとりなのに……?」 「……ここに先生がいて……でも、家族のところに帰らなきゃ……」 ——おかしいな。 『お父さん』がここにいるなら、一体どこへ帰るんだろう。 或いは、『お父さん』のところへ帰るなら、ここにいるのは誰なんだろう。 (-214) 2022/05/04(Wed) 19:31:17 |
夢見る乙女 シャルロッテは、メモを貼った。 (a33) 2022/05/04(Wed) 19:34:03 |
【秘】 雷鳴 バット → 月鏡 アオツキ――青年が部屋に戻ってきたのは、姿のなかった一日を過ぎ。 もう辺りが夜闇に紛れて、月が高く昇った夜のことだった。 ようやっと顔を合わせることが出来たのは、ひょっとしたら朝だったかもしれない。 或いはそうでなくとも、会話が出来たのはやはり朝日が昇ったあとだろう。 なぜなら。 教師棟の渡り廊下を行き交う姿。 背の高い大人たちに紛れるように、青年の姿はあった。 生徒たちが就寝してすっかり施設内に静けさが降りた頃に、 彼はようやく"治療"を終えて部屋へと帰されることになったのだが。 寝台の上に転がされた青年には手錠が掛けられ、口枷をつけられ。 朝まで目覚めないようにと、鎮静剤が打たれた状態だった。 昼の内に姿を見られることがないように、このように移送されたのだ。 こうした処置を取られたのは、同室が実習生である貴方だからなのだろう。 連れてきた教師は貴方に伝えた。 朝まで決して拘束を外さないように。 万一暴れたらこの鎮静剤を再度打つように。 もしもきみが傷つけられることがあったなら、 患部を押さえてすぐに医務室に事情を伝えるように。 何があっても生徒たちにはこのことを報せないように、と。 目を閉じてじっとしている青年は、少なくとも自ら暴れたりはしなかった。 けれども教師たちは真剣に貴方に伝えた。面白半分ではなかった。 そうしたことは起こりうる可能性なのだと、その目は確かに訴えていた。 静かな夜が、過ぎていく。 (-215) 2022/05/04(Wed) 19:37:54 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「…………ぅ、うん……大丈夫……」 熱の余韻に溜息をつく暇もなく。 上着を羽織って、立ち上がる。 まだ頭がフワフワして、話の半分も 状況の半分も分かっていない気がしてしまうけれど。 「…………」 柔らかい笑顔を見て。 先の変貌を思い出して。 顔が赤くなりそうなのを、首を振って。 その手を握って、ふらふら立ち上がる。 そして、 ───その後はあなたの思惑通り。 子どもを連れていこうとした大人は、 ふたりの子どもの声に慌てて現場を見に行った。 間もなく火は消し止められたものの、 原因を探るのに大人たちは手を割く事になり、 火事の噂で子ども達は、一部統率を失って。 予定していた子どもが大人の元に連れられなくても、 仕方の無いと片付けられた……のかも知れない。 少なくとも、今日この日は。 何に怯えることも無く、眠る事が出来る。 (-216) 2022/05/04(Wed) 19:38:53 |
【秘】 焦躁 フィウクス → 半分の仮面 リアン「………ほら、やっぱり、」 お前も人に手を差し伸べられるような立場じゃないんだ。 誰かを何処かに手を引いて連れて行ける保証なんて無い。 「じゃあ、もう、お前にだってわかるだろ 行く先も帰る場所も無いのにここを出て行く事が、 誰もに無条件にそれを幸せな未来と押し付ける事が、 どんなに無責任で楽観的な事に思えるか。 …俺は、俺だって、 他に居場所も無いのにここを出て行くほど愚かじゃない。 後先を考えて──まだ、生きていける道を選んでる」 生きていけもしない苦しみと、 辛うじて生きていけるような苦しみと。 今はまだ、自分の意思で、後者を選ぶ事を選んでいる。 一度ここを出てしまえば、きっともう考える時間は無い。 どうしたいか考える余裕なんて今より更に奪われる。 だからきっと、ここで出した結論が。 自分にとって最後の決断なんだろう。 「 ここで生きていくしかないんだ 。お前も、俺も。卒業した後もここに居られるようにするしかない。 実習生のように一度外へ放り出されて戻って来るんじゃない。 それまでの道程もこの場所の庇護下にしなければならない」 「俺は……その為なら、手を汚したっていい」 (-217) 2022/05/04(Wed) 19:47:55 |
雷鳴 バットは、メモを貼った。 (c0) 2022/05/04(Wed) 19:50:05 |
【独】 神経質 フィウクス病が治療される事は果たして幸福な事だろうか。 病に冒されていない、自分さえ知りもしない自分。 それを今更になって『あるべき形』と押し付けられる事は、 果たして幸福な事だろうか。 (-218) 2022/05/04(Wed) 19:53:08 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「止したまえと言っているだろうに……」 「まったく困ったものだね、我が友人の悪戯好きには」 悪態じみた言葉を吐きながらも、その調子は気安いもの。 本気で困っているわけでもない、いつものじゃれ合いと同じ線の上にあるようなやりとり。 貴族か、庶民かであることに関わず、同年代の友人としてのかけがえのない関係で。 あなたがバラニにとって、大切な止まり木のひとつなのは間違いないのない事実だ。 「ふふ、なんだか賢者の忠言のようだな、エルナトくん。 そうだね‥‥…英雄譚は決してひとりでは成し得ないものばかりだものな」 「私だけで太刀打ちできそうになければ、誰に頼れるよう肝に銘じておくよ」 告げられた言葉に対して、どこか楽しげな調子でからからと笑う。 確かに友人からの言葉を胸に刻みつけて、しっかりとした声色で応える。 ▼ (-219) 2022/05/04(Wed) 19:53:56 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「そうか……果物もいけないのだね」 指でバツを作る姿を真剣に見つめながら、だとすれば何をと少し考えて。 そうしているとあなたからヒントが与えられる。曰く、自分でも作り出せるものだというではないか。 「私にも作り出せるもの……」 透明なもの、紅色のもの、黄色がかったもの、白色のもの。 小瓶に入るような液体らしきものと考えて、紅色に心当たりがひとつ。 「も、もしかして……紅色のものは、血液かい……?」 だとしたら、黄色がかったもの、白色のものは…… まだ正解は判明していないけれど、連鎖的にとある可能性を思い浮かべてしまって思わず苦い顔を浮かべてしまった。 (-220) 2022/05/04(Wed) 19:54:41 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ全てが上手くいって。 君を部屋まで送り届けた、その、去り際。 「───また食べさせてくれる?」 最後に、それだけ問いかけて。 それから、良い夜を、と手を振って。 今日を終えたことだろう。 (-224) 2022/05/04(Wed) 20:06:45 |
【秘】 中等部 バラニ → 夢見る乙女 シャルロッテ「っ、ま、待って、シャル────」 それ以上、声が出なかった。 手を伸ばすことができなかった。 背を向けて駆けていく君を追いかける一歩も、踏み出すことができなかった。 この手に僅かに残ったぬくもりが、空気に融けて消えていく。 伝えるべきではなかったのだろうか……この想いも、不確かな情報も。 そこに残ったものは、君との関係が修復不可能になるかもしれない不安と、とても大きな後悔の念。 「おとう、さん……」 「ひとりで舞い上がり、先走って……私は……」 溢れて零れ落ちそうになる涙を必死に堪えながら、絞り出すように独り言ちる。 あなたの背がとっくに見えなくなっても、バラニはその場に立ち尽くしていた。 歩き出せるようになったのは、それからしばらく経ってからのことだった。 (-225) 2022/05/04(Wed) 20:08:31 |
クロノは、照れる様に頬を赤らめて、頷いた。 (a34) 2022/05/04(Wed) 20:11:50 |
【人】 中等部 バラニ「…………」 この日、お昼を過ぎた頃からどこか浮かない顔のままふらふらとこの学び舎を歩き回っているバラニがいた。 いつものような明朗さはどこへやら、ぼんやりとしていた心ここに在らずと言った具合で。 何をしているのかと尋ねれば、姿が見えない子を探していると答えるが、きっとそれだけだろう。 (50) 2022/05/04(Wed) 20:11:57 |
バラニは、珍しく勉強会に参加する気分にはなれなかった。 (a35) 2022/05/04(Wed) 20:13:08 |
【人】 司書 エルナト>>49 バレンタイン 「そっか!それは早めに勉強を終わらせないと。」 「物語は熱のあるうちに読み切らないとね。」 興味は時間が経つごとに薄れていく。 紙のページが鉛の重さになってしまう前に。 結末を読んでほしいものだ。 何かと動物に例えることが多い。 お勧めした本も、動物が主人公だったし。 動物好きなのかもしれない。 「大丈夫だといいけどねぇ。」 「まぁ、シャルロッテさんにお任せしようかな。」 「ファイトだよ、バレンタインくん。」 応援、まぁ宿題を終わらせて本を読んでほしいだけなのだが。 「宿題を忘れたら怒られちゃうからね。」 「お仕置きもされちゃうかも。ちゃんと終わらせるんだよ。」 ほら、消灯時間前に終わらせて!と、 とてとて背中に回って、その背中を押して勉強場所まで動かそうとしつつ。 (51) 2022/05/04(Wed) 20:13:08 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニくすくす、じゃれ合いはいつまでも続いてしまう。 そうして寝るタイミングを失う事も多々ある。 今もそう。 でも別に、それが嫌なわけでもないから困り所だ。 この狭い箱庭で、ただ普通の子供として過ごせる時間が、 果たしてどれくらいあるだろうか。 貴重な時間をくれるこの部屋が好きだ。 明日も明後日も、続くといいな。 「あはは、確かに僕は賢者のポジションかも。」 「勇者を導いてあげようかな。」 だからぜひ頼ってね、と。 にっこり、笑ってみせて。 ▼ (-226) 2022/05/04(Wed) 20:16:33 |
【置】 物思 フィウクス動物達の世話と、飼育小屋の手入れを終えて。 気付けばもうじき日は沈む頃。 水草が浮き、時折小型の魚影が水底を過ぎっていく。 小さなビオトープの、風に揺らぐ水面を。 暫くの間、一人黙って見下ろしていた。 ある程度生徒に任せられている動物達とは違う。 これは基本的に大人が手入れし管理しているものだ。 箱庭の中にある箱庭の縮図。 (L4) 2022/05/04(Wed) 20:16:35 公開: 2022/05/04(Wed) 20:50:00 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス/*大変お待たせしました〜〜! 「そっ……か、」 綴られた文字を見て、あなたの表情を見て。 おそらくほんとうに、なんとも思ってないのだろう。 病院を恐れなくて済むのなら、 それに越したことはないのかも知れない。 「…………ううん、でも……」 「……こわいと思ってくれないことが、 ちょっとこわいかも……って、思うかも」 ……怖くないからそのままでもいいと、 もし石の範囲が広がったとしても、 後回しにしてしまいそうで。 (-227) 2022/05/04(Wed) 20:19:38 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニエルナトは、人の食事が取れない。 一定のものからしか栄養が取れないし、 美味しいとも感じない。 悩む様を、にこにこと眺めて。 そうして、君が。 その答えの一端にたどり着けば。 変わらぬ表情で、鷹色の目を君にまっすぐ向けて。 「───正解。」 誰に聞かれてるわけでもないのに、小さく囁いた。 苦い顔を浮かべる君に、くすくすと笑い声をあげる。 「大人から支給してもらってるんだ。」 「でも、やっぱり足りないな。お腹が減っちゃう。」 「かといって、色付きの奴はあんまり、食べたくないんだよね。」 量を増やしてほしい、と言って、 色付きのものが増やされたらいやなので、 この量に甘んじているのだと肩を竦めて見せる。 美味しいと感じるとしても、やはり人らしい感性はあるから。 紅も、黄も、白も、口に含むのには抵抗がある。 普通の人間からすれば、透明のものだってそうであろうけど。 それはもう、慣れてしまった。 ただ美味しいとしか感じない。 「お腹が空いて仕方ないんだ。」 「君が食べさせてくれる?」 まっすぐ、君を見つめたまま。 変わらぬ微笑みの中、問いかけた。 (-228) 2022/05/04(Wed) 20:24:21 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『そうですね』 『わからないことです』 『誰にも』 ただ一人、バラニ以外には。 まだ、考える時間が必要なのだと思った。 縋るように握られるハンカチを一瞥して、また黒板に視線を移す。 「……」 シャルロッテの言葉の端々から、錯乱のようなものが伝わってくる。 お父さんと呼ぶ人が複数人いるということは、その混乱の原因に深くその存在が関わっていることの証左ではないだろうか。 少しずつ少しずつ、問い掛けを重ねることで何かが姿を現してくる。 『お父さんは、バラニくんと仲良くするのを許してくれないでしょうか』 (-229) 2022/05/04(Wed) 20:26:48 |
【秘】 半分の仮面 リアン → 神経質 フィウクス「……ここで生きていくことが出来るなら、楽なんだろうな。 生きていくことの出来ない子供を保護する事も出来るようになる。 ただ、そうするには―――僕たちは、知らないことが多すぎる」 そうだ。 ここで生きていくことが出来るなら、世間の目だって気にならないだろう。 だが、自分達は 行われている治療の仔細 を知らない。今起こっている"神隠し"の真実だって。 「解消できるのなら、僕だってそうしたい。 ただでさえ不要物扱いの身。外では、家からの噂も流れて居場所はないんだろう。 フィウクス。…君は、どうするつもりでいるんだ」 手を汚す。 君がそうまで言葉にするのを、初めて見た気がする。 だから、声を低めて目を見て尋ねた。 琥珀色の左目 と、仮面の奥で黒く濁った瞳 が君を見つめている。 (-231) 2022/05/04(Wed) 20:29:33 |
【独】 神経質 フィウクス/* ああ〜〜〜〜誰も監視したくないよお〜〜〜〜〜〜〜 でもシステム的なフックが無いとオレは人と触れ合えねえんだ オレは襲撃でしか人とコミュニケーションが取れないPL…… 同室や残りの先生監視するにはまだ早いからどうしてもここに うぐ〜 うぐ〜〜〜〜〜 その文脈返しをやめろ (-230) 2022/05/04(Wed) 20:30:50 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/04(Wed) 20:32:27 |
【人】 半分の仮面 リアン「分からないところはもうないのか? 分からないまま放置すると、どんどん理解が遅れていく。 どんなことでも良い。遠慮せず聞け」 少し詰まっている子にも、進んでしまった課程の基礎が分からないという子にも対応して。 理解度が高いのか、噛み砕いて説明しながら勉強会を進めている。 進行度が重なっている、その学年のメインとなる箇所は、ラピスにも任せてしまっているだろうが。 (52) 2022/05/04(Wed) 20:33:21 |
バレンタインは、幸か不幸か眠気がないので、手間取ることなく宿題を終わらせられるだろう。 (a36) 2022/05/04(Wed) 20:41:38 |
バレンタインは、この式ってなんだっけ…… (a37) 2022/05/04(Wed) 20:41:47 |
【人】 高等部 ラピス「♪」 面倒見良く生徒の相手をしている同学年を見て、どこか機嫌が良さそうだ。 リアンの身体が空かない分は、ラピスが受け持っている。 中等部生に任せられるところはこちらも任せて。 わからない問題を解けた下級生と拍手で喜んだり。 言葉の代わりに公式や語句が多く並ぶ黒板を片手に、小さな授業を行っていた。 (53) 2022/05/04(Wed) 20:42:45 |
ラピスは、いつか学校の先生になりたい。 (a38) 2022/05/04(Wed) 20:43:37 |
エルナトは、リアンに手を振って、バレンタインを指さしてる。教えてあげて (a39) 2022/05/04(Wed) 20:43:43 |
リアンは、教える事は嫌いじゃない。 (a40) 2022/05/04(Wed) 20:46:17 |
【秘】 月鏡 アオツキ → 中等部 バラニ「ありがとうございます。 信じられている分一生懸命働きますよ〜」 立場も抱える者も違う生徒達が理想とするギムナジウムの形が 同じではないことは、もうわかっている。 だから、皆の声を聞けるようになるべきなのだ。 「――……私は君たちの成長を邪魔したいわけでもありません。 できる限り皆が我慢をしない生活が望ましいです。 様々なものをかかえているでしょうが、どうぞ時には利用すると思って。 頑張りすぎないで下さい」 指を唇に当てて一息。 表情は相変わらずだが、そのときだけはどこか和らげで。 「たった少しのきっかけで、いつも通りが変わることだってあるんです。 それじゃあ、気をつけて。 バラニくん。」 踵を返して、背を向け暫くすれば見えなくなるだろう。 一つ一つ、今のギムナジウムが変わっていく。 たった数年前と今がちがう。あと数年で、また変わる。 壊れていく。壊していく。その崩壊の音を楽しみに待った。 (-232) 2022/05/04(Wed) 20:47:56 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス「………………」 何もかもがわからなくなり始めていた。 当たり前が壊れてゆく。 見ないふりをした呪縛が、足首を掴んで離さない。 ただ、あなたがこちらを案じて、慎重に言葉を投げかけてくれていることだけが。 そのやさしさだけが、今、理解できていることだった。 「…………だめ」 だめだ、それは。 問いかけに咄嗟に首を振る。 「『シャルロッテ』は『お母さん』」 「『お父さん』と『お母さん』はひとりずつ」 「だから、……だめ」 『シャルロッテ』は『お母さん』にならなければならない。 『お母さん』は『お父さん』の『お嫁さん』だ。 だから、だめ。 (-233) 2022/05/04(Wed) 20:48:54 |
シャルロッテは、一人で宿題に取り組んでいる。いつも通りだ。 (a41) 2022/05/04(Wed) 20:49:28 |
フィウクスは、今日も本の頁は捲らなかった。 (a42) 2022/05/04(Wed) 20:50:07 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナトまっすぐに、微笑みながらこちらを見つめる姿。 いつものような穏やかな調子のはずなのに、どこか怪しげなものを感じて、ぞくりと寒気のようなものが背筋を走った。 「っ、できることなら、君の助けになりたいとは……思う。 私にとって、エルナトくんは大切な友人なのだから……」 ▼ (-234) 2022/05/04(Wed) 20:52:13 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「けれど……すまない。 そのお願いには……やっぱり、少し考える時間が欲しいよ」 普通の食事を摂って生活している人間にとってそれは。 すぐに受け入れるには、やはり抵抗があるものだった。 食べることもそうだけれど、食べさせることにも抵抗はある。 それでも、あなたの力になりたい気持ちも本当だ。 だからこそ、バラニは決断をする時間が欲しいとあなたに求めるのだった。 (-235) 2022/05/04(Wed) 20:52:43 |
【置】 中等部 バラニ──消灯時間もとっくに過ぎた頃。 ルームメイトのふれあいで寝るタイミングを失い続けながらも。 それが落ち着き、ようやく静かに寝床に着く時間がやってくる。 ……だというのに、バラニはずっと眠れずにいた。 色々な事があって疲れていたのだから、すぐに寝付くことができてもおかしくないのに。 思い出さないように、考えないようにしていた不安や恐怖が、静かな夜にはゆっくりと忍び寄ってくる。 それを感じていると、ぞわぞわと身体が疼いて仕方がなくて。 まるで抑え込むようにしながら、自らの腕を掴んで気分を落ち着かせようとしている。 けれどこのまま、じっ、としていてはどんどん膨らんで行きそうで、何より恐ろしい。 こんな時間に部屋の外を出歩くのはいけないことだともちろん理解はしている。 だから、少し気分転換をしたいと願ったこの気持ちは……ちっぽけな出来心だ。 すっかり寝ているはずルームメイトを起こさないようにそっ、と部屋を出て行って。 (L5) 2022/05/04(Wed) 20:53:37 公開: 2022/05/04(Wed) 20:55:00 |
バラニは、それから、部屋の外に出た後に誰かと出会った。 (a43) 2022/05/04(Wed) 20:55:34 |
【置】 充溢 バレンタイン───君はどうしてそんなことをしたの? 鉄錆びた匂いが、月光が照らした表情が、 頭でずっと反響している言葉が、 溢れ出て収まらない不安が、 孤独に対する恐怖が、 僕を充溢していく。 そんな夜だった。 薬を飲んだ。 (L6) 2022/05/04(Wed) 20:55:53 公開: 2022/05/04(Wed) 21:00:00 |
バラニは、とある貴族の跡取りだ。その病気を治療することを、強く求められている。 (a44) 2022/05/04(Wed) 20:55:54 |
エルナトは、いつものように微笑んで (a45) 2022/05/04(Wed) 20:56:08 |
バラニは、けれども、そんな方法で病気を治療したいと思ってはいなくて。 (a46) 2022/05/04(Wed) 20:56:11 |
エルナトは、冗談だよ、とルームメイトに言った。いつかの夜の事。 (a47) 2022/05/04(Wed) 20:56:28 |
バラニは、けれど、それを許されるような人間ではなかったのだ。 (a48) 2022/05/04(Wed) 20:56:49 |
【独】 半分の仮面 リアン/* バラニと真逆の人生で泣いちゃった 病気と性質によって跡取りから放り出されて、病気を治すことを求められなかった王族……… (-236) 2022/05/04(Wed) 20:57:24 |
バラニは、その夜……部屋に帰ることはなかった。 (a49) 2022/05/04(Wed) 20:57:57 |
エルナトは、この狭い部屋の中の、子供らしくあれる時間が好きだった。 (a50) 2022/05/04(Wed) 20:58:28 |
エルナトは、この時間が、明日も明後日も欲しかった。 (a51) 2022/05/04(Wed) 20:58:41 |
【墓】 雷鳴 バット青年はその日、太陽のあるうちは教員棟から出されることさえなく。 月のあるうちは部屋の中から出ることさえ叶わなかった。 獣は檻に入れられたまま、また、誰かのいない朝が来る。 (+2) 2022/05/04(Wed) 20:58:45 |
エルナトは、欲しかっただけなのに。 (a52) 2022/05/04(Wed) 20:59:28 |
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