人狼物語 三日月国


76 【ネタRP】ナニやらシないと出られない!【事前ペアR18G】

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【人】 小泉義哉



 香菜、


[つないだ手を両手で包み、気づけば恭しく跪いていた。
 朝露を含んだ若葉が陽光を乱反射させながら香菜の頬で踊り
 朝日を取り込んでますます活々と赤みのさした髪の毛は
 少しもつれて汗ばんで額ぎわに貼りついていた。
 自然、見下ろすような姿勢になった大きな美しい瞳が
 やわらかい木漏れ日ともに自分に注がれるのに見惚れていた。

 その瞳に映し出される感情を読み取ろうとするうちに
 男の目には哀願というよりも
 ある激しい感情の涙が薄く宿った。
 男の心の中の一番奥深いところがけがされないまま
 ふと目から覗きだしたかのような光だった。]
(23) 2021/06/13(Sun) 10:45:55

【人】 小泉義哉

[名前を呼びながら、何から言えばいいのかわからずに言葉が詰まる。
 雄弁な舌を持たぬ男は、たどたどしく
 ただごまかしのきかない強い想いを胸の奥から拾い上げた。]


 その……俺、本当に詰まんない男で。
 傷つけたいとか、そんな気持ちは全くなくても
 今までだって、香菜を一人で苦しませてきたし、
 順番もすっ飛ばして昨日みたいなことして、
 さっきも、香菜の体がしんどいのとか頭から抜け落ちてて。
 少し考えればわかるような人の気持ちを察するのが苦手で
 そういう能力があれば、
 もっと香菜を傷つけずにすんだのにって思う……


[肌を重ねたとき、一つになったというあの陶酔は
 一晩明けて日常に戻ってみれば
 ただ一夜の夢だったのだと突き付けられた。
 同じものを食べ同じように美味いと言い
 同じものを見て同じようにじっと見惚れ
 同じものを聞き同じように耳を傾けていても
 内に生ずるものは違う。

 香菜と自分は、似通っている部分があっても
 髪の毛一本に至るまで全く違う人間だった。]
(24) 2021/06/13(Sun) 10:47:52

【人】 小泉義哉



 絶対に傷つけない、って言いたいけど、そんな力は無くて。
 大切にしていても、香菜を傷つけるようなこと、
 これからもやっちゃうと思う……


[二度と傷つけない、と誓うには、年も分別も重ねすぎていた。
 できないことは、誓えない。

 弁当屋の常連の言葉>>0:153の意味が、今ならばわかる。
 しかしそれは彼女が秘めてきた想いの一部を知ったからこそ。
 未だ知らぬ心は当然のように香菜の心に隠されていて、
 香菜の全てを理解することなど一生できない。
 それは香菜にとっての自分も同じこと。]
(25) 2021/06/13(Sun) 10:48:48

【人】 小泉義哉



 正直言って、それがすごく怖いんだ。
 好きだから傷つけたくないって思うし、
 俺と一緒にいることで傷つけてしまうなら、
 無理して一緒にいない方がいいんじゃないかとも思う……


[これまでうまくいかなかった交際だって
 決して敵意があって一緒にいたわけじゃない。
 ただ、覚悟が無かったのだ。
 だから少しでも陰が差すと、すぐに嫌になった。]
(26) 2021/06/13(Sun) 10:50:04

【人】 小泉義哉



 だけど、香菜を傷つけても、俺が傷ついても
 それでも一緒にいたい。
 香菜の好きなこと、嫌なこと、
 俺自身も気づいてなかったうれしいこと、されたくないこと、
 そういう一つ一つの経験と失敗を積み重ねて、
 時々ままならなくて衝突しながらでも、
 少しずつお互いの心地良さを探って
 同じ時を共有したいって……
 我儘だけど、そう思うんだ。


[すべてを捧げたいのに、自分は何も持っていない。
 道端に咲く一輪の花を手折ると
 茎でくるりと輪っかを作り、彼女の左手の薬指に触れさせた。]
(27) 2021/06/13(Sun) 10:51:09

【人】 小泉義哉

[その指を引くか、挿し入れるかは彼女次第だ。
 指輪に咲くタンポポが、
 男の震えに従って、揺れた。]**
(28) 2021/06/13(Sun) 10:52:33

【人】 おにいさん 榊原 皇仁

──けじめは大切




  彼女の両親へ泊まりがけで挨拶に行った。
  何もないわけがなく、
  まず彼女の両親は心底驚いていたし、
  父親に関して言えば順序が逆だと激昂。
  そこでしゅんと大人しくなるなら
  また話も穏便に済んだかもしれないけれど
  彼女は火に油を注ぐ形を選んだ。

  そばで見ていた彼は、
  同じく夫と娘のやりとりを見ていた
  彼女の母親とともに、彼女の父の方を押さえた。
  物理的に彼女の父親を押さえる以外の選択肢はなく
  一旦彼女が眠ってしまうまで待つことに。

                          ]


(29) 2021/06/13(Sun) 13:09:08

【人】 おにいさん 榊原 皇仁


     順番が逆だと言われても仕方がありません。
     実際そうなってしまっていますから、
     そのことに関して、弁明の余地はありません。


     だから、これから先は……
     彼女のことを第一に考えて
     幸せだっていつまでも言ってもらえるような
     人間でありたいと思っています。




  言葉だけで認めてもらえるなんて
  彼は1ミリも考えていなかったので、
  確定申告の時に出す収支内訳書の
  コピーと彼の通帳を手渡した。

  クライアントの話は出来なくても
  彼が今どれだけ収入があり
  貯蓄があるのかを見せることで
  彼女を背負うだけの覚悟と
  子供を養うだけの経済力を
  彼女の両親に見せられると思ったのだ。

                     ]


(30) 2021/06/13(Sun) 13:10:06

【人】 おにいさん 榊原 皇仁



     彼女は、ぼくの代わりに
     沢山泣いてくれます。
     感受性が豊かだけれど、
     泣けないぼくの分まで沢山、
     いろんな感情を見せてくれます。

     だから、ぼくは……

     彼女が大切で大切で仕方がありません。
     

     お嬢さんのことを、
     不躾ではありますが、ぼくに…
     お預けいただけませんか。




  そう言って、彼はゆっくりと頭を下げる。
  彼の両親どちらかが声をかけるまで
  その頭は上がることなく。

                      ]*


(31) 2021/06/13(Sun) 13:10:48

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子

  ―― なんで怒られてるの? ――


  手順が前後していることがそんなに
  問題があるのでしょうか?
  だって、彼と結婚するつもりで
  付き合っていたのだから
  そんなこと、些細なことではないでしょうか。
  
  そもそも私も望んだことですし。

  私が言ったことは父を怒らせるばかりで
  私も歯止めがきかなくなって
  結局、彼と母が父を止めるまで
  言い合いは止まりませんでした。

  疲れて私が眠ってしまった後に
  三人で会話は行われていたようですが。
                        ]
 
(32) 2021/06/13(Sun) 18:48:35

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子


  彼女の両親は彼の話を黙って聞いていた。
  先ほど激昂していた父親も今は少し落ち着いた様子。
  まだ若いけれど子供も養えるだけの経済力があって
  覚悟があることを、両親は感じ取った。

  最後まで話を聞いて、ゆっくりと顔を見合わせて
  苦笑したかと思えば、母親の方が口を開いた。
                           ]

   『顔をあげてください。
    私達は、結婚を反対するつもりはなかったの。
    ただ、そうね。
    手順の前後は気になってしまうもの。
  
    ……あの子は昔からそうだった。
    人の痛みに敏感で、
    感受性が豊か過ぎて――

    
生きにくそうな子
だと、思っていたわ。

    親が言う言葉ではないけれど、ね。
    それをあなたもわかっているようだし
    覚悟も伝わってきた。』


  でも、と言葉は続く。
  真剣な表情で、真っ直ぐに彼を見据えて。
                      ]
 
(33) 2021/06/13(Sun) 18:49:54

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子


   『あなたには…あなたたちには
    経験がない。人の親になったことがない。
    だから、約束してください。 
    私達でも、あなたのご両親でもいい。
    困ったことがあったなら、
    必ず、頼りなさい。
    二人だけで解決しようとしないこと。

    それともう一つ。
    娘を傷つけるようなことは絶対に
    しないでね。あの子はあなたが
    好きでたまらないみたいだから…
    それを裏切らないで。あなたの言葉を聞く限り
    余計なお世話だろうけれど。

    娘を、よろしくお願いしますね。』



  そこまで言って母親は笑顔を見せた。
  父親はまだ笑顔にはなれずにいたけれど
  それはきっと寂しさが理由。

  結婚式の日取りが決まったら教えてくださいね
  と最後に言って話し合いは終わったのだった。
                         ]
  
(34) 2021/06/13(Sun) 18:50:42

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子



   おうじくん…?
   あれ……お父さんが
   
昨日と雰囲気違うような…



  何かあったの?と首をかしげて
  彼に聞いてみたことでしょう。
  三人で会話をしていることが聞ければ
  
なんで私抜きで???

  と頬を膨らませてしまったでしょうが…
  特に話がこじれたわけでもないのなら
  ほっとするのです。
                      ]*
  
(35) 2021/06/13(Sun) 18:51:46

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[布団の中で誰かと温もりを分け合う時間は
 一体いつぶりだっただろう。
 頬を撫でられ、あたしは柔く微笑むと
 その鼻先にひとつキスを落とした。

 外からの音に半身を起こして
 シャワーを浴びに立とうとすると
 内股をどろりと白いものが流れ落ちた。
 散々注がれた子種を見て
 昨日のことをつぶさに思い出して
 つい顔をあからめる。

 水に汚れを流しても
 昨日の記憶は消えない。
 あたしの気持ちも。
 しっかり、この心身に宿っている。]
(36) 2021/06/13(Sun) 19:07:50

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[また二人して部屋着に身を包む間
 義哉くんが冗談を言ったなら>>19


  ……今更たんぽぽサラダで満足できる?


[って、冗談めかして笑い返すの。
 例えジャングルだろうとこの部屋だろうと
 あなたがいるなら怖くない。
 
 陽光と小鳥の声の方へ、手を繋いであゆみ出すと、
 どこか懐かしい空気が頬を撫でた。
 ごてごてとした和風の褥じゃなく、
 古い杜森の景色。

 あたしたちを送り出すと
 扉は不意に姿を消す。
 「もうあとは自分で進め」って言うみたいに。

 それに小さく頷いて、一歩
 一緒に歩き出そうと踏み出した身体は
 大きく傾いで……また義哉くんの身体へと
 受け止められた。]
(37) 2021/06/13(Sun) 19:08:22

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  ……ううん、大丈夫。平気。


[痛身があるのは事実だとして、
 それを凌駕する悦びがまだ腹の底に溜まっている。
 スウェットの下の薄い腹を撫でながら
 あたしはにっこり笑って見せて
 でも、ちょっとくっついて歩きたくって
 義哉くんの腕に甘えて進みましょうか。]
(38) 2021/06/13(Sun) 19:08:41

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜

[義哉くんの声に>>21
 ようやくあたしは周りを見渡す。
 苔むした狛犬の表情も、
 擦り切れたところのある幕も、
 どれも見知ったもの。

 昔は怖い顔に見えた狛犬が
 こっちを見てニッと笑っていた気がした。]



  …………はい、



[義哉くんの呼ぶ声に、
 あたしは神聖な気持ちでその顔を見上げた。
 朝日を背にして、雄々しい肩を出した姿は
 なんだか本当に『神様』みたい、なんて。

 それなのにあたしは化粧もしてない
 下着も、服も、ペロンペロンで
 本当に釣り合わないな、って今更思った。

 それでも『神様』は真っ直ぐにあたしを見つめて
 真剣な口調で気持ちを噤む。
 あたしは黙って最後まで聞き届けて─────]
(39) 2021/06/13(Sun) 19:09:02

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜




  ……ばかね、


[いつの間にか滲んだ涙を指で拭って、笑う。]
(40) 2021/06/13(Sun) 19:09:18

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜




  あたし、あんたといて傷ついた事なんか
  一度だってないんだから。
  あんたはいつもそうやって、
  人が傷つきやしないか、石橋叩きすぎて
  結局人間関係ごと叩き壊して、
  それに自分でまた傷付いて……

  だけどね、あたしは傷付いてやしないし
  あんたに全部あげたこと、何も後悔してないの。


[義哉くんの指が、路傍の花を編む。
 黄色く花咲くたんぽぽ。
 あたしもそれに倣うように
 足元に咲く白詰草の一本を手折り
 くるりと編んで指輪を作る。]
(41) 2021/06/13(Sun) 19:10:30

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  難しいことは、まだわかんないけどさ。

  あたしはそんなにヤワじゃない。
  あんたが背負い込みすぎないように
  ……あたしにも一緒に
  背負わせてくれないかな  あんたの人生。


[あたしの指を黄色が飾る。
 その上にひとつキスを落とすと
 おかえし、とばかりにその手を取って
 白詰草の指輪を嵌めた。]
(42) 2021/06/13(Sun) 19:14:07

【人】 弁当『もりや』 安住 香菜



  ええ、よろこんで。


[そう笑う頬を、幾筋も露が滴り落ちる。
 まだ早朝の空気の中、
 古びた神社の前であたし達は今生を共にすると誓う。
 順序も、道行もデタラメだったけれど
 願った未来を迎えた花嫁は
 朝日の下で花より鮮やかに笑っていたろう。]*
(43) 2021/06/13(Sun) 19:18:07

【人】 小泉義哉

[告白を、香菜はじっと見つめていた。>>39
 気づかぬうちに葉先に朝露が宿るように
 彼女がどの瞬間に瞳を潤ませた>>40のか分からなかった。
 ずっと見上げていたにもかかわらず。

 そうして、彼女は、答えた。>>41

 一緒にいてで傷つけてしまうぐらいならば
 離れてしまった方がいい。
 それは一つの真理ではあるが
 男は判断が厳しかった。
 
 臆病な心の奥をぴたりと言い当てられた気がして
 それでもなお、受け入れてくれるのだと
 まるで行動で示すように
 彼女が幸運の花を摘む。>>41]*
(44) 2021/06/14(Mon) 6:25:11

【人】 おにいさん 榊原 皇仁

──3人だけの時間




  彼女の母親が声をかけて、
  彼の頭はゆっくりと上がっていき、
  その人の話を真剣に聞く。

  首を小さく縦に振って頷きを見せながら
  彼女がどれだけ愛されていたのか
  ひしひしと伝わってきた。
  そうでなければ、
  娘が生きにくそうな子、というわけがない。
    
                       ]


(45) 2021/06/14(Mon) 16:44:24

【人】 おにいさん 榊原 皇仁



    彼女も、ぼくも、……あーいや…
    ぼくはあまり人に頼るということを
    覚えていないので、
    うまく頼れないかもしれませんが、
    ぼくらが切羽詰まってしまう前に
    頼ることを覚えます。



  嘘をついて得することはない。
  だから、自分でも意識をしようと
  彼は苦笑を見せながら、心に決めた。
 
  結婚の日取りは、彼の両親を交えて
  食事会をした後に決めたいと
  彼は伝えたことだろう。

                    ]


(46) 2021/06/14(Mon) 16:45:03

【人】 おにいさん 榊原 皇仁



    さぁ、なんだろうね。



  最初ははぐらかして、
  ちょっと楽しくなったら答えを教えた。
  彼女の両親にも笑顔でおはようございます、と
  挨拶ができるくらいに距離感は縮まった。
  だから、彼女と帰る頃には
  少し名残惜しさもあったり。

  子供の首が据わる頃に、絶対に帰ろう、と
  彼女とも約束したはず。

                      ]


(47) 2021/06/14(Mon) 16:45:43

【人】 おにいさん 榊原 皇仁

────そして大切なこと


    よろしくお願いします。




  それは数年前に彼らが出会った日。
  春のことで、彼女の誕生日も近く、
  暑すぎず、ぽかぽかと感じられるこの日。

  役所に2人で出向いて、1枚の書類を提出した。
  それは、2人の苗字が一緒になり、
  2人がひとつの家庭として認められること。

  「おめでとうございます」

  そう声をかけられると、
  隣にいてくれる彼女の方を照れ臭そうに
  見やってハニカミをみせたことだろう。
  無事に入社して新入社員として働く彼女も
  産休育休への準備をすすめているのだった。

                       ]


(48) 2021/06/14(Mon) 16:46:25

【人】 おにいさん 榊原 皇仁





  うちに帰って、落ち着いてから
  彼女と並んでソファに座った時だったか。

  彼女の手を優しく両手で包み込み、
  体調は大丈夫か尋ねた。
  そして、彼女の瞳を見つけてこう告げる。

                      ]


    愛してる、ってすごくむず痒いね。
    でも、今日はきちんと言うよ。


(49) 2021/06/14(Mon) 16:48:55

【人】 おにいさん 榊原 皇仁




    桜子ちゃん、ぼくは君のことを




(50) 2021/06/14(Mon) 16:49:20

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子


  ―― 三人での会話 ――



  娘が連れてきた人は
  手順の前後はあったかもしれないけれど
  でも、嘘をつかず誠実であろうとする姿を
  確かに見せていて。
  父親の態度も僅かに軟化する。
  
  食事会の提案には二人して頷きつつ。
  幸せになって欲しい、と願うのだった。
                     ]
  
(51) 2021/06/14(Mon) 18:32:15

【人】 フィアンセ 葛葉 桜子


   ……少しは打ち解けたみたいでよかった。
   お父さん、あんな感じだから
   びっくりしちゃったな…。


  はぐらかされて、むぅっとしていたら
  楽しそうに教えてくれたのでした。

  笑顔で挨拶しているのを見て
  ほっと安心しましたし、
  また帰ってこようと言われれば
  ぱあっと顔を明るくして頷くのです。
                    ]
  
(52) 2021/06/14(Mon) 18:32:36