人狼物語 三日月国


86 【R15RP】君と僕の、夏祭り

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【人】 一年生 花巻 楓



 あのね。

 おばあちゃん、多分今はお店の前の縁台で
 花火を見てると思うんだ。


 花火が終わった後も、しばらくそこで涼んでるはずだから、
 …この後時間があったら、寄ってあげてくれないかな。

 お父さんもね、
 ……凛ちゃんに、また感想聞きたいって言ってたから。

[祖母は元気だけど年の為祭りの熱気は厳しくて
父と一緒に花巻庵を切り盛りしていて、この場には居ない。

でも、折角鳳先輩が、屋台にとはいえまた来てくれたのだ。

先輩に対する後輩としてじゃなく、
あの時手作りの籠を受け取った子供に戻って
おばあちゃんとお話してた凛ちゃんに、また来てほしいってお願いをして]
(237) 2021/07/26(Mon) 15:43:43

【人】 数学教師 長尾 浩明

――花巻庵屋台:人生相談の約束――  


  頑張って授業を聞いているように
  もちろん見える。
  実際、よく頑張っていると思うし、
  教壇がよく見渡せるって言っても目の隈までは
  見えないから…そうだな。

  
なんとなく、そう感じただけ。

  
  隠している“無理”を感じ取ったのかもしれない。
  別に違うって言われるのなら
  そのまま誤魔化されてしまう可能性もあったけど。

  反応を見るに図星だったみたいだ。
(238) 2021/07/26(Mon) 15:43:46

【人】 一年生 花巻 楓



 お待たせしました、

 こちら、つぶあんとカスタードになります。


 焼きたてですので、気を付けてお食べ下さいね。


[そう言って手渡した紙袋には、それぞれ赤と黄色のシールを貼って。
それとは別に、先生の被ってる帽子の形と、籠の形のべっこう飴を
来てくれてありがとうの気持ちを込めて、手渡した**]
(239) 2021/07/26(Mon) 15:44:10

【人】 数学教師 長尾 浩明

  
  悩んでいることを聞けたなら。>>203
  
  花巻楓、が接客してくれるのも
  お店に行く理由の一つなのだと、言うだろう。

  どんなお菓子か聞けば、詳細に説明してくれて
  和菓子が大好きだと伝わってくる接客は
  きっと他の人と全く同じになるなど有り得なくて。

  花巻楓だけの接客だと、自信を持って言う。
  それは、特別とは違うのかもしれない。
  
  でも、やりたいことをやっているからこそ
  出せる魅力が、確かにそこにはあるのだ。

  たとえそれが特別でなくとも。
  頑張っている姿を見てくれている人はいる。
  そしてそれを応援してくれる人も、きっと。
(240) 2021/07/26(Mon) 15:44:48

【人】 数学教師 長尾 浩明



   「 人生相談?もちろん。
     まだまだ俺も道半ばだし、
     生徒から教えられることも多いけど
     話を聞くことは出来るから、いつでも。 」


  今は忙しいだろうから、
  次学校で会った時になるだろうか。
  お互いの都合のいいときに、話を聞こうと決めた。**
(241) 2021/07/26(Mon) 15:45:07
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a62) 2021/07/26(Mon) 15:46:24

数学教師 長尾 浩明は、メモを貼った。
(a63) 2021/07/26(Mon) 15:47:17

天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。
2021/07/26(Mon) 18:55:58

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 花火の前:花巻庵の屋台 ―


「ゆづちゃん、でしょ?」
>>58


[そう呼ばれて、私も同じ事を考えた。>>53
その声の響きが懐かしくて、
私も、うん、って頷いてから]


 楓ちゃん。


[と、意味もなくまた名前を呼んだ。

ごめんね、ずっと気付けなくて。
きっと、その機会はたくさんあったはずなのに。>>56

あの頃の事も。
男の子だって思われる事、慣れてしまっていて
私は楓ちゃんの反応に違和感を抱けなかったから。
誤解について訂正しなかったせいで、
こんな近くにいたのにすれ違ってしまった。

……でも、こうしてお互い気付けた今は、
いつかそれも、笑い話になるんじゃないかと思うんだ。
]
 
(242) 2021/07/26(Mon) 19:20:37

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[楓ちゃんの笑顔の中心で輝く、
その眼差しが、一瞬潤んだように見え。>>58
私も胸が詰まって。だから、胸いっぱいに詰めた思いを、
私もちゃんと伝えようと、口を開いた。

……楓ちゃんの言葉を聞いて、嬉しくて、
少しだけ、鼻の奥がツンとしているから。
紡いだ言葉の端が、少し揺れてしまったのは見逃してほしい。]


 私も、ずっと覚えてた。
 私も、すぐに言えなくてごめんね。

 その髪型も素敵だよ。
 それに今日の浴衣、楓ちゃんにすごく似合ってる。

 すっごく可愛いよ。
 特に、楓ちゃんの笑顔は。
 ずっと前から、私、大好き。


[その言葉に、目いっぱいの笑顔を添えて。]
 
(243) 2021/07/26(Mon) 19:22:15

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[……あの時、楓ちゃんに何があったのか、私は知らない。
知ろうとする前に、逃げてしまった。
だから、今更それに触れる資格なんて、
私には無いのかもしれないけれど。

今日の楓ちゃんの恰好。浴衣の絵柄や帯の色、>>1:161
誰をイメージしたものか、すぐにわかる一揃いで。
他の誰のためでもない、あなただけの浴衣。
それと同じように、私の「大好き」も、
楓ちゃんを輝かせる想いの、一つになったらいいなと思う。

……眼帯姿が、少しだけ勿体ないって?
でも、そういうの大好きな人もいるから油断しちゃ駄目(?)

私は会話の合間に、昨日気にかかった事を尋ねてみて。>>0:54
傷の程度がひどくないと知れたなら、
安心して、よかった。と呟いただろう。]
 
(244) 2021/07/26(Mon) 19:23:47

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[それから、私も話したい事はたくさんあったけれど。>>67
お祭りで忙しい屋台の中では、
そんなに長くも話していられなくて。

だから、楓ちゃんのお願いは、私からのお願いでもあり。]


 勿論、行くよ。行きたい。
 今度は夏だけじゃなくて、
 違う季節のお勧めも聞きたいし。
 一年中行っちゃうかもしれないけど。いいかな?


[と。冗談めかした声で笑ったけれど、
それは本当の、本気のお話。]
 
(245) 2021/07/26(Mon) 19:24:36

【人】 二年生 田邊 夕鶴

[そして、私からのお願いもう一つ、
「お勧め」の注文も叶えて貰い。>>68
私はお勧めの通りに、
粒あんのたい焼きを一つ、楓ちゃんから受け取って。
お会計の方は、食券でお願いしたのだけれど。

渡された包みに、添えられた飴。
……それに触れない楓ちゃんの顔を見て。
いいのかなと思う気持ちと、
野暮な事は言いたくない気持ちで、揺れる事しばし。]


 ……ね、楓ちゃんも、あとで休憩するよね?
 もうすぐ花火も始まるし。

 実は食券が余っているんだけど、
 もし良かったら、楓ちゃんもこれで、好きなの食べて。
 私からの奢り。なんて。


[そう言って、私の食券をもう一枚差し出した。
勿論、楓ちゃんにも自分の食券があったかもしれない。
けれど、それとこれとはまた、別という事で。
貰うばかりじゃなくて、
楓ちゃんにもお祭り楽しいんで欲しいから。

さて、受け取って貰えたなら、
先輩として面目躍如、にっこりと笑い。
遠慮されるようなら、食券は引っ込めて、
私は屋台を後にしよう。]*
(246) 2021/07/26(Mon) 19:27:41

【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[その後の事。
出来立てのたい焼きは、冷めてしまっては勿体ないから、
すぐに包みを開いて。楓ちゃんに言われた通り、
火傷しないように気を付けながら、
私はぺろりとたい焼きを平らげた。

そうして歩きながら、
手元に残ったべっこう飴を、提灯の光に透かして見れば。]


 ……鳥の形かな?可愛い。


[その形はきっと、私が楓ちゃんの浴衣を見て思ったのと
同じものなんじゃないかって。

だから私は飴をしまい込まずに、
手元でくるくる回しながら歩く。>>174
よ!


気分が沈んでしまったなら、時折それを眺めた。>>46]*
 
(247) 2021/07/26(Mon) 19:29:20
二年生 田邊 夕鶴は、メモを貼った。
(a64) 2021/07/26(Mon) 19:35:54

【人】 一年生 篠田 小牧

 
 まぁ……きっと凄いのでしょうね。


>>222お酒に関しては本当謎としかまだ言いようがないわ。]


 あ、あの柴犬ですね。黒鉄ってお名前だったのですね。


[ずっと内心で密かに柴犬ちゃん扱いだったの。お名前をようやく知れたわ。
 2年○組のマドンナのお話になると、少し考え込むのよ。]


 あぁ……なんてそういう人がいるって聞いたことがあるようなないような……。


[新入生な上に土地的にも新入りが知っていることなんてまだそう多くないのよ。多くないのに、なんでか知っているような記憶がふっとわいて出たのはなんでかしら。

 まぁ相変わらずののんびりさで、どこかで噂を耳にしたんでしょう。と片付けたのだけれども。]
 
(248) 2021/07/26(Mon) 19:39:17

【人】 一年生 篠田 小牧

>>223相手の視線は下に向いたの。
 余計な事を言ってないか。それが少し緊張したわ。]


 そうですか。
 稲出先輩はそう選ぶんですね。


[選ぶなら。決めたのならそれ以上何かを言うのは野暮なのだと思うの。
 なら少しでも後悔がないよう今をどう過ごしてもらうか。私はそっちの方に考えが向かうのよ。]


 そうですね。
 今度一回体験来てみます?
 お友達歓迎なので。>>0:189もれなくお茶と和菓子と正座の痺れがついてきます。


[人間話始めてしまえば会話は案外続くもの。
 断られても気にしない冗談交じりの軽さで笑うの。]
 

 うーん、鈍くさいですし、よく言われたのでそうなんだと思います。

 ふふ、これは皆して自分の意志が強いといい方向に言い換えておきましょうか。
 似たもの同士で集まるというのは自然な事ですしね。


[気が合わない相手よりは合う相手と。それは自然な流れだと思うの。]
 
(249) 2021/07/26(Mon) 19:42:13

【人】 一年生 篠田 小牧

 
[鈍い、というのにいぶかしまれたけれど。
 やっぱり私は鈍いと思うのよ。

 
私は目の前の葛藤に気づけれない。



 言葉をじっと待ったの。
 そうして────…… ]
 
(250) 2021/07/26(Mon) 19:44:23

【人】 一年生 篠田 小牧

 
 え、え……えぇとっ……


[届いた言葉に思わず顔を両手で覆って今度は私ががっつり下をむいたのよ。

 相手とそこまで面識がない筈のに。


 それなのに不思議と不快感がなくて
 心の奥がどこかくすぐったい感じがしたわ。]


 え、え、え
 ど、どうして、ですか……?


[ご縁なんてこの街にきてから。時間にしてみればきっと長いとはそうは言えない。
 私はその間ろくに名前も知らないままだったし、何かをしたかしら? と思えば心当たりが今の私には浮かばなかったのよ。

 花火に照らされる私の顔は、きっと困ったようで
 それでもその光でもきっとわかる位真っ赤になっていたのよ。]*
 
(251) 2021/07/26(Mon) 19:48:09

【人】 一年生 花巻 楓

[鳳先輩と落川先生は渡したべっこう飴をどう思ったろうか。
遠慮されてもお祭りももう終盤だし材料が少しでも使えてありがたいし
貰ってくださいと渡して、二人が屋台の前から離れるのを見送った後。

花火も始まったし、折角の食券が使えなくなるぞって
兄から言われて、流石にそろそろ出なくちゃかな、とは思ったんだけど]


 でも、まだ紅葉先輩が…


[朝、目を輝かせて駆け寄ってくれた彼女>>1:19
見にきてください>>1:183って確かに言ったのだ。

絶対って約束したわけじゃないから、
来なくたって責める気持ちは起きないけど
でも、いつもだったら必ず来てくれてたのに
今日だけ来ないなんて、思わなくて]
(252) 2021/07/26(Mon) 19:49:59

【人】 一年生 花巻 楓

[兄は、もみじせんぱい?って首を傾げた後
あぁ、学校の先輩かって納得して、
</black>その様子を、お兄ちゃんもあこがれてたはずなのに</black>
</black>何で知らない人みたいな反応するの?って思ったのは束の間</black>
それなら遊びがてら探してくればいいだろって屋台から出され
ついでにうちのたいやきも、つぶあんとずんだ一つずつ渡されて。

言われてみればそうだな、って思い直したのは、
振り返ってみれば毎年準備は一緒にしてたけど
一緒にお祭りを楽しんだことなかったなって気が付いたから]


 それじゃ、あたし遊んでくるね。

 せっかくだし、これも使わせてもらっちゃおう。


[ゆづちゃんが離れ際に渡してくれた、奢りの食券を一枚加えて
たこやきと五平餅、それと堂本青果店さんの屋台に寄って
おじさんから勝負の結果ときゅうりと焼きトウモロコシをゲットした後
此処でしか会ったことのない先輩を探して、祭りの喧騒の中を歩き始めた**]
(253) 2021/07/26(Mon) 19:50:25
一年生 花巻 楓は、メモを貼った。
(a65) 2021/07/26(Mon) 19:55:21

【人】 三年生 神田 京平

 
(明菜ちゃんのリアクション、オモロいなぁ)

[勿論喉に詰まらせて苦しそうにしているのは
大変心配しました。>>199
苦しそうな明菜ちゃんも可愛いなぁなんて思う
ドエスではありませんよ?
ええ、決して。
]

(反応がええんやな〜)

[お面で表情がわからないのをいいことに
そんなことも思っていたのも事実であった。]

 
ホンマに? 嬉しいわぁ!


 ほな、浴衣のお嬢さんに
 無理はさせれへんから
 
お手をどうぞ


[そう言って差し出した手の行方はどうなったか。
どちらにせよ
お面屋を通りかかった時には>>200
離れてしまったかもしれないけれど。]
(254) 2021/07/26(Mon) 20:13:09

【人】 三年生 神田 京平

[ 

 
一緒に狐にならへん?



お面屋に向かう明菜ちゃんに付いて行って
そんな一言でも言おうと思ったのだけれど。
言う前に購入されのは狐のお面で>>203 ]

 可愛らしい狐さんや
 お揃いってこんなに嬉しい気持ちになれるんやね

[図らずも望み通りになって
自分とはまた違うお祭りの狐のお面。
それでも一緒で心は暖かくなったのだ。
にこにこしていたらどうやら>>230
お面になれてない明菜ちゃんは体の方が暖かくなったようで]

 ん〜、ちょっとお面ズレてるとちゃう?
 ぴったりフィットすると
 結構通気性ええはずなんやけど

 ちょっとええ?

[お面をつけた彼女の表情は伺えないけれど
明菜ちゃんとの距離を詰めて
嫌がるような素振りがなければ
お面の位置を直そうと手を伸ばす。
「驚かせて堪忍な」なんて言いながら
ささっと終わらせるつもりだ。]
(255) 2021/07/26(Mon) 20:19:11

【人】 三年生 神田 京平

 
 そうなんよ〜
 俺も慣れるまで大変やったんや

[歩きにくそうな彼女の横に移動して]

 京平くんの腕が空いているので
 支えにどうぞ

[掴まりやすそうに腕を近付けて>>231
柔らかく仮面の下から笑いかけた。]
(256) 2021/07/26(Mon) 20:19:36

【人】 三年生 神田 京平

 
 いつもと見える景色違うやろ?
 視界が狭いからこそ見えるもんもあるんや

 ……息苦しさは、どやろな〜
 この世界は見えすぎるんや
 多くのものがありすぎて
 世界を閉ざしたくなってしもうたんよ


 まあ、明菜ちゃんに
 素顔の俺を見せられへんのは
 残念やなって思うんよ

[止まった二人の足元を見てから>>233
空を見る。ここは綺麗な星空が見えるんだ。
お面を外せば星空を遮る何かが見えるだろう。]



 ・・・俺の素顔見たいって思う?

[最後の一言は口から出ることはなく飲み込まれた。]


(257) 2021/07/26(Mon) 20:22:46

【人】 三年生 神田 京平

 
 俺のこと気にしてくれて
 ありがとう、明菜ちゃん
 優しいんやね

[「息苦しくないか」なんて聞かれたことはなかった
気にしてくれる人がいないかったから
はぐらかそうとは思わなかった
けれど所謂
”こちら側”
に連れてこれる訳もなく
抽象的で答えにはなってないかもしれない
でも、ここまで話せたこともなかったから
だからこそ、
こんなにも泣きそうなんだ。
]
(258) 2021/07/26(Mon) 20:24:09

【人】 三年生 神田 京平

[
 今ほどお面で表情を隠せて良かったと
 思ったことはない

 それでも口元をみれば堪えるように
 唇は結ばれていた。
 それはまた歩き出す前の
 僅かな間だったのだけれど。    **]
(259) 2021/07/26(Mon) 20:24:47

【人】 数学教師 長尾 浩明

――入り口付近:神崎さんと――

  花火をずっと見ていたい。
  楽しそうな人々をずっと見ていたい。
  それが彼女の願いなら。“今は”まだ…


   「 花火が…夏祭りが終わるまでは。
     終わったら……そうだな……。 」

  ここに居ちゃいけないの?という問いに
  ゆっくりと口を開いて答えた。
  一人で行きたくない、
  ここに居たい、そんな悲痛な願い。
  とどまっていれば、彼女は幸せなのだろうか。
  永遠に高校二年生として過ごすのは。

  
幸せ、と言えるのだろうか。


  どうせなら一緒に、という声を聞いて
  本能が危ない、と警鐘を鳴らす。
  撫でていた手を離して一歩、下がった。
  その手をとるわけには、いかない。
  だって――――
(260) 2021/07/26(Mon) 20:25:59

【人】 数学教師 長尾 浩明


   「 それは…出来ない。
     俺は皆から好かれる教師ってわけじゃないけど
     それでも、約束があるから。
     同僚や、成人した生徒とお酒を飲もうとか。
     人生相談を聞いてほしいとか。
     置いてきたキュウリだって取りに行かないと
     迷惑をかけてしまうだろうし。

     俺は一緒に行くことは出来ない。
     今俺にできるのは、神崎さんと話をしたり
     お祭りを楽しむことくらい、かな。

     ……ここに残っても。
     君の時は進まない。永遠に高校二年生のまま。
     それは…違う場所に行くことより
     寂しそうに見えるけどな、俺には。 」


  見えるだけだから、彼女にとっての幸せが
  本当にここに残ることだと、心から言えるなら
  いるべき場所は常世ではないかもしれないけれど。
  先ほどより少しだけ距離を離した状態で
  まっすぐに彼女の方を見据えた。*
(261) 2021/07/26(Mon) 20:26:50
数学教師 長尾 浩明は、メモを貼った。
(a66) 2021/07/26(Mon) 20:30:59

【人】 二年生 鳳 凛

── 回想:自宅アパートにて──

[日当たりが悪く暗い部屋。
台所のシンクにゆるくなった蛇口から時折、水滴が落ちている。
誰も居ない部屋のテーブルに置かれたメモ。
先日、電気が止められたから、1ヵ月分だけ支払うようにと請求書とお金が置かれている。

静まり返ったこの家は狭いのに、いつも妙に広く感じる。]


『何がそんなに楽しいのよ…………
アタシはあんたのせいでこんなに──ッ


…………ごめんね。


お願い、向こうに行ってて。』




[お酒を手に顔を逸らす母親を凛は思い浮かべる。
おそらく、酷いことを言っている自覚はあって、酷いことを言ってしまう罪悪感もあって、それでもあたることを抑えられなくて。
凛を遠ざけることが、凛の母親が出来る精一杯の愛情だった。

母親が生活費を求めるたびに荒れて、その癖、母親が外で働くことは嫌がる父親。
母親を家に縛る父親の洗脳と支配は解けそうにない。

せめてお祭りの時くらい、苦しさから逃れられればいいのにと思いながら、凛はお金と電気代の請求書を巾着に入れると、支払いのためにコンビニへと向かうのだった。]
(262) 2021/07/26(Mon) 20:39:43

【人】 二年生 鳳 凛

──凛の居場所 ──

[凛が幼いころから探していたもの。
それは自宅にはなく、例えば図書館でも、やっと見つけたと受け入れて貰えた商店街の優しいお祖母さんの家でも、必ず、疎ましく思う人達の目に留まってしまい居られなくなっていた。
たまに幼馴染の家に遊びに行くことはあったけれど、毎日という訳にもいかない。
公園でひとり、神社でひとり、裏山でひとり、ずっと、ひとりじゃないと居場所がなかったから、]



今日、ミニトマトが沢山実ってたのですよ、先生。
オクラも獲れましたし、茹でてサラダが出来ます。



   
この瓶、綺麗だし未だ使えると思って、考えてるんです。
   あ!筆入れとか、どうですか?



動きましたよ!先生!
こうやって色を塗ると、本当に向日葵が首を振ってるみたい。



[本を読んでいても、
宿題をしていても、
犬と戯れていても、
扇風機の風にあたっているだけでも。

いつ行っても受け入れてくれるこの場所が、
何よりも大切で、心地よくて。

漸く見つけた、凛の居場所。]*
(263) 2021/07/26(Mon) 20:39:48

【人】 二年生 鳳 凛

─ 花巻庵の屋台 ─

[凛が初めて会った時の楓は、今よりも髪が長くてレースの可愛いらしいワンピースを着ていた。
凛は楓の祖母の部屋で過ごすことが殆どだったけれど、一度だけ、お金を渡されて、それを全額募金したとき、募金箱のある店のほうに顔を出した。
部屋から駆けてきた凛に遅れて、楓の祖母が顔を出し、そこに居た家族に事情を説明してくれて>>1:342、あの時、その場に居た楓を初めて見たのが出会いだっただろう。
店のほうに居た楓とは言葉を交わすことは殆どなかったかもだが、家を訪れる時とか目があえば、笑いかけたりはしていた。
楓も笑いかけてくれてたように思うがどうだっただろうか。
きっと、あんなことが起こらなくて、もっとたくさんの時間を過ごせていたら、自然に友達になれていた気がする。>>1:347


私のほうこそ、お声掛け下さりありがとうございます。


[はぐれる心配のない場所まで来れば、凛は落川のシャツの裾は離していただろう。
気さくに話かける落川の後ろ、凛は控えめに顔を出して、最初は会釈だけ。
彼との話が終わり、楓が傍まで来てくれた時に漸く、いろいろと話が出来た。>>236
(264) 2021/07/26(Mon) 20:39:52

【人】 二年生 鳳 凛




お祖母さんにはとても親切にして頂きましたから。

結局ご迷惑をかけることになってしまったから心苦しいのですが、今でもずっと感謝しています。
あの頃私、居場所がなかったので、お祖母さんが受け入れてくれたこと、嬉しかったんです。

楓さんのお祖母さんの部屋が私にとって初めての
“居場所”でした。


[訪ねれば温かいお茶と和菓子が用意されていて、昔話を聞いたり、最初に裁縫を教えて貰ったのも楓の祖母からだった。
新作の試作品が用意されているときは楓の父親も顔を出してくれて、凛の感想をもとに改良を加えることもあった。
凛も花巻の家の家族の一員になれたようで、

大好きだったから、あのまま、平気な顔して居続けることは出来なかった。]
(265) 2021/07/26(Mon) 20:39:58

【人】 二年生 鳳 凛


───…ありがとうございます…

…でも、
夜に伺うのはご迷惑ではないですか?


[尋ねながらも凛は、会うなら夜のほうがいいとも感じていた。
しかも今日は祭りで特別な日。
祭りの空気に紛れて、こっそり訪ねれば、他の者に見られる可能性も少ないだろう。]


でも、そうですね。
寧ろ今日はチャンスなのかも───


[何やら思案していた凛は、うん、と頷くと、楓を見て微笑んだ。]

        ・・・
…ありがとう、楓ちゃん。
後で、行ってみます。


[今日だけ、あの頃に戻って───。]**
(266) 2021/07/26(Mon) 20:40:04