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【人】 四谷 隆史[そこに貴方がいるのなら どれだけ怖いことが起きても。過去と向き合って前に進める ――もしもあなたが、闇に飲み込まれそうなら 一緒に生きてくれるといった手をとって 袖引き、貴方の名前を呼ぼう 廻った毒に触れて、己もそれに濡れて 何度でも此方側に引き戻そうとするだろう>>0 貴方がいない世界で生きたくないと思ったことを 心に深く刻んだまま ――それを依存というのなら ]そうなのかも、しれないのだけれど ……セキさん、大丈夫? [悪かった。という彼の手は 手当したところから薄っすら血を滲ませている 俺のことはいいんだ、けど。 滲んだ血。痛くないのだろうかという思いが強い ――見つめる目は、落ち着いたセキさんだったから それにはほっとした様子を見せただろうけど>>1] (7) 2022/08/15(Mon) 17:59:58 |
【人】 四谷 隆史― 明けぬ夜はなく>>2:L4 ― [時間の感覚はすでになくなっていた。 チハヤさんの行方を捜し、セキさんと歩いて、あるいて それでも手掛かりは見つからず。 手掛かりを求め彷徨う間に、別の怪異とも遭遇したかもしれない それでも、繋いだ手を離すことはなかった。 それが俺の、生きる理由だった。 だからこの手がある限り。 諦めることをしなかった。 それに、道中一度だけ。 何かに守られたような感じがあった>>2:150 ちら、と視界の端に黒が見える それは優しくも悲しい漆黒の髪 チハヤさんを連れ去った黒とまでは察せずとも 少しだけ、 加奈 を――喪った彼女を思い出すような] (9) 2022/08/15(Mon) 18:28:26 |
【人】 四谷 隆史[眩しさに目を閉じれば、次の瞬間には セキさんも、俺も朽ちた廃墟の。病院の中にいた 床もぼろぼろでいかにも抜けそうで あの埃は多少あれどしっかりした作りであった病棟が 見る影もなくなっている スマートフォンを取り出し、見つめるセキさんを 俺は眺めていた 生きてる。一緒に、いきてる それに安堵して。同時に――不安で 元の世界に戻った今 貴方が俺の手を離して去らないか、というのが 生の安堵よりも先に来た。 ああ、俺はやっぱり自分勝手で我儘だった。 ぐ、と自己嫌悪に苛まれていた時にふと、先ほど聞いた声を思い出した あれはもしかして。] (11) 2022/08/15(Mon) 18:31:19 |
【人】 四谷 隆史 チハヤさん? [――いや、多分それだけじゃない。 いつも足元にまとわりついていたような感覚は まだ残っているような気がして。 それが、チハヤさんはもういないんだよ、と 教えてくれているような気がした。 俺は小さくつぶやく。たった3つの文字の言葉 あの日呼べなかった分も込めてその名を呼べば 少しだけ、きゃらきゃら、と 楽しそうな笑い声が聞こえた気が、した*] (12) 2022/08/15(Mon) 18:31:47 |
【人】 四谷 隆史[廃病院は元の静寂を取り戻し 陽光が露わにしたそれは朽ち果て 入り口付近の破れた蛍光灯が明かりを灯す様子はない 一夜の夢だったのだろうか ――呼ぶ声も、チハヤさんや怪異との邂逅も 否。そんなことはない 手当された掌――セキさんの血の染みたガーゼ そして隣の貴方の手の温もりが あの一夜が夢でないことを教えてくれる。] (おとうさん) [ならきっと。あの声も現実だったのだろう 俺の子供。今なら大事だったのだと漸く言える。] (17) 2022/08/15(Mon) 21:24:29 |
【人】 四谷 隆史[出ようという促しに頷き、廃病院を後にする 繋いだ手はそのままに、獣道をかき分けて 最後にもう一度だけ、振り返って そして後は前と、それから隣の貴方だけを見つめて ……ところで。俺ははっとした] (18) 2022/08/15(Mon) 21:24:38 |
【赤】 四谷 隆史 ― ??? ― うん、ふふふ。もう数十年待つだけじゃない。 貴女が迎えにいってくれるんでしょう? まなぶったらね、甘えん坊さんだから お父さんについていっちゃったのよ あの子以外の子を得ようとしたら その時は寿命が早まるかもしれないけれどね? ね、その時がきたら貴女が迎えに行ってくれるんでしょう? 大丈夫、それまで待てるわ。 その時がきたら言ってあげるの。 不安だったでしょう、怖かったでしょう 喪うかもしれないのが恐ろしかったでしょう? ねぇ、どんなきもち?って 貴女が迎えに行ってくれるんでしょう? それまで待つわ。待つわ? (*12) 2022/08/15(Mon) 21:25:25 |
【赤】 四谷 隆史 ふふふ、貴女が迎えに行ってくれるんでしょう? 憎い憎いに悔いに悔いにくい可愛いあの人を まなぶと一緒に帰ってきてくれるの待ってるの ねぇ、貴女が迎えに行ってくれるんでしょう? ねぇ。 (*13) 2022/08/15(Mon) 21:25:48 |
【人】 四谷 隆史― 後日:きょうのよつやくん ― ……へへ。 [にこにこしながらスマホを見ている浪人生 否、本命から合格通知を貰った、四月からは大学生は 浪人仲間から彼女か?彼女なのか?という問いかけを 見事にスルーしながらそれを眺めていたのであった 夏の終わりに志望校を変える。しかも少しランクが上のものに。 という愚挙をしでかしながらも根性で合格をもぎ取ったことに 予備校は大喜びであったとか。閑話休題] 光樹、ほめてくれるかな。 よく頑張ったなって、頭なでてくれたり、したり ……なんて、へへっ。 [などと内心で浮かれていた所 ……いやまって。 そうしてまで近くにくるの?引くとか言われたら 俺は生きていけない…… 光樹にそんなこと思われたらもう死ぬしかない。 ということで顔を合わせて開口一番] (22) 2022/08/15(Mon) 23:29:19 |
【人】 四谷 隆史 決して邪魔は……邪魔はしないから。 その、近所のアパートに住んでもいいですか…… [いきなり何だといわれるかもしれないが 合格通知を見せて、かくかくしかじか ……せめて顔を見たいです、もっと見たいのです と涙目で願う様子は 客観的に見てまさに捨てないでと縋るメンヘラ状態である あの廃病院の一件を経て 俺の彼への依存は、天元突破していた *] (23) 2022/08/15(Mon) 23:29:51 |
【人】 四谷 隆史― 後日:たかしくんはこんらんしている ― [もしも、貴方が職を転々としていることや する理由――犯した罪のことを知っていたら 其れでも距離をとることは絶対になかったろうけれど 志望大学は変化していた可能性はあるかもしれない 例えば、フィールドワークや留学先が多くて 貴方について何処にでもいけるような、大学に そんなこんなで、今日は久しぶりの光樹と逢える日 俺は合格通知を握りしめ、もっと近くにいられるかなと 期待とか不安とかごっちゃまぜの状態で 彼と顔を合わせたのだが。] (30) 2022/08/16(Tue) 8:55:39 |
【人】 四谷 隆史 ……。 [だめですか?だめなのですか?? 沈黙が痛い。我儘すぎたのか。 やはり俺は死ぬしかないかもしれない。 などという内申の葛藤をよそに、光樹の呆れた笑みを見て ひとまずはす、と肩の荷が下りた。良かった嫌われてない 合格を祝われ、ありがとうございましゅ!と ちょっと噛んでしまったのは許して欲しい。 だって嬉しかったのだから。でも] ひぎゃっ。 [まさかの寮、会社の寮暮らし。 つまりは近くになってもまた離れる可能性がある 俺はショックで机の上にぼたっと合格通知を落としてしまった。 なんということであろうか。 こんなことなら俺は短期留学とかできる大学に 行けばよかった……!と 現在光樹中心に世界が回っているよつやくんは、 志望を変えてしまう位には、ガーン!となっていた] (31) 2022/08/16(Tue) 8:55:59 |
【人】 四谷 隆史[因みに俺は4月から東京藝術大学の1年になる予定である 無論作品を作る、という学部には逆立ちしても入れないので 芸術学科、芸術学専行である チハヤさんのスマホ一面の青。 油彩で彩られたそれは今でも頭の中に色鮮やかに残っている あれから、戻ってこなかった貴方が 何故あの絵を待ち受けにしていたのだろう、というのが 芸術に興味を持ったきっかけで 自分が作品を作れずとも、それに携わってみたいと 思ったのが進路変更のきっかけであった さて、それは兎も角――] (32) 2022/08/16(Tue) 8:57:02 |
【人】 四谷 隆史[あうあうあう。という表現が似合うほど 俺はショックを受けている最中であった そしてショックのあまり] じゃあ一緒に住んじゃダメですか……? 一緒にいたいです……光樹さんと。 [そしたらそこから俺も光樹も職場や大学に通えるし 料理やお掃除だってできますよ! などと提案する位には 俺の頭はとってもパニック状態であったのだとか*] (33) 2022/08/16(Tue) 8:57:20 |
【人】 四谷 隆史 一緒に暮らしてみたいって、思ってくれるなら 問題ないですね! [きぱっと、一言。] 平穏であろうがなかろうが 光樹がどんな過去があったとしても。 廃病院で、俺と一緒に生きて出ようとしてくれた 貴方だから、一緒にいたい。 [影が落ちそうならそれを祓う方法を考えるし 祓えないなら、逃げてしまえばいい 綺麗だというのなら俺なんて恋人と子を殺したも同然だ 進む先に光なんてもともとないのに。 と、小さく笑って 苦悩する貴方に手を伸ばす 教えてほしい、貴方のことを。どんな貴方でも知りたい。] (41) 2022/08/16(Tue) 17:57:37 |
【赤】 四谷 隆史[――そうすればもう、俺から離れることはないだろうから 喪うよりも、ずっとずっと”それ”がいい 優しい優しい光樹に、執着ともとれる己の依存を、 知られなければ良い 希うは笑みの、下*] (*17) 2022/08/16(Tue) 17:58:04 |
【人】 四谷 隆史 強くなったってわけじゃないと思います、よ? ……もう後悔するようなことはしたくないだけっす。 [俺にとっての一番は、貴方だから。 世間体?噂?不確定な未来? そんなもので貴方を手放してなるものか とことん利己的な独占欲と執着を腹の中に飼いながら その笑顔が向けられるのはこれからはずっと俺だけであればいい ねぇ光樹。もしも光の下が暮らしやすいのだとしても 君がいないと意味がないんだ。 貴方がいない世界なら、前なんてUターンして 喜んで過去に向かって走っていこう 泣いてばかりの己なら貴方が慮って躊躇ってしまうのなら 強くなりたい。俺が手を伸ばして 今度は躊躇いごと貴方を掴んでみせるのだ] (56) 2022/08/16(Tue) 22:07:13 |
【人】 四谷 隆史[重なった手をぎゅ、と握って慈しむ 過去の貴方を抱きしめられたらよかったのに その時傷ついていた、貴方ごと 今の貴方を抱きしめたい衝動に駆られた] とりあえず警察が捕まえにきたら 消火器でぶん殴りましょう! [それでどこまでも一緒に逃げましょうね。 と、言う己は、貴方を手放す気は一生ないんだよと 強い決意を言葉にせずに、貴方との未来を語る] (57) 2022/08/16(Tue) 22:09:15 |
【赤】 四谷 隆史[受け止めた 血 (あなた)は、己の心に染みわたる 温かくて、いとおしい] ――…… [その呪縛を得た歓喜を 依存 同時に貴方を捕らえる俺の 執着 を貴方は知らない*] (*25) 2022/08/16(Tue) 22:10:23 |
【人】 四谷 隆史きっと倒れ伏してしまうからそのすきに逃走だ! [彼の笑みが見られるなら、それこそ他は ”どうでもいい”のだから ――向けられたものを幸せとともに噛みしめて 貴方とともに描く明日を想像しながら 繋いだ手を、ぎゅっと握りしめる。 温かな鎖を、共に絡めるように**] (83) 2022/08/17(Wed) 7:30:25 |
【人】 四谷 隆史― 後日:よつやくんはふとらせたい ― [光樹と暮らし始めてから暫くして。 はじめは頭ハッピーお花畑になっていた俺であるが 気づいてしまったことがある。 それは、光樹の食事への無頓着さであった。 朝も昼も夜も携帯ゼリー食でいいやといった程の様子>>-184。 しかもよくよく見れば俺より細身に見える。 これはいけない。 俺は彼の食生活を変えなければならないと強く決意した。 ということで、携帯の料理サイトのレシピや テレビ番組や新聞に掲載されているレシピを 1冊のスクラップ帳に纏め、毎食手料理を作るようになったのである 反応の良かったものを繰り返し作って食べてもらうために! だがしかし。 ……美味しいと食べてくれてはいるが どうもどれを食べてもそうな気がしてならない 俺は頭を抱えている。] (92) 2022/08/17(Wed) 20:07:59 |
【人】 四谷 隆史 まなぶぅ……お前どう思う……? [返事がないのはわかっているが、 部屋の隅に備えた簡易の仏壇と位牌に語り掛ける大学生。 傍から見るととてもシュールな光景であった。 朝は出汁は日高の昆布を使った味噌汁等素材にこだわった和食 昼は手作りの弁当 夜は肉や魚をバランスよく……と主婦さながらの献立を考えてはいるのだけれど どうも光樹の食事の好みが掴みづらいのである これは本人に直接聞くしかない……! 息子(の位牌)に独り相談した結果、結論に至った俺は 仕事から帰ってきた光樹に夕食を用意しつつ 聞いてみたのであった。] (93) 2022/08/17(Wed) 20:08:21 |
【人】 四谷 隆史 光樹って、どんな料理が好きなんだ? どうも……何食べても同じような感じがしてなぁ。 できれば好きなもの、おなか一杯食べてほしいなぁって。 [などと、エプロンとお玉を装備しながら わくわくどきどきしながら尋ねるのであった。*] (94) 2022/08/17(Wed) 20:08:38 |
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