人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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視点:


【人】 一年生 花巻 楓

[文化祭のお願いも、量販品なら大丈夫って言ってもらえて。>>298
元々オーダーメイド出来るほどの予算は無かったから、
ありがとうってお礼を言ってすぐ先輩と一緒にお店にお邪魔して
シックで可愛いデザインのワンピースとエプロンを選び
部員分のリボンも一緒に用意してもらったおかげで
文化祭はとっても大盛況だったから]


 小牧ちゃん!

 来てくれて嬉しい、ありがとう!
 体験会もう終わったの?
 前も誘ってくれたのに、いけなくてごめんね。

[パンケーキを食べに来てくれた彼女に接客しつつ
ありがとうとごめんねの気持ちを伝えて。
小牧ちゃんはまだ茶道部の装いのままだったなら、
小牧ちゃんのお着物綺麗だねって言って
一緒に写真撮ろうの言葉は素直に受け、一緒にパシャリ。
あたしのスマホにも送ってねってお願いもしたのです。
ゆづちゃんの写真もあるってわかったら見たいって言うんだけど、さすがにダメかな
]
(357) 2021/07/30(Fri) 21:26:53

【人】 一年生 花巻 楓

[そんな風に友達付き合いを深めていけば
ときやくんのお友達が小牧ちゃんを呼びに来たり、
一緒に帰ったりしてるのも目に入ってくる。

もしかしたら、うちのお店に二人で買いに来てくれたりもすれば
どれだけ鈍くても、二人が特別っていうのは察せるわけで

ある日、小牧ちゃんが一人の時を狙って
こそっと近付いたあたしは、ちょっと不審者だったかも。
言いにくそうに何度か悩んでようやく口を開いて言ったのは]


 あのね、小牧ちゃん。

 …小牧ちゃんの彼氏さんの苗字って、
 教えてもらえないかな。

 うちのお店に良く来てくれてるお客さんなんだけど、
 あたし、名前聞きそびれちゃってて。


[そう。ときやくんのお友達、としか知らなかったから
彼氏さんのお名前は愛称でしか知らなくて。
あのお祭りの屋台に来てくれた時にはしゅう先輩って呼んだけど、
流石に特別仲良くないのに愛称で呼ぶのも気が引けて以降ずっと先輩って呼んでたのだ]
(360) 2021/07/30(Fri) 21:29:21

【人】 一年生 花巻 楓

[ほんとはあの時屋台でお名前ちゃんと聞けばよかったけれど
会話が成立しちゃったおかげで聞きそびれて。

大体先輩とお話するのはお店での接客か
黒鉄ちゃんのお散歩中だから
名前を呼ばなくても会話が成り立っていたわけだけど

知り合って結構経ってるのに今更ご本人に
お名前なんですか?って聞きにくくて聞けないままだった。

ときやくんに聞けば良かったかもだけど、
ほら、ときやくんってしゅうでいいじゃんとか言いそうでしょう?

もしも先輩の耳に入ったら今更?ってしょんぼりさせちゃいそうだし。

かといって、気にせず愛称呼びはやっぱり気が引けるし
友達の彼氏なら尚更愛称呼びするなんて流石に出来ないし。

だから、小牧ちゃんに聞くのが一番かなって聞いた訳だけど
小牧ちゃんはどんな顔で教えてくれたかな*]
(361) 2021/07/30(Fri) 21:31:18

【人】 一年生 花巻 楓

─ 祭りが終わって ─


[お祭りの翌日、昨日お裾分けを置いた場所を確認したら
今年もやっぱり狐さんのお返事があった。>>347

ごちそうさまでしたって書いてある字も絵も、
あの頃よりも上手だけれど、
書いてる人は同じだって分かるから]


 よかった、今年も来てくれてた。


[どこの誰かわかったら直接お礼も言えるのになって思うけど
あの時泣いてた子供ですなんて言えるわけもなく

だからこうして間接的に感謝を伝えるしかなかったけれど]
(386) 2021/07/30(Fri) 22:28:29

【人】 一年生 花巻 楓

[睡眠不足で険しかった顔も、結構改善されてきて。

学校では友達と過ごす時間も増えて、
笑いながら、次の授業がある教室に移動してたら
向かい側から狐面の先輩が歩いてきて。
ぶつからないよう横に避けようってしたら声をかけられ
唐突なそれ>>351にびっくりしたのは束の間、
小さな、あたしだけに聞こえる声での問いかけ>>-525
もっとびっくりして、目を丸くしたけれど
しー、と内緒だよってされたから、口元を抑えたのは条件反射。

狐さんって呼んでくれてもって、そんな自己紹介に
もう一度目をぱちぱちって瞬かせた後]


 一年の花巻楓です。

 直接会うのは初めましてですね、狐さん。
 

[笑えるようになったよって、言葉で言わなくても伝わるように
満面の笑顔でやっと、初めましてのご挨拶が出来たのだった*]
(387) 2021/07/30(Fri) 22:29:27

【人】 一年生 花巻 楓

[文化祭では、
着物姿が綺麗だって小牧ちゃんに言ったら照れてるのも可愛くて。
折角だし二人でって撮った写真を見せてもらった時、
偶然見えたゆづちゃんの写真も凛々しくて
良いなぁ…って言ったらあたしにも送ってくれた。
後で一緒に許可貰いましょうねってことで、
ゆづちゃんの所に二人でお願いという形の事後報告しに行ったりもして。
舞台上のハプニングは見なかったよ大丈夫

そんな風に仲良くなったから、教えてもらえるかなって思って聞いたことは
すんなり笑顔で教えてもらえた]


 稲出先輩だね、ありがとう!

 よかったー、良く買いに来てくれるのに
 お名前知らないって中々言えなくて困ってたの。

[そんな風にお礼を言って、次からは稲出先輩って呼べるようになって。
小牧ちゃんと一緒にお店に来てくれた時は
季節限定が気になるなら、って言って
ぶどうを白餡と求肥で包んだお菓子とかもお勧めする一幕もあったかも**]
(388) 2021/07/30(Fri) 22:29:56

【人】 一年生 花巻 楓

[凜ちゃんとは、時々お茶をするようになった。>>319

特別なにを話すわけではなかったけれど、
刺繍のデザインの話とか、お菓子の好みとか
そんな他愛ない話をしていく中、
ふと、最近落川先生の所に凜が行っていないことに気付いて]


 ……えっとね。

 触れられたくなかったら、っていうか

 言いたくなかったら黙っててくれていいんだけど


 凜ちゃん、落川先生のところ、もう…行かないの?


[それは、踏み込んでいいのかどうかわからない所だったから
逃げ道を作った上での問いかけ、だったけれど]
(389) 2021/07/30(Fri) 22:30:25

【人】 一年生 花巻 楓



 あのね、

 ………あたし、長尾先生がね、

  
すきなんだ。



 だから、迷惑になりたくないなって、思ってて。



 凜ちゃんも、
 ……もしかしたら、同じなのかなって。


[自分からも秘めたものを、
誰にも内緒にするつもりだったことを打ち明ければ、
少しは凜の心にも触れられるものはあっただろうか。

だからと言って、自分が出来ることなんて
一緒に話をすることしかなかっただろうけれど**]
(390) 2021/07/30(Fri) 22:31:38

【人】 一年生 花巻 楓

[さて、季節が巡れば当然卒業の時期がやってくる。

明菜ちゃんや狐さんとは学校で会えなくなって寂しくなったけど
二年に上がったあたしは、後輩も出来たし
一年の時よりもやることも、責任も増えていって
忙しく毎日が過ぎ去っていった。

小牧ちゃんとはまた同じクラスだったかな、
別のクラスだったとしても変わらず仲良くしてるけど、
寂しく感じるのはしょうがないよね。

バレー部ではレギュラーになって、練習時間も増えたけど
夏のお祭りは、準備人員に立候補して
お祭りの準備でざわめく人の中に、
彼女の姿が無いことに少しだけの寂しさと安堵を感じもして。

文化祭には、去年の実績を踏まえて今年もパンケーキを焼くことになった。
きっと来年も焼くことになるんだろうなって思ったけど
流石に卒業後もあたしが焼くわけにはいかないから
後輩にも覚えてもらったけど、あれこれもしかして
バレー部のパンケーキってこの先ずっと定番にするのかなとか思ったり。

そんな中、誰かがひょこっと来ないかな、って。
去年も探したけど見つからなかったその人は、
今年もやっぱり見つからなかった]
(394) 2021/07/30(Fri) 23:33:53

【人】 一年生 花巻 楓

[そしてまた季節が巡って、
ときやくんにゆづちゃん、小牧ちゃんの彼氏や凜ちゃんが
明菜ちゃんたちと同じように学び舎から巣立っていって。

今年はあたしたちの番なんだなって思った時
ずっともやもや抱いてた悩みが、深刻なものになっていた。

進路が決まらない。

いや、ずっと願っていることはあるのだが
父がうんと言わないのだ。

あたしはバレーが好きで、高校でもやらせてもらったけど
高校を卒業してもやりたいかって言われたらそうじゃない。

やっぱりあたしは、うちの和菓子が
花巻庵が好きなのだ。

後を継ぐのは兄に決まってるし、
落川先生も知ってる兄の彼女が来年にはお嫁に来てくれるから
あたしが関わる必要は無いけれど、関わっていきたいんだって。
だから、製菓の専門学校か短大に通いたいって言ったら
わざわざお前がなる必要はないって突っぱねられてしまった]
(395) 2021/07/30(Fri) 23:34:13

【人】 一年生 花巻 楓

[父からしたら深夜から作業して、一日中立ち仕事しなきゃいけないから
娘にまでさせたくないって親心からなんだろうけど

あたしは、高校生活の中ずっと考えて
やっと固まった気持ちだったから、

大変なことなんて、子供の頃から見て知ってるよって
何回も何回も、それこそ怒鳴り合うみたいになっても
引くことはしないで、やっとお父さんに認めてもらって

お父さんが認めてくれたのも嬉しかったけど、

長尾先生に相談しないまま、解決できたことが
一番嬉しかったのは、

先生に助けてもらうのを、
当たり前にしたくなかったから]
(396) 2021/07/30(Fri) 23:34:39

【人】 一年生 花巻 楓

[そんなわけで、進路も無事に決まって
後はあたしの努力次第になった。


三年になって部活も引退試合を迎えることとなって

最後のスパイクの時、あ、って思ったのは

あの時見たゆづちゃん>>0:328みたいに
自分が綺麗に跳べてるって。

良かった、頑張った結果が出せたって。

そう思えたから。

バレーをここで辞めても、
後悔は無いって言いきれることが嬉しかったし。

その後の受験勉強にも
影響なく、実力を培うことが出来た]
(397) 2021/07/30(Fri) 23:34:57

【人】 一年生 花巻 楓

[そのおかげで、
あたしの希望は、はなはひらいた。


希望した学校の合格届と、卒業証書。
両方を手にして、向かったのは
三年の時間を過ぎても、秘めたままの気持ちを抱く人の元。

でも、今はまだ、あたしは生徒のまま、だから]


 長尾先生。

 三年間、お世話になりました。



 またこれからも、
 お店、来てくださいね。


[そう言って、今までのお礼と
これからの本当に細やかな約束を取り付けた]
(399) 2021/07/30(Fri) 23:35:44

【人】 一年生 花巻 楓

[きっとお願いしなくたって先生は来てくれただろう。

時折お客さんとして来てくれるたび、
少しの時間でも他愛ない話をした。

学校でこんなことを教わったんですとか、
今はこんなことが出来るようになりましたとか、

あたしの話だけじゃなく 
先生の話も、今年はどんな生徒がいるとか

最中以外に何が好きかとか、


───
付き合ってる人は、いるのかとか。



先生の生徒じゃなくなった今なら、
きっと先生は、正面から向き合ってくれるから]
(400) 2021/07/30(Fri) 23:36:23

【人】 一年生 花巻 楓

[あたしの花は咲いたけど、楓の花は目立たない。
秘めたままじゃ、きっと気付いてもらえない。

それでいいなんて、思える気持ちじゃないって
今のあたしには分かってたから]




 先生。

 今年のお祭りは

 一緒に花火、最初から見てくれませんか?


[
紅葉
みたいに頬を染めて、
色付く
ための、最初の一歩を踏み出した*]
(402) 2021/07/30(Fri) 23:39:42

【人】 一年生 花巻 楓

[そしていつか、


あたしがゆっくり色付き終わったら]




 
浩明さん、



       
あたしはあなたが、大好きです。




[この言葉を、

貴方に伝えることも出来るでしょう**]
(409) 2021/07/30(Fri) 23:42:52

【人】 一年生 花巻 楓

[色付いたあたしは、

貴方にもちゃんと伝わっていたって
正面から見てくれる目と、>>419

その言葉で伝わったから。


耳元でささやかれた声に、
あたしはきっと
貴方には赤く色づいて見えただろう]
(427) 2021/07/30(Fri) 23:59:39