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![]() | 【赤】 幻燈屋 ツリガネ ――んんっ……っん …――っ… [囁かれる言葉に、ピクリとまた躰が跳ねる。 跳ねるから、口の中のものをくいっと刺激してしまう。 その後に、直接男の手で、胸をつねられるから、さらに躰が跳ね、咥えている物をくいっと刺激する。 それを動かすのではなく、他のところに触れて、自分の反応を見 勝手に動いてしまう躰を使って、口の中のものを刺激するのを楽しんでいるのではないか…。 そう思えば、次は、反応しない様に…。 そうしようと思っていたが、くいっと頬を突くと、抜かれる。 抜かれても、口は開いたまま。 肩をすくめるようにし、唇を閉じていいのか、それともまた来るのか…。 解らない。 解らないから、閉じられず、震えている] (*48) 2020/08/03(Mon) 17:29:34 |
![]() | 【赤】 幻燈屋 ツリガネ …んっ……ふっ… [変わりに唇が重なり合う。 舌を出そうとしていたから、唇を噛まれるとき、相手の唇を突いてしまう。 それに気づかぬわけはないだろう。誘われていると取られたのか、舌が絡み合う。 混乱が続いているから、離さないとと男の肩に手を添えるが、落ち着けと言わんばかりに撫でられる。 撫でられると、力を籠める事は止めて添えるだけ。 その間に、脚の間に熱いものが差し込まれ、気づけば少し体制が変わっているような。 優しく囁かれると同時に、視界が明るくなる。 と言っても、薄暗い場所。 それでも全く見えなかった時と比べる、眩しく、改めて男の顔を確認する。 見るだけではなく、手を伸ばし頬に触れる。 顎先で両手を合わせるように動かすから、小指から人差し指までの順で男の唇を撫でる。 顎先で手を合わせて触れ、人差し指と、中指で、首から、首元まで撫で下げ 首元につけば、胸まですべての指で男の躰を確かめるように撫でた後、胸元に手を添え] (*49) 2020/08/03(Mon) 17:29:53 |
![]() | 【赤】 幻燈屋 ツリガネ私もですよ。私も、空木様にはとても弱いです。 それに、それは私の言葉です。空木様が私に優しくしてくれますから、信じていられるのです。 [お互い様ですと微笑みかけて、改めて顔を触れる事が出来た事を喜ぶ。 胸へと降りた手は、再び男の頬に触れ、触れれる喜びを感じている。] ………? ずれて……いました? [意識していないから、きょとんとした表情を浮かべてしまう。 お仕置は、確かに恐かった…恐かったのは、違う誰かなのかもしれないと思ったからだが。 だが本人だと解ると、それも嬉しく思うのは、出来る距離に居る事だからだろう。 それを口にしたら、ずれていると言われそうなので、そこは秘密だが。 それでもこうして、目を合わせて微笑み合える事が嬉しい。 遮るものがないからこそ、近づける距離。 もちろんですと囁き返して、口づけを受ける。 口づけも簡単に出来るのが嬉しい。 近すぎて、解りにくいと言われても、この近すぎる距離に居れる事が奇跡のようである。 出来なかった分、この距離でいる事が何よりも、嬉しくある] (*52) 2020/08/03(Mon) 22:45:03 |
![]() | 【赤】 幻燈屋 ツリガネ私の……ですか? [戯れに擦り上げられるから小さく声を上げる。 何かと考えながら、口づけが嬉しくて、くすりと笑いかける。 なにか…何かと言っても、代わり映えはほとんどない毎日。 貰った手紙の返事は、一つずつ同じような手紙として保管してある。 それはあとで見せればいいとして……と一つ浮かんだことがある] 廓の帰り道に稲荷神社を見つけました。 見つけた日から、毎日、毎日、空木様の呪いが、解けるようにとお参りしておりました。 狐の悪戯なのでしょうかね。 [思い出すと、恐かった事、そして改めて覚えている喜びを噛みしめる。 男に抱き着き、温もりを感触を感じながら] 貴方の事を忘れて日々を過ごしていました。 どうして忘れたのか解りません。でも思い出す事が出来たのは、空木様…貴方から文が届いたからです。 それを見た時に、全てを思い出したのです。 あのまま、忘れていなくてよかった…貴方の事を覚えていて、思い出せてよかったと心底思いましたよ。 それに――。 [言葉をとぎらせると、瞳に涙がたまり] (*53) 2020/08/03(Mon) 22:45:17 |
![]() | 【赤】 幻燈屋 ツリガネ――恐かったです…。 何度も、何度も、不安に襲われました。 もう二度と、貴方に会えないのではないのかと……。 貴方から届く文だけを頼りにがんばっていました。 それと同時に、淋しくも感じていました。会えない淋しさだけではありません。 貴方から頂く文に返事が出来ない事…いつまでも待っている事を伝えられないのが、とても淋しくてつらかったです。 貴方から頂いた文、一つ一つに返事をしたためております。 後で、受け取ってください。 [ずっと、ずっと我慢していた事を口にしながら、抱えていたものが涙となって溢れてしまう。 それでも、最後は顔を上げて、微笑みかける。 改めて、男の顔を自身の中に刻み込むように見つめていたら、どこか不安げに瞳が揺れているように見え。 あの時、言わなかった言葉を先に口にしていいものなのか…迷った挙句に別の形で] 空木様……知らない誰かではなく、空木様を感じたいです。 感じるだけではなく、もっと空木様に私を感じて欲しいです。 [気恥ずかしそうに、もぞもぞと腰を動かして、挟んでいる熱を刺激しようとする*] (*54) 2020/08/03(Mon) 22:46:08 |
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