人狼物語 三日月国


184 【R-18G】ヴンダーカンマーの狂馨

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【人】 隻影 ヴェレス

 
 [グレイス・エドウィナ・アスター。
  かつて異邦より迎えられ第二夫人となった彼の母。
  その最期は悲惨にも、十数年住まう屋敷の
  最上階からの転落死と云われる。

  生まれつきの美貌は視線を奪い、優れた魔力を有する。
  魔人の中でも取り分け美しく希少性の高い種族は
  『宝石の魔人』と呼ばれたが。

  彼女の急逝に際して、ヴェレスの父親にあたる
  アスター家当主はおろか、息子を除く血縁者に至るまで
  誰一人として聖堂に姿を表すことはなかった。

  世間ではこうも囁かれた。
 “息子がああだから夫人も徒爾になったのでは”……
  死を悼む人々でさえ、根拠の無い噂話に夢中だった。]
 
(17) 2022/11/04(Fri) 7:44:33

【人】 隻影 ヴェレス

 
 [軈て、花に飾られた空の棺が
  黒い馬車に乗せられて聖堂から離れていく。
  少年は使用人達に連れられ、
  質素なからくりの車に乗り込んでその後へ続く。

  背後では古い鐘が別れを告げている。
  見送る様に、何度も、何度も。

  若し、その音色にあなたが顔を上げ
  音のする方へと向かったのなら、
  郊外の墓地へ向かう葬列を見掛けるかも知れない。

  或いは、告別式そのものへ参列する事も
  一般参加が赦される以上は有り得る。

  いずれにせよ、少年の失意と哀しみは
真実
である。
 遠目からの表情のみでも、それが見て取れる事だろう。]
 
(18) 2022/11/04(Fri) 7:45:09

【人】 隻影 ヴェレス





        ………… …………


 
(19) 2022/11/04(Fri) 7:45:36

【人】 隻影 ヴェレス



  人々の視線の消えた車内。私は思考する。
  父上は朝早くから、いや。
  ここ数日はずっと兄上共々忙しくしているようだった。

  家族の葬儀すら無下にして研究に没頭しているなんて。
  ただ血は争えないが、母は異なる。

  母は私を愛していたし、私も母を愛していた。
  
  『宝石の魔人』たる同類はこの島において他にない。
  故に心を許し合えるのも二人だけだったのだから。
  
(20) 2022/11/04(Fri) 7:45:52

【人】 隻影 ヴェレス



  そうだ。血は争えない。
  母が人知れず滅茶苦茶になっていた時も、その前後も。
  精神錯乱を起こした時から、死体が発見されるまで。

  私はずっと読書に耽っていた訳だから、
  学者気質というものは受け入れ難い。
  況してや棺を前にして眠気が襲うなどとは。

  人々は
私をアスター家の影の象徴として見ている

  今日この日浴びた視線からひしひしと感じ取った。

  …… ……

 
(21) 2022/11/04(Fri) 7:46:22

【人】 隻影 ヴェレス




       ( …………疲れた。少し、眠ろう…… )


 [噎せ返る様な花の香が充満する車内で、
  赤い蝦夷菊の花束を抱いた少年は目を閉じる。

  葬列は未だ静かな朝の大通りを往く。
  既に埋葬を残すだけとなった、彼の母の待つ墓地へ。*]
 
(22) 2022/11/04(Fri) 7:46:44
隻影 ヴェレスは、メモを貼った。
(a4) 2022/11/04(Fri) 8:02:11

到着:助手 ノーヴァ

【人】 医者 ノーヴァ



[その病院の窓はいつも曇っている。
見透かせぬ人間の真意を表すかのように。]

 
(23) 2022/11/04(Fri) 16:27:58

【人】 医者 ノーヴァ

── シップマン医院:診察室 ──

[ジェインはひとしきり窓を布で磨くそぶりを見せた後、諦めたようにため息をついた。
キュラステルの宝とも言える病院の外観がこんなもので良いのだろうか、と。

その奥にあるドアのない小部屋で書類整理をしていたそこの主人は、看護助手兼メイドの女に声をかける。]


そこまでにしておきなさい。
もうそれ以上綺麗にはならないだろうから。


[そう言えば、納得いかないといった顔で膨れっ面を見せることはわかっていたから。
苦笑いして両手をひらつかせ、マシンガントークが始まる前に降伏のポーズを示してやれば、彼女は不満げな呻き声を上げつつもしぶしぶ動きを止めた。

雑巾を握ったまま、行き場を無くした掌を腰に当てて胸を張る。代わりに出たのは大きなため息だった。]
(24) 2022/11/04(Fri) 16:28:18

【人】 医者 ノーヴァ



「……もう、先生!
 もう少し自分はここの開業医なんだって自覚を持ってもらわないと困ります!」


そんなことを言われても……
自覚を持てってどうすればいいんだい?もっと掃除をしろって言うのかい?終わりなんて見えないのに?

「そういうことではなく……あー、もう結構です!言っても何も変わりませんし……」

[ひとまず今日の災難は免れたな、と思った。
隠れて肩を竦めながら、途切れた会話と空気の間に珈琲の香りを燻らせる。

ノーヴァ・アーネスト・シップマン。

キュラステル唯一の病院の主。種族を問わず患者を受け入れる腕利きのドクターだ。
その治療方法は独特で、軽い怪我なら額を当てるだけで完治してしまうとか。いってしまえば、魔人独自の術を持っていたのだ。]

 
(25) 2022/11/04(Fri) 16:29:07

【人】 医者 ノーヴァ



[形ばかりは小さな島ではあるが、最近では人の往来も増えており、彼を頼る人々も少なくはないだろう。
こんなに優雅なコーヒーブレイクを楽しめるのは珍しいことだった。
未だにぷりぷりと頭から湯気の上りそうな彼女も、仕事を奪われ手持ち無沙汰にしているようで。]

ジェイン、今日はもう帰ったらどうかな。
……安定期に入ったとはいえ、もう一人の身体ではないのだから。

[看護師のふっくらとしてきた下腹部を軽く見やり、気遣いの言葉を投げる。そこには彼女の旦那との子供が息づいているはずだった。
女は暫く躊躇した後、ぺこりと頭を下げて帰宅の準備を始めてくれたから、今度はこちらが安堵の溜息を吐き出した。

これで働き詰めの彼女に束の間の休暇を与えることができるだろう、とか、
今日はもうこれ以上彼女の小言は聞かなくて済む、とか。

そんな思いを、帰路を辿る彼女の背中さえも見えないくらいに曇った窓に向けながら。]**

 
(26) 2022/11/04(Fri) 16:29:36
医者 ノーヴァは、メモを貼った。
(a5) 2022/11/04(Fri) 16:31:17

給仕 シロタエは、メモを貼った。
(a6) 2022/11/04(Fri) 18:11:13

【人】 住職 チグサ

── 慈厳寺境内 遠くで鳴る鐘の音 ──

[潮風に乗って、物悲しい鐘の音色が届きました>>18
 老いて遠くなった耳にも聞こえるほど、何度も、何度も。
 名残惜しむように。あるいは慟哭のように。

 この音色は、へレース聖堂の鐘でしょうか。
 全ての命は、生まれた瞬間から死に向かっていく。
 その真理に則り、今日もまた一つの命が喪われたことを、鐘の音が知らせていました。]

 …………。

[鐘の音に体を向け、胸の前で合掌し、深く頭を垂れながら、短いお経を唱えました。]
 
 一心頂礼 万徳円満 釈迦如来 
 真身舎利 本地法身 法界塔婆 
 我等礼敬 為我現身 入我我入 
 仏加持故 我証菩提 以仏神力
 利益衆生 発菩提心 修菩薩行
 同入円寂 平等大智 今将頂礼

 
[私はおそらく故人とは信仰の異なる身でしょうから、読経は失礼にあたるのかもしれません。
 それでも、死の気配に立ち会えば、唱えずにはいられなかったのです。
 低くお経を詠みながら、未だ誰か分らぬ故人と、近しい人々の悼みを想いました。]*
(27) 2022/11/04(Fri) 19:11:31
住職 チグサは、メモを貼った。
(a7) 2022/11/04(Fri) 19:14:24

【人】 給仕 シロタエ

―― 仔狐亭 ――
[大衆食堂、とは言っても仔狐亭はちょっとした酒場も兼ねている
さすがに昼間から強いものは出せないが、夜勤明けに一杯なんて人もいるから
飲む人も飲まない人も気軽に楽しめる島の住人の社交場では
色んな噂話の交換だって花が咲く

どこぞのご婦人の葬儀がどうとか、その家の噂とか
そう言えば今朝は聖堂の鐘が鳴っていたっけ、と娘は思う

数年前、海女をしていた母親が海で死んだときは、仕事仲間の人がいろいろ世話をしてくれた
娘も母親を継ぐつもりでいたが、その事故から海に入れなくなった
生活の術を無くした娘に手を差しべたのが、母親の商売先である仔狐亭の店主、つまり大将だった

地上の全ては宝であり、形を問わず等しく価値あるものである。


その考え方は島の人々の間にも根付いていて、だからこそここには今も様々な人々が訪れるのだし
それで救われたものもきっと住人の中には多いのだろう
真実はどうかは知れたことではないけれど]
(28) 2022/11/04(Fri) 23:37:48

【人】 給仕 シロタエ

(それもこれも)

[客の相手をしながら娘は思う
そもそも、母親が無理までして海に入って死んだのも、そんな苦労をする羽目になったのも
もう顔も覚えていない父親のせいだ、と
母親はそれについて愚痴ひとつ言わなかったが、周囲の人々の様子がそれを物語っていた

漁師だった父親は、ある日一人で海に出て帰らなかった
初めは遭難を心配したが、すぐにとある事実が発覚する
家から父親の身の回りのものとお金になりそうなものがすべて消えていたのだ
小さな船とわずかな品々、それでもほぼ全財産をもって消えた父親
どこに行ったのかも、理由もいまだにわからないままだ

幸いだったのは住む場所は無くさなかったことと、母親が職を持っていたことだった
それでも、海女をして日々獲れる量など知れていて、暮らしは楽なものではなかったし
そういう事につけ込んであれこれ言ってくる「ろくでなし男」が多かったけれど
そんな輩はすべてうまくあしらって数年前まで頑張って来たのだ]
(29) 2022/11/04(Fri) 23:40:46

【人】 給仕 シロタエ

[正直な話、軽くあしらうだけの母親に苛立つこともあった
迷惑なんだからもっとはっきり言えばいいのに、そうしないからしつこくしてくるんだと
それは食い逃げに甘く接する店主への感情にも似ていて、だからこそ強く言えなかったのだけれど]

 「どうしたシロタエちゃん、怖い顔して」

[そう客に言われてはっとしていつもの笑顔に戻る]

 さっき大将がねぇ……

[と先ほどの一件を話すと、またかい、なんて声がかかる
大将らしくていいのだけれど
その話を聞いてただ飯を食いに来る輩がいるってこと、大将わかってるんだろうか?

本当に、みんな悪い人じゃないってわかってはいるんだけど

  
でもやっぱりちょっとイラつくのよね


なんて気持ちは営業スマイルに隠して、接客を続ける
今日も、仔狐亭は忙しいんだから**]
(30) 2022/11/04(Fri) 23:44:59
到着:警備員 ジュード

【人】 警備員 ジュード

── 朝:美術館にて ──


 本日はご来館ありがとうございますっ!
 絵画には無暗にお手を触れず、きちんと距離を保って
 安全な鑑賞にご協力ください!であります!


[白い宮殿の様な形をした、保存施設の一つ。
美術館の入口の傍らに姿勢を正して立つ男は、
朝も早くから施設を訪れる人たちへと
人懐こいような笑顔と共に挨拶を投げかける。

利用者の反応はさまざまで、
返事や笑顔を返してくれる者もいれば、
静かであるべき鑑賞の場へと響く声に、
疎まし気な視線を向ける者もいただろう。

しかし、どのような視線を向けられても男は怯まない。

というのも、この声かけは
利用案内や挨拶の為だけのものではなく。
"この場には監視の目がある"という事を
認識させる為のものだからだ。]
(31) 2022/11/05(Sat) 1:23:20

【人】 警備員 ジュード

[男の足元にゆるく巻かれている、
黒と黄色のまだら模様をした、滑らかな尻尾。
それは猛毒を持つ、ガライカのサラマンドラ族の証。

本来、"楽園"と呼ばれるガライカの地から
外へ出る者は少ない筈なのだが。
その楽園から『あるもの』が持ち出された事により
男は故郷を離れ、もう一つの"楽園"たる
キュラステルへと流れ着いていた。

一体何が持ち出されたのか問われても、
男は笑って誤魔化そうとするだろう。

しかし、その件に思う所のある男はこの島に至ってなお、
保管施設に収められた物品や、利用者の保全に努めていた。
それこそが、己の行うべきことだと考えていた。]
(32) 2022/11/05(Sat) 1:25:22

【人】 警備員 ジュード

[……そう、たとえ、ガライカのサラマンドラ族には
生来の不安症を持つものが多く、少しの恐怖で
猛毒を漏洩する恐れがあっても。

それに対する大衆の不安を払拭する為に、
ある種の『薬』を飲んで、己の感情を欺いてでも。

「私は恐れない」「私は"やくにたつ"」
「私は親しめる存在だ」と、大衆に訴え、
日々信頼を得るための努力を重ね、
この場を守るという使命を遂行しようとする程に、

男は強く、己の使命がそうであって欲しいと願っていた。
だから、男は自信を持っていた。]
(33) 2022/11/05(Sat) 1:29:39

【人】 警備員 ジュード

[……といっても、この島は出入りからして
厳格に管理されているものだから。

男がこの三年間で成した事といえば、
誰かの煙草の不始末を広がる前に消火したり、
魔法使用禁止区域で魔法を使おうとした人を
止めたりしたくらいだけど。

少なくとも一部の島民は、男の背景を知ってか知らずか
その努力を認めてはくれているようで。

この日の朝にも、男は話しかけてくれた一人の島民と
誰も通らない間の世間話に興じている。]
(34) 2022/11/05(Sat) 1:34:22

【人】 警備員 ジュード

[気を許しきった暇な男と、
同じく気を許しきった暇な島民の間の暇な時間。

そんな呑気な空気の中で交わされる話は
明日の天気はどうなるだろう……とか
今日の仔狐亭のお勧めはなんだろう、とか、
取り留めのない話ばかりである。

あんまり取り留めのない話をしているものだから、
島民からは、男が今仕事をしていると言って良いものか
とうとう疑わしくなったようで。
一つ笑うと、ふざけた調子で揶揄を放つ。]


 「あんたも暇そうにしてるけどさぁ
  警備の仕事ってのは、呑気なもんなんだね?」
 
(35) 2022/11/05(Sat) 1:41:10

【人】 警備員 ジュード

 
 ええーっ! そんなぁ!


 皆さんとお話をするのも大事な仕事であります!
 ほら、情報収集の為とか、
 あとその、情報収集の為とか……?
 勿論楽しいことでもありますけどね!

 それに外が良く見える所に暇な人がいれば、
 迷子なんかが近くを通ってもすぐにわかるでしょう?
 だから、そういう人員も必要なんです!

 
……た、多分!



  「あはは!悪い悪い!
   迷子の見送りまで警備員の責任とは
   私は思わないけど……まあ、そうだな。
   もし見付けたら、ちゃんと送ってやるのは正しいな」
 

[からかいに酷くショックをうけたような
ふざけた調子で男は言葉を返し、それを島民が笑う、
やはり呑気な一連。

しかしその中でも、設備の破損の話が無暗に広がらぬよう
言葉を伏せる事は忘れなかった。]
(36) 2022/11/05(Sat) 1:54:01

【人】 警備員 ジュード

[……現在、この場とは異なる保存施設の一つ、
キャビネットの方ではある扉の魔術錠が破損しており、
それを直す為に島の外から修復師を呼んでいるという。>>3

その人がキャビネット以外の施設を訪れた時の案内の為。
それから、修理対応の間に他の施設で問題が起こっても
迅速な連絡ができるようにという理由から、
男は何人かの職員と内外の手分けをして
美術館の見張りをしているのだった。

そしてそれは、世間話を終えた島民が去った後でも変わらず。
昼の休憩時間になるまでは引き続き
入口付近の見張りをする事になるのだろう。**]
(37) 2022/11/05(Sat) 1:57:47

【人】 修復師 ラシード

─ キュラステル南部:港町 ─


 ……わぁ、あ…。
 すごいです……すごい、ですねっ……
 ………いやあの、すごくないですか!?
 嘘でしょ!? あの窓の意匠、とっくに失われた技法ですよ!?

[衛士に引っぺがされた布頭巾を巻き直しながら。
港の門から島内へと足を踏み入れた若い男は1人、
見開いた目をあちこちへ巡らせ、きらきらと輝かせながら
賑わう朝の街並みを、おっかなびっくり歩いている。
あまりにもあちこち余所見するものだから、
朝市に向かって野菜をたんまり積んだ荷車と危うく衝突しかけるところだ。]

 ったわぁ!!すみませんっ!!

[ぺこぺこと頭を下げる彼に対し、
荷車を引く驢馬に乗った農夫は
「気ぃ付けなぁよ」と笑いかける。
そんな顛末を遠目から眺める人々の目も何処か穏やかだ。
宝箱とも喩えられるキュラステルの住民にとって、
このような光景は風物詩のようなものなのかもしれない。]
 
(38) 2022/11/05(Sat) 2:10:20

【人】 修復師 ラシード


 ええ、と……キャビネットはそう遠くはない筈。
 例の魔術錠の場所は、っと……

[路肩に身を寄せ、半ば影の中に潜るようにして
男が懐から取り出したのは、
この島の───キュラステルの地図。
銅版一色刷りの紙面は内外双方に向けたものだが、
男が取り出したそれには多くの書き込みが為されている。
美術館>>31を含む主たる保存施設の他にも、
長い歴史を持つ寺院>>11や聖堂>>15
島唯一の病院>>23、他にも様々な施設に手描きの印が刻まれ。
細かい道、裏道のひとつひとつも色とりどりに塗り分けられている。


此処を初めて訪れる者が持つ地図としては
相応しくないほど────詳細に。
]
(39) 2022/11/05(Sat) 2:10:45

【人】 修復師 ラシード

[

”遺物修復工匠組合”は
でっちあげの工匠集団である。

その実態は、キュラステルに納められたとある宝を奪うべく
或る少数獣人族の若者が組織した、”一度限りの盗賊団”だ。
たった一つの宝物を手に入れる為だけに、
彼は多くの人間を巻き込み、綿密な計画を立て、
舞台を練り上げ────そして今、演じている。
波間に浮かぶ標本箱、 その輝きにはしゃぐ”只の職人”を。
                            ]
 
(40) 2022/11/05(Sat) 2:12:28

【人】 修復師 ラシード

─ 来訪者、または贈り物 ─


[若き職人の正体と、その来訪を知る者の元には
何者かの手によって、紅い祝福が届き始める頃か───
もしくは、それはとうの昔に渡されていて。
彼等の手元にずっとずっと在ったのかもしれません。

その紅は、呪を祓う紅

計画の日、夕刻の鐘>>13が鳴る時に、
口と鼻を覆うようにこれを纏って欲しい、
そうすれば”呪い”を免れることができるから、と。
彼等にそう告げたのは
工匠組合を名乗る”同胞”か、手紙の質素な文面か、
はたまた────もっと気の利いたメッセンジャーだったでしょうか。

紅い呪布は、同胞の証

この島を犯し、滅ぼす呪いを招き入れた裏切りの証。

───それを失うことは、
    彼等との信頼関係よりも遥かに大切な正気を失うことを意味するのだけれども。]
(41) 2022/11/05(Sat) 2:15:26

【人】 修復師 ラシード


[

首魁の狙う”宝”は一つだけ。
だが、それだけの個人的な理由で
協力者を集めることは出来ない。
……船に乗って訪れた同胞たち、
工匠を名乗る共犯者たちの協力理由は様々だ。

とにかく金が入り用だとか。
相乗りの形で盗み出したいものがある、とか。
この首魁に何らかの形で恩義を感じている、だとか。


若しくは───彼が此れから撒こうとしている
禁じられた”呪い”のデータを取りたい、だとか────]**
(42) 2022/11/05(Sat) 2:22:19
修復師 ラシードは、メモを貼った。
(a8) 2022/11/05(Sat) 2:32:44

【人】 医者 ノーヴァ



[額を合わせれば何もかもわかる。
君が何に苦しんで、どこを治せばいいのか。

腹を切り開けばいいのか、傷口を縫い合わせればいいのか、薬剤を注入すればいいのか、痛み止めを処方すればいいのか、それとも単に話を聞いてほしいのか。

…………君の弱いところを、僕なら理解することが出来る。

そうした小さな大切なところを、ずっとずっとこの手で、]


 
(43) 2022/11/05(Sat) 2:49:50

【人】 医者 ノーヴァ



     ──────ぱ   りぃ   ん、

 
(44) 2022/11/05(Sat) 2:50:05