人狼物語 三日月国


36 【R18】海の上のひみつ【完全RP】

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【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来・御子柴と ─

 『子羊じゃないです。狼です。』

[>>15>>16愛玩動物ではありません、と
少し強気に言ってみる。
クルーならチケットも要らないはず
なんて言う不純な動機でこの船のクルーに
なろうと言うのだ。
社会経験の無さからの子供っぽさは抜けていない。
  
雪菜は、ベッドの自分の横を
ぽんぽん、と手で叩きながら、その話を続ける。]

 『チップが手元に来るんですね。
  ちょっと海外みたい。』

[彼を横に呼んで
押し倒そうと──話はできるだろうし──していたのだが
バックヤードを案内してくれるなら
バスローブのままでそこについて行ったか。

見学する人間の態度ではないが
まだお客様なのだ。

クルーの寝室を見ると、狭いですね……
と素直な感想をするも
寝るだけなら支障はないと判断するか。]*
(17) 2020/07/19(Sun) 18:29:12

【人】 クルー 御子柴 詠斗

−近い未来−

 [ 自分のことを狼と言った彼女。
   実際問題、どうなのだろうかと考えはするが、
   彼にとっては子羊でいい。

   隣に呼ばれれば密着して座り、
   腰に手を回して軽く唇を重ねていると、
   チップみたいと聞こえた気がする  ]

 ま、間違ってない。
 でも、ちゃんと表の仕事もやらないと
 上司からやいやい言われるぜ。

 [ 表の仕事もやりつつ、指名を貰いつつ、
   多分というか確実に
   クルーズ船としては破綻している。
   それでもこのクルーズが成り立つ理由は、
   客が普通のサービスを求めていないから。
   彼女がよしというなら手を取って
   予定より早くバックを案内していく  ]

 そりゃぁなぁ。
 ……でも、狭いのも悪いことじゃないのは分かるだろ?

 [ 寝室が狭い、と素直に呟かれると肯くしかない。
   そんな彼女の耳元で囁いていると
   近くを通ったクルーが、ぎょっとしていたか。
   御子柴は、なんでゲスト連れてきてるんだ、と
   声をかけられると、説明を軽くしておく ]
(18) 2020/07/19(Sun) 19:36:14

【人】 クルー 御子柴 詠斗


 『御子柴に気に入られたら仕事しなくなるな』

人のことなんだと思ってんだお前。

 『人誑しだろ』

いっぺん死んどくか?ん?

 『あ、やべぇ。次プールの監視員だったわ』

……とま、こんな感じ。本当にやるか?

 [ 逃げるように仕事を思い出したクルー。
   その背中を見つめながら、問う。
   OKはどこからか出たとは言え、
   バックは相当に忙しい。
   一応の部署が決まっていても普通に他に行かされる。
   勿論、ヘルプ扱いなので難しいことはないけれど。

   バックから表に戻る直前、
   目線を合わせて彼女の答えを彼は求める  ]*
(19) 2020/07/19(Sun) 19:39:40
村の更新日が延長されました。

【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来・御子柴と ─

[>>18自然と口付けまで軽くこなすのは
手慣れたスタッフならではだろうか。
御子柴以外のスタッフも味見をしたことがあるけど
全員、こんな感じなのだろうか。

……違う気がする。

まぁ、お腹の辺りを指先で摩ったりする
私も大概だろうか。]

 『ちゃんと、って言いますか
  表の仕事が本業でしょうに。

  御子柴さんの仕事への態度が
  なんとなく窺い知れます。』

[>>18クルーズ船の客が30人と少ないからだろうか
スタッフが多少欠けても
普通の業務がこなせている理由は。

それともある程度は
マルチタスクが出来るスタッフに
ならないといけないのか。

そう言ったところは、後々
御子柴から詳しく聞けるだろう。]
(20) 2020/07/19(Sun) 19:51:16

【人】 双子 吹雪/雪菜


  『悪いことではないと思いますが……
 
   ん、もしかして違う意味もありました?』

[御子柴が意味深に囁くので
気になって聞いてみる。]

 『初めまして。
  御子柴さんのようにならない様に気を付けますね。

  私は雪菜と言います。
  今日はA205に居ますから、お時間があれば
  いらしてくださいね。』

[>>19慌てて去りゆくスタッフを見れば
先程の懸念はある程度当たってるようで。

やはり色んな所をヘルプで行くことになるのだろう。
サボった人間がいれば尚更。

目線を合わせられれば。]

  『勿論やります。やらせて頂きたいです。

   ……いろいろ助けてくださるでしょう
   せーんぱい?』

[楽しそうに微笑みながら、答えるだろう]*
(21) 2020/07/19(Sun) 19:51:28

【人】 クルー 御子柴 詠斗

−近い未来−

 [ 段々と本業がどちらかなのか
   人によっては分からなくなっていく。
   勿論、名目上ここは高級クルーズ船。
   最低限の、最上級のおもてなしは当たり前。

   そんなところをちくちくと指摘しながら、
   彼女の手つきを腹部近くに感じると、
   手慣れているのが分かるし、
   この、異性を喜ばせる手段は役に立つ。  ]

  もう、自分の呼ばれ方がメニューな時点で、
  分かんないぜ?自分が商品かって思うわ。

 [ 本業。今の御子柴ならクルーであることだけが
   本業というくくりになる。内容はともかく。 ]
(22) 2020/07/19(Sun) 20:12:06

【人】 クルー 御子柴 詠斗

 
 
 まぁ、個室ではあるから休む前のクルー同士とかも。

 [ 何がある、とまでは言わなくても彼女なら
   分かるだろうと思い、途中で話を切る。
   
   何気なく、自分の宣伝をする彼女は、
   何も臆することなく、という感じ。
   このクルーズ船のクルーに求められるのは、
   そういうものだと、彼はたまに思う。 ]


 うわ、なんか先輩とか言われるの久しぶりだから
 なんかむず痒いわ……
 みっちりしごいてやるから、ちゃんと働けよ。

 [ そんな彼女の配属先は、勿論彼と同じ。
   紹介者と同じ方が、何かとやり易いから。
   上司もはじめは、癒しがきたって喜んでたような
   感じはあったけれど、
   後々、2人揃ってサボりすぎるななんて
   言われたような言われなかったような  ]*
(23) 2020/07/19(Sun) 20:12:51

【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来・御子柴と ─

 『そのメニューを積極的に
  お客様に教えているようにも見えましたけどね。』

[>>22それとも、私が上玉だから?と
首を傾げたけど。
そういえば初めの時は風邪を引いていたので
上玉というか、風邪を引いた子供というか……。

何故教えてくれたんだろうと、ちょっと気になる。
思ったよりも気軽に客に教えているんだろうか。]


 『クルー同士で、するんですね。
  今の私と、貴方みたいな』

[>>23意図を読み解くと
敢えて口にしなかった部分を言葉にして
揶揄うように、指を相手の胸に触れさせた。]

  『え、じゃあ……みこしー先輩にしておきます?

   はぁい、嬉しいです、先輩。』

[>>23 いずれなんと呼ぶかは置いておいて
初めは先輩、先輩と呼んでいただろう。
その後は、御子柴くん、だろうか。]
(24) 2020/07/19(Sun) 20:23:18

【人】 双子 吹雪/雪菜


[上司は理解のある人で初対面から
当たりを引けたかなって思える人柄で。

ただ、結果的に彼には多く迷惑をかけることになる。
それはサボり癖のある御子柴に
雪菜が事あるごとについていくから。

迷惑を掛けているのは自覚しているから
船を降りたあと、お客様から貰ったチップで
上司にご飯を奢るようにしている。

勿論それだけでなくても良いのだけど
そこは、どうだったか。
意外としっかりしていた人かも。
奢るのも、なんだかんだ断られるなら
例えばネクタイ、例えばシガーケース。
例えば上質なペンや、白手袋等々
小物をプレゼントする事が増えたか。]*
(25) 2020/07/19(Sun) 20:23:28

【人】 クルー 御子柴 詠斗

−近い未来−

 誰にでもは教えないな。
 確実に次に来るって客、もしくは…その時叶わなかった客。
 今回が最初で最後とか言ってる客には教えないし、
 俺が気に入らない客にも教えない。
 
 [ 雪菜の場合、そのとき逢瀬がなかったほう。
   ルームサービスで確実に呼ぶ方法。
   そんな方法をポンポンと教えるわけがない。
   体の相性が微妙だった客にも、教えない。
   顔が好みでも、そこは重要なところ。 ]

 わぁ、お前俺が言わなかったところわざわざ言う?

 [ クスクスと笑いながら、
   みこしー先輩なんてわざとらしく呼ぶ彼女に
   軽く額をツンとしようか。
   勿論、彼女のことはひとまず美奈川と呼ぶものの、
   いずれは雪菜、偶に雪菜ちゃんと呼ぶようになる。 ]
(26) 2020/07/19(Sun) 20:45:11

【人】 クルー 御子柴 詠斗


 『御子柴、ゆきちゃんは?』

   はぁ?知るわけないでしょ。

 『また、サボってるんじゃないだろうな』

   俺らがいつサボったって言うんすか。
   ……じゃ、ちょっとルームサービスあるんで。

 [ 上司から、こういう連絡が来る頻度が高くなったのは、
   多分彼女がこのクルーズ船のクルーとして
   慣れた数ヶ月後の話だろう。
   サボり魔が1人から2人になって、
   上司の苦労は増えつつあるが、
   サポートに回らないわけではないので、
   たまには許されるだろう。

   もちろん、彼女がプレゼントでリカバリをすると
   機嫌が良くなるのも把握済みなので、
   短い休憩の時に、
   次のプレゼントの話をしたような
   しなかったような。  ]*
 
(27) 2020/07/19(Sun) 20:45:26

【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来・御子柴 ─

 『まぁ機会さえあれば次も絶対来ましたけど……
  4回目でシちゃった訳ですが
  教えて後悔したなって思いました?』

[>>26御子柴にそんなことを聞く。
自信満々な顔は、絶対そんなことはないと
自負している顔だった。
気にいる、気に入らないが身体のことを指しているなら、と。]

 『わざわざ隠したから、つい。
  あいた。』

[額を、ツンとされれば
わざとらしく大袈裟なリアクションと声を。]

 『あ、申し訳ありません
  連絡も無しに居なくなってしまい。

  性の悪いお客様に絡まれ……
んっ


  ……ましてぇ。』

[>>27上司に謝罪の連絡を入れながらも
合間に挟まった小さな声は

後ろから男が突き上げたから。
相手はお客様か……きっと同じサボり魔さんで……。
(28) 2020/07/19(Sun) 20:58:58

【人】 双子 吹雪/雪菜


[それとは違う短い休憩の時間に
そういえば上司の誕生日が近いので
サプライズしません?などなど
ご機嫌を取ることに手を抜くことは無かっただろう。

無茶を見逃してもらえる事に
胡座をかくことはなかったのだ。
それが、一番サボれるから。]*
(29) 2020/07/19(Sun) 20:59:11

【人】 クルー 御子柴 詠斗

−近い未来−

 後悔?いいや、それはない。
 寧ろ、こんなにただただ俺に会いたがる客だから
 教えてよかったって思ったわ。

 [ 金を積まれるより、性を求められたい。
   いや、ただ御子柴詠斗を見てもらいたい。
   その点では、雪菜は詠斗にとって最高の上客。 

   大袈裟な反応をする雪菜に笑うしかない彼。
   仕事仲間になれば、簡単にこういうことがやれそう ]

 
 ………………チッ。

 [ 舌打ちをして、気持ち半ばで、離れる。
   8番メニュー指定がかかったから、
   そちらを優先するのは仕事だから。  ]

 また後でな、雪菜ちゃん。

 [ 彼は彼女の身なりを整えながら、
   部屋に後で行くと伝えて
   その場から先に立ち去って。
   仕事が終わればまた続きをと
   クルーなのか恋人なのか、
   不思議な不思議な関係が始まるのはまた少し先。 ]
(30) 2020/07/19(Sun) 23:23:29

【人】 クルー 御子柴 詠斗


 [ 気に入った女の子のクルーからのサプライズなら、
   それはそれは大層喜ぶのが、あの上司。
   サプライズを起こしたときに、
   彼女の提案といえばご機嫌とりは大成功。
   そしてまた暫く彼らはサボりながら仕事をこなす。
   楽しく忙しい仕事場になったことは
   彼にとっても、結構いいことだったのかも ]*
(31) 2020/07/19(Sun) 23:23:36

【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来 ─

 『あら、そんなに会いたそうにしていましたっけ?』

[>>30とボケた顔をしている。
追っかけにまでなった覚えはない、なんて軽口を。]

 
 『……っ、はぁ……』

[楔を引き抜かれて、こちらも服を整える。
どうしても抜けられない仕事は勿論あるし
そんな時にまで、サボりを優先はしない。

そこまですると
優しい上司でもいつか首を切るだろうから。]

 『ふぅ。……はい、はい。
  また後で、です』

[その日は運悪く、雪菜の指名もあったりして
夜中まで会えなかっただろう。

恋人では無いです。

誰かに聞かれた時に
雪菜は真顔で言うし、それが照れ隠しでも無いことは
直ぐに分かるだろう。]
(32) 2020/07/19(Sun) 23:46:54

【人】 双子 吹雪/雪菜


[それでもサボることは多いし
その時側にいるのが御子柴なのは
否定はしないけれど。

適度なサボり。
適度なお小遣い。
雪菜にとっては最高の職場で。

少なくとも10年程は務めるだろう。]


 『…………いらっしゃい』

[夜中に訪ねてきた男を見て
狭い個室に雪菜は御子柴を迎え入れたか。
それはそれは、楽しそうな笑みを浮かべて。]*
(33) 2020/07/19(Sun) 23:47:06

【人】 クルー 御子柴 詠斗

−近い未来とちょっと遠い未来と−

 結構早い段階で次の時呼ばれた気がしたけど?

 [ 追っかけというより、遊び仲間くらいの感覚。
   でも、1番最初の誘いにのらなかったから、
   彼女は多分彼に興味を持ったままだったはず。
   あそこでのっていたら、
   こういうことにもならなかっただろう ]


 恋人なぁ……。雪菜が恋人とか、無理じゃね?

 [ 誰かに聞かれれば、けらけらと彼は笑う。
   ただ相性がいいだけ。何の、とは言わずとも。
   雪菜が入って暫くは、
   その話題でバックが持ちきりになる可能性もある。

   顔だけはいいと地味に人気な御子柴の元上客だから、
   色んなことを考えてしまう輩が多いから  ]
(34) 2020/07/20(Mon) 0:58:24

【人】 クルー 御子柴 詠斗


 なぁ、雪菜。そろそろ辞める?
 歳食ったから色気増し増しだぜ。

 [ 狭いベッドの上で、密着しながらのピロートーク。
   年数を重ねると褒めてるのか貶しているのか、
   微妙なラインで会話を成立させることに
   成功しやすくなっていた。
   勿論、今の場合は褒め言葉なのだが。

   上司はあいも変わらずの状態で、
   変わったことといえば歳があの頃から
   10歳増えたことくらい。
   後は、地味に後輩も増えた。
   それと、プライベートの時間も共有してたっけ  ]*
(35) 2020/07/20(Mon) 0:59:35

【人】 天野 時雨

  
サンライズクイーン下船その後
  


[ 二泊三日の船旅を終え下船した途端、
 過度のアルコール摂取と睡眠不足がたたり
 完全に体調を崩して寝込むこと数日。

 大袈裟に言って浦島太郎のような感触で仕事に戻ったのは、
 船を降りてから1週間ほども経ってからだった。

 オーナーは、己が欠勤の謝罪をするより早く。
 顔を見るなり爆笑して肩に手を回してはボスボスと叩く。]


   『…なによ、えらいいい顔になっちまってよ。
    戦場でも見てきたか。』


[ 腹を抱えて笑うオーナーをギロリと一瞥して、
 そーっすねお陰様で、と返した。]
(36) 2020/07/20(Mon) 10:37:56

【人】 天野 時雨

  
下船後三カ月ほど先の未来
  


[ 三カ月ほど経ったある日。
 ようやく身体が元の生活に馴染んできた頃。

 まだ早い時間帯。
 一人店に来た女性客。
 いらっしゃいませの挨拶は最初の一音で途切れ、
 息を呑んで思わず天を仰いだ。]


   ぅ…


[ あの日、己がしでかした非道の数々を
 頭から消し去ることはどうしても出来ずにいて、
 それでいて時折夢にまで見ては酒に逃げて。

 もう彼女は店には来ないと、そう勝手に思っていた。

 ……なのに。]
(37) 2020/07/20(Mon) 10:41:02

【人】 天野 時雨


[ カウンターに座る彼女は何も話さず、ただ酒を飲む。
 形の良い口が動けばなにか食べ物をつまむだけ。
 こちらも何かを話さねばと言葉を探せど、
 何をどう話しかけていいものかと途方に暮れるのみ。

 あの日と変わらず可憐な彼女には、他の客が
 ちょいちょいと話しかけていたけれど、
 冷たくあしらうわけでもなく、
 ちょっと申し訳無さそうに全ての誘いを断っていた。

 そんな感じで小一時間。
 あっという間に真っ赤になった彼女を見て、
 これはそろそろ諫めようと重たい口を開きかけた
 その時、


 
  
オーダーされたのは、ワインクーラー。]
(38) 2020/07/20(Mon) 10:43:09

【人】 天野 時雨


   …吹雪ちゃん。
   飲み過ぎ。
   今日はそれくらいにしときなよ。


[ ようやく口から出たのは、あの日の謝罪でも、
 近況伺いでも、今日来てくれた感謝でもない、
 そんなつまらない、ありきたりの言葉で。

 それでも何も言わず、こちらの助言にも
 譲る様子も見えない彼女に小さく息を吐きながら、
 渋々オーダーに応えて、差し出せば。


 突き返される、グラス。


 驚いて、それを見て。
 オーダーされたカクテルに改めて気づけばはっとして、
 吹雪に視線を移す。


 …あの日と同じように煌く瞳が、そこにはあって。]
(39) 2020/07/20(Mon) 10:45:44

【人】 天野 時雨


[ そっと受け取り、一気に飲み干して。
 立ち上がろうとする彼女の手を、思わず掴んだ。]


   …吹雪ちゃん。
   あの、俺。


[ そのまま、軽くその手を引いて。
 もう一度腰をかけてもらえるように。
 再度向かい合えたなら、彼女が酔い潰れる前にと、
 手早く身体を動かす。]


   あと一杯だけ、付き合って。
   奢るから。


[ ブランデーはほんの少しにして、
 オレンジキュラソーとオレンジジュース。
 シェイクして、差し出して。]
(40) 2020/07/20(Mon) 10:48:27

【人】 天野 時雨


   これさ、オリンピック、って言う
   カクテルなんだけど。


[ 彼女の顔を、瞳を、見た。
 どうか自分の勝手な解釈ではないように、と祈りながら。]


   カクテル言葉が、
   【待ち焦がれた再会】…って。*
(41) 2020/07/20(Mon) 10:50:28

【人】 双子 吹雪/雪菜

吹雪
・3ヶ月先の未来 ─

[>>37天野さんが「ぅ…」って言いたげな顔をしてた。
わたしはそれを見ると、少し俯いてしまう。
やっぱり迷惑だっただろうか。

結局クルーズ船では
あの夜以来顔を合わせず終いだったし。

重かっただろうか、とか。
あの時の指の傷は
もう綺麗に治ったと思うけど。
まだ少し痛む気がするだろうか、とか。

わたしの中では
もっと普通に話すつもりだったが
迷路に迷い込んだみたいに
言葉はわたしの喉奥から出て来れなかった。

だから行動で示すしか無かった。
いつの日か教えてもらったカクテル言葉を
わたしはまだ覚えていたから。

>>39初めは分かっていないようだった天野も
直ぐに意図に気付いたみたい。

意図に気付いて、どう、応えるだろう。
わたしの胸がドキドキと破裂しそうなのは
きっと酔いが原因ではないと思う。
(42) 2020/07/20(Mon) 22:48:31

【人】 双子 吹雪/雪菜

[ジャズの音が遥か遠くに聴こえて
胸の鼓動が奏でる音楽が頭の中によく響く。

耐えられずに立ち上がると
わたしの手が、掴まれる。]


 …………。

[そちらをまじまじと見る。
半分泣きそうだった。

それでも逃げずに座れたのは
彼が手を掴んでいてくれたから。]


 ……もう潰れちゃうよ。

[眉を下げながら言う。
けれど後一杯なら、なんとか。

そうして差し出されたのは
彼の奢りの、黄色のカクテル。

その意味をするところを聞けば。
わたしは俯いて。]
(43) 2020/07/20(Mon) 22:48:59

【人】 双子 吹雪/雪菜


 …………。

[天野の、カクテルを差し出した手に
自分の手を重ねる。]

 ……ワインクーラーの意味は……

 わたしを射止めて、です。


[そうして顔を上げれば
わたしの瞳は潤んで、今にも泣き出しそう。
店内の薄暗い照明では、分からないだろうか。

でも彼とは顔を突き合わせて
この距離なら。きっと。]
(44) 2020/07/20(Mon) 22:49:51

【人】 双子 吹雪/雪菜

─ 近い未来 ─>>34

 『…………』

[男の言葉には黙り込んだ。
実際、風邪をひいていたとは言え
誘いに乗って来なかった男に興味が湧いたから
次の乗船では他の客と遊ぶ前に
御子柴を呼び出したか。

ちょっとしたリベンジマッチみたいな
感じだったけれど。]


 『御子柴くんよりも貴方のことが知りたいです。

  真面目そうで、頼りになる
  カッコいい……センパイ。』

[働き始めは、割と御子柴のことを出汁にして
他のクルーを釣り上げていた。

実際彼は顔が広かった(スタッフが少ないのもあるが)ので
話のネタにすれば大抵は乗ってきただろうから。

助かってます、なんて
御子柴にご飯を奢ったこともあったかも知らない。]
(45) 2020/07/20(Mon) 23:05:30