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　　人が帰ってしまうような時間、
　　教室に呼ばれたときは
　　その意図が分からなかったし、
　　まさかいつも密室で誰にも見られないように
　　している秘め事をすることになるなんて、
　　想像もしていなかった。

　　


　　この場を見られたら、二人ともただでは済まない。


　　

　　流石に生徒が来る時間じゃないにしても
　　先生が来ないとは限らない。
　　私は、そう思っていたから
　　見られるんじゃないかって落ち着かなかった。


　　「こんなこと、誰かに見られたら……、」


　　あなたも私もただでは済まない、と言おうとして。
　　一瞬考えてしまう。
　　表向きは生徒に慕われるいい先生と、
　　友達もいない、人望のない暗い生徒。

　　どっちがより疑わしいかなんて明白で。

　　

　　


　　思考の過程を話すことなく結論だけを言う。

　　

　　






　　

　　　

　

　　

　　

　　

　　

　　

　　　　　　　

　　

　　あなたから目を逸らすように時計を見れば
　　もう、日が沈むくらい遅い時間。


　　抱き上げられても抵抗せず、
　　でも、いつもとの違いに
　　思わずあなたの方を見つめた。
　　直接押し当てられたものは
　　何も隔たるものもないまま、
　　私の中へと入り込みそうだったから。>>*10
　


　　

　　　

　　

　　続かなかった言葉は、
　　どうして、避妊具を着けないのか、じゃない。
　　どうして、名前を呼ぶの。>>*11

　　

　
　　

　　

　　密着すれば、より深く中にはいるんだから
　　あなたにだって、メリットはあるでしょう？

　　

　　
　　薄い膜一枚隔てない交わりは、
　　いつもよりずっと深い快感をもたらした。
　　たとえそのまま中に注がれても何も言わなかったし

　　


　　　　　　　　　

　　

　　　

　　その日起きたことは、>>*12
　　私にとって、な思い出になった。**

　　

　　

　



　　

　　深くまで入って気持ちいいのはお互い様。
　　あなたの熱を直接感じて、
　　たまらなくなって息が上がっていく。


　　
　　ゆるやかな抽挿でも　　
　　快感は高まっていって。
　　絶頂に手が届きそうな、そんな状態で
　　抱きしめられて、一方的に告げられた言葉に

　　

　　どくん、と中に注がれる感覚。
　　

　　入りきらなかった白濁が制服を汚すのを
　　厭うことも出来ないまま、
　　私はあなたと唇を重ね続けていた。

　　

　　

　　

　　本当に、何処までも腐りきってて
　　そんな男に弄ばれてるってはっきりわかるから。