人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 大学生 要 薫

- 河原 -

[自分の肌へ念入りに日焼け止めと虫よけを塗ってくれるのが擽ったくも嬉しくあった。とても大切にされているやん。なんて思ってしまい、頬が緩みかけた。対称的に自分のことはおざなりな彼に気づけば、寿もちゃんと塗るんやで。と鼻の上にちょこんと日焼け止めのクリームを乗せただろう。

彼が用意してくれた場所に向かえば
其処にはテントが見え。ここでごろんとするんやろか。と思ったが、どうやら違うようだ。木漏れ日の中。日差しは心地よい感じのもので此方を案じる声に大丈夫やでと答えれば、カメラのレンズが此方を向き]

 …ん?こう。

[彼の言う通りテントの横に立った。
そのとき、光が反射している事に気づけばなるほどと柔らかな笑みを浮かべ。用意を整えただろう彼に感心した。こうやって準備をしてくれたのが嬉しくもある。カメラマン向いているんちゃう。やなんて思いつつ、彼の言葉に靴を脱ぎ。]
(54) 2023/03/12(Sun) 0:35:52

【人】 大学生 要 薫


 裸足な、ちゃんと足も撮ってくれるんやな。


[先ほど着ていた服にカーディガンを羽織り。
短パンを身につけた自分をレンズの前にさらけだそう。両手でもった靴を彼に見せ、片足を少し上げれば白さが木漏れ日の中目立つだろうか。川の中は駄目と言われたから、水溜まりの方に足裏をつけて甲斐甲斐しい彼に甘えるようにばしゃりと音をたて、水飛沫を飛ばしては]

 …おおきに。

   やけど、どうせ座るなら
       寿の上がええなあ


[揶揄い。
彼が濡れない場所にと案内してくれた上、上着を差し出してくれるのなら其れを受け取り、此方が着ていたカーディガンを脱ぎ、代わりに自らの服の上に来て、岩場を撫でて。

自分も持ってきたカメラを彼に向けた]
(55) 2023/03/12(Sun) 0:36:22

【人】 大学生 要 薫



 寿、…僕も撮ってええ?


[彼のように一眼レフではなく
小型のデジタルカメラなのは、彼の前だと撮られる側だという事を意識してのこと。カメラで目を隠して、黒子が目立つ唇だけを彼に見せれば]
(56) 2023/03/12(Sun) 0:36:31

【人】 月島 雅空

[あの頃は、かぁ。と沈痛な想いになる。実際大変な時に傍にいれなかったのだ。
とはいえ結果的には一緒にいっていたら戻ることができなかっただろう。
だからこそ、珠月>>51との離れがたさも加わってだが]

 ぁあ…今は特別にな。

[素直に手を首に回してくれて、今までにないほどの近い距離ではあったが、大事に珠月をコテージ前まで運ぶ。
降ろした後も、来た時のように袖を掴んでいう言葉に、来たときとは違い鬱陶しそうにはせずに、と受け止めるように振り返り頷いた。
それに自分が消えないか不安というのには、それもありえるのかと得心する部分もある。]
(57) 2023/03/12(Sun) 0:45:13

【人】 月島 雅空

 俺も話したいことたっぷりあるし…珠月が大丈夫なら少しぐらい夜更かしするか。

[鍵を開けて扉を開く。
自分も色々と疲れてはいたが、珠月の顔をみてると喜びと戻ってきてもらえた興奮とで眠気がきそうにない。そっちはどう?とでもいうように振り返りみつつ、袖をつかむ珠月を軽く腕を引くように引き寄せてそっと握ってコテージの中に引き寄せて]

 おかえり、珠月。

[改めておかえり。という。
先ほどのような慌ただしいものではない。いつも通りに日常を取り戻すように――でもない。
そう自覚するほど自分でもあっさりとしたものではない、優しい声であった*]
(58) 2023/03/12(Sun) 0:45:24

【人】 天原 珠月


 うん、夜更かし……しよう。
 素敵なテラスも、コタツも、屋根裏部屋もあるんだから。

 だって私、まだ雅空兄ぃと全部満喫してないもん。

[幼馴染のほうはどう過ごしていたのだろう。
警察などの騒ぎにはしないでくれていたようだけれど。
そのあたりも聞きたいことだらけだった。
でも何が気になるより、そばにいたいとばかり思う。
振り返ったメガネ越しの群青色と視線が合う。
こちらの紫には、安堵も嬉しさと高揚と、本当にもう終わったよね、もう離れ離れにならないよね、と縋る色が見え隠れしていた。
戻ってくる前の強気さはどこかにいってしまったみたい。]

 ……っ、

[ひどく優しい響きの声。>>58
なぜか幼馴染としてのいつもとは違うように聞こえた。
心臓が震えたけれど理由がわからないことにして、でも今度こそ我慢できない涙が一粒落ちて、唇を引き結んで。
ただいま、とみっともない震え声で返したのだ。*]
(59) 2023/03/12(Sun) 1:31:31

【人】 月島 雅空

 なら決まりだな。……テラスは今日はやめておくか。

[先ほどの今日で、外にというのは少し不安が残る。そのためテラスは明日からというようにいいつつも、夜更かししながら残りの日数で珠月と一緒に満喫しよう>>59と自分でも頷いて]

 そういえば、珠月。預かってたもの。

[ハンカチに包んでいたままの、銀装飾に青い石のついた耳飾りを見せる。

 これ、お気に入りだったんだな。

[大切に保管していた耳飾りを珠月へと差し出して渡した]
(60) 2023/03/12(Sun) 1:55:13

【人】 月島 雅空

[そして耳飾りを渡す代わりに、そっと指を伸ばして零れた涙をぬぐう。
ペルラさんにできなかったことを珠月にはできることだ。驚かれても、何かおかしいか?とでもいうようにしていようか
その後飲み物は何がいい?と聞いて、その間も傍に引っ付いていたら、これ持ちながらな。と、普段とは違い二人で台所にたつのは珍しいが嫌な気持ちはなく。飲み物を用意するとこたつへと座り]

 まずはだが、珠月がいなくなった後、入れ替わりでペルラさんがやってきた。
 それで色々と協力して珠月を連れ戻してペルラさんも帰っていったって感じだな。

[その色々は後でという感じで軽い説明をした後、そちらの詳細よりもおそらく気になっていることを次にいう]
(61) 2023/03/12(Sun) 1:57:20

【人】 月島 雅空

 それでこのことだが親には伝えていない。
 神隠しにあった、といっても信じてくれるだろうけれども、対処できるかは別だしな。

 警察にいっても無駄だろうし、どうしようかなっておもったらペルラさんが力で珠月を戻せるっていってたから、それに賭けて誰にも知らせずにいた。
 珠月が無事に戻ってきたとき、神隠しからの帰還者だとかなんだとか騒がれるのも嫌だろうしな。

[まずは現実的なところから話す。どうなるか不安だったが結果的にはよかっただろう。
後は、こっちでは〇日たっているけどそっちでは?と日数のずれがないかも確認したりして]

 んで、こっちではだが…ペルラさんが力を使い果たしていたっていうから、休んで力を回復してもらうために過ごしていたな。
 初めてのシャワーの説明したあとドライヤーで髪を乾かしたり、後は食事作ってお菓子作って…興味あることとかそういうのを教えたりとか、スキンケアなんかも少し教えたな。

[しかしこうして口にしてみると、ただただお世話していただけだったな。などと思うのであった*]
(62) 2023/03/12(Sun) 1:57:56

【人】 田中 天美

[引越し先はポジティブな条件以外も考慮しなければいけない。
 人の社会に生きるなら大なり小なりコミュニティに所属する。それが近隣で済むのか、町内あるいは村内まで広がるかは地域次第で、ただ総じて人間関係が濃くなる場所ほど違和感を気取られやすくはなるだろう。

 だから基本、十年が目安だ。気に入りの場所で離れるのを惜しみ、それ以上粘ったこともいくらかあったが限度はある。やろうと思えば深江の見目を化かしもできたが、長時間の維持は難しくその場しのぎにしかならない。

 だが、終の住処を得られない日々を苦痛とは思わなかった。家に限らず所有し続けることに執着がない。そりゃ旅の記念とか過去の生活に紐付いた品が家にあるのは事実だが、それでも何かの折に失われたとて、僅かに惜しむ気持ちが湧く程度ですぐに諦めがつく。
 例外としては、今も深江は大太刀を持っている。出会った頃携えていた得物だが、それもかつての形そのままでなく折られて磨り上げたものだ。流石に他の品と比べれば愛着は強いだろう。

 それでも土台には、この身ふたつさえあればどうとでもなるという性分が敷かれている。山に籠もって数百年を過ごした時期に他人はほとんど存在しなかったし、今もやろうと思えばあの穏やかな日々に戻れるだろう。航空写真とか衛星画像といった便利過ぎる代物のせいで、ちょいと窮屈なのは困ったものだが。
 まあ、いずれお眼鏡にかなう場所を見つけよう、と未来に夢見ておけばいい。時間だけはまだまだ大いに残されているのだから]
(63) 2023/03/12(Sun) 3:21:48

【人】 田中 天美


 ……ぁ゛〜

[のそり、と上体を起こす。眠りから覚めてもまだぼうっとする頭を爪でがりがりと掻いた。あちこちに跳ねた髪を撫で付けるとべたついている。そのまま耳の裏や首筋に触れれば同じようにじとりとしていて、こりゃ相当汗をかいたなと欠伸をした。
 隣を見れば人の名残だけが明らかな皺の寄ったシーツがある。目に入る範囲に深江は見当たらないが、居場所を探すより前に足音が近付いてきた]

 っふぁあ〜……
 先入っとったんか。

[湯から上がったばかりの深江が、タオルを引っ掛けて戻ってくる。血色の良い肌にみどり髪をいくらか張り付かせ、ぺたぺたと裸足で歩き回る姿からはすっかり昨夜の酔いが残っているように見えない]
(64) 2023/03/12(Sun) 3:22:05

【人】 田中 天美


 俺も入るわ、ふぁ、
 ……あ〜〜〜まだなんかちょっと残っとる……

[もぞもぞと寝台から落ちるように降りた。深夜遅くまで遊んだ疲れはまるでない、というか寧ろたっぷり食らったのだから元気な方なのだが、さんざっぱら飲んだ酒は頭の端っこで微妙に残ってる気分だ。
 化生が酒に弱いのは物語の中だけ、……と言いたいものの、悔しいかな自分は強くない。別に力が弱まるとかも無いからただ酔いやすいってだけだが。

 ともかくひとっ風呂浴びて頭も体もさっぱりさせたい。片付けはその後でやると言い残し、普段と違うシャンプーの香りが残る浴室へと向かった。体の汚れを洗い流してアパートより広い湯船に浸かっていると、やっぱり山暮らしになってもこれは手放したくないかもな、などと過ぎってしまい、便利に慣れた体にちょっと笑ってしまった]
(65) 2023/03/12(Sun) 3:22:25

【人】 田中 天美

[今日の行き先は湖だ。
 目的は変わらず釣りなのは趣味なのだから仕方ない。最近ご無沙汰だったから溜まってたんだろう、釣り欲が。自分も好きだし是非もなかった。
 小道を進んで開けた一帯は、陽光がデッキに、湖面に燦々と降る。山中にあるにしては立派に整備された湖の区画だった。道なりにいくらか立つ街灯の昼の影がベンチの合間に短く落ちている]

 船?
 あ〜、まあ、船っちゃ船だの。

[デッキを辿って船着き場へと視線を留めると、ボートが何種かあるようだ。その中で深江の目に留まったのは愉快な見てくれのアレらしい。そして事もあろうに釣りがしたいとか言い出した]

 無謀すぎんかあ???
 まあええか。

[反射的にツッコミは出たが、次の瞬間にはスッと受け入れた。試して駄目なら諦めるだけで、落っこちたらけらけら笑いながら引きずり上げればいいだけだ]
(66) 2023/03/12(Sun) 3:22:41

【人】 田中 天美

[案の定、姿勢も変えづらい竿も振れないそもそもボート内がバカみたいに狭くて目的のものが取れない等々、三重苦どころで済まない環境だったので素直に諦めがついた。せめて屋根が無ければ。まあ、深江ひとりは拾えても借り物を湖底に沈める訳にもいかないし、ボートがひっくり返るまで粘らんで良かったと笑いながら、のんびり遊覧に切り替えた。

 その後はやっぱり釣りなら手漕ぎだと乗り換え、気付けば昨日に続いて二回戦が始まった。別にいざリベンジだとか今日こそ負けてたまるかなんて気持ちはなかったが、同じ船で釣ると当たりの差が如実に分かり、結果として釣果を競うことになる。
 帰る頃には短かった街灯の影も真逆へ長く引き伸びて、やがては自らの明かりで足元に黒線を落とす]

 そうだなあ。
 海がありゃ文句なしだが……

 ま、でも、
 住めんとしても、遊びに来るのはええな。

[隣で笑う。
 その頃にはボックスも満ちて、(35)1d50の釣果を片手にコテージへの帰路につくのだった]
(67) 2023/03/12(Sun) 3:23:03

【人】 田中 天美

[今日の夜もとびきりのご馳走だ。

 帰った端から二人でてきぱき捌いて処理。身と一緒に振り塩したあら骨や腹骨は、臭みを取った後に鍋の中にぽいぽい投げ込んで、ざっと日本酒を回しかける。出汁の旨味は魚と酒に任せ、バーベキューの余りのネギも足すとしばらく火にかけてことことと炊く。
 隣の鍋にはワタ抜いて切り目の入った小ぶりの魚が何尾も並び、醤油やみりん、砂糖の味付けてゆっくり煮汁を煮詰めていく最中。甘辛い味のしそうな湯気を浴びながら、スプーンで煮汁を掬って皮目にかけると、切り込みの白身が濃く色づきながらも、皮が艶めいて旨そうな茶色に照っていく。

 白米は今日も炊いた。あつあつの飯は茶碗二杯分をボウルに入れ、炒めておいたとうもろこしやピーマン、魚の身をほぐして混ぜ込む。ホイル焼きでも活躍したバターの香りがふんわりと立ち上り、そこにちょいと足した醤油がまた食欲を唆る。
 こっちが仕上がる頃には、あらを炊いていた鍋に味噌もとき終わっているだろう。野菜炒めか炊いたのも出来上がっていたかもしれない]
(68) 2023/03/12(Sun) 3:23:23

【人】 田中 天美


 明日の朝飯も困らんな。

[味噌汁に煮付けに、バター醤油の混ぜご飯、それからそれから。
 豪勢な食卓に箸をつける前から楽しくなって笑いながら、今日も今日とて杯を掲げた]

 お、ええな。泳ぐか〜。
 もちろん温泉も試さんとな!

 そういや川ん帰り、山菜生えとるとこあったよなあ。
 ちょいと足伸ばして寄んのもありやの。

[やりたいことは尽きないもので、話をしながらあれこれと増えてしまう。明日に全てを済ます必要はない。
 楽しい予定はあるに越したことがないと談笑しながら、明日に響かない程度に酒を進めた]*
(69) 2023/03/12(Sun) 3:23:49

【人】 黒崎柚樹


[武藤にしか聞けないから武藤に聞いているのに、昨夜は色々とはぐらかされて >>42 終わった気がする。

むう、と思いながらも私は特段不機嫌になることもなく、一緒のお布団で寝て、朝を迎えて。

────早く、こんな風に過ごせる夜と朝が来ると良いなと思うよ。

その時には、大きめなベッド、買わなくちゃなね。]

 三角ので良かった?なら、良かった。

[焼き鮭を箸でほぐしながら武藤 >>43 へ頷く。

焼き魚の皮って武藤、好き?私大好きなんだよねと、でもおにぎりには入れないからと香ばしくぱりぱりに焼けた皮を剥がし、武藤が好きなようなら半分こしてつまみ食いしてしまおう。

武藤が苦手だと言うなら、もちろん私が一人で美味しくいただいて。]
 
(70) 2023/03/12(Sun) 6:48:05

【人】 黒崎柚樹


 だよね?"直前"の記憶が、私も曖昧なんだよね……。

[起きたらこの夢のことを忘れているかもしれないとは、全然思わなかった。

私はぽろぽろと持ち帰りそびれる記憶があるかもしれないけれど、武藤の側がしっかり覚えていてくれるのだろうし、必殺技ケーキも挑戦券も、私が半端に忘れてたとしても武藤が言い出してくれるのだろうし。

私が忘れていたからと、約束を反故にするような人じゃないのは、もうよくよく知っていることで。

現実への影響は、デートの約束が1つ増えたくらい?

なら問題ないよねと、昨夜炊いて今朝温め直した御飯を前に、濡らした手に粗塩つけて、きゅ、とおにぎりをにぎっていく。

解らなくなってしまわないように、上にちょん、と具材のかけらを乗せて、海苔巻いて。

コンビニおにぎりの海苔ぱりぱりも好きだけど、手作りするなら最初から巻かれてる海苔の方が幸せかなあ、なんて。

鮭とたらこのおにぎりを2個ずつ作ったら茶碗1杯分ほどのご飯が半端に余ってしまったから、豚汁用に刻んだ長ねぎを取り分けて味噌と砂糖と少しのごま油で和えたねぎ味噌おにぎりも一口サイズで添えておいた。これはほんのおまけのつもり。

とりあえずは"今"をいっぱい楽しもう、と、武藤と一緒に「いただきます」と手を合わせた。]
(71) 2023/03/12(Sun) 6:48:53

【人】 黒崎柚樹


 武藤、すごくちゃんと挨拶をするよね。

[最初に武藤を母さんに会わせた時、あらまあ今時の金髪の子だわ、とは、思ったらしい。
派手な金髪とじゃらじゃらしたアクセサリーのあれこれはどうしても目立つものだし、それはまあ、当然ではあって。

でもしっかり人の目を見て挨拶してきて、"とっても良い子だわ"と安心したんだって。
特に、一緒に食事をした時に"いただきます""ごちそうさま"と手を合わせる姿に、ますます気に入ったんだって。]

 母さんが、何かっていうと武藤のこと、良い子良い子、って。

[おにぎり、けっこう久しぶりに作ったけどちゃんと美味しくできたな、と、鮭にぎりを上からぱくりと囓りつきながら、そんな話をした。

武藤はやたらおいしいおいしいと感動してた >>47 けど。]
 
(72) 2023/03/12(Sun) 6:49:41

【人】 黒崎柚樹


 ?普通じゃないかなあ……"何の変哲もないやつ"……。

[なんとなく昨夜の武藤の言葉 >>42 をなぞらえてしまったことには、他意は無い。……無いよ?

はぐらかされた"普通の"は、やっぱりよく解らなかったから、次の機会に改めて詰め寄ってみようとは思っている。

だって、気になるのだもの。
武藤が……その、どんなのを、いわゆる"おかず"?にしていたのか。

そんな、武藤にとってはたいそう不穏な思いを私が抱いている様は表に出さず、思いつきで作った葱味噌おにぎりも口に放り込んだ。うん、これもちゃんと美味しかった。良かった。]
 
(73) 2023/03/12(Sun) 6:50:27

【人】 黒崎柚樹


[そして私たちは、湖へ。
今日も湖面は穏やかで、どこかに花木でもあるのかな、そよぐ風からは良い香りがしていた。]

 どっちから、乗る?武藤。

[かわいいスワンのと、手こぎのと。
"どっちから"と言うのは、もちろん、"両方乗る"のが前提で。

そして手こぎボートは、もちろん、私が漕ぐ気、前提で。

あ、もちろん途中で交代しようね?だって漕ぐの、楽しいよ?

今ひとつ、"湖のボート遊び"がデート的イベントとしては繋がっていないらしい。*]
 
(74) 2023/03/12(Sun) 6:51:08

【人】 武藤景虎


 挨拶?

[食卓について、まず豚汁に伸ばしていた箸で人参とネギを摘みながら首を傾げる。>>72

続けられた言葉に、さっき言ったいただきますのことだとわかれば、普通では?と返しながら箸を口に運んだ。]

 ん……、大袈裟だとは思うが、褒められてるのは嬉しい。

[まあ、オレは良い子なので?とは何だか照れくさくなって付け加えつつ。

黒崎家の面々、柚樹の母親と弟には割と気に入って貰えているとは思っているので、そのことは本当にありがたいと思う。

美術館から現実に還ってきた時、後輩の病室もまわったのだが、お堅めの家の後輩女子の親には顔を見るなり嫌そうな顔をされたし本人には会わせてもらえなかった。

それも慣れているので特に気にしてもなかったのだが、さすがに彼女の家でも似たような対応をされたら後々のこと考えるとつらいものがあるので。

図々しいかなと思いながら連泊させてもらった年越しの期間も嫌な顔ひとつされなかった、どころか良い酒をたくさん飲ませてもらったりしたなって。]
(75) 2023/03/12(Sun) 8:43:03

【人】 武藤景虎


 んー、柚樹のごはんは特別美味いよ?

[そうでない所謂“普通で何の変哲もないもの“も、一緒に食べてれば美味いと思うと言ったら、何でも美味いと言うみたいであれだろうか。

でもうん、やっぱり手料理が一番美味くはあるけどね、と天辺の部分を大きめに齧ったたらこのおにぎりを咀嚼して。

当然のようにつまみ食いさせてもらった鮭の皮も香ばしくて美味かったし。>>70

小さめに作られたおまけの葱味噌おにぎりも好きな味だったよ。
こういう、ついでに思いついて作ったみたいなのがあるのも何か得した気分になる。]
(76) 2023/03/12(Sun) 8:43:52

【人】 武藤景虎

[何か聞き覚えのある言葉だなとは>>73、豚汁のお椀に口をつけて傾けながら思った後、ああ、昨日の夜のやたら気にしてたやつ……?

多分知っても何の面白味もないんだけどな。
不満そうにされたのは覚えているから、もし今度聞かれたら具体例でも見せれば納得するだろうか、とは。

そういうの見ても特に恥ずかしいとかないらしいのを知ってはいるから、変な感じにもならんだろうし。
口頭で説明はほんとに“普通“以外に言いようがないので。

挨拶にしろ嗜好にしろ、基本的にオレは“普通“だと思う。

自分の感覚でしかないからわからんが。
つまらない人間だと気にしていたこともあるけど、今はそれもそんなに悪いことでもないかなと思ってはいる。]
(77) 2023/03/12(Sun) 8:44:17

【人】 武藤景虎


 先にあひるのやつかな、記録のためにも。

[記録はつけない(つける手段がない)が。

どんだけスピード出るんだろうということに興味があるのと楽しそうなので、先にスワンボートの方で湖を走って(?)から、手漕ぎのボートはのんびりめに乗った方がいいかなって。

手漕ぎの方は柚樹が一人でやりたいと言わない限りは交代は勿論するつもりだった。>>74

筋トレに良いんだっけ?
夢だから筋トレしてもあんまり意味はないのかとは思いつつ、経験として楽しそうなのはわかるので。

一緒に乗ってたら湖爆走しててもジムのマシンみたいで面白いと思っててもデートには変わらないんじゃないかな、と雑なことを考えつつ、船着場のスワンボートに乗り込んだ。]
(78) 2023/03/12(Sun) 8:44:40

【人】 武藤景虎


 このペダルを漕げばいいのかな、チャリみたいなもん?

[舵はオレが取るので、柚樹は足の方に集中してもらってとペダルに足をかける。

曲がり方の感覚みたいなのは知っときたいから、先に少し遅めで走らせてからでいい?と調整はしとこう。

広めだから大丈夫だとは思うが、とりあえず端の方まで行って、対岸くらいまで飛ばせればいいかな?

スピード出して曲がったりは仕様として作られてない気もするから直線距離のが良さそうだし。

ゆっくりと進みだすと、湖の湖面に目をやって。]

 夜来た時は真っ黒だったけど、澄んでて綺麗だな。

[陽の光を反射してキラキラ光る水面を視界に入れながら、良さげなスタート地点まで向かった。]*
(79) 2023/03/12(Sun) 8:44:55

【人】 黒崎柚樹


[いや、そうでもないよ?と、武藤の言う"普通" >>75 に首を傾げる。]

 挨拶できない……っていうか、"しないこと"が当たり前になってる後輩とか、意外と居るもの。

[運動部ですらそんな状態で、まあ、部に所属していれば指導が入って矯正されていくものではあるけど。でも。]

 あと食べ方とかも綺麗だし……、うん、武藤は"良い子"。

[自分で"良い子なので"と言いつつ照れくさそうにしているところが、また、良い子なんだよねと目を細めてしまう。

これだけイケメンで中身もイケメンとか本当にどうしてくれよう、いや別にどうもしないけど、なんて思いながらおにぎりの中にたんまり埋め込んだたらこをもぐもぐして。]
 
(80) 2023/03/12(Sun) 10:01:14

【人】 黒崎柚樹


[でも、なんだか……武藤が何かと口にしている"普通"という言葉の裏側に、気に入らない響きがあるんだよな、と、密かに顔を顰めてしまう。

"何の変哲もない"もそうなんだけど、もっと違う言い方……ああ、"つまらない"とか、そういう。

思いを巡らせていて、至った結論がすとんと腑に落ちた。

武藤はずっとずっと、自分のことを中身のないつまらない人間だと思っていたのだとは、聞いている。そう、あの、記憶を失っていた武藤、あの時点から半日後くらいに本人から聞かせてもらった話。

それを周囲に知られたくなくて、陽キャな笑顔の裏、ある一線以上の内側には決して人を踏み入らせていなかったのだと。

そういう、臆病というか卑屈というかなところは、もうかなり薄れているようで、武藤本人ももうさほど気にしてないのは知っているけれど。

────武藤にとっては"普通"な感覚かもしれないけど、それは私にはちっともつまらなくなんてないし、むしろ面白いし。

だから何でも知りたいんだよと、それは今言うことでもないかなと思ったから口にはしなかったな。]
 
(81) 2023/03/12(Sun) 10:01:33

【人】 黒崎柚樹

 …………じゃあ、"あひる"で。

[それは果たして、白鳥なのかあひるなのか。
もはや白い水鳥ならなんでも良いくらいに思われてしまっているらしい哀れな白いボートに乗り込んで。]

 そうだね、ほぼ自転車……。

[とはいえ、自転車のペダルとは違う形状だから、漕ぎやすいとは言えなさそうだなと、私は初めてのそれに乗り込んで。

とりあえず武藤は足置いてもらうだけで良いよと、足を踏み出せば、パシャパシャと水を掻くみたいな音がし始めて、ゆっくりボートが進み始めた……って、思いのほか、ゆっくりだね??

感覚、自転車に乗っているくらいのスピードは出るものじゃないかなと思っていたけど、普通に漕ぐ分では、せいぜい、歩いているくらいの速度しか出てない風で。

んん?と思いつつ、いくらか本気で漕いでも、なんか、全然、スピードが。]

 え……スワンボート、遅……っ。

[これではスワンの名折れというか、いやそもそも水鳥って泳ぐんだっけ、あれって浮いてるだけなの?浮いてるだけなら仕方ないね?

困惑のあまり、そんな事を考えてしまう。]
(82) 2023/03/12(Sun) 10:02:19

【人】 黒崎柚樹

[ああもういっそ、あまりに遅くて笑えてきてしまったかな。]

 ふふ、はは、おっそ……!おそい……っ!

[けらけら笑いながら漕がれていく白鳥はもたもたと、木々の隙間から陽光がこぼれ落ちる頃合いの"スタート地点"に辿り着き。]

 え?魚、いるね……ていうか、水、すごい綺麗だね……?

[湖の透明度なんて、たかが知れていると思っていたけれど、水草がたゆたう様や、小魚に光が反射してきらきらとした輝きが滑っていく姿が容易に見て取れた。

真夏の陽気だったら泳いでしまいたいと思っただろうほどに、綺麗な水。

両手で抱えるほどの大きな魚の影まで見えて、武藤、あそこあそこ、とスワンの中からあっちを見たり、こっちを見たり。しばらくわちゃわちゃしていたかな。

勢い、意図せず武藤の側に身体を押しつけたりしてしまって、そのままキスしたりもしたのは……あま、恋人同士、なので。なので。]

 ん。とりま全力で漕いでみようか。

[スワンボートの最高時速はせいぜい6km/hくらい、大人の早歩きと同じくらい。そんな現実をこの時はまだ知らないまま、対岸まで、スワンは長閑に湖面を進んでいくのだった。
……全然、"爆走"とはほど遠かったよ。くやしい。*]
(83) 2023/03/12(Sun) 10:03:12