人狼物語 三日月国


45 【R18】雲を泳ぐラッコ

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アジダルは、メモを貼った。
(a9) 2020/09/28(Mon) 0:51:19

【人】 志隈

[数ヶ月前の出会いを経て、なんやかんやとあり、
何かを得た実感は無くとも変化をし、
仕事をこなすだけの無愛想な人間にも些か楽しみが出来た。]

  『今日22時
   XX館のXXX号室に』

[約束の日時を知らせるメッセージが届く。>>74
用件だけが書かれたものに“了解”とそれだけを返す。
常々世間話の1つでもしたいと思わなくはないが、
口下手な性分ではあるし、表情が見れなければ嘘にも気付けないから、此方から返す言葉も多くはなく。
追加の注文にも“わかった。”と入れて、“他にもいるか?“と一応一文を増やす。

平和な国に慣れる為に、“誰かに慣れるならあんたしか思いつかなかった“と、呆れられるの覚悟で頼んだ事は今も隔週で続いている。
他と同衾の予定がある訳でもなく、ああいう騒ぎでもなければ普段は一人寝でも何も困らないのではないかと、
相手と会う為の口実になっている気もしたが、練習を続けてくれるのなら甘えた。
会いたいのだと思う事に間違いはない。]
(77) 2020/09/28(Mon) 1:53:01

【人】 志隈

[与えられなかったものを与えてくれると言うのならば、
…何よりあんたから貰えるものなら欲しいと思う。
そんな事は此方は言ったような気がしたが、
未だに相手の理由には理解が及んでいなかった。

年の功と言うべきか、性格の違いか、
相手の掌で転がされて自分が騙される事もありそうだとかは
よく考えている。]
(78) 2020/09/28(Mon) 1:53:08

【人】 志隈

[ノックを3度する。>>76

迎えられたらパルミジャーノと他に頼まれたものがあれば、それを渡し。
酒に視線を向ける前に、やけに何時もより広く感じた事で部屋を見回し、ツインルームに目を瞬かせ。]

練習ならあんたの近くで寝ないと意味ないんだが。

[距離がある分、警戒レベルも落ちていくし、
別々のベッドに寝るんじゃ練習にならないと示した。
ただのお泊り会と化すのも悪いとは思わないが、どうなんだろうなとは思考に浸り。]

男二人でツインに入って、乱れた寝具は一つだけ……。

[ある意味如何わしいのかと、淡く過ぎった想像を紡いで途中で留めた。
シングルの時だって結論同じではあったし、メイキングするホテルマンがいるかは知らないが、何を思われたとしても特に此方は気にならない。

どう寝た方がいいかは相手に問いかけた。]*
(79) 2020/09/28(Mon) 1:57:20
志隈は、メモを貼った。
(a10) 2020/09/28(Mon) 2:09:45

【人】 アジダル


[ とりわけ機械やキーボードの扱いに秀でているわけでなければ、自然と電子上のやり取りは口数が少なくなる。そもそも筆まめな性分でもない限り同世代の人間はそんなものだろう。よっぽどの理由がない限り男とて万年筆を取り上げたりなどしなかった。


その手紙でさえ、宛先の住所を記されず
丁重に封をされて鞄の底に眠るばかり。



 そんな時代に取り残された男と、同じく最先端とは言い難い口下手な奴とのメッセージ履歴は無味乾燥と称するに相応しい。顔文字や絵文字の類は一切なく、砂漠のオアシス程の確率で感嘆符が芽生える程度だ。>>77
 まあ無理に気分を上げなくていい、という意味では楽なのだが。

 白と黒としか並ばないメッセージルームにもう一粒『自分が食いたいもん買ってきな』と砂粒を落とす。水の一滴すら与えられないその場所に花が咲く光景などかえって想像したくもない。
 もし彼が、あの場所で出会った友人たちにスタンプだの絵文字など教わっり、あろうことかこちらに送り付けてこようものなら大笑いしそうな予感はある。
 閑話休題、あるいは脱線事故。 ]
 
(80) 2020/09/28(Mon) 3:48:26

【人】 アジダル


[ 持て余した室内環境は彼にとっては見慣れた光景だろう。けれど普段と違う一台に関しては鋭く指摘が入った。>>79 ]


  同じ部屋ってだけで十分近くない?
  お前の警戒範囲どうなってるのよ、
  軍人ってンなスシヅメで寝てたっけ。


[ ベッドランプを挟んで並んだ二台を交互に指さした。
 転がれば寝顔さえ注視できそうな距離にある。寧ろ手を伸ばし合えば握りあえる程の近さだ。この時点で既に夫婦や兄弟が利用するような状況なのは火を見るよりも明らかな筈で。 ]
 
(81) 2020/09/28(Mon) 3:49:01

【人】 アジダル



  いや、思ったんだけどね。
  それだけ近寄ってもいいって存在なら、
  むしろその人本人で慣れていくのがいいと思うぜ、
  僕はね。


[ さんざ抱き寝ておきながら掌を返すように言い放つ。肩を竦めた苦笑は誤魔化す時お得意の振る舞いだ。

 同じ枕に頭を乗せるような仲を己は家族や恋人と呼ぶ。遥か昔に命運を共にしたファミリーの仲間もかぞくと呼んだ。
 その理屈で言えば、己にとって彼は家族──に限りなく近い存在ではあるのだろう。眠れないとぐずるなら甘やかしてやりたいと願う程度には大切な。

 だからそういう聞こえの悪い冗談を言うんじゃねえ素面でしょお前。
 妙に神妙な調子でつぶやいた彼の頭を軽く叩き、露骨に眉を顰めた。 ]
 
(82) 2020/09/28(Mon) 3:49:11

【人】 アジダル


[ 別段色めいた冗談が嫌いというわけではない。
 寧ろ男とてネタにして積極的に言ってきた方だ。

 だがとある致命的な大事故()により男は彼に唇を押し当て、
 あろうことか濃厚な口づけ()を捧げた。
 嘗て妻子を持った身の上かつ、
 手段としての受け身の褥を死に物狂いで拒んでおきながら。

 直後、逃げるようにして体を離した男の腕を掴んだのは
 恨みがましい目をした彼であったし、
 その後どうなったのかはweb限定有料記事である。
 それ以来男は彼のさり気無い一言に
 過敏に反応するようになったとかなっていないとか。

 主張しておくと男はヘテロである。ほんとうに。信じて! ]

(83) 2020/09/28(Mon) 3:50:08

【人】 アジダル


[ 彼の手から荷物を取り、勝手に摘まみを開いて机に並べる。そんなことよりさ、と続けて冷蔵庫に向かい、冷え切ったグラスを取り出して机に置いた。並べていた瓶の一つを取って注げば一方を彼に差し出して ]


  親父さんの手がかりとか見つかった?
  あれから僕もツテの探偵とかに聞いてみたけど


[ あたかも世間話をするかのような態度で、飲みながら椅子に腰かけた。 ]**
 
(84) 2020/09/28(Mon) 3:50:13
アジダルは、メモを貼った。
(a11) 2020/09/28(Mon) 3:55:34

【人】 花の名 リフル

[愛嬌のある驚き方をした可愛い人は、
目上の人間の言葉に素直に頷いた。>>65
お上品で仲睦まじい、理想の姉妹のやり取り。
その一幕の末に、彼女は「お姉さまのほうが」なんて言い出したけれど、私はふわっと風の様に歩いて行ってしまった。
彼女が続けようとした言葉を読んだ訳でも何でもない。

きっと"私"はそんなに万能ではない。
ただ、彼女と一緒にお茶が出来て嬉しいという顔だけして、テーブルに着いていた]
(85) 2020/09/28(Mon) 4:35:34

【人】 花の名 リフル

[けれど花びらを突く私は、
彼女の目にはきっと、嬉しそうには映らなかっただろう。
戸惑いの様な、居心地の悪さを感じている様な瞳で問われた>>66

けれど、応えないままでいれば、
ほんとうに心の優しい彼女は、
姉を可愛らしくたしなめ、諭し、アイデアを提案する。>>67

女の愛嬌を備えながら、聡明であり、相手が私だからかもしれないが、臆せず物を言える勇気も持ち合わせ、優しい発想すら実現させる。
あぁ本当にこの子は相応しい。
当主に。そしてこの世に。

そんな想いを、見つめる瞳は宿していたか。
私の萌黄の瞳は、髪を飾るリボンを更に粧す彼女を優しく映す]


    
の い
ちは 
くて



[彼女のオルゴールの様な静謐で可憐な声に頷きながら、
よく聞かせない様に、途切れ途切れに唇を動かした]
(86) 2020/09/28(Mon) 4:35:42

【人】 花の名 リフル



  あらあら……


[ピンクが似合うと言われて>>68しまえば、
少し面食らった様に笑ってしまう。
あなたの方が似合うわよって言ってしまえば、
さっき彼女が回避した押し問答が始まってしまっただろう。
それも忌避した訳ではなかったが、
結果としてただあらあらと笑って終わった。

彼女が笑うと、まるで一本一本が宝石の様な銀の髪が揺れる。
彼女には花なんて必要ない。
あればあれで大層華やかなんだろうけれども]


  そう。


[上品なのにどこか小動物の様にクッキーを食んでいく姿>>69を見つめながら、収穫祭の話には頷いた。
綻んだ顔に釣られる様に、私もクッキーに手を伸ばした。
あらあら、嬉しそうに笑うこと。
こんなお嬢さんが美しいピアノ曲なんて弾いたら、
聴いた人みんなが彼女に恋をしてしまいそう。

こんな風に顔を近付けられて内緒話を持ち掛けられれば、
異性なんかは無事でいられるのだろうか。
私は「ん?」って、姉の顔で、同じ様に少し顔を寄せたけれど]
(87) 2020/09/28(Mon) 4:35:47

【人】 花の名 リフル

[可愛い妹のお誘い>>70に、あら、と微笑んで瞬いた。
誘ってくれて、一緒に居たいと思ってくれて嬉しい。
そんな顔を、至近距離の彼女に向けた。
息遣いもわかってしまうすぐ傍で笑んで、]


  そうね。

  行ければいいわね。


[きっと一緒にくすくすと楽しい息を弾ませて、
少しの間、テーブルを温めた。

けれど、
瞳が昏くなったのは日陰のせいか。
行ければね
」と唇だけ動かせたその上で、
光の弱まった瞳がふたつ、彼女を見据えていた。

さっき私をたしなめたのに、
短い花の命をつんつんする彼女。

きっと、彼女がしたみたいに、
この花で彼女の髪でも胸でも飾ればよかったんだろうけれど]
(88) 2020/09/28(Mon) 4:36:10

【人】 花の名 リフル



  …………


[彼女の行為を、否定も肯定もしない。
ただ、彼女から花を取り上げる事だけはしない。
彼女の花は彼女のものだから。
彼女がどうしたいか決めなければならないものだから。

何も言えない、というよりも、
何も言う言葉を持たない私は、ゆっくり立ち上がって、
うぅん、としなやかに伸びをした]


  ごちそうさま。
  美味しかったわ。


[そうして芝生のあるところへふらふらと舞う様にステップを踏んで、木漏れ日の楽しい木の下に座った。
大人になってからは、きっと機会は減っていただろう地への座り込みは、誰も見ていないから出来る事。

彼女がついて来なかったとしても、
葉と枝越しに空を仰いで、そのままもっふんと、柔らかい芝生に背をくっつけた。**]
(89) 2020/09/28(Mon) 4:36:15

【人】 在原 治人

 
[稀少な標本を盗まれてから7週間。>>47

 何度も、何度も、何度も
         …………夢を見た。


 眠りと覚醒の境目の世界に
 繰り返し現れたのは
 幼い頃から魅入られている昆虫たちでも
 冷たい海の波間にぷかぷか浮かぶ哺乳類>>1でもなくて

 モルフォ蝶のように
 青く輝く瞳をした人間、だった。]
 
(90) 2020/09/28(Mon) 6:59:06

【人】 在原 治人

 
[執念で探し出し
 逃げ出せぬよう四肢をぎちりと拘束すると
 怒りの鉄槌を
 その胸に打ち込んだ。


 ────俺の気持ちを理解しろ…! と。]
 
(91) 2020/09/28(Mon) 7:01:15

【人】 在原 治人

 
[俺が手掛けてきた これまでの作品は
 死した虫たちを
 箱の中に閉じ込めて
 美しいままに時を止めるというもの。

 命を失っているのだから
 勿論、動くことなど有り得ない。

 だから、こんな風に
 針を刺した後も
 均整の取れた薄い胸がわずかに上下したり
 その度に、堪らえ切れない呻きが
 吐息と共に漏れ落ちてしまうなどということも無かった。

 その痛ましい様子に
 大切な標本を盗んだのだから自業自得
 いい気味だ‥とは思わずに、]
 
(92) 2020/09/28(Mon) 7:03:27

【人】 在原 治人

  
[俺は─────]



   あぁ、……綺麗だ



[特別な価値を見つけてしまった。]
 
(93) 2020/09/28(Mon) 7:04:48

【人】 在原 治人

  
[囚われの彼に向ける視線は柔らかく緩み
 口調は甘く溶ける。
 先程までの激しい怒りが想像付かぬほどの豹変。

 虫狂いの男が
 人に対してこんな態度を取るのは
 初めてのことで。]
 
(94) 2020/09/28(Mon) 7:07:54

【人】 在原 治人

 
[このチャペル自体が
 彼を飾るために誂えられた標本箱のようだ、と

 そう思った瞬間には
 腕によりを掛け
 丹精込めて仕上げたい衝動が吹き荒れて

 乱れた髪を美しく整えようと
 手を伸ばす。]



   ────…っ、



[だが、彼は首を振って拒んだ。

 汗に濡れた金色が
 指の隙間からするりと逃げていく。

 それは、繰り返し見続けた夢>>90に似ていた。
 南国の蝶にも優る煌めきを
 瞳に宿した主を捕らえようとした瞬間
 飛び起きて、儚く消えてしまう。

 その時の気持ちとも……]
 
(95) 2020/09/28(Mon) 7:14:18

【人】 在原 治人

 
[あれは、後悔だとか焦燥だとか
 そんな言葉で片付けられるものだと思っていたが
 今はよく分からない。


 ぎゅっと締め付けられるようで
 やけに息がしづらくて
 それから、
 口の中だか胸の内側だかが
         ……とても苦い、]

 
(96) 2020/09/28(Mon) 7:16:00

【人】 在原 治人

 
[もう一度触れようとすることも
 戻すことも出来ずに
 固まっていると
 彼が痛みに耐えながら話しはじめた。]



   ………うん?



[喘ぎ混じりで
 途切れ途切れの言葉は聞き取りづらい。
 拒まれた理由が少しでも分かれば、と
 口元に耳を近づけ
 前のめりに言葉を聞いた。]
 
(97) 2020/09/28(Mon) 7:17:04

【人】 在原 治人

 
[内容はそれではなく、
 盗んだ標本はホテルの部屋に在るということと
 それから────]



   相応しくなくなった……?

   意味がわからないな、…どういうことだ?



[虚ろな瞳に向けて首を傾げる。

 あの標本を持つのに相応しくないというのなら
 盗むという行為に及んだ最初からのはず。

 先程までと今とで
 一体何が変わったのか
 俺にはさっぱり分からない。


 
知りたい
、と強く思っていた。]*
 
(98) 2020/09/28(Mon) 7:26:15
在原 治人は、メモを貼った。
(a12) 2020/09/28(Mon) 7:38:18

【人】 志隈

[メッセージを見て、何種類かのチーズとナッツを購入した。>>80
食べたい物があったかと言えば特に思い付かず、
パルミジャーノだけでは味気無いかと相手が食べる事も考慮して買ったもの。

実の所、相手とのメッセ欄は事務的な会話ばかりではあるが、
海を隔てた向こうの人間とも、
此方の同僚との付き合いもあるにはあるから、
絵文字はあまり使わないが、スタンプを使う事は普通にある。
追加注文を聞いた際には了解と敬礼スタンプで返したかったが、
態々文字で返してるのは、
友達相手でなく目上と接してるようだからだろうか。

相手がどういう位置なのかと聞かれれば一言では言えず。]
(99) 2020/09/28(Mon) 7:49:23

【人】 志隈

向こうだとろくな宿泊施設は無かったから、
テントにすし詰めはあった。

[ベッドの距離を確かめて見れば思うよりは近いなとは感じたが、
“練習”をするには遠く思える。>>81
最初から、懐かしさを求めて話しかけていた所はあるし、
今もその懐かしい距離を求めているのかもしれず。]

それだけ近寄ってもいいと思うのは、あんたしか思い付かなかったが。
だから、あんたで慣れようとしている。

[無愛想に淡々とした口調を続ける。
この国では他にいないとの、限定ではあるが、
何の思いもなく寝ている訳ではない。
向こうでの相手は仲間や友達と呼ぶが、相手には当てはまらず、
他の誰とも違う“特別”とは名付けている。
家族とは共に寝たりしないから、それとも違う。


頭を軽く叩かれれば肩を竦める。
冗談とも本気とも言えないものだ。
起こり得ない事実なんだろうとは認識している。]
(100) 2020/09/28(Mon) 7:49:28

【人】 志隈

[感情の伴わない交流によって、
親父好きの扉は開いた事には、開いているが、
ムキムキの妙齢の男の裸写真を見る機会があっても、
アジダルじゃないから何か違うと留まっている。
かと言って、彼の裸写真──水着写真などが見たいかと言われれば悩むほどではあって、その感情はそのままに放り。

報われない片思いに恋情がくっつくかくっつかないか程度の違いだ。
元よりこの不毛な思いは抱えて生きてくしかない覚悟はある。]
(101) 2020/09/28(Mon) 7:49:46

【人】 志隈

[酒の用意をする姿を見れば、椅子に腰掛けて、
つまみの袋を開けることにした。>>84

世間話のように問いかけられれば指先を一旦止めて。]

……概ねは。

[あんたも態々聞いてくれたのかと思いながらも、
作業を再開して、短く告げる。
この国の人間は随分と親切だった。
軍人として、国を守るという思想を掲げているなら尚更。 

欲しい情報は手元近くまで集まりかけている。
だが、その家の人間には存在を知られたくないのもあって、
コンタクトを取るまでは行かない。
再婚してるかどうかまで調べて、極力波風を立てないように、
事を進めたいとは思ってはいるが。]*
(102) 2020/09/28(Mon) 7:49:51
志隈は、メモを貼った。
(a13) 2020/09/28(Mon) 7:58:41

アクスルは、メモを貼った。
(a14) 2020/09/28(Mon) 7:59:43

【人】 アクスル

 
[伸ばされた手を拒むように首を振って見せれば
 虫ピンで刺された訳でもないのに
 彼の方が傷ついた顔をする。>>95

 不思議な男だ。

 いまの僕はもう、
 美しいものを所有するのに相応しくない。

 彼の目的である標本を返すと伝えたが――、
 それでは満足しないのか、質問をされた。>>98
 
(103) 2020/09/28(Mon) 8:43:58

【人】 アクスル

 
[喋ると傷口に響いて辛い。
 それに、彼と会うのはこれで二度目――、
 深い事情を話す間柄でもない。

 ……必死に耳を傾けられる理由も
 存在し得ない筈だから、>>97
 矢張りこれは現実ではないのかも知れない。]


  ……僕が、美しくなくなった、から……


[最小限の動きでそれだけ音に換えた。
 言葉にすると事実を再認識させられて
 目の奥が熱くなり
 金の睫毛が湿り気を帯びる。]
 
(104) 2020/09/28(Mon) 8:44:23

【人】 アクスル

 
[僕には母が全てだった。

 ただ美しく在ることだけを望まれた。

 身体に傷を負ってしまった僕は
 もう母にとって不要な人間なんだ……。

     ────そんな事実を。]
 
(105) 2020/09/28(Mon) 8:44:51

【人】 アクスル

 
[傷だけはつけないでと請うたが許されず
 価値を失い、惨めな思いにもさせられて。

 目的の品は返すと言っているのだから
 もう良いだろう。
 放っておいて欲しい。]


  ……カードキーは、……胸ポケットの、中


[自棄になっているのを自覚しながら
 震えだした唇を閉ざし目蓋を下ろした。

 醜くなった自分自身の姿も、
 己をそうした男の姿も、
 どちらも視界に入れていたくはない――と。**]
 
(106) 2020/09/28(Mon) 8:46:05