人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 ……本当に。


[聞き返されたなら、何度だって繰り返す。>>2:306

別に謝られなくても、私はもう怒ってない。
だって、今の君の顔。>>2:307

可愛い……って言ったら、怒られるかな?


それは私が見たかった笑顔より、
もっと、ずっと、愛しくてたまらなくて。]


 うん。

 朱鷺也の恋人に、して下さい。
 私の恋人になって。



[だから、はっきりそう告げたんだ。]
 
(37) 2021/07/27(Tue) 23:06:40

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[幼い頃の、夏の日々。

君と二人で心に埋めた種を、
君の方が、一足先に芽吹かせていたみたいだけれど。

私の方が少し遅れた分。
不器用な君よりは、短い時間で育てたから。

今この花笑みが、君の目に映るとびきりの、
特別な一輪になれていたらいいな、……なんて。
これからの頑張り次第かな。

まずは、リボンを揺らして。――……どう?


少しは効果、あったみたい?>>2:308]
 
(38) 2021/07/27(Tue) 23:07:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ぐ、っと手を引かれて。
よろめいて。

バランスを崩した一瞬、
見上げる形になった空の、煌めく光。>>2:312

その火花が私の目に移って、
きらきら飛び散ったような気がした。]
 
(39) 2021/07/27(Tue) 23:09:42

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[待って。すごく変な声が出た。
正しい意味で変な声が。
(いかがわしくないよ!※R15↓)
]


 と、
朱鷺也、
 いい今、 耳、みm、


[はじめての感触に、それでも君の吐息が掛かれば、
私が今、何をされたのかくらいは理解して。>>2:-145]


 さ、攫…………


[君のその言葉で。あ、お返しか、って気付き。
かーーっと顔に火が付きながら。

自分の言った事とか。>>2:-121
君の、逸らされない視線とか。>>2:-146
逃げられるわけないじゃないって、

だって、そんなの、振り向いちゃうよ。]
 
(40) 2021/07/27(Tue) 23:15:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[さっきまで、あんな顔で笑っていたのに。
また、私の知らない顔を見せて、
そんなのずるい。

もっともっと、君の事知りたいと思っているのに。
私の方だって、逸らせるわけなくて。

――言葉は無かったけど。そんな、私の答え。


でも振り向いて、近付いて、
二人の間に花火さえ映り込む隙間がなくなったら、


……ああもう、これ以上見ていられない!!!
]
 
(41) 2021/07/27(Tue) 23:17:05

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

   天 に 召 さ れ た

[息の根を止められたかどうかは、ご想像にお任せします。



              
ピピピピピッ

MIN
チャラチャラチャラチャラチャラ      
MAX





満足した?>>2:315   


事と次第によっては、どこで覚えて来たのか白状……白状……

いや、やっぱりいいです、聞きたくないもん…………>>2:-141
]
 
(42) 2021/07/27(Tue) 23:20:51

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[言葉を借りるようで何ですが。>>2:305

素直に嬉しい、という感情よりも先に
大分混乱させていただいた事もお伝えします

……5分前には、夢心地だったのに。
はにかむ視線で、戸惑う声で、
朱鷺也は確かに、笑ってた。

迷惑なんてあるわけないし、
困る事だって、何も無いと思ってた。

けど、後ろから回された腕も、>>2:-144
耳元の吐息も熱も、>>2:-145
触れた柔らかさだって、>>2:-146

―――― まるで予想外!!
彩りを映す鴉色の中に、
そんな悪いが潜んでいるなんて、 もう!

一言だけ、言わせて貰いますと。]

 
(43) 2021/07/27(Tue) 23:22:45

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 


 
…………い、意地悪っ!!



[いつか思った台詞を吐いて。>>1:86   
……今日はもう、君の勝ちでいいよ!]   

 
(44) 2021/07/27(Tue) 23:25:04

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[私の台詞だったはずのそれは、>>2:284
君に取られてしまった。>>2:315

こちらは息も絶え絶え、心臓が苦しくて、
君に手を引かれながら、フラフラしているのに。

上機嫌な君を見て、少し恨めしく思ったけれど。
………………嫌ってわけでも、なかったので。


お揃いのべっこう飴に喜んだり、
残った食券で何するか相談したり、
そうするうちにまた、私は笑い声をあげて。


 あの頃とは、もう違うけれど、
 君と過ごすお祭りの夜は

   ずいぶんと、幸せで、楽しいね。
]**
 
(45) 2021/07/27(Tue) 23:26:56

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― ドクダミの花の頃 ―


 ……やっぱり、いらないよね?
 そうだよね……


[とほ、と肩を落とすのは、もう何度目の事だったか。
教室で、廊下で、あるいは別の場所で。
人と話す機会があったなら、隙を見てその話を。

私は、とある物の引き取り手を探していた。]
 
(129) 2021/07/28(Wed) 23:11:34

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[祖父母の家の、ご近所さん。
私の祖母とは、夕食のおかずをお裾分けし合う仲で。
祖父母の家に通う私の顔も知られており、
会えば挨拶をして、軽く世間話する相手。

……そんなお家の庭で、
ドクダミが爆発的に繁殖してしまったと
嘆く声を聞いたのが、数日前の事。

それが、私とドクダミの全面戦争の始まりだった。

腰痛で撤退して行く兵士達に後を任され、
私は、庭を埋め尽くすドクダミを抜いては抜いては抜いて……

それは大変だったけれども、なんとか勝利を収めた私は。
帰り際になぜか、ビニール袋いっぱいに詰め込まれた
大量のドクダミを渡されていた。]
 
(130) 2021/07/28(Wed) 23:12:32

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[…………????
え、草、どうしろと。

そう思ってしまった私は浅はかだったようで。
そのまま困惑しきりで祖父母の家に戻ったら、
ドクダミを受け取った祖母はニコニコと笑い、
お茶にしたりなんだりと有効活用していた。

ただの草じゃなかった!?と驚いた私。

しかしさすがに量が多かったため、
祖父母宅では消費しきれないのが目に見えており。
かと言って、独特のにおいのあるそれを
引き取ってくれる人も限られていて。

かくして、なぜか私が、
学校でドクダミの引き取り先を募集するという
ちょっと不可思議な事態に陥っていたのだった。]
 
(131) 2021/07/28(Wed) 23:13:19

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、とある女子生徒の話。

彼女にとっての私はおそらく、
『その他大勢』の中にいるような、
そんな存在だったのではないかと思う。

同じ学年の彼女の、少し変わった言動。>>0:13
それを見た私の反応は、他と似たようなもので。>>0:185
例え近くで話を聞く事があっても、
どう反応して良いものかわからずに、
少し困って首を傾げ「そうなの?」と
控えめに尋ねる程度の。

私にとってはそれ以上、近付く事の無い相手だった。


だけどそんな中でも、彼女の噂は、私の耳にも入って来て。

それで、ドクダミを配り歩く私は思い出したのだ。
有名な話。彼女のお茶の事。>>0:23]
 
(132) 2021/07/28(Wed) 23:14:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 鳳さん。あの、少しいいかな?
 もしよかったらなんだけど――

 ドクダミとか、いらない…………?


[お茶にもできるドクダミを、
鳳さんなら受け取ってくれるんじゃないか?と思って。

それはもしかしたら、
失礼な提案なのでは…………

と、どこかで思って、
おそるおそる声を掛けた私に。

あの時、鳳さんは何と言ったんだっけ。]
 
(133) 2021/07/28(Wed) 23:15:11

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[その後。
一度抜いたくらいじゃへこたれなかったドクダミと、
第二・第三次大戦なども勃発し。
鳳さんがドクダミを受け取っていてくれたなら、
再び声を掛けたりもしただろう。

そのうち、彼女の花壇の話なども
聞けるようになるのなら。>>0:22
私は、祖父母やご近所さんの庭で、
手伝いをする時の悩みなんかを相談したりして。

「この間、花についた害虫を
 割り箸で取っていたんだけど――」

なんて。
花の女子高生が集まって、花の話をしているというのに、
微塵も色気のない雰囲気に
なってしまったかもしれないけれど。


でも私は、何も構える必要なんかなくて。
手をあげて、「鳳さん!」と気軽に呼びかけ、
笑顔で話す事のできる、あなたはそんな相手なのだと。

いつか知るような機会は、私に訪れただろうか?]*
 
(134) 2021/07/28(Wed) 23:16:31

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 秋・文化祭 ―


「よし、花一高校書道部、気合い入れて行くよ!」


[部長の掛け声に、
はい!とこちらも気合いの一声を。
私達は列を組んで、舞台上に出た。

袴の裾が揺れる。
たすきを掛けた真新しい上着の方は、
以前のものよりずっと着心地が良い。>>66

ちらりと最前の席を見れば、
そこに招待した人の姿はあっただろうか?>>1:68
見付けたなら、こっそり微笑みを向け。

他にも見知った顔が見えたなら、
大げさな合図はできないけれど、
一瞬だけ、視線を合わせて。

開演の音楽が流れる、一秒前の事。]
 
(154) 2021/07/29(Thu) 2:14:35

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[書道パフォーマンスは、
大きな紙に複数人で同時に向かい、
大きな筆とバケツ入りの墨を使って、
一気に書き上げて行くというもの。

音楽に合わせた動きをするので、
>>0:231と秋の二回、披露の際には、
普段はゆるい書道部も、気合いを入れて練習していた。]


 ……お疲れ様でした!


[さて、そんな演技も終了し、
集まった部員達は一時解散。
私はこの後、部活動展示の受け付けに回る予定だった。

そもそもこのパフォーマンスは、
そちらの宣伝、集客も兼ねていて。
今日の演技の、出来はそこそこだったものの、
客席の方は97%くらいの埋まり具合。

展示の方にも、人が来てくれればいいのだけれど……
と、考えながら、私は部室の方に向かった。]
 
(155) 2021/07/29(Thu) 2:15:40

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

[大盛況で嬉しかったけど、逆に緊張して、
舞台袖から出る時、ちょっと躓いたのは、内緒ね。]


 
(156) 2021/07/29(Thu) 2:18:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 

 はい、こちら、書道部の展示です。
 どうぞ、ご自由にご覧下さい。


[と、このような感じで。
私は部室の入り口で、袴姿はそのままにたすきを解いて、
見に来てくれた人をご案内。
そんなに声を掛けるような場面もないので、
わりと、こう、暇な仕事ではあるけれど、
一応、人の動きなどチェックはしていた。

展示内容は、手本を元に書いた臨書から、
それぞれが好きに選んだ文字の作品まで、様々だ。
その辺りは、普段のゆるさを反映しているのだけれど、
その代わり台紙に拘ってみたり、水墨画を添えたりと、
書道にあまり興味のない人にも、
目で楽しめるような展示になるよう工夫している。

今年は少し部員が減ってしまったので、
過去の作品も一部展示していて。
私も複数枚作品を出しているのだけれど。

……ちらりと、そのうちの一枚、
一年生の時の作品を見る。
飛翔する鶴の絵が添えられた、その一枚。]
 
(157) 2021/07/29(Thu) 2:20:26

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そう、去年の夏、落川先生に教えて貰ったあれだ。>>0:287
その後練習して、一番良い出来のものを選んだのだけれど……
部内での評価は35点だった。
(※鶴は心の目で見てね)


先生、去年は、展示見にきてくれたんだっけ?
感想は……どうだったかな。
もし今年覗きに来てくれるようなら、
私はまた、しっかりお礼を言うつもり。

ちなみに、肝心の書の方は、
飛ぶ鶴に合わせて書くものを決めるという
本末転倒?な事になっていたけれど。

その内容に、深い意味は無いので。
無いったら無いので、何かあっても偶然なので。
そもそも何か勘付きそうな人は、
多分これ、読めないんじゃないかと思っている。(勝手に)
]
 
(158) 2021/07/29(Thu) 2:24:22

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ところで、そもそも私が、
どうして書道をやろうと思ったかというと。

高校に入って、バレーを続ける気はなくて。
じゃあ何か部活をやるなら、何がいいかなと考えた時、
祖父の趣味の事を思い出して。

そう、書道は元々祖父の趣味だったのである。
私は、小さい頃から祖父の字が好きだった。
自慢ではないが、田邊 夕鶴という、
画数の差が物凄い私の名前を、
世界で一番綺麗に書けるのは、祖父だと思っている。

その祖父曰く。書に写るのは人の心であると。

現代の文字は、スマホの画面をフリックすれば、
どんな画数の字だってあっと言う間に完成する。
それを思うと、自分で書く文字の方が、
効率という点では圧倒的に劣るのだろうけれど。

でも、線の一本一本。
その勢いや、はね、はらいの伸び。
その全て、時間をかけて綴るからこそ、
書き手の想いが自然、そこに滲み出るのだと。

その祖父の考えが、私は好きで。
それから、ただの文字が特別なものに見えて。
だから私は、高校では書道部を選んだ。]
 
(159) 2021/07/29(Thu) 2:27:20

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[そうして選んだ毎日は楽しい。
放課後の墨のにおいも、
こうして人の書を眺めるのも、
そして誰かに文字を綴るのも、好きだから。


もし、落川先生が展示を見に来てくれて、
そういう感じの話をする事ができたなら。>>0:166

私は目を輝かせて、
祖父の話や、自分の思いについても、
ぺらぺらと喋ってしまったかもしれない。

……それから、先生に向かって熱く語りすぎてしまった事。
恥ずかしくなって、すみません……と少し赤面し、
小さくならない図体をどうにか縮こめようと、
もぞもぞしていたかも。



とにかく、私の文化祭は、こんな感じで過ぎて行った。]*
 
(160) 2021/07/29(Thu) 2:29:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 回想:隣の君へ綴る文字 ―

[私が、そんな思いを持って書に向かうようになったのは、
高校に入ってからの事だから。>>159
勿論その事を、朱鷺也が知る事は無かったのだろう。

少し、記憶を遡って。
私達が、隣の席だった頃の話。

隣同士交換で、プリントや何かを
採点し合うような事、時々あったと思う。
そんな時、私ね。

君は知らないだろうけれど。
君が私を見なくなった分、
他の人と同じように、笑って話をしてくれなくなった分。
君の字の中に、何か、隠れていないかなって。
そんな気持ちでいつも、君の字を見つめてた。
……授業の答案の中に、そんなのあるわけないのにね。

反対に、君には。
その、……正直、そこまで成績良くないでしょ?>>1:-52
時々大丈夫かなって、心配になる事もあって。
そっけない顔は保ちつつ、私は丸付けだけじゃなく、
時間の許す限り、正しい回答とか書き込んだ。
誰にでもそうしてますって顔でね。お節介だったかな。]
 
(161) 2021/07/29(Thu) 3:06:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それからね。そういう時。
採点者の名前の、記入欄があったら。

君が家に持ち帰るはずのプリントに、
いつもよりも丁寧に時間を掛けて、
私は自分の名前を書き込んだ。


君には、ただの文字でしか無かったかもしれないけれど。
これはきっと、君の知らない、ちょっとした私の秘密。]**
 
(162) 2021/07/29(Thu) 3:07:17

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 夏・お祭りの後の話 ―

[話は少し戻り。
夏祭りのあの日、浮かれた気持ちで家に帰った私は、
それはもうふわふわと浮かれていたので、

そういえば、お手伝いに行った時の願い事>>1:190
あれも、叶っちゃうんじゃないの?
だって、ほら、うまく言葉にならなかった願いの方は
予想もできないくらい綺麗に、はなひらいてくれたのだし。

そんな事を考えて、ニコニコと弟に話しかけたら


「何、ウザいんだけど」


撃沈した。
はなひらの神様!……調子に乗ってすみませんでした。

でも、お祭りの帰りにちゃんと引き取りに行った、
堂本青果店のキュウリはおいしそうに食べてくれたから
それで良しとする。食べ物だけが私達を繋いでくれる。
堂本先輩、ありがとう。]
 
(210) 2021/07/29(Thu) 19:41:08

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[なお、その時、先輩は忙しそうで、屋台にはいなかった?
……とにかく私は直接話せなかった、と思うので。
対応してくれたのはおじさんか牡丹さんか、
受け取りの時に少し話をして。

私が青果店に行った時、聞き逃した言葉。>>1:305
多分、おじさん達には聞こえていたんじゃないかな。
それについて、私がもし何か聞く事ができたなら、
私はこの次青果店に行って、堂本先輩と会った時には
「明菜ちゃん」と呼んでみようかなって。
それはそれで、今更少し気恥ずかしいけれど、
明菜ちゃんを寂しくさせておく方が、私は嫌だから。
やっぱり未だに、お姉ちゃんには弱いので。


袋に書かれた「ゆづるちゃん」の字、
嬉しくて、帰りに撫ぜた。

ちなみにこれについて、この日かいつか、
朱鷺也と話す機会があれば>>1:311
「口調を急に変えるのって、ちょっと恥ずかしいよね……」
なんて、後輩は後輩で悩ましいという話をしたかもしれない。
]
 
(211) 2021/07/29(Thu) 19:43:09

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[余談。
弟は数年後に身長が伸び彼女が出来て
無事私とも仲良くしてくれるようになりました。

はなひらの神様!!ありがとうございました……

と、私は後日しっかりお参りに行った。

ちなみに弟が私に冷たくなった原因。
兄弟で一番、私の背が高かったとか、
兄弟で一番、貰ったバレンタインチョコの数が多かったとか、
色々、複雑な理由……?があったみたいだけれど。

どうやら止めを刺したのは、私が中三の時。
弟が憧れの先輩に玉砕した、直後のバレンタイン。
その先輩からのチョコが、
私の貰ったチョコの中に紛れていたそうで(兄に聞いた)
義理なのに。私は悪くないと思う……


でも、終わりよければ全てよし。
ちなみに弟の身長は、私を抜いた。よかったね。]*
 
(212) 2021/07/29(Thu) 19:45:32

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 夏・初めての恋人の事 ―

[祭りの日の夜、私はふわふわした気分のまま眠りに就いた。
「今日はありがとう。おやすみ」なんて、
寝る前にわざわざ、朱鷺也にメッセージを送ったりして。

そんな感じだったのに。一夜明けると、]


 ……! ……!? …………!!!


[昨夜の自分を思い出して、
私は、朝から顔を覆って転がる羽目になった。

どうしてだろう。
夜はあんなに、幸せな気分でいっぱいだったのに。
昨日の自分の行い、夕方からの事も含め、
日の高い今になって思い返すと、あまりにも恥ずかしい。]
 
(213) 2021/07/29(Thu) 19:46:41

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[だからと言って、前言を撤回する気は勿論ないので。
学校で朱鷺也に会えば、普通に……普通……?
少なくとも、フレンドリーに声を掛けるのだけれど。
掛けた、つもり。]


 お、お、おはよう朱鷺也。
 あの今日も良い天気だね。それじゃ。


[……今までの態度に比べれば、
まだ親しげだった、はずなので。
多少の挙動不審や、どうしても視線が泳ぐのは、
もう少しの間見逃して欲しかった。
駄目かな?


今の私達には、二人の時間がたくさんあるわけで。
普通に話せるようになるまでに、
今度は、そう長い時間も掛からないから。]
 
(214) 2021/07/29(Thu) 19:47:25

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ちなみに。
私、お付き合いをするのは初めてなので。

恋人って具体的に、何をどうして
どんな風に過ごせばいいのか、わからなくて。

普通に話せるようになったらなったで、
私の方からは、特別仲の良い友達くらいの態度で……
なんというか。ぼんやりした交際期間?のような、
そんな時期が私にもありました。と思う。
あくまで私の方は、の話だけれど。

(お祭りの夜の大胆さはね)
(きっと、今まで積もりに積もったものが)
(花火みたいに、弾けたせいで)


というかね。
多分、普通に話せるようになった事だけで、
しばらくの間、私は胸がいっぱいだった。]*
 
(215) 2021/07/29(Thu) 19:49:15